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JPH1160735A - ポリシランおよびパターン形成方法 - Google Patents

ポリシランおよびパターン形成方法

Info

Publication number
JPH1160735A
JPH1160735AJP9336655AJP33665597AJPH1160735AJP H1160735 AJPH1160735 AJP H1160735AJP 9336655 AJP9336655 AJP 9336655AJP 33665597 AJP33665597 AJP 33665597AJP H1160735 AJPH1160735 AJP H1160735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polysilane
resist
pattern
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9336655A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Nakano
義彦 中野
Rikako Kani
利佳子 可児
Shuji Hayase
修二 早瀬
Yasuhiko Sato
康彦 佐藤
Yasuro Mitsuyoshi
靖郎 三吉
Toru Gokochi
透 後河内
Sawako Yoshikawa
佐和子 吉川
Hideto Matsuyama
日出人 松山
Kiyonobu Onishi
廉伸 大西
Toshiro Hiraoka
俊郎 平岡
Masaki Narita
雅貴 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba CorpfiledCriticalToshiba Corp
Priority to JP9336655ApriorityCriticalpatent/JPH1160735A/ja
Priority to US08/986,517prioritypatent/US6025117A/en
Publication of JPH1160735ApublicationCriticalpatent/JPH1160735A/ja
Pendinglegal-statusCriticalCurrent

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Abstract

(57)【要約】【課題】 保存安定性に優れ、有機溶媒に可溶で塗布法
により容易に薄膜にすることができ、機械的強度および
耐熱性に優れた薄膜が得られるポリシランを提供すると
ともに、このポリシランを含み、露光時に反射防止機能
を示し、レジストに対するエッチング速度比が大きく、
しかもドライエッチング耐性にも優れたエッチングマス
クを提供する。【解決手段】 一般式[LPS−I]で表される繰り返
し単位(ただし、Aは2価の有機基、R1は水素原子ま
たは置換もしくは非置換の炭化水素基であり、同一でも
異なっていてもよい。)を有するポリシラン。【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリシラン、
およびポリシランなどの有機ケイ素ポリマー膜を用いた
リソグラフィーにより半導体デバイスなどのパターンを
形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、シリ
コン系絶縁膜たとえば酸化シリコン膜、窒化シリコン
膜、酸窒化シリコン膜、スピンオングラスなどの加工工
程が多く存在する。これらのシリコン系絶縁膜の加工
は、通常、以下のようにして行われる。すなわち、絶縁
膜上にレジスト膜を形成し、露光および現像してレジス
トパターンを形成した後、このレジストパターンをエッ
チングマスクとしてドライエッチングすることにより絶
縁膜を加工する。この際、露光時に所望の解像度、露光
量マージンまたはフォーカスマージンを確保するために
は、レジストの膜厚を薄くする必要がある。しかし、レ
ジストの膜厚を薄くしすぎると、絶縁膜のドライエッチ
ング中にレジストパターンがエッチングされてなくな
り、それ以上絶縁膜を加工できなくなるという問題があ
る。この問題を解決するために、絶縁膜上にエッチング
マスク材料およびレジストを塗布し、レジストパターン
をエッチングマスクに転写して、絶縁膜をドライエッチ
ングする方法が採用されている。
【0003】従来、エッチングマスク材料として以下の
ような材料が用いられている。(a)ポリシリコン、ア
モルファスシリコンなどのシリコン系材料。(b)カー
ボン。(c)ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン
などの樹脂材料。
【0004】しかし、いずれのエッチングマスク材料に
も問題がある。従来のエッチングマスク材料の問題点を
図1および図2を参照して説明する。これらの図は、シ
リコン基板1上のシリコン系絶縁膜2上に、エッチング
マスク3およびレジスト4を形成してパターニングした
状態を示している。
【0005】(a)のエッチングマスク材料を用いた場
合、露光の際にエッチングマスクからの反射光が強く、
レジスト中に強い定在波が発生して、図1に示すように
レジストパターンの側壁が波打ち形状になるという問題
がある。
【0006】(b)および(c)のエッチングマスク材
料は反射防止膜として機能するため上記の問題は避けら
れる。しかし、レジストとエッチングマスクとのエッチ
ング速度比が小さいため、エッチングマスクのエッチン
グ中にレジストパターンがなくなることがある。特にカ
ーボンからなるエッチングマスクでは、図2に示すよう
に、テーパー形状のパターンが得られるという問題があ
る。
【0007】また、(a)、(b)のエッチングマスク
材料はCVD法またはスパッタ法で成膜するため、塗布
法で成膜する場合と比較して工程が複雑になり、コスト
上昇を招く。なお、(c)の材料とシリコン含有レジス
トとを組み合わせた場合には、レジストとエッチングマ
スクとのエッチング速度比が十分大きくなる。しかし、
シリコン含有レジストは通常のレジストと比較して解像
度、露光量マージンまたはフォーカスマージンが低いと
いう問題がある。
【0008】以上のように、従来は塗布法により成膜で
き、露光時に反射光を抑制することができ、レジストに
対するエッチング速度比が大きく、しかもドライエッチ
ング耐性にも優れたエッチングマスク材料は知られてい
なかった。これに対して、ポリシランなどの有機ケイ素
ポリマーは、これらの問題を解決できるエッチングマス
ク材料として有望である。ただし、有機ケイ素ポリマー
をエッチングマスクとして用いる場合にも、当然、機械
的強度や耐熱性などの特性が要求される。また、有機ケ
イ素ポリマーからなるエッチングマスク上にレジスト溶
液を塗布してレジスト膜を形成する際には、エッチング
マスクとレジストとのミキシングを防止する必要があ
る。
【0009】さらに、レジストを露光および現像した
後、レジストパターンをマスクとして反応性イオンエッ
チング(RIE)によりエッチングマスクをエッチング
する際に、エッチングマスクに電荷が蓄積(チャージア
ップ)すると、最悪の場合には絶縁膜の絶縁破壊が生じ
ることがある。同様に、より一層の微細加工に対応する
ためには、レジストをいったん紫外線で露光(必要に応
じて現像)した後、さらに紫外線未露光部を電子線で露
光し現像して微細なパターンを形成する方法が採用され
る。このEB露光の際に、レジストがチャージアップす
ると、電子線が反発力を受けてドリフトする。この場
合、露光しようとする領域以外の領域も電子線で露光さ
れるため、所望の寸法に加工できなくなることがある。
したがって、エッチングマスクを用い、しかも荷電粒子
を用いた加工工程におけるチャージアップに起因する問
題を解消する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
溶媒に可溶で容易に薄膜にすることができ、機械的強度
および耐熱性に優れたポリシランを提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、半導体デバイスの製
造プロセスにおいてエッチングマスク材料として有機ケ
イ素ポリマーを用い、レジストとのミキシング防止、露
光時の反射光の抑制、レジストに対する大きなエッチン
グ速度比、優れたドライエッチング耐性、および荷電粒
子を用いた加工工程におけるチャージアップ防止を実現
し、微細なパターン形成を可能にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のポリシランは、
下記一般式[LPS−I]で表される繰り返し単位
【0013】
【化6】(ただし、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに
置換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択
され同一でも異なっていてもよい。)を有することを特
徴とする。
【0014】本発明のポリシランは、下記一般式[LP
S−II]で表される繰り返し単位を有する共重合体でも
よい。また、一般式[LPS−I]で表される繰り返し
単位を有するポリシランの例として、下記一般式[LP
S−III]または[LPS−V]で表される繰り返し単位
を有するポリシランがある。一般式[LPS−III]また
は[LPS−V]で表される繰り返し単位を有するポリ
シランも、一般式[LPS−II]と同様な共重合体であ
ってもよい。
【0015】
【化7】ここで、一般式[LPS−III]のArは置換または非置
換のアリール基およびヘテロ芳香族基から選択される。
【0016】本発明のパターン形成方法は、基板上に絶
縁層を形成する工程と、絶縁層上に有機ケイ素ポリマー
膜を形成する工程と、有機ケイ素ポリマー膜上にレジス
トパターンを形成する工程と、レジストパターンをマス
クとして有機ケイ素ポリマー膜をエッチングする工程
と、レジストパターンおよび有機ケイ素ポリマー膜パタ
ーンをマスクとして絶縁層をエッチングする工程とを有
する。
【0017】この方法では、有機ケイ素ポリマーとして
上述した一般式[LPS−I]などの繰り返し単位を有
するポリシランを用いることができる。また、その他の
有機ケイ素ポリマーとして、ポリシランデンドリマー、
下記一般式[ArPs−I]もしくは[ArPs−II]
【0018】
【化8】(ここで、R3は水素原子ならびに置換または非置換の
炭素数4個以下の炭化水素基、シリル基およびアルコキ
シル基から選択され、R4は水素原子ならびに置換また
は非置換の炭素数4個以下の炭化水素基およびシリル基
から選択され、R5は水素原子ならびに置換または非置
換のアリール基および炭素数4個以下の炭化水素基から
選択され、mおよびnは正の整数である。)で表される
繰り返し単位を有するポリシラン、または主鎖にシラシ
クロペンタジエン骨格を有するものを用いることができ
る。
【0019】本発明の他のパターン形成方法は、基板上
に絶縁層を形成する工程と、絶縁層上に架橋可能な有機
ケイ素ポリマー膜を形成し光または熱により有機ケイ素
ポリマー膜を架橋させる工程と、有機ケイ素ポリマー膜
上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパタ
ーンをマスクとして有機ケイ素ポリマー膜をエッチング
する工程と、レジストパターンおよび有機ケイ素ポリマ
ー膜パターンをマスクとして絶縁層をエッチングする工
程とを有する。
【0020】この方法では、有機ケイ素ポリマーとし
て、ヒドロキシメチルフェニル基もしくはそのヒドロキ
シル基を保護基でキャップした置換基を有するポリシラ
ン、光環化可能な置換基を有するポリシラン、または架
橋剤もしくは架橋剤および反応促進剤を添加した有機ケ
イ素ポリマーを用いる。
【0021】このパターン形成方法によれば、レジスト
膜の形成前に有機ケイ素ポリマー膜を架橋するので、レ
ジストと有機ケイ素ポリマーとのミキシングを防止でき
るとともに、耐熱性およびエッチング耐性を向上するこ
とができる。
【0022】本発明の他のパターン形成方法は、半導体
基板上に、絶縁膜、有機ケイ素ポリマー膜およびレジス
ト膜を形成し、レジスト膜の露光および現像ならびに荷
電粒子を用いた加工によりパターンを形成する方法にお
いて、前記有機ケイ素ポリマー膜に、導電性物質を添加
することを特徴とする。ここで、導電性物質とは、光に
よりエレクトロン移動を起こす物質をいう。
【0023】この方法では、有機ケイ素ポリマー膜に、
光によりエレクトロン移動を起こす物質の前駆体を添加
してもよい。また、有機ケイ素ポリマー膜の形成後また
はレジスト膜の現像後に、気相から有機ケイ素ポリマー
膜にエレクトロン移動を起こす物質をドーピングしても
よい。このような方法によれば、有機ケイ素ポリマー膜
に光導電性を与えることができるので、荷電粒子を用い
た加工工程を行なっても電荷を放電することができ、チ
ャージアップに起因する問題を解消できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0025】本発明の主な対象は、半導体デバイスの製
造時にレジスト膜の下に形成されるエッチングマスク材
料である。本発明はエッチングマスクとして好適に用い
ることができる有機ケイ素ポリマーを提供する。なお、
本発明の有機ケイ素ポリマーはレジストとして用いるこ
ともできる。本発明における有機ケイ素ポリマーは、架
橋した3次元構造を有するか、または膜を形成した後に
架橋可能であることが好ましい。
【0026】まず、一般式[LPS−I]で表される繰
り返し単位を有するポリシランについて説明する。この
ポリシランは一次元ポリシランが架橋した3次元構造を
有する。
【0027】
【化9】ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに置
換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択さ
れ同一でも異なっていてもよい。
【0028】Aで表される2価の有機基としては、アル
キリデン(たとえばメチリデン、エチリデン、イソプロ
ピリデン)、アルキレン(たとえばエチレン、プロピレ
ン、トリエチレン)、アリーレン(たとえばフェニレ
ン、ビフェニレン、ナフチレン)などが挙げられる。R
1が炭化水素基である場合、脂肪族炭化水素基、芳香族
基、複素環基のいずれでもよい。R1としては、具体的
には、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、シクロヘキシ
ル、フェニル、ナフチル、4−メトキシフェニル、4−
ビフェニレン、アントラニルなどが挙げられるが、特に
限定されない。本発明のポリシランは2種以上の繰り返
し単位を有する共重合体も含む。
【0029】本発明に係るポリシランの架橋度は容易に
調整することができる。たとえば、一般式[LPS−I
I]で表される2つの繰り返し単位を有する共重合体を
用いてもよい。このポリシランでは、線状の繰り返し単
位の導入によって架橋度を低下させることができる。
【0030】
【化10】ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに置
換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択さ
れ同一でも異なっていてもよい。この共重合体は、3種
以上の繰り返し単位を有していてもよい。
【0031】逆に架橋度を高めるために、一般式[LP
S−I]または[LPS−II]におけるR1が水素であ
るポリシランを用いてもよい。このようなポリシランで
は、Si−H部位で架橋することがあり得るため、架橋
度が高くなる。特に、R1がHであり、架橋部の連結基
Aがアリール基またはヘテロ芳香族基であるポリシラン
は、Tgが高くなって耐熱性が向上する。このようなポ
リシランは下記一般式[LPS−III]または[LPS−
IV]で表される。
【0032】
【化11】ここで、Arは置換または非置換のアリール基およびヘ
テロ芳香族基から選択され、R2は置換または非置換の
炭化水素基およびシリル基から選択される。
【0033】一般式[LPS−I]で表されるポリシラ
ンは、下記一般式[S−I]で表されるシラン化合物を
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の存在下で重合さ
せることにより合成することができる。一般式[LPS
−II]で表されるポリシランは、一般式[S−I]で表
されるシラン化合物と下記一般式[S−II]で表される
ジハロシランとをアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の存在下で重合させることにより合成することができ
る。一般式[LPS−III]または[LPS−IV]
【0034】で表されるポリシランも同様に合成するこ
とができる。
【化12】★ ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならび
に置換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選
択され同一でも異なっていてもよく、XはF,Cl,B
rまたはIである。一般式[S−I]で表されるシラン
化合物の典型例は、Aが−(CH2n−(nは正の整
数)である1,ω−ビス(ジハロシリル)アルカンであ
る。
【0035】なお、ポリシランの架橋度を調整するため
に、一般式[S−II]で表されるジハロシランの一部ま
たは全部の代わりに下記一般式[S−III]で表されるト
リハロシランを用いてもよい。
【0036】
【化13】これらのシラン化合物の重合反応はアルカリ金属または
アルカリ土類金属を含む溶媒中で行なわれる。必要に応
じて、重合触媒を添加してもよい。溶媒としては、非プ
ロトン性極性溶媒、または非極性溶媒と非プロトン性極
性溶媒との混合溶媒が用いられる。非プロトン性極性溶
媒としては、エーテル系溶媒(たとえばテトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン)などが挙げられる。非極性溶
媒としては、炭化水素系溶媒(たとえばヘキサン、トル
エン、キシレン)などが挙げられる。重合触媒として
は、相間移動触媒(たとえばクラウンエーテル、クリプ
タンド)、銅化合物などが用いられる。
【0037】なお、一般式[S−II]で表されるジハロ
シランをアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含む溶
媒中に滴下して重合反応を進行させた後、一般式[S−
I]で表されるシラン化合物を滴下してさらに重合反応
を進行させることにより、ポリシランブロック共重合体
を合成してもよい。
【0038】また、一般式[PS−M]で表される両末
端にSi−M結合(Mはアルカリ金属)を有するポリシ
ランと、一般式[S−I]で表されるシラン化合物との
縮重合により、ポリシランブロック共重合体を合成する
こともできる。一般式[PS−M]で表されるポリシラ
ン(シリルジアニオン)は、一般式[S−II]で表され
るシラン化合物や環状オリゴシランをアルカリ金属と反
応させることにより調製することができる。
【0039】
【化14】ここで、R1は水素原子ならびに置換または非置換の炭
化水素基およびシリル基から選択され、Mはアルカリ金
属、mは正の整数である。
【0040】以下、一般式[S−I]で表されるシラン
化合物および一般式[S−II]で表されるジハロシラン
の例を示す。また、一般式[LPS−I]、[LPS−
II]、[LPS−III]および[LPS−IV]に含まれる
ポリシランの例を示す。
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】
【化22】
【0049】
【化23】
【0050】
【化24】
【0051】
【化25】
【0052】
【化26】本発明においては、より架橋度の低い3次元ポリマーで
ある、下記一般式[LPS−V]または[LPS−VI]
で表される繰り返し単位を有するポリシランを用いても
よい。
【0053】
【化27】ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに置
換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択さ
れ同一でも異なっていてもよい。
【0054】一般式[LPS−V]で表されるポリシラ
ンは、下記一般式[S−V]で表されるシラン化合物を
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の存在下で重合さ
せることにより合成することができる。一般式[LPS
−VI]で表されるポリシランは、一般式[S−V]で表
されるシラン化合物と一般式[S−II]で表されるジハ
ロシランとをアルカリ金属またはアルカリ土類金属の存
在下で重合させることにより合成することができる。こ
の場合にも、一般式[S−II]で表されるジハロシラン
の一部または全部の代わりに一般式[S−III]で表され
るトリハロシランを用いてもよい。また、上述したのと
同様な方法でポリシランブロック共重合体を合成しても
よい。
【0055】
【化28】ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに置
換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択さ
れ同一でも異なっていてもよく、XはF,Cl,Brま
たはIである。
【0056】以下、一般式[S−V]で表されるシラン
化合物の例を示す。また、一般式[LPS−V]および
[LPS−VI]に含まれるポリシランの例を示す。
【0057】
【化29】
【0058】
【化30】
【0059】
【化31】
【0060】
【化32】
【0061】
【化33】
【0062】
【化34】
【0063】
【化35】
【0064】
【化36】
【0065】
【化37】
【0066】
【化38】本発明においては、3次元構造を有するポリシランとし
て、下記一般式[PSD−I]または[PSD−II]で
表されるポリシランデンドリマーを用いてもよい。ま
た、一般式[PSD−I]または[PSD−II]で表さ
れるポリシランデンドリマーの具体例を示す。ここで、
Rは置換または非置換の炭化水素基である。
【0067】
【化39】
【0068】
【化40】
【0069】
【化41】
【0070】
【化42】
【0071】
【化43】
【0072】
【化44】
【0073】
【化45】
【0074】
【化46】
【0075】
【化47】
【0076】
【化48】
【0077】
【化49】
【0078】
【化50】
【0079】
【化51】
【0080】
【化52】
【0081】
【化53】
【0082】
【化54】
【0083】
【化55】
【0084】
【化56】
【0085】
【化57】
【0086】
【化58】
【0087】
【化59】
【0088】
【化60】本発明においては、半導体基板上に形成された絶縁膜上
に有機ケイ素ポリマー膜を形成し、レジスト膜を形成す
る前に、熱または光により有機ケイ素ポリマーを架橋さ
せてもよい。有機ケイ素ポリマーを架橋させれば、レジ
ストの溶媒に対して不溶になるので、レジストとのミキ
シングを防止することができる。この方法では、架橋可
能な化学構造を有する有機ケイ素ポリマーが用いられ
る。
【0089】熱により架橋可能な化学構造を有する有機
ケイ素ポリマーとしては、下記一般式[HMPS−I]
で表される、側鎖にヒドロキシメチルフェニル基を有す
るポリシランが挙げられる。
【0090】
【化61】ここで、R1は水素原子ならびに置換または非置換の炭
化水素基およびシリル基から選択される。炭化水素基は
炭素数1〜20のアルキル基、アリール基およびアラル
キル基からなる群より選択される。このポリシランの例
を以下に示す。
【0091】
【化62】
【0092】
【化63】一般式[HMPS−I]のヒドロキシル基の代わりに、
保護基でキャップされた−OR基や−SR基など、−C
2XRで表される置換基を有するポリシランを用いて
もよい。また、主鎖のシリコンに結合する芳香環はフェ
ニル基に限らず、ナフチル基やアントラセニル基でもよ
い。このようなポリシランを下記一般式[RMPS−
I]〜[RMPS−IV]に示す。
【0093】
【化64】ここで、Xは酸素原子またはイオウ原子、R1は水素原
子ならびに置換または非置換の炭化水素基およびシリル
基から選択され、R2は置換または非置換の炭化水素基
である。保護基R2は炭素数1〜20のアルキル基、ア
リール基およびアラルキル基からなる群より選択され
る。代表的な保護基はメチル基、トリメチルシリル基、
t−ブチル基、t−ブチルオキシカルボニル基などであ
る。
【0094】一般式[RMPS−I]〜[RMPS−I
V]で表されるポリシランの例を以下に示す。
【0095】
【化65】
【0096】
【化66】一般式[HMPS−I]および一般式[RMPS−I]
〜[RMPS−IV]で表されるポリシランは、側鎖に極
性の高い−CH2OH基や−CH2XR基が導入されて
いるので、レジストの溶媒として用いられる乳酸エチル
(EL)やプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート(PGMEA)に溶解しやすく、容易に塗布す
ることができる。そして、塗布後に熱処理することによ
り、−OHまたは−XRが脱離して架橋反応が進行し、
ベンジルエーテル型の架橋部で連結された3次元構造と
なる。この熱処理の温度は、150℃以上、さらに20
0℃以上であることが好ましい。また、熱処理を酸素含
有雰囲気で行うと、架橋反応が大幅に促進される。
【0097】なお、これらのポリシランは後述する酸発
生剤や架橋剤(多重結合を有する化合物)を添加して架
橋反応を促進させてもよい。
【0098】光により架橋可能な化学構造を有する有機
ケイ素ポリマーとしては、光環化し得る化学構造が導入
されたポリシランが挙げられる。この場合、光環化反応
は、ポリシラン主鎖の分解がほとんど生じない、360
nm以上の波長で起こることが好ましい。また、光環化
反応は窒素雰囲気で行うことが好ましい。光環化反応の
例を以下の[1]〜[3]に示す。
【0099】
【化67】上記のような光環化反応を起こす化学構造を有するポリ
シランの例を以下に示す。
【0100】
【化68】
【0101】
【化69】
【0102】
【化70】
【0103】
【化71】本発明においては、反応性の高いSi−H結合を有する
有機ケイ素ポリマーを用いるとともに、架橋剤としてS
i−H結合と反応する官能基を有する有機化合物を用
い、熱または光により有機ケイ素ポリマーを架橋させて
もよい。架橋剤は特に限定されないが、たとえば多重結
合を有する有機化合物が挙げられる。多重結合を有する
架橋剤とは、二重結合または三重結合を有する化合物、
より具体的にはビニル基、アクリル基、アリール基、イ
ミド基、アセチレニル基などを有する化合物である。多
重結合を有する有機化合物は、モノマー、オリゴマー、
ポリマーのいずれでもよい。このような多重結合を有す
る架橋剤は、熱または光により有機ケイ素ポリマーのS
i−Hとの間で付加反応を起こし、有機ケイ素ポリマー
を架橋させる。なお、多重結合を有する架橋剤は自己重
合してもよい。多重結合を有する架橋剤としては、たと
えば化学式[MB−1]〜[MB−90]で表されるも
のが挙げられる。
【0104】
【化72】
【0105】
【化73】
【0106】
【化74】
【0107】
【化75】
【0108】
【化76】
【0109】
【化77】
【0110】
【化78】
【0111】
【化79】
【0112】
【化80】
【0113】
【化81】上記のように有機ケイ素ポリマーに対して多重結合を有
する有機化合物を混合する場合、触媒としてラジカル発
生剤または酸発生剤を添加してもよい。これらのラジカ
ル発生剤または酸発生剤は、多重結合を有する有機化合
物とSi−Hとの付加反応または自己重合を促進する。
【0114】ラジカル発生剤としては、アゾ化合物(た
とえばアゾビスイソブチロニトリル)、過酸化物、アル
キルアリールケトン、シリルペルオキシド、有機ハロゲ
ン化物などが挙げられる。ラジカル発生剤は、光または
熱による分子中のO−O結合またはC−C結合の分解に
よりラジカルを発生する。ラジカル発生剤としては、た
とえば化学式[RG−1]〜[RG−24]で表される
ものが挙げられる。
【0115】
【化82】
【0116】
【化83】これらのラジカル発生剤は、場合によっては、多重結合
を有する化合物を存在させなくても、光または熱により
ポリシランを架橋させることもある。たとえば、ラジカ
ル発生剤より発生したフェニルラジカルまたはアルキル
ラジカルが再結合する際にポリシランどうしを架橋させ
ることがある。この場合、[RG−12]のような多官
能ラジカル発生剤が特に有効である。
【0117】ラジカル発生剤のうち有機ハロゲン化物と
しては、一般式[RG−18]で表されるトリハロメチ
ル−s−トリアジン(たとえば、米国特許第37797
78号明細書参照)が好ましい。
【0118】一般式[RG−18]において、Qは臭素
または塩素、R11は−CQ3、−NH2、−NHR13
−N(R132、−OR13または置換もしくは非置換の
フェニル基、R12は−CQ3、−NH2、−NHR13
−N(R132、−OR13、−(CH=CH)n−Wま
たは置換もしくは非置換のフェニル基、(ここで、R13
はフェニル基、ナフチル基または炭素数6以下の低級ア
ルキル基、nは1〜3の整数、Wは芳香環、複素環、ま
たは下記一般式で表される基である。)を示す。
【0119】
【化84】ここで、Zは酸素または硫黄、R14は低級アルキル基ま
たはフェニル基を示す。
【0120】一般式[RG−18]で表されるトリハロ
メチル−s−トリアジンのうちでは、特にR12が−(C
H=CH)n−Wであるビニルトリハロメチル−s−ト
リアジン(たとえば、米国特許第3987037号明細
書参照)が好ましい。ビニルトリハロメチル−s−トリ
アジンは、トリハロメチル基とトリアジン環と共役する
エチレン性不飽和結合とを有し、光分解性を示すs−ト
リアジンである。なお、Wで表される芳香環または複素
環には、以下のような置換基が導入されていてもよい。
たとえば、塩素、臭素、フェニル基、炭素数6以下の低
級アルキル基、ニトロ基、フェノキシ基、アルコキシル
基、アセトキシ基、アセチル基、アミノ基、およびアル
キルアミノ基などである。
【0121】一般式[RG−18]に含まれるトリハロ
メチル−s−トリアジンを化学式[RG−25]〜[R
G−34]に示す。また、その他のラジカル発生剤を化
学式[RG−35]〜[RG−39]に示す。
【0122】
【化85】
【0123】
【化86】酸発生剤としては、たとえばオニウム塩、ハロゲン含有
化合物、オルトキノンジアジド化合物、スルホン化合
物、スルホン酸化合物、ニトロベンジル化合物が挙げら
れる。このらのうちでも、オニウム塩、オルトキノンジ
アジド化合物が好ましい。
【0124】オニウム塩としては、ヨードニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、アン
モニウム塩が挙げられる。好ましくは化学式[AG−
1]〜[AG−3]で表される化合物が挙げられる。
【0125】ハロゲン含有化合物としては、ハロアルキ
ル基含有炭化水素系化合物、ハロアルキル基含有ヘテロ
環状化合物などが挙げられる。特に化学式[AG−4]
および[AG−5]で表されるものが好ましい。
【0126】キノンジアジド化合物としては、ジアゾベ
ンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などが挙
げられる。特に化学式[AG−6]〜[AG−9]で表
される化合物が好ましい。
【0127】スルホン化合物としては、β−ケトスルホ
ン、β−スルホニルスルホンなどが挙げられる。特に化
学式[AG−10]で表される化合物が好ましい。
【0128】ニトロベンジル化合物としては、ニトロベ
ンジルスルホネート化合物、ジニトロベンジルスルホネ
ート化合物などが挙げられる。特に化学式[AG−1
1]で表される化合物が好ましい。
【0129】スルホン酸化合物としては、アルキルスル
ホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、ア
リールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが
挙げられる。特に化学式[AG−12]〜[AG−1
4]で表される化合物が好ましい。
【0130】
【化87】
【0131】
【化88】
【0132】
【化89】
【0133】
【化90】
【0134】
【化91】
【0135】
【化92】なお、有機ケイ素ポリマーをレジストとして使用する場
合には、有機ケイ素ポリマー100重量部に対して、ラ
ジカル発生剤および/または酸発生剤を0.1〜30重
量部、より好ましくは1〜10重量部配合することが好
ましい。ラジカル発生剤および/または酸発生剤の配合
割合が0.1重量部未満であると、導電性が不十分にな
るおそれがある。一方、ラジカル発生剤および/または
酸発生剤の配合割合が30重量部を超えると、たとえば
ポジ型パターンの形成において露光部のアルカリ現像液
に対する溶解性が低下するおそれがある。ただし、ラジ
カル発生剤としてハロメチル−s−トリアジンを用いた
場合には、有機ケイ素ポリマー100重量部に対してハ
ロメチル−s−トリアジンが0.01〜3重量部程度の
少量でも十分高い感度を有するレジストを得ることがで
きる。ハロメチル−s−トリアジンの配合量は1〜2重
量部であることがより好ましい。
【0136】本発明において、有機ケイ素ポリマーの架
橋剤としては、上述した多重結合を有する有機化合物以
外にも以下のような物質を用いることができる。たとえ
ば、ヒドロキシル基を有する有機化合物;エポキシ基を
有する有機化合物;アミノ基を有する有機化合物;ピリ
ジンオキシド;アルコキシシリル基、シリルエステル
基、オキシムシリル基、フェノキシシリル基、アミノシ
リル基、アミドシリル基、アミノキシシリル基またはハ
ロゲンを有するケイ素化合物;有機金属化合物;ハロゲ
ンを含む化合物などである。
【0137】ヒドロキシル基を有する化合物としては、
多価アルコール、ノボラック樹脂、カルボキシル基を有
する化合物、シラノールが挙げられる。これらの化合物
は光または熱によりSi−Hと反応して有機ケイ素ポリ
マーを架橋させる。このような化合物の具体例を化学式
[OH−1]〜[OH−28]に示す。
【0138】エポキシ基を有する化合物としては、一般
にエピビスタイプのエポキシ樹脂、または脂環式エポキ
シ樹脂と呼ばれるものが挙げられる。これらの樹脂で
は、一部にヒドロキシル基が付加していてもよい。ま
た、これらの樹脂とともに上述した酸発生剤を添加して
もよい。このような化合物の具体例を化学式[EP−
1]〜[EP−12]に示す。
【0139】アミノ基を有する化合物としては、たとえ
ば化学式[AM−1]〜[AM−13]に示したものが
挙げられる。
【0140】ピリジンオキシドとしては、たとえば化学
式[PO−1]〜[PO−6]に示したものが挙げられ
る。
【0141】アルコキシシリル基、シリルエステル基、
オキシムシリル基、フェノキシシリル基、アミノシリル
基、アミドシリル基、アミノキシシリル基またはハロゲ
ンを有するケイ素化合物としては、たとえば化学式[S
C−1]〜[SC−52]に示したものが挙げられる。
これらの化学式において、Xは上記の置換基を表す。な
お、これらの化合物とともに、通常シリコーンの縮合触
媒として使用される白金、有機スズ化合物などの金属触
媒、塩基を使用してもよい。
【0142】有機金属化合物とは、有機基が置換した金
属塩、金属錯体を意味する。金属としては、B、Mg、
Al、Ca、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Zr、Mo、Rh、Pd、Cd、In、Sn
が用いられる。このような化合物の具体例を化学式[O
M−1]〜[OM−8]に示す。
【0143】ハロゲンを含む化合物としては、たとえば
化学式[HL−1]〜[HL−9]に示したものが挙げ
られる。
【0144】
【化93】
【0145】
【化94】
【0146】
【化95】
【0147】
【化96】
【0148】
【化97】
【0149】
【化98】
【0150】
【化99】
【0151】
【化100】
【0152】
【化101】
【0153】
【化102】
【0154】
【化103】
【0155】
【化104】
【0156】
【化105】本発明においては、リニアな有機ケイ素ポリマーでも、
Tgが高く耐熱性に優れ、かつレジストの溶媒に溶解し
にくいものであれば、エッチングマスクとして用いるこ
とができる。
【0157】Tgの高い有機ケイ素ポリマーとしては、
下記一般式[ArPS−I]または[ArPS−II]で
表される繰り返し単位を有するポリシラン共重合体が挙
げられる。
【0158】
【化106】ここで、R3は水素原子ならびに置換または非置換の炭
素数4個以下の炭化水素基、シリル基およびアルコキシ
ル基から選択され、R4は水素原子ならびに置換または
非置換の炭素数4個以下の炭化水素基およびシリル基か
ら選択され、R5は水素原子ならびに置換または非置換
のアリール基および炭素数4個以下の炭化水素基から選
択され、mおよびnは正の整数である。
【0159】上記のポリシラン共重合体は、一般式[A
rPS−I]または[ArPS−II]で表される以外の
繰り返し単位を含んでいてもよい。なお、Si−H結合
を有するポリシラン共重合体は架橋させてもよい。
【0160】一般式[ArPS−I]で表される繰り返
し単位を有するポリシラン共重合体の例を[ArPS−
1]〜[ArPS−22]に、一般式[ArPS−II]
で表される繰り返し単位を有するポリシラン共重合体の
例を[ArPS−23]〜[ArPS−44]に示す。
【0161】
【化107】
【0162】
【化108】
【0163】
【化109】
【0164】
【化110】
【0165】
【化111】
【0166】
【化112】
【0167】
【化113】
【0168】
【化114】
【0169】
【化115】Tgの高い有機ケイ素ポリマーとして、下記一般式[S
L−I]〜[SL−VII]で表される、主鎖にシラシクロ
ペンタジエン(シロール環)を含有する有機ケイ素ポリ
マーを用いることもできる。
【0170】
【化116】ここで、aは1以上の整数、bは0以上の整数、nは1
以上の整数、Rは置換または非置換の炭化水素基または
シリル基であり2つのRで環構造を形成していてもよ
い。
【0171】一般式[SL−I]〜[SL−VII]で表さ
れる主鎖にシロール環を含有する有機ケイ素ポリマーの
例を以下に示す。
【0172】
【化117】
【0173】
【化118】
【0174】
【化119】
【0175】
【化120】
【0176】
【化121】
【0177】
【化122】
【0178】
【化123】
【0179】
【化124】
【0180】
【化125】
【0181】
【化126】
【0182】
【化127】
【0183】
【化128】なお、上述したポリシランデンドリマーにSi−H結合
を有するポリシランまたは側鎖にヒドロキシメチルフェ
ニル基もしくは−CH2XR基を有するポリシランを結
合させれば架橋させることができる。この場合、必要に
応じて架橋剤を添加してもよい。同様な方法で、一般式
[ArPs−I]、[ArPs−II]および[SL−
I]〜「SL−VII]で表される繰り返し単位を有する有
機ケイ素ポリマーを架橋させることもできる。
【0184】次いで、本発明に係る有機ケイ素ポリマー
膜に導電性を与えることにより、荷電粒子を用いた加工
工程でのチャージアップを防止する方法について説明す
る。本発明において、有機ケイ素ポリマー膜に導電性を
与えるためには、以下のような方法が用いられる。
【0185】(1)導電性物質を混合した有機ケイ素ポ
リマー溶液を塗布することにより、有機ケイ素ポリマー
膜に導電性を与える。
【0186】(2)光または熱により導電性物質を発生
する前駆体化合物を混合した有機ケイ素ポリマー溶液を
塗布することにより、前駆体化合物を含有する有機ケイ
素ポリマー膜を形成する。この場合、以下のようにして
有機ケイ素ポリマー膜に導電性を与える。
【0187】(2−A)前駆体化合物を混合した有機ケ
イ素ポリマー溶液を塗布して有機ケイ素ポリマー膜を形
成した後、光を照射するかまたは加熱して導電性物質を
発生させる。
【0188】(2−B)前駆体化合物を混合した有機ケ
イ素ポリマー溶液を塗布して有機ケイ素ポリマー膜を形
成し、さらにレジスト膜を形成した後、レジスト膜を通
して有機ケイ素ポリマー膜に光を照射して導電性物質を
発生させる。この方法では、レジストが露光しない波長
の光を照射する。
【0189】(2−C)まず、前駆体化合物を混合した
有機ケイ素ポリマー溶液を塗布して有機ケイ素ポリマー
膜を形成した後、レジスト膜を形成し、紫外線による露
光および現像を行う。次に、露出した有機ケイ素ポリマ
ー膜にEB露光に用いる電子線またはRIEにおいて発
生するイオンもしくは光を照射して導電性物質を発生さ
せる。
【0190】上記の方法の変形として、EB露光または
RIEと同時に光を照射して導電性物質を発生させても
よい。なお、EB露光と光照射を同時に行う場合には、
レジストが露光しない波長の光を用いる。
【0191】(3)有機ケイ素ポリマー膜の形成後また
はレジスト膜の現像後に、気相から有機ケイ素ポリマー
膜に導電性物質をドーピングする。
【0192】以上と同様な方法は有機ケイ素ポリマーを
レジストとして用い、EB露光を行う場合にも同様に適
用できる。
【0193】この方法で用いられる有機ケイ素ポリマー
は特に限定されない。具体的には、これまでに例示した
ポリシランなどの有機ケイ素ポリマーのほかに、たとえ
ば一般式−(SiR66)−で表されるポリシランが
挙げられる。ここで、R6は、水素原子または炭素数1
〜20の置換もしくは非置換の脂肪族炭化水素基または
芳香族炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよ
い。ポリシランは単独重合体でも共重合体でもよく、2
種以上のポリシランが酸素原子、窒素原子、脂肪族基、
芳香族基を介して互いに結合した構造を有するものでも
よい。また、主鎖の繰り返し単位が−(Si−C)−と
なっている有機ケイ素ポリマーを用いてもよい。これま
でに例示した以外の有機ケイ素ポリマーを以下に示す。
【0194】
【化129】
【0195】
【化130】
【0196】
【化131】
【0197】
【化132】
【0198】
【化133】
【0199】
【化134】
【0200】
【化135】導電性物質としては、イオン伝導を起こし得る物質、電
子伝導を起こし得る物質または有機ケイ素ポリマーとの
間で光誘起電子移動を起こし得る物質が用いられる。こ
れらのうちでは、安定性の観点から、光電子移動により
光導電性を与えるものが優れている。導電性物質の前駆
体化合物とは、光照射または加熱により分解して導電性
物質を発生する物質である。
【0201】導電性物質としては、有機スルホン酸、有
機カルボン酸、多価アルコール、多価チオール、ハロゲ
ン(たとえばヨウ素、臭素)、SbF5、PF5、BF
3、SnF5などが挙げられる。導電性物質の前駆体化
合物としては、炭素クラスタ(たとえばC60、C7
0)、シアノアントラセン、ジシアノアントラセン、ト
リフェニルピリリウム、テトラフルオロボレート、テト
ラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、フタル
イミドトリフレート、パークロロペンタシクロドデカ
ン、ジシアノベンゼン、ベンゾニトリル、トリクロロメ
チルトリアジン、ベンゾイルペルオキシド、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸t−ブチルペルオキシド、フルオ
ロアントラセン、ジフルオロアントラセンなどが挙げら
れる。炭素クラスタは、溶媒への溶解性が低いため、表
面を有機基で修飾してもよい。これらの化合物の具体例
を以下に示す。
【0202】
【化136】
【0203】
【化137】
【0204】
【化138】
【0205】
【化139】
【0206】
【化140】
【0207】
【化141】
【0208】
【化142】
【0209】
【化143】
【0210】
【化144】
【0211】
【化145】
【0212】
【化146】
【0213】
【化147】
【0214】
【化148】
【0215】
【化149】
【0216】
【化150】
【0217】
【化151】
【0218】
【化152】
【0219】
【化153】
【0220】
【化154】
【0221】
【化155】
【0222】
【化156】次に、図3(A)〜(D)を参照して、本発明の有機ケ
イ素ポリマーからなるエッチングマスクを用いたシリコ
ン系絶縁膜の加工工程を説明する。なお、TaO2、R
uO2などの絶縁膜や、AlSi、AlSiCu、Ti
サリサイド、Coサリサイド、Cuなどの導電膜の加工
も同様な工程で行うことができる。
【0223】図3(A)に示すように、シリコン基板1
1上にシリコン系絶縁膜12、有機ケイ素ポリマー膜1
3、およびレジスト膜14を形成する。絶縁膜の膜厚は
10μm以下が好ましく、0.5〜1μmがより好まし
い。絶縁膜の膜厚が10μmを超えるとアスペクト比が
高くなり、エッチングストップなどのマイクロローディ
ング効果が顕著に起こる。
【0224】有機ケイ素ポリマー膜の膜厚は20〜50
0nm程度が好ましい。有機ケイ素ポリマー膜13の膜
厚は、以下の2つの条件を満たすように決定する。
【0225】(1)露光光の多重反射を考慮に入れてレ
ジストと有機ケイ素ポリマー膜との界面での反射率を計
算し、反射率が極力小さくなるような膜厚とする。レジ
ストと有機ケイ素ポリマー膜との界面における反射率の
有機ケイ素ポリマー膜厚依存性は、露光波長におけるレ
ジスト、有機ケイ素ポリマー膜および絶縁膜の複素屈折
率を用いて計算する。具体的な計算方法は、 P. H. Ber
ning, Physics of Thin Film, Vol.1, pp.69-121(196
3); A. E. Bell & F. W. Spong, IEEE Journal of Quan
tum Electronics, Vol. QE-14, pp.487 −495(1978);
K. Ohta & H. Isida, Ap plied Optics, Vol.29, pp.19
52 −1958(1990) などの文献に記載されている。
【0226】(2)レジストパターンをマスクとして用
いてエッチングできる膜厚で、かつエッチングされたポ
リシラン膜をマスクとして用いて絶縁膜をエッチングで
きる膜厚とする。
【0227】有機ケイ素ポリマー膜は、有機ケイ素ポリ
マーを有機溶媒に溶解した溶液を塗布した後、ベーキン
グして溶媒を気化することにより形成される。このとき
用いられる有機溶媒は極性溶媒でも無極性溶媒でもよ
い。極性溶媒としては、エーテル系溶媒(たとえばジエ
チルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、アニソール)、セロソルブ系溶媒(たとえばメチル
セロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロ
ソルブアセテート)、エステル系溶媒(たとえば酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル)などが挙げられ
る。無極性溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、オクタン、クメン、ソルベントナフサなどが挙げら
れる。なお、ポリシランデンドリマーの溶媒としては、
ハロゲン系溶媒(塩化メチレン、クロロベンゼン、クロ
ロホルムなど)を用いることもできる。本発明の有機ケ
イ素ポリマーはこれらの溶媒に対する溶解性に優れ、ス
ピンコーティングなどの塗布法で容易に成膜できる。有
機ケイ素ポリマーの重量平均分子量Mwは、500〜1
000000が好ましく、2000〜100000がよ
り好ましい。これは、Mwが500未満では溶媒に溶解
し塗布して膜を形成した際に機械的強度に劣り、Mwが
1000000を超えると溶媒に対する溶解性が低下す
るためである。有機ケイ素ポリマーは単独で用いてもよ
いし、2種以上混合して用いてもよい。
【0228】この有機ケイ素ポリマー膜には、必要に応
じて、下地との密着性を向上させるための密着性向上
剤;絶縁膜からレジスト膜中への反射光を防ぐための、
紫外線を吸収する染料またはポリマー(たとえばポリス
ルホン、ポリベンズイミダゾール);下地とのぬれ性を
向上させるための界面活性剤などを添加してもよい。こ
の場合、ベーキングを経て成膜された、添加剤を含む有
機ケイ素ポリマー膜中におけるシリコン含有量が1〜5
0重量%の範囲となるように添加剤の配合量を調整す
る。シリコンの含有量が1重量%未満になると、露光光
を十分に吸収することができず、しかもレジストパター
ンをマスクとして有機ケイ素ポリマー膜をエッチングす
る際に十分なエッチング速度比が得られない。一方、シ
リコン含有量が50重量%を超える膜は塗布性が悪く、
塗膜にピンホールが生じやすくなる。
【0229】レジスト膜は、有機ケイ素ポリマー膜上に
レジスト溶液を塗布した後、ベーキングすることにより
形成される。レジスト膜の膜厚が薄いほど、露光時の露
光量マージン、フォーカスマージン、または解像度を向
上させることができる。このため、レジスト膜の膜厚
は、有機ケイ素ポリマー膜を寸法制御性よくエッチング
できる範囲で、できるだけ薄い方がよく、500nm以
下が好ましい。レジストは、紫外光、電子線などの露光
によってパタ−ニング可能な組成物であれば特に限定さ
れない。また、目的に応じて、ポジ型またはネガ型のレ
ジストを選択して使用することができる。ポジ型レジス
トとしては、たとえばナフトキノンジアジドとノボラッ
ク樹脂からなるレジスト(IX−770、日本合成ゴム
社製)、t−BOCで保護したポリビニルフェノール樹
脂とオニウム塩とからなる化学増幅レジスト(APEX
−E、シップレー社製)などが挙げられる。ネガ型レジ
ストとしては、たとえばポリビニルフェノ−ル、メラミ
ン樹脂および光酸発生剤からなる化学増幅レジスト(X
P−89131、シップレ−社製)、ポリビニルフェノ
−ルとビスアジド化合物とからなるレジスト(RD−2
00D、日立化成社製)などが挙げられる。レジスト膜
中に発生する定在波によりレジストパターンの寸法制御
性が劣化するのを防止するために、レジスト中に紫外線
を吸収するクマリン、クルクミンなどの染料を添加して
レジストの透明度を低下させてもよい。
【0230】なお、下地からレジスト膜への露光光反射
をより確実に防止して現像後のレジストプロファイルを
良好な形状にするために、有機ケイ素ポリマー膜とレジ
スト膜との間に10〜150nm程度の膜厚の薄膜を形
成してもよい。この目的で形成される薄膜の材料および
その成膜方法としては、以下のようなものが挙げられ
る。たとえば、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、酸窒
化シリコン膜、シリコンカーバイド膜またはカーボン膜
を、スパッタ法またはCVD法により成膜する。また、
ポリスルホン、ポリアミド、ノボラック樹脂、ポリヒド
ロキシスチレンなどのポリマーを乳酸エチル、シクロヘ
キサノンなどの有機溶媒に溶解した溶液をスピンコーテ
ィングして成膜する。後者の場合には、クマリン、クル
クミンなどの染料を添加してもよい。
【0231】また、レジスト膜上に、上層反射防止膜を
形成し、レジスト膜と空気との界面での光反射を低下さ
せることにより、レジスト膜中での定在波の発生を抑え
るようにしてもよい。このような上層反射防止膜として
は、たとえばヘキスト社製のAquatarなどが挙げ
られる。
【0232】次に、図3(B)に示すように、所望のパ
ターンを有するマスクを通して露光光である紫外光をレ
ジストに照射した後、現像することによりレジストパタ
ーンを形成する。紫外光を照射するための光源として
は、水銀灯、またはXeF(波長=351nm)、Xe
Cl(波長=308nm)、KrF(波長=248n
m)、KrCl(波長=222nm)、ArF(波長=
193nm)、F2(波長=151nm)などのエキシ
マレーザーが挙げられる。本発明の有機ケイ素ポリマー
はSi−Siを有し、波長150〜360nmの紫外線
に対する吸収性が高いので、露光光を吸収してレジスト
膜中への反射光を抑制できる。この結果、現像後のレジ
ストプロファイルに定在波に起因する波打ち形状は見ら
れない。また、レジスト膜厚および絶縁膜厚に変動があ
っても、レジストパターン寸法の変動量を抑えることが
できる。レジストの現像液としては、水酸化テトラメチ
ルアンモニウムなどの有機アルカリ水溶液、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの無機アルカリ水溶液、ま
たはキシレン、アセトンなどの有機溶媒が用いられる。
【0233】次いで、図3(C)に示すように、レジス
トパターンをマスクとして用いて有機ケイ素ポリマー膜
(エッチングマスク)をエッチングする。エッチング方
式としては、たとえば反応性プラズマエッチング、マグ
ネトロン反応性プラズマエッチング、電子ビ−ムプラズ
マエッチング、TCPプラズマエッチング、ICPプラ
ズマエッチング、またはECRプラズマエッチングなど
が挙げられる。ソースガスとして、CF4、CF3
l、CF2Cl2、CF3Br、CCl4、C25
2、CF4+H2、(CF4、C26、CHF3
SiF4、CF3Br)+(Cl2,Br2)、Cl2
(+H2)、SiCl4、Br2、I2、Cl2+A
r、SF4(+N2)、HBr、HI、HCl、Cl2
+Heの群から選択されるいずれかの組合せを使用する
ことが好ましい。これらのソースガスを用いれば、レジ
ストと有機ケイ素ポリマー膜とのエッチング速度比を高
くとることができ、寸法制御性よく有機ケイ素ポリマー
膜をエッチングできる。この理由は以下のように考えら
れる。すなわち、これらのエッチャントは、レジストを
構成する原子とは化学反応を起こしにくく揮発性生成物
を生成しにくいのに対して、有機ケイ素ポリマー膜に含
まれるシリコンとは化学反応を起こして蒸気圧が高い揮
発しやすい生成物を生じさせるためである。特に、Cl
2またはHBrを含むソースガスを用いれば、有機ケイ
素ポリマー膜を高速度比でエッチングすることができ
る。その結果、レジストの膜厚を薄くしてもレジストが
削れてなくなったり、レジストパターンが後退して有機
ケイ素ポリマー膜パターンの寸法制御性が劣化すること
がない。
【0234】最後に、図3(D)に示すように、レジス
トパターンと有機ケイ素ポリマー膜パターンとをマスク
として、絶縁膜をエッチングする。エッチング方式とし
ては、たとえば反応性プラズマエッチング、マグネトロ
ン反応性プラズマエッチング、電子ビ−ムプラズマエッ
チング、TCPプラズマエッチング、ICPプラズマエ
ッチング、またはECRプラズマエッチングなどが挙げ
られる。ソースガスとしてはフッ素系ガス、たとえばC
HF3、C26、C38、CF4+(H2、C2
2)、C48、CHF3+CO、C48+COなど
が好ましい。これらのソースガスを用いた場合には、シ
リコン系絶縁膜を高い速度比でエッチングできる。この
とき、レジストパターンまたは有機ケイ素ポリマー膜パ
ターンの表面での重合膜の堆積が顕著でエッチング形状
が劣化する場合には、ソースガスにアルゴンまたは酸素
を添加して重合膜を除去できるようにすることが好まし
い。
【0235】ここで、図4(A)および(B)に示すよ
うに、図3(C)の工程の後に、有機ケイ素ポリマー膜
パターン上に残存しているレジストパターンを除去し、
有機ケイ素ポリマー膜パターンのみをマスクとして絶縁
膜をエッチングする方法を採用することもできる。
【0236】なお、本発明の有機ケイ素ポリマーは、電
子線、X線などの高エネルギー線により分解するので、
レジスト材料としての応用も期待できる。この場合、照
射する高エネルギー線の種類と有機ケイ素ポリマー中の
置換基との組み合わせに応じて、ポジ型としてもネガ型
としても使用できる。これは、高エネルギー線により分
解生成した低分子量のシラン系化合物が現像液に対して
高い溶解性を示す場合と、高エネルギー線により新たに
活性種が生成してこの活性種との反応により架橋が進行
して現像液に対する溶解性が低下する場合とがあるから
である。
【0237】次いで、本発明の有機ケイ素ポリマーをレ
ジストとして用いる方法を図5(A)〜(C)を参照し
て説明する。
【0238】まず、図5(A)に示すように、シリコン
基板11上に絶縁膜12および有機ケイ素ポリマー膜1
3を形成する。絶縁膜12および有機ケイ素ポリマー膜
13の膜厚などは図3(A)で説明したのと同様でよ
い。
【0239】なお、ポリシラン膜13の露光の際に絶縁
膜12からの反射光を抑制するために、絶縁膜12とポ
リシラン膜13との間に反射防止膜を形成してもよい。
反射防止膜の材料および成膜方法は、特に限定されない
が、例えば次のような材料および方法を挙げることがで
きる。
【0240】(1)窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、
酸窒化シリコン膜、シリコンカーバイド膜またはカーボ
ン膜をスパッター法またはCVD法により成膜する。
【0241】(2)ポリスルホン、ポリアミド、ノボラ
ック樹脂、ポリヒドロキシスチレンなどのポリマーを乳
酸エチル、シクロヘキサノンなどの有機溶剤に溶解して
調製した溶液をスピンコーティングして成膜する。これ
らの溶液中にクマリン、クルクミンなどの染料を添加し
てもよい。
【0242】反射防止膜の膜厚は、0.001〜10μ
mが好ましく、0.01〜1μmがより好ましい。反射
防止膜の膜厚が0.001μm未満では、露光光を十分
に吸収することができない。膜厚が10μmを超える
と、反射防止膜をエッチングするときの寸法変換差が顕
著に起こる。
【0243】次に、図5(B)に示すように、有機ケイ
素ポリマー膜13のパターニングを行う。望ましいパタ
ーニング方法として、以下のような方法が挙げられる。
【0244】(1)紫外線を所望のパターンを有するマ
スクを通して有機ケイ素ポリマー膜13に照射して露光
部を酸化し、シロキサン結合を生成する。有機ケイ素ポ
リマーが紫外線を吸収すると、Si−Si結合が開裂し
て雰囲気中の酸素とシリコンが結合してシロキサン結合
が生成し、酸化シリコンのような膜となる。そして、酸
化シリコン膜に改質された露光部をフッ素を含むガス
系、より好ましくはフロロカーボンを含むガス系で選択
的にエッチングすることによって、有機ケイ素ポリマー
膜パターンを形成する。
【0245】(2)紫外線を所望のパターンを有するマ
スクを通して有機ケイ素ポリマー膜13に照射し、露光
部にシロキサン結合を生成する。そして、未露光部を、
臭素または塩素を含むハロゲン系ガス、例えばCl2
HBrなどをソースガスとして用いて選択的にエッチン
グすることによって、有機ケイ素ポリマー膜パターンを
形成する。
【0246】最後に、図5(C)に示すように、有機ケ
イ素ポリマー膜パターンをマスクとして用いて絶縁膜1
2をエッチングする。絶縁膜12のエッチング条件は、
図3(D)で説明したのと同様でよい。図5(B)の工
程で(1)の方法を用いる場合には、有機ケイ素ポリマ
ー膜13の露光部とその直下の絶縁膜12を一括してエ
ッチングすることができるので、工程数を著しく削減す
ることができる。
【0247】
【実施例】
合成例1 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン130mLと無水ジ
グライム20mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
082gおよび金属ナトリウム17.90g(0.78
0mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からジフェニルジクロロシラン63.38g
(0.250mol)および1,2−ビス(ジクロロメ
チルシリル)エタン15.18g(0.0593mo
l)を無水トルエン50mLに溶解した溶液を約20分
間で滴下し、3時間反応させた。トリメチルクロロシラ
ン10.88g(0.10mol)を無水トルエン20
mLに溶解した溶液を加え、30分間反応させた後、室
温まで冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下で
加圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮残
留物にトルエン100mLを加えて溶解させた後、エタ
ノール500mLを加えてポリマーを沈殿させた。ポリ
マーをろ取した後、トルエンに溶解した。この溶液を炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除
去した後、減圧下で溶媒を留去した。残留したポリマー
にトルエン100mLを加えて溶解した後、エタノール
500mL中に滴下してポリマーを沈殿させた。ポリマ
ーをろ取した後、80℃で真空乾燥して、[LPS−
1]のポリシランを得た。収量は21.86g(41.
0%)であった。
【0248】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=2.9:1013 C−NMR(ppm) −5.25,−0.4,1.
0,8.50,10.20,12.4,127.5,1
28.4,134.4,137.2 IR(KBr) 3075,3040,2980,29
30,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1070,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=4500 合成例2 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン130mLと無水ジ
グライム20mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
056gおよび金属ナトリウム17.92g(0.78
1mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からジフェニルジクロロシラン63.41g
(0.250mol)および1,2−ビス(ジクロロメ
チルシリル)エタン6.44g(0.0251mol)
を無水トルエン50mLに溶解した溶液を約15分間で
滴下し、3時間反応させた。トリメチルクロロシラン1
0.88g(0.10mol)を無水トルエン20mL
に溶解した溶液を加え、30分間反応させた後、室温ま
で冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下で加圧
ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物
にエタノール500mLを加えてポリマーを沈殿させ
た。ポリマーをろ取した後、トルエンに溶解した。この
溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換
水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残留した
ポリマーにトルエン100mLを加えて溶解した後、乳
酸エチル1000mL中に滴下してポリマーを沈殿させ
た。ポリマーをろ取した後、80℃で真空乾燥して[L
PS−1]のポリシランを得た。収量は1.58g
(3.3%)であった。
【0249】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=1.1:1013 C−NMR(ppm) −5.25,−0.4,1.
0,8.50,10.20,12.4,127.5,1
28.4,134.4,137.2 IR(KBr) 3075,3040,2980,29
30,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1070,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=5600 合成例3 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン130mLと無水ジ
グライム20mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
085gおよび金属ナトリウム17.90g(0.78
1mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からジメチルジクロロシラン32.28g(0.
250mol)および1,2−ビス(ジクロロメチルシ
リル)エタン15.22g(0.0593mol)を無
水トルエン50mLに溶解した溶液を約15分間で滴下
し、3時間反応させた。トリメチルクロロシラン10.
89g(0.10mol)を無水トルエン20mLに溶
解した溶液を加え、30分間反応させた後、室温まで冷
却した。トルエン500mLを加え、窒素下で加圧ろ過
して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物にト
ルエン100mLを加えて溶解させた後、エタノール5
00mLを加えてポリマーを沈殿させた。ポリマーをろ
取した後、トルエンに溶解した。この溶液を炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去した
後、減圧下で溶媒を留去した。残留したポリマーにトル
エン100mLを加えて溶解した後、エタノール500
mL中に滴下してポリマーを沈殿させた。ポリマーをろ
取した後、80℃で真空乾燥して[LPS−3]のポリ
シランを得た。収量は1.05g(4.5%)であっ
た。
【0250】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)13 C−NMR(ppm) −5.25,−3.41,−
0.4,1.0,8.50,10.20,12.4 IR(KBr) 2930,2875,2850,14
75,1450,1265,1097,780,72
5,685 GPC(THF) Mw=6000 合成例4 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン130mLと無水ジ
グライム20mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.9
927gおよび金属ナトリウム21.69g(0.94
3mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からフェニルトリクロロシラン31.72g
(0.250mol)および1,2−ビス(ジクロロメ
チルシリル)エタン15.22g(0.0593mo
l)を無水トルエン50mLに溶解した溶液を約15分
間で滴下し、3時間反応させた。無水トルエン100m
LおよびTHF100mLに分散させた水素化ナトリウ
ム6.54g(含有量60〜72wt%)を加え、溶媒
還流温度で2時間反応させた。トリメチルクロロシラン
10.89g(0.10mol)を無水トルエン20m
Lに溶解した溶液を加え、30分間反応させた後、室温
まで冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下で加
圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮残留
物にエタノール500mLを加えてポリマーを沈殿させ
た。ポリマーをろ取した後、トルエンに溶解した。この
溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換
水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残留した
ポリマーにトルエン100mLを加えて溶解した後、エ
タノール500mL中に滴下してポリマーを沈殿させ
た。ポリマーをろ取した後、80℃で真空乾燥して[L
PS−23]のポリシランを得た。収量は10.34g
(32.4%)であった。
【0251】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=4.5:1013 C−NMR(ppm) −5.25,−0.4,1.
0,8.51,10.20,12.4,127.1,1
28.6,134.1,137.5 IR(KBr) 3075,3040,2980,29
30,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1065,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=4200 合成例5 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン130mLと無水ジ
グライム20mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
053gおよび金属ナトリウム17.92g(0.78
1mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からシクロヘキシルメチルジクロロシラン49.
34g(0.250mol)および1,2−ビス(ジク
ロロメチルシリル)エタン15.20g(0.0593
mol)を無水トルエン50mLに溶解した溶液を約1
5分間で滴下し、3時間反応させた。トリメチルクロロ
シラン10.89g(0.10mol)を無水トルエン
20mLに溶解した溶液を加え、2時間反応させた後、
室温まで冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下
で加圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮
残留物にトルエン100mLを加えて溶解させた後、エ
タノール500mLを加えてポリマーを沈殿させた。ポ
リマーをろ取した後、トルエンに溶解した。この溶液を
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2
回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残留したポリマ
ーにトルエン100mLを加えて溶解した後、エタノー
ル500mL中に滴下してポリマーを沈殿させた。ポリ
マーをろ取した後、80℃で真空乾燥して[LPS−
5]のポリシランを得た。収量は7.54g(19.7
%)であった。
【0252】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜2.1(br,脂肪族プロトン)13 C−NMR(ppm) −5.25,−3.41,−
0.4,1.0,8.50,10.20,12.4,2
6.95,28.50,31.60 IR(KBr) 2930,2875,2850,14
75,1450,1265,1250,1097,84
5,780,745,725,685 GPC(THF) Mw=15000 合成例6 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン114.4mLと無
水ジグライム17.6mLとの混合溶媒中に塩化銅
(I)0.2661gおよび金属ナトリウム18.91
1g(0.787mol)を加え、溶媒還流温度まで加
熱してナトリウム分散液を調製した。溶媒還流温度を維
持したまま、滴下漏斗からナフチルメチルジクロロシラ
ン52.96g(0.220mol)および1,2−ビ
ス(ジクロロメチルシリル)エタン13.55g(0.
0529mol)を無水トルエン44mLに溶解した溶
液を約20分間で滴下し、3時間反応させた。トリメチ
ルクロロシラン9.58g(0.082mol)を無水
トルエン20mLに溶解した溶液を加え、2時間反応さ
せた後、室温まで冷却した。トルエン500mLを加
え、窒素下で加圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮
した。濃縮残留物にトルエン100mLを加えて溶解さ
せた後、エタノール500mLを加えてポリマーを沈殿
させた。ポリマーをろ取した後、トルエンに溶解した。
この溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン
交換水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残
留したポリマーにトルエン100mLを加えて溶解した
後、エタノール500mL中に滴下してポリマーを沈殿
させた。ポリマーをろ取した後、80℃で真空乾燥して
[LPS−7]のポリシランを得た。収量は5.98g
(13.8%)であった。
【0253】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.5〜8.3
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=7.5:1013 C−NMR(ppm) −5.25,−3.2,−
0.4,1.0,8.50,10.20,12.4,1
25.5,126.1,127.5,128.4,12
9.5,131.3,134.4,136.8,13
7.2,138.8 IR(KBr) 3075,3040,2980,29
30,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1070,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=3400 合成例7 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン78mLと無水ジグ
ライム12mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.18
40gおよび金属ナトリウム18.911g(0.78
7mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗からナフチルフェニルジクロロシラン46.26
g(0.153mol)および1,2−ビス(ジクロロ
メチルシリル)エタン9.2g(0.0359mol)
を無水トルエン50mLに溶解した溶液を約20分間で
滴下し、3時間反応させた。トリメチルクロロシラン
6.52g(0.0882mol)を無水トルエン12
mLに溶解した溶液を加え、2時間反応させた後、室温
まで冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下で加
圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮残留
物にトルエン100mLを加えて溶解させた後、エタノ
ール500mLを加えてポリマーを沈殿させた。ポリマ
ーをろ取した後、トルエンに溶解した。この溶液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2回洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去
した後、減圧下で溶媒を留去した。残留したポリマーに
トルエン100mLを加えて溶解した後、エタノール5
00mL中に滴下してポリマーを沈殿させた。ポリマー
をろ取した後、80℃で真空乾燥して[LPS−4]の
ポリシランを得た。収量は4.39g(13.8%)で
あった。
【0254】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜8.4
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=2:1013 C−NMR(ppm) −5.25,−0.5,1.
0,8.40,10.10,12.3,125.5,1
26.1,126.6,127.5,128.1,12
8.4,129.5,131.3,134.4,13
6.8,137.2,138.8 IR(KBr) 3075,3040,2980,29
30,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1070,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=2150 合成例8 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコに、アル
ゴンガス雰囲気下、無水キシレン10mLとメチルビニ
ルジクロロシラン70.55g(0.500mol)を
入れ、白金触媒(東芝シリコーン社製)を溶解させた無
水キシレン30mLを加えた後、オイルバスで80〜1
20℃に加熱した。フェニルジクロロシラン106.2
8g(0.600mol)を溶解させた無水キシレン1
0mLを滴下漏斗に入れ、約90分間かけて徐々に滴下
した。さらに2時間反応させた後、減圧蒸留を2回行
い、1−ジクロロメチルシリル−2−ジクロロフェニル
シリルエタン134.0g(84.2%)を得た。この
化合物の融点は123.5〜126.5℃(10mmH
g)であった。
【0255】滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラ
スコ中で、アルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140
mLと無水アニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅
(I)0.359gおよび金属ナトリウム20.5g
(0.896mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱し
てナトリウム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持し
たまま、滴下漏斗から無水トルエン50mLに溶解した
ジフェニルジクロロシラン63.34g(0.250m
ol)および1−ジクロロメチルシリル−2−ジクロロ
フェニルシリルエタン19.08g(0.0599mo
l)を約20分間で滴下し、さらに3時間反応させた。
無水キシレン20mLに溶解したトリメチルクロロシラ
ン10.88g(0.10mol)を加え、2時間反応
させた後、室温まで冷却した。トルエン500mLを加
え、窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去し、ろ液を濃縮
した。濃縮残留物にトルエン100mLを加えて溶解さ
せた後、乳酸エチル500mLを加えてポリマーを沈殿
させた。ポリマーをろ過して分離した後、トルエンに溶
解した。この溶液をイオン交換水で3回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去した後、減圧
下で溶媒を留去した。残留したポリマーにトルエン10
0mLを加えて溶解した後、乳酸エチル500mL中に
注いでポリマーを沈殿させた。ポリマーをろ取した後、
90℃で真空乾燥した。収量は26.9g(47.9
%)であった。このポリマー25.01gをトルエン1
00mLに再溶解し、PGMEA1000mL中に注い
でポリマーを再沈殿させた。ポリマーをろ取した後、9
0℃で真空乾燥した。収量は7.83g(31.3%、
total15.0%)であった。このポリマー5.2
0gをトルエン50mLに再溶解し、PGMEA500
mL中に注いでポリマーを再沈殿させた。ポリマーをろ
取した後、90℃で真空乾燥して[LPS−24]のポ
リシランを得た。収量は2.88g(55.4%、to
tal8.3%)であった。
【0256】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.8
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=10:1.5113 C−NMR(ppm) −5.2,−0.4,1.
0,8.50,10.2,12.4,127.6,12
8.7,134.2,137.4 IR(KBr) 3070,3040,2985,29
40,2860,1605,1495,1470,14
30,1265,1095,1070,885,78
0,745,730,690 GPC(THF) Mw=12000 合成例9 アルゴン雰囲気下、−20℃で乾燥したジエチルエーテ
ル60mLおよびジルコノセンジクロル5.34gを攪
拌し、1.5Mのジエチルエーテルを少量ずつ添加して
70分間攪拌した。さらに、0℃で30分間攪拌した
後、ジエチルエーテルを取り除き、生成した白い固体を
昇華させてジルコノセンジメチルを得た。次に、フェニ
ルシランにジルコノセンジメチルを50:1のモル比で
添加し、1,4−ジシリルベンゼンを室温下で5時間重
合させた。得られたポリマーをトルエンに溶解し、攪拌
しているメタノール中に注いでポリマーを再沈殿させ
た。さらに、メタノールによるポリマーの再沈殿を2回
繰り返した。ろ過によりポリマーを分離し、80〜90
℃で減圧乾燥して[LPS−25]のポリシランを得
た。このポリマーの重量平均分子量は約12000であ
った。
【0257】合成例10 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコに、アル
ゴンガス雰囲気下、ビニルメチルジクロロシラン70.
54g、白金触媒(東芝シリコーン社製、X94A62
70)1.24gおよび無水キシレン40mLを入れ、
オイルバスで80〜120℃に加熱した。ジメチルクロ
ロシラン56.78gを溶解した無水キシレン10mL
を滴下漏斗に入れ、50分間かけて滴下した。3時間反
応させた後、減圧蒸留して1−ジクロロメチルシリル−
2−ジメチルクロロシリルエタン75.72gを得た。
この化合物の沸点は、74〜77℃(4000Pa)で
あった。
【0258】滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラ
スコ中で、アルゴンガス雰囲気下、無水トルエン140
mLと無水アニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅
(I)0.3509gおよび金属ナトリウム20.60
g(0.896mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱
してナトリウム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持
したまま、滴下漏斗から無水キシレン50mLにジフェ
ニルジクロロシラン63.38g(0.250mol)
および1−ジクロロメチルシリル−2−ジメチルクロロ
シリルエタン14.18g(0.0602mol)を溶
解した溶液を約20分間で滴下し、さらに3時間反応さ
せた。無水トルエン20mLにトリメチルクロロシラン
10.88g(0.10mol)を溶解した溶液を加
え、2時間反応させた後、室温まで冷却した。トルエン
500mLを加え、窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去
し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物にトルエン100mL
を加えて溶解させた後、乳酸エチル500mL中に注い
でポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離し
た後、トルエンに溶解した。この溶液を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2回洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去した後、減
圧下で溶媒を留去した。残留したポリマーにトルエン1
00mLを加えて溶解した後、乳酸エチル500mL中
に注いでポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを
分離した後、80℃で真空乾燥して[LPS−40]の
ポリシランを得た。収量は2.30gであった。
【0259】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜2.1(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=5.1:10 GPC(THF) Mw=9800 合成例11 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140mLと無水ア
ニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
056gおよび金属ナトリウム20.42g(0.88
8mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗から無水キシレン50mLにジフェニルジクロロ
シラン63.41g(0.250mol)および1−ジ
クロロメチルシリル−2−ジメチルクロロシリルエタン
5.89g(0.0250mol)を溶解した溶液を約
15分間で滴下し、さらに3時間反応させた。無水トル
エン20mLにトリメチルクロロシラン10.88g
(0.10mol)を溶解した溶液を加え、2時間反応
させた後、室温まで冷却した。トルエン500mLを加
え、窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去し、ろ液を濃縮
した。濃縮残留物に乳酸エチル500mLを加えてポリ
マーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離した後、
トルエンに溶解した。この溶液を炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄し、イオン交換水で2回洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去した後、減圧下で
溶媒を留去した。残留したポリマーにトルエン100m
Lを加えて溶解した後、乳酸エチル1000mL中に注
いでポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離
した後、80℃で真空乾燥して[LPS−40]のポリ
シランを得た。収量は1.58gであった。
【0260】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜2.1(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン) 合成例12 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140mLと無水ア
ニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
085gおよび金属ナトリウム17.90g(0.78
1mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗から無水キシレン50mLにジメチルジクロロシ
ラン32.28g(0.250mol)および1−ジク
ロロメチルシリル−2−ジメチルクロロシリルエタン1
4.18gを溶解した溶液を約20分間で滴下し、さら
に3時間反応させた。無水トルエン20mLにトリメチ
ルクロロシラン10.89g(0.10mol)を溶解
した溶液を加え、2時間反応させた後、室温まで冷却し
た。トルエン500mLを加え、窒素下で加圧ろ過して
沈殿物を除去し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物にトルエ
ン100mLを加えて溶解させた後、乳酸エチル500
mLを加えてポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマ
ーを分離した後、トルエンに溶解した。この溶液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イオン交換水で2回洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去
した後、減圧下で溶媒を留去した。残留したポリマーに
トルエン100mLを加えて溶解した後、乳酸エチル5
00mL中に注いでポリマーを沈殿させた。ろ過により
ポリマーを分離した後、80℃で真空乾燥して[LPS
−43]のポリシランを得た。収量は5.45gであっ
た。
【0261】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン) IR(KBr) 2930,2875,2850,14
75,1450,1265,1250,1097,78
0,725,685 GPC(THF) Mw=4500 合成例13 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140mLと無水ア
ニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.9
927gおよび金属ナトリウム21.69g(0.94
3mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗から無水キシレン50mLにフェニルトリクロロ
シラン31.72g(0.250mol)および1−ジ
クロロメチルシリル−2−ジメチルクロロシリルエタン
14.18gを溶解した溶液を約20分間で滴下し、さ
らに3時間反応させた。無水キシレン100mLとTH
F100mLとの混合溶液に水酸化ナトリウム6.54
g(含有量60〜72wt%)を分散させた分散液を加
え、2時間反応させた。さらに、無水トルエン20mL
に溶解したトリメチルクロロシラン10.89g(0.
10mol)を加え、30分間反応させた後、室温まで
冷却した。トルエン500mLを加え、窒素下で加圧ろ
過して沈殿物を除去し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物に
エタノール500mLを加えてポリマーを沈殿させた。
ろ過によりポリマーを分離した後、トルエンに溶解し
た。この溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、イ
オン交換水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去した。
残留したポリマーにトルエン100mLを加えて溶解し
た後、エタノール500mL中に注いでポリマーを沈殿
させた。ろ過によりポリマーを分離した後、80℃で真
空乾燥して[LPS−72]のポリシランを得た。収量
は2.05gであった。
【0262】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜7.75
(br,芳香族プロトン) 合成例14 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140mLと無水ア
ニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
509gおよび金属ナトリウム20.60g(0.89
6mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗から無水キシレン50mLにシクロヘキシルメチ
ルジクロロシラン49.35g(0.250mol)お
よび1−ジクロロメチルシリル−2−ジメチルクロロシ
リルエタン14.18g(0.0602mol)を溶解
した溶液を約20分間で滴下し、さらに3時間反応させ
た。無水トルエン20mLに溶解したトリメチルクロロ
シラン10.88g(0.10mol)を加え、2時間
反応させた後、室温まで冷却した。トルエン500mL
を加え、窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去し、ろ液を
濃縮した。濃縮残留物にトルエン100mLを加えて溶
解させた後、乳酸エチル500mLを加えてポリマーを
沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離した後、トルエ
ンに溶解した。この溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄し、イオン交換水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を
留去した。残留したポリマーにトルエン100mLを加
えて溶解した後、乳酸エチル500mL中に注いでポリ
マーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離した後、
80℃で真空乾燥して[LPS−46]のポリシランを
得た。収量は4.30gであった。
【0263】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン) 合成例15 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水キシレン140mLと無水ア
ニソール10mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.3
509gおよび金属ナトリウム20.60g(0.89
6mol)を加え、溶媒還流温度まで加熱してナトリウ
ム分散液を調製した。溶媒還流温度を維持したまま、滴
下漏斗から無水キシレン50mLにジフェニルジクロロ
シラン60.18g(0.250mol)および1−ジ
クロロメチルシリル−2−ジメチルクロロシリルエタン
14.18g(0.0602mol)を溶解した溶液を
約20分間で滴下し、さらに3時間反応させた。無水ト
ルエン20mLに溶解したトリメチルクロロシラン1
0.88g(0.10mol)を加え、2時間反応させ
た後、室温まで冷却した。トルエン500mLを加え、
窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去し、ろ液を濃縮し
た。濃縮残留物にトルエン100mLを加えて溶解させ
た後、乳酸エチル500mLを加えてポリマーを沈殿さ
せた。ろ過によりポリマーを分離した後、トルエンに溶
解した。この溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、イオン交換水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去
した。残留したポリマーにトルエン100mLを加えて
溶解した後、乳酸エチル500mL中に注いでポリマー
を沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離した後、80
℃で真空乾燥して[LPS−40]のポリシランを得
た。収量は8.30gであった。
【0264】1H−NMR(CDCl3)δ −1.0
〜1.9(br,脂肪族プロトン)、6.1〜8.55
(br,芳香族プロトン)、積分比 脂肪族プロトン:
芳香族プロトン=5.1:7 合成例16 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、ヘプタン100mLに1,3−ジ
フェニル−1,1,2,3,3−ペンタメチルトリシラ
ン31.47g(0.1mol)を溶解させた。加熱還
流下で、t−ブチル水銀/ヘプタン溶液(約1mol/
L)60mLを滴下漏斗から徐々に滴下した。さらに、
3時間加熱還流した後、ヘプタンを蒸留しながら、乾燥
トルエン200mLを加えて溶媒交換を行った。この反
応混合物中にリチウム6.94g(1mol)を加え、
100時間反応させて、1,3−ジフェニル−1,1,
2,3,3−ペンタメチル−2−リチオトリシランのト
ルエン溶液を調製した。この溶液をガラスフィルターで
ろ過して大過剰のリチウムを除去した。
【0265】滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラ
スコ中で、アルゴンガス雰囲気下、トルエン100mL
にジフェニルメチルクロロシラン17.0g(0.1m
ol)を溶解させた。この溶液に、1,3−ジフェニル
−1,1,2,3,3−ペンタメチル−2−リチオトリ
シランのトルエン溶液を滴下漏斗から徐々に滴下した。
3時間加熱還流した後、室温まで冷却した。この溶液に
メタノールを加え、希塩酸で酸性にした後、水洗した。
この反応溶液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
除去し、トルエン/メタノールから再結晶して、1,3
−ジフェニル−1,1,2,3,3−ペンタメチル−2
−ジメチルフェニルシリルトリシラン15.7g(35
%)を得た。
【0266】滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラ
スコ中で、アルゴンガス雰囲気下、塩化メチレン100
mLに1,3−ジフェニル−1,1,2,3,3−ペン
タメチル−2−ジメチルフェニルシリルトリシラン1
3.5g(0.03mol)を溶解させた。この溶液を
0℃以下に保ちながら、滴下漏斗から塩化メチレン30
mLにトリフルオロメタンスルホン酸13.5g(0.
09mol)を溶解した溶液を徐々に滴下した。さら
に、1時間加熱還流した後、室温まで冷却した。この溶
液から溶媒を完全に減圧留去した。残留物に乾燥トルエ
ン100mLを加えて溶解させた後、滴下漏斗から1,
3−ジフェニル−1,1,2,3,3−ペンタメチル−
2−リチオトリシランのトルエン溶液を徐々に滴下し
た。3時間加熱還流した後、室温まで冷却した。この溶
液にメタノールを加え、希塩酸で酸性にした後、水洗し
た。この反応溶液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を除去し、トルエン/メタノールから再結晶して、ポ
リシランデンドリマー15gを得た。
【0267】合成例17 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン600mLと無水ジ
グライム40mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.9
913gおよび金属ナトリウム55.53gを加え、溶
媒還流温度まで加熱してナトリウム分散液を調製した。
溶媒還流温度を維持したまま、滴下漏斗からジフェニル
ジクロロシラン126.61g(0.500mol)お
よびフェニルメチルジクロロシラン95.60g(0.
500mol)を無水トルエン160mLに溶解した溶
液を約20分間で滴下し、さらに3時間反応させた。ト
リメチルクロロシラン10.88g(0.10mol)
を無水キシレン20mLに溶解した溶液を加え、2時間
反応させた。トルエン500mLを加え、室温まで冷却
し、窒素下で加圧ろ過して沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮
した。濃縮残留物にトルエン400mLを加えて溶解さ
せた後、エタノール200mLを加えてポリマーを沈殿
させた。ポリマーをろ取した後、トルエンに溶解した。
この溶液をイオン交換水で3回洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒
を留去した。残留したポリマーにトルエン400mLを
加えて溶解した後、エタノール1600mL中に滴下し
てポリマーを沈殿させた。ポリマーをろ取した後、50
℃で真空乾燥した。得られたポリマーの収量は37.8
g(収率25.0%)であった。このポリシラン9.2
5gをトルエン50mLに再溶解し、PGMEA500
mL中に滴下して再沈殿した。沈殿をろ取した後、同様
の再沈をもう一度行った。沈殿したポリマーをろ取し、
90℃で真空乾燥して[ArPS−1]のポリシラン
1.54g(16.7%、total4.2%、重量平
均分子量15000)を得た。
【0268】合成例18 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコ中で、ア
ルゴンガス雰囲気下、無水トルエン600mLと無水ア
ニソール40mLとの混合溶媒中に塩化銅(I)0.9
913gおよび金属ナトリウム55.53gを加え、溶
媒還流温度まで加熱してナトリウム分散液を調製した。
溶媒還流温度を維持したまま、滴下漏斗からジフェニル
ジクロロシラン202.56g(0.500mol)お
よび1,4−ビス(メチルフェニルクロロシリル)ベン
ゼン77.49g(0.200mol)を無水トルエン
160mLに溶解した溶液を約20分間で滴下し、3時
間反応させた。トリメチルクロロシラン10.88g
(0.10mol)を無水トルエン12mLに溶解した
溶液を加え、2時間反応させた。トルエン500mLを
加え、室温まで冷却した、窒素下で加圧ろ過して沈殿物
を除去し、ろ液を濃縮した。濃縮残留物にトルエン40
0mLを加えて溶解させた後、エタノール2000mL
を加えてポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを
分離した後、トルエンに溶解した。この溶液をイオン交
換水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残留し
たポリマーにトルエン400mLを加えて溶解した後、
エタノール1600mL中に注いでポリマーを沈殿させ
た。ろ過によりポリマーを分離した後、50℃で真空乾
燥した。ポリマーの収量は45.8g(収率21.9
%)であった。このポリマー10.05gをトルエン5
0mLに再溶解し、PGMEA500mL中に注いで再
沈殿した。ろ過により沈殿を分離した後、90℃で真空
乾燥して[ArPS−23]のポリシラン3.83g
(収率38.1%、total8.4%、重量平均分子
量17000)を得た。
【0269】合成例19 還流管、攪拌機、滴下漏斗、超音波発生器を備えた4つ
口フラスコに、アルゴンガス雰囲気下、1,1−ジクロ
ロ−2,3,4,5−テトラフェニル−1−シラシクロ
ペンタジエン22.8g(0.05mol)を溶解させ
たテトラヒドロフラン100mLとリチウム0.70g
(0.1mol)を加えた。超音波照射下で5時間反応
させた後、滴下漏斗から1,1,2,2,3,3,4,
4−オクタメチル−1,4−ジクロロテトラシラン1
5.2g(0.05mol)のテトラヒドロフラン溶液
50mLを徐々に滴下した。3時間加熱還流した後、室
温に戻した。メタノールを加え、希塩酸で酸性にし、ト
ルエンを加えた後、水洗した。この溶液を硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を除去し、トルエン/メタノー
ルから再結晶し、1,1−スピロ−1,1,2,2,
3,3,4,4−オクタメチル−1,4−テトラシラニ
レン−2,3,4,5−テトラフェニル−1−シラシク
ロペンタジエン13.9g(45%)を得た。
【0270】還流管、攪拌機、滴下漏斗を備えた4つ口
フラスコに、アルゴンガス雰囲気下、1,1−スピロ−
1,1,2,2,3,3,4,4−オクタメチル−1,
4−テトラシラニレン−2,3,4,5−テトラフェニ
ル−1−シラシクロペンタジエン6.2g(0.01m
ol)を溶解させたTHF100mLを入れ、約−40
℃に冷却した。この溶液に1.6mol/Lのn−ブチ
ルリチウム/ヘキサン溶液2mLを加え、1時間反応さ
せた後、室温に戻した。この溶液にメタノールを加え、
希塩酸で酸性とし、トルエンを加えた後、水洗した。反
応溶液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を除去
し、トルエン/エタノールから再沈殿して、重量平均分
子量18000のシロール環を含む[SL−I1]のポ
リシラン1.5g(収率24%)を得た。
【0271】合成例20 滴下漏斗、還流冷却管を付けた4つ口フラスコに、アル
ゴンガス雰囲気下、金属マグネシウム29.21g
(1.202mol)および18−クラウン−6−エー
テル15.9g(0.0602mol)を溶解させた無
水テトラヒドロフラン200mLを入れた。室温下で滴
下漏斗からテトラクロロシラン84.97g(0.50
mol)を溶解させた無水テトラヒドロフラン50mL
を約30分間かけて滴下した。滴下の途中で反応熱によ
り溶媒の還流が起こったが冷却しなかった。さらに、溶
媒還流温度で反応させた。この溶液に、n−ブチルブロ
マイド41.17g(0.300mol)を溶解させた
無水テトラヒドロフラン100mLを加えて4時間反応
させた。この溶液に、トルエン1000mLを加え、室
温まで冷却した。窒素下で加圧ろ過して沈殿物を除去し
た後、ろ液を濃縮した。濃縮残留物にトルエン100m
Lを加えて溶解させた後、メタノール1000mLを加
えてポリマーを沈殿させた。ろ過によりポリマーを分離
した後、トルエンに溶解した。この溶液を、イオン交換
水、塩化アンモニウム水溶液で1回ずつ洗浄した後、イ
オン交換水でさらに3回洗浄した。この溶液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除いた後、溶媒を減
圧留去した。残留物にトルエン1000mLを加えて再
溶解させた後、メタノール1000mLに注いで再沈殿
させた。ろ過により沈殿物を分離し、90℃で真空乾燥
してポリマー8.60gを黄橙色の固体として得た。こ
のポリマー8.0gをトルエン40mLに再溶解させ、
PGMEA1000mL中に注いで再沈殿させ、ろ過に
よりポリマーを分離した後、90℃で真空乾燥してポリ
マー1.02gを得た。このポリマーは、有機シリコン
ナノクラスター構造を有するポリシランである。
【0272】実施例1 この実施例では、一般式[LPS−I]で表される繰り
返し単位を有するポリシランを用いて実験を行った。
【0273】シリコンウェーハ上に、レジスト、本発明
のポリシランからなるエッチングマスク、カーボンから
なる従来のエッチングマスク、およびSiO2膜をそれ
ぞれ単独で成膜し、所定の条件でエッチングしてエッチ
ングレートを測定した。
【0274】レジストとしては以下の3種のものを用い
た。それぞれのレジストをシリコンウェーハ上にスピン
コーティングした後、ベーキングして膜厚500nmの
レジスト膜を形成した。
【0275】R1:ポリヒドロキシスチレンを主成分と
するポジ型化学増幅レジスト(シップレー社、APEX
−E) R2:ネガ型化学増幅レジスト(シップレー社、XP8
9131) R3:ノボラック樹脂を主成分とするポジ型レジスト
(日本合成ゴム社、IX−770) 本発明のポリシランからなるエッチングマスクとして
は、表1に示した12種のものを用いた。それぞれのポ
リシラン溶液をシリコンウェーハ上にスピンコーティン
グした後、160℃で60秒間ベーキングして膜厚50
0nmのポリシラン膜を形成した。なお、成膜したポリ
シラン膜の断面をSEM観察したが、膜中にクラックの
発生は認められなかった。
【0276】
【表1】比較のために用いたカーボンからなるエッチングマスク
は以下のようにして形成した。DCマグネトロンスパッ
タ装置に、基板としてシリコンウェーハ、ターゲットと
してグラファイト板を設置し、Ar雰囲気中でスパッタ
リングすることにより、シリコンウェーハ上に膜厚50
0nmのカーボン膜を形成した。スパッタ条件は、基板
温度250℃、アルゴン流量40sccm、圧力4×1
-3Torr、電力密度3.5W/cm2とした。
【0277】また、シリコンウェーハ上にCVD法によ
り膜厚500nmのSiO2膜を形成した。
【0278】以上のようにしてシリコンウェーハ上に形
成した各種の膜を、[E−1]〜[E−5]の5つの条
件でエッチングしてエッチングレートを測定した。
【0279】まず、[E−1]〜[E−3]の条件でレ
ジストおよびエッチングマスク(ポリシランまたはカー
ボン)のエッチングレートを比較した。これらは、レジ
ストパターンをマスクとしてエッチングマスクをエッチ
ングすることを想定した条件である。
【0280】[E−1]:マグネトロンRIE装置を用
い、HBr流量50sccm、真空度8mTorr、励
起電力200Wの条件でレジストおよびポリシラン膜を
エッチングした。これらの結果を表2に示す。
【0281】[E−2]:マグネトロンRIE装置を用
い、Cl2流量50sccm、真空度30mTorr、
励起電力200Wの条件でレジストおよびポリシラン膜
をエッチングした。これらの結果を表2に示す。
【0282】[E−3]:マグネトロンRIE装置を用
い、CF4流量80sccm、O2流量8sccm、A
r流量20sccm、真空度10mTorr、励起電力
200Wの条件でレジストおよびカーボン膜をエッチン
グした。これらの結果を表2に示す。
【0283】表2の結果から以下のことがわかる。[E
−1]および[E−2]の条件では、レジストに対する
ポリシラン膜のエッチング速度比は、3.5以上および
3.7以上である。このことから、本発明のポリシラン
は、レジストパターンをマスクとして高い速度比でエッ
チングできることがわかる。一方、[E−3]の条件で
は、レジストに対するカーボン膜のエッチング速度比
は、最高でも0.42である。このため、レジストパタ
ーンをマスクとしてカーボン膜をエッチング使用として
も、レジストが途中でなくなると予想される。
【0284】
【表2】次に、[E−4]および[E−5]の条件でレジスト、
エッチングマスク(ポリシラン)およびSiO2膜のエ
ッチングレートを比較した。これらは、レジストパター
ンおよびポリシラン膜パターンをマスクとしてSiO2
膜をエッチングすることを想定した条件である。
【0285】[E−4]:マグネトロンRIE装置を用
い、CHF3流量50sccm、真空度10mTor
r、励起電力200Wの条件でレジスト、ポリシラン膜
およびSiO2膜をエッチングした。これらの結果を表
3に示す。
【0286】[E−5]:マグネトロンRIE装置を用
い、CF3流量50sccm、H2流量20sccm、
真空度12mTorr、励起電力200W、基板温度6
0℃の条件でレジスト、ポリシラン膜およびSiO2
をエッチングした。これらの結果を表3に示す。
【0287】表3の結果から以下のことがわかる。[E
−4]の条件では、レジストおよびポリシラン膜のいず
れに対しても、SiO2膜のエッチング速度比は3.7
以上の高い値を示している。[E−5]の条件では、レ
ジストに対するSiO2膜のエッチング速度比は最高で
も1.8であるが、ポリシランに対するSiO2膜のエ
ッチング速度比は5.1以上である。これらの結果か
ら、本発明のポリシランはSiO2のエッチングマスク
として良好に使用できることがわかる。
【0288】
【表3】実施例2 シリコンウェーハ上に、CVD法により膜厚500nm
のSiO2膜を成膜した。このSiO2膜上に、実施例
1−1のポリシラン溶液(LPS−1/アニソール)を
塗布した後、160℃で120秒間ベーキングして、ポ
リシラン膜を形成した。
【0289】分光エリプソにより波長248nmでのポ
リシラン膜の複素屈折率を求めたところ、n=2.1
0、k=0.30であった。また、波長248nmでの
レジスト、SiO2膜およびシリコン基板の複素屈折率
として以下の値を用いた。
【0290】ポリシラン膜上に膜厚200μmのポジ型化学増幅レジ
スト(東京応化工業社、TDUR−P007)を成膜す
ることを想定して、上記の複素屈折率の値から、ポリシ
ラン膜の膜厚に対するレジスト/ポリシラン界面での反
射率を計算した。この結果を図6に示す。
【0291】図6からわかるように、500nmのSi
2膜上にポリシラン膜およびレジストを成膜する場
合、ポリシラン膜の膜厚をある程度以上に厚くすればレ
ジスト/ポリシラン界面での反射率を大幅に減少でき、
露光時にレジスト中での定在波の発生を防止できると予
想される。
【0292】同様に、他のポリシランについて複素屈折
率を求めた結果を表4に示す。これらのポリシランにつ
いても、ポリシラン膜の膜厚に対するレジスト/ポリシ
ラン界面での反射率の計算結果は図6と同様になる。
【0293】
【表4】上記の結果に基づいて、以下のように、シリコンウェー
ハ上にSiO2膜、ポリシラン膜およびレジストを順次
形成し、レジストを露光および現像してレジストパター
ンを形成した。
【0294】シリコンウェーハ上に、CVD法により膜
厚500nmのSiO2膜を成膜した。このSiO2
上に、実施例1−1のポリシラン溶液を塗布した後、1
60℃で120秒間ベーキングして、膜厚250nmの
ポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜上に、ポジ
型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、98
℃で120秒間ベーキングして膜厚200nmのレジス
ト膜を形成した。KrFエキシマレーザ(波長248n
m)を光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスク
を通して30mJ/cm2の露光量でレジストを露光し
た後、98℃で120秒間ポストベーキングした。0.
21規定のTMAH現像液で現像し、0.18μm幅の
ライン・アンド・スペースパターンを形成した。このと
き、レジストパターンの膜厚は180nmになってい
た。得られたレジストパターンの断面をSEM観察した
ところ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち
形状は認められなかった。
【0295】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化(SiO2
厚は500nm一定)させてレジストパターン寸法を測
定した結果を図7に示す。同様に、他の条件は上記と同
一にし、SiO2膜厚を450〜550nmの範囲で変
化(レジスト膜厚は200nm一定)させてレジストパ
ターン寸法を測定した結果を図8に示す。これらの図か
ら、レジスト膜およびSiO2膜の膜厚変動に伴うレジ
ストパターンの寸法変動は小さいことがわかる。これ
は、レジスト/ポリシラン界面での反射光、およびSi
2膜からレジスト膜へ反射される反射光が抑えられて
いるためであると考えられる。また、最適露光量でのフ
ォーカスマージンを調べたところ1.0μmであり、十
分なプロセスマージンを得ることができる。
【0296】次いで、シリコンウェーハ上にSiO
2膜、ポリシラン膜およびレジストを順次形成し、レジ
ストを露光および現像してレジストパターンを形成した
後、ポリシラン膜のエッチングおよびSiO2膜のエッ
チングを行った。
【0297】上記と同一の条件で、レジストを0.18
μm幅のライン・アンド・スペースパターンに加工した
後、マグネトロンRIE装置を用い、Cl2流量20s
ccm、真空度30mTorr、励起電力300Wの条
件でレジストパターンをマスクとしてポリシラン膜をエ
ッチングした。この際、レジストパターンが途中でなく
なることはなかった。形成されたポリシラン膜の側壁の
形状は垂直でテーパーがなく、エッチング前のレジスト
パターン寸法とのずれもなかった。エッチング後に残存
しているレジストの膜厚は100μmであった。
【0298】ここで、単独のレジスト膜およびポリシラ
ン膜を形成し、上記のエッチング条件でエッチングレー
トを測定した結果、レジスト膜が25nm/min、ポ
リシラン膜が165nm/minであり、ポリシラン/
レジストのエッチング速度比は6.6であった。
【0299】また、マグネトロンRIE装置を用い、C
48流量30sccm、Ar流量160sccm、真
空度3mTorr、励起電力350Wの条件で、レジス
トパターンおよびポリシランパターンをマスクとしてS
iO2膜をエッチングした。この際、ポリシランパター
ンが途中でなくなることはなかった。形成されたSiO
2膜の側壁の形状は垂直でテーパーがなく、エッチング
前のレジストパターン寸法とのずれもなかった。
【0300】ここで、単独のレジスト膜、ポリシラン膜
およびSiO2膜を形成し、上記のエッチング条件でエ
ッチングレートを測定した結果、レジスト膜が45nm
/min、ポリシラン膜が34nm/min、SiO2
膜が230nm/minであった。SiO2/ポリシラ
ンのエッチング速度比は6.8、SiO2/レジストの
エッチング速度比は5.1であり、レジストおよびポリ
シランがSiO2膜のエッチングマスクとして良好に機
能することがわかる。
【0301】さらに、SiO2膜の加工後、ダウンフロ
ーエッチング装置を用い、O2流量20sccm、真空
度8mTorr、励起電力200Wのエッチング条件
で、レジストをエッチングしたところ、レジストを完全
に剥離することができた。レジスト剥離後のポリシラン
膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、1000〜
1200cm-1にSi−O−Si結合による吸収が観測
された。これは、酸素プラズマにさらされたことによ
り、ポリシランがガラス化したことを意味している。
【0302】最後に、希フッ酸水溶液(フッ酸:純水
[重量比]=1:500)に90秒浸漬したところ、S
iO2膜をエッチングすることなく、ガラス化したポリ
シラン膜を選択的に剥離することができた。また、別の
方法として、CF4流量30sccm、O2流量40s
ccm、真空度35mTorr、励起電力800Wのエ
ッチング条件でも、SiO2膜をエッチングすることな
く、ガラス化したポリシラン膜を選択的に剥離すること
ができた。
【0303】実施例3 この実施例では、一般式[LPS−III]で表される繰り
返し単位を有するポリシランを用いて実験を行った。
【0304】シリコンウェーハ上に、レジスト、エッチ
ングマスク、および絶縁膜を単独で成膜した。エッチン
グマスクについては光学特性を測定した。それぞれの単
独膜について、所定条件下でエッチングしてエッチング
レートを測定した。
【0305】レジストとしては、実施例1と同様に、R
1、R2、R3を用いた。それぞれのレジストをシリコ
ンウェーハ上にスピンコーティングした後、ベーキング
して膜厚500nmのレジスト膜を形成した。
【0306】エッチングマスクのうち本発明に含まれる
ポリシラン膜は、表5に示した7種のポリシラン溶液を
用いて形成した。それぞれのポリシラン溶液をシリコン
ウェーハ上にスピンコーティングした後、160℃で6
0秒間ベーキングして膜厚500nmのポリシラン膜を
形成した。
【0307】
【表5】比較対象となるエッチングマスクとして、公知のポリシ
ランを用いたポリシラン膜、ならびにカーボン膜、ノボ
ラック膜、ポリスルホン膜、ポリイミド膜、およびポリ
シリコン膜を形成した。
【0308】公知のポリシランを用いたポリシラン膜は
以下のようにして形成した。PS−C1膜は下記化学式
[PS−C1]で示される平均分子量18000のポリ
(シクロヘキシルメチルシラン)をキシレンに溶解した
溶液をシリコンウェーハ上に塗布し、160℃で2分間
ベーキングすることにより形成した。PS−C2膜は下
記化学式[PS−C2]で示されるポリ(シクロヘキシ
ルメチルシラン−ジフェニルシラン)をキシレンに溶解
した溶液をシリコンウェーハ上に塗布し、160℃で2
分間ベーキングすることにより形成した。
【0309】
【化157】カーボン膜は実施例1と同様にして形成した。
【0310】ノボラック膜は、分子量6000のノボラ
ック樹脂を乳酸エチルに溶解した溶液を、シリコンウェ
ーハ上にスピンコーティングし、320℃で180秒間
ベーキングすることにより形成した。
【0311】ポリスルホン膜は、分子量5000のポリ
スルホン樹脂をシクロヘキサノンに溶解した溶液をシリ
コンウェーハ上にスピンコーティングし、220℃で9
0秒間ベーキングすることにより形成した。
【0312】ポリイミド膜は、分子量5000のポリイ
ミド樹脂をシクロヘキサノンに溶解した溶液をシリコン
ウェーハ上にスピンコーティングし、220℃で90秒
間ベーキングすることにより形成した。
【0313】ポリシリコン膜はCVD法によりシリコン
ウェーハ上に500nmの厚さに堆積した。
【0314】絶縁膜としては、SiO2膜およびSiN
膜を用いた。これらの絶縁膜はそれぞれCVD法により
シリコンウェーハ上に500nmの厚さに堆積した。
【0315】各種のエッチングマスクの光学特性とし
て、複素屈折率および表面反射率を測定した。これらの
測定は、波長248nmおよび193nmのレーザー光
を用いて行った。これらの結果を表6に示す。
【0316】表6から以下のことがわかる。本発明に係
るポリシランを含む実施例3−1〜3−7のポリシラン
膜および公知のポリシランを用いたポリシラン膜は、表
面反射率が5%以下である。ただし、PS−C1膜およ
びPS−C2膜はkの値が低く、反射防止機能の点では
不利である。また、従来のカーボン膜、ノボラック膜、
ポリスルホン膜およびポリイミド膜の表面反射率は7%
以下である。しかし、ポリシリコン膜の表面反射率は4
5%以上と高い。このため、ポリシリコン膜上にレジス
ト膜を形成して露光すると、レジスト膜中に強い定在波
が発生し、現像されたレジストパターンの側壁が波打ち
形状になるという問題が生じる。
【0317】
【表6】次に、シリコンウェーハ上に形成した各種の膜を、エッ
チングしてエッチングレートを測定した。
【0318】レジストパターンをマスクとしてポリシラ
ン膜またはポリシリコン膜をエッチングすることを想定
して、上述した[E−1]のエッチング条件でレジス
ト、ポリシラン膜およびポリシリコン膜のエッチングレ
ートを測定した。また、レジストパターンをマスクとし
てカーボン膜、ノボラック膜、ポリスルホン膜またはポ
リイミド膜をエッチングすることを想定して、上述した
[E−3]のエッチング条件でレジスト、カーボン膜、
ノボラック膜、ポリスルホン膜およびポリイミド膜のエ
ッチングレートを測定した。これらの結果を表7に示
す。
【0319】表7の結果から以下のことがわかる。[E
−1]の条件では、レジストに対する実施例3−1〜3
−7のポリシラン膜のエッチング速度比は、少なくとも
3.5以上である。このことから、実施例3−1〜3−
7のポリシラン膜はレジストパターンをマスクとして高
速度比でエッチングできることがわかる。一方、レジス
トに対するPS−C1膜およびPS−C2膜のエッチン
グ速度比は2程度と低い。また、PS−C1膜およびP
S−C2膜は、エッチングによる膜質の劣化が認められ
た。なお、ポリシリコン膜は表面反射率が高いため、エ
ッチングマスクとしては不適である。一方、[E−3]
の条件では、レジストに対するカーボン膜、ノボラック
膜、ポリスルホン膜およびポリイミド膜のエッチング速
度比は、それぞれ最大で0.37、0.91、1.3
9、1.33と低い値である。このため、レジストパタ
ーンをマスクとしてこれらの膜を良好にエッチングする
ことはできないと予想される。
【0320】
【表7】次に、レジストパターンおよびエッチングマスクのパタ
ーンをマスクとして絶縁膜をエッチングすることを想定
して、以下の[E−6]というエッチング条件でそれぞ
れの膜をエッチングした。
【0321】[E−6]:マグネトロンRIE装置を用
い、C48流量50sccm、CO流量10scc
m、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、真
空度10mTorr、励起電力200Wの条件でそれぞ
れの膜をエッチングした。これらの結果を表8に示す。
【0322】表8の結果から以下のことがわかる。ポリ
シラン膜に対する、SiO2膜のエッチング速度比は1
3以上、SiN膜のエッチング速度比は12以上であ
る。これらの結果から、ポリシラン膜は絶縁膜のエッチ
ングマスクとして良好に使用できることがわかる。カー
ボン膜に対するSiO2膜およびSiN膜のエッチング
速度比も比較的良好である。しかし、上述したようにカ
ーボン膜はレジストに対するエッチング速度比が低いた
め好ましくない。同様に、ポリシリコン膜に対するSi
2膜およびSiN膜のエッチング速度比も比較的良好
であるが、上述したようにポリシリコン膜は光学特性の
点で好ましくない。一方、ノボラック膜、ポリスルホン
膜およびポリイミド膜に対するSiO2膜およびSiN
膜のエッチング速度比は低く、しかも上述したようにノ
ボラック膜、ポリスルホン膜およびポリイミド膜はレジ
ストに対するエッチング速度比も低いため、好ましくな
い。
【0323】
【表8】表6〜表8の結果を総合的に判断して、実施例3−1〜
3−7のポリシラン膜はエッチングマスク材料として優
れていることがわかる。
【0324】実施例4 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、平均分子量120
00のポリシラン[LPS−25]10gをキシレン9
0gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃で12
0秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン膜
を形成した。分光エリプソを用い波長248nmで測定
したポリシラン膜の複素屈折率はn=2.01、k=
0.45であった。つづいて、ポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で12
0秒間ベーキングした。このときのレジスト膜の膜厚は
200nmであった。
【0325】レジスト/ポリシラン界面での反射率を計
算した結果、図6に示した実施例2と同様な曲線が得ら
れた。この場合にも、SiO2膜上にポリシラン膜を形
成したことによって、レジスト膜へ戻る光が減少するこ
とがわかる。
【0326】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0327】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図9の結果が得られ
た。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2膜の膜
厚を450〜550nmで変化させてレジストパターン
寸法を測定したところ、図8と同様な結果が得られた。
この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さいこ
とがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマージ
ンは1.0μmであった。
【0328】以上のように形成したレジストパターンを
マスクとして用いて、マグネトロンRIE装置により、
Cl2流量20sccm、励起電力300W、真空度3
0mTorrの条件でポリシラン膜をエッチングした。
この途中でレジストパターンがなくなることはなかっ
た。
【0329】ポリシラン膜の加工形状を観察したとこ
ろ、垂直に異方性よくエッチングされており、エッチン
グ前のレジストパターン寸法とのずれもなかった。エッ
チング終了後、残ったレジストパターンの膜厚は100
nmであった。
【0330】上記のエッチング条件で、単独のレジスト
膜およびポリシラン膜のエッチングレートを測定したと
ころ、レジスト膜が25nm/min、ポリシラン膜が
165nm/minであった。
【0331】さらに、マグネトロンRIE装置により、
レジストパターンおよびポリシラン膜パターンをマスク
として用いて、C48流量30sccm、Ar流量1
60sccm、O2流量3sccm、励起電力350
W、真空度3mTorrの条件で、SiO2膜をエッチ
ングした。この途中でポリシラン膜がなくなることはな
かった。
【0332】得られたSiO2膜パターンの形状を観察
したところ、垂直で異方性が良好であった。エッチング
前のポリシラン膜の底部寸法Xとエッチング後のSiO
2膜のパターン寸法Yとの差は5nm以下であり、寸法
変換差は非常に小さかった。
【0333】上記のエッチング条件で、単独のレジスト
膜、ポリシラン膜およびSiO2膜のエッチングレート
を測定したところ、レジスト膜が72nm/min、ポ
リシラン膜が9nm/min、SiO2膜が230nm
/minであった。このように、SiO2膜をエッチン
グする際に、ポリシラン膜はレジストよりドライエッチ
ング耐性が高いことがわかる。このため、エッチング前
のレジストパターン寸法とずれることなく、かつ垂直に
異方性よく、SiO2膜をエッチングすることができた
ものと考えられる。
【0334】SiO2膜を加工した後、ダウンフローエ
ッチング装置により、O2流量20sccm、励起電力
200W、真空度8mTorrのエッチング条件で、レ
ジストを完全に剥離することができた。レジストを剥離
した後にポリシラン膜の赤外吸収スペクトルを測定した
ところ、1000〜1200cm-1にSi−O−Si結
合による吸収が見られた。このことは、酸素プラズマに
よってポリシランがガラス化したことを意味している。
【0335】次に、フッ酸と純水を重量比で1対500
の割合で混合した希フッ酸水溶液に90秒間浸透したと
ころ、ガラス化したポリシラン膜を酸化シリコン膜に対
して選択的に剥離することができた。また、CF4流量
30sccm、O2流量40sccm、励起電力800
W、真空度35mTorrの条件でエッチングした場合
にも、ガラス化したポリシラン膜を酸化シリコン膜に対
して選択的に剥離することができた。
【0336】実施例5 この実施例では、一般式[LPS−V]で表される繰り
返し単位を有するポリシランを用いて実験を行った。
【0337】表9に示した12種のポリシラン溶液を用
い、シリコンウェーハ上に膜厚500nmのポリシラン
膜を形成して複素屈折率および表面反射率を測定した。
これらの結果を表10に示す。次に、ポリシラン膜を上
述した[E−1]の条件でエッチングしてエッチングレ
ートを測定した結果を表11に示す。また、ポリシラン
膜を上述した[E−6]の条件でエッチングしてエッチ
ングレートを測定した結果を表12に示す。これらの結
果から、実施例5−1〜5−12のポリシラン膜はエッ
チングマスク材料として優れていることがわかる。
【0338】
【表9】
【0339】
【表10】
【0340】
【表11】
【0341】
【表12】実施例6 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、平均分子量120
00のポリシラン[LPS−40]10gをアニソール
90gに溶解して調製した溶液を塗布し、100℃で1
20秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン
膜を形成した。分光エリプソを用い波長248nmで測
定したポリシラン膜の複素屈折率はn=2.01、k=
0.30であった。つづいて、ポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、98℃
で120秒間ベーキングした。このときのレジスト膜の
膜厚は200nmであった。レジスト/ポリシラン界面
での反射率を計算した結果、図6に示した実施例2と同
様な曲線が得られた。
【0342】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0343】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図7と同様な結果が
得られた。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2
膜の膜厚を450〜550nmで変化させてレジストパ
ターン寸法を測定したところ、図10の結果が得られ
た。この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さ
いことがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマ
ージンは1.0μmであった。
【0344】その後、実施例4と同様に、ポリシラン膜
のエッチングおよびSiO2膜のエッチングを行ったと
ころ、良好なパターンを得ることができた。
【0345】実施例7 この実施例では、一般式[PSD−I]または[PSD
−II]で表されるポリシランデンドリマーを用いて実験
を行った。
【0346】表13に示した12種のポリシランデンド
リマー溶液を用い、シリコンウェーハ上に膜厚500n
mのポリシランデンドリマー膜を形成して複素屈折率お
よび表面反射率を測定した。これらの結果を表14に示
す。次に、ポリシランデンドリマー膜を上述した[E−
1]の条件でエッチングしてエッチングレートを測定し
た結果を表15に示す。また、ポリシランデンドリマー
膜を上述した[E−6]の条件でエッチングしてエッチ
ングレートを測定した結果を表16に示す。これらの結
果から、実施例7−1〜7−12のポリシランデンドリ
マー膜はエッチングマスク材料として優れていることが
わかる。
【0347】
【表13】
【0348】
【表14】
【0349】
【表15】
【0350】
【表16】実施例8 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、分子量2512の
ポリシランデンドリマー[PSD−14]10gをキシ
レン90gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃
で120秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシ
ランデンドリマー膜を形成した。分光エリプソを用い波
長248nmで測定したポリシランデンドリマー膜の複
素屈折率はn=1.95、k=0.28であった。つづ
いて、ポリシランデンドリマー膜上にポジ型化学増幅レ
ジストAPEX−Eを塗布し、98℃で120秒間ベー
キングした。このときのレジスト膜の膜厚は200nm
であった。レジスト/ポリシランデンドリマー界面での
反射率を計算した結果、図6に示した実施例2と同様な
曲線が得られた。
【0351】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0352】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図9と同様な結果が
得られた。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2
膜の膜厚を450〜550nmで変化させてレジストパ
ターン寸法を測定したところ、図8の結果が得られた。
この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さいこ
とがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマージ
ンは1.0μmであった。
【0353】その後、実施例4と同様に、ポリシランデ
ンドリマー膜のエッチングおよびSiO2膜のエッチン
グを行ったところ、良好なパターンを得ることができ
た。
【0354】実施例9 この実施例では、一般式[ArPS−I]で表される繰
り返し単位を有する共重合ポリシランを用いて実験を行
った。
【0355】表17に示した12種のポリシラン溶液を
用い、シリコンウェーハ上に膜厚500nmのポリシラ
ン膜を形成して複素屈折率および表面反射率を測定し
た。これらの結果を表18に示す。次に、ポリシラン膜
を上述した[E−1]の条件でエッチングしてエッチン
グレートを測定した結果を表19に示す。また、ポリシ
ラン膜を上述した[E−6]の条件でエッチングしてエ
ッチングレートを測定した結果を表20に示す。これら
の結果から、実施例9−1〜9−12のポリシラン膜は
エッチングマスク材料として優れていることがわかる。
【0356】
【表17】
【0357】
【表18】
【0358】
【表19】
【0359】
【表20】実施例10 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、平均分子量150
00のポリシラン[ArPS−1]10gをキシレン9
0gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃で12
0秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン膜
を形成した。分光エリプソを用い波長248nmで測定
したポリシラン膜の複素屈折率はn=1.82、k=
0.25であった。つづいて、ポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で12
0秒間ベーキングした。このときのレジスト膜の膜厚は
200nmであった。レジスト/ポリシラン界面での反
射率を計算した結果、図6に示した実施例2と同様な曲
線が得られた。
【0360】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0361】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図9と同様な結果が
得られた。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2
膜の膜厚を450〜550nmで変化させてレジストパ
ターン寸法を測定したところ、図8の結果が得られた。
この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さいこ
とがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマージ
ンは1.0μmであった。
【0362】その後、実施例4と同様に、ポリシラン膜
のエッチングおよびSiO2膜のエッチングを行ったと
ころ、良好なパターンを得ることができた。
【0363】実施例11 この実施例では、一般式[ArPS−II]で表される繰
り返し単位を有する共重合ポリシランを用いて実験を行
った。
【0364】表21に示した12種のポリシラン溶液を
用い、シリコンウェーハ上に膜厚500nmのポリシラ
ン膜を形成して複素屈折率および表面反射率を測定し
た。これらの結果を表22に示す。次に、ポリシラン膜
を上述した[E−1]の条件でエッチングしてエッチン
グレートを測定した結果を表23に示す。また、ポリシ
ラン膜を上述した[E−6]の条件でエッチングしてエ
ッチングレートを測定した結果を表24に示す。これら
の結果から、実施例11−1〜11−12のポリシラン
膜はエッチングマスク材料として優れていることがわか
る。
【0365】
【表21】
【0366】
【表22】
【0367】
【表23】
【0368】
【表24】実施例12 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、平均分子量170
00のポリシラン[ArPS−23]10gをキシレン
90gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃で1
20秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン
膜を形成した。分光エリプソを用い波長248nmで測
定したポリシラン膜の複素屈折率はn=1.82、k=
0.25であった。つづいて、ポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で12
0秒間ベーキングした。このときのレジスト膜の膜厚は
200nmであった。レジスト/ポリシラン界面での反
射率を計算した結果、図6に示した実施例2と同様な曲
線が得られた。
【0369】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0370】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図9と同様な結果が
得られた。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2
膜の膜厚を450〜550nmで変化させてレジストパ
ターン寸法を測定したところ、図8の結果が得られた。
この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さいこ
とがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマージ
ンは1.0μmであった。
【0371】その後、実施例4と同様に、ポリシラン膜
のエッチングおよびSiO2膜のエッチングを行ったと
ころ、良好なパターンを得ることができた。
【0372】実施例13 この実施例では、主鎖にシラシクロペンタジエン(シロ
ール環)を有する有機ケイ素ポリマーを用いて実験を行
った。
【0373】表25に示した12種の有機ケイ素ポリマ
ー溶液を用い、シリコンウェーハ上に膜厚500nmの
有機ケイ素ポリマー膜を形成して複素屈折率および表面
反射率を測定した。これらの結果を表26に示す。次
に、有機ケイ素ポリマー膜を上述した[E−1]の条件
でエッチングしてエッチングレートを測定した結果を表
27に示す。また、有機ケイ素ポリマー膜を上述した
[E−6]の条件でエッチングしてエッチングレートを
測定した結果を表28に示す。これらの結果から、実施
例13−1〜13−12の有機ケイ素ポリマー膜はエッ
チングマスク材料として優れていることがわかる。
【0374】
【表25】
【0375】
【表26】
【0376】
【表27】
【0377】
【表28】実施例14 CVD法によりシリコン基板上に膜厚500nmのSi
2膜を成膜した。SiO2膜上に、平均分子量180
00の有機ケイ素ポリマー[SL−I1]10gをキシ
レン90gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃
で120秒間ベーキングして、膜厚250nmの有機ケ
イ素ポリマー膜を形成した。分光エリプソを用い波長2
48nmで測定した有機ケイ素ポリマー膜の複素屈折率
はn=1.92、k=0.28であった。つづいて、有
機ケイ素ポリマー膜上にポジ型化学増幅レジストAPE
X−Eを塗布し、98℃で120秒間ベーキングした。
このときのレジスト膜の膜厚は200nmであった。レ
ジスト/有機ケイ素ポリマー膜界面での反射率を計算し
た結果、図6に示した実施例2と同様な曲線が得られ
た。
【0378】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
する縮小光学型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量でレジストを露光した後、98℃
で120秒間のベーキングした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、0.18μmライン・アンド・スペ
ースパターンを形成した。このときのレジストパターン
の膜厚は180nmであった。得られたレジストパター
ンの断面をSEM観察したところ、レジストパターンの
側壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0379】なお、他の条件は上記と同一にし、レジス
ト膜厚を150〜250nmの範囲で変化させてレジス
トパターン寸法を測定したところ、図9と同様な結果が
得られた。一方、他の条件は上記と同一にし、SiO2
膜の膜厚を450〜550nmで変化させてレジストパ
ターン寸法を測定したところ、図8の結果が得られた。
この場合にも、レジストパターンの寸法変動が小さいこ
とがわかった。また、最適露光量でのフォーカスマージ
ンは1.0μmであった。
【0380】その後、実施例4と同様に、有機ケイ素ポ
リマー膜のエッチングおよびSiO2膜のエッチングを
行ったところ、良好なパターンを得ることができた。
【0381】比較例1 シリコンウェーハ上に、CVD法により膜厚500nm
のSiO2膜および膜厚200nmのポリシリコン膜を
順次形成した。このポリシリコン膜の膜厚はSiO2
をエッチングするのに必要な膜厚である。
【0382】波長248nmでのポリシリコンの複素屈
折率の値は、n=1.60、k=3.83である。ポリ
シリコン膜上に膜厚200μmのポジ型化学増幅レジス
トTDUR−P007を成膜することを想定して、ポリ
シリコン膜の膜厚に対するレジスト/ポリシリコン界面
での反射率を計算した結果を図6に示す。図6からわか
るように、500nmのSiO2膜上に200nmのポ
リシリコン膜を介してレジストを成膜した場合、レジス
ト/ポリシリコン界面での反射率は52.5%と非常に
高く、露光時にレジスト中での定在波の発生が避けられ
ない。
【0383】次に、ポリシリコン膜上に、ポジ型化学増
幅レジストTDUR−P007を塗布し、98℃で12
0秒間ベーキングして膜厚300nmのレジスト膜を形
成した。その後、露光および現像を行い、0.18μm
幅のライン・アンド・スペースパターンを形成した。
【0384】得られたレジストパターンの断面をSEM
観察したところ、図1に示されるような定在波の発生に
よる波打ち形状が見られ、良好な形状のパターンを得る
ことができなかった。
【0385】また、レジストとしてTDUR−P700
の代わりにAPEX−Eを用いた場合にも、上記と同様
に、レジストパターンに波打ち形状が見られ、良好な形
状のパターンを得ることができなかった。
【0386】比較例2 シリコンウェーハ上に、CVD法により膜厚500nm
のSiO2膜を形成した。このSiO2膜上に膜厚20
0nmのカーボン膜を形成した。このカーボン膜の膜厚
はSiO2膜をエッチングするのに必要な膜厚である。
このカーボン膜上に、ポジ型化学増幅レジストTDUR
−P007を塗布し、98℃で120秒間ベーキングし
て膜厚200nmのレジスト膜を形成した。その後、露
光、現像を行い、0.18μm幅のライン・アンド・ス
ペースパターンを形成した。この場合、レジスト/カー
ボン界面での反射率が低いので、良好なプロファイルを
もつレジストパターンが得られた。
【0387】次に、レジストパターンをマスクとして、
CF4流量80sccm、O2流量8sccm、Ar流
量20sccm、真空度10mTorr、励起電力20
0Wの条件でカーボン膜をエッチングした。この場合、
カーボン膜のエッチング途中でレジストパターンがなく
なり、所望の寸法のカーボン膜パターンを得ることがで
きなかった。
【0388】ここで、単独のレジスト膜およびカーボン
膜を形成し、上記のエッチング条件でエッチングレート
を測定した結果、レジスト膜が185nm/min、カ
ーボン膜が65nm/minであり、カーボン/レジス
トのエッチング速度比は0.35であった。
【0389】また、レジストとしてTDUR−P700
の代わりにAPEX−Eを用いた場合にも、上記と同様
に、カーボン膜のエッチング途中でレジストパターンが
なくなり、所望の寸法のカーボン膜パターンを得ること
ができなかった。
【0390】比較例3 シリコンウェーハ上に、CVD法により膜厚500nm
のSiO2膜を形成した。このSiO2膜上に膜厚20
0nmのカーボン膜を形成した。このカーボン膜上に、
ポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、
98℃で120秒間ベーキングして膜厚500nmのレ
ジスト膜を形成した。その後、露光、現像を行い、0.
18μm幅のライン・アンド・スペースパターンを形成
した。この際、レジスト膜厚が厚いため、最適露光量で
のフォーカスマージンが0.3μmと狭く、デバイスプ
ロセスで要求される1.0μmという値を満たすことが
できなかった。
【0391】次に、レジストパターンをマスクとして、
CF4流量80sccm、O2流量8sccm、Ar流
量20sccm、真空度10mTorr、励起電力20
0Wの条件でカーボン膜をエッチングした。この場合、
レジスト膜厚を厚くしているのでカーボン膜をエッチン
グすることはできたが、カーボン膜パターンの加工形状
はテーパー状となった。
【0392】レジストとしてTDUR−P700の代わ
りに膜厚700nmのAPEX−Eを用いた場合にも、
上記と同様に、カーボン膜パターンの加工形状はテーパ
ー状となった。また、レジストの膜厚が700nmと厚
いために、最適な露光量でのフォーカスマージンが0.
3μmと狭く、デバイス製造時に必要な値である1.0
μmのフォーカスマージンを得ることができなかった。
【0393】比較例4 シリコンウェーハ1上に膜厚500nmのSiO2膜2
を形成した。次に、平均分子量6000のポリスルホン
をシクロヘキサノンに溶解して調製した溶液をスピンコ
ーティング法により塗布し、225℃で90秒間ベーキ
ングして、反射防止膜としてポリスルホン膜3を形成し
た。波長248nmでのポリスルホン膜の複素屈折率
は、n=1.74およびk=0.24である。これらの
値を用いた計算から、レジスト/ポリスルホン界面での
反射率が極小となるように、膜厚を115nmに設定し
た。
【0394】次に、ポリスルホン膜3上にポジ型化学増
幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で120秒間
ベーキングして膜厚300nmのレジスト膜4を形成し
た。その後、露光、現像処理を行って、0.18μmラ
イン・アンド・スペースのレジストパターンを形成し
た。
【0395】このレジストパターンをマスクとして、
[E−3]のエッチング条件でポリスルホン膜をエッチ
ングした。この状態を図11(A)に示す。ポリスルホ
ン膜3のパターンは比較的良好な形状であった。これ
は、ポリスルホン膜のエッチングレートが比較的高く、
かつポリスルホン膜の膜厚が比較的薄いためである。
【0396】次に、レジストパターン4およびポリスル
ホン膜パターン3をマスクとして、[E−6]のエッチ
ング条件でSiO2膜2をエッチングした。この状態を
図11(B)に示す。エッチング前のポリスルホン膜3
の底部寸法(X)と比べて、エッチング後のSiO2
2のパターン寸法(Y)は20nm小さくなっており、
レジストパターン4の寸法制御性は劣っていた。また、
SiO2膜2のパターンはテーパ形状になった。
【0397】このエッチング条件でのエッチングレート
は、ポリスルホンで152nm/min、レジストで1
02nm/minであり、ポリスルホンはレジストより
もドライエッチング耐性に劣る。このため、SiO2
2のエッチング途中でポリスルホン膜パターン3が縮小
し、SiO2膜2のパターン寸法も減少し、かつエッチ
ング形状がテーパ状となったものと思われる。
【0398】実施例15 シリコンウェーハ上に、CVD法により膜厚500nm
のSiO2膜を成膜した。このSiO2膜上に、実施例
1−3のポリシラン溶液(LPS−3/アニソール)を
塗布した後、90℃で120秒間ベーキングして、膜厚
350nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン
の波長248nmでの複素屈折率は、n=1.82、k
=0.24であった。このポリシラン膜上に、ポジ型化
学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、98℃で
120秒間ベーキングして膜厚150nmのレジスト膜
を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露
光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm
2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ポストベ
ーキングした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、0.18μm幅のライン・アンド・スペースパター
ンを形成した。このとき、レジストパターンの膜厚は1
30nmになっていた。得られたレジストパターンの断
面をSEM観察したところ、レジストパターンの側壁に
定在波による波打ち形状は認められなかった。
【0399】次に、マグネトロンRIE装置を用い、C
2流量20sccm、真空度25mTorr、励起電
力200Wの条件でレジストパターンをマスクとしてポ
リシラン膜をエッチングした。この際、レジストパター
ンが途中でなくなることはなかった。ポリシラン膜の加
工形状は垂直でテーパーがなく、エッチング前のレジス
トパターン寸法とのずれもなかった。エッチング後に残
存しているレジストの膜厚は80μmであった。
【0400】ここで、単独のレジスト膜およびポリシラ
ン膜を形成し、上記のエッチング条件でエッチングレー
トを測定した結果、レジスト膜が23nm/min、ポ
リシラン膜が210nm/minであり、ポリシラン/
レジストのエッチング速度比は9.1であった。
【0401】次いで、マグネトロンRIE装置を用い、
CHF3流量30sccm、真空度15mTorr、励
起電力280Wの条件でレジストパターンおよびポリシ
ランパターンをマスクとしてSiO2膜をエッチングし
た。この際、ポリシランパターンが途中でなくなること
はなかった。SiO2膜の加工形状は垂直でテーパーが
なく、エッチング前のレジストパターン寸法とのずれも
なかった。
【0402】ここで、単独のレジスト膜、ポリシラン膜
およびSiO2膜を形成し、上記のエッチング条件でエ
ッチングレートを測定した結果、レジスト膜が201n
m/min、ポリシラン膜が56nm/min、SiO
2膜が368nm/minであった。SiO2/ポリシ
ランのエッチング速度比は6.6であった。
【0403】実施例16 シリコンウェーハ上に、プラズマCVD法により膜厚6
00nmのTEOS酸化膜を成膜した。このTEOS酸
化膜上に、重量平均分子量8000のポリシラン[LP
S−2]13gをアニソール87gに溶解した溶液を塗
布した後、180℃で180秒間ベーキングして、膜厚
400nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン
の波長248nmでの複素屈折率は、n=2.16、k
=0.35であった。このポリシラン膜上に、ポジ型化
学増幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で120
秒間ベーキングして膜厚100nmのレジスト膜を形成
した。このレジスト膜上に、上層反射防止膜(ヘキスト
社製、Aquatar)を膜厚42nmで塗布した。K
rFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパー
を用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露
光した後、98℃で120秒間ポストベーキングした。
0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.25μm
幅のライン・アンド・スペースパターンを形成した。な
お、上層反射防止膜は水溶性であるため、現像時にレジ
スト上から除去される。得られたレジストパターンの断
面をSEM観察したところ、レジストパターンの側壁に
定在波による波打ち形状は認められなかった。次に、ポ
リシラン膜およびTEOS酸化膜をエッチングした。そ
の結果、エッチング前のレジストパターン寸法からずれ
ることなくTEOS酸化膜を加工することができた。
【0404】また、上記と同様にして、シリコンウェー
ハ上に形成されたTEOS酸化膜上に、重量平均分子量
12000のポリシラン[LPS−24]10gをアニ
ソール90gに溶解した溶液を塗布した後、ベーキング
して膜厚400nmのポリシラン膜を形成した。このポ
リシラン膜の波長248nmでの複素屈折率は、n=
2.05、k=0.30であった。このポリシラン膜上
に、膜厚100nmのレジスト膜APEX−Eおよび膜
厚42nmの上層反射防止膜(Aquatar)を形成
した。その後、上記と同様にして、露光および現像を行
い、0.25μm幅のライン・アンド・スペースパター
ンを形成し、ポリシラン膜およびTEOS酸化膜をエッ
チングした。この場合にも、TEOS酸化膜を良好に加
工することができた。
【0405】実施例17 シリコンウェーハ上に、スピンオングラス(東京応化工
業社製、OCD Type−10)をスピンコーティン
グし、80℃で1分間、150℃で1分間、200℃で
1分間ずつ順次ベーキングした後、窒素パージしながら
400℃で30分間ベーキングして、膜厚500nmの
スピンオングラス膜を成膜した。このスピンオングラス
膜上に、実施例1−6のポリシラン溶液(LPS−6/
アニソール)を塗布した後、160℃で60秒間ベーキ
ングして、膜厚300nmのポリシラン膜を形成した。
【0406】XPS分光法を用いて、ポリシラン膜の膜
厚方向でのO/Siの比率を調べた結果を図12に示
す。この図から、ポリシラン膜の表面側が酸化されてい
ることがわかる。これは、Si−H部位が酸化されたこ
とによるものと考えられる。このようなポリシラン膜で
は、表面ほど消衰係数が増大するため、露光時に露光光
の反射率を抑えることができる。
【0407】このポリシラン膜上に、ポジ型化学増幅レ
ジストAPEX−Eを塗布し、98℃で120秒間ベー
キングして膜厚100nmのレジスト膜を形成した。K
rFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパー
を用い、マスクを通して28mJ/cm2の露光量で露
光した後、98℃で120秒間ポストベーキングした。
0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.25μm
幅のライン・アンド・スペースパターンを形成した。得
られたレジストパターンの断面をSEM観察したとこ
ろ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち形状
は認められなかった。次に、ポリシラン膜およびスピン
オングラス膜をエッチングした。その結果、エッチング
前のレジストパターン寸法からずれることなくスピンオ
ングラス膜を加工することができた。
【0408】なお、ポリシラン[LPS−6]の代わり
にポリシラン[LPS−47]を用いた場合にも上記と
同様な結果が得られた。
【0409】実施例18 シリコンウェーハ上に、プラズマCVD法により膜厚6
00nmのTEOS酸化膜を成膜した。このTEOS酸
化膜上に、実施例1−5のポリシラン溶液(LPS−5
/アニソール)を塗布した後、160℃で180秒間ベ
ーキングして、膜厚250nmのポリシラン膜を形成し
た。このポリシランの波長248nmでの複素屈折率
は、n=1.87、k=0.28であった。このポリシ
ラン膜上に、分子量3000のポリヒドロキシスチレン
の50%のヒドロキシル基をターシャリブトキシカルボ
ニル(t−BOC)で置換した溶解抑止樹脂10g、酸
発生剤であるスルホンイミド0.1g、クマリン色素
0.05gを乳酸エチル88.95gに溶解したポジ型
化学増幅レジスト溶液を塗布した。クマリン色素を混入
したのは、レジストの透過率を下げてレジスト中での定
在波の発生を抑制し、レジストの膜厚変動に伴うレジス
トパターンの寸法変動を抑えるためである。塗布後、9
8℃で120秒間ベーキングして膜厚200nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して28mJ
/cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ポ
ストベーキングした。0.21規定のTMAH現像液で
現像し、0.25μm幅のライン・アンド・スペースパ
ターンを形成した。得られたレジストパターンの断面を
SEM観察したところ、レジストパターンの側壁に定在
波による波打ち形状は認められなかった。ただし、図1
3(A)に示すように、レジストパターンはテーパー状
をなしていた。これは、レジストの透過率が低いためで
あると考えられる。
【0410】マグネトロンRIE装置を用い、Cl2
量20sccm、真空度25mTorr、励起電力30
0Wの条件でレジストパターンをマスクとしてポリシラ
ン膜をエッチングした。この際、レジストパターンが途
中でなくなることはなかった。図13(B)に示すよう
に、ポリシラン膜の加工形状は垂直でテーパーがなく、
レジストパターンの底部寸法とのずれもなかった。エッ
チング後に残存しているレジストの膜厚は100nmで
あった。
【0411】ここで、単独のレジスト膜およびポリシラ
ン膜を形成し、上記のエッチング条件でエッチングレー
トを測定した結果、レジスト膜が35nm/min、ポ
リシラン膜が186nm/minであり、ポリシラン/
レジストのエッチング速度比は5.3であった。上記の
ようにレジストパターンがテーパー形状であってもポリ
シラン膜のエッチング時にレジストパターンがなくなる
ことなくポリシラン膜を良好な異方向性でエッチングで
きるのは、エッチング速度比が高いためである。
【0412】また、マグネトロンRIE装置を用い、C
HF3流量30sccm、真空度10mTorr、励起
電力300Wの条件でレジストパターンおよびポリシラ
ンパターンをマスクとしてTEOS酸化膜をエッチング
した。この際、ポリシランパターンが途中でなくなるこ
とはなかった。TEOS酸化膜の加工形状は垂直でテー
パーがなく、エッチング前のレジストパターン寸法との
ずれもなかった。
【0413】実施例19 シリコンウェーハ上に、プラズマCVD法により膜厚5
00nmのBPSG膜を成膜した。このBPSG膜上
に、実施例1−10のポリシラン溶液(LPS10+L
PS−1/アニソール)を塗布した後、150℃で18
0秒間ベーキングして、膜厚150nmのポリシラン膜
を形成した。このポリシランの波長248nmでの複素
屈折率は、n=1.85、k=0.28であった。この
ポリシラン膜上に、ポリスルホン10gをシクロヘキサ
ノン90gに溶解した溶液を塗布した後、220℃で1
80秒間ベーキングして、膜厚30nmの反射防止膜を
形成した。この反射防止膜上に、ネガ型化学増幅レジス
ト(東京応化工業社製、TDUR−N908)を塗布
し、98℃で120秒間ベーキングして膜厚300nm
のレジスト膜を形成した。このレジスト膜上に、上層反
射防止膜(Aquatar)を膜厚42nmで塗布し
た。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステ
ッパーを用い、マスクを通して38mJ/cm2の露光
量で露光した後、98℃で120秒間ポストベーキング
した。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.1
8μm幅のライン・アンド・スペースパターンを形成し
た。得られたレジストパターンの断面をSEM観察した
ところ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち
形状は認められなかった。次に、ポリシラン膜およびB
PSG膜をエッチングした。その結果、エッチング前の
レジストパターン寸法からずれることなくBPSG膜を
加工することができた。
【0414】実施例20 シリコンウェーハ上に、減圧CVD法により膜厚500
nmのフッ素添加SiO2膜を成膜した。このフッ素添
加SiO2膜上に、実施例1−7のポリシラン溶液(L
PS−7/アニソール)を塗布した後、150℃で10
0秒間ベーキングして、膜厚180nmのポリシラン膜
を形成した。このポリシラン膜上に、ポリメチルメタク
リレート10gを乳酸エチル90gに溶解したレジスト
溶液を塗布し、98℃で120秒間ベーキングして膜厚
200nmのレジスト膜を形成した。ArFエキシマレ
ーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスク
を通して800mJ/cm2の露光量で露光した後、9
8℃で120秒間ポストベーキングした。0.21規定
のTMAH現像液で現像し、0.18μm幅のライン・
アンド・スペースパターンを形成した。得られたレジス
トパターンの断面をSEM観察したところ、レジストパ
ターンの側壁に定在波による波打ち形状は認められなか
った。次に、ポリシラン膜およびフッ素添加SiO2
をエッチングした。その結果、エッチング前のレジスト
パターン寸法からずれることなくフッ素添加SiO2
を加工することができた。
【0415】実施例21 シリコンウェーハ上に、減圧CVD法により膜厚500
nmのフッ素添加SiO2膜を成膜した。このフッ素添
加SiO2膜上に、ポリシラン[LPS−1]10gを
シクロヘキサノン90gに溶解した溶液を塗布した後、
窒素雰囲気中、180℃で100秒間ベーキングして、
膜厚300nmのポリシラン膜を形成した。このポリシ
ランの波長193nmでの複素屈折率は、n=2.1
0、k=0.57である。このポリシラン膜上に、ポリ
メチルメタクリレート10gを乳酸エチル90gに溶解
したレジスト溶液を塗布し、98℃で120秒間ベーキ
ングして膜厚200nmのレジスト膜を形成した。Ar
Fエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを
用い、マスクを通して800mJ/cm2の露光量で露
光した後、98℃で120秒間ポストベーキングした。
0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.18μm
幅のライン・アンド・スペースパターンを形成した。得
られたレジストパターンの断面をSEM観察したとこ
ろ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち形状
は認められなかった。次に、ポリシラン膜およびフッ素
添加SiO2膜をエッチングした。その結果、エッチン
グ前のレジストパターン寸法からずれることなくフッ素
添加SiO2膜を加工することができた。
【0416】実施例22 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiN膜をLP
CVD法で成膜した。このSiN膜上に、平均分子量1
2000のポリシラン[LPS−25]10gをアニソ
ール90gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃
で120秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシ
ラン膜を形成した。波長248nmでのポリシラン膜の
複素屈折率を分光エリプソで測定したところ、n=2.
01、k=0.45であった。ポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で12
0秒間ベーキングを行い、膜厚250nmのレジスト膜
を形成した。
【0417】次に、KrFエキシマレーザーを光源とし
た縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量30mJ/cm2)、98℃で120秒間ベー
キングした後、0.21規定のTMAH現像液で現像処
理を行い、0.18μmライン・アンド・スペースのレ
ジストパターンを形成した。このレジストパターンの膜
厚は230nmであった。レジストパターンのプロファ
イルを断面SEMで観察したところ、側壁には定在波に
よる波打ち形状は見られなかった。
【0418】このレジストパターンをマスクとして用
い、マグネトロンRIE装置により、HBr流量20s
ccm、励起電力300W、真空度30mTorrの条
件で、ポリシラン膜をエッチングした。この途中で、レ
ジストパターンがなくなることはなかった。ポリシラン
膜の加工形状は垂直で異方性が良好であり、エッチング
前のレジストパターン寸法とのずれもなかった。エッチ
ング終了後に残ったレジスト膜厚は100nmであっ
た。
【0419】上記と同様のエッチング条件で、単独のレ
ジスト膜およびポリシラン膜のエッチングレートを測定
したところ、レジスト膜が25nm/min、ポリシラ
ン膜が200nm/minであり、ポリシラン膜のエッ
チングレートがレジスト膜より8.0倍速いことがわか
った。
【0420】レジストパターンおよびポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして用いて、マグネトロンRIE装置に
より、CF4流量30sccm、Ar流量160scc
m、励起電力350W、真空度3mTorrの条件でS
iN膜をエッチングした。この途中でポリシラン膜がな
くなることはなかった。SiN膜の形状は、垂直で異方
性が良好であり、エッチング前のレジストパターン寸法
とのずれはなかった。
【0421】このエッチング条件で、単独のレジスト
膜、ポリシラン膜およびSiN膜のエッチングレートを
測定したところ、レジスト膜が45nm/min、ポリ
シラン膜が17nm/min、SiN膜が230nm/
minであった。SiN膜のエッチングレートはポリシ
ラン膜の13.0倍、レジスト膜の5.1倍であった。
ポリシラン膜がレジスト膜よりもドライエッチング耐性
があることがわかる。このため、エッチング前のレジス
トパターン寸法とずれることなく、かつ垂直に異方性よ
く、SiN膜をエッチングすることができたものと考え
られる。
【0422】ポリシラン[LPS−25]の代わりにポ
リシラン[LPS−40]を用いた場合、波長248n
mでのポリシラン膜の複素屈折率はn=2.01、k=
0.30であった。この場合にも上記と同様な結果が得
られた。
【0423】ポリシラン[LPS−25]/アニソール
溶液の代わりに分子量2512のポリシランデンドリマ
ー[PSD−14]/キシレン溶液を用いた場合、波長
248nmでのポリシランデンドリマー膜の複素屈折率
はn=1.95、k=0.28であった。この場合にも
上記と同様な結果が得られた。
【0424】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合、波長248nmでのポリシラン膜の複素屈折
率はn=1.82、k=0.25であった。この場合に
も上記と同様な結果が得られた。
【0425】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−33]を
用いた場合、波長248nmでのポリシラン膜の複素屈
折率はn=1.95、k=0.29であった。この場合
にも上記と同様な結果が得られた。
【0426】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合、波長248nmでの有機ケイ素ポリ
マー膜の複素屈折率はn=1.92、k=0.28であ
った。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0427】実施例23 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜をL
PCVD法で成膜した。SiO2膜上に平均分子量17
000のポリシラン[LPS−27]10gをキシレン
90gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃で1
20秒間ベーキングして、膜厚350nmのポリシラン
膜を形成した。波長248mでのポリシラン膜の複素屈
折率はn=1.98、k=0.48であった。ポリシラ
ン膜上にポジ型化学増幅レジストAPEX−Eを塗布
し、98℃で120秒間ベーキングを行った。このとき
レジストの膜厚は150nmであった。
【0428】このレジストに対し、KrFエキシマレー
ザー光を光源とする縮小光学型ステッパーを用いてパタ
ーン露光を行い(露光量30mJ/cm2)、98℃で
120秒間のベーキングを行った。その後、0.21規
定のTMAH現像液で現像処理を行い、0.18μmラ
イン・アンド・スペースのレジストパターンを形成し
た。このときレジストパターンの膜厚は130nmであ
った。このレジストパターンのプロファイルを断面SE
Mにより観察したところ、側壁には定在波による波打ち
形状は見られなかった。
【0429】レジストパターンをマスクとして用いて、
マグネトロンRIE装置により、Cl2流量20scc
m、励起電力200W、真空度25mTorrの条件
で、ポリシラン膜をエッチングした。この途中でレジス
トパターンがなくなることはなかった。ポリシラン膜の
加工形状は、垂直で異方性が良好であり、エッチング前
のレジストパターン寸法とのずれがなかった。エッチン
グ終了後に残ったレジストの膜厚は80nmであった。
【0430】上記と同様のエッチング条件で、単独のレ
ジスト膜およびポリシラン膜のエッチングレートを測定
したところ、レジスト膜が23nm/min、ポリシラ
ン膜が210nm/minであった。
【0431】マグネトロンRIE装置により、O2流量
20sccm、励起電力200W、真空度30mTor
rの条件でレジストパターンを剥離した。次いで、同一
チャンバーでエッチング条件を変えてSiO2膜のエッ
チングを行った。すなわち、CHF3流量20scc
m、励起電力280W、真空度15mTorrの条件で
SiO2膜をエッチングした。この途中でポリシラン膜
がなくなることはなかった。SiO2膜の形状は、垂直
で異方性が良好であり、エッチング前のポリシラン膜の
寸法とのずれもなかった。
【0432】上記のエッチング条件で、単独のポリシラ
ン膜およびSiO2膜のエッチングレートを測定したと
ころ、ポリシラン膜が56nm/min、SiO2膜が
368nm/minであり、ポリシラン膜がレジストよ
りもドライエッチング耐性があることがわかった。
【0433】ポリシラン[LPS−27]の代わりに分
子量1158のポリシランデンドリマー[PSD−2]
を用いた場合、ポリシランデンドリマー膜の波長248
nmでの複素屈折率はn=1.92、k=0.25であ
った。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0434】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]を
用いた場合、ポリシラン膜の波長248nmでの複素屈
折率は、n=1.78、k=0.24であった。この場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0435】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−33]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0436】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量11000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
1]を用いた場合、波長248nmでの有機ケイ素ポリ
マー膜の複素屈折率はn=1.94、k=0.25であ
った。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0437】実施例24 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiN膜をLP
CVD法で成膜した。SiN膜上に、平均分子量170
00のポリシラン[LPS−27]10gをキシレン9
0gに溶解して調製した溶液を塗布し、160℃で12
0秒間ベーキングして、膜厚350nmのポリシラン膜
を形成した。波長248mでのポリシラン膜の複素屈折
率はn=1.78、k=0.24であった。ポリシラン
膜上に、ポジ型化学増幅レジストAPEX−Eを塗布
し、98℃で120秒間ベーキングを行った。このとき
のレジストの膜厚は150nmであった。
【0438】レジストに対して、KrFエキシマレーザ
ー光を光源とした縮小光学型ステッパーを用いてパター
ン露光を行い(露光量30mJ/cm2)、98℃で1
20秒間のベーキングを行った。0.21規定のTMA
H現像液で現像処理を行い、0.18μmL/Sのレジ
ストパターンを形成した。このときレジストパターンの
膜厚は130nmであった。レジストパターンのプロフ
ァイルを断面SEMにより観察したところ、側壁に定在
波による波打ち形状は見られなかった。
【0439】レジストパターンをマスクとして用い、マ
グネトロンRIE装置により、Cl2流量20scc
m、励起電力200W、真空度25mTorrのエッチ
ング条件で、ポリシラン膜をエッチングした。この途中
でレジストパターンがなくなることはなかった。ポリシ
ラン膜の加工形状は垂直で異方性が良好であり、エッチ
ング前のレジストパターン寸法とのずれがなかった。エ
ッチング終了後に残ったレジスト膜厚は80nmであっ
た。
【0440】上記と同様のエッチング条件で、単独のレ
ジスト膜およびポリシラン膜のエッチングレートを測定
したところ、レジスト膜が23nm/min、ポリシラ
ン膜が210nm/minであった。
【0441】マグネトロンRIE装置により、O2流量
30sccm、励起電力200W、真空度30mTor
rの条件でレジストパターンを剥離した。次に、同一チ
ャンバーでエッチング条件を変えて、SiN膜のエッチ
ングを行った。すなわち、CHF3流量30sccm、
励起電力280W、真空度15mTorrの条件でSi
N膜をエッチングした。この途中で、ポリシラン膜がな
くなることはなかった。SiN膜の形状は垂直で異方性
が良好であり、エッチング前のポリシラン膜パターンの
寸法とのずれはなかった。
【0442】上記のエッチング条件で、単独のポリシラ
ン膜およびSiN膜のエッチングレートを測定したとこ
ろ、ポリシラン膜が56nm/min、SiN膜が36
8nm/minであり、ポリシランがSiNよりドライ
エッチング耐性があることがわかった。
【0443】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量8000のポリシラン[LPS−71]を用い
た場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0444】ポリシラン[LPS−27]の代わりに分
子量1158のポリシランデンドリマー[PSD−2]
を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0445】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0446】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−33]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0447】ポリシラン[LPS−27]の代わりに平
均分子量11000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0448】実施例25 シリコンウェーハ上に膜厚600nmのTEOS酸化膜
をプラズマCVD法で成膜した。TEOS酸化膜上に平
均分子量7000のポリシラン[LPS−30]13g
をキシレン87gに溶解した溶液を塗布し、160℃で
180秒間のベーキングして、膜厚400nmのポリシ
ラン膜を形成した。波長248nmでのポリシラン膜の
複素屈折率はn=2.00、k=0.47であった。
【0449】ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
APEX−Eを塗布し、98℃で120秒間ベーキング
を行った。このときのレジストの膜厚は100nmであ
った。そして、レジスト膜上に、上層反射防止膜(Aq
uatar)を膜厚42nmとなるように塗布した。
【0450】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
した縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量28mJ/cm2)、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った。その後、0.21規定のTMAH現
像液で現像処理を行い、0.25μmL/Sのレジスト
パターンを形成した。なお、上層反射防止膜は水溶性で
あるため、現像処理を行った際にレジスト膜上から除去
される。レジストパターンのプロファイルを断面SEM
観察したところ、側壁に定在波による波打ち形状は見ら
れなかった。
【0451】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにTEOS酸化膜
をエッチングすることにより、エッチング前のレジスト
パターン寸法からずれることなく、TEOS酸化膜パタ
ーンを得ることができた。
【0452】ポリシラン[LPS−30]/キシレン溶
液の代わりにポリシラン[LPS−45]/アニソール
溶液を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0453】ポリシラン[LPS−30]の代わりに分
子量2227のポリシランデンドリマー[PSD−7]
を用いた場合、ポリシランデンドリマー膜の波長248
nmでの複素屈折率はn=2.01、k=0.30であ
った。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0454】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量11000のポリシラン[ArPS−12]を
用いた場合、ポリシラン膜の波長248nmでの複素屈
折率はn=1.85、k=0.21であった。この場合
にも上記と同様な結果が得られた。
【0455】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量11000のポリシラン[ArPS−34]を
用いた場合、ポリシラン膜の波長248nmでの複素屈
折率はn=1.85、k=0.23であった。この場合
にも上記と同様な結果が得られた。
【0456】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
2]を用いた場合、波長248nmでの有機ケイ素ポリ
マー膜の複素屈折率はn=1.92、k=0.32であ
った。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0457】実施例26 シリコンウェーハ上にスピンオングラス(OCD Ty
pe−10)をスピンコーティングし、80℃で1分、
150℃で1分、200℃で1分間ずつ順次ベーキング
を行った後、窒素パージを行いながら400℃で30分
間ベーキングを行い、膜厚500nmのスピンオングラ
ス膜を成膜した。
【0458】スピンオングラス膜上に、平均分子量90
00のポリシラン[LPS−35]10gをキシレン9
0gに溶解して調製した溶液を塗布し、180℃で60
秒間ベーキングして、膜厚300nmのポリシラン膜を
形成した。
【0459】ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
APEX−Eを塗布し、98℃で120秒間ベーキング
して、膜厚100nmのレジスト膜を形成した。このレ
ジスト膜に対し、KrFエキシマレーザー光を光源とし
た縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量28mJ/cm2)、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った。その後、0.21規定のTMAH現
像液で現像処理を行い、025μmL/Sのレジストパ
ターンを形成した。このようにして得られたレジストパ
ターンのプロファイルを断面SEM観察したところ、側
壁に定在波による波打ち形状は見られなかった。
【0460】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにスピンオングラ
ス膜をエッチングすることにより、エッチング前のレジ
ストパターン寸法からずれることなく、スピンオングラ
ス膜パターンを得ることができた。
【0461】ポリシラン[LPS−35]の代わりに分
子量4012のポリシランデンドリマー[PSD−2
0]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0462】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量14000のポリシラン[ArPS−4]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0463】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量14000のポリシラン[ArPS−26]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0464】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
4]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0465】実施例27 シリコンウェーハ上に500nm厚のBPSG膜をプラ
ズマCVD法で形成した。BPSG膜上に平均分子量1
2000のポリシラン[LPS−25]10gおよび平
均分子量9000のポリシラン[LPS−35]5gを
キシレン85gに溶解して調製した溶液を塗布した後、
160℃で180秒間ベーキングして、膜厚150nm
のポリシラン膜を形成した。波長248nmでのポリシ
ラン膜の複素屈折率はn=2.00、k=0.46であ
った。ポリシラン膜上に、ポリスルホン10gをシクロ
ヘキサン90gに溶解して調製した溶液を塗布した後、
220℃で180秒間ベーキングして、膜厚30nmの
下層膜を形成した。この下層膜はレジストプロファイル
を良好にする目的で形成した。
【0466】下層膜上にネガ型化学増幅レジスト(シッ
プレー社製、XP−89131)を塗布し、98℃で1
20秒間ベーキングして、膜厚300nmのレジスト膜
を形成した。レジスト膜に対し、KrFエキシマレーザ
ー光を光源とした縮小光学型ステッパーを用いてパター
ン露光を行い(露光量38mJ/cm2)、98℃で1
20秒間のベーキングを行った後、0.21規定のTM
AH現像液で現像処理を行い、0.18μmL/Sのレ
ジストパターンを形成した。レジストパターンのプロフ
ァイルを断面SEM観察したところ、側壁には定在波に
よる波打ち形状は見られなかった。
【0467】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにBPSG膜をエ
ッチングすることにより、エッチング前のレジストパタ
ーン寸法からずれることなく、BPSG膜パターンを得
ることができた。
【0468】ポリシラン[LPS−25]10gおよび
ポリシラン[LPS−35]5gの代わりにポリシラン
[LPS−44]10gおよびポリシラン[LPS−4
2]5gを用いた場合にも上記と同様な結果が得られ
た。
【0469】ポリシラン[LPS−25]10gおよび
ポリシラン[LPS−35]5gの代わりに分子量11
58のポリシランデンドリマー[PSD−2]10gお
よび分子量2902のポリシランデンドリマー[PSD
−19]5gを用いた場合、ポリシランデンドリマー膜
の波長248nmでの複素屈折率はn=1.94、k=
0.29であった。この場合にも上記と同様な結果が得
られた。
【0470】ポリシラン[LPS−25]10gおよび
ポリシラン[LPS−35]5gの代わりに平均分子量
14000のポリシラン[ArPS−4]10gおよび
平均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]
5gを用いた場合、ポリシラン膜の波長248nmでの
複素屈折率はn=1.77、k=0.24であった。こ
の場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0471】ポリシラン[LPS−25]10gおよび
ポリシラン[LPS−35]5gの代わりに平均分子量
14000のポリシラン[ArPS−26]10gおよ
び平均分子量17000のポリシラン[ArPS−3
3]5gを用いた場合、ポリシラン膜の波長248nm
での複素屈折率はn=2.00、k=0.28であっ
た。この場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0472】ポリシラン[LPS−25]10gおよび
ポリシラン[LPS−35]5gの代わりに平均分子量
11000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII1]10
gおよび平均分子量8000の有機ケイ素ポリマー[S
L−I14]5gを用いた場合、有機ケイ素ポリマー膜
の波長248nmでの複素屈折率はn=1.92、k=
0.28であった。この場合にも上記と同様な結果が得
られた。
【0473】実施例28 シリコンウェーハ上に、膜厚500nmのフッ素添加S
iO2膜を、減圧CVD法により形成した。フッ素添加
SiO2膜上に、分子量7000のポリシラン[LPS
−30]10gをキシレン90gに溶解して調製した溶
液を塗布し、160℃で100秒間ベーキングして、膜
厚180nmのポリシラン膜を形成した。
【0474】このポリシラン膜上に、ポリメチルメタク
リレート10gを乳酸エチル90gに溶解して調製した
レジスト溶液を塗布し、98℃で120秒間ベーキング
して、膜厚200nmのレジスト膜を形成した。レジス
ト膜に対し、ArFエキシマレーザー(波長193n
m)を光源とした縮小光学型ステッパーを用いてパター
ン露光を行い(800mJ/cm2)、98℃で120
秒間のベーキングを行った。その後、0.21規定のT
MAH現像液で現像処理を行い、0.18μmL/Sの
レジストパターンを形成した。レジストパターンのプロ
ファイルを断面SEM観察したところ、側壁に定在波に
よる波打ち形状は見られなかった。
【0475】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにフッ素添加Si
2膜をエッチングすることにより、エッチング前のレ
ジストパターン寸法からずれることなく、フッ素添加S
iO2膜パターンを得ることができた。
【0476】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量5000のポリシラン[LPS−53]を用い
た場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0477】ポリシラン[LPS−30]の代わりに分
子量3376のポリシランデンドリマー[PSD−1
7]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0478】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量18000のポリシラン[ArPS−16]を
用いた場合、ポリシラン膜の複素屈折率はn=1.7
0、k=0.60であった。この場合にも上記と同様な
結果が得られた。
【0479】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量18000のポリシラン[ArPS−38]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0480】ポリシラン[LPS−30]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
8]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0481】実施例29 シリコンウェーハ上に、膜厚500nmのフッ素添加S
iO2膜を減圧CVD法により形成した。フッ素添加S
iO2膜上に、ポリシラン[LPS−31]10gをキ
シレン90gに溶解して調製した溶液を塗布した後、窒
素雰囲気中で180℃で100秒間ベーキングして、膜
厚300nmのポリシラン膜を形成した。波長193n
mでのポリシラン膜の複素屈折率はn=2.01、k=
0.68であった。
【0482】ポリシラン膜上に、ポリメチルメタクリレ
ート10gを乳酸エチル90gに溶解して調製したレジ
スト溶液を塗布し、98℃で120秒間ベーキングし
て、膜厚200nmのレジスト膜を形成した。レジスト
膜に対し、ArFエキシマレーザーを光源とした縮小光
学型ステッパーを用いてパターン露光を行い(800m
J/cm2)、98℃で120秒間のベーキングを行っ
た。その後、0.21規定のTMAH現像液で現像処理
を行い、0.18μmL/Sのレジストパターンを形成
した。レジストパターンのプロファイルを断面SEMに
より観察したところ、側壁に定在波による波打ち形状は
見られなかった。
【0483】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにフッ素添加Si
2膜をエッチングすることにより、エッチング前のレ
ジストパターン寸法からずれることなく、フッ素添加S
iO2膜パターンを得ることができた。
【0484】ポリシラン[LPS−31]/キシレン溶
液の代わりにポリシラン[LPS−60]/アニソール
溶液を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0485】ポリシラン[LPS−31]の代わりにポ
リシランデンドリマー[PSD−4]を用いた場合、ポ
リシランデンドリマー膜の193nmでの複素屈折率は
n=2.00、k=0.62であった。この場合にも上
記と同様な結果が得られた。
【0486】ポリシラン[LPS−31]の代わりにポ
リシラン[ArPS−7]を用いた場合、ポリシラン膜
の193nmでの複素屈折率はn=1.70、k=0.
60であった。この場合にも上記と同様な結果が得られ
た。
【0487】ポリシラン[LPS−31]の代わりにポ
リシラン[ArPS−29]を用いた場合、ポリシラン
膜の193nmでの複素屈折率はn=2.06、k=
0.62であった。この場合にも上記と同様な結果が得
られた。
【0488】ポリシラン[LPS−31]の代わりに有
機ケイ素ポリマー[SL−I7]を用いた場合、有機ケ
イ素ポリマー膜の193nmでの複素屈折率はn=1.
96、k=0.55であった。この場合にも上記と同様
な結果が得られた。
【0489】実施例30 シリコンウェーハ上にSiO2膜を成膜した。このSi
2膜上に、ポリシラン[LPS−25]10gをアニ
ソール90gに溶解した溶液を塗布し、160℃で60
秒間ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストA
PEX−Eを塗布し、ベーキングしてレジスト膜を形成
した。さらに、露光および現像を行い、レジストパター
ンを形成した。
【0490】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにSiO2膜をエ
ッチングすることにより、所望の寸法を有するSiO2
膜パターンを得ることができた。
【0491】ポリシラン[LPS−25]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0492】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0493】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0494】実施例31 シリコンウェーハ11上に膜厚500nmのフッ素添加
SiO2膜12を減圧CVD法で形成した。SiO2
12上に、ポリシラン[LPS−25]10gをアニソ
ール90gに溶解して調製した溶液を塗布した後、窒素
雰囲気中で180℃で100秒間ベーキングを行い、レ
ジストとして機能する膜厚150nmのポリシラン膜1
3を形成した(図14(A))。
【0495】このポリシラン膜13に対し、ArFエキ
シマレーザーを光源とする縮小光学型ステッパーを用い
てパターン露光を行った(800mJ/cm2)。赤外
吸収スペクトルを測定したところ、露光部13aで10
00〜1100cm-1の吸収帯を観察することができ
た。このことから、露光部13aではSi−Si結合が
酸化され、Si−O−Si結合が生成していることがわ
かった(図14(B))。
【0496】マグネトロンRIE装置により、C48
流量30sccm、CO流量100sccm、Ar流量
200sccm、励起電力200W、真空度40mTo
rrの条件で、ポリシラン膜13の未露光部13bをマ
スクとして用い、ポリシラン膜13の露光部13aとそ
の直下に位置するSiO2膜12をエッチングした(図
14(C))。その結果、0.18μmL/SのSiO
2膜パターンを得ることができた。
【0497】ポリシラン[LPS−25]の代わりにポ
リシラン[LPS−47]を用いた場合にも上記と同様
な結果が得られた。
【0498】ポリシラン[LPS−25]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0499】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0500】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0501】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0502】実施例32 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのフッ素添加Si
2膜を減圧CVD法により形成した。SiO2膜上
に、ポリシラン[LPS−25]10gをキシレン90
gに溶解して調製した溶液を塗布した後、窒素雰囲気中
で160℃で100秒間ベーキングして、レジストとし
て機能するポリシラン膜を形成した。
【0503】このポリシラン膜に対し、KrFエキシマ
レーザーを光源とする縮小光学型ステッパーを用いてパ
ターン露光を行った(500mJ/cm2)。赤外吸収
スペクトルを測定したところ、露光部では1000〜1
100cm-1の吸収帯を観察することができた。
【0504】その後、マグネトロンRIE装置により、
CHF3流量30sccm、O2流量5sccm、Ar
流量100sccm、励起電力200W、真空度40m
Torrの条件で、ポリシラン膜の未露光部をマスクと
して用いて、ポリシラン膜の露光部およびその直下に位
置するSiO2膜をエッチングした。その結果、0.1
8μmL/SのSiO2膜パターンを得ることができ
た。
【0505】ポリシラン[LPS−25]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0506】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0507】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0508】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0509】実施例33 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiN膜を減圧
CVD法で形成した。SiN膜上に、ポリシラン[LP
S−25]10gをキシレン90gに溶解して調製した
溶液を塗布した後、窒素雰囲気中で180℃で100秒
間ベーキングして、レジストとして機能するポリシラン
膜を形成した。
【0510】このポリシラン膜に対し、KrFエキシマ
レーザーを光源とした縮小光学型ステッパーを用いてパ
ターン露光を行った(500mJ/cm2)。赤外吸収
スペクトルを測定したところ、露光部では1000〜1
100cm-1の吸収帯を観察することができた。このこ
とから、露光部ではSi−Si結合が酸化され、Si−
O−Si結合が生成していることがわかった。
【0511】マグネトロンRIE装置により、C48
流量30sccm、CO流量100sccm、Ar流量
200sccm、励起電力200W、真空度40mTo
rrの条件で、ポリシラン膜の未露光部をマスクとして
用いて、ポリシラン膜の露光部とその直下に位置するS
iN膜をエッチングした。その結果、0.18μmL/
SのSiN膜パターンを得ることができた。
【0512】ポリシラン[LPS−25]の代わりにポ
リシラン[LPS−40]を用いた場合にも上記と同様
な結果が得られた。
【0513】ポリシラン[LPS−25]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0514】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0515】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0516】ポリシラン[LPS−31]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0517】実施例34 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのフッ素添加Si
2膜を減圧CVD法により形成した。フッ素添加Si
2膜上に、AsF5をドープした平均分子量9000
のポリシラン[LPS−35]10gをキシレン90g
に溶解して調製した溶液を塗布した後、窒素雰囲気中で
180℃で100秒間ベーキングして、膜厚300nm
のポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜の伝導度
は、5×10-6S/cmであった。
【0518】ポリシラン膜上に、ポリメチルメタクリレ
ート10gを乳酸エチル90gに溶解して調製したレジ
スト溶液を塗布し、98℃で120秒間ベーキングし
て、膜厚200nmのレジスト膜を形成した。レジスト
膜に対し、電子ビーム描画装置を用いてパターン露光を
行った(10μmC/cm2)。その後、0.21規定
のTMAH現像液で現像処理を行い、0.18μmL/
Sのレジストパターンを形成した。この際、チャージア
ップによる位置ずれなしに、レジストパターンを形成す
ることができた。このレジストパターンのプロファイル
を断面SEM観察したところ、側壁に定在波による波打
ち形状は見られなかった。
【0519】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにフッ素添加Si
2膜をエッチングすることにより、エッチング前のレ
ジストパターン寸法からずれることなく、フッ素添加S
iO2膜パターンを得ることができた。
【0520】ポリシラン[LPS−35]の代わりにポ
リシラン[LPS−71]を用いた場合にも上記と同様
な結果が得られた。
【0521】AsF5をドープしたポリシラン[LPS
−35]の代わりにC60をドープした分子量2512
のポリシランデンドリマー[PSD−14]を用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0522】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0523】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0524】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
3]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0525】実施例35 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのフッ素添加Si
2膜を減圧CVD法により形成した。フッ素添加Si
2膜上に、平均分子量9000のポリシラン[LPS
−35]10gをキシレン90gに溶解して調製した溶
液を塗布した後、窒素雰囲気中で180℃で100秒間
ベーキングして、膜厚300nmのポリシラン膜を形成
した。ポリシラン膜上に化学増幅ポジレジストAPEX
−Eを塗布し、98℃で120秒間ベーキングして、膜
厚200nmのレジスト膜を形成した。レジスト膜に対
し、放射光を光源としたX線ステッパーでパターン露光
を行い(800mJ/cm2)、98℃で120秒間ベ
ーキングを行った。そして、0.21規定のTMAH現
像液で現像処理を行い、0.18μmL/Sのレジスト
パターンを形成した。レジストパターンのプロファイル
を断面SEM観察したところ、側壁に定在波による波打
ち形状は見られなかった。
【0526】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにフッ素添加Si
2膜をエッチングすることにより、エッチング前のレ
ジストパターン寸法からずれることなく、フッ素添加S
iO2膜パターンを得ることができた。
【0527】ポリシラン[LPS−35]/キシレン溶
液の代わりにポリシラン[LPS−51]/アニソール
溶液を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0528】ポリシラン[LPS−35]の代わりに分
子量2512のポリシランデンドリマー[PSD−1
4]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0529】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0530】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−33]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0531】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
3]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0532】実施例36 クォーツ基板上に平均分子量12000のポリシラン
[LPS−25]10gをキシレン90gに溶解して調
製した溶液を塗布し、160℃で100秒間ベーキング
して、膜厚300nmのポリシラン膜を形成した。ポリ
シラン膜上に化学増幅ポジレジストAPEX−Eを塗布
し、98℃で120秒間ベーキングして、膜厚200n
mのレジスト膜を形成した。次に、電子ビーム描画装置
でパターン露光を行い(1μC/cm2)、98℃で1
20秒間ベーキングを行った。そして、0.21規定の
TMAH現像液で現像処理を行い、0.9μmL/Sの
レジストパターンを形成した。レジストパターンのプロ
ファイルを断面SEMにより観察したところ、側壁に定
在波による波打ち形状は見られなかった。
【0533】その後、レジストパターンをマスクとして
ポリシラン膜をパターニングし、さらにクォーツ基板を
エッチングすることにより、深さ0.4μmの溝を形成
した。このようにして、フォトマスクグラスを加工する
こともできる。
【0534】ポリシラン[LPS−35]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0535】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0536】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0537】ポリシラン[LPS−35]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0538】実施例37 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのフッ素添加Si
2膜を減圧CVD法で形成した。フッ素添加SiO2
膜上に、ポリシラン[LPS−25]10gをアニソー
ル90gに溶解して調製した溶液を塗布した後、窒素雰
囲気中で180℃で100秒間ベーキングして、レジス
トとして機能するポリシラン膜を形成した。ポリシラン
膜に対し、ArFエキシマレーザーを光源とする縮小光
学型ステッパーを用いてパターン露光を行った(500
mJ/cm2)。赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、露光部では1000〜1100cm-1の吸収帯を観
測することができた。このことから、露光部ではSi−
Si結合が酸化され、Si−O−Si結合が生成してい
ることがわかった。
【0539】マグネトロンRIE装置により、C48
流量30sccm、励起電力200W、真空度40mT
orrの条件で、未露光部のポリシラン膜をマスクとし
てポリシラン膜の露光部およびその直下に位置するSi
2膜をエッチングした。その結果、0.18μmL/
SのSiO2膜パターンを得ることができた。
【0540】ポリシラン[LPS−25]の代わりに合
成例16で合成したポリシランデンドリマーを用いた場
合にも上記と同様な結果が得られた。
【0541】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量15000のポリシラン[ArPS−1]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0542】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0543】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量18000の有機ケイ素ポリマー[SL−I
1]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0544】実施例38 シリコンウェーハ11上に膜厚500nmのSiO2
12をCVD法により形成した。SiO2膜12上に、
平均分子量9800のポリシラン[LPS−31]10
gをキシレン90gに溶解して調製した溶液を塗布した
後、160℃で120秒間ベーキングして、膜厚100
nmのポリシラン膜13を形成した。このポリシラン膜
13に対し、KrFエキシマレーザ光を光源とした縮小
光学型ステッパーによりパターン露光を行い(露光量3
0mJ/cm2)、露光部13aを選択的に酸化させた
(図15(A))。マグネトロンRIE装置により、H
Br流量100sccm、励起電力200W、真空度7
5mTorrの条件で、酸化されていないポリシラン膜
13の未露光部をエッチング除去して、0.25μmL
/Sのポリシラン膜パターン13を形成した(図15
(B))。
【0545】次に、ポリシラン膜パターン13をマスク
として用いて、マグネトロンRIE装置により、C4
8流量40sccm、CO流量100sccm、Ar流
量200sccm、O2流量3sccmの条件で、Si
2膜をエッチングした。その結果、所望の寸法である
0.25μmL/SのSiO2膜パターンを得ることが
できた(図15(C))。
【0546】この実施例では、ポリシラン膜をレジスト
として用いているため、工程数が短縮される。また、表
面イメージ法でレジストとして機能するポリシラン膜パ
ターンを形成しているため、下地からの反射光の影響が
なく、寸法制御性が良好である。
【0547】ポリシラン[LPS−31]/キシレン溶
液の代わりにポリシラン[LPS−40]/アニソール
溶液を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0548】ポリシラン[LPS−31]の代わりに分
子量6200のポリシランデンドリマー[PSD−5]
を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0549】ポリシラン[LPS−31]の代わりに平
均分子量18000のポリシラン[ArPS−7]を用
いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0550】ポリシラン[LPS−31]の代わりに平
均分子量18000のポリシラン[ArPS−29]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0551】ポリシラン[LPS−31]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
8]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0552】実施例39 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiN膜をCV
D法により形成した。SiN膜上に、平均分子量120
00のポリシラン[LPS−25]10gをキシレン9
0gに溶解して調製した溶液を塗布した後、160℃で
120秒間ベーキングして、膜厚100nmのポリシラ
ン膜を形成した。このポリシラン膜に対し、KrFエキ
シマレーザを光源とした露光装置によりパターン露光を
行い(露光量100mJ/cm2)、露光部を選択的に
酸化させた。マグネトロンRIE装置により、Cl2
量100sccm、励起電力200W、真空度75mT
orrの条件で、酸化されていないポリシラン膜の未露
光部をエッチング除去して、0.25μmL/Sのポリ
シラン膜パターン13を形成した。
【0553】次に、ポリシラン膜パターンをマスクとし
て用いて、マグネトロンRIE装置により、CHF3
量40sccm、CO流量100sccm、O2流量1
00sccmの条件で、SiN膜をエッチングした。そ
の結果、所望の寸法である0.25μmL/Sのパター
ンを得ることができた。
【0554】ポリシラン[LPS−25]の代わりに分
子量2512のポリシランデンドリマー[PSD−1
4]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0555】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−11]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0556】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量17000のポリシラン[ArPS−23]を
用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0557】ポリシラン[LPS−25]の代わりに平
均分子量12000の有機ケイ素ポリマー[SL− VII
3]を用いた場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0558】実施例40 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に分子量4000のポリシラン
[HMPS−1](n:m=1:1)10gをPGME
A90gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を得た。200℃で5分間加熱す
ることにより、ポリシランを架橋させて不溶化した。こ
のポリシラン膜上にポリ型化学増幅レジストTDUR−
P007を塗布し、89℃で120秒間ベークして25
0nmのレジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザ
を光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通
して30mJ/cm2の露光量で露光した後、98℃で
120秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液
で現像し、0.18μmライン・アンド・スペースのレ
ジストパターンを形成した。得られたレジストパターン
の断面をSEM観察したところ、レジストパターンの側
壁に定在波による波打ち形状は認められなかった。レジ
ストパターンをマスクとして、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンを形成することができた。こ
のポリシラン膜の上部にはレジストが残っており、十分
なエッチング速度比を持つことがわかった。次に、ポリ
シラン膜をマスクとして、C48流量50sccm、
CO流量10sccm、Ar流量100sccm、O2
流量3sccm、真空度10mTorr、励起電力20
0Wの条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシラン
膜は十分なエッチング耐性を示し、垂直な側壁を持つS
iO2膜パターンを得ることができた。また、残ったポ
リシラン膜は、有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶
液で容易に剥離することができた。
【0559】ポリシラン[HMPS−1]の代わりに分
子量3500のポリシラン[HMPS−2](n:m=
5:1)を用いた場合にも上記と同様な結果が得られ
た。
【0560】ポリシラン[HMPS−1]の代わりに分
子量5600のポリシラン[HMPS−3]を用い、2
50℃で5分間加熱して架橋させた場合にも上記と同様
な結果が得られた。
【0561】実施例41 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に分子量20000のポリシラン
[RMPS−5](n:m=1:1)10gをPGME
A90gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を形成した。空気中において、ホ
ットプレート上で200℃で5分間加熱することによ
り、ポリシランを架橋させて不溶化した。このポリシラ
ン膜上にポリ型化学増幅レジストTDUR−P007を
塗布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレ
ジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とす
る縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30m
J/cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒間
ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、
0.18μmライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。得られたレジストパターンの断面をS
EM観察したところ、レジストパターンの側壁に定在波
による波打ち形状は認められなかった。レジストパター
ンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空度8
0mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜
をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン
膜のパターンを形成することができた。このポリシラン
膜の上部にはレジストが残っており、十分なエッチング
速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン膜をマ
スクとして、C48流量50sccm、CO流量10
sccm、Ar流量100sccm、O2流量3scc
m、真空度10mTorr、励起電力200Wの条件で
SiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜は十分なエ
ッチング耐性を示し、垂直な側壁を持つSiO2膜パタ
ーンを得ることができた。また、残ったポリシラン膜
は、有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に
剥離することができた。
【0562】ポリシラン[RMPS−5]の代わりに分
子量15000のポリシラン[RMPS−7](l:
m:n=4:1:5)を用いた場合にも上記と同様な結
果が得られた。
【0563】ポリシラン[RMPS−5]の代わりに分
子量30000のポリシラン[RMPS−6](m:n
=1:1)を用い、架橋時の熱処理時間を10分とした
場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0564】ポリシラン[RMPS−5]の代わりに分
子量20000のポリシラン[RMPS−14]を用い
た場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0565】ポリシラン[RMPS−5]の代わりに分
子量21000のポリシラン[RMPS−18]を用い
た場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0566】ポリシラン[RMPS−5]の代わりに分
子量33000のポリシラン[RMPS−8]を用いた
場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0567】ポリシラン[RMPS−5]/PGMEA
溶液の代わりに分子量7000のポリシラン[RMPS
−9]/アニソール溶液を用いた場合にも上記と同様な
結果が得られた。
【0568】実施例42 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に、ポリシラン[PCPS−1]
10gをキシレン100gに溶解した溶液を塗布し、ベ
ークして膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。窒
素雰囲気下においてi線(365nm)で2分間露光す
ることにより、ポリシランを架橋させて不溶化させた。
このポリシラン膜をI2蒸気にさらした。このポリシラ
ン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を
塗布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレ
ジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とす
る縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30m
J/cm2の露光量で露光し、98℃で120秒間ベー
クした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.
28μmライン・アンド・スペースのレジストパターン
を形成した。得られたレジストパターンの断面をSEM
観察したところ、レジストパターンの側壁に定在波によ
る波打ち形状は認められなかった。レジストパターンを
マスクとして、HBr流量50sccm、真空度80m
Torr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエ
ッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜の
パターンが形成できた。この上部にはレジストが残って
おり、十分なエッチング速度比を持つことがわかった。
次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48
流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量1
00sccm、O2流量3sccm、真空度10mTo
rr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチン
グした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、
垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。ま
た、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希
フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0569】実施例43 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−2]1
0gをキシレン90gに溶解した溶液を塗布し、150
℃で3分間ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。窒素雰囲気下においてi線(365nm)で
2分間露光することにより、ポリシランを架橋させて不
溶化させた。このポリシラン膜をSbF5蒸気にさらし
た。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストTD
UR−P007を塗布し、89℃で120秒間ベークし
て250nmのレジスト膜を形成した。100μC/c
2の露光量でEB露光を行い、98℃で120秒間ベ
ークした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、
0.20μmライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。得られたレジストパターンの断面をS
EM観察したところ、レジストパターンの側壁に定在波
による波打ち形状は認められなかった。レジストパター
ンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空度8
0mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜
をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン
膜のパターンが形成できた。この上部にはレジストが残
っており、十分なエッチング速度比を持つことがわかっ
た。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C4
8流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流
量100sccm、O2流量3sccm、真空度10m
Torr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッ
チングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であ
り、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。
また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または
希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0570】実施例44 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−5]1
0gをキシレン90gに溶解した溶液を塗布し、150
℃で3分間ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。窒素雰囲気下においてi線(365nm)で
2分間露光することにより、ポリシランを架橋させて不
溶化させた。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジ
ストTDUR−P007を塗布し、89℃で120秒間
ベークして250nmのレジスト膜を形成した。弱い紫
外線を照射しながら、100μC/cm2の露光量でE
B露光を行い、98℃で120秒間ベークした。0.2
1規定のTMAH現像液で現像し、0.20μmライン
・アンド・スペースのレジストパターンを形成した。得
られたレジストパターンの断面をSEM観察したとこ
ろ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち形状
は認められなかった。レジストパターンから露出したポ
リシラン膜をSbF5蒸気にさらした。レジストパター
ンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空度8
0mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜
をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン
膜のパターンが形成できた。この上部にはレジストが残
っており、十分なエッチング速度比を持つことがわかっ
た。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C4
8流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流
量100sccm、O2流量3sccm、真空度10m
Torr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッ
チングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であ
り、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。
また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または
希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0571】実施例45 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−22]
10gおよびC60 0.1gをキシレン90gに溶解
した溶液を塗布し、ベークして膜厚250nmのポリシ
ラン膜を形成した。窒素雰囲気下においてi線(365
nm)で2分間露光することにより、ポリシランを架橋
させて不溶化させた。このポリシラン膜をSbF5蒸気
にさらした。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジ
ストTDUR−P007を塗布し、89℃で120秒間
ベークして250nmのレジスト膜を形成した。KrF
エキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露光し
た。つづいて、未露光部に400nmより長波長の光を
照射しながらEB露光を行った。このようにして同一レ
ジストに紫外線露光およびEB露光を行った。その後、
98℃で120秒間ベークした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、紫外線露光部で0.25μm、EB
露光部で0.2μmのライン・アンド・スペースのレジ
ストパターンを形成した。レジストパターンをマスクと
して、紫外線を照射しながら、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部には
レジストが残っており、十分なエッチング速度比を持つ
ことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスク
として、C48流量50sccm、CO流量10sc
cm、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、
真空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSi
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐
性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターン
が得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ
水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することがで
きた。
【0572】実施例46 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−8]1
0gをキシレン90gに溶解した溶液を塗布し、120
℃で10分間ベークして膜厚250nmのポリシラン膜
を形成した。窒素雰囲気下においてi線(365nm)
で2分間露光することにより、ポリシランを架橋させて
不溶化させた。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レ
ジストTDUR−P007を塗布し、89℃で120秒
間ベークして250nmのレジスト膜を形成した。Kr
Fエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを
用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露光
した。つづいて、未露光部に400nmより長波長の光
を照射しながらEB露光を行った。このようにして同一
レジストに紫外線露光およびEB露光を行った。その
後、98℃で120秒間ベークした。0.21規定のT
MAH現像液で現像し、紫外線露光部で0.25μm、
EB露光部で0.2μmのライン・アンド・スペースの
レジストパターンを形成した。レジストパターンをマス
クとして、紫外線を照射しながら、HBr流量50sc
cm、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件
でポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を
持つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部に
はレジストが残っており、十分なエッチング速度比を持
つことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマス
クとして、C48流量50sccm、CO流量10s
ccm、Ar流量100sccm、O2流量3scc
m、真空度10mTorr、励起電力200Wの条件で
SiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチン
グ耐性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パタ
ーンが得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アル
カリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離すること
ができた。
【0573】実施例47 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−15]
10gおよび導電性物質[CM−18]1gをアニソー
ル100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚2
50nmのポリシラン膜を形成した。窒素雰囲気下にお
いてi線(365nm)で2分間露光することにより、
ポリシランを架橋させて不溶化させた。このポリシラン
膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗
布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ
/cm2の露光量で露光した。つづいて、未露光部にE
B露光を行った。このようにして同一レジストに紫外線
露光およびEB露光を行った。その後、98℃で120
秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部で0.2
μmのライン・アンド・スペースのレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr流
量50sccm、真空度80mTorr、励起電力20
0Wの条件でポリシラン膜をエッチングしたところ、垂
直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが形成できた。
この上部にはレジストが残っており、十分なエッチング
速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして、C48流量50sccm、CO
流量10sccm、Ar流量100sccm、O2流量
3sccm、真空度10mTorr、励起電力200W
の条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜の
エッチング耐性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO
2膜パターンが得られた。また、残ったポリシラン膜は
有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離
することができた。
【0574】実施例48 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−17]
10gおよび導電性物質[CM−30]1gをアニソー
ル100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚2
50nmのポリシラン膜を形成した。窒素雰囲気下にお
いてi線(365nm)で2分間露光することにより、
ポリシランを架橋させて不溶化させた。このポリシラン
膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗
布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ
/cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ベ
ークした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、
0.25μmライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。レジストパターンから露出したポリシ
ラン膜を含む全面に紫外線を照射した。レジストパター
ンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空度8
0mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜
をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン
膜のパターンが形成できた。この上部にはレジストが残
っており、十分なエッチング速度比を持つことがわかっ
た。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C4
8流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流
量100sccm、O2流量3sccm、真空度10m
Torr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッ
チングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であ
り、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。
また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または
希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0575】実施例49 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−18]
10gおよび導電性物質[CM−42]1gをアニソー
ル100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚2
50nmのポリシラン膜を形成した。窒素雰囲気下にお
いてi線(365nm)で2分間露光することにより、
ポリシランを架橋させて不溶化させた。このポリシラン
膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗
布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ
/cm2の露光量で露光した。つづいて、未露光部にE
B露光を行った。このようにして同一レジストに紫外線
露光およびEB露光を行った。その後、98℃で120
秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部で0.2
μmのライン・アンド・スペースのレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr流
量50sccm、真空度80mTorr、励起電力20
0Wの条件でポリシラン膜をエッチングしたところ、垂
直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが形成できた。
この上部にはレジストが残っており、十分なエッチング
速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして、C48流量50sccm、CO
流量10sccm、Ar流量100sccm、O2流量
3sccm、真空度10mTorr、励起電力200W
の条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜の
エッチング耐性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO
2膜パターンが得られた。また、残ったポリシラン膜は
有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離
することができた。
【0576】実施例50 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−21]
10gおよび導電性物質[CM−47]1gをアニソー
ル100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚2
50nmのポリシラン膜を形成した。窒素雰囲気下にお
いてi線(365nm)で2分間露光することにより、
ポリシランを架橋させて不溶化させた。このポリシラン
膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗
布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ
/cm2の露光量で露光した。つづいて、未露光部にE
B露光を行った。このようにして同一レジストに紫外線
露光およびEB露光を行った。その後、98℃で120
秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部で0.2
μmのライン・アンド・スペースのレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr流
量50sccm、真空度80mTorr、励起電力20
0Wの条件でポリシラン膜をエッチングしたところ、垂
直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが形成できた。
この上部にはレジストが残っており、十分なエッチング
速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして、C48流量50sccm、CO
流量10sccm、Ar流量100sccm、O2流量
3sccm、真空度10mTorr、励起電力200W
の条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜の
エッチング耐性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO
2膜パターンが得られた。また、残ったポリシラン膜は
有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離
することができた。
【0577】実施例51 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−22]
10gおよび導電性物質[CM−18]1gをアニソー
ル100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚2
50nmのポリシラン膜を形成した。窒素雰囲気下にお
いてi線(365nm)で2分間露光することにより、
ポリシランを架橋させて不溶化させた。このポリシラン
膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗
布し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジ
スト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする
縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ
/cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ベ
ークした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、
0.25μmライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。レジストパターンから露出したポリシ
ラン膜をI2蒸気にさらした。レジストパターンをマス
クとして、HBr流量50sccm、真空度80mTo
rr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチ
ングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパタ
ーンが形成できた。この上部にはレジストが残ってお
り、十分なエッチング速度比を持つことがわかった。次
に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48
量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量10
0sccm、O2流量3sccm、真空度10mTor
r、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチング
した。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂
直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。また、
残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ
酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0578】実施例52 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−18]
10gをキシレン90gに溶解した溶液を塗布し、ベー
クして膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。窒素
雰囲気下においてi線(365nm)で2分間露光する
ことにより、ポリシランを架橋させて不溶化させた。こ
のポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−
P007を塗布し、89℃で120秒間ベークして25
0nmのレジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザ
を光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通
して30mJ/cm2の露光量で露光し、98℃で12
0秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現
像し、0.18μmライン・アンド・スペースのレジス
トパターンを形成した。得られたレジストパターンの断
面をSEM観察したところ、レジストパターンの側壁に
定在波による波打ち形状は認められなかった。レジスト
パターンをマスクとして、HBr流量50sccm、真
空度80mTorr、励起電力200Wの条件でポリシ
ラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリ
シラン膜のパターンが形成できた。この上部にはレジス
トが残っており、十分なエッチング速度比を持つことが
わかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとし
て、C48流量50sccm、CO流量10scc
m、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、真
空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSiO
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐性
は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが
得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水
溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することができ
た。
【0579】実施例53 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PCPS−21]
10gをキシレン90gに溶解した溶液を塗布し、ベー
クして膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。窒素
雰囲気下においてi線(365nm)で2分間露光する
ことにより、ポリシランを架橋させて不溶化させた。こ
のポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−
P007を塗布し、89℃で120秒間ベークして25
0nmのレジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザ
を光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通
して30mJ/cm2の露光量で露光した後、98℃で
120秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液
で現像し、0.18μmライン・アンド・スペースのレ
ジストパターンを形成した。得られたレジストパターン
の断面をSEM観察したところ、レジストパターンの側
壁に定在波による波打ち形状は認められなかった。レジ
ストパターンをマスクとして、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部には
レジストが残っており、十分なエッチング速度比を持つ
ことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスク
として、C48流量50sccm、CO流量10sc
cm、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、
真空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSi
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐
性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターン
が得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ
水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することがで
きた。
【0580】実施例54 以下のようにして行った実験の条件および結果を表29
に示す。シリコンウェーハ上に、表29に示す各ポリシ
ランを溶媒100gに溶解した溶液をスピンコーティン
グし、100℃で1分間ベークして膜厚500nmのポ
リシラン膜を形成した。各ポリシラン膜を、窒素雰囲気
下においてi線(365nm)で2分間露光した。な
お、比較例5のポリシラン膜は露光していない。得られ
たポリシラン膜について、波長248nmでの膜厚0.
1μmあたりの吸収強度を測定した。また、レジスト溶
剤であるPGMEAに1分間ディッピングした後、引き
上げて乾燥し、膜厚が減少しているかどうかで、PGM
EAに対する溶解性を評価した。この評価は、レジスト
とのミキシングが生じるかどうかの指標になる。
【0581】次に、上記で作製したポリシラン膜の試料
のほかに、シリコンウェーハ上にポジ型化学増幅レジス
ト膜(APEX−E)を形成した試料、およびシリコン
ウェーハ上にSiO2膜を形成した試料を用意した。こ
れらの膜をマグネトロンRIEでエッチングしてエッチ
ングレートを求め、ポリシラン膜のレジスト膜に対する
エッチング速度比ERR(P/R)およびポリシラン膜
のSiO2膜に対するエッチング速度比ERR(P/
S)を計算した。なお、ERR(P/R)を求めるため
のエッチング条件は、HBr流量50sccm、真空度
8mTorr、励起電力200Wとした。また、ERR
(P/S)を求めるためのエッチング条件は、C48
流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量1
00sccm、O2流量3sccm、真空度10mTo
rr、励起電力200Wとした。
【0582】表29からわかるように、光架橋可能な置
換基を有するポリシランを光によって架橋することによ
り、レジストとのミキシングがなくなり、しかも反射防
止機能および良好なエッチング耐性が得られる。一方、
比較例5のように、光による架橋を行わなかったポリシ
ラン膜は、レジスト溶剤(PGMEA)に溶解すること
が認められた。
【0583】
【表29】比較例6 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に、ポリシラン[PCPS−1
6]の溶液を塗布し、ベークして膜厚250nmのポリ
シラン膜を得た。露光による架橋処理を行わずに、ポリ
シラン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P00
7を塗布し、89℃で120秒間ベークして250nm
のレジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザーを光
源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して
30mJ/cm2の露光量で露光した後、98℃で12
0秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現
像したところ、ポリシラン/レジスト界面に不溶化層が
形成され、解像度が低下した。
【0584】実施例55 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−1]10g
をキシレン100gに溶解した溶液を塗布し、ベークし
て膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。このポリ
シラン膜をI2蒸気にさらした。このポリシラン膜上に
ポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、
89℃で120秒間ベークして250nmのレジスト膜
を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露
光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm
2の露光量で露光し、98℃で120秒間ベークした。
0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.28μm
ライン・アンド・スペースのレジストパターンを形成し
た。得られたレジストパターンの断面をSEM観察した
ところ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち
形状は認められなかった。レジストパターンをマスクと
して、HBr流量50sccm、真空度80mTor
r、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチン
グしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパター
ンが形成できた。この上部にはレジストが残っており、
十分なエッチング速度比を持つことがわかった。次に、
ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48流量5
0sccm、CO流量10sccm、Ar流量100s
ccm、O2流量3sccm、真空度10mTorr、
励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチングし
た。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂直
な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。また、残
ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ酸
水溶液で容易に剥離することができた。
【0585】実施例56 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−1]7g、
ナフトールノボラック樹脂3g、Ph3P0.01gを
シクロヘキサノン100gに溶解した溶液を塗布し、1
50℃で3分間ベークして膜厚250nmのポリシラン
膜を形成した。このポリシラン膜をSbF5蒸気にさら
した。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストT
DUR−P007を塗布し、89℃で120秒間ベーク
して250nmのレジスト膜を形成した。100μC/
cm2の露光量でEB露光を行い、98℃で120秒間
ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、
0.20μmライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。得られたレジストパターンの断面をS
EM観察したところ、レジストパターンの側壁に定在波
による波打ち形状は認められなかった。レジストパター
ンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空度8
0mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜
をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン
膜のパターンが形成できた。この上部にはレジストが残
っており、十分なエッチング速度比を持つことがわかっ
た。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C4
8流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流
量100sccm、O2流量3sccm、真空度10m
Torr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッ
チングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であ
り、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。
また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または
希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0586】比較例7 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−1]7g、
ナフトールノボラック樹脂3g、Ph3P0.01gを
シクロヘキサノン100gに溶解した溶液を塗布し、1
50℃で3分間ベークして膜厚250nmのポリシラン
膜を形成した。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レ
ジスト(商品名:TDUR−P007、東京応化工業社
製)を塗布し、89℃で120秒間ベークして250n
mのレジスト膜を形成した。100μC/cm2の露光
量でEB露光を行い、98℃で120秒間ベークした。
0.21規定のTMAH現像液で現像したが、0.20
μmの寸法でレジストパターンを形成することはできな
かった。
【0587】実施例57 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−1]7g、
ビスマレイミド樹脂3g、ジベンゾイルペルオキシド
0.01gをシクロヘキサノン100gに溶解した溶液
を塗布し、150℃で3分間ベークして膜厚250nm
のポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜上にポジ
型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、89
℃で120秒間ベークして250nmのレジスト膜を形
成した。弱い紫外線を照射しながら、100μC/cm
2の露光量でEB露光を行い、98℃で120秒間ベー
クした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.
20μmライン・アンド・スペースのレジストパターン
を形成した。得られたレジストパターンの断面をSEM
観察したところ、レジストパターンの側壁に定在波によ
る波打ち形状は認められなかった。レジストパターンか
ら露出したポリシラン膜をSbF5蒸気にさらした。レ
ジストパターンをマスクとして、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部には
レジストが残っており、十分なエッチング速度比を持つ
ことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスク
として、C48流量50sccm、CO流量10sc
cm、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、
真空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSi
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐
性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターン
が得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ
水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することがで
きた。
【0588】実施例58 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−33]10
g、C60 0.1gをキシレン100gに溶解した溶
液を塗布し、ベークして膜厚250nmのポリシラン膜
を形成した。このポリシラン膜をSbF5蒸気にさらし
た。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストTD
UR−P007を塗布し、89℃で120秒間ベークし
て250nmのレジスト膜を形成した。KrFエキシマ
レーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マス
クを通して30mJ/cm2の露光量で露光した。つづ
いて、未露光部に400nmより長波長の光を照射しな
がらEB露光を行った。このようにして同一レジストに
紫外線露光およびEB露光を行った。その後、98℃で
120秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液
で現像し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部で
0.2μmのライン・アンド・スペースのレジストパタ
ーンを形成した。レジストパターンをマスクとして、紫
外線を照射しながら、HBr流量50sccm、真空度
80mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラン
膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラ
ン膜のパターンが形成できた。この上部にはレジストが
残っており、十分なエッチング速度比を持つことがわか
った。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C
48流量50sccm、CO流量10sccm、Ar
流量100sccm、O2流量3sccm、真空度10
mTorr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエ
ッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分で
あり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られ
た。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液ま
たは希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0589】実施例59 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−13]7
g、エピビスエポキシ樹脂3g、Al(acac)3
0.01g、TCNQ(テトラシアノキノジメタン)1
gをキシレン100gに溶解した溶液を塗布し、120
℃で10分間ベークして膜厚250nmのポリシラン膜
を形成した。このポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジ
ストTDUR−P007を塗布し、89℃で120秒間
ベークして250nmのレジスト膜を形成した。KrF
エキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露光し
た。つづいて、未露光部に400nmより長波長の光を
照射しながらEB露光を行った。このようにして同一レ
ジストに紫外線露光およびEB露光を行った。その後、
98℃で120秒間ベークした。0.21規定のTMA
H現像液で現像し、紫外線露光部で0.25μm、EB
露光部で0.2μmのライン・アンド・スペースのレジ
ストパターンを形成した。レジストパターンをマスクと
して、紫外線を照射しながら、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部には
レジストが残っており、十分なエッチング速度比を持つ
ことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスク
として、C48流量50sccm、CO流量10sc
cm、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、
真空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSi
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐
性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターン
が得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ
水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することがで
きた。
【0590】実施例60 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−11]10
g、導電性物質[CM−18]1gをシクロヘキサノン
100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜に
紫外線を照射した。このポリシラン膜上にポジ型化学増
幅レジストTDUR−P007を塗布し、89℃で12
0秒間ベークして250nmのレジスト膜を形成した。
KrFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパ
ーを用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で
露光した。つづいて、未露光部にEB露光を行った。こ
のようにして同一レジストに紫外線露光およびEB露光
を行った。その後、98℃で120秒間ベークした。
0.21規定のTMAH現像液で現像し、紫外線露光部
で0.25μm、EB露光部で0.2μmのライン・ア
ンド・スペースのレジストパターンを形成した。レジス
トパターンをマスクとして、HBr流量50sccm、
真空度80mTorr、励起電力200Wの条件でポリ
シラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポ
リシラン膜のパターンが形成できた。この上部にはレジ
ストが残っており、十分なエッチング速度比を持つこと
がわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとし
て、C48流量50sccm、CO流量10scc
m、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、真
空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSiO
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐性
は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが
得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水
溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することができ
た。
【0591】実施例61 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−49]10
g、導電性物質[CM−42]1gをシクロヘキサノン
100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜の
全面に紫外線を照射した。このポリシラン膜上にポジ型
化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、89℃
で120秒間ベークして250nmのレジスト膜を形成
した。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ス
テッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm2の露
光量で露光した。つづいて、未露光部にEB露光を行っ
た。このようにして同一レジストに紫外線露光およびE
B露光を行った。その後、98℃で120秒間ベークし
た。0.21規定のTMAH現像液で現像し、紫外線露
光部で0.25μm、EB露光部で0.2μmのライン
・アンド・スペースのレジストパターンを形成した。レ
ジストパターンをマスクとして、HBr流量50scc
m、真空度80mTorr、励起電力200Wの条件で
ポリシラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持
つポリシラン膜のパターンが形成できた。この上部には
レジストが残っており、十分なエッチング速度比を持つ
ことがわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスク
として、C48流量50sccm、CO流量10sc
cm、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、
真空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSi
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐
性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターン
が得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ
水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することがで
きた。
【0592】実施例62 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−54]10
g、導電性物質[CM−47]1gをシクロヘキサノン
100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜上
にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布
し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジス
ト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮
小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/
cm2の露光量で露光した。つづいて、未露光部にEB
露光を行った。このようにして同一レジストに紫外線露
光およびEB露光を行った。その後、98℃で120秒
間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部で0.2
μmのライン・アンド・スペースのレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr流
量50sccm、真空度80mTorr、励起電力20
0Wの条件でポリシラン膜をエッチングしたところ、垂
直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが形成できた。
この上部にはレジストが残っており、十分なエッチング
速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして、C48流量50sccm、CO
流量10sccm、Ar流量100sccm、O2流量
3sccm、真空度10mTorr、励起電力200W
の条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシラン膜の
エッチング耐性は十分であり、垂直な側壁を持つSiO
2膜パターンが得られた。また、残ったポリシラン膜は
有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離
することができた。
【0593】実施例63 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−54]10
g、導電性物質[CM−47]1gをシクロヘキサノン
100gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚25
0nmのポリシラン膜を形成した。このポリシラン膜上
にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布
し、89℃で120秒間ベークして250nmのレジス
ト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮
小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/
cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ベー
クした。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.
25μmライン・アンド・スペースのレジストパターン
を形成した。レジストパターンから露出したポリシラン
膜をI2蒸気にさらした。レジストパターンをマスクと
して、HBr流量50sccm、真空度80mTor
r、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチン
グしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパター
ンが形成できた。この上部にはレジストが残っており、
十分なエッチング速度比を持つことがわかった。次に、
ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48流量5
0sccm、CO流量10sccm、Ar流量100s
ccm、O2流量3sccm、真空度10mTorr、
励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチングし
た。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂直
な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。また、残
ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ酸
水溶液で容易に剥離することができた。
【0594】実施例64 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−29]10
g、導電性物質[CM−18]1g、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸 t−ブチルペルオキシド(BTTB)
[RG−12]1gをシクロヘキサノン100gに溶解
した溶液を塗布し、ベークしてレジストとして機能する
膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。KrFエキ
シマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用い、
マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露光した。
つづいて、未露光部に波長400nm以上の光を照射し
ながらEB露光を行った。このようにして同一レジスト
に紫外線露光およびEB露光を行った。その後、98℃
で120秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像
液で現像し、紫外線露光部で0.25μm、EB露光部
で0.2μmのライン・アンド・スペースのポリシラン
膜パターンを形成した。ポリシラン膜パターンをマスク
として、紫外線を照射しながら、C48流量50sc
cm、CO流量10sccm、Ar流量100scc
m、O2流量3sccm、真空度10mTorr、励起
電力200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。ポ
リシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂直な側壁
を持つSiO2膜パターンが得られた。また、残ったポ
リシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液
で容易に剥離することができた。
【0595】実施例65 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−3]10
g、デカフェニルペンタシリル−1,5−ジオール3g
をシクロヘキサノン100gに溶解した溶液を塗布し、
ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。
160℃で5分間加熱することにより、ポリシラン膜を
架橋させて不溶化した。このポリシラン膜上にポジ型化
学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、89℃で
120秒間ベークして250nmのレジスト膜を形成し
た。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステ
ッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光
量で露光し、98℃で120秒間ベークした。0.21
規定のTMAH現像液で現像し、0.18μmライン・
アンド・スペースのレジストパターンを形成した。得ら
れたレジストパターンの断面をSEM観察したところ、
レジストパターンの側壁に定在波による波打ち形状は認
められなかった。レジストパターンをマスクとして、H
Br流量50sccm、真空度80mTorr、励起電
力200Wの条件でポリシラン膜をエッチングしたとこ
ろ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが形成で
きた。この上部にはレジストが残っており、十分なエッ
チング速度比を持つことがわかった。次に、ポリシラン
膜パターンをマスクとして、C48流量50scc
m、CO流量10sccm、Ar流量100sccm、
2流量3sccm、真空度10mTorr、励起電力
200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。ポリシ
ラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂直な側壁を持
つSiO2膜パターンが得られた。また、残ったポリシ
ラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で容
易に剥離することができた。
【0596】また、上記のポリシラン溶液にベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸 t−ブチルペルオキシド(BT
TB)1gまたはアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)0.5gを添加した溶液を用い、140℃で1分間
加熱して、ポリシラン膜を架橋させ不溶化した場合にも
上記と同様な結果が得られた。
【0597】実施例66 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−11]10
g、デカフェニルペンタシリル−1,5−ジメタクリレ
ート4gをシクロヘキサノン100gに溶解した溶液を
塗布し、ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を形
成した。160℃で5分間加熱することにより、ポリシ
ラン膜を架橋させて不溶化した。このポリシラン膜上に
ポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、
89℃で120秒間ベークして250nmのレジスト膜
を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露
光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm
2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ベークし
た。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.18
μmライン・アンド・スペースのレジストパターンを形
成した。得られたレジストパターンの断面をSEM観察
したところ、レジストパターンの側壁に定在波による波
打ち形状は認められなかった。レジストパターンをマス
クとして、HBr流量50sccm、真空度80mTo
rr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチ
ングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパタ
ーンが形成できた。この上部にはレジストが残ってお
り、十分なエッチング速度比を持つことがわかった。次
に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48
量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量10
0sccm、O2流量3sccm、真空度10mTor
r、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチング
した。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂
直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。また、
残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ
酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0598】また、上記のポリシラン溶液にBTTB1
gまたはAIBN0.5gを添加した溶液を用い、14
0℃で1分間加熱して、ポリシラン膜を架橋させ不溶化
した場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0599】実施例67 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−1]10
g、BTTB[RG−12]1gをシクロヘキサノン1
00gに溶解した溶液を塗布し、ベークして膜厚250
nmのポリシラン膜を形成した。減圧下で160℃に加
熱しながらテトラビニルシランガスを導入することによ
り、ポリシラン膜を架橋させて不溶化した。このポリシ
ラン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P007
を塗布し、89℃で120秒間ベークして250nmの
レジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザを光源と
する縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通して30
mJ/cm2の露光量で露光した後、98℃で120秒
間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
し、0.18μmライン・アンド・スペースのレジスト
パターンを形成した。得られたレジストパターンの断面
をSEM観察したところ、レジストパターンの側壁に定
在波による波打ち形状は認められなかった。レジストパ
ターンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空
度80mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラ
ン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポリシ
ラン膜のパターンが形成できた。この上部にはレジスト
が残っており、十分なエッチング速度比を持つことがわ
かった。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、
48流量50sccm、CO流量10sccm、A
r流量100sccm、O2流量3sccm、真空度1
0mTorr、励起電力200Wの条件でSiO2膜を
エッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分
であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られ
た。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液ま
たは希フッ酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0600】実施例68 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−55]10
g、デカフェニルペンタシリル−1,5−ジアクリレー
ト10gをシクロヘキサノン100gに溶解した溶液を
塗布し、ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を形
成した。160℃で5分間加熱することにより、ポリシ
ラン膜を架橋させて不溶化した。このポリシラン膜上に
ポジ型化学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、
89℃で120秒間ベークして250nmのレジスト膜
を形成した。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露
光型ステッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm
2の露光量で露光した後、98℃で120秒間ベークし
た。0.21規定のTMAH現像液で現像し、0.18
μmライン・アンド・スペースのレジストパターンを形
成した。得られたレジストパターンの断面をSEM観察
したところ、レジストパターンの側壁に定在波による波
打ち形状は認められなかった。レジストパターンをマス
クとして、HBr流量50sccm、真空度80mTo
rr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチ
ングしたところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパタ
ーンが形成できた。この上部にはレジストが残ってお
り、十分なエッチング速度比を持つことがわかった。次
に、ポリシラン膜パターンをマスクとして、C48
量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量10
0sccm、O2流量3sccm、真空度10mTor
r、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエッチング
した。ポリシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂
直な側壁を持つSiO2膜パターンが得られた。また、
残ったポリシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ
酸水溶液で容易に剥離することができた。
【0601】また、上記のポリシラン溶液にBTTB1
gまたはAIBN0.5gを添加した溶液を用い、14
0℃で1分間加熱して、ポリシラン膜を架橋させ不溶化
した場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0602】実施例69 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン[PS−69]10
g、デカフェニルペンタシリル−1,5−ジオール5g
をシクロヘキサノン100gに溶解した溶液を塗布し、
ベークして膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。
160℃で5分間加熱することにより、ポリシラン膜を
架橋させて不溶化した。このポリシラン膜上にポジ型化
学増幅レジストTDUR−P007を塗布し、89℃で
120秒間ベークして250nmのレジスト膜を形成し
た。KrFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステ
ッパーを用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光
量で露光した後、98℃で120秒間ベークした。0.
21規定のTMAH現像液で現像し、0.18μmライ
ン・アンド・スペースのレジストパターンを形成した。
得られたレジストパターンの断面をSEM観察したとこ
ろ、レジストパターンの側壁に定在波による波打ち形状
は認められなかった。レジストパターンをマスクとし
て、HBr流量50sccm、真空度80mTorr、
励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエッチングし
たところ、垂直な側壁を持つポリシラン膜のパターンが
形成できた。この上部にはレジストが残っており、十分
なエッチング速度比を持つことがわかった。次に、ポリ
シラン膜パターンをマスクとして、C48流量50s
ccm、CO流量10sccm、Ar流量100scc
m、O2流量3sccm、真空度10mTorr、励起
電力200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。ポ
リシラン膜のエッチング耐性は十分であり、垂直な側壁
を持つSiO2膜パターンが得られた。また、残ったポ
リシラン膜は有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液
で容易に剥離することができた。
【0603】また、上記のポリシラン溶液にBTTB1
gまたはAIBN0.5gを添加した溶液を用い、14
0℃で1分間加熱して、ポリシラン膜を架橋させ不溶化
した場合にも上記と同様な結果が得られた。
【0604】実施例70 以下のようにして行った実験の条件および結果を表30
〜33に示す。ポリシラン(必要に応じて架橋剤および
触媒)を溶媒100gに溶解した溶液をシリコンウェー
ハ上にスピンコーティングし、100℃で1分間ベーク
して膜厚500nmのポリシラン膜を形成した。なお、
実施例70−27〜70−33で用いた架橋剤の置換基
は以下の通りである。実施例70−27[SC−2]
(X=Me)、実施例70−28[SC−2](X=O
H)、実施例70−29[SC−3](X=NE
2)、実施例70−30[SC−7](X=COCH
3)、実施例70−31[SC−3](X=NCE
2)、実施例70−32[SC−7](X=NMeC
OMe)、実施例70−33[SC−13](X=OM
e)。
【0605】その後、所定の条件で露光するか、または
露光せずに、所定の条件でポストベークした。得られた
ポリシラン膜について、露光波長(248nm)での膜
厚0.1μmあたりの吸収強度を測定した。また、レジ
スト溶剤として使用されている乳酸エチル(EL)に1
分間ディッピングした後、引き上げて乾燥し、膜厚が減
少しているかどうかで、溶解性を評価した。この評価
は、レジストとのミキシングが生じるかどうかの指標に
なる。
【0606】次に、上記で作製したポリシラン膜の試料
のほかに、シリコンウェーハ上にポジ型化学増幅レジス
ト膜(APEX−E)を形成した試料、およびシリコン
ウェーハ上にSiO2膜を形成した試料を用意した。こ
れらの膜をマグネトロンRIEでエッチングしてエッチ
ングレートを求め、ポリシラン膜のレジスト膜に対する
エッチング速度比ERR(P/R)およびポリシラン膜
のSiO2膜に対するエッチング速度比ERR(P/
S)を計算した。なお、ERR(P/R)を求めるため
のエッチング条件は、HBr流量50sccm、真空度
8mTorr、励起電力200Wとした。また、ERR
(P/S)を求めるためのエッチング条件は、C48
流量50sccm、CO流量10sccm、Ar流量1
00sccm、O2流量3sccm、真空度10mTo
rr、励起電力200Wとした。
【0607】表30〜33の結果からわかるように、本
発明の方法に従って光または熱によりポリシランを架橋
することにより、レジストとのミキシングがなくなり、
しかも反射防止機能および良好なエッチング耐性が得ら
れる。
【0608】
【表30】
【0609】
【表31】
【0610】
【表32】
【0611】
【表33】実施例71 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に実施例70−2のポリシラン
[PS−1]、架橋剤[MB−7]および触媒としてB
TTB[RG−12]を含む溶液を塗布し、ベークして
膜厚250nmのポリシラン膜を形成した。表30に記
載した条件でポリシランを架橋させて不溶化した。この
ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジストTDUR−P
007を塗布し、89℃で120秒間ベークして250
nmのレジスト膜を形成した。KrFエキシマレーザを
光源とする縮小露光型ステッパーを用い、マスクを通し
て30mJ/cm2の露光量で露光した後、98℃で1
20秒間ベークした。0.21規定のTMAH現像液で
現像し、0.18μmライン・アンド・スペースのレジ
ストパターンを形成した。得られたレジストパターンの
断面をSEM観察したところ、レジストパターンの側壁
に定在波による波打ち形状は認められなかった。レジス
トパターンをマスクとして、HBr流量50sccm、
真空度80mTorr、励起電力200Wの条件でポリ
シラン膜をエッチングしたところ、垂直な側壁を持つポ
リシラン膜のパターンが形成できた。この上部にはレジ
ストが残っており、十分なエッチング速度比を持つこと
がわかった。次に、ポリシラン膜パターンをマスクとし
て、C48流量50sccm、CO流量10scc
m、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、真
空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSiO
2膜をエッチングした。ポリシラン膜のエッチング耐性
は十分であり、垂直な側壁を持つSiO2膜パターンが
得られた。また、残ったポリシラン膜は有機アルカリ水
溶液または希フッ酸水溶液で容易に剥離することができ
た。
【0612】比較例9 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上に実施例70−2のポリシラン
[PS−1]、架橋剤[MB−7]および触媒としてB
TTB[RG−12]を含む溶液を塗布し、膜厚250
nmのポリシラン膜を形成した。架橋による不溶化処理
を行わずに、ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、89℃で120秒間ベー
クして250nmのレジスト膜を形成した。KrFエキ
シマレーザを光源とする縮小露光型ステッパーを用い、
マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露光した
後、98℃で120秒間ベークした。0.21規定のT
MAH現像液で現像したところ、ポリシラン−レジスト
界面に不溶化層が形成され、解像度が低下した。
【0613】実施例72 下記表に示すように、ポリシラン、架橋剤、触媒、導電
性物質を溶媒100gに溶解した溶液を調製した。これ
らを用いて以下のような6つの処理方法のうちいずれか
でSiO2膜パターンを形成し、エッチングマスクとし
てのポリシランの性能を調べた。これらの結果を表34
〜表37に示す。
【0614】処理方法[1] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。KrFエ
キシマレーザーを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量でレジス
トを露光した後、100℃で120秒ベークした。0.
21規定のTMAH現像液で現像してレジストパターン
を形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr
流量50sccm、真空度80mTorr、励起電力2
00Wの条件でポリシラン膜をエッチングした。ポリシ
ラン膜パターンをマスクとしてC48流量50scc
m、CO流量10sccm、Ar流量100sccm、
2流量3sccm、真空度10mTorr、励起電力
200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。残った
ポリシラン膜を有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶
液で剥離した。
【0615】処理方法[2] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。レジスト
を50μC/cm2の露光量でEB露光した後、100
℃で120秒ベークした。0.21規定のTMAH現像
液で現像してレジストパターンを形成した。レジストパ
ターンをマスクとして、HBr流量50sccm、真空
度80mTorr、励起電力200Wの条件でポリシラ
ン膜をエッチングした。ポリシラン膜パターンをマスク
としてC48流量50sccm、CO流量10scc
m、Ar流量100sccm、O2流量3sccm、真
空度10mTorr、励起電力200Wの条件でSiO
2膜をエッチングした。残ったポリシラン膜を有機アル
カリ水溶液または希フッ酸水溶液で剥離した。
【0616】処理方法[3] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。波長35
0nm以上の紫外線を照射しながら、レジストを50μ
C/cm2の露光量でEB露光した後、100℃で12
0秒ベークした。0.21規定のTMAH現像液で現像
してレジストパターンを形成した。レジストパターンを
マスクとして、HBr流量50sccm、真空度80m
Torr、励起電力200Wの条件でポリシラン膜をエ
ッチングした。ポリシラン膜パターンをマスクとしてC
48流量50sccm、CO流量10sccm、Ar
流量100sccm、O2流量3sccm、真空度10
mTorr、励起電力200Wの条件でSiO2膜をエ
ッチングした。残ったポリシラン膜を有機アルカリ水溶
液または希フッ酸水溶液で剥離した。
【0617】処理方法[4] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。KrFエ
キシマレーザーを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量でレジス
トを露光した。波長350nm以上の紫外線を照射しな
がら、未露光部を50μC/cm2の露光量でEB露光
した。その後、100℃で120秒ベークした。0.2
1規定のTMAH現像液で現像してレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr流
量50sccm、真空度80mTorr、励起電力20
0Wの条件でポリシラン膜をエッチングした。ポリシラ
ン膜パターンをマスクとしてC48流量50scc
m、CO流量10sccm、Ar流量100sccm、
2流量3sccm、真空度10mTorr、励起電力
200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。残った
ポリシラン膜を有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶
液で剥離した。
【0618】処理方法[5] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。ArFエ
キシマレーザーを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量でレジス
トを露光した後、100℃で120秒ベークした。0.
21規定のTMAH現像液で現像してレジストパターン
を形成した。レジストパターンをマスクとして、HBr
流量50sccm、真空度80mTorr、励起電力2
00Wの条件でポリシラン膜をエッチングした。ポリシ
ラン膜パターンをマスクとしてC48流量50scc
m、CO流量10sccm、Ar流量100sccm、
2流量3sccm、真空度10mTorr、励起電力
200Wの条件でSiO2膜をエッチングした。残った
ポリシラン膜を有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶
液で剥離した。
【0619】処理方法[6] シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポリシラン溶液を塗布し、所定
の条件でベークして、膜厚250nmのポリシラン膜を
形成した。このベーキングにより架橋可能なポリシラン
は架橋する。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レジスト
TDUR−P007を塗布し、90℃で120秒ベーク
し、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。KrFエ
キシマレーザーを光源とする縮小露光型ステッパーを用
い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量でレジス
トを露光した。波長350nm以上の紫外線を照射しな
がら、未露光部を50μC/cm2の露光量でEB露光
した。その後、100℃で120秒ベークした。0.2
1規定のTMAH現像液で現像してレジストパターンを
形成した。レジストパターンをマスクとして、波長35
0nm以上の紫外線を照射しながら、HBr流量50s
ccm、真空度80mTorr、励起電力200Wの条
件でポリシラン膜をエッチングした。ポリシラン膜パタ
ーンをマスクとしてC48流量50sccm、CO流
量10sccm、Ar流量100sccm、O2流量3
sccm、真空度10mTorr、励起電力200Wの
条件でSiO2膜をエッチングした。残ったポリシラン
膜を有機アルカリ水溶液または希フッ酸水溶液で剥離し
た。
【0620】なお、チャージアップは、ITO電極が形
成された基板上にポリシランを塗布しベークして、膜厚
250nmのポリシラン膜を形成した後、コロナチャー
ジにより帯電させて表面電位を測定することにより評価
した。
【0621】いずれの場合にも、レジストパターンの側
壁に定在波による波打ち現象は見られなかった。また、
ポリシランおよびSiO2のパターンは表に示したサイ
ズで垂直な側壁を有していた。さらに、350nm以上
の紫外線を照射しながらEB露光した場合には、チャー
ジアップが認められず、寸法精度は20nm以内であっ
た。
【0622】
【表34】
【0623】
【表35】
【0624】
【表36】
【0625】
【表37】比較例10 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にポジ型化学増幅レジストTDU
R−P007を塗布し、90℃で120秒間ベークし
て、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。レジスト
膜を50μC/cm2の露光量でEB露光した後、10
0℃で120秒間ベークした。0.21規定のTMAH
現像液で現像したところ、パターンの寸法誤差は100
nmであった。
【0626】比較例11 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiO2膜を形
成した。SiO2膜上にクレゾールノボラック樹脂の溶
液を塗布し、200℃で30分間ベークして架橋させ
た。クレゾールノボラック膜上にポジ型化学増幅レジス
トTDUR−P007を塗布し、90℃で120秒間ベ
ークして、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。K
rFエキシマレーザを光源とする縮小露光型ステッパー
を用い、マスクを通して30mJ/cm2の露光量で露
光した後、100℃で120秒間ベークした。0.21
規定のTMAH現像液で現像したが、裾引きの大きいパ
ターンが得られた。
【0627】実施例74 シリコンウェーハ上に膜厚500nmのSiN膜をLP
CVD法で成膜した。このSiN膜上に、合成例20で
合成した平均分子量5000の有機シリコンナノクラス
ター構造を有するポリシラン10gをトルエン90gに
溶解して調製した溶液を塗布し、120℃で120秒間
ベーキングして、膜厚250nmのポリシラン膜を形成
した。波長248nmでのポリシラン膜の複素屈折率を
分光エリプソで測定したところ、n=2.08、k=
0.36であった。ポリシラン膜上にポジ型化学増幅レ
ジストAPEX−Eを塗布し、98℃で120秒間ベー
キングを行い、膜厚250nmのレジスト膜を形成し
た。
【0628】次に、KrFエキシマレーザーを光源とし
た縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量30mJ/cm2)、98℃で120秒間ベー
キングした後、0.21規定のTMAH現像液で現像処
理を行い、0.18μmライン・アンド・スペースのレ
ジストパターンを形成した。このレジストパターンの膜
厚は230nmであった。レジストパターンのプロファ
イルを断面SEMで観察したところ、側壁には定在波に
よる波打ち形状は見られなかった。
【0629】このレジストパターンをマスクとして用
い、マグネトロンRIE装置により、HBr流量20s
ccm、励起電力300W、真空度30mTorrの条
件で、ポリシラン膜をエッチングした。この途中で、レ
ジストパターンがなくなることはなかった。ポリシラン
膜の加工形状は垂直で異方性が良好であり、エッチング
前のレジストパターン寸法とのずれもなかった。エッチ
ング終了後に残ったレジスト膜厚は100nmであっ
た。
【0630】上記と同様のエッチング条件で、単独のレ
ジスト膜およびポリシラン膜のエッチングレートを測定
したところ、レジスト膜が25nm/min、ポリシラ
ン膜が200nm/minであり、ポリシラン膜のエッ
チングレートがレジスト膜より8.0倍速いことがわか
った。
【0631】レジストパターンおよびポリシラン膜パタ
ーンをマスクとして用いて、マグネトロンRIE装置に
より、CF4流量30sccm、Ar流量160scc
m、励起電力350W、真空度3mTorrの条件でS
iN膜をエッチングした。この途中でポリシラン膜がな
くなることはなかった。SiN膜の形状は、垂直で異方
性が良好であり、エッチング前のレジストパターン寸法
とのずれはなかった。
【0632】このエッチング条件で、単独のレジスト
膜、ポリシラン膜およびSiN膜のエッチングレートを
測定したところ、レジスト膜が45nm/min、ポリ
シラン膜が17nm/min、SiN膜が230nm/
minであった。SiN膜のエッチングレートはポリシ
ラン膜の13.0倍、レジスト膜の5.1倍であった。
ポリシラン膜がレジスト膜よりもドライエッチング耐性
があることがわかる。このため、エッチング前のレジス
トパターン寸法とずれることなく、かつ垂直に異方性よ
く、SiN膜をエッチングすることができたものと考え
られる。
【0633】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、保
存安定性に優れ、有機溶媒に可溶で塗布法により容易に
薄膜にすることができ、機械的強度および耐熱性に優れ
た薄膜が得られる有機ケイ素ポリマーを提供できる。本
発明の有機ケイ素ポリマーはエッチングマスクとして使
用することができ、露光時に反射防止機能を示し、レジ
ストに対するエッチング速度比が大きく、しかもドライ
エッチング耐性にも優れている。このため、レジストの
膜厚を薄くしてシリコン系絶縁膜を制御性よく加工する
ことが可能になる。また本発明によれば、エッチングマ
スクとして用いる有機ケイ素ポリマー膜上にレジスト溶
液を塗布してレジスト膜を形成する際に有機ケイ素ポリ
マーとレジストとのミキシングを防止することもでき
る。さらに、有機ケイ素ポリマー膜に導電性を与えるこ
とにより、半導体デバイスの製造プロセスにおける荷電
粒子を用いた加工工程でチャージアップに起因する問題
を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエッチングマスク材料を用いて得られる
レジストパターンの形状を示す図。
【図2】従来のエッチングマスク材料を用いて得られる
エッチングマスクのパターンの形状を示す図。
【図3】本発明の有機ケイ素ポリマーをエッチングマス
クとして用いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図4】本発明の有機ケイ素ポリマーをエッチングマス
クとして用いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図5】本発明の有機ケイ素ポリマーをレジストとして
用いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図6】実施例2におけるレジスト/ポリシラン界面で
の反射率を示す図。
【図7】実施例2におけるレジストパターン寸法のレジ
スト膜厚依存性を示す図。
【図8】実施例2におけるレジストパターン寸法の酸化
シリコン膜厚依存性を示す図。
【図9】実施例4におけるレジストパターン寸法のレジ
スト膜厚依存性を示す図。
【図10】実施例6におけるレジストパターン寸法の酸
化シリコン膜厚依存性を示す図。
【図11】ポリスルホンをエッチングマスクとして用い
た酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図12】実施例17のポリシラン膜の膜厚方向のO/
Si比を示す図。
【図13】実施例18のポリシランをエッチングマスク
として用いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図14】実施例31のポリシランをレジストとして用
いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【図15】実施例38のポリシランをレジストとして用
いた酸化シリコン膜の加工工程を示す図。
【符号の説明】
11…シリコン基板 12…絶縁膜 13…有機ケイ素
ポリマー膜 14…レジスト膜
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 康彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 三吉 靖郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 後河内 透 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 吉川 佐和子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松山 日出人 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 大西 廉伸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 平岡 俊郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 成田 雅貴 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[LSP−I]で表される繰
    り返し単位 【化1】(ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに
    置換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択
    され、同一でも異なっていてもよい。)を有することを
    特徴とするポリシラン。
  2. 【請求項2】 下記一般式[LPS−II]で表される繰
    り返し単位 【化2】(ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに
    置換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択
    され同一でも異なっていてもよい。)を有する共重合体
    であることを特徴とする請求項1記載のポリシラン。
  3. 【請求項3】 下記一般式[LPS−III]で表される繰
    り返し単位 【化3】(ここで、Arは置換または非置換のアリール基および
    ヘテロ芳香族基から選択される。)を有することを特徴
    とする請求項1または2記載のポリシラン。
  4. 【請求項4】 下記一般式[LPS−V]で表される繰
    り返し単位 【化4】(ここで、Aは2価の有機基、R1は水素原子ならびに
    置換または非置換の炭化水素基およびシリル基から選択
    され同一でも異なっていてもよい。)を有することを特
    徴とする請求項1または2記載のポリシラン。
  5. 【請求項5】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶縁
    層上に有機ケイ素ポリマー膜を形成する工程と、有機ケ
    イ素ポリマー膜上にレジストパターンを形成する工程
    と、レジストパターンをマスクとして有機ケイ素ポリマ
    ー膜をエッチングする工程と、レジストパターンおよび
    有機ケイ素ポリマー膜パターンをマスクとして絶縁層を
    エッチングする工程とを具備し、前記有機ケイ素ポリマ
    ーが請求項1乃至4記載のポリシランからなることを特
    徴とするパターン形成方法。
  6. 【請求項6】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶縁
    層上に有機ケイ素ポリマー膜を形成する工程と、有機ケ
    イ素ポリマー膜上にレジストパターンを形成する工程
    と、レジストパターンをマスクとして有機ケイ素ポリマ
    ー膜をエッチングする工程と、レジストパターンおよび
    有機ケイ素ポリマー膜パターンをマスクとして絶縁層を
    エッチングする工程とを具備し、前記有機ケイ素ポリマ
    ーがポリシランデンドリマーからなることを特徴とする
    パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶縁
    層上に有機ケイ素ポリマー膜を形成する工程と、有機ケ
    イ素ポリマー膜上にレジストパターンを形成する工程
    と、レジストパターンをマスクとして有機ケイ素ポリマ
    ー膜をエッチングする工程と、レジストパターンおよび
    有機ケイ素ポリマー膜パターンをマスクとして絶縁層を
    エッチングする工程とを具備し、前記有機ケイ素ポリマ
    ーが下記一般式[ArPs−I]または[ArPs−I
    I] 【化5】(ここで、R3は水素原子ならびに置換または非置換の
    炭素数4個以下の炭化水素基、シリル基およびアルコキ
    シル基から選択され、R4は水素原子ならびに置換また
    は非置換の炭素数4個以下の炭化水素基およびシリル基
    から選択され、R5は水素原子ならびに置換または非置
    換のアリール基および炭素数4個以下の炭化水素基から
    選択され、mおよびnは正の整数である。)で表される
    繰り返し単位を有するポリシランからなることを特徴と
    するパターン形成方法。
  8. 【請求項8】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶縁
    層上に有機ケイ素ポリマー膜を形成する工程と、有機ケ
    イ素ポリマー膜上にレジストパターンを形成する工程
    と、レジストパターンをマスクとして有機ケイ素ポリマ
    ー膜をエッチングする工程と、レジストパターンおよび
    有機ケイ素ポリマー膜パターンをマスクとして絶縁層を
    エッチングする工程とを具備し、前記有機ケイ素ポリマ
    ーが主鎖にシラシクロペンタジエン骨格を有するもので
    あることを特徴とするパターン形成方法。
  9. 【請求項9】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶縁
    層上にヒドロキシメチルフェニル基またはそのヒドロキ
    シル基を保護基でキャップした置換基を有するポリシラ
    ン膜を形成し光または熱により有機ケイ素ポリマー膜を
    架橋させる工程と、有機ケイ素ポリマー膜上にレジスト
    パターンを形成する工程と、レジストパターンをマスク
    として有機ケイ素ポリマー膜をエッチングする工程と、
    レジストパターンおよび有機ケイ素ポリマー膜パターン
    をマスクとして絶縁層をエッチングする工程とを具備し
    たことを特徴とするパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶
    縁層上に光環化可能な置換基を有するポリシラン膜を形
    成し光により有機ケイ素ポリマー膜を架橋させる工程
    と、有機ケイ素ポリマー膜上にレジストパターンを形成
    する工程と、レジストパターンをマスクとして有機ケイ
    素ポリマー膜をエッチングする工程と、レジストパター
    ンおよび有機ケイ素ポリマー膜パターンをマスクとして
    絶縁層をエッチングする工程とを具備したことを特徴と
    するパターン形成方法。
  11. 【請求項11】 基板上に絶縁層を形成する工程と、絶
    縁層上に架橋剤または架橋剤および反応促進剤を添加し
    た有機ケイ素ポリマー膜を形成し光または熱により有機
    ケイ素ポリマー膜を架橋させる工程と、有機ケイ素ポリ
    マー膜上にレジストパターンを形成する工程と、レジス
    トパターンをマスクとして有機ケイ素ポリマー膜をエッ
    チングする工程と、レジストパターンおよび有機ケイ素
    ポリマー膜パターンをマスクとして絶縁層をエッチング
    する工程とを具備したことを特徴とするパターン形成方
    法。
  12. 【請求項12】 基板上に、絶縁膜、有機ケイ素ポリマ
    ー膜、およびレジスト膜を形成し、レジスト膜の露光お
    よび現像ならびに荷電粒子を用いた加工によりパターン
    を形成する方法において、前記有機ケイ素ポリマー膜に
    導電性物質を添加することを特徴とするパターン形成方
    法。
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