JPH05337021A - 負荷受け面のためのフィードバックシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】【目的】ユーザが、シートやベッド等の負荷受面に及ぼ
す現実の圧力分布に応じて、負荷受面の形状を自動的に
再形成して望ましい快適レベルをユーザに提供する。【構成】負荷受面（１２）の内に複数の圧力センサ（１
４）を配列する。圧力センサ（１４）は、ユーザにより
負荷受面に及ぼされた現実の圧力分布を表すデータを生
成する。プロセッサ（４０）は、負荷受面の複数の区域
のそれぞれの上に及ぼされた、総負荷の部分負荷と、各
区域に望ましい範囲とを比較する。望ましい範囲内にな
い場合は、サーボ機構（２８）を起動して、負荷受面
（１２）に９の内に設けた空気袋（２０）の空気の量を
調整し、各区域の部分負荷が望ましい範囲内になるよう
に、負荷受面（１２）の形状を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、望まれる快適レベルを
ユーザに提供するように、シートやベッド等の負荷受け
面の形状をリアルタイムに制御するフィードバックシス
テムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明に関連するものとして、本発明の
目的と関連する目的を含むものに米国特許出願「Ｍｅｔ
ｈｏｄ ａｎｄ Ａｐｐａｒａｔｕｓ ｆｏｒ Ｅｖａ
ｌｕａｔｉｎｇ ａ Ｌｏａｄ Ｂｅａｒｉｎｇ Ｓｕ
ｒｆａｃｅ」（Ｃｌｉｆｆｏｒｄ Ｍ．Ｇｒｏｓｓ、１
９９０年４月１８日、Ｓｅｒｉａｌ Ｎｏ．０７／５１
０,６５３）がある。なお、この出願は、現在、特許さ
れ（Ｕ．Ｓ．Ｐａｔｅｎｔ Ｎｏ．５,０６０,１７４)
譲受人に譲渡されている。

【０００３】この米国出願には、シートやベッド等の負
荷受面に分布する圧力を測定するシステムが記載されて
いる。この米国出願のシステムは、負荷受面の内に２次
元の配列で配置された圧力センサと、圧力センサが生成
するデータを処理するプロセッサを有している。そし
て、この圧力センサが生成するデータを用いることによ
り、プロセッサは、負荷受面の圧力分布の所定の特性を
評価することができる。たとえば、負荷受面を複数の区
域に分け、各区域にかかる総負荷の部分負荷や、種々の
区域においての平均的圧力や中央の圧力や、各区域間で
の圧力の勾配等を求めることが可能となる。

【０００４】そして、異なった人間のユーザについて種
々のシートをテストすることにより、主観的なユーザの
快適さについての感覚と、客観的に測定したユーザがシ
ートに及ぼした圧力分布の、所定の特性とを統計的に関
係づけることができる。たとえば、座部は、左腿部、右
腿部、左臀部、右臀部、２つの左当て物、２つの右当て
物の８区域に分けることができる。また。同様に、背部
も、左当て物、右当て物、３つの肩部、３つの胸部の８
つの区域に分けることができる。そして、これらの各区
域に及ぼされる、シートの総負荷の部分負荷と、ユーザ
の快適性について統計的に関係づけることができる。

【０００５】このようにして、各シートの区域につい
て、当該区域に及ぼされる総負荷の部分負荷の望ましい
範囲を定めることができる。また、ユーザがシートに及
ぼす負荷の現実の分配が、各区域の割合が対応する望ま
しい範囲にあるようになっているかによって、シートを
ユーザにとっての快適さについて客観的に分類すること
ができる。

【０００６】各区域に及ぼされる総負荷の部分負荷以外
の、圧力分布の他の特性も又、快適さと関係づけること
ができる。たとえば、小さな圧力勾配は高い快適レベル
と関連づけることができ、大きな圧力勾配は低い快適レ
ベルと関係づけることができる。このように関係づける
ことのできる理由の１つは、小さな圧力勾配値は、負荷
がシートの表面のより広い範囲により平等に分配されて
いることを示しているからである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述してよ
うな圧力分布の所定の特性と快適さとの関係を用いて、
望まれる快適レベルをユーザに提供するために、シート
やベッド等の負荷受面を自動的に構成し直せるフィード
バックシステムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、ユーザが前記負荷受面に及ぼす現実の圧力分
布を示すデータを生成する圧力感知手段と、前記圧力感
知手段が生成したデータを処理する電子処理手段と、ユ
ーザの望ましい快適レベルを得るように、前記電子処理
手段の指示に応じて、ユーザによって前記負荷受面に及
ぼされている圧力分布が変化するように前記負荷受面を
再形成するサーボ手段とを有し、望ましい快適レベルを
ユーザに提供するように、負荷受面を調整することを特
徴とする電子システムを提供する。

【０００９】また、本発明は、前記目的達成のために、
負荷受面と、前記負荷受面にユーザによって及ぼされる
圧力を検出する、前記負荷受面の内に設けられた、複数
の圧力センサより構成される配列と、前記負荷受面に連
結し、前記負荷受面の形状を変更する形状変更手段と、
前記圧力センサの配列が生成するデータを受け、前記圧
力センサの生成したデータに応じて、前記負荷受面の形
状を制御するために、前記形状変更手段を制御する処理
手段と、を有することを特徴とする負荷支持装置を提供
する。

【００１０】また、前記目的達成のために、本発明は、
望ましい快適レベルを個々のユーザに提供するように、
負荷受面を調整する負荷受面の方法であって、個々のユ
ーザによって前記負荷受面に及ぼされる圧力の分布を感
知するステップと、前記負荷受面の複数の区域のそれぞ
れに、前記ユーザによって及ぼされる総負荷の部分負荷
と、各区域について予め定めた範囲とを比較するステッ
プと、各区域の総負荷の部分負荷が、対応する前記あら
かじめ定めた範囲の範囲内となるように、前記負荷受面
の形状を再形成するステップを有し、個々のユーザにと
って、望ましい快適レベルを達成することを特徴とする
負荷受面の調整方法を提供する。

【００１１】

【作用】このように、本発明は、ユーザに、望ましい快
適なレベルを提供するために、シートやベッド等の負荷
受面を調整する電子フィードバックシステムを提供す
る。 たとえば、本発明の一実施態様においては、複数
の圧力センサより構成される２次元の配列は、ユーザに
よって、負荷受面に及ぼされる現実の圧力分布を表すデ
ータを生成する。そして、この圧力センサの配列によっ
て生成されたデータは、電子処理手段によって処理され
る。

【００１２】電子処理手段は、この圧力センサの配列に
よって生成されたデータより、負荷受面の複数の区域の
それぞれに及ぼされる総負荷の部分負荷を求める。ま
た、電子処理手段は、各区域上の総負荷の部分負荷と、
あらかじめ定めた範囲とを比較する。たとえば、負荷支
持装置がシート等である場合には、複数の区域のそれぞ
れに及ぼされる総負荷の部分負荷が所定の範囲内にある
場合には当該シートは快適であることが知られているか
らである。

【００１３】そこで、もし、負荷受面の１または複数の
区域に及ぼされる総負荷の部分負荷が、当該区域に望ま
しい範囲の内にない場合、前記電子処理手段は、各区域
の総負荷の部分負荷が望ましい範囲内になるように圧力
を再分配できるように、負荷受面の形状を変更するサー
ボ手段を駆動する。

【００１４】このようなフィードバックシステムは、リ
アルタイムに連続して以上の操作を行なう。しかし、ユ
ーザの小さな動作のそれぞれに応じて、負荷受面を再形
成してしまうのを避けるために、電子処理手段は、負荷
受面の各区域に及ぼされる負荷率を所定の期間について
平均化し、サーボ手段を制御するために用いる。このよ
うにすることにより、フィードバックシステムは、ユー
ザの単発的な小さな動作のそれぞれではなく、ユーザ
の、より長期間に渡る大きな動作にのみ反応する。

【００１５】なお、本発明の他の実施態様においては、
シート等の負荷受面がユーザにとって快適かの判定に、
望ましい値の範囲と各区域に及ぼされる現実の負荷率と
を比較する代わりに、負荷受面の現実の圧力分布の他の
特性を利用するようにしてもよい。このような他の特性
としては、負荷受面の個々の区域の圧力の勾配や、圧力
の平均や、中央の圧力や、圧力の標準偏差等がある。

【００１６】さて、本発明の一実施態様においては、負
荷受面の形状を変更するためには、複数の空気袋を負荷
受面の内に配置するようにする。この場合、電子処理装
置は、負荷受面の形状を調整するために、各空気袋の空
気の量を制御する。または、これに代えて、負荷受面の
形状を変更するために、複数のプレートを負荷受面の内
に配置し、電子処理装置の制御によってプレートの位置
を変化させるようにしてもよい。

【００１７】

【実施例】以下、本発明に係るフィードバックシステム
の一実施例を説明する。

【００１８】図１は、負荷支持部材１０を模式的に示し
ている。図１においては、負荷支持装置１０を直方体の
形状として示しているが、この形態は１例として示した
に過ぎない。また、負荷支持部材１０としては、たとえ
ば、乗りものやオフィスのシートや、ベッド等を想定し
ている。負荷支持部材１０は、人間の全部もしくは一部
の形状をした負荷を支持する上部負荷受面１２を有して
いる。

【００１９】負荷受面１２の内部すぐ下には、２次元格
子状に圧力センサ１４が配置されている。各圧力センサ
１４には、たとえば、カリフォルニア州サンタ バーバ
ラのＩｎｔｅｒｌｉｎｋ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ社の
Ｆｏｒｃｅ ＳｅｎｓｉｎｇＲｅｓｉｓｔｏｒを利用す
ることができる。これらのデバイスは、増加する力がデ
バイス表面に所定の向きでかかると、抵抗値が減少する
性質を有する薄いポリマーのフィルムで構成されてい
る。センサは、しま状に配列され、分圧回路を構成する
ように接続されている。

【００２０】負荷受け面１２は、複数の区域１、２、
３、４に分けらている。各区域１、２、３、４には、圧
力センサの部分集合がそれぞれ対応づけられている。な
お、本発明の実施態様に応じて、異なる区域が互いにオ
ーバラップするようにし、いくつかのセンサが複数の区
域に属するようにしてもよい。

【００２１】負荷支持装置１０の内部には、複数の空気
袋２０が設けられている。望ましくは、負荷受面の各区
域１、２、３、４に対応させて１以上の空気袋を設ける
ようにする。各空気袋２０は、たとえば空気のような圧
搾媒体のソース２２と導管２４を介して接続している。
各導管２４には、対応する空気袋２０に入出力する空気
の流れを制御するためのバルブ２６が設けられている。
各バルブは、たとえばモータ２８形式のサーボ機構によ
って制御される。このように、各空気袋２０の空気の量
を制御することにより、負荷支持部材１０の負荷受面１
２の形状を制御することが可能となる。

【００２２】また、本実施例においては、負荷受け面に
よって支持される人間に望ましい快適レベルを提供する
ために、負荷受面１２の形状を変化させるフィードバッ
クシステム３０を、さらに備える。図１に示すように、
フィードバックシステム３０は、マルチプレクサ３２、
インタフェース３４、アナログ／デジタル変換器３６、
プロセッサ４０を有している。マルチプレクサ４０は、
いずれか１つの圧力センサ１４からの信号をインタフェ
ース３４に接続する。圧力センサが選択され値が抽出さ
れるシーケンスは、プロセッサ４０よりインタフェース
３４に送られる。マルチプレクサ３２よりのアナログ信
号は、インタフェース３４を通って、アナログ／デジタ
ル変換器３６に送られる。アナログ／デジタル変換器３
６は、圧力センサよりのアナログ信号をデジタル化し、
プロセッサ４０に送る。プロセッサ４０は、受け取った
信号の値をメモリに格納する。

【００２３】そして、人間の形状の負荷が負荷受面１２
上に存在すると、プロセッサ４０は、配列された圧力セ
ンサ１４より、負荷受面１２上の現実の圧力分布を表す
データを受け取る。プロセッサ４０は、データを処理
し、データに応じて、モーター２８を制御するために、
ライン４２に信号を出力する。このようにして、プロセ
ッサは、負荷受面１２の形状を制御する。プロセッサ４
０は、ユーザにとって望ましい快適レベルとなるよう
に、負荷受面の形状を制御する。プロセッサ４０が、負
荷受面の形状を変更するために用いるアルゴリズムの詳
細は後述する。

【００２４】図２は、本実施例によって形状を再形成す
ることのできる、たとえば自動車のシートのようなシー
トを、部分的に破断して示した斜視図である。椅子５０
はバース５２によって支持されている。椅子５０は、ヘ
ッドレストセクション５４、腰セクション５６、肩セク
ション５８、臀セクション６０、腿セクション６２の複
数のセクションに分けられている。各セクションは、臀
セクション６０のように、当該セクションを支えるフレ
ーム６４を有している。また、各セクションは、臀セク
ション６０のように、フォームラバー６８を詰めた織物
の外表面を有している。各セクション５４、５６、５
８、６０、６２は、アクチュエータ７０、７２、７４を
用いることにより、相対的に動かすことができる。

【００２５】また、本実施例においては、胸、腰、臀、
腿の各セクションの織物面の下に配列した圧力センサ１
４を埋め込む。また、さらに、椅子５０の胸、腰、臀、
腿の各セクションは、図示するように、フレーム６４と
フォームラバー６８の間に配置した空気袋２０を有して
いる。なお、図３に示した例では、ヘッドレスト５４に
は、圧力センサも空気袋も設けていないが、ヘッドレス
ト５４にも空気袋と圧力センサを組み込むようにしてえ
もよい。

【００２６】先に図１を用いて説明したフィードバック
システムを用いることにより、シート５０によって形成
される負荷受面の形状が変化するように、空気を空気袋
２０に加え、または、抜き取ることができる。図３は、
腿、腰、胸セクション内のいくつかの空気袋に、当該区
域の形状を変更するために、空気がどのように加えられ
るかを示したものである。

【００２７】図４は、負荷受面の形状を制御するために
プロセッサ４０が利用することのできるアルゴリズムの
一例を示したフローチャートである。図４に示すよう
に、負荷受面の形状変更処理の第１ステップでは、ユー
ザによって負荷受面に及ぼされる現実の圧力分布を示す
データを得るために、圧力センサ１４に問いあわせを行
う（７０）。そして、引き続いて形状再形成機構を操作
するために、得たデータの時間平均を取る（７２）。時
間平均を取るのは、ユーザの小さな動きのそれぞれに応
じて、負荷受け面の形状を変更してしまうのを避けるた
めである。さらには、負荷受面の形状の変更は、ユーザ
の大きな動き、ユーザの長期間に渡る動きに対してのみ
行うのが望ましい。

【００２８】次に、プロセッサ４０は、負荷受面の複数
の区域の、それぞれに及ぼされた総負荷の部分負荷を求
める（７４）。そして、プロセッサ４０は、各区域に及
ぼされた総負荷の部分負荷が、望ましい範囲内にあるか
否かを決定する（７６）。

【００２９】もし、各区域上の総負荷の部分負荷が望ま
しい範囲内にあれば、処理を終了する。もし、各区域上
の総負荷の部分負荷が望ましい範囲内に無ければ、各区
域に及ぼされる総負荷の部分負荷が望ましい範囲内とな
るために、どのように負荷受面の形状を変更したら良い
かを定めるために、後述するリニアプログラムアルゴリ
ズムを実行する（７８）。そして、実行が終了したら、
モータ２８のようなサーボ機構を、負荷受面の形状を変
更するよう動作させる（８０）。このように、フィード
バックシステムを用い、負荷受面の形状の変更が終了し
たら、各区域の総負荷の部分負荷が望ましい範囲内にあ
るか、さらに負荷受面の形状の変更が必要かを決定する
ために、再び圧力センサに問いあわせを行う。

【００３０】ここで、各区域にとって望ましい総負荷の
部分負荷の範囲は、統計的に正当なユーザのサンプルに
よる快適さと、これらのユーザによって各区域に及ぼさ
れた総負荷の部分負荷とを統計的に関係づける、従来の
統計的手法によって経験的に定めることができる。プロ
セッサ４０において、シートの負荷受面の形状を、どの
ように変更するかを定める定めるために用いられる前記
リニアプログラムアルゴリズムとは、次のようなもので
ある。

【００３１】すなわち、数１

【００３２】

【数１】

【００３３】が、数２の条件下において最大となるよう
にするものである。

【００３４】

【数２】

【００３５】ここで、Ｘｉは、ｉ＝１からｎにおいて、
シートの区域ｉがに及ぼされている総負荷の部分負荷を
示している。また、Ａｉは、とても快適なシートの、区
域ｉに及ぼされる総負荷の部分負荷の範囲の最小値を示
す。また、Ｂｉは、「とても快適なシート」の、区域ｉ
に及ぼされる総負荷の部分負荷の範囲の最大値を示す。

【００３６】たとえば、Ｎ＝１６の区域をシートに設け
ることができる。すなわち、背もたれには、３つの胸区
域と３つの腰区域と右と左の受け部区域、座部には、左
と右の臀部区域と右と左の腿区域と４つの当て部区域が
ある。

【００３７】ところで、プロセッサ４０は、前述したア
ルゴリズムに代えて、もっと複合的なアルゴリズムを実
行するようにしてもよい。たとえば、所定の区域の圧力
分布の標準偏差や、所定の区域内もしくは区域間での圧
力勾配や、所定の区域での圧力勾配の平均や、所定の区
域での圧力勾配の最大値や、所定の区域の中央の圧力
や、所定の区域の総負荷の部分負荷や、総負荷の部分負
荷のいくつかの区域についての和等の、現実の圧力分布
の種々の特性の線形結合に、ユーザの現実の快適レベル
が等しいものとするようにしてもよい。そして、ユーザ
の現実の快適レベルを得られるように、現実の圧力分布
の前記特性の線形結合が得られたら、プロセッサ４０
は、現実の快適レベルと望ましい快適レベルとを比較す
る。そして、もし、現実の快適レベルが、望ましい範囲
の外にある場合は、現実の快適レベルが望ましい範囲内
となるまで、負荷受面の形状を変更する。

【００３８】ところで、以上説明して実施例において
は、面内の各空気袋の空気の量を変えることにより、負
荷受面の形状を変更した。しかし、形状の変更は、水圧
や油圧もしくは負荷受面内に設けたプレートを用いるこ
とによって実現するようにしてもよい。図５は、負荷受
面を１１０を有する負荷支持部材１００の部分断面図で
ある。図示するように、負荷支持部材の中に設けられた
複数のプレート１２０は、モーターによって駆動される
シャフト上に取付けられており（図示するのを省略して
いる）、負荷受面の形状を変更するためにプロセッサの
制御下で配置しなおされる。

【００３９】なお、本実施例は、単なる一例であって、
当業者は、この他にも本発明より種々の実施態様を得る
ことができる。

【００４０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、所定の
圧力分布の特性と快適さとの関係を用いて、望まれる快
適レベルをユーザに提供するために、シートやベッド等
の負荷受面を自動的に形成し直せるフィードバックシス
テムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例において、負荷受面形状を再
形成するフィードバックシステムの構成を示すブロック
図である。

【図２】本発明の一実施例において、形状を再形成する
負荷受面を有するシートを示す説明図である。

【図３】本発明の一実施例において、負荷受面形状を再
形成したシートを示す説明図である。

【図４】本発明の一実施例においてプロセッサが実行す
るアルゴリズムを示したフローチャートである。

【図５】負荷受面形状を再形成する他の機構を示した説
明図である。

【符号の説明】

１０ 負荷支持部材 １２ 負荷受面 １４ 圧力センサ ２０ 空気袋 ２２ 圧搾媒体のソース ２４ 導管 ２６ バルブ ２８ モータ ３０ フィードバックシステム ３２ マルチプレクサ

フロントページの続き (72)発明者 ホセ バナーグ アメリカ合衆国、ニューヨーク州 11379、 ミドル ビレッジ、ジュナパ バレー ロ ード 75−31 (72)発明者 ラビ グーネティレーク アメリカ合衆国、ニューヨーク州 11746、 ディックス ヒルズ、ストレート パス 70 (72)発明者 チャンドラ ネール アメリカ合衆国、ニューヨーク州 11746、 ディックス ヒルズ、ストレート パス 70

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザが負荷受面に及ぼす現実の圧力分布
   を示すデータを生成する圧力感知手段と、 前記圧力感知手段が生成したデータを処理する電子処理
   手段と、 ユーザの望ましい快適レベルを得るように、前記電子処
   理手段の指示に応じて、ユーザによって前記負荷受面に
   及ぼされている圧力分布が変化するように前記負荷受面
   を再形成するサーボ手段とを有し、 望ましい快適レベルをユーザに提供するように、負荷受
   面を調整することを特徴とする電子システム。
2. 【請求項２】請求項１記載の電子システムであって、 前記負荷受面は、シートの一部を形成することを特徴と
   する電子システム。
3. 【請求項３】請求項２記載の電子システムであって、 前記シートは、乗りもののシートであることを特徴とす
   る電子システム。
4. 【請求項４】請求項２記載の電子システムえあって、 前記シートは、事務用シートであることを特徴とする電
   子システム。
5. 【請求項５】請求項１記載の電子システムであって、 前記負荷受面は、寝台の一部を形成することを特徴とす
   る電子システム。
6. 【請求項６】請求項１記載の電子システムであって、 前記負荷受面の内に１または複数の空気袋を有し、前記
   サーボ手段は、前記１または複数の空気袋内の空気量を
   制御することにより、前記負荷受面を再形成することを
   特徴とする電子システム。
7. 【請求項７】請求項１記載の電子システムであって、 前記負荷受面の内に複数のプレートを有し、前記サーボ
   手段は、前記複数のプレートの位置を調整する手段を有
   することを特徴とする電子システム。
8. 【請求項８】請求項１記載の電子システムであって、 前記圧力感知手段は、複数の圧力センサによって構成さ
   れる２次元配列であることを特徴とする電子システム。
9. 【請求項９】請求項８記載の電子システムであって、 前記電子処理手段は、前記負荷受面の複数の区域上に及
   ぼされる、総負荷の部分負荷を求め、各区域上の総負荷
   の部分負荷と各区域について、あらかじめ定めた負荷の
   範囲とを比較することを特徴とする電子システム。
10. 【請求項１０】請求項９記載の電子システムであって、 前記サーボ手段は、各区域に及ぼされる総負荷の部分負
    荷が、前記各区域についてあらかじめ定めた負荷範囲の
    うち、対応する負荷範囲の範囲内となるように、複数の
    区域の負荷分布が変化するように、前記負荷受面を再形
    成することを特徴とする電子システム。
11. 【請求項１１】請求項１０記載の電子システムであっ
    て、 前記電子処理手段は、前記各区域に及ぼされる負荷の割
    合を、時間について平均化されているを特徴とする電子
    システム。
12. 【請求項１２】負荷受面と、 前記負荷受面にユーザによって及ぼされる圧力を検出す
    る、前記負荷受面の内に設けられた、複数の圧力センサ
    より構成される配列と、 前記負荷受面に連結し、前記負荷受面の形状を変更する
    形状変更手段と、 前記圧力センサの配列が生成するデータを受け、前記圧
    力センサの生成したデータに応じて、前記負荷受面の形
    状を制御するために、前記形状変更手段を制御する処理
    手段と、 を有することを特徴とする負荷支持装置。
13. 【請求項１３】請求項１２記載の負荷支持装置であっ
    て、 前記処理手段は、前記負荷受面の複数の区域のそれぞれ
    に及ぼされる総負荷の部分負荷と、あらかじめ定めた範
    囲とを比較することを特徴とする負荷支持装置。
14. 【請求項１４】望ましい快適レベルを個々のユーザに提
    供するように、負荷受面を調整する負荷受面の方法であ
    って、 個々のユーザによって前記負荷受面に及ぼされる圧力の
    分布を感知するステップと、 前記負荷受面の複数の区域のそれぞれに、前記ユーザに
    よって及ぼされる総負荷の部分負荷と、各区域について
    予め定めた範囲とを比較するステップと、 各区域の総負荷の部分負荷が、対応する前記あらかじめ
    定めた範囲の範囲内となるように、前記負荷受面の形状
    を再形成するステップを有し、 個々のユーザにとって、望ましい快適レベルを達成する
    ことを特徴とする負荷受面の調整方法。
15. 【請求項１５】負荷受面と、 前記負荷受面の内に配置された圧力センサと、 前記圧力センサと接続し、ユーザが前記負荷受面上に支
    持されたときに、前記圧力センサによって生成されたデ
    ータを処理するプロセッサと、 前記負荷受面の内に設けられた形状変更手段と、 前記ユーザにとって望ましい快適なレベルが達成される
    ように、前記負荷受面の形状が変化するように、前記プ
    ロセッサの指示に応じて、前記形状変更手段を駆動する
    サーボ手段とを有することを特徴とする負荷支持装置。
16. 【請求項１６】請求項１５記載の負荷支持装置であっ
    て、 前記形状変更手段は、複数の空気袋を有し、前記サーボ
    手段は、前記空気袋の空気量を統制することを特徴とす
    る負荷支持装置。
17. 【請求項１７】負荷受面によって支持される個々のユー
    ザに望ましい快適なレベルを提供するように、前記負荷
    受面を調整する負荷受面の調整方法であって、 圧力感知手段を利用し、ユーザによって前記負荷受面に
    及ぼされる現実の圧力分布を表すデータを電子的に生成
    するステップと、 電子処理手段によって、前記データを処理し、前記現実
    の圧力分布の特性の組を求め、前記特性を利用して、前
    記負荷受面上の個々のユーザ現実の快適さのレベルが、
    望ましい快適さの範囲内にあるかを判定すうステップ
    と、 もし、前記現実の快適さのレベルが、望ましい快適さの
    範囲内にない場合に、前記現実の快適さのレベルが、望
    ましい快適さの範囲内となるように、前記負荷受面の圧
    力分布が変化するように、前記負荷受面の形状を、前記
    電子処理手段の制御下で再形成するステップとを有する
    ことを特徴とする負荷受面の調整方法。