【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば放送衛星を介し
て放送される放送プログラムをビデオカセットレコーダ
において予約記録する場合に用いて好適な情報記録予約
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカセットレコーダ(以下、
VCR)において放送プログラム(番組)を予約記録
(録画)する場合、次のように行っていた。すなわち、
新聞などに記載されているテレビ番組覧から、所望の放
送プログラムの放送チャンネル、並びに放送開始時時刻
と終了時刻とを確認し、リモートコントローラ(以下、
リモコンと略記する)にこれを入力し、VCR本体に転
送する。あるいはまた、VCR本体に、直接このチャン
ネルと時刻が入力される場合もある。
【0003】また、最近、このような時刻を入力する方
式に替わるGコード方式が普及しつつある。Gコード方
式においては、各放送プログラム毎に所定の番号(Gコ
ード)が付与されており、使用者は、新聞などのテレビ
番組覧から予約記録を希望する放送プログラムのGコー
ド(番号)を確認し、この番号を、リモコンからGコー
ド対応のVCR本体に入力するか、あるいは本体に直接
入力する。VCR本体は、このGコードを、放送チャン
ネル、放送開始時刻および終了時刻に変換する。
【0004】また、Gコード方式に対応していないVC
Rに予約記録動作を実行させるための専用の装置(アダ
プタ)も市販されている。この装置は、Gコードを入力
すると、そのGコードに対応する時刻にビデオテープレ
コーダに対して所定の放送チャンネルの記録動作を開始
させるリモコン信号を出力し、Gコードに対応する終了
時刻になったとき、記録動作を終了させるリモコン信号
を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のいずれの方法も、録画予約を希望する使用者本
人が、新聞などのテレビ番組欄から所望の放送プログラ
ムを特定するチャンネル、時刻あるいは数字などを入力
しなければならい。つまり、例えばリモコン信号が届か
ない離れた場所に従来のVCRを設置した際に、そのV
CRの録画予約を行う場合、使用者がそのVCRが設置
されている場所まで移動をするか、VCRが設置されて
いる場所のそばにいる第三者を介して録画予約しなけれ
ばならず、実質的には録画予約がVCRの設置場所以外
ではにできないといった問題がある。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、記録手段の設置場所から離れた位置から、
簡単に予約記録を行うことのできる情報記録予約システ
ムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録予約シ
ステムは、時系列情報を記録する記録手段としてのVC
R9と、予約情報を入力する入力手段としての電話1
と、電話1からの予約情報の情報処理を行い情報処理の
結果を電話1に出力すると共に、予約情報に基づいたV
CR9を制御する制御信号を出力する情報処理手段とし
てのコンピュータ4と、電話1とコンピュータ4との情
報の交信を行う第1の交信手段としての公衆網2と、V
CR9とコンピュータ4との情報の交信を行う第2の交
信手段としてのBS7とを備え、VCR9はコンピュー
タ4からの制御信号に基づいて時系列情報の記録時間を
制御する制御手段としての録画予約コントローラ106
を備えて構成される。
【0008】
【作用】電話1から予約情報を入力し、コンピュータ4
により公衆網2を介して電話1からの予約情報の情報処
理を行い情報処理の結果を電話1に出力すると共に、B
S7を介して予約情報に基づいたVCR9を制御する制
御信号を出力して、VCR9の録画予約コントローラ1
06でコンピュータ4からの制御信号に基づいて時系列
情報の記録時間を制御することで、VCR9の設置場所
から離れた位置から、簡単に予約記録を行うことを可能
とする。
【0009】
【実施例】ユーザが、公衆網から録画予約サービス会社
にアクセスし、BSの独立データ部に録画予約のデータ
を多重化、送信し、自宅のVCRがこのデータを受信デ
コードし、録画予約をセットする本発明の一実施例につ
いて、以下に説明する。
【0010】図1は、前述した録画予約を実現するため
の録画予約システムの構成を示している。ユーザは、録
画予約を行おうとした場合、まず、一般のプッシュホン
回線を使用している電話1を用いて、録画予約サービス
会社にアクセスをする。電話1は、個人宅や会社に備え
付けられているものや、公衆電話あるいは一般のプッシ
ュホン回線に接続可能な携帯電話、自動車電話、船舶、
列車、航空機登載電話等が使用することが出来る。但
し、使用できる電話は、プッシュホン回線を使用してい
るものに限る。これは、後述する録画予約のために必要
な情報を、ユーザが録画予約サービス会社に伝えると
き、プッシュホンが発信するプッシュホン信号を使用す
るためである。
【0011】電話1のプッシュホン回線を使用して、ユ
ーザが録画予約サービス会社に公衆網2を介して電話を
かけると、録画予約サービス会社の公衆網インターフェ
ース3が、これに呼応する。公衆網インターフェース3
は、ユーザが録画予約サービス会社のコンピュータ4と
公衆網2との間のインターフェースであり、録画予約サ
ービス会社内に備え付けられている。
【0012】コンピュータ4は、ユーザからアクセスが
あると、契約者データベース用ハードディスク5から、
そのアクセスしているユーザが登録されているユーザで
あるかどうかを調べる。もし、登録されていなければ、
録画予約サービスを拒否する。登録がされていれば、録
画予約のために必要なデータを放送センタ6に伝送す
る。このコンピュータ4及び契約者データベース用ハー
ドディスク5も、録画予約サービス会杜内に備え付けら
れている。
【0013】放送センタ6では、録画予約データをBS
(放送衛星)7への独立データ部に多重化し、放送す
る。放送された信号は、BS7及びユーザの自宅等に設
置された室外装置8を介して、ユーザのVCR9で受信
され、録画予約がセットされ、ビデオ出力をテレビ装置
10に出力することで、ユーザは録画された画像を鑑賞
する。
【0014】ここで、契約者データベース用ハードディ
スク5に格納されている、契約者のデータフォーマット
の説明をする。図2に示すように、このハードディスク
5には、最高2の30乗(約10億)人の契約者データ
を書き込むことが出来る。この数字は、例えば次のよう
な理由から決定される。
【0015】通常、理論的には、管理できる最高の数の
1割の数が実際に管理できる数であるとするので、10
億人を10で割った1億人が実際に管理できる契約者の
数である。日本国内のサービスを考えた場合、日本の人
口は約1.2億人なので、当面は十分と言うことにな
る。尚、1億人分の契約者データを記録しておくために
は、約95ギガバイトという大きなの容量を必要とする
が、最初からこれだけの容量のハードディスクを装備し
ておく必要はなく、契約者の増加に応じて追加すれば良
い。契約者データは、個人情報1(41)から始まり、
2の30乗番目の契約者データまでが、固定長で並べら
れている。
【0016】各契約者のデータフォーマットは、有効ビ
ット42から契約期限49までの761ビットで表現さ
れる。最初の1ビットは、有効ビット42が割り当てら
れており、ここに、契約者のデータが存在するかどうか
と言うことを示している。つまり、有効ビット42が”
1”であれば存在し、”0”であれば存在しないことを
意味している。このようなビットが存在する理由は、あ
るユーザが契約後、契約を解除した場合、そのユーザが
使用していたハードディスク5内の契約者データの部分
が空きになることがあるからである。
【0017】有効ビット42の次には、契約者ID43
が30ビットにわたり書かれている。これは、2の30
乗人の管理をするためである。続くVCRID44は、
各VCR毎に、メーカが予め付けてあるIDである。こ
れは、契約者が録画予約を行う際に、その契約者の録画
予約を行うVCRを特定するために使用する(後述)。
VCRID44に続くパスワード45は、その契約者の
パスワードである。このパスワードは4桁の数字であ
り、”0000”から”9999”までの1万種類が有
り得る。このパスワードを2進数で表すには、14ビッ
トを必要とする。そして、次には契約者の氏名46に1
6バイト、住所47に64バイト、電話番号48に30
ビット(電話番号は国内は最高10桁なので、これを2
進で表すと30ビット必要である)、契約期限49に1
6ビットが割り当てられている。契約期限49が16ビ
ットなのは、契約期限の年に7ビット(100年分表現
するのに7ビット必要)、月に4ビット、日に5ビッ
ト、計16ビット必要だからである。
【0018】次に、公衆網インターフェース3の構成を
説明する。公衆網インターフェース3では、図3に示す
ように、CPU71は、公衆網2からのアクセスを受け
付け、フックスイッチコントロール回路67を制御し
て、フックスイッチ64を閉じ、公衆網2と回線をつな
ぐ。音声合成装置65は、インターフェース66を介し
て、CPU71の指示に基づいて、所定の音声信号を公
衆網2に伝送する。デコーダ62は、音声合成装置65
からの音声信号に従ったプッシュホン信号をデコードし
て、インターフェース66を介してCPU71に伝送す
る。そして、CPU71は、デコードされた信号をRA
M70に格納すると共に、インターフェース66を介し
てコンピュータ4との交信を行い、コンピュータ4の指
示に基づいた処理を行う。CPU71の制御プログラム
は、ROM69に格納されている。
【0019】ここで、ユーザから電話1により入力され
た録画予約に必要なプッシュホン信号に基づいた、放送
センタ6から放送される録画予約データのフォーマット
を説明する。録画予約データは、図4に示すように、最
初にVCRID81が30ビットあり、次いで録画予約
月日82、録画開始時刻83、録画終了時刻84、チャ
ンネル85がそれぞれ9ビット、11ビット、11ビッ
ト、4ビット割り当てられている。このVCRID81
は、録画予約を行うVCR9を特定する。
【0020】続いて、VCR9の構成を説明する。VC
R9では、図5に示すように、放送センタ6から放送さ
れたBS放送を、BS7及び室外装置8を介してBSチ
ューナ101で受信する。BSチューナ101からのB
S放送信号は、デコーダ102で録画予約データにデコ
ードされ、CPU103に伝送される。CPU103
は、録画予約データをRAM104に格納すると共に、
録画予約データのVCRID81から、予約対象が自分
であるかどうかを、ROM105内に格納しているデー
タにより判別する。
【0021】そして予約対象が自分である場合には、録
画予約データの録画予約月日82、録画開始時刻83、
録画終了時刻84、チャンネル85を録画予約コントロ
ール回路106に設定する。そして、タイマ回路107
からの信号により、録画開始時刻以前の所定時刻に、電
源オン/オフコントロール回路108を介してメインの
電源109をオンして、録画予約コントロール回路10
6により録画再生回路110が動作し、BSチューナ1
01からのBS信号、あるいは図示しないVHSチュー
ナからのビデオ信号が録画される。
【0022】そして予約記録開始後、録画終了時刻にな
ったとき、録画予約コントロール回路106は、録画再
生回路110を制御し、予約記録動作を中止させ、電源
オン/オフコントロール回路108を介してメインの電
源109をオフする。そしてビデオ出力をテレビ装置1
0に出力することで、ユーザは録画された画像を鑑賞す
ることになる。尚、BSチューナコントロール回路11
1がBSチューナ101を制御することにより、録画予
約データはCPU103に伝送され、BS信号は録画再
生回路110に伝送されるようになっている。
【0023】このように構成された録画予約システムの
作用について説明する。電話1のプッシュホン回線を使
用して、ユーザが録画予約サービス会社に公衆網2を介
して電話をかけると、ユーザが録画予約サービス会社の
公衆網インターフェース3が、これに呼応する。そし
て、公衆網インターフェース3は、以下の図6および図
7に基づいた処理を行う。
【0024】すなわち、図6および図7に示すように、
ステップS1で、公衆網2からのアクセス(着呼)を待
ち、アクセスがあると、ステップS2でのフックスイッ
チコントロール回路67を介して、フックスイッチ64
を閉じ、回線をつなぐ。次に、ステップS3で、インタ
ーフェース66を介して、音声合成装置65に、「こち
らは録画予約サービス局です」と発声させ、さらにステ
ップS4で、契約者IDを入力してください」と発声さ
せる。この音声データは、音声合成装置65内に予め録
音された音声を再生することによって行う。
【0025】そしてステップS5で、ユーザからの契約
者IDのプッシュホン信号の入力を待ち、入力される
と、ステップS6で、CPU71は、デコーダ62でデ
コードされたプッシュ信号に対応する番号をインターフ
ェース63を介して読み込み、入力された数字をRAM
70に記憶する。前述したように、契約者IDは、予め
録画予約サービス会社に登録をした時に、サービス会社
から各ユーザに知らされる10桁の番号である。この番
号によりサービス会社は、アクセスがあったユーザが登
録されたユーザかどうか、調べる必要があり、ステップ
S7で10桁の入力が終了したかどうか判断し、10桁
の入力が終了するまで、ステップS5からステップS7
までの処理を繰り返す。10桁の入力が終了すると、ス
テップS8に進み、ステップS8で、音声合成装置65
に、「パスワードを入力してください」と発声させ、ユ
ーザにパスワードの入力を促す。
【0026】そしてステップS9で、ユーザからのパス
ワードのプッシュホン信号の入力を待ち、入力される
と、ステップS10で、CPU71は、デコーダ62で
デコードされたプッシュ信号に対応する番号をインター
フェース63を介して読み込み、入力された数字をRA
M70に記憶する。前述したように、パスワードは4桁
の番号であり、ユーザがサービス会社に登録をした際
に、ユーザが希望の数字を登録している。これにより、
他人の契約者IDを使用して、不正にサービスを受ける
ことを防いでいる。そこでステップS11で、4桁の入
力が終了したかどうか判断し、4桁の入力が終了するま
で、ステップS9からステップS11までの処理を繰り
返し、4桁の入力が終了すると、ステップS12に進
む。
【0027】続いて、ステップS12の録画月日入力処
理、ステップS13の録画開始時刻入力処理、およびス
テップS14の録画終了時刻、チャンネル入力処理を、
順次行い、図7のステップS15に進む。ステップS1
2の録画月日入力処理、ステップS13の録画開始時刻
入力処理、およびステップS14の録画終了時刻、チャ
ンネル入力処理の詳細は、後述する。
【0028】ステップS12の録画月日入力処理、ステ
ップS13の録画開始時刻入力処理、およびステップS
14の録画終了時刻、チャンネル入力処理による、録画
開始時刻、終了時刻、録画を希望するチャンネルの入力
処理を終えたら、図7のステップS15で、入力された
データをコンピュータ4に転送し、コンピュータ4は後
述する処理をした後、表1に示す処理結果をコードとし
て返す。
【0029】
【表1】
【0030】このコードは、表1に示すように、次の4
種類ある。ここで、”0”は、ユーザから入力されたデ
ータが問題なく処理され、サービスが行われたことを意
味しており、”1”は、入力された契約者IDが存在し
ないことを意味している。また、”2”は、パスワード
が誤って入力されたことを意味しており、”3”は、そ
のユーザの契約の期限が切れていることを意味してい
る。
【0031】そこで、公衆網インターフェース3は、ス
テップS16で、コンピュータ4から値が返ってきたか
どうか判断し、ステップS17で、返ってきた値が表1
のコード”0”かどうか判断し、”0”の場合は、ステ
ップS18で、音声合成装置65に、「録画予約が完了
しました」と発声させ、ユーザに録画予約サービスが行
われたことを伝え、ステップS24に進み、”0”でな
い場合には、ステップS19に進む。
【0032】ステップS19では、コンピュータ4から
のコードが”1”かどうか判断し、”1”の場合は、ス
テップS20で、音声合成装置65に、「あなたは契約
者ではありませんので、録画予約サービスを受けること
は出来ません」と発声させ、ステップS24に進み、”
1”でない場合には、ステップS21に進む。
【0033】ステップS21では、コンピュータ4から
のコードが”2”かどうか判断し、”2”の場合は、ス
テップS22で、音声合成装置65に、「パスワードが
間違っています、もう一度最初から入力してください」
と発声させ、ステップS4に戻り、再度、ユーザに、契
約者IDの入力から入力をやり直すように指示をする。
ステップS21で、コードが”2”でない場合には、ス
テップS23に進む。
【0034】ステップS23では、コードが”3”とな
るので、音声合成装置65に、「契約期限が切れていま
すので、録画予約サービスを受けることができません」
と発声させ、ステップS24に進む。ステップS24で
は、フックスイッチコントロール回路67を制御して、
フックスイッチ64により公衆網2との回線を切り処理
を終了する。これら回線をつないでから、公衆網インタ
ーフェース3が回線を切るまでの間、ユーザーが回線を
切った場合は、現在、いかなる処理の最中であっても、
その処理を中断し、着呼の待機状態(ステップS1(図
6))に戻る。
【0035】次に、ステップS12の録画月日入力処理
について説明する。図8に示すように、まず、ステップ
S41で音声合成装置65に、「録画をする月を入力
し、最後に#を押してください」と発声させる。ステッ
プS42で、プッシュホンボタンからのユーザ入力を待
つ。この録画予約を希望する月の入力は、最後に”#”
を押すように設定されており、この”#”は、入力を終
えたことを意味しており、必ず必要である。なぜなら、
前述の契約者IDや、パスワードは、桁数が固定長であ
るので、所定の桁数を入力し終えた時点で、入力が終了
したことを、公衆網インターフェース3が知ることが出
来るが、月は1月から9月までは一桁、10月から12
月は二桁であるからである。
【0036】そこで、ステップS43で”#”の入力を
確認し、ステップS44では、”#”が確認されない間
は、入力された数字をRAM70に格納し、ステップS
42に戻る。”#”の入力が確認されると、ステップS
45で、入力された月は1から12の間であるか調べ、
もし、これ以外だったら、ステップS46で、音声合成
装置65に、「もう一度、入力してください」と発声さ
せ、ステップS42に戻り、ユーザに再度入力を促す。
ステップS45で、入力された月が、1から12の間で
ある場合には、ステップS47に進む。
【0037】ステップS47では、月入力と同様に、音
声合成装置65に「録画をする日を入力し、最後に#を
押してください」と発声させる。ステップS48で、プ
ッシュホンボタンからのユーザ入力を待つ。そして月入
力と同様に、ステップS49で、”#”の入力を確認
し、ステップS50では、”#”が確認されない間は入
力された数字をRAM70に格納し、ステップS48に
戻る。”#”の入力が確認されると、ステップS51
で、入力された日が、その前に入力された月に存在する
かどうかを調べ、もし、これ以外だったら、ステップS
52で、音声合成装置65に、「もう一度、入力してく
ださい」と発声させ、ステップS48に戻り、ユーザに
再度入力を促す。ステップS51で、入力された日が、
その前に入力された月に存在する場合には、録画月日入
力処理を終了し、次に説明するステップS13(図6)
の録画開始時刻入力処理に進む。
【0038】ステップS13の録画開始時刻入力処理
は、ステップS12の録画月日入力処理とほぼ同様であ
り、図9に示すように、まず、ステップS61で、音声
合成装置65に、「録画を開始する時刻を入力し、最後
に#を押してください」と発声させる。ステップS62
で、プッシュホンボタンからのユーザ入力を待つ。ステ
ップS63で、”#”の入力を確認し、ステップS64
では、”#”が確認されない間は入力された数字をRA
M70に格納し、ステップS62に戻る。”#”の入力
が確認されると、ステップS65で、入力された時刻
は、0から23の間であるか調べ、もし、これ以外だっ
たら、ステップS66で、音声合成装置65に、「もう
一度、入力してください」と発声させ、ステップS62
に戻り、ユーザに再度入力を促す。ステップS65で、
入力された時刻が、0から23の間である場合には、ス
テップS67に進む。
【0039】ステップS67では、時刻入力と同様に、
音声合成装置65に、「録画を開始する分を入力し、最
後に#を押してください」と発声させる。ステップS6
8で、プッシュホンボタンからのユーザ入力を待つ。そ
して、ステップS69で、”#”の入力を確認し、ステ
ップ70では、”#”が確認されない間は入力された数
字をRAM70に格納し、ステップS68に戻る。”
#”の入力が確認されると、ステップS71で、入力さ
れた分が0から23の間であるか調べ、もし、これ以外
だったら、ステップS72で、音声合成装置65に、
「もう一度、入力してください」と発声させ、ステップ
S68に戻り、ユーザに再度入力を促す。ステップS7
1で、入力された分が、0から23の間である場合に
は、録画開始時刻入力処理を終了し、次に説明するステ
ップS14(図6)の録画終了時刻、チャンネル入力処
理に進む。
【0040】ステップS14の録画終了時刻、チャンネ
ル入力処理は、ステップS13の録画開始時刻入力処理
とほぼ同様であり、図10に示すように、まず、ステッ
プS81で、音声合成装置65に、「録画を終了する時
刻を入力し、最後に#を押してください」と発声させ
る。ステップS82で、プッシュホンボタンからのユー
ザ入力を待つ。ステップS83で、”#”の入力を確認
し、ステップS84では、”#”が確認されない間は入
力された数字をRAM70に格納し、ステップS82に
戻る。”#”の入力が確認されると、ステップS85
で、入力された時刻は、0から23の間であるか調べ、
もし、これ以外だったら、ステップS86で、音声合成
装置65に、「もう一度、入力してください」と発声さ
せ、ステップS82に戻り、ユーザに再度入力を促す。
ステップS85で、入力された時刻が、0から23の間
である場合には、ステップS87に進む。
【0041】ステップS87では、時刻入力と同様に、
音声合成装置65に、「録画を終了する分を入力し、最
後に#を押してください」と発声させる。ステップS8
8で、プッシュホンボタンからのユーザ入力を待つ。そ
して、ステップS89で、”#”の入力を確認し、ステ
ップS90では、”#”が確認されない間は入力された
数字をRAM70に格納し、ステップS88に戻る。”
#”の入力が確認されると、ステップS91で、入力さ
れた分が、0から59の間であるか調べ、もし、これ以
外だったら、ステップS92で、音声合成装置65に、
「もう一度、入力してください」と発声させ、ステップ
S88に戻り、ユーザに再度入力を促す。ステップS9
1で、入力された分が、0から59の間である場合に
は、ステップS93に進む。
【0042】ステップS93では、音声合成装置65
に、「録画をするチャンネルを入力し、最後に#を押し
てください」と発声させる。ステップS94で、プッシ
ュホンボタンからのユーザ入力を待つ。そして、ステッ
プS95で、”#”の入力を確認し、ステップS96で
は、”#”が確認されない間は入力された数字をRAM
70に格納しステップS94に戻る。”#”の入力が確
認されると、ステップS97で、入力されたチャンネル
が存在するチャンネルか調べ、もし、これ以外だった
ら、ステップS98で、音声合成装置65に、「もう一
度、入力してください」と発声させ、ステップS94に
戻り、ユーザに再度入力を促す。ステップS97で、入
力されたチャンネルが存在するチャンネルである場合に
は、録画開始時刻入力処理を終了して、前述のステップ
S15(図7)に戻る。
【0043】次に、図7のステップS15におけるコン
ピュータ4の処理を、図11を用いて説明する。コンピ
ュータ4は、図11に示すように、ステップ101で、
公衆網インターフェース3からのデータ転送を待ち、転
送されると、ステップS102で、契約者データベース
用ハードディスク5の契約者IDを検索し、転送された
契約者IDと同じデータを探す。続いて、ステップS1
03で、契約者データベース用ハードディスク5の内に
契約者IDが見つかったどうか判断し、見つからなけれ
ば、ステップS104でこのユーザは未契約であるか、
IDを問違えて入力したと判断し、公衆網インターフェ
ース3に、コード”1”を返し、処理を終了する。
【0044】もし、契約者IDが見つかったら、ステッ
プS105で、その契約者のパスワード45とユーザ入
力したパスワードとを比較し、一致しているかどうかを
調べる。一致していなければ、ステップS106で、コ
ード”2”を公衆網インターフェース3へ返し、処理を
終了する。パスワードの一致が確認できたら、ステップ
S107で、契約期限を調べる。もし契約期限が切れて
いた場合は、ステップS108で、コード3を公衆網イ
ンターフェース3へ返し、処理を終了する。
【0045】これらのチェックに通った場合、録画予約
のサービスを行う。まず、ステップS109で、VCR
ID44を読み込む。次にステップS110で、ユーザ
から入力された録画予約に必要なデータをもとに、図5
に示したフォーマットの録画予約データを作成し、放送
センタ6(図1)に伝送する。そして、この録画予約デ
ータに基づき、VCR9が後述する録画予約処理を行
う。ステップ110での録画予約データの放送センタ6
への伝送が終了すると、ステップS111で、コード”
0”を公衆網インターフェース3へ返し、処理を終了す
る。
【0046】VCR9の録画予約データの録画予約処理
は、図12に示すように、ステップS121で、BSチ
ューナ101で受信されたBS信号はデコーダ102へ
出力される。デコーダ102は、その信号から独立デー
タ部に多重化された録画予約データを抽出する。CPU
103は、この録画予約データを読み出し、RAM10
4に書き込む。
【0047】次に、ステップS122で、CPU103
は、ROM105から自分のID、即ち、VCRIDを
読み出し、ステップS123で、受信した録画予約デー
タのVCRIDと一致しているかどうかを調べる。そし
て、異なっていれば、何もしないで処理を終了する。一
致していたら、ステップS124で、録画予約データか
ら、録画予約月日82、録画開始時刻83、録画終了時
刻84、チャンネル85を読み出し、ステップS125
で、録画予約月日82、録画開始時刻83、録画終了時
刻84、チャンネル85を録画予約コントロール回路1
06に出力し、セットして処理を終了する。
【0048】このように、本実施例の録画予約システム
によれば、電話1のプッシュホン回線を使用して、ユー
ザが録画予約サービス会社に公衆網2を介して電話をか
けると、録画予約サービス会社の公衆網インターフェー
ス3が呼応し、公衆網インターフェース3を介してコン
ピュータ4に接続され、コンピュータ4が契約者データ
ベース用ハードディスク5から契約者IDを検索し、契
約者IDが登録がされていれば、録画予約のために必要
なデータを放送センタ6に伝送する。放送センタ6が録
画予約データをBSの独立データ部に多重化、放送し、
放送された信号をBS)7及びユーザの自宅等に設置さ
れた室外装置8を介して、ユーザのVCR9で受信する
ことで、VCR9が録画予約をセットするので、ユーザ
は自宅等に設置されたVCRの設置場所から離れた任意
の場所から任意の時間に、電話1を用いることにより、
簡単、容易に、かつ確実に所望の放送を予約録画するこ
とができる。
【0049】尚、上記実施例では記録手段をVCRとし
たが、これに限らず、相変化型光ディスクに画像を録画
する光ディスク装置や、光磁気ディスクに画像を録画す
る光磁気ディスク装置でもよく、さらには音楽等の音声
信号を記録する記録装置あるいはデジタル信号(例え
ば、通信衛星からのニュース等のデジタル情報)を記録
する装置(DAT、光ディスク等の装置)の予約につい
ても同様に適用できることはいうまでもない。
【0050】また、入力手段は電話に限らず、パーソナ
ルコンピュータをモデム等により一般回線に接続するこ
とで、音声信号を用いずに録画予約データの交信を行う
ようにしても良い。このようにすることで、ユーザはパ
ーソナルコンピュータ上で複数の録画予約データを作成
し、実際の予約は、人間の操作を介さずに、短時間に予
約することが可能となる。また、録画制御はコンピュー
タ4を一般回線を介して接続した、VCRを制御するV
CRの近傍に設置されたパーソナルコンピュータと通信
することにより録画制御するようにしても良い。
【0051】さらに、第2の交信手段としてBSを使用
するとしたが、これに限らず、ケーブル通信を第2の交
信手段としたシステムでも同様な効果を得ることができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報記録予
約システムによれば、入力手段から予約情報を入力し、
情報処理手により第1の交信手段を介して予約情報の情
報処理を行い情報処理の結果を入力手段に出力すると共
に、第2の交信手段を介して予約情報に基づいた記録手
段を制御する制御信号を出力して、記録手段の制御手段
で信号処理手段からの制御信号に基づいて時系列情報の
記録時間を制御するので、記録手段の設置場所から離れ
た位置から、簡単に予約記録を行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】【図1】本発明の録画予約を行う録画予約システムの一
実施例の構成を示す図である。
【図2】図1の契約者データベース用ハードディスク5
に格納されている、契約者のデータフォーマットの構成
を示すフォーマット図である。
【図3】図1の公衆網インターフェースの構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1の放送センタから放送される録画予約デー
タのフォーマットの構成を示すフォーマット図である。
【図5】図1のVCRの構成を示すブロック図である。
【図6】図1の録画予約システムの公衆網インターフェ
ースの作用を説明するフローチャートである。
【図7】図1の録画予約システムの公衆網インターフェ
ースの作用を説明するフローチャートである。
【図8】図6の録画月日入力処理及び録画開始時刻入力
処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】図6の録画月日入力処理及び録画開始時刻入力
処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】図6の録画終了時刻、チャンネル入力処理の
流れを説明するフローチャートである。
【図11】図1のコンピュータの流れを説明するフロー
チャートである。
【図12】図1のVCRの流れを説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】 1 電話 2 公衆網 3 公衆網インターフェース 4 コンピュータ 5 契約者データベース用ハードディスク 6 放送センタ 7 BS 8 室外装置 9 VCR 10 テレビ装置 62 デコーダ 64 フックスイッチ 65 音声合成装置 67 フックスイッチコントロール回路 69 ROM 70 RAM 71 CPU 101 BSチューナ 102 デコーダ 103 CPU 104 RAM 105 ROM 106 録画予約コントロール回路 107 タイマ回路 108 電源オン/オフコントロール回路 109 電源 110 録画再生回路