JPH0974534A - 映像信号の磁気テープ記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】【課題】 地上波の異なるチャンネルのテレビ放送を、
各別の磁気テープに記録することが出来ると共に、一方
の受信チャンネルのチャンネル切換えが他方の受信チャ
ンネルに影響を及ぼすおそれのない映像信号の磁気テー
プ記録再生装置を得る。【解決手段】 第１及び第２の映像信号の磁気テープ記
録再生デッキ３、４と、第１及び第２の地上波受信用テ
レビチューナ１、２とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は映像信号の磁気テー
プ記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、１対の映像信号の磁気テープ記
録再生デッキと、１つの地上波受信用のテレビチューナ
を備える映像信号の磁気テープ記録再生装置（ＶＴＲ）
はあった。又、従来、１個の映像信号の磁気テープ記
録再生デッキと、１対の地上波受信用のテレビチューナ
を備える映像信号の磁気テープ記録再生装置（ＶＴＲ）
もあった。又、これらに、衛星放送受信用のチューナが
付加されたものもあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる従来の及び
のＶＴＲでは、地上波の異なるチャンネルのテレビ放送
を同時に各別の磁気テープに記録することが出来なかっ
た。又、のＶＴＲで、一方のデッキに外部のテレビチ
ューナからの受信信号が供給されて記録されているとき
に、他方のデッキに接続されている内蔵テューナのチャ
ンネル切換えを行うと、一方のデッキに外部のテレビチ
ューナからの受信信号のチャンネルも同時に変化すると
言う欠点があった。

【０００４】かかる点に鑑み、本発明は、地上波の異な
るチャンネルのテレビ放送を、各別の磁気テープに記録
することが出来ると共に、一方の受信チャンネルのチャ
ンネル切換えが他方の受信チャンネルに影響を及ぼすお
それのない映像信号の磁気テープ記録再生装置を提案し
ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第１の本発明は、第１及
び第２の映像信号の磁気テープ記録再生デッキと、第１
及び第２の地上波受信用テレビチューナとを有すること
を特徴とする映像信号の磁気テープ記録再生装置であ
る。

【０００６】かかる第１の本発明によれば、第１及び第
２の地上波受信用テレビチューナの異なるチャンネル又
は同じチャンネルのテレビ放送を、それぞれ第１及び第
２の映像信号の磁気テープ記録再生デッキによって各別
に記録することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、図１を主として参照し、
図２を副次的に参照して、本発明の実施の形態を説明す
る。図１はこの実施の形態の回路を示し、図２は実施の
形態のパネル面を示す。３は一方の映像信号の磁気テー
プ記録再生デッキ（ＶＴＲデッキ）、４は他方の映像信
号の磁気テープ記録再生デッキ（ＶＴＲデッキ）であ
る。この例では、３が８ミリ方式のＶＴＲデッキ、４が
ＶＨＳ方式ＶＴＲである。図２にのパネル面に、８ミリ
カ方式及びＶＨＳ方式のテープカセットの挿入部（カセ
ットがカセット収納部に侵入するときに開放される蓋が
設けられている）である。尚、ＶＴＲデッキ３、４の双
方とも８ミリ方式のＶＴＲデッキ、又は、双方共ＶＨＳ
方式のＶＴＲでも良い。要するに、ＶＴＲデッキ３、４
は方式の如何、方式の異同を問わない。又、ＶＴＲ３、
４の任意の一方からの再生信号を他方に供給することに
よって、ダビングや電子編集を行い得るようになされて
いる。但し、そのための結線は、図１では図示を省略し
てある。尚、ＶＴＲデッキは、３つ以上設けても良い。

【０００８】これらのＶＴＲデッキ３、４に対し、それ
ぞれ同じ地上波のテレビ放送を受信できるチューナ１、
２が設けられている。これらチューナ１、２はそれぞ
れ、例えば、１〜６２チャンネルのテレビ放送を受信し
得る。ここでは、ＶＴＲデッキ３がチューナ１のテレビ
受信信号を記録し得、ＶＴＲデッキ４がチューナ２のテ
レビ受信信号を記録し得るようになされているが、チュ
ーナ１、２の受信信号を、スイッチ手段によって、ＶＴ
Ｒデッキ３、４に切換え供給するようにしても良い。

【０００９】５はＣＰＵを備えたチューナ制御回路で、
チューナ１、２の選局を制御すると共に、後述する切換
えスイッチ８、９を切換え制御する。チューナ１、２は
同じ構成を有し、例えば、それぞれＶＨＦ帯乃至ＵＨＦ
帯の１チャンネルから６２チャンネルそれぞれのＰＬＬ
局部発振器を有し、図示を省略した混合器において、じ
ずれかの局部発振器よりの局部発振信号号が高周波受信
信号と混合されて、中間周波信号が得られるようになさ
れている。チューナ制御回路５はチューナ１、２に共通
の１チャンネル〜６２チャンネルを選局するための、チ
ャンネル毎のＰＬＬの分周器の分周比のデータを保持し
ている。

【００１０】チューナ１又は２で、例えば、１チャンネ
ルテレビ放送を受信しようとするときは、チューナ制御
回路５からチューナ１又は２の１チャンネルのＰＬＬに
イネーブル信号と、クロック信号と、分周比のデータを
供給して、テレビチューナ１又は２に１チャンネルのテ
レビ放送を受信せしめ、その受信に伴うチューナ１又は
２からの水平同期信号及びＡＦＴ（自動微同調）信号を
受けて、受信状態を判断し、受信状態が良好であれば、
そのままとし、不良でれあれば、良好になるまでチュー
ナ１又は２に供給する分周比を可変する。又、この選局
時は、チューナ制御回路５は、チューナ１又は２に音声
ミュート制御信号を供給する。

【００１１】更に、チューナ制御回路５は、チューナ１
又は２から、その１チャンネルのテレビ放送の音声がス
テレオであるか２か国語であるか、又、いずれでもない
かの判別信号を受けて、後述する表示制御器１３に表示
制御信号を供給する。そして、チューナ制御回路５は、
チューナ１、２に対し共通の１チャンネル６２チャンネ
ルの局部発振器を構成するＰＬＬの分周比のデータの受
信状態の良好な最新の分周比データを、不揮発メモリ６
に記憶しておく。尚、走査選局時にも、チューナ１、２
に共通なテレビ放送のあるチャンネルのＰＬＬに対する
分周比のデータの受信状態の良好な最新の分周比データ
を、不揮発メモリ６に記憶する。

【００１２】かかる選局は、制御信号発生器７からチュ
ーナ制御回路５に供給される選局制御信号に応じて行わ
れる。この選局は制御信号発生器７を構成するチャンネ
ル選択釦、走査選局釦の操作によるスイッチ並びに遠隔
制御器、遠隔制御器からの制御信号（赤外線信号）を受
信する受信器及びデコーダから構成構成される。尚、こ
の制御信号発生器７には、電源入／切、音量、音質、Ｖ
ＴＲデッキ３、４の通常走行、早送り、巻戻し、記録、
停止等のモード動作釦についても、上述と同様な構成の
ものが設けられている。尚、制御信号発生器７からのＶ
ＴＲデッキ３、４に対するモード制御信号は、ＶＴＲデ
ッキ３、４及びその他の各部を制御するシステム制御装
置（ＣＰＵを備える）１５に供給される。

【００１３】又、図２に図示の選択釦８Ａ、８Ｂ（これ
らに対応する選択釦が上述の遠隔制御器にも設けられて
いる）のいずれが押されるかに基づいて、チューナ制御
回路９によって、切換えスイッチ８を切換える制御ため
のスイッチ及び図２のスライド操作子９Ａの操作に基づ
いて、チューナ制御回路９によって、切換えスイッチ９
を切換え制御するためのスイッチ等も、制御信号発生器
７に含まれている。

【００１４】次に、切換えスイッチ８、９について説明
する。ここで、ＶＴＲ３からの再生信号及びチューナ１
の受信テレビ信号の記録モニタ信号並びにチューナ１か
らの受信テレビ信号を第１の映像信号（カラー映像信号
又はモノーラル映像信号で、それぞれ音声信号を含む）
とし、ＶＴＲ４からの再生信号及びチューナ２の受信テ
レビ信号の記録モニタ信号並びにチューナ２からの受信
テレビ信号を第２の映像信号（カラー映像信号又はモノ
ーラル映像信号で、それぞれ音声信号を含む）とする。
切換えスイッチ８は、固定接点８ａ、８ｂに供給される
第１及び第２の映像信号を切換え、その可動接点８ｍに
得られた映像信号を合成器（加算器）１２に供給して、
キャラクタジェネレータを含む表示信号発生器１４から
のチャンネル表示信号、受信テレビ放送のステレオ、２
か国語の表示信号、ＶＴＲデッキ３、４の別を示す表示
信号、受信チャンネルにテレビ放送がない場合の映像信
号のミューティングに基づくブルー等のバックグラウン
ド（背景）信号等を合成して、その合成映像信号を出力
端子１１に出力する。ここで、合成器１２による合成
は、映像信号の一部を表示信号やブルーバック信号によ
って置換することを意味する。この表示信号発生器１４
に対しては、チューナ制御回路５の制御に基づいて、表
示制御器１３が表示制御信号を表示信号発生器１４に供
給する。

【００１５】この実施の形態の映像信号の磁気テープ記
録再生装置では、ＶＴＲデッキ３、４の各別のビデオカ
セットテープ排出用のイジェク釦を除き、チューナ１、
２の選局、音量調整、音質調整、ＶＴＲデッキ３、４の
モード選択のための本体に設けられた操作釦又は遠隔制
御器に設けられた対応する操作釦は、チューナ１、２に
対し及びＶＴＲデッキ３、４に対し共通とされる。そし
て、チューナ１、２のいずれの選局等を行うか、ＶＴＲ
３、４のいずれのモード操作を行うかは、チューナ制御
回路５の制御ににより決定され、切換えスイッチ８が上
述の第１及び第２の映像信号のどちらに切換えられてい
るかに応じて決まる。従って、システム制御装置１５
は、チューナ制御回路５からの制御信号によって制御さ
れて、ＶＴＲデッキ３、４の一方のモード操作の制御を
行う。

【００１６】切換えスイッチ９は、固定接点９ａ、９ｂ
にそれぞれ供給される第１及び第２の映像信号並びに切
換えスイッチ９によって切換えられた合成器１２からの
合成映像信号を切換え、その可動接点９ｍからの映像信
号を出力端子１０に出力する。この出力端子１０及び上
述の出力端子１１には、それぞれテレビモニタ（テレビ
受像機が接続されてモニタされる。

【００１７】尚、上述の実施の形態において、衛星放送
受信用チューナを付加して、その受信信号をＶＴＲデッ
キ３、４で記録し得るようにしても良い。

【００１８】

【発明の効果】第１の本発明によれば、第１及び第２の
映像信号の磁気テープ記録再生デッキと、第１及び第２
の地上波受信用テレビチューナとを有するので、地上波
の異なるチャンネルのテレビ放送を、各別の磁気テープ
に記録することが出来ると共に、一方の受信チャンネル
のチャンネル切換えが他方の受信チャンネルに影響を及
ぼすおそれのない映像信号の磁気テープ記録再生装置を
得ることができる。又、同じチャンネルのテレビ放送を
同時に記録することができる。更に、第１及び第２の地
上波受信用テレビチューナの一方の受信信号を、第１及
び第２の映像信号の磁気テープ記録再生デッキの一方で
記録中、他方の地上波受信用テレビチューナの全チャン
ネルのテレビ放送を自由に選択してモニタすることがで
きる。

【００１９】第２の本発明によれば、第１の本発明の映
像信号の磁気テープ記録再生装置において、第１及び第
２の地上波受信用テレビチューナを共通に制御する選局
制御手段と、第１及び第２の地上波受信用テレビチュー
ナそれぞれに共通なチャンネルデータを記憶する記憶手
段とを設けたので、第１の本発明の効果に加えて、地上
波受信用のテレビチューナが一対設けられたにも拘ら
ず、その割には構成が複雑にはならない。

【００２０】第３の本発明によれば、第２の本発明の映
像信号の磁気テープ記録再生装置において、チャンネル
データは、第１及び第２の地上波受信用テレビチューナ
のチャンネル毎の局部発振器を構成するＰＬＬのプログ
ラマブル分周器の分周比データであるようにしたので、
第２の本発明の効果に加えて、走査選局時に分周比デー
タを記憶手段に記憶する場合も、チューナの増加によっ
て、記憶に要する時間が増加するおそれはない。

【００２１】第４の本発明によれば、第１の本発明の映
像信号の磁気テープ記録再生装置において、第１及び第
２の映像信号の磁気テープ記録再生デッキに対するモー
ド操作手段並びに第１及び第２の地上波受信用テレビチ
ューナに対する選局操作手段は、共に共通になるように
したので、第１の本発明の効果に加えて、映像信号の磁
気テープ記録再生装置及び地上波受信用テレビチューナ
が、それぞれ２つずつあるのにも拘らず、モード操作及
び選局のための操作手段が増加するおそれはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の回路構成を示すブロック
線図である。

【図２】その実施の形態のパネル面を示す略線図であ
る。

【符号の説明】

１ チューナ ２ チューナ ３ 映像信号の磁気テープ記録再生デッキ ３Ａ カセット挿入部 ４Ａ カセット挿入部 ４ 映像信号の磁気テープ記録再生デッキ ５ チューナ制御回路 ６ 不揮発性メモリ ７ 制御信号発生器 ８ 切換えスイッチ ８Ａ 選択釦 ８Ｂ 選択釦 ９ 切換えスイッチ ９Ａ スライド操作子 １０ 出力端子 １１ 出力端子 １２ 合成器（加算器） １３ 表示制御器 １４ 表示信号発生器 １５ システム制御装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１及び第２の映像信号の磁気テープ記
   録再生デッキと、 第１及び第２の地上波受信用テレビチューナとを有する
   ことを特徴とする映像信号の磁気テープ記録再生装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の映像信号の磁気テープ
   記録再生装置において、 上記第１及び第２の地上波受信用テレビチューナを共通
   に制御する選局制御手段と、 上記第１及び第２の地上波受信用テレビチューナそれぞ
   れに共通なチャンネルデータを記憶する記憶手段とを設
   けたことを特徴とする映像信号の磁気テープ記録再生装
   置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の映像信号の磁気テープ
   記録再生装置において、 上記チャンネルデータは、上記第１及び第２の地上波受
   信用テレビチューナのチャンネル毎の局部発振器を構成
   するＰＬＬのプログラマブル分周器の分周比データであ
   ることを特徴とする映像信号の磁気テープ記録再生装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の映像信号の磁気テープ
   記録再生装置において、 上記第１及び第２の映像信号の磁気テープ記録再生デッ
   キに対するモード操作手段並びに上記第１及び第２の地
   上波受信用テレビチューナに対する選局操作手段は、共
   に共通であることを特徴とする映像信号の磁気テープ記
   録再生装置。