JPH07275432A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】【目的】 通常ゲームで特定の条件が得られたときに実
行可能となる特別ゲームに新たな興趣を盛り込む。【構成】 表示窓２の奥に通常ゲーム用のリール５ａ，
５ｂ，５ｃを設ける。表示窓２の上に別の表示窓３を設
ける。表示窓３の奥に、ボーナスゲーム専用のリール６
ａ，６ｂ，６ｃを設ける。リール５ａ，５ｂ，５ｃが停
止して入賞ライン上で特定のシンボルが停止すると特別
入賞となり、リール６ａ，６ｂ，６ｃを用いてボーナス
ゲームを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外周にシンボルを配列
したリールの回転が停止したときに、入賞ライン上で停
止しているシンボルの組み合わせによって入賞の有無が
決まるスロットマシンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】スロットマシンは、パチンコ機とともに
手軽にゲームを楽しむことができる点で愛好者が多い。
よく知られるように、スロットマシンは外周にシンボル
を配列した複数のリールを備え、コインやメダル（以
下、メダルと総称する）の投入の後、スタートボタンや
スタートレバーの操作によってこれらのリールが一斉に
回転する。そしてリールごとに設けられたストップボタ
ンの操作、あるいは適宜の時間経過の後にこれらのリー
ルが停止したとき、所定の入賞ライン上で各リールのシ
ンボルがどのような組み合わせになっているかによっ
て、入賞の有無及び入賞の種類が決まり、入賞が得られ
た場合には入賞の種類に応じて２〜１５枚程度のメダル
が払い出される。

【０００３】近年、スロットマシンのゲーム性をより高
めるために、上述した通常のゲームの他に、いわゆるボ
ーナスゲームと称される特別ゲームができるようになっ
たスロットマシンが種々提供されている。このようなス
ロットマシンでは、通常ゲームを行った結果、入賞ライ
ン上で例えば「７−７−７」等の特定のシンボルの組み
合わせが得られると、１５枚のメダルの払出しが行われ
た後、ボーナスゲームが実行できるようになる。

【０００４】ボーナスゲームは上述した通常ゲーム用の
リールを使用して行われ、１個ずつのリールでボーナス
入賞の有無が決まる。例えば３リールタイプのスロット
マシンの場合、メダルを１個投入して３個のリールを回
転させた後、いずれか１個のリールを停止させたとき
に、入賞ライン上にボーナス入賞のシンボルが停止する
と、その時点で１５枚のメダルの払出しを受けることが
できる。こうして３個のリールについてゲームを行った
後は、再度メダルを１枚投入してから３個のリールを回
転させ、全く同様にして１個ずつのリールでボーナス入
賞を狙ってゲームが行われる。そして、リール１個ごと
のゲームが１２回に達するか、あるいはその間に６回の
ボーナス入賞が得られた時点でボーナスゲームが終了す
る。

【０００５】上記ボーナスゲーム中には、１個のリール
が停止した時点で入賞ライン上にボーナス入賞となるシ
ンボルが停止するだけで１５枚のメダルの配当が得られ
るので、通常ゲームよりも格段に入賞が得やすく、ボー
ナスゲーム中にはほとんどの場合大量のメダルを獲得す
ることができる。したがって遊技者にとっては、ボーナ
スゲームの権利が得られるか否かが最大の関心事となっ
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スロットマシンにおいては、通常ゲームに用いられてい
るリールを併用してボーナスゲームを行うため興趣に乏
しい面がある。遊技者にしてみれば、ボーナスゲームの
権利が得られ、ボーナスゲームが実行できるということ
自体が期待感を満足させるものであるが、そのボーナス
ゲームが依然として通常ゲーム用のリールで行われるた
め、単にゲームのやり方がリール１個単位になったとい
う印象しか感じられず、満足感に欠けるきらいがあっ
た。

【０００７】さらにボーナスゲーム中は、通常ゲームと
は入賞の形態が異なっているのにもかかわらず通常ゲー
ム用のリールを用いているため、例えば通常ゲーム用の
シンボル（例えば「プラム」，「レモン」などのシンボ
ル）のいくつかに、ボーナス入賞を表す「ＪＡＣ」や
「ＡＡＡ」等のマークを重ね書きし、ボーナスゲームに
限ってこれらのマークを用いるようにしている。そし
て、これらのマークは通常ゲーム時には何ら意味を持た
ず、またボーナスゲーム中には「プラム」，「レモン」
等の通常ゲームのシンボルは意味を持たない。したがっ
てリールに配列されたシンボルのパターンが複雑化し、
初心者には分かりにくいという欠点もある。また、通常
ゲーム用のリールをボーナスゲームに併用するため、ボ
ーナスゲームそのもののゲーム態様が制限され、発展性
に乏しいという問題があった。

【０００８】本発明は上記従来技術の問題を一掃するた
めになされたもので、斬新で興趣に富み、遊技者にとっ
ても充分に満足感が得られるような特別ゲームが実行で
きるようにしたスロットマシンを提供することを目的と
する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数のリールからなる通常ゲーム用の第１
リール組の他に、少なくとも１個の特別ゲーム用のリー
ルを設け、第１リール組の各リールが停止して入賞ライ
ン上に特定のシンボルが停止したときには、この特別ゲ
ーム用のリールを用いて特別ゲームを実行することがで
きるようにしたものである。

【００１０】特別ゲーム用のリールを複数個にして第２
リール組を構成し、これらの複数個のリールにより特別
ゲームを行うようにしてもよい。第２リール組の各リー
ルに配列されるシンボルの種類を第１リール組のものと
異ならせておくことによって、特別ゲームに新たな興趣
を盛り込むことができる。また、スロットマシンに第
１，第２リール組をスペース効率よく組み込むには、第
１リール組を構成する複数のリールと、第２リール組を
構成する複数のリールとをそれぞれ水平な回転軸を中心
に回転させるとよい。さらに、第２リール組のリールを
用いた特別ゲームで入賞を得やすくするためには、第２
リール組のリールを小径にし、シンボルの配列個数も少
なくしておけばよく、この場合にはさらに組み込みスペ
ースの節約を図ることができる。

【００１１】

【作用】第１リール組の複数のリールが停止し、入賞ラ
イン上で特定のシンボルの組み合わせが得られると特別
ゲームの権利が得られる。特別ゲームは、第１リール組
のリールとは別に設けた特別ゲーム用のリールを用いて
行われる。特別ゲーム用のリールを複数個にして第２リ
ール組を構成し、特別ゲームでは第２リール組の複数個
のリールを用いるようにすると、特別ゲームのゲーム態
様に自由度をもたせることができ、新たな興趣を盛り込
むことができる。

【００１２】

【実施例】本発明を用いたスロットマシンの外観を示す
図１において、正面パネルには通常ゲーム用の表示窓２
が設けられ、その上段には通常ゲームの結果、所定の条
件が満たされたときに実行可能となる特別ゲーム（ボー
ナスゲーム）用の表示窓３が並んで設けられている。

【００１３】表示窓２の奥には、３個のリール５ａ，５
ｂ，５ｃが設けられ、各々水平な回転軸を中心にして回
転自在となっている。これらのリールは通常ゲームに用
いられる第１リール組を構成している。また、表示窓３
の奥には３個のリール６ａ，６ｂ，６ｃが設けられ、各
々水平な回転軸を中心に回転自在となっており、これら
はボーナスゲームに用いられる第２リール組を構成して
いる。表示窓２からはリール５ａ，５ｂ，５ｃの各々に
ついて、その外周に配列されたシンボルを３個ずつ観察
することができる。また表示窓３からは、リール６ａ，
６ｂ，６ｃの外周に配列されたシンボルをそれぞれ１個
ずつ観察することができる。

【００１４】表示窓２の窓枠２ａと表示窓３の窓枠３ａ
は、それぞれ白色半透明のプラスチックで構成され、各
々の裏面側には発光ダイオードが埋め込まれている。そ
して、第１リール組のリール５ａ，５ｂ，５ｃを用いた
通常ゲームが行われる際には、窓枠２ａに埋め込まれた
発光ダイオードが点滅して通常ゲームが行われることを
表示し、第２リール組のリール６ａ，６ｂ，６ｃを用い
たボーナスゲームが行われる際には、窓枠３ａに埋め込
まれた発光ダイオードが点滅してボーナスゲームが行わ
れることを表示する。窓枠３ａには発光色の異なる複数
種類の発光ダイオードが埋め込まれており、ボーナスゲ
ーム時の表示は通常ゲーム時よりも鮮やかな表示にな
る。

【００１５】第１リール組に属する各リール５ａ，５
ｂ，５ｃの外周には、図示したように「７」シンボルや
果物を表す何種類かのシンボルが１リール当り２１個程
度配列され、これまでのスロットマシンと同様に、有効
化された入賞ライン上に各リールとも同一のシンボルが
停止したときに入賞となる。ただし、「チェリー」シン
ボルについては１リールもしくは２リールで揃ったとき
に入賞となる。他方、第２リール組に属する各リール６
ａ，６ｂ，６ｃの外周には、第１リール組の各リール５
ａ，５ｂ，５ｃには用いられていないシンボル、例えば
図示したように「太陽」シンボル，「月」シンボル，
「星」シンボル，「ブランク（空白）」シンボルが２個
ずつ、合計８個配列されている。

【００１６】第２リール組のリール６ａ，６ｂ，６ｃ
は、第１リール組のリールよりも小径となっており、１
リール当りのシンボルの配列個数も少なくなっている。
この第２リール組のリールはボーナスゲームの実行時に
用いられ、横一本の入賞ラインの上に停止したシンボル
の種類によって入賞の有無及び種類が決まる。ボーナス
ゲームでは、第２リール組のリールが１個ごとに停止さ
れるが、そのときに入賞ライン上で「ブランク」以外の
シンボルが停止したときにボーナス入賞となり、通常ゲ
ームの場合よりも高い確率で入賞を得ることができる。
さらに、３個のリール６ａ，６ｂ，６ｃが停止した時点
で、入賞ライン上に「ブランク」以外の同一シンボルが
停止したときには、組み合わせボーナス入賞となる。

【００１７】正面パネルには、さらにメダル投入口７，
スタートレバー８，ストップボタン９ａ，９ｂ，９ｃが
設けられている。通常ゲームの開始に先立ち、遊技者は
１〜３枚のメダルをメダル投入口７から投入する。この
ときのメダルの投入枚数に応じてライン表示ランプが点
灯して表示窓２の脇に付設された〜のマークを照明
し、入賞判定に際して有効化される入賞ラインの本数が
決まる。すなわち、投入メダル数が１枚のときには中央
の横一本の入賞ラインだけが有効化され、投入メダル数
が２枚のときには横３本、投入メダル数が３枚のときに
はさらに斜め２本を加えた合計５本の入賞ラインが有効
化される。なお、メダル投入口７はボーナスゲームを実
行するときのメダル投入にも用いられる。

【００１８】予めメダル投入口７から多数のメダルを投
入しておけば、以後はクレジット投入ボタン１０を押す
だけで、実際にメダル投入口７からメダルを投入したの
と同じ効果が得られる。これにより、予めクレジット用
に投入したメダルの枚数は減少するが、その枚数は表示
部１１で確認することができる。また、メダルがクレジ
ットされているときには、入賞が得られるとメダルの払
出し枚数がクレジット枚数に加算される。そして、精算
ボタン１２を押すとクレジットされているメダルが受皿
１３に払い出される。

【００１９】スタートレバー８は、メダルの投入後にそ
の操作が有効化され、これを操作することによって通常
ゲーム時にはリール５ａ，５ｂ，５ｃが一斉に回転を開
始し、ボーナスゲーム時にはリール６ａ，６ｂ，６ｃが
一斉に回転を開始する。ストップボタン９ａ，９ｂ，９
ｃは、リール５ａ，５ｂ，５ｃあるいはリール６ａ，６
ｂ，６ｃの回転が一定速度に達した以降にその操作が有
効化され、これらを押圧操作することによって、それぞ
れ対応した位置のリールが回転を停止する。

【００２０】図２に上記スロットマシンの電気的構成の
概略を示す。第１リール組の各リール５ａ，５ｂ，５
ｃ、第２リール組の各リール６ａ，６ｂ，６ｃは、各々
個別のステッピングモータ１５ａ，１５ｂ，１５ｃ、ス
テッピングモータ１６ａ，１６ｂ，１６ｃによって直接
に駆動される。各々のステッピングモータに対応してカ
ウンタ１８ａ，１８ｂ，１８ｃ、１９ａ，１９ｂ，１９
ｃが設けられ、ドライバ２０ａ，２０ｂ，２０ｃ、２１
ａ，２１ｂ，２１ｃからステッピングモータに供給され
る駆動パルスの数を計数する。これらのカウンタには、
それぞれカウント端子「Ｃ」の他にリセット端子「Ｒ」
が設けられ、各ステッピングモータが原点位置を通過し
たときに計数値が「０」にリセットされる。

【００２１】第１及び第２リール組の各々のリールのシ
ンボルの配列は予め分かっており、また各ステッピング
モータの原点位置に対応したシンボルの種類も分かって
いるから、各々のリールが停止したときに、そのリール
に対応したカウンタの計数値をＭＰＵ（マイクロプロセ
ッサユニット）２５に入力することによって、有効化さ
れた入賞ラインにどのシンボルが停止しているのかをＭ
ＰＵ２５で電気的に識別することができる。

【００２２】ＭＰＵ２５は、プログラムＲＯＭ２６に格
納されたゲームプログラムにしたがって全体的にゲーム
処理を管制する。このため、メダル投入口７に投入され
たメダルを検知するメダルセンサ２８からの信号、スタ
ートレバー８が操作されたときにスタート信号を発生す
るスタート信号発生器２９からの信号、ストップボタン
９ａ，９ｂ，９ｃが操作されたときにストップ信号を発
生するストップ信号発生器３０からの信号がＭＰＵ２５
に入力される。

【００２３】ＭＰＵ２５は、さらにゲームが行われる過
程で入賞判定部３１に格納されたデータを参照する他、
メダル払出し器３２，ライン表示ランプ３３，ボーナス
ゲーム表示器３４に各々駆動信号を出力する。入賞判定
部３１には、通常ゲームの場合に入賞となるシンボルの
組み合わせデータ及び配当メダル枚数と、ボーナスゲー
ムの場合に入賞となるシンボルとその組み合わせデータ
及び配当メダル枚数が格納され、入賞判定処理に際して
ＭＰＵ２５によって参照される。

【００２４】メダル払出し器３２は、ゲームの結果入賞
が得られたときに駆動され、入賞の種類に応じた枚数の
メダルを受皿１３に払い出す。ライン表示ランプ３３
は、通常ゲームが開始されるときに、メダルの投入枚数
に対応してどの入賞ラインが有効化されているかを表示
する。ボーナスゲーム表示器３４は、ボーナスゲームが
実行できる状態になったときに駆動され、窓枠３ａに埋
め込むまれた光源を駆動してボーナスゲームが行われる
ことを表示する。

【００２５】上記スロットマシンの作用について、さら
に図３及び図４に示したフローチャートを参照して説明
する。１〜３枚のメダルをメダル投入口７から投入した
後、スタートレバー８を操作して通常ゲームが開始され
る。スタートレバー８を操作すると第１リール組の各リ
ール５ａ，５ｂ，５ｃが一斉に回転を開始し、一定の回
転速度に達するとストップボタン９ａ，９ｂ，９ｃの操
作が有効化される。任意の順番でストップボタン９ａ，
９ｂ，９ｃを操作すると、それぞれ対応したリールを駆
動しているステッピングモータに駆動パルスが供給され
なくなり、そのリールが停止する。なお、リールの回転
後ストップボタン９ａ，９ｂ，９ｃを操作しなかったと
しても、タイマーがカウントアップすると駆動パルスの
供給が止まってリールが停止し、徒にゲーム時間が長く
ならないようにしてある。

【００２６】リール５ａ，５ｂ，５ｃが全て停止すると
入賞判定処理が行われる。このときには、前述したよう
にカウンタ１８ａ，１８ｂ，１８ｃの計数値がＭＰＵ２
５によって読み取られる。そして、入賞判定部３１に格
納されている通常ゲーム用のデータが参照され、入賞の
有無及び種類が判定される。入賞判定の結果、ハズレで
あるとそれで１ゲーム終了となる。また、通常入賞の場
合には入賞の種類に応じた枚数のメダルの払出しの後に
１ゲーム終了となる。

【００２７】通常ゲームでの入賞判定の結果、有効化さ
れている入賞ライン上で例えば「７−７−７」のように
特定のシンボルの組み合わせパターンが得られると特別
入賞となり、一定枚数のメダルの払出しの後に図４のフ
ローチャートに示したボーナスゲーム処理に移行する。

【００２８】ボーナスゲーム処理が開始されると、まず
ボーナスゲーム表示器３４が作動し、窓枠３ａが発光表
示される。この表示は発光色の異なる複数の発光ダイオ
ードの点滅によって鮮やかに行われるので、このスロッ
トマシンで遊技している遊技者だけでなくその周囲にい
る遊技者にもアピールされ、ボーナスゲームの権利を得
た遊技者に大きな満足感を与えることができる。

【００２９】ボーナスゲームを開始するために、１枚の
メダル投入の後にスタートレバー８が操作される。これ
により第２リール組のリール６ａ，６ｂ，６ｃが一斉に
回転を開始する。その後、ストップボタン９ａ，９ｂ，
９ｃを適宜に押圧操作し、第２リール組のリールを１個
ずつ停止させる。なお、ストップボタン９ａ，９ｂ，９
ｃが操作されないまま放置されたときには、通常ゲーム
のときと同様に、タイマーがカウントアップしたときに
自動的にリールが停止される。

【００３０】第２リール組のリールが１個停止した時点
で、ＭＰＵ２５はカウンタ１９ａ，１９ｂ，１９ｃのう
ち、停止したリールに対応するカウンタの計数値を読み
込むとともに入賞判定部３１に格納されたボーナスゲー
ム用のデータを参照し、その１個のリールについてボー
ナス入賞が得られたか否かを判定する。第２リール組の
各リール６ａ，６ｂ，６ｃには「太陽」シンボル，
「月」シンボル，「星」シンボル，「ブランク」シンボ
ルが２個ずつ配列され、入賞ライン上で「ブランク」シ
ンボル以外のものが停止したときにボーナス入賞とな
り、例えば「太陽」シンボルで１５枚のメダル払出し、
「月」シンボルで１０枚のメダル払出し、「星」シンボ
ルで５枚のメダル払出しを得ることができる。なお、こ
れらのメダル払出し枚数は適宜決めることができる。

【００３１】第２リール組の全リールが停止すると、Ｍ
ＰＵ２５はさらに入賞判定部３１内のデータを参照し、
入賞ライン上で各リール６ａ，６ｂ，６ｃのシンボルが
どのような組み合わせになっているかが判定される。そ
して、入賞ライン上で「ブランク」シンボル以外の同一
シンボルが停止していると、組み合わせボーナス入賞と
なり、例えば「太陽」シンボルで３０枚のメダル払出
し、「月」シンボルで２０枚のメダル払出し、「星」シ
ンボルで１０枚のメダル払出しを得ることができる。な
お、この場合のメダル払出し枚数も適宜決めることがで
きる。

【００３２】以上により、メダルを１枚投入して行う１
サイクルのボーナスゲームが終わるが、引続きメダルを
１枚ずつ投入してゆくことによって、同様の手順で４サ
イクルまでボーナスゲームを繰り返すことができる。こ
の繰り返し回数は、図４のフローチャートにおいて「Ｎ
←４」で予め決められているが、必ずしも４回に限られ
るものではなく、適宜の回数に設定可能である。また、
通常ゲームでの特別入賞を複数種類設定しておき、その
種類ごとにボーナスゲームの繰り返し回数を変えるよう
にしてもよい。

【００３３】４サイクル目のボーナスゲームが終了する
とボーナスゲーム表示器３４がオフしてボーナスゲーム
処理が完了し、再び通常ゲームの待機状態となる。ボー
ナスゲーム期間中は、通常ゲームと比較して入賞が得や
すい状態になり、遊技者は大量のメダルを獲得すること
ができる。しかも、通常ゲームで用いるリール５ａ，５
ｂ，５ｃとは別のリール６ａ，６ｂ，６ｃを用い、しか
も通常ゲームでは用いられていない独特のシンボルでボ
ーナスゲームが行われるので、これまでにはない斬新な
ゲーム感覚が得られるようになる。また、専用リールで
ボーナスゲームを行うから、ボーナスゲームの態様をさ
らに増やすことも容易である。

【００３４】図５は、本発明の他の実施例を示す。通常
ゲームに用いられる表示窓２の下段に、表示窓２と同じ
サイズのボーナスゲーム用の表示窓４０が設けられてい
る。表示窓４０の奥には、ボーナスゲーム用のリール４
１ａ，４１ｂ，４１ｃが設けられ、これらは第１リール
組のリール５ａ，５ｂ，５ｃと同じ径で、水平な回転軸
を中心に回転する。リール４１ａ，４１ｂ，４１ｃの外
周にはボーナスゲーム専用のシンボルが配列され、その
配列個数は第１リール組のものと同じで、表示窓４０か
らは、１リール当り３個のシンボルが観察できる。ボー
ナスゲーム用の表示窓４０には横３本の入賞ラインが設
定され、ボーナスゲーム実行時にはこれらの全てが有効
化される。

【００３５】この実施例では、複数本の入賞ラインが設
けられているから、ボーナス入賞及び組み合わせボーナ
ス入賞の確率を高くすることができる。また、リール４
１ａ，４１ｂ，４１ｃの外周に多くのシンボルを配列す
ることができるので、ボーナスゲーム用のシンボルの種
類を増やしてさらに興趣を高めることも容易である。な
お、通常ゲームの入賞ラインと同様に、さらに斜め２本
の入賞ラインを加えてもよい。

【００３６】図６に示した実施例は、通常ゲーム用の表
示窓２の脇に、縦長にしたボーナスゲーム用の表示窓４
５を設けたものである。ボーナスゲーム用のリール４６
ａ，４６，４６ｃは、垂直な回転軸を中心にして回転自
在となっている。このように、ボーナスゲーム時には通
常ゲームのときと異なる方向でリールを回転させること
によって、遊技者に斬新な興趣を与えることができる。
なお、表示窓４５を横に幅広にして、１リール当り３個
のシンボルを観察できるようにし、そして入賞ラインの
本数を増やすようにしてもよい。

【００３７】以上、図示した実施例にしたがって説明し
てきたが、通常ゲーム用のリールの個数は４個以上であ
ってもよい。さらにボーナスゲーム用のリールの個数は
３個に限られず、１個あるいは２個、さらには４個以上
にしてもよく、通常ゲーム用のリールと同数にしなくて
もよい。ボーナスゲーム用のリールの個数を少なくする
と、組み込みスペースが節約できスロットマシンを大型
化させずに済む。また、ボーナスゲーム用のリールの大
きさや組み込み位置は、適宜に選択することができる。

【００３８】なお、ボーナスゲームの権利を与える条件
としても、必ずしも入賞ライン上で同一の特定シンボル
の組み合わせが得られたときだけでなく、例えば１個の
特定シンボルが入賞ライン上に停止したときにもボーナ
スゲームができるようにしてもよい。また、ボーナスゲ
ーム用のリールに通常ゲームで用いられるシンボルと同
じシンボルを含ませ、通常ゲームで「７−７−７」の入
賞が得られ、ボーナスゲームでも「７−７−７」の入賞
が得られたときには、数百枚のメダルを払出す大当たり
にする等、ゲーム態様に種々の変化を持たせることも可
能である。

【００３９】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明のスロッ
トマシンでは通常ゲーム用のリールの他に特別ゲーム専
用のリールを設け、通常ゲームにより特定の条件が得ら
れたときには特別ゲーム用のリールでゲームを行うこと
ができるようにしてあるから、これまでのスロットマシ
ンにはない新たな興趣を盛り込むことができ、遊技者に
も充分な満足感を与えることかできる。また、特別ゲー
ムに専用のリールを用いるようにしたので、通常ゲーム
用のリールに配列されたシンボルに特別ゲーム用のシン
ボルを二重書きせずに済むようになり、初心者でもシン
ボルの観察が容易になる。さらに、特別ゲーム用のリー
ルを複数個にすると、特別ゲームのゲーム態様に種々の
変化を与えることが可能となる。

【００４０】特別ゲーム用のリールの大きさや個数、さ
らにはこれらのリールに配列されるシンボルの種類は任
意に決めることができるが、組み込みスペースを考慮し
た場合には、特別ゲーム用のリールを通常ゲーム用のリ
ールの回転軸と平行にするのがよく、またリールの径も
小さくしておくのが有利である。また、シンボルの種類
を通常ゲームと特別ゲームとで別にしておくことによっ
て、単調化しやすいスロットマシンゲームにさらに変化
を持たせることができ、多様で華やかなゲームを楽しむ
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスロットマシンの外観図である。

【図２】本発明のスロットマシンの電気的構成を示す概
略図である。

【図３】本発明のスロットマシンの基本的な処理を示す
フローチャートである。

【図４】本発明のスロットマシンのボーナスゲーム処理
を示すフローチャートである。

【図５】他の実施例における表示窓及びリールの配置を
示す概略図である。

【図６】さらに別の実施例における表示窓及びリールの
配置を示す概略図である。

【符号の説明】

２ 表示窓（通常ゲーム用） ３ 表示窓（ボーナスゲーム用） ５ａ，５ｂ，５ｃ リール（通常ゲーム用） ６ａ，６ｂ，６ｃ リール（ボーナスゲーム用） ８ スタートレバー ９ａ，９ｂ，９ｃ ストップボタン ２５ ＭＰＵ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周にシンボルが配列された複数個のリ
   ールを有し、これらのリールが回転して停止したときに
   入賞ライン上で停止しているシンボルの組み合わせによ
   って入賞が決まるスロットマシンにおいて、 前記複数個のリールからなる通常ゲーム用の第１リール
   組の他に、外周にシンボルを配列した特別ゲーム用のリ
   ールを設け、第１リール組のリールが停止してその入賞
   ライン上に特定のシンボルが停止したときには、前記特
   別ゲーム用のリールによりゲームを行うことができるよ
   うにしたことを特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】 前記特別ゲーム用のリールを複数個設け
   て特別ゲーム用の第２リール組を構成し、この第２リー
   ル組に属するリールの回転及び停止により特別ゲームが
   行われることを特徴とする請求項１記載のスロットマシ
   ン。
3. 【請求項３】 前記第１リール組のリールに配列された
   シンボルと、第２リール組のリールに配列されたシンボ
   ルとは異なっていることを特徴とする請求項１又は２記
   載のスロットマシン。
4. 【請求項４】 前記第１リール組に属する複数のリール
   と、第２リール組に属する複数のリールとは各々水平な
   回転軸を中心に回転されることを特徴とする請求項２又
   は３記載のスロットマシン。
5. 【請求項５】 前記第２リール組に属するリールは、第
   １リール組に属するリールよりも小径であり、リール１
   個あたりに配列されたシンボルの個数も少ないことを特
   徴とする請求項４記載のスロットマシン。
6. 【請求項６】 前記第２リール組に属するリールは専用
   の窓枠で囲まれており、特別ゲームが行われる際には前
   記窓枠が発光表示されることを特徴とする請求項５記載
   のスロットマシン。