JPH05130998A - 外科用ステープラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】【目的】 空カートリッジの装填時やカートリッジの非
装填時にステープラーが閉じられたり或いは空打ちされ
るのを防止する。【構成】 ステープラー１０は、カートリッジ非装填ま
たは空カートリッジの装填を検知する検知機構を有して
いる。この検知機構は、アンビルフレーム１２内に設け
られてカートリッジ３２内に突出方向へ付勢されたピン
８２を有している。一方、カートリッジ３２はそのハウ
ジング４０内に、ステープル４１を押し出すプッシャー
４２を有している。ステープル４１が既に打ち込まれた
カートリッジ３２が装填されたときには、ピン８２がカ
ートリッジ３２内へ突出し、ラム４８の移動を阻止する
ことによってステープラーの発射を阻止する。【効果】 空カートリッジの装填時やカートリッジの非
装填時に、ステープラーが組織を挟み付けるのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般的に外科用ステー
プラーに関し、特に、複数個のステープルを直線沿いに
平行かつ千鳥状に、圧縮された生体組織に貫通させるた
めに使用される外科用ステープラーに関する。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】複数個のステープルを平行
に、圧縮された生体組織に貫通させるために使用される
外科用ステープラーは技術的によく知られており、通常
横切開や切除に先立って組織や器官をふさぐために、あ
るいは吻合術において、さらに胸部および腹部形成処置
において器官をふさぐために用いられる。

【０００３】この種のよく知られた肺および腸の外科用
ステープラーの１つは、長年にわたり使用されてきてお
り、現在、「ザ・ピーアイステープラー」という商品名
で販売されている。これは、ミネソタ州セント・ポール
のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュア
リング・カンパニー（３Ｍ）によるカタログ３９６０に
記載されている。そのステープラーの使用方法は、ミネ
ソタ州セント・ポールのミネソタ・マイニング・アンド
・マニュファクチュアリング・カンパニー（３Ｍ）から
入手できる国会図書館カタログナンバー８５−０８２５
９９の「外科用ステープラー、胃と小腸の処置、第１
巻」と題する刊行物、ＩＳＢＮ０−９３７４３３−００
−４に記載されている。

【０００４】そのステープラーおよび１９８３年７月７
日に公開されたフロイント氏らによるＰＣＴ出願第ＷＯ
８３／０２２４７号明細書に記載されている同様のステ
ープラーは、ステープルを満たしたカートリッジまたは
ハウジングから圧縮された生体組織へとステープルを打
ち込むように構成されている。これらのステープラー
は、アンビルと、顎状部と、取り外し自在のカートリッ
ジを含むカートリッジホルダーと、ハンドルレバーとを
有する。

【０００５】上記「ピーアイステープラー」の如きステ
ープラーは、ハンドルレバーと、自由端および支持端を
有する大略Ｃ形のアンビル部と（通常自由端に隣接して
位置決め穴が形成されている）、位置決め貫通通路を有
するカートリッジまたはステープルハウジングを取り外
し自在に受け入れるためのカートリッジ搬送部材と、位
置決めピンとを有する。この位置決めピンは、ステープ
ルハウジング内の貫通通路を通ってアンビル顎状部内の
位置決め穴へと伸びる係合位置すなわち位置決め位置
と、使用後のステープルカートリッジを取り外し、カー
トリッジを取り替えるために位置決め貫通通路と位置決
め穴から離れた解除位置すなわち非係合位置との間で移
動可能である。

【０００６】アンビルおよびカートリッジ搬送部材は各
々一方向に伸びており、アンビル部は、上記一方向に対
して大略直交する直交平面内に位置する特定形状のアン
ビル面を有する。位置決めピンがステープルハウジング
内の貫通通路を通じてアンビル顎状部内の位置決め穴へ
と伸びているとき（すなわち位置決めピンが位置決め位
置にあるとき）、特定形状のアンビル面は、打ち込まれ
ていないステープルを入れているカートリッジまたはス
テープルハウジング内の縦溝と略対面する。カートリッ
ジ搬送部材またはカートリッジハウジングは、カートリ
ッジハウジングとアンビル面が互いに接近しているクロ
ーズドポジションすなわちクランプポジションと、クロ
ーズドポジションよりも互いに間隔が開いているオープ
ンポジションとの間で移動可能である。

【０００７】一般的に、「ピーアイステープラー」の如
きステープラーは、ステープルを打ち込むべき組織に隣
接した位置に位置決めされる。このときアンビル・顎状
部はその組織に略接近しており、位置決めピンは位置決
め位置へ移動している。ステープラーの第１の動作でハ
ンドルレバーを動かすと、カートリッジホルダーはアン
ビルに向けて移動してカートリッジハウジングをステー
プルが打ち込まれるクランプポジションに位置せしめ
る。そして、第２の動作でハンドルレバーを動かすと、
ステープルは打ち込まれる（例えば、ステープルがカー
トリッジから打ち出される）。

【０００８】外科処置においては、とりわけ縫合される
べき組織の適切な止血を確実に行うために、クランプ力
が組織を高圧縮するような結果を招いてしまう場合があ
る。「ピーアイステープラー」の如き外科用ステープラ
ーに関しては、クランプ力の度合は外科処置の各場合に
おいてさまざまである。そのようなクランプ力はとじら
れる組織に少なくともある程度の外傷を与える。

【０００９】クランプ力が非常に強い場合、係合位置決
めピンを持たない「ピーアイステープラー」の如き従来
のステープラーは、アンビル部とカートリッジハウジン
グが互いに横方向にそれるために（例えば、アンビル部
がステープラーの長軸に対して横方向にそれる場合、お
よび／またはアンビル部のそれ方向と逆の横方向にカー
トリッジハウジングがそれる場合）、切りそこなう場合
がある。

【００１０】アンビルとカートリッジハウジングの間に
ステープルを打ち込む前、すなわちアンビルとカートリ
ッジハウジングとの間で組織を留めるよりも前に、位置
決め位置へ位置決めピンを動かすことによって、カート
リッジハウジング内のステープルとアンビルの特定形状
面の相互の位置決めがなされ、さらにカートリッジハウ
ジングと特定形状のアンビル面による切り損じが防止さ
れるので、打ち込まれるステープルをより正確に意図す
る位置で打ち込むことができる。位置決めピンを位置決
め位置へ動かすことによって、さらに、カートリッジア
ッセンブリが意図する組織上でクランプされるときにア
ンビルとカートリッジハウジングの間から組織が抜け出
ることを防止できる。

【００１１】「ピーアイステープラー」の如き従来のス
テープラーは、位置決めピンが位置決め位置に位置決め
されていない状態で、アンビルとカートリッジハウジン
グとの間でステープルを打ち込むこと、すなわち組織を
留めることもありうるので、様々な問題に直面する。
「ピーアイステープラー」の如き従来のステープラーの
位置決めピンが係合されているかどうかを判断すること
は、特に手術中には、困難だと思われる。また、不注意
に、位置決めピンを位置決め位置へ動かしそこなうこと
もありうる。アンビルとカートリッジハウジングの間で
組織を留める前に、位置決めピンが位置決め位置へ動か
なければ、縫合されるべき組織がアンビルとカートリッ
ジハウジングの間から抜け出ることがあり、これは不完
全な吻合術と他の好ましくない結果を招くことになる。
さらに、ステープルが打ち込まれる前に、位置決めピン
が位置決め位置へ動かなければ、ステープルは良好にと
じられないことがある。「ピーアイステープラー」の如
き従来のステープラーはまた、何時カートリッジのステ
ープルが使用されたか見分けるのが困難であるので、様
々な問題に直面する。時には、ステープラーが同じ患者
に対して何回も用いられる外科処置の最中に、ステープ
ルが打ち込まれた後に使用後のカートリッジがステープ
ラーの中に不注意で残っていたり、使用後のカートリッ
ジが、患者に打ち込まれようとするステープラーに不注
意に装填されることもありうる。ステープラーに未使用
以外のカートリッジハウジングが装填され、かつステー
プラーがとじられるべき組織に留められれば、ステープ
ラーによって引き起こされる圧縮力は組織に悪影響を及
ぼし、不必要な外傷を与えることになる。（１）組織
に、使用後のカートリッジを有するステープラーを留め
ること、（２）役に立たないステープラーの打ち込み操
作をすること、（３）その後に未使用のステープラーを
再準備すること、（４）意図する組織にステープラーを
再度近付けること、（５）ステープルを再度打ち込むこ
と、これらの連続が外科処置中の貴重な時間を浪費する
ことになる。

【００１２】さらに、「ピーアイステープラー」の如き
従来のステープラーは、外科医が、閉じたステープルの
側で、切開するためにメスを使うような処置（例えば、
ミネソタ州セント・ポールのミネソタ・マイニング・ア
ンド・マニュファクチュアリング・カンパニー（３Ｍ）
から入手できる国会図書館カタログナンバー８５−０８
２５９９の「外科用ステープラー、胃と小腸の処置、第
１巻」と題する刊行物、ＩＳＢＮ０−９３７４３３−０
０−４の第１４、１５ページの「損傷の切除」と題する
項目に記載された処置）において使用されることがあ
る。そのような処置において、使用後のステープラーカ
ートリッジを用いれば、処置を受けている患者に対して
無駄な出血と、不適切な止血による組織損傷をもたらす
かもしれない。

【００１３】外科用ステープラーカートリッジ安全装置
が米国特許第４，８６３，０８８号明細書、第４，９５
５，９５９号明細書および米国特許出願第０７／６２
９，５９７号明細書に記載されている。それらのステー
プラーにおける打ち込み機構は連続的にステープルを組
織内へと打ち込んで閉じる。各ステープルは次から次へ
と連続して組織内に閉じられるので、ステープルを打ち
込むのに要する力は、全てのステープルが通常同時に組
織内で閉じられる「ピーアイステープラー」の如きステ
ープラーを打ち込むのに要する力よりも一般的に小さ
い。

【００１４】本発明では、上記従来技術と同一の部分
（例えば、レバーすなわち「ハンドル」）が、組織に接
近して留めるための第１の動作と、通常同時に組織内に
全てのステープルを閉じるための第２の動作両方におい
て動作するが、それとは異なって、米国特許第４，８６
３，０８８号明細書と第４，９５５，９５９号明細書お
よび米国特許出願第０７／６２９，５９７号明細書に記
載されている「アイエルエー」の如きステープラーは、
（１）連続してステープルを打ち込むための部材（例え
ば、打ち込みタブすなわちボタン）と（２）組織に留め
るための部材（打ち込みタブすなわちボタンを含まない
ステープラーの要素）とを分けて利用している。

【００１５】ショウ氏らに対して与えられ、さらにオハ
イオ州シンシナティのセンムト・インコーポレイテッド
に譲渡された米国特許第４，５２７，７２４号明細書に
は、「プロクシメイト」という商品名でニュージャージ
ー州サマーヴィルのエチコン・インコーポレイテッドに
よって販売されている外科用ステープラーと同様の外科
用ステープラーが記載されている。そのステープラーは
ロックアウト装置を有し、該ロックアウト装置は、位置
決めピンおよび保持ピンが作用位置へ移らない場合は、
ステープラーを組織に留めるための調整ノブの回動を排
除する。しかし、このロックアウト装置が作用するの
は、使用者が位置決めピンおよび保持ピンを作用位置に
すべらせるまでである。一旦使用者が位置決めピンおよ
び保持ピンを作用位置へすべらせると、ロックアウト装
置は容易には元に戻らないように形成されている。この
ように、ロックアウト装置の働きを止めるためには、使
用者はただピンを作用位置へすべらせ、そして作用位置
から離せばよい。しかし、このステープラーには、ステ
ープラーが組織に留められるときに作用位置にピンを保
持するような特徴がない。

【００１６】

【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
よれば、長手方向に延在し、その長手方向に対して大略
直交する平面内に位置するアンビル面と、アンビル面に
開口する位置決め穴を形成する面とを有するアンビルフ
レームと、カートリッジアセンブリとを備え、該カート
リッジアセンブリがアンビル面から離れたオープンポジ
ションと、カートリッジアセンブリとアンビル面とが閉
じた関係のクローズドポジションとの間で、カートリッ
ジアセンブリがアンビルフレームに対して移動可能に構
成された外科用ステープラーが提供される。カートリッ
ジアセンブリは、アンビル面に対向して複数列に配列さ
れた複数のステープルを収納するカートリッジハウジン
グを有している。

【００１７】また、この外科用ステープラーは、このス
テープラーに装着され且つ長手方向へ延在する位置決め
ピンを有し、位置決めピンは、該位置決めピンが位置決
め穴に延在する位置決め位置と、位置決めピンが位置決
め穴から離れる解放位置との間で移動可能になってい
る。

【００１８】位置決めピンが位置決め位置以外の位置に
あるときにいつでも、カートリッジアセンブリのオープ
ンポジションからクローズドポジションへの移動を連続
的に阻止するとともに、カートリッジアセンブリがクロ
ーズドポジションに有るときに、位置決めピンの位置決
め位置から解放位置への移動を阻止するために、カート
リッジアセンブリとアンビルとを係合させる機構を設け
ていることによって、本発明によれば、(１)ステープル
が適切に配列でき、(２)ステープルで縫合されるべき組
織の適切な止血を促進し、(３)ステープラーのアンビル
とカートリッジ部分の「脱離」を阻止し、(４)ステープル
で縫合すべき組織にカートリッジアセンブリがクランプ
されたときに、アンビルとカートリッジハウジングの間
から組織が逃げるのを阻止し、さらに、(５)弱い結合
や、結合部と組織での血の流れの欠如の可能性を少なく
できるステープラーが提供される。

【００１９】本発明に係るステープラーは、カートリッ
ジハウジングとアンビル面との間の組織にステープルを
止めて閉じるというステープルの打ち出しを行うための
機構と、打ち出し準備のされたカートリッジハウジング
がステープラーに装填されたとき以外は、カートリッジ
アセンブリのオープンポジションからクローズドポジシ
ョンへの移動を阻止する手段とを備えている。オープン
ポジションからクローズドポジションへのカートリッジ
アセンブリの移動を阻止する手段により、(１)使用済み
のステープルカートリッジがステープラーに装填されて
いるときに、ステープラーのアンビルとカートリッジ部
品との間での生体組織の接近とクランプが阻止され、
(２)使用者によるステープラーの再打ち出しの試みが阻
止され、(３)組織の必要以上の損傷、血液の損失、不十
分な止血、及び手術中の時間の浪費などの可能性の少な
いステープラーが提供される。

【００２０】本発明に係るステープラーの好適な実施例
によれば、基端部及び先端部と、それぞれ長手方向に延
在してその間にチャネルを構成するように分離した一対
の側面部とを有するアンビルフレームを備えたステープ
ラーが提供される。アンビルフレームは、第１端及び第
２端を有する基端部に大略隣接するハンドル部と、先端
部に大略隣接するアンビル面を有する顎状部とを有して
いる。顎状部は、アンビル面に開口する位置決め穴を構
成する面を有し、アンビル面は、長手方向にほぼ直交す
る平面内に位置している。

【００２１】第１端及び第２端を有する細長い手動操作
ハンドルまたはレバー部材が、そのレバー部材の第１端
がハンドル部の第１端部から離れた解放位置と、レバー
部材及びハンドル部が閉じた関係の作動位置との間で、
アンビルフレームに対してレバーのピボット動作を可能
とするために、その第２端で旋回可能に装着されてい
る。付勢手段(例えば、一端がアンビルフレームに、他
端がレバー部材に装着されたコイルスプリングなど)
が、レバー部材を解放位置へ向かって付勢する。付勢手
段は、一端がアンビルフレームに、他端がレバー部材に
装着されたコイルスプリングであることが好ましい。

【００２２】基端部と先端部とを有するカートリッジア
センブリは、アンビルフレームに対する長手方向への移
動が可能に、両側面部の間のチャネルに装着されてい
る。カートリッジアセンブリは、それぞれ長手方向へ延
在してその間にラム用チャネルを構成するように分離し
た第１及び第２側面部を有するカートリッジ搬送部材を
有している。第１及び第２側面部は、カートリッジアセ
ンブリの基端部に大略隣接したカートリッジ用溝を構成
する表面を有している。

【００２３】カートリッジ用溝の表面は、アンビル面に
対向して複数列に配列された複数のステープルを収納す
るカートリッジハウジングと、カートリッジハウジング
とアンビル面との間の組織にステープルを止めて閉じる
ように、カートリッジハウジング内のステープルをアン
ビル面に押圧するためのプッシャー等のプッシャー手段
とを解放可能に受け入れるように構成されている。プッ
シャーは一対のエッジを有し、且つ、ステープラーの打
ち出しを行うときにカートリッジハウジングに対してプ
ッシャーが先端側へ移動するのに適応した打ち出し前位
置と打ち出し位置との間での移動のために、ステープル
の近傍に位置している。また、カートリッジハウジング
は、位置決め穴の反対側に位置する位置決め貫通路を構
成する面を有している。その機能については後述する。

【００２４】カートリッジアセンブリを、カートリッジ
ハウジングとアンビル面とが閉じた関係にあるクローズ
ドポジションと、カートリッジハウジングとアンビル面
とがクローズドポジションよりも互いに離れて位置する
オープンポジションとの間でアンビルフレームに対して
長手方向へ移動可能に装着する手段を備えている。

【００２５】細長いＴバーまたはラムが、カートリッジ
搬送部材とアンビルフレームに対する長手方向へ移動可
能に、第１及び第２側面部の間のラム用チャネルに装着
されている。ラムは、カートリッジハウジングとアンビ
ル面とがクローズドポジションにあるときに、ステープ
ルの打ち出しを行うためにプッシャーと係合して該プッ
シャーを先端側に駆動するように構成されている。

【００２６】レバー部の解放位置から作動位置への１回
目の動作によってカートリッジアセンブリをオープンポ
ジションからクローズドポジションへ初期移動させ、次
いで、レバー部の解放位置から作動位置への２回目の動
作によってステープラーの打ち出し(言い替えれば、プ
ッシャーによりカートリッジハウジングからステープル
を押し出し、ステープルをアンビル面に押圧し、さらに
ステープルをカートリッジハウジングとアンビルの顎状
部との間の組織に止めて閉じるために、カートリッジ搬
送部材に対してラムを先端側へ移動させること)を行う
ために、作動部材が設けられている。また、別の付勢手
段(例えば、アンビルフレームとラムとの間に連結され
たコイルスプリングなど)が、カートリッジアセンブリ
をクローズドポジションからオープンポジションへ付勢
する。付勢手段は、アンビルフレームとラムとの間に連
結されたコイルスプリングであることが好ましい。

【００２７】作動手段は、中央回動部と、第１端及び第
２端を有し、第１端がアンビルフレームに固定され、第
２端がカートリッジ搬送部材に連結されたトグルジョイ
ントリンクにより構成することが好ましい。中央回動部
は、カートリッジアセンブリをオープンポジションから
クローズドポジションへ駆動すべく、トグルジョイント
リンクを、折込位置から、トグルジョイントリンクがほ
ぼ真っ直ぐとなるインライン位置、すなわちセンター位
置を経て、(折込位置に対して)僅かに反転した伸長位置
へ移動させるために、レバー部が解放位置から作動位置
へ第１回目に移動するときにレバー部材と係合するよう
に構成された表面を有していることが好ましい。また、
作動手段は、カートリッジアセンブリをクローズドポジ
ションからオープンポジションへ付勢するコイルスプリ
ングの付勢力に抗して、カートリッジアセンブリをクロ
ーズドポジションに保持するための手段を有しているこ
とが好ましい。また、この手段は、トグルジョイントリ
ンクが伸長位置を通過して移動するのを防止すべく、ト
グルジョイントリンクの中央回動部に設けたストップフ
ランジで構成することが好ましい。また、その代わり
に、この手段はハンドルカバーに形成したストップ面で
構成することができる。

【００２８】作動手段は、また、ラムのカムショルダー
面を構成する面と、第１端及び第２端と、その第２端に
隣接するカム面とを有する爪と、カートリッジ搬送部材
に対してラムを先端側へ駆動することによってステープ
ラーを打ち出すために、爪を、カム面がラムのカムショ
ルダー面から大略分離した第１位置と、カム面がラムの
カムショルダー面と係合した第２位置との間で移動可能
にレバー部に装着する手段とを備えていることが好まし
い。また、このステープラーは、さらに、爪を第２位置
へ付勢するためのトーションスプリングなどの手段を備
え、カートリッジアセンブリがオープンポジションから
クローズドポジションへ動くまでは爪を第１位置に保持
するように構成された面をラムに設けることが好まし
い。

【００２９】さらに、このステープラーは、アンビルフ
レームの基端部に旋回可能に装着された第１端と、第２
係合端とを有する解除アームを設けることが好ましい。
この解除アームは、カートリッジアセンブリをクローズ
ドポジションからオープンポジションへ付勢するための
手段(例えばコイルスプリング)の付勢力の下で、カート
リッジアセンブリをクローズドポジションからオープン
ポジションへ移動可能とするように、爪を第２位置から
第１位置へ移動させ、トグルジョイントリンクを折込位
置から伸長位置へ向かって移動させるために、爪及びト
グルジョイントリンクと係合するように構成された表面
を有している。

【００３０】また、本発明に係るステープラーは、既発
射のカートリッジハウジングがステープラーに装填され
ているかどうかを検出し、既発射のカートリッジが装填
されているときにステープラーを閉じてステープルの打
ち出しを阻止する手段を備えている。 本発明に係るス
テープラーの第１の実施例では、打ち出したカートリッ
ジハウジングがステープラーに装填されているときに、
カートリッジアセンブリのオープンポジションからクロ
ーズドポジションへの移動を阻止する手段は、アンビル
フレームと、第１端及び第２端を有するロックピンとを
備え、アンビルフレームは、アンビルフレームの表面に
開口し、底面を有する安全穴を構成する面を有してい
る。ロックピンは、オープンポジションとクローズドポ
ジションとの間でのカートリッジアセンブリの一往復動
作を可能とするために、ロックピンの第１端がプッシャ
ーのエッジと接する状態の解放位置と、それに続くオー
プンポジションからクローズドポジションへのカートリ
ッジアセンブリの移動を阻止するために、ロックピンの
第１端が安全穴を越えてラムの通路へ突出する状態の阻
止位置との間で移動可能に、安全穴内に装着されてい
る。付勢手段は、ロックピンを阻止位置側へ付勢する。
付勢手段は、第１端がロックピンの第２端に連結され、
第２端が安全穴の底面に連結されたコイルスプリングで
構成することが好ましい。

【００３１】本発明に係るステープラーの第２の実施例
では、プッシャーが打ち出し位置となっているカートリ
ッジハウジングがステープラーに装填されているとき
に、カートリッジアセンブリがオープンポジションから
クローズドポジションへ移動するのを阻止するために、
別の手段が設けられている。この手段は、カートリッジ
アセンブリのカートリッジ搬送部材における係止ノッチ
で構成され、ロックピンが阻止位置にあるときに、オー
プンポジションからクローズドポジションへのカートリ
ッジアセンブリの移動を阻止するために、ロックピンが
係止ノッチの表面と係合するようになっている。第２実
施例においては、ロックピンは、単にラムの障害物とし
て機能するというよりも、カートリッジアセンブリの動
作を阻止するために係止ノッチと係合する。

【００３２】本発明に係るステープラーの第３の実施例
では、係止ノッチ及び／またはロックピンは、カートリ
ッジアセンブリがオープンポジションからクローズドポ
ジションへ初期動作するときに、ロックピンを解放位置
へ向かってカム動作させるために、傾斜したカム面を有
している。

【００３３】以上説明した３つの実施例では、安全案内
部材を設けることができる。安全案内部材は、(１)アン
ビルフレームに対する長手方向への動作のためにアンビ
ルフレームに摺動可能に装着され、基端部及び先端部を
有するスリーブと、(２)スリーブの先端部に装着された
長手方向へ延在する位置決めピンとを備え、このピン
は、カートリッジハウジングの位置決め貫通路を通って
位置決め穴内に延在する位置決め位置と、位置決めピン
が位置決め貫通路及び位置決め穴から離れた解放位置と
の間で移動可能となっており、さらに、(３)位置決めピ
ンが位置決め位置にあるとき以外は、カートリッジアセ
ンブリのオープンポジションからクローズドポジション
への移動を阻止するとともに、カートリッジアセンブリ
がクローズドポジションにあるときに、位置決めピンの
位置決め位置から解放位置への移動を阻止するための手
段とを備えている。

【００３４】位置決めピンが位置決め位置にあるとき以
外はカートリッジアセンブリのオープンポジションから
クローズドポジションへの移動を阻止するとともに、カ
ートリッジアセンブリがクローズドポジションにあると
きに位置決めピンの位置決め位置から解放位置への移動
を阻止するための手段は、アンビルフレーム、カートリ
ッジ搬送部材、及びラムに安全ノッチを形成する面と、
カムショルダー面と穴を構成する面とを有する安全ゲー
トとを有することが好ましい。アンビルフレーム、カー
トリッジ搬送部材及びラムに安全ノッチを構成する面
は、カートリッジアセンブリがオープンポジションにあ
るときに、ステープラーを横切って側方へ延びる連続し
た安全ノッチ構成するために位置合わせされ、カートリ
ッジアセンブリがクローズドポジションにあるときに位
置がずれる。

【００３５】安全ゲートは、カートリッジアセンブリと
アンビルフレームとの間の相対的な動作を阻止すべく、
安全ノッチを構成する表面に安全ゲートが係合した状態
の係止位置と、カートリッジアセンブリとアンビルフレ
ームとのオープンポジションとクローズドポジションと
の間での相対的な動作を可能とするために、安全ゲート
が安全ノッチから分離した状態の非係止位置との間で、
アンビルフレームに対して相対的に動作可能に、該アン
ビルフレームに隣接して装着されている。

【００３６】安全案内部材は、スリーブの基端部から安
全ゲート穴を通って基端部側へ突出する安全ゲート阻止
ガイドを有している。このガイドは、位置決めピンが位
置決め位置以外の位置にあるときに安全ゲートを係止位
置へ向かって付勢するように構成されるとともに、位置
決めピンが位置決め位置へ移動するときに、安全ゲート
を係止位置から非係止位置へ駆動するために、安全ゲー
トのカムショルダー面と係合するように形成されたカム
面を基端部に有している。

【００３７】カートリッジアセンブリがクローズドポジ
ションにあるときに位置決めピンの位置決め位置から解
放位置へ向かう移動を阻止する手段は、位置決めピンが
位置決め位置から離れる方向へ移動するときに、安全ゲ
ートを非係止位置から係止位置へ向かって駆動するため
に、安全ゲートの表面と係合するように形成されたカム
面と大略対向するリターンカム面を有する安全ゲート阻
止ガイドと、リターンカム面が安全ゲートを非係止位置
から係止位置へ向かって駆動するのを阻止することによ
って、カートリッジアセンブリがクローズドポジション
にあるときにおける位置決めピンの位置決め位置から解
放位置へ向かう移動を阻止するために、安全ゲートと係
合すべくカートリッジ搬送部材とラムに形成された表面
とを有している。

【００３８】

【実施例】以下に本発明の実施例を図１〜２１に従って
詳細に説明する。図１〜１４は、本発明の第１実施例に
係る外科用ステープラーを示している。

【００３９】このステープラー１０は、一般的に、基端
部１４と、先端部１６と、側面部１７,１８とを備えた
アンビルフレーム１２からなる。これらの側面部１７,
１８は、夫々、長手方向に細長く形成されており、間に
チャネルを形成するべく、両側面部１７,１８は所定間
隔隔てられている。アンビルフレーム１２は、第１端２
０と第２端２１とを有し基端部１４に略隣接して位置せ
しめられたハンドル部１９と、アンビル面２３を有し先
端部１６に略隣接して位置せしめられた顎状部２２とを
有している。このアンビル面２３は特定形状に形成さ
れ、上記長手方向と直角に交わる面に位置せしめられて
いる。この顎状部２２は、アンビル面２３に開口する位
置決め穴１５を形成する面有している。この位置決め穴
１５の機能に就いては、後に記載する。

【００４０】ハンドルハウジング２４は、アンビルフレ
ーム１２に固定されている。このハンドルハウジング２
４は、ナイロンや、ポリプロピレンや、高密度ポリエチ
レンや、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ＡＢＳ)
や、ポリエーテルイミドや、ポリスチレンや、アセター
ル又はポリカーボネイト等のポリマー材料等、適当なあ
らゆる素材から構成されることができる。細長形状の手
動式可動ハンドルレバー２５(図９参照)は第１,２端２
６,２７を有し、該ハンドルレバー２５は、第２端２７
において、ピン２８等の軸支手段によりアンビルフレー
ム１２に取り付けられている。ハンドルカバー２９は可
動ハンドルレバー２５に取り付けられている。このハン
ドルカバー２９は、上記ハンドルハウジング２４を形成
するのに使用される材料と類似したポリマー材料等から
形成することができる。このハンドルカバー２９及びハ
ンドルハウジング２４は、使い勝手の良いようにかつス
テープラー１０を効果的に把持できるように構成され
る。このハンドルカバー２９は、ステープラー１０に
(たとえば、可動ハンドルレバー２５やアンビルフレー
ム１２の夫々に)スナップ係合させることができるよう
に構成することができる。

【００４１】上記可動ハンドルレバー２５は、ハンドル
部１９の第２端２１に略隣接する位置においてアンビル
フレーム１２に取り付けられる。ピン２８により、可動
ハンドルレバー２５とハンドルカバー２９とがアンビル
フレーム１２に取り付けられる。これによって、可動ハ
ンドルレバー２５は、アンビルフレーム１２に対して、
可動ハンドルレバー２５の第１端２６がハンドル部１９
の基端部１４から隔てられた解放位置(図１,２,４参照)
と、可動ハンドルレバー２５とハンドル部１９とが接近
した作動位置(図３,５参照)との間で軸を中心として回
動せしめられる。付勢手段により、可動ハンドルレバー
２５は、解放位置に付勢せしめられる。この付勢手段
は、アンビルフレーム１２の一端、及び可動ハンドルレ
バー２５の他端に取り付けられるコイルスプリング３０
を備えることが好ましい。

【００４２】基端部３３と先端部３４とを有するカート
リッジアセンブリ３２は、アンビルフレーム１２に対す
る長手方向の移動を可能ならしめるべく、側面部１７,
１８間に延在するチャネルに取り付けられている。この
カートリッジアセンブリ３２は、第１側面部３６と第２
側面部３７とを有するカートリッジ搬送部材３５を備え
ている。これらの第１,２側面部３６,３７は、夫々、長
手方向に細長く形成されており、間にラム用チャネルを
形成するべく、第１側面部３６は、第２側面部３７から
所定間隔隔てられている。第１,２側面部３６,３７は、
カートリッジアセンブリ３２の先端部３４に略隣接する
カートリッジ用溝３８を形成するための面を有してい
る。このカートリッジ用溝３８は、該溝３８内にカート
リッジハウジング４０が取り外し自在に受け入れられる
ように構成されている。

【００４３】上記カートリッジハウジング４０には、上
記長手方向に対して略直角な面に整列せしめられ上記ア
ンビル面２３に向き合って位置せしめられる複数個のス
テープル４１と、カートリッジハウジング４０が有する
縦長スロット４６内に備えられたステープル４１をアン
ビル面２３に押圧するべくプッシャー４２等の手動手段
とが備えられており、これによって、カートリッジハウ
ジング４０とアンビル面２３との間に位置せしめられた
組織にステープル４１を打ち込むことができるようにし
ている。プッシャー４２は、一対のエッジ４３を有して
おり、ステープル４１を打ち込む前の位置(図１２参照)
と、打ち込んだ後の位置(図１３参照)との間で移動自在
となるようにステープル４１に隣接して位置せしめられ
ている。なお、プッシャー４２は、ステープル４１が打
ち込まれるときには、カートリッジハウジング４０に対
して先端部の方向へ移動するように構成されている。

【００４４】上記カートリッジハウジング４０は、ま
た、アンビルフレーム１２に備えられた位置決め穴１５
に対向する位置に位置せしめられる位置決め貫通路５８
を形成する面を有している。この位置決め穴１５と位置
決め貫通路５８は、大略円筒形状に同軸的に形成されて
おり、後述するところの機能を有する。

【００４５】ピン４４や溝４５等の手段によって、カー
トリッジアセンブリ３２は、アンビルフレーム１２に対
して、カートリッジハウジング４０とアンビル面２３と
が接近せしめられるクローズドポジション(図３〜５参
照)と、カートリッジハウジング４０とアンビル面２３
とが離隔せしめられるオープンポジション(図１,２参
照)との間で移動自在となるように取り付けられる。Ｔ
バー状のラム４８は、ステープル４１をカートリッジハ
ウジング４０から打ち出し、ステープル４１をアンビル
面２３に対して押圧せしめ、カートリッジハウジング４
０とアンビル面２３とが上記クローズドポジションにあ
るときにカートリッジハウジング４０と顎状部２２との
間に位置せしめられた組織にステープル４１を打ち込む
べくプッシャー４２を先端部方向へ駆動するために、プ
ッシャー４２と係合させることができるように構成され
ている。

【００４６】図２〜５は、ステープラー１０の作動工程
図である。解放位置から作動位置へ可動ホルダレバー２
５を移動させることによって操作せしめられる作動手段
５０により、カートリッジアセンブリ３２は、先ず、オ
ープンポジションからクローズドポジション(図２,３参
照)へ移動せしめられる。この作動手段５０は、第２回
目の操作で、可動ハンドルレバー２５を解放位置から作
動位置へ移動せしめ、ステープラー１０を打ち込むこと
ができる。たとえば、作動装置５０を操作することによ
り、ラム４８はカートリッジ搬送部材３５に対して先端
部方向に駆動され、これによって、プッシャー４２は、
カートリッジハウジング４０からステープル４１を打ち
出すべく先端部方向に移動せしめられる。そして、ステ
ープル４１は、アンビル面２３に対して押圧され、カー
トリッジハウジング４０と顎状部２２との間に位置する
組織内に打ち込まれる。アンビルフレーム１２とラム４
８との間に取り付けられたコイルスプリング５１等の手
段によって、カートリッジアセンブリ３２は、クローズ
ドポジションからオープンポジションへ付勢せしめられ
る。このコイルスプリング５１等の手段は、上記作動手
段５０により、一時的に打ち勝つ。

【００４７】上記作動装置５０は、中央回転部５３と、
ピン５６によりアンビルフレーム１２に軸支される第１
端５４と、ピン５７によりカートリッジ搬送部材３５に
軸支される第２端５５とを有するトグルジョイントリン
ク５２を備えることが好ましい。この中央回転部５３
は、トグルジョイントリンク５２を折り込み位置(カー
トリッジアセンブリ３２がオープンポジションにあると
きの状態を示した図１,２を参照)から、該リンク５２が
略直線的になる中心位置を通って、トグルジョイントリ
ンク５２が折り込み位置に対して逆方向に僅かに屈曲せ
しめられる伸張位置(図３〜５,１０)へ移動せしめるべ
く、可動ハンドルレバー２５を解放位置から作動位置に
位置せしめたときに可動ハンドルレバー２５に形成され
た協働面と係合するように構成された面を有することが
好ましい。トグルジョイントリンク５２が折り込み位置
から伸張位置へ移動せしめられることによって、カート
リッジアセンブリ３２は、オープンポジションからクロ
ーズドポジションへ駆動せしめられる。

【００４８】上記作動手段は、また、カートリッジアセ
ンブリ３２を、該カートリッジアセンブリ３２をクロー
ズドポジションからオープンポジションへ付勢するため
のコイルスプリング５１の付勢に抗してクローズドポジ
ションに保持するための保持装置を有することが好まし
い。そのような保持装置には、トグルジョイントリンク
５２の中央回転部５３に取り付けられるストップフラン
ジ６６が備えられることが好ましい。このストップフラ
ンジ６６はトグルジョイントリンク５２に形成された面
に係合せしめられ、該トグルジョイントリンク５２が伸
張位置を超えて移動せしめられないようにすることが好
ましい。また、このような装置は、ハンドルハウジング
２４に備えられるストップ面を有することもできる。ま
た、比較的弾力性の小さい不図示のトーションスプリン
グをトグルジョイントリンク５２の中央回転部５３に取
り付けてトグルジョイントリンク５２を伸張位置に向け
て付勢し、ステープルを打ち込んだ後に可動ハンドルレ
バー２５を作動位置から解放位置に移動させたときに、
カートリッジアセンブリ３２が不用意に開口しないよう
にすることもできる。

【００４９】上記作動装置５０は、ラム４８上にカム面
４９を形成する面と、爪６０とを備え、爪６０は、第１
端６１と第２端６２と該第２端６２に略連接するカム面
６３とを備えることが好ましい。ピン６４等の手段によ
り、カム面６３がラム４８上のカム面４９から隔てられ
た状態にある第１位置(図２,３,９)と、カートリッジア
センブリ３２がクローズドポジションに位置せしめられ
ているときにカートリッジ搬送部材３５に対して先端部
方向にラム４８を駆動することによってステープルを打
ち込めるようにするべく、カム面６３がラム４８上のカ
ム面４９と係合した状態にある第２位置(図４,１０,１
１)との間で移動自在となるように、爪６０が可動ハン
ドルレバー２５上に取り付けられる。また、ステープラ
ー１０は、爪６０を第２位置へ付勢するためのトーショ
ンスプリング６５等の付勢装置を備えることが好まし
く、ラム４８は、カートリッジアセンブリ３２がオープ
ンポジションからクローズドポジションへ移動せしめら
れるまで、爪６０を第１位置に保持するように構成され
たスライド面４７を備えることが好ましい。

【００５０】また、ステープラー１０には、ピン５６に
よりアンビルフレーム１２の基端部１４に軸支された第
１端と、ハンドルハウジング２４から軸直角方向に突出
する手動式解放ボタン７２に取り付けられた第２端とを
有する解除アーム７０が備えられている。この解除アー
ム７０は、爪６０のピン６７と係合するように構成され
た面７３と、トグルジョイントリンク５２の中央回転部
５３と係合するように構成された不図示の内方突出面と
を備えている。これによって、爪６０は、先ず、第２位
置から第１位置へ移動せしめられ、ついで、トグルジョ
イントリンク５２は、伸張位置から折り込み位置へ移動
せしめられ、カートリッジアセンブリ３２は、スプリン
グ５１に付勢されてクローズドポジションからオープン
ポジションへ移動せしめられる。

【００５１】位置決め穴１５と位置決め貫通路５８の機
能については、基端部と先端部とを備えたスリーブ８９
からなる安全案内部材８８の機能に関連させながら以下
に記載する。スリーブ８９は、該スリーブ８９がアンビ
ルフレーム１２に対して長手方向に移動することができ
るように、アンビルフレーム１２上に滑り移動自在に取
り付けられている。長手方向に延在する位置決めピン９
０は、ステープルの打ち込み位置をより正確なものにす
るために、また、カートリッジアセンブリ３２がクロー
ズドポジションに移動せしめられたときに組織がカート
リッジハウジング４０とアンビル面２３との間から逸脱
しないようにするために、アンビルフレーム１２に備え
られた面２３に対するステープル４１の並びを位置決め
するべく、位置決めピン９０が位置決め貫通路５８を通
って位置決め穴１５内に延在する位置決め位置(図３〜
５)と、位置決めピン９０が位置決め穴１５と位置決め
貫通路５８から隔てられることによってカートリッジハ
ウジング４０の取り替えを行えるような解放位置(図１,
２)との間で移動自在となるように、スリーブ８９の先
端部に固定されている。

【００５２】上記位置決めピン９０が位置決め位置に位
置せしめられていないときにカートリッジアセンブリ３
２がオープンポジションからクローズドポジションへ移
動しないようにするための移動防止装置９４であって、
カートリッジアセンブリ３２が、(ラム４８とカートリ
ッジ搬送部材３５とを含む)カートリッジアセンブリ３
２とアンビルフレーム１２とに備えられた安全ノッチ９
２を形成する面を備えたクローズドポジションにあると
きに、位置決めピン９０が位置決め位置から解放位置へ
移動しないようにするための移動防止装置９４を取り付
けることができる。

【００５３】アンビルフレーム１２に備えられた安全ノ
ッチ９２形成面と、カートリッジ搬送部材３５と、ラム
４８は、カートリッジアセンブリ３２がオープンポジシ
ョンに位置しているときには、ステープラー１０の軸と
交わる方向に一列に整列せしめられる連続的な安全ノッ
チ９２(図２,９,１８,１９参照)が形成され、カートリ
ッジアセンブリ３２がクローズドポジションに位置して
いるときには、安全ノッチ９２は一列に整列せしめられ
ない(図３,４,１０参照)。

【００５４】上記移動防止装置９４は、カム面８５と、
該カム面８５に略対向するリターンカム面８を有する安
全ゲート部材９５(図１８,１９)とを備えている。この
安全ゲート部材９５は、ゲート穴８７を形成する面を有
している。この安全ゲート部材９５は、アンビルフレー
ム１２に隣接して取り付けられ、これによって、安全ゲ
ート部材９５は、カートリッジアセンブリ３２とアンビ
ルフレーム１２間における相対移動を阻止するべくカー
トリッジアセンブリ３２がオープンポジションに位置せ
しめられたときに安全ゲート部材９５が連続的な安全ノ
ッチ９２を形成する面と係合せしめられる係止位置(図
２参照)と、安全ゲート部材９５が安全ノッチ９２から
隔てられることによって、カートリッジアセンブリ３２
とアンビルフレーム１２とが、オープンポジションとク
ローズドポジションとの間で長手方向の相対的移動を可
能ならしめる非係止位置(図３,４,９参照)との間で相対
的移動を行わしめられる。このハンドルハウジング２４
は、スロット７７を形成するガイド面を有しており、安
全ゲート部材９５が係止位置と非係止位置との間で往復
運動できるようにしている。

【００５５】上記移動防止装置９４の部分として、安全
ガイド部材８８には、スリーブ８９の基端部から基端部
方向に延在すると共に、ゲート穴８７内を通る安全ゲー
ト阻止ガイド９８が備えられている。位置決めピン９０
が位置決め位置以外の位置に位置しているとき、安全ゲ
ート部材９５は、安全ゲート阻止ガイド９８のリターン
カム面８によって、係止位置に付勢せしめられる。安全
ゲート阻止ガイド９８の基端部に位置するカム面９９
は、安全ゲート部材９５のカム面８５と係合するように
構成されており、これによって、位置決めピン９０が位
置決め位置に移動したときに、安全ゲート部材９５が係
止位置から非係止位置へ駆動されるようにしている。カ
ートリッジ搬送部材３５とラム４８とに形成された面７
(図１８参照)は、安全ゲート部材９５の上面と係合する
ように構成されており、カートリッジアセンブリ３２が
クローズドポジションに位置せしめられたとき、カム面
８によって、安全ゲート部材９５が非係止位置から係止
位置に移動しないようにしている。すなわち、一旦、位
置決めピン９０を位置決め位置に移動させることによっ
て、カートリッジアセンブリ３２がクローズドポジショ
ンに位置せしめられているときにも、上記移動防止装置
９４により、位置決めピン９０が位置決め位置から解放
位置に移動せしめられることは防止される。

【００５６】本発明に係るステープラー１０は、また、
ステープラー１０に未使用のステープルカートリッジが
装填されない限り、カートリッジアセンブリがオープン
ポジションからクローズドポジションに移動せしめられ
ないようにする手段を備えてている。

【００５７】図１２〜１４に最も良く示すように、本発
明の第１実施例に係るステープラー１０は、打ち込み位
置にあるプシャー４２を備えたカートリッジハウジング
４０がステープラー１０に装填されたときに、カートリ
ッジアセンブリ３２がオープンポジションからクローズ
ドポジションに移動せしめられないようにする阻止手段
を備えることができる。このような装置によって、ステ
ープラー１０のステープルカートリッジが使用済みにな
った際には、アンビル面２３とカートリッジハウジング
４０との接近は阻止され、アンビル面２３とカートリッ
ジハウジング４０との間の生きた組織は、把持されるこ
とが防止される。すなわち、このような装置によって、
ステープラー１０のステープルカートリッジが使用済み
となった場合には、ステープラー１０の打ち込みが阻止
されるようにしている。図１２〜１４は、カートリッジ
アセンブリ３２がオープンポジションからクローズドポ
ジションへの移動を阻止する阻止手段を備えたステープ
ラー１０を示している。この阻止手段は、アンビルフレ
ーム１２と、ロックプレート又はロックピン８２とから
なり、アンビルフレーム１２は、アンビルフレーム１２
の面に形成された底面付き安全穴８１を形成する面を備
え、ロックプレート又はロックピン８２は、第１,２端
８３,８４を備えている。このロックピン８２は、カー
トリッジアセンブリ３２がオープンポジションとクロー
ズドポジションとの間で一往復運動を行えるように、ロ
ックピン８２の第１端８３がプシャー４２のエッジ４３
に略接する解放位置(図１２)と、カートリッジアセンブ
リ３２がオープンポジションからクローズドポジション
へ移動せしめられないようにロックピン８２の第１端８
３が安全穴８１からラム４８の移動経路内に突出する阻
止位置(図１３)との間で移動自在となるように安全穴８
１内に取り付けられている。付勢手段により、ロックピ
ン８２は、上記阻止位置に付勢される。その付勢手段
は、ロックピン８２の第２端８４に取り付けられる第１
端と、安全穴８１の上記底面に取り付けられる第２端と
を備えたコイルスプリング８６を有することが好まし
い。

【００５８】作用 本発明の作用はステープラー１０に関して述べる。図２
から５は、ステープラー１０の作用を連続的に示す。

【００５９】図２は、オープンポジションにあるカート
リッジアセンブリ３２とアンビルフレーム１２との相対
的位置関係を示している。典型的には、ステープラー１
０は、ステープルで縫合される組織に隣接して位置付け
られ、そしてスリーブ８９の先端側への移動によって位
置決めピン９０が解放位置（図２）から位置決め位置
（図３，４および５）へ移動させられる。位置決めピン
９０が位置決め位置に位置されるとき、カム面９９は、
カートリッジアセンブリ３２とアンビルフレーム１２と
の間に相対移動を起こさせるように安全ゲート９５を非
係止位置へ移動させる。

【００６０】位置決め位置では、位置決めピン９０がカ
ートリッジハウジングの位置決め通路５８を通過して位
置決め穴１５内へ伸長する。このことによってステープ
ル列４１は、打ち込まれたステープルがその形態におい
てより正確にコントロールされるように、アンビルフレ
ーム１２に特別形成された面２３に対して方向付けされ
且つ位置付けされる。位置決めピン９０が位置決め位置
に位置することはまた、カートリッジアセンブリ３２が
クローズトポジションへ移動させられときに、カートリ
ッジハウジング４０とアンビル面２３との間から組織が
逃げるのを防止する。

【００６１】図３は、解放位置から作動位置へレバー部
２５が移動する第１移動によってカートリッジアセンブ
リ３２がクローズトポジションへ移動させられた直後の
アンビルフレーム１２とカートリッジアセンブリ３２と
の位置を示しており、その後は、コイルスプリング３０
がレバー部２５を図４に示す解放位置へ戻す。カートリ
ッジがクローズトポジションにあるとき、カートリッジ
搬送部材３５およびラム４８の面７（図１８）は、安全
ゲート９５の「頂部」に係合するように取り付けられ、
リターンカム面８が安全ゲート９５を非係止位置から係
止位置へ駆動するのを防止する。このように、位置決め
ピン９０が図３に示すように位置決め位置へ一旦移動さ
せられると、手段９４もまた、カートリッジアセンブリ
３２がクローズトポジションにあるときに位置決めピン
９０が位置決め位置から解放位置へ移動するのを防止す
る。この特徴的作用によって、使用者は次の二つのこと
から免れられる。（１）ステープルで縫合される組織の
上でステープラー１０を挟み付けること。（２）その
後、位置決めピン９０を位置決め位置から移動させるこ
と。

【００６２】図４は、ステープラー１０が発射される
（ステープル打ち込みの動作がなされる）直前のアンビ
ルフレーム１２とカートリッジアセンブリ３２の位置を
示している。カートリッジアセンブリ３２がクローズト
ポジションへ移動させられた後、爪６０は、ラム４８の
カム面４９にカム面６３が概ね係合した状態で第２位置
へ移動する。この位置でステープラー１０は発射準備が
なされる。解放位置から作動位置（図５）へのレバー部
２５の第２移動は、カートリッジ搬送部材３５およびア
ンビルフレーム１２に対するラム４８の先端側への相対
移動を生じる。この移動は、プッシャー４２を先端側へ
駆動し、ステープル４１をカートリッジハウジング４０
から排出し、特別に形成されたアンビル面２３にそのス
テープル４１を押し付け、そしてそのステープル４１を
カートリッジハウジング４０とアンビル顎状部２２との
間の組織に噛み込ませて閉じさせる。

【００６３】カートリッジアセンブリ３２がクローズト
ポジションへ一旦移動させられると、スプリング５１は
カートリッジアセンブリをオープンポジションへ付勢す
るが、カートリッジアセンブリ３２をオープンポジショ
ンへ移動させるのは、トグルジョイントリンク５２にお
けるストップフランジ６６と他の部分との間の係合によ
って防止される。なお、このトグルジョイントリンク５
２の他の部分は、中央回動部５３に対して概ね隣接して
いる。なお、トグルジョイントリンク５２とハンドルハ
ウジング２４との係合は、トグルジョイントリンク５２
がそれ以上移動するのを防止してもよい。トーションス
プリング（図示せず）は、ステープラー１０が発射され
たとき、トグルジョイントリンク５２が跳ね上がったり
折り込み位置へ戻ったりするのを防止する。

【００６４】ステープラー１０が発射された後に使用者
は、手動解除ボタン７２を上方へ動かすことによって、
カートリッジアセンブリ３２のオープンポジションへの
復帰をコントロールできる。この手動解除ボタン７２を
上方へ動かすと、解除アーム７０の面７３が爪６０の肩
部ないしピン６７に係合し、且つアーム７０上の側方内
方へ突出する面（図示せず）がトグルジョイントリンク
５２の中央回動部５３に係合する。そして爪６０を第２
位置から第１位置へ移動させ、トーションスプリング
（図示せず）の付勢力に抗してトグルジョイントリンク
５２を伸長位置から折り込み位置へ移動させる。そのよ
うな解除アーム７０の動作は、スプリング５１をしてカ
ートリッジアセンブリ３２にオープンポジションへ復帰
させるのを許容する。

【００６５】カートリッジアセンブリ３２がオープンポ
ジションへ一旦移動させられると、リターンカム面８は
安全ゲート９５を安全ノッチ９２に係合状態とするよう
に自由に駆動でき、位置決めピン９０が位置決め位置へ
再び動かされてもいないのにカートリッジアセンブリ３
２をオープンポジションからクローズドポジションへ動
かすのを防止する。このように、たとえステープラーが
同一の患者に次々と再使用されても、この特徴は連続的
に作用する。

【００６６】図１３に最もよく示されるように、ステー
プラー１０が発射されてカートリッジアセンブリ３２が
オープンポジションへ動かされた後は、プッシャー４２
は発射前の位置におけるよりもカートリッジハウジング
４０に近くなり、ピン８２の第１端はもはやプッシャー
４２のエッジ４３には係合しない。こうしてラム４８が
オープンポジションへ後退した後、スプリング８６はピ
ン８２を解放位置から阻止位置へ付勢する。これと共
に、ロックピン８２の第１端８３は安全穴８１からラム
４８の通路内へ突出する。これにより、カートリッジア
センブリ３２はオープンポジションからクローズドポジ
ションへの移動が阻止される。ピン８２は、ステープラ
ー１０に空のカートリッジが装填されたときの発射を防
止するのみならず、カートリッジハウジング４０が全く
装填されなかった場合にも発射を防止する。

【００６７】また、既発射のカートリッジハウジングを
他の既発射カートリッジに交換するとすれば、その既発
射カートリッジのプッシャーのエッジ部分はピン８２を
阻止位置から解放位置へ移動させることはできないであ
ろうから、ピン８２がステープラー１０の発射を阻止す
ることになる。ステープラー１０は、既発射のカートリ
ッジハウジングを、ピン８２を解放位置へ動かすのに適
切な位置にあるプッシャー４２のエッジ面４３を持った
未発射状態ないし発射可能状態のカートリッジハウジン
グ４０に交換されることによってのみ発射可能である。

【００６８】トグルジョイントリンク５２により与えら
れる機構的利点は、カートリッジアセンブリ３２がオー
プンポジションにあるとき最小であり、カートリッジア
センブリ３２がクローズドポジションへ向かって動くに
つれ概して増大する。このように、カートリッジアセン
ブリ３２がオープンポジションからクローズドポジショ
ンへ移動するのを阻止することは重要であり、そのこと
によって、トグルジョイントリンク５２を介してピン８
２に伝えられる剪断力を最小にする。

【００６９】図１５から１７は、外科用ステープラーの
第２実施例を示している。ステープラーは、参照番号１
００で包括的に示されており、ステープラー１０の各部
と本質的に同等の多くの部材を有してその参照番号と同
一の参照番号に添字Ａを付して示している。ステープラ
ー１００は、ステープラー１０と同様にアンビルフレー
ム１２Ａを備えており、アンビルフレーム１２Ａは基端
部および先端部１６Ａと、それぞれ長手方向へ延びてそ
の間にチャンネルを形成する一対の側面部１７Ａおよび
１８Ａを有している。アンビルフレーム１２Ａは、第１
および第２端部を持った基端部に隣接したハンドル部
（図示していないが、ステープラー１０のハンドル１９
で包括的に示されている）を有し、先端部１６Ａに大略
隣接して特別に形成されたアンビル面２３Ａを持った顎
状部２２Ａを有している。アンビル面２３Ａは、長手方
向に大略垂直な平面に位置している。顎状部２２Ａは、
アンビル面２３Ａに開口された位置決め穴１５Ａを形成
する面を含んでいる。

【００７０】ステープラー１０のようにステープラー１
００は、アンビルフレーム１２Ａに対する長手方向の移
動のために側面部１７Ａおよび１８Ａの間に形成された
チャンネル内に取り付けられて基端部および先端部３４
Ａを有するカートリッジアセンブリ３２Ａを含む。カー
トリッジアセンブリ３２Ａは、第１および第２側面部を
有するカートリッジ搬送部材３５Ａを含んでいる。この
第１および第２側面部は、それぞれ長手方向に延び、且
つその間にラムチャンネルを形成するように隔てられて
いる。第１および第２側面部はカートリッジ用溝３８Ａ
を形成する面を有しており、このカートリッジ用溝はカ
ートリッジアセンブリ３２Ａの先端部３４Ａに概ね隣接
している。カートリッジ用溝面３８Ａは、カートリッジ
ハウジング４０Ａを放出可能に受け入れるようにされて
いる。

【００７１】カートリッジハウジング４０Ａは、長手方
向に大略垂直な平面内で１列にされて１方向に向けられ
且つアンビル面２３Ａと対向して配置された複数のステ
ープル４１Ａと、プッシャー４２Ａのような手動手段と
を含んでいる。このプッシャー４２Ａは、カートリッジ
ハウジング４０Ａの縦長スロット内でステープル４１Ａ
をアンビル面２３Ａに向かって押し、そしてカートリッ
ジハウジング４０Ａとアンビル面２３Ａとの間の組織内
でステープル４１Ａを締める。プッシャー４２Ａは、一
対のエッジ４３Ａを有すると共にステープル４１Ａに近
接して位置されている。このようにプッシャー４２Ａが
ステープル４１Ａに近接して位置されているのは、ステ
ープラー１００が発射されるとき、ステープル４１Ａが
発射前の位置（図１５）と発射後の位置（図１６）との
間でプッシャー４２Ａと共に移動するためであり、この
プッシャー４２Ａはカートリッジアセンブリ３２Ａに対
して先端側へ移動するようにされている。またカートリ
ッジハウジング４０Ａは、アンビルフレーム１２Ａ内の
位置決め穴１５Ａと対向する位置決め穴ないし位置決め
貫通路５８Ａを形成する面も有している。位置決め貫通
路５８Ａと位置決め穴１５Ａとは、大略同軸上に位置す
る円筒形であってよい。

【００７２】Ｔバー状のラム４８Ａは、カートリッジ搬
送部材３５Ａおよびアンビルフレーム１２Ａに対する長
手方向の移動のために、カートリッジ搬送部材３５Ａの
第１および第２側面部の間のラムチャンネル内に装着さ
れている。Ｔバー状のラム４８Ａは、ステープル４１Ａ
をカートリッジハウジング４０Ａから排出するようにプ
ッシャー４２Ａを先端側へ駆動するように、また、特別
に形成されたアンビル面２３Ａに対してステープル４１
Ａを押し付けるように、そしてカートリッジハウジング
４０Ａとアンビル面２３Ａがクローズドポジションにあ
るときに、カートリッジハウジング４０Ａとアンビル顎
状部２２Ａとの間の組織内にステープル４１Ａを係止し
て閉じるようにされている。

【００７３】ステープラー１００はステープラー１０と
違って、既発射位置のプッシャー４２Ａを有するカート
リッジハウジング４０Ａが装填されたときにカートリッ
ジアセンブリ３２Ａがオープンポジションからクローズ
ドポジションへ移動するのを阻止するために別の手段１
０２を有している。この手段１０２は手段８０と同様
に、空のカートリッジが装填されたときに、ステープラ
ー１００のアンビル（例えば２３Ａ）とカートリッジ
（例えば４０Ａ）との間の生体組織に対する接近や締め
付けを防止し、また、空のカートリッジが装填されたと
きにステープラー１００の発射を防止する。

【００７４】手段１０２は、安全穴１０３が開口形成さ
れる面と底面とを持ったアンビルフレーム１２Ａと、カ
ートリッジアセンブリ３２Ａのカートリッジ搬送部材３
５Ａ内に形成されたロックノッチ１１０と、第１端１０
５および第２端１０６を有するロックプレートないしロ
ックピン１０４とを備えている。

【００７５】ロックピン１０４は、解放位置（図１５）
と阻止位置（図１６）との間での移動のために安全穴１
０３内に装着されている。解放位置では、このロックピ
ン１０４の第１端１０５は、プッシャー４２Ａのエッジ
４３Ａに概ね隣接し、そしてカートリッジアセンブリ３
２Ａがオープンポジションとクローズドポジションとの
間で１回往復運動できるように、ロックノッチ１１０か
ら離れている。また阻止位置では、このロックピン１０
４の第１端１０５は、安全穴１０３から突出し、ロック
ノッチ１１０の面に係合してカートリッジアセンブリ３
２Ａがオープンポジションからクローズドポジションへ
移動するのを阻止する。第１端がロックピン１０４の第
２端１０６に連結され、第２端が安全穴１０３の底面に
連結されたコイルスプリング１０９のような付勢手段
は、ロックピン１０４を阻止位置の方向へ付勢する。

【００７６】図２０および２１は、外科用ステープラー
の第３実施例を示している。ステープラーは、参照番号
２００で包括的に示されており、ステープラー１００の
各部と本質的に同等の多くの部材を有してその参照番号
と同一の参照番号に添字Ｂを付して示している。ステー
プラー２００は、ステープラー１００と同様にアンビル
フレーム１２Ｂを備えており、アンビルフレーム１２Ｂ
は長手方向に延びている。アンビルフレーム１２Ｂはハ
ンドル部（図示していないが、ステープラー１０のハン
ドル１９で包括的に示されている）と、特別に形成され
たアンビル面（図示していないが、アンビル面２３およ
び２３Ａで包括的に示されている）持った顎状部２２Ａ
を有している。アンビル面２３Ｂは、長手方向に大略垂
直な平面に位置している。顎状部２２Ｂは、アンビル面
に開口された位置決め穴を形成する面を含んでいる。

【００７７】ステープラー１００のようにステープラー
２００は、アンビルフレーム１２Ｂに対する長手方向へ
移動するために取り付けられたカートリッジアセンブリ
３２Ｂを含む。カートリッジアセンブリ３２Ｂは、カー
トリッジアセンブリ３２Ｂの先端部に概ね隣接するカー
トリッジ用溝が形成された面を有するカートリッジ搬送
部材３５Ｂを含んでいる。カートリッジ用溝面は、カー
トリッジハウジング（図示していないが、カートリッジ
ハウジング４０および４０Ａで包括的に示されている）
を放出可能に受け入れるようにされている。

【００７８】カートリッジハウジングは、長手方向に大
略垂直な平面内で１列にされて１方向に向けられ且つア
ンビル面と対向して配置された複数のステープル（図示
していないが、ステープル４１および４１Ａで包括的に
示されている）と、プッシャー４２Ｂのような手動手段
とを含んでいる。このプッシャー４２Ｂは、カートリッ
ジハウジングの縦長スロット内でステープルをアンビル
面に向かって押し、そしてカートリッジハウジングとア
ンビル面との間の組織内でステープルを締める。

【００７９】プッシャー４２Ｂは、一対のエッジ４３Ｂ
を有すると共にステープルに近接して位置されている。
このようにプッシャー４２Ｂがステープルに近接して位
置されているのは、ステープラー２００が発射されると
き、ステープルが発射前の位置（図２０）と発射後の位
置（図２１）との間でプッシャー４２Ｂと共に移動する
ためであり、このプッシャー４２Ｂはカートリッジアセ
ンブリ３２Ｂに対して先端側へ移動するようにされてい
る。

【００８０】またカートリッジハウジングは、アンビル
フレーム１２Ｂ内の位置決め穴と対向する位置決め穴な
いし位置決め貫通路を形成する面も有している。位置決
め貫通路とアンビルフレーム側位置決め穴とは、大略同
軸上に位置する円筒形であってよい。

【００８１】Ｔバー状のラム４８Ｂは、カートリッジ搬
送部材およびアンビルフレーム１２Ｂに対する長手方向
の移動のために、カートリッジ搬送部材の第１および第
２側面部の間のラムチャンネル内に装着されている。Ｔ
バー状のラム４８Ｂは、ステープルをカートリッジハウ
ジングから排出するようにプッシャー４２Ｂを先端側へ
駆動するように、また、特別に形成されたアンビル面に
対してステープルを押し付けるように、そしてカートリ
ッジハウジングとアンビル面がクローズドポジションに
あるときに、カートリッジハウジングとアンビル顎状部
２２Ｂとの間の組織内にステープルを係止して閉じるよ
うにされている。

【００８２】ステープラー２００はステープラー１００
と違って、発射可能状態のカートリッジハウジングが装
填されないかぎり、カートリッジアセンブリ３２Ｂがオ
ープンポジションからクローズドポジションへ移動する
のを阻止する別の手段２０２を有している。この手段２
０２は手段１０２と同様に、カートリッジ非装填時ない
し空カートリッジ装填時に、ステープラー２００のアン
ビルとカートリッジとの間の生体組織に対する接近や締
め付けを防止し、また、カートリッジ非装填時ないし空
カートリッジ装填時にステープラー２００の発射を防止
する。

【００８３】手段１０２とまた同様に手段２０２は、安
全穴１０３Ｂが開口形成される面と底面とを持ったアン
ビルフレーム１２Ｂを備えている。そして手段１０２と
は異なって手段２０２は、斜面２２０を有するカートリ
ッジアセンブリ３２Ｂのカートリッジ搬送部材内に形成
されたロックノッチ２１０と、第１端２０５および第２
端２０６を有するロックプレートないしロックピン２０
４とを備え、さらに第１端２０５に概ね隣接して傾斜カ
ム面２３０を有している。

【００８４】ロックピン２０４は、解放位置（図２０）
と阻止位置（図２１）との間での移動のために安全穴１
０３Ｂ内に装着されている。解放位置では、このロック
ピン２０４の第１端２０５は、プッシャー４２Ｂのエッ
ジに概ね隣接し、そしてカートリッジアセンブリ３２Ｂ
がオープンポジションとクローズドポジションとの間で
１回往復運動できるように、ロックノッチ２１０から離
れている。また阻止位置では、このロックピン２０４の
第１端２０５は、安全穴１０３Ｂから突出し、ロックノ
ッチ２１０の面に係合してカートリッジアセンブリ３２
Ｂがオープンポジションからクローズドポジションへ移
動するのを阻止する。

【００８５】第１端がロックピン２０４の第２端２０６
に連結され、第２端が安全穴１０３Ｂの底面に連結され
たコイルスプリング１０９Ｂのような付勢手段は、ロッ
クピン２０４を阻止位置の方向へ付勢する。

【００８６】また、ロックノッチ２１０およびロックピ
ン２０４のうち少なくとも一方は、カートリッジアセン
ブリが最初にオープンポジションからクローズドポジシ
ョンへ移動するときにロックピン２０４を解放位置へカ
ム駆動するように、傾斜カム面を有していてもよい。し
かしながら、カートリッジの非装填時または発射可能状
態のカートリッジ以外のカートリッジが装填されている
ときには、その傾斜カム面はロックピン２０４を解放位
置へカム駆動しない。

【００８７】斜面２２０や傾斜カム面２３０は、例え
ば、カートリッジハウジング４０Ｂやカートリッジ搬送
部材３５Ｂあるいはプッシャー４２Ｂのエッジ４３Ｂに
おける個々の部分的寸法差ないし公差に対してあまり敏
感でないので、手段２０２がメカニズムを構成するのは
手段１０２の場合よりも簡単である。

【００８８】本発明は、幾つかの実施例を参照してここ
に述べられた。この技術分野における当業者が、本発明
の範囲から逸脱することなくこれらの実施例において多
くの変更をなし得ることは明らかである。例えば、ピン
８２とスプリング８６は、一体成形されたスプリングを
有するプラスチック部材に置き換えてもよい。また、ピ
ン１０４は、カートリッジアセンブリ３２内のロックノ
ッチ１１０よりもむしろ、カートリッジハウジング４０
Ａ内のスロット（図示せず）に係合するようにしてもよ
い。あるいは、手段９４は、本発明のステープラー１０
から取り除くこともでき、そしてアンビルフレーム１２
とカートリッジアセンブリ３２は、何もこれに限定され
るものではないが、金属ないしプラスチック材のような
適切な材質で構成することも可能である。さらに、ロッ
クプレートないしロックピン８２，１０４，２０４は、
これも金属ないしプラスチック材のような適切な材質で
構成することが可能であり、また、プッシャーのエッジ
（例えば４３Ｂ）に係合するようにされた端部に隣接し
て丸められた部分（図示せず）を有していてもよい。そ
の丸められた部分は、ステープラーに未発射カートリッ
ジが装填されてカートリッジアセンブリが最初にクロー
ズドポジションへ移動するときに、ピンを解放位置へカ
ム駆動する。このように、本発明の範囲は、この明細書
に述べられた構造に限定されるべきではなく、特許請求
の範囲に述べられた構成あるいはそれと等価な構成によ
ってのみ限定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施例に係る外科用ステープラ
ーの斜視図である。

【図２】 図１の外科用ステープラーに示されたアンビ
ルフレームとカートリッジアセンブリとがオープンポジ
ションにあるときの相対的位置を示した一部破断拡大第
１側面図である。

【図３】 図１のステープラーに示されたアンビルフレ
ームとカートリッジアセンブリとがクローズドポジショ
ンにあるときの相対的位置を示した一部破断拡大第１側
面図である。

【図４】 ステープルが打ち込まれる直前の状態におけ
る図１のステープラーに示されたアンビルフレームとカ
ートリッジアセンブリとの相対的位置を示した一部破断
拡大第１側面図である。

【図５】 ステープルが打ち込まれた直後の状態におけ
る図１のステープラーを示した一部破断拡大第１側面図
である。

【図６】 図１のステープラーの一部破断拡大底面図で
ある。

【図７】 図５の７−７線拡大断面図である。

【図８】 図２の８−８線一部破断拡大断面図である。

【図９】 作動機構の詳細を示した図１のステープラー
の一部破断拡大第２側面図である。

【図１０】 作動機構の詳細及びステープラーの基端部
を示した図１のステープラーの拡大第２側面図である。

【図１１】 作動機構の詳細を示した図１のステープラ
ーの拡大第１側面図である。

【図１２】 ステープル打ち込み前の位置におけるプッ
シャーを示した、図１のステープラーの先端部の拡大第
１側面図である。

【図１３】 ステープル打ち込み位置におけるプッシャ
ーを示した、図１のステープラーの先端部の拡大第１側
面図である。

【図１４】 図１３の１４−１４線一部破断拡大断面図
である。

【図１５】 図１に示したステープラーの基端部と略同
じ基端部を有し、ステープル打ち込み前の位置における
プッシャーを示した、本発明の第２実施例に係るステー
プラーの先端部の拡大第１側面図である。

【図１６】 プッシャーがステープル打ち込み位置にあ
る状態を示した、図１５のステープラーの先端部の拡大
第１側面図である。

【図１７】 図１６のステープラーの１７−１７線一部
破断拡大断面図である。

【図１８】 係止位置にある安全ゲートを示した、図１
のステープラーの一部破断拡大斜視図である。

【図１９】 図９に示したステープラーの１９−１９線
断面図である。

【図２０】 傾斜ピンと係止ノッチとの詳細及びステー
プル打ち込み前の状態におけるプッシャーを示した、図
１のステープラーの基端部と略同一の基端部を有する本
発明の第３実施例に係るステープラーの先端部の一部破
断拡大第１側面図である。

【図２１】 ステープル打ち込み位置にあるプッシャー
を示した、図２０のステープラーの先端部の拡大第１側
面図である。

【符号の説明】

７．面、 ８．リターンカム面、 １０．ステープ
ラー、 １２．アンビルフレーム、 １４．基端
部、 １５．位置決め穴、 １６．先端部、１７．１
８．側面部、 １９．ハンドル部、 ２０．２１．
第１端、第２端、 ２３．アンビル面、 ２４．ハン
ドルハウジング、 ２５．可動ハンドルレバー、
２６．２７．第１端、第２端、 ２８．ピン、 ２
９．ハンドルカバー、 ３２．カートリッジアセンブ
リ、 ３５．カートリッジ搬送(支持)部材、 ３６
第１側面部、 ３７．第２側面部、 ３８．カート
リッジ用溝、 ４０．カートリッジハウジング、
４１．ステープル、４２．プッシャー、 ４３．エッ
ジ、 ４４．ピン、 ４５．溝、 ４６．縦長ス
ロット、 ４７．スライド面、 ４８．Ｔバー状の
ラム、 ４９．カム面、 ５０．作動手段、 ５
２．折込位置、伸長位置、 ５２．トグルジョイント
リンク、 ５３．中央回動部、 ５４．５４．第１
端、第２端、 ５６．ピン、 ５８．位置決め貫通
路、 ６０．爪、 ６１．６２．第１部、第２部、
６４．ピン、 ６５．トーションスプリング、６
６．ストップフランジ、 ６７．ピン、 ７０．解
除アーム、 ７２．解除ボタン、 ７３．面、
７７．スロット、 ８１．安全穴、 ８２．ロック
プレートまたはロックピン、 ８３．８４．第１端、
第２端、８５．カム面、 ８６．コイルスプリング、
８８．安全案内部材、 ８９．スリーブ、 ９
０．位置決めピン、 ９２．安全ノッチ ９２．安
全ノッチ形成面、 ９４．手段、 ９５．安全ゲー
ト部材、 ９８．安全ゲート阻止ガイド、 ９９．
カム面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・マイケル・アイアリー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター（番 地の表示なし） (72)発明者 アラン・カービー・プライリー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター（番 地の表示なし）

Claims (35)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)基端部及び先端部と、それぞれ長手方向に延在して
   その間にチャネルを形成すべく分離した一対の側面部と
   を有するアンビルフレームを備え、該アンビルフレーム
   は、該基端部に大略隣接し且つ第１端及び第２端を有す
   るハンドル部と、該先端部に大略隣接し且つ該長手方向
   に対して大略直交する平面内に位置するアンビル面を有
   する顎状部とを有し、 (Ｂ)第１端及び第２端を有する細長い手動操作レバー部
   材を備え、 上記レバー部材は、該レバー部材と上記アンビルフレー
   ムとの相対的な回動動作を、該レバー部材の第１端が上
   記ハンドル部の第１端から分離した解放位置と、該レバ
   ー部材とハンドル部とが閉じた関係の作動位置との間で
   可能とするように構成された回動手段をその第２端に有
   し、 さらに、 (Ｃ)上記レバー部材を上記解放位置側へ付勢する付勢手
   段と、 (Ｄ)基端部及び先端部を有するとともに上記アンビルフ
   レームに対する長手方向への動作のために上記両側面部
   間のチャネルに装着されるカートリッジアセンブリと、
   を備え、 上記カートリッジアセンブリは、 (a)それぞれ上記長手方向に延在してその間にラム用チ
   ャネルを形成すべく分離した第１及び第２側面部を有す
   るカートリッジ搬送部材を備え、該第１及び第２側面部
   は該カートリッジアセンブリの先端部に大略隣接するカ
   ートリッジ溝を形成する表面を有し、該カートリッジ溝
   の表面は上記アンビル面に対向して少なくとも一列に配
   列された複数のステープルを収納するカートリッジハウ
   ジングを解放可能に受け入れるように形成され、 （b)上記ステープルを該カートリッジハウジング内でア
   ンビル面に対して押圧して該ステープルをカートリッジ
   ハウジングとアンビル面との間で組織に止めて閉じるプ
   ッシャー手段を有し、該ステープルを押圧する手段は打
   ち出し前位置と打ち出し位置との間でカートリッジハウ
   ジングに対して移動可能であり、 さらに、 (Ｅ)上記カートリッジアセンブリを、上記カートリッジ
   ハウジングと上記アンビル面とが閉じた関係のクローズ
   ドポジションと、該カートリッジハウジングとアンビル
   面とが該クローズドポジションよりも互いに離れて位置
   するオープンポジションとの間で上記アンビルフレーム
   に対して長手方向へ移動可能に装着する手段と、 (Ｆ)上記カートリッジ搬送部材と上記アンビルフレーム
   に対する長手方向への移動のために上記第１及び第２側
   面部の間で上記ラム用チャネル内に装着された細長いラ
   ムを備え、該ラムは、上記カートリッジハウジングと上
   記アンビル面とが上記クローズドポジションにあるとき
   に上記プッシャー手段を上記打ち出し前位置から打ち出
   し位置へ移動させるために該プッシャー手段と係合する
   ように形成され、 さらに、 (Ｇ)上記レバー部材を上記解放位置から上記作動位置へ
   移動させることによって上記カートリッジアセンブリを
   上記オープンポジションから上記クローズドポジション
   へ初期動作させ、それに続いて、上記レバー部を上記解
   放位置から上記作動位置へ再度移動させることにより上
   記ラムを上記カートリッジ搬送部材に対して先端側へ移
   動させて上記ステープルを打ち出すための作動手段と、 (Ｈ)上記カートリッジアセンブリを上記クローズドポジ
   ションから上記オープンポジションへ付勢する手段と、 (Ｉ)打ち出し位置にあるプッシャー手段を有するカート
   リッジハウジングが上記ステープラーに装填されるとき
   に、上記カートリッジアセンブリの上記オープンポジシ
   ョンから上記クローズドポジションへの移動を阻止する
   手段と、を備えた外科用ステープラー。
2. 【請求項２】 上記プッシャー手段は、一対のエッジを
   有し且つ上記ステープルに隣接して位置するプッシャー
   を有し、且つ上記打ち出し前位置と、ステープルを打ち
   出すときに上記カートリッジハウジングに対してプッシ
   ャーが先端側へ移動する打ち出し位置との間で移動し、 上記カートリッジアセンブリの上記オープンポジション
   から上記クローズドポジションへの移動を阻止する手段
   は、 (a)上記アンビルフレームの表面に開口し且つ底面を有
   する安全穴を形成する表面を有する上記アンビルフレー
   ムと、 (b)第１及び第２端を有するロックピンとを備え、 該ロックピンは、上記オープンポジションとクローズド
   ポジションとの間での上記カートリッジアセンブリの一
   往復動作を可能とするために、上記ロックピンの第１端
   が上記プッシャーのエッジと接する解放位置と、上記オ
   ープンポジションからクローズドポジションへの上記カ
   ートリッジアセンブリの移動を阻止するために該ロック
   ピンの第１端が安全穴を越えて突出する阻止位置との間
   で移動可能に、上記安全穴内に装着され、 さらに、 (c)上記ロックピンを上記阻止位置側へ付勢する付勢手
   段を備えた請求項１記載の外科用ステープラー。
3. 【請求項３】 上記ロックピンを上記阻止位置側へ付勢
   する付勢手段は、該ロックピンの第２端に連結された第
   １端と、上記安全穴の底面に連結された第２端を有する
   コイルスプリングを備えた請求項２記載の外科用ステー
   プラー。
4. 【請求項４】 上記作動手段は、 (a)中央回動部と、上記アンビルフレームに固定された
   第１端と、上記カートリッジ搬送部材に連結された第２
   端とを有するトグルジョイントリンクを備え、該中央回
   動部は、上記カートリッジアセンブリを上記オープンポ
   ジションから上記クローズドポジションへ駆動するため
   に、上記トグルジョイントリンクを、上記カートリッジ
   アセンブリがオープンポジションにある状態の折込位置
   から伸長位置へ向かって移動させるべく、上記レバー部
   が上記解放位置から作動位置へ第１回目に移動したとき
   に該レバー部と係合するように形成された表面を有し、 さらに、 (b)上記カートリッジアセンブリを上記クローズドポジ
   ションから上記オープンポジションへ付勢するための手
   段の付勢力に抗して該カートリッジアセンブリを上記ク
   ローズドポジションに保つための手段と、 (c)上記ラム上でカムショルダー面を形成する表面と、 (d)第１端及び第２端と、第２端に大略隣接するカム面
   とを有する爪と、 (e)上記解放位置から上記作動位置への上記レバー部材
   の２回目の動作により上記ラムを上記カートリッジ搬送
   部材に対して先端側へ駆動して上記ステープルを打ち出
   すために、カム面が上記ラムのカムショルダー面から分
   離した第１位置と、カム面が該ラムのカムショルダー面
   と係合した第２位置との間での移動のために、上記レバ
   ー部材に上記爪を装着する手段と、を備えた請求項１記
   載の外科用ステープラー。
5. 【請求項５】 上記爪を上記第２位置へ向かって付勢す
   る手段を備え、 上記ラムは、上記カートリッジアセンブリが上記オープ
   ンポジションから上記クローズドポジションへ移動する
   までは上記爪を上記第１位置に保つように構成された表
   面を有する請求項４記載の外科用ステープラー。
6. 【請求項６】 上記アンビルフレームの基端部に回動可
   能に装着された第１端と第２係合端とを有する解除アー
   ムを備え、 上記解除アームは、上記カートリッジアセンブリを上記
   クローズドポジションから上記オープンポジションへ付
   勢するための手段の付勢力の下で、該カートリッジアセ
   ンブリをクローズドポジションからオープンポジション
   へ移動させるために、上記爪を上記第２位置から上記第
   １位置へ移動させるとともに、上記トグルジョイントリ
   ンクを上記伸長位置から折込位置へ移動させるべく、該
   爪および該トグルジョイントリンクに係合するように形
   成された表面を有する請求項４記載の外科用ステープラ
   ー。
7. 【請求項７】 上記ロックピンは、その第１端に大略隣
   接する傾斜したカム面を有する請求項２記載の外科用ス
   テープラー。
8. 【請求項８】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルフレームを備え、該アンビルフレー
   ムは、長手方向の軸心、基端部及び先端部、及び該先端
   部に大略隣接し且つ該アンビルフレームの延在方向に対
   して大略直交する平面内に位置するアンビル面を備えた
   顎状部を有し、 (Ｂ)細長い手動操作レバーを備え、該レバーは、該レバ
   ーと上記アンビルフレームとの相対的な回動動作を、該
   レバーの一端が該アンビルフレームの基端部から分離し
   た解放位置と、該レバーとアンビルフレームとが閉じた
   関係の作動位置との間で可能とするように構成された回
   動手段を有し、 (Ｃ)基端部及び先端部を有するとともに上記アンビルフ
   レームに対する長手方向への動作のために該アンビルフ
   レームに隣接して装着されるカートリッジアセンブリを
   備え、 上記カートリッジアセンブリは、 (a)該カートリッジアセンブリの先端部に大略隣接する
   カートリッジ溝を形成する表面を有するカートリッジ搬
   送手段を備え、該カートリッジ溝の表面は上記アンビル
   面に対向して少なくとも一列に配列された複数のステー
   プルを収納するカートリッジハウジングを解放可能に受
   け入れるように形成され、 (b)上記ステープルを上記カートリッジハウジング内で
   アンビル面に対して押圧して該ステープルをカートリッ
   ジハウジングとアンビル面との間の組織に止めて閉じる
   プッシャー手段を備え、該ステープルを押圧する手段は
   打ち出し前位置と打ち出し位置との間でカートリッジハ
   ウジングに対して移動可能であり、 さらに、 (Ｄ)上記カートリッジアセンブリを、上記カートリッジ
   ハウジングと上記アンビル面とが閉じた関係のクローズ
   ドポジションと、該カートリッジハウジングとアンビル
   面とが該クローズドポジションよりも互いに離れて位置
   するオープンポジションとの間で上記アンビルフレーム
   に対して長手方向へ移動可能に装着する手段と、 (Ｅ)上記カートリッジ搬送部材と上記アンビルフレーム
   に対して長手方向へ移動可能に装着された細長いラムを
   備え、該ラムは、上記カートリッジハウジングと上記ア
   ンビル面とが上記クローズドポジションにあるときに上
   記プッシャー手段と係合するように形成され、 さらに、 (Ｆ)上記レバーを上記解放位置から上記作動位置へ移動
   させることによって上記カートリッジアセンブリを上記
   オープンポジションから上記クローズドポジションへ初
   期動作させるべく第１の動作が可能で、それに続いて、
   上記レバーを上記解放位置から上記作動位置へ再度移動
   させることにより上記ラムを上記カートリッジ搬送部材
   に対して先端側へ移動させて上記ステープルを打ち出す
   べく第２の動作が可能な作動手段と、 (Ｇ)打ち出し位置にあるプッシャー手段を有するカート
   リッジハウジングが上記ステープラーに装填されたとき
   に、上記カートリッジアセンブリを上記オープンポジシ
   ョンから上記クローズドポジションへ移動させるのを阻
   止する手段とを備えた外科用ステープラー。
9. 【請求項９】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルフレームを備え、該アンビルフレー
   ムは、該アンビルフレームの延在方向に対して大略直交
   する平面内にアンビル面を有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
   センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
   面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
   センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
   ジションとの間で上記アンビルフレームに対して移動可
   能であり、 上記カートリッジアセンブリは、(a)上記アンビル面に
   対向して少なくとも一列に配列された複数のステープル
   を収納するカートリッジハウジングと、(b)該ステープ
   ルを該カートリッジハウジング内で該アンビル面に対し
   て押圧して該ステープルをカートリッジハウジングとア
   ンビル面との間の組織に止めて閉じるプッシャー手段と
   を有し、 上記プッシャー手段は、打ち出し前位置と打ち出し位置
   との間でカートリッジハウジングに対して移動可能であ
   り、 (Ｃ)打ち出し位置にあるプッシャー手段を有するカート
   リッジハウジングが上記ステープラーに装填されたとき
   に、上記カートリッジアセンブリを上記オープンポジシ
   ョンから上記クローズドポジションへ移動させるのを阻
   止する手段を備えた外科用ステープラー。
10. 【請求項１０】 上記プッシャー手段は、一対のエッジ
    を有し且つ上記ステープルに隣接して位置するプッシャ
    ーを有し、且つ打ち出し前位置と、ステープルを打ち出
    すときに上記カートリッジハウジングに対してプッシャ
    ーが先端側へ移動する打ち出し位置との間で移動し、 上記カートリッジアセンブリの上記オープンポジション
    から上記クローズドポジションへの移動を阻止する手段
    は、 (a)上記アンビルフレームの表面に開口し且つ底面を有
    する安全穴を形成する表面を有する上記アンビルフレー
    ムと、 (b)第１及び第２端を有するロックピンとを備え、該ロ
    ックピンは、上記オープンポジションとクローズドポジ
    ションとの間での上記カートリッジアセンブリの一往復
    動作を可能とするために上記ロックピンの第１端が上記
    プッシャーのエッジと接する解放位置と、上記オープン
    ポジションからクローズドポジションへの上記カートリ
    ッジアセンブリの移動を阻止するために該ロックピンの
    第１端が安全穴を越えて突出する阻止位置との間で移動
    可能に、上記安全穴内に装着され、 さらに、 (c)上記ロックピンを上記阻止位置側へ付勢する付勢手
    段を備えた請求項９記載の外科用ステープラー。
11. 【請求項１１】 上記ロックピンを上記阻止位置側へ付
    勢する付勢手段は、該ロックピンの第２端に連結された
    第１端と、上記安全穴の底面に連結された第２端を有す
    るコイルスプリングからなる請求項１０記載の外科用ス
    テープラー。
12. 【請求項１２】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルを備え、該アンビルは、該アンビル
    の延在方向に対して大略直交する平面内にアンビル面を
    有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 上記カートリッジアセンブリは、上記アンビル面に対向
    して少なくとも一列に配列された複数のステープルを収
    納するカートリッジハウジングを有し、 さらに、 (Ｃ)ステープルをカートリッジハウジングとアンビル面
    との間の組織に止めて閉じることによってステープルの
    打ち出しを行う手段と、 (Ｄ)既発射のカートリッジハウジングが上記ステープラ
    ーにローディングされているかどうかを検知するととも
    に、該既発射カートリッジハウジングが装填されたとき
    にステープルの打ち出しを阻止する手段とを備えた外科
    用ステープラー。
13. 【請求項１３】 上記ステープルの打ち出しを行う手段
    は、一対のエッジを有し且つ該ステープルに隣接して位
    置するプッシャーを有し、且つ上記打ち出し前位置と、
    ステープルを打ち出すときに上記カートリッジアセンブ
    リに対してプッシャーが先端側へ移動する打ち出し位置
    との間で移動し、 上記ステープルの打ち出しを阻止する手段は、 (a)上記アンビルの表面に開口する安全穴を形成する表
    面を有する上記アンビルと、 (b)第１及び第２端を有するロックピンとを備え、該ロ
    ックピンは、上記オープンポジションとクローズドポジ
    ションとの間での上記カートリッジアセンブリの一往復
    動作を可能とするために上記ロックピンの第１端が上記
    プッシャーのエッジと接する解放位置と、上記オープン
    ポジションからクローズドポジションへの上記カートリ
    ッジアセンブリの移動を阻止するために該ロックピンの
    第１端が安全穴を越えて突出する阻止位置との間で移動
    可能に、上記安全穴内に装着され、 さらに、上記ロックピンを上記阻止位置側へ付勢する付
    勢手段を備えた請求項１２記載の外科用ステープラー。
14. 【請求項１４】 上記ロックピンを上記阻止位置側へ付
    勢する付勢手段は、該ロックピンの第２端に連結された
    第１端と、上記アンビルの安全穴に連結された第２端を
    有するコイルスプリングからなる請求項１３記載の外科
    用ステープラー。
15. 【請求項１５】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルを備え、該アンビルは、該アンビル
    の延在方向に対して大略直交する平面内にアンビル面を
    有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 上記カートリッジアセンブリは、上記アンビル面に対向
    して少なくとも一列に配列された複数のステープルを収
    納するカートリッジハウジングを有し、 さらに、 (Ｃ)ステープルをカートリッジハウジングとアンビル面
    との間の組織に止めて閉じることによってステープルの
    打ち出しを行う手段と、 (Ｄ)打ち出し準備のされたステープルカートリッジが上
    記ステープラーに装填されたときを除いては上記カート
    リッジアセンブリの上記オープンポジションから上記ク
    ローズドポジションへの移動を阻止する手段とを備えた
    外科用ステープラー。
16. 【請求項１６】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルを備え、該アンビルは、該アンビル
    の延在方向に対して大略直交する平面内にアンビル面を
    有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 上記カートリッジアセンブリは、上記アンビル面に対向
    して少なくとも一列に配列された複数のステープルを収
    納するカートリッジハウジングを有し、 さらに、 (Ｃ)上記ステープルをカートリッジハウジングとアンビ
    ル面との間の組織に止めて閉じることによってステープ
    ルの打ち出しを行う手段と、 (Ｄ)打ち出し準備のされたステープルカートリッジが上
    記ステープラーに装填されたときを除いては上記ステー
    プルの打ち出しを阻止する手段とを備えた外科用ステー
    プラー。
17. 【請求項１７】 請求項１６記載の外科用ステープラー
    において、 上記打ち出し準備のされたステープルカートリッジが上
    記ステープラーに装填されたときを除いては上記ステー
    プルの打ち出しを阻止する手段は、 (a)上記アンビルフレームの表面内に開口し且つ底面を
    有する安全穴を形成する表面を有する上記アンビルと、 (b)第１及び第２端を有するロックピンとを備え、該ロ
    ックピンは、上記オープンポジションとクローズドポジ
    ションとの間での上記カートリッジアセンブリの一往復
    動作を可能とするために上記ロックピンの第１端が上記
    プッシャーのエッジと接する解放位置と、上記オープン
    ポジションからクローズドポジションへの上記カートリ
    ッジアセンブリの移動を阻止するために該ロックピンの
    第１端が安全穴を越えて突出する阻止位置との間で移動
    可能に、上記安全穴内に装着され、 さらに、 (c)上記ロックピンを上記阻止位置側へ付勢する付勢手
    段を備えた外科用ステープラー。
18. 【請求項１８】 上記カートリッジアセンブリは、係止
    ノッチを構成する表面を備え、且つ上記阻止位置におい
    て上記ロックピンは、オープンポジションからクローズ
    ドポジションへの上記カートリッジアセンブリの移動を
    阻止するために、上記安全穴を越えて突出して該係止ノ
    ッチの表面と係合する請求項１７記載の外科用ステープ
    ラー。
19. 【請求項１９】 上記係止ノッチが傾斜面を有する請求
    項１８の外科用ステープラー。
20. 【請求項２０】 上記ロックピンが傾斜したカム面を有
    する請求項１８記載の外科用ステープラー。
21. 【請求項２１】 (Ａ)基端部及び先端部と、それぞれ長
    手方向に延在してその間にチャネルを形成すべく分離し
    た一対の側面部とを有するアンビルフレームを備え、該
    アンビルフレームは、該基端部に大略隣接し且つ第１端
    及び第２端を有するハンドル部と、該先端部に大略隣接
    し且つ該長手方向に対して大略直交する平面内に位置す
    る特定形状のアンビル面を有する顎状部とを有し、該顎
    状部が、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成する
    表面を備え、 さらに、 (Ｂ)第１端及び第２端を有する細長い手動操作ハンドル
    部材を備え、 該ハンドル部材は、該ハンドル部材と上記アンビルフレ
    ームとの相対的な回動動作を、該ハンドル部材の第１端
    が上記ハンドル部の第１端から分離した解放位置と、該
    ハンドル部材とハンドル部とが閉じた関係の作動位置と
    の間で可能とするように構成された回動手段をその第２
    端に有し、 さらに、 (Ｃ)上記ハンドル部材を上記解放位置側へ付勢する付勢
    手段と、 (Ｄ)基端部及び先端部を有し、上記アンビルフレームに
    対する長手方向への動作のために上記両側面部間のチャ
    ネルに装填されるカートリッジアセンブリと、を備え、 上記カートリッジアセンブリは、それぞれ上記長手方向
    に延在してその間にラム用チャネルを形成すべく分離し
    た第１及び第２側面部を有するカートリッジ搬送部材を
    備え、該第１及び第２側面部は該カートリッジアセンブ
    リの先端部に大略隣接するカートリッジ用溝を形成する
    表面を有し、該カートリッジ用溝の表面は上記アンビル
    面に対向して複数列に配列された複数のステープルを収
    納するカートリッジハウジングを解放可能に受け入れる
    ように形成され、該カートリッジハウジングは、上記位
    置決め穴に対向して位置する位置決め貫通路を形成する
    表面を有し、 さらに、 (Ｅ)上記カートリッジアセンブリを、上記カートリッジ
    ハウジングと上記アンビル面とが閉じた関係のクローズ
    ドポジションと、該カートリッジハウジングとアンビル
    面とが該クローズドポジションよりも互いに離れて位置
    するオープンポジションとの間で上記アンビルフレーム
    に対して長手方向へ移動可能に装着する手段と、 (Ｆ)上記カートリッジ搬送部材と上記アンビルフレーム
    に対する長手方向への移動のために上記第１及び第２側
    面部の間の上記ラム用チャネル内に装着された細長いラ
    ムとを備え、該ラムは、上記カートリッジハウジングと
    上記アンビル面とが上記クローズドポジションにあると
    きに、ステープルを上記アンビル面に対して押圧すると
    ともに該カートリッジハウジングと該アンビルの顎状部
    との間の組織にステープルを止めて閉じるように、ステ
    ープルをカートリッジハウジングから排出すべく構成さ
    れ、 さらに、 (Ｇ)上記カートリッジアセンブリを上記オープポジショ
    ンから上記クローズドポジションへ初期移動させるため
    に上記ハンドル部材の上記解放位置から上記作動位置へ
    の第１の動作が可能であり、それに続いて、ステープル
    をカートリッジハウジングから排出して該ステープルを
    アンビル面に対して押圧し、該ステープルを該カートリ
    ッジハウジングと該アンビルの顎状部の間の組織に止め
    て閉じるために、上記カートリッジ搬送部材に対して上
    記ラムを先端側へ移動させることによって該ステープル
    の打ち出しを行うべく、該ハンドル部材の解放位置から
    作動位置への第２の動作が可能である作動手段と、 (Ｈ)上記カートリッジアセンブリを上記クローズドポジ
    ションから上記オープンポジションへ付勢する手段と、 (Ｉ)安全案内部材とを備え、 該安全案内部材は、(a)基端部及び先端部を有するとと
    もに上記アンビルフレームに対して長手方向へ移動可能
    に該フレームに装着されたスリーブと、 (b)上記スリーブの先端部に装着されて長手方向へ延在
    する位置決めピンとを備え、 該ピンは、カートリッジアセンブリがクローズドポジシ
    ョンに動くときに、ステープルをより正確に制御して打
    ち出すとともにカートリッジハウジングとアンビル面と
    の間から組織が逃げるのを阻止すべく、上記ステープル
    の列を上記アンビルの特定形状の表面に対して位置決め
    するために、上記ピンがカートリッジハウジングの位置
    決め貫通路を貫通して上記位置決め穴内に延在する状態
    の位置決め位置と、上記カートリッジハウジングの取り
    外しと新カートリッジハウジングへの取り替えを行うた
    めに、該位置決めピンが該位置決め貫通路及び位置決め
    穴から離れた状態の解放位置との間で移動可能であり、 さらに、 (Ｊ)上記位置決めピンが上記位置決め位置にあるときを
    除いて、上記カートリッジアセンブリの上記オープンポ
    ジションからクローズドポジションへの移動を繰り返し
    且つ連続して阻止するために、上記安全案内部材に装着
    された手段を備えた外科用ステープラー。
22. 【請求項２２】 (Ａ)基端部及び先端部と、それぞれ長
    手方向に延在してその間にチャネルを形成すべく分離し
    た一対の側面部を有するアンビルフレームを備え、該ア
    ンビルフレームは、該基端部に大略隣接し且つ第１及び
    第２端部を有するハンドル部と、該先端部に大略隣接し
    且つ第１の長手方向に対して大略直交する平面内に位置
    する特定形状のアンビル面を有する顎状部とを有し、該
    顎状部が、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成す
    る表面を備え、 さらに、 (Ｂ)第１端及び第２端を有する細長い手動操作ハンドル
    部材を備え、 該ハンドル部材は、該ハンドル部材と上記アンビルフレ
    ームとの相対的な回動動作を、該ハンドル部材の第１端
    が上記ハンドル部の第１端から分離した解放位置と、該
    ハンドル部材とハンドル部とが閉じた関係の作動位置と
    の間で可能とするように構成された回動手段をその第２
    端に有し、 さらに、(Ｃ)上記ハンドル部材を上記解放位置側へ付勢
    する付勢手段と、 (Ｄ)基端部及び先端部を有するとともに上記アンビルフ
    レームに対する長手方向への動作のために上記両側面部
    間のチャネルに装填されるカートリッジアセンブリと、
    を備え、 上記カートリッジアセンブリは、それぞれ上記長手方向
    に延在してその間にラム用チャネルを形成すべく分離し
    た第１及び第２側面部を有するカートリッジ搬送手段を
    備え、該第１及び第２側面部は該カートリッジアセンブ
    リの先端部に大略隣接するカートリッジ用溝を形成する
    表面を有し、該カートリッジ用溝の表面は上記アンビル
    面に対向して複数列に配列された複数のステープルを収
    納するカートリッジハウジングを解放可能に受け入れる
    ように形成され、該カートリッジハウジングは、上記位
    置決め穴に対向して位置する位置決め貫通路を形成する
    表面を有し、 さらに、 (Ｅ)上記カートリッジアセンブリを、上記カートリッジ
    ハウジングと上記アンビル面とが閉じた関係のクローズ
    ドポジションと、該カートリッジハウジングとアンビル
    面とが該クローズドポジションよりも互いに離れて位置
    するオープンポジションとの間で上記アンビルフレーム
    に対して長手方向へ移動可能に装填する手段と、 (Ｆ)上記カートリッジ搬送部材と上記アンビルフレーム
    に対する長手方向への移動のために上記第１及び第２側
    面部の間の上記ラム用チャネル内に装着された細長いラ
    ムを備え、該ラムは、上記カートリッジハウジングと上
    記アンビル面とが上記クローズドポジションにあるとき
    に、ステープルを上記アンビル面に対して押圧するとと
    もに該カートリッジハウジングと該アンビルの顎状部と
    の間の組織にステープルを止めて閉じるように、ステー
    プルをカートリッジハウジングから排出すべく構成さ
    れ、 さらに、 (Ｇ)上記カートリッジアセンブリを上記オープポジショ
    ンから上記クローズドポジションへ初期移動させるため
    に上記ハンドル部材の上記解放位置から上記作動位置へ
    の第１の動作が可能であり、それに続いて、ステープル
    をカートリッジハウジングから排出して該ステープルを
    アンビル面に対して押圧し、該ステープルを該カートリ
    ッジハウジングと該アンビルの顎状部の間の組織に止め
    て閉じるために、上記カートリッジ搬送部材に対して上
    記ラムを先端側へ移動させることによって、該ステープ
    ルの打ち出しを行うべく、該ハンドル部材の解放位置か
    ら作動位置への第２の動作が可能である作動手段と、 (Ｈ)上記カートリッジアセンブリを上記クローズドポジ
    ションから上記オープンポジションへ付勢する手段と、 (Ｉ)安全案内部材とを備え、 該安全案内部材は、 (a)基端部及び先端部を有するとともに上記アンビルフ
    レームに対して長手方向へ移動可能に該フレームに装着
    されたスリーブと、 (b)上記スリーブの先端部に装着されて長手方向へ延在
    する位置決めピンとを備え、 該ピンは、カートリッジアセンブリがクローズドポジシ
    ョンに動くときに、ステープルをより正確に制御して打
    ち出すとともにカートリッジハウジングとアンビル面と
    の間から組織が逃げるのを阻止すべく、上記ステープル
    の列を上記アンビルの特定形状の表面に対して位置決め
    するために、上記ピンがカートリッジハウジングの位置
    決め貫通路を貫通して上記位置決め穴内に延在する状態
    の位置決め位置と、上記カートリッジハウジングの取り
    外しと新カートリッジハウジングへの取り替えを行うた
    めに、該位置決めピンが該位置決め貫通路及び位置決め
    穴から離れた状態の解放位置との間で移動可能であり、 さらに、 (Ｊ)上記位置決めピンが上記位置決め位置にあるときを
    除いて、上記カートリッジアセンブリの上記オープンポ
    ジションからクローズドポジションへの移動を繰り返し
    且つ連続して阻止する手段を備え、該手段は、 (a)上記カートリッジアセンブリが上記オープンポジシ
    ョンにあるときに位置決めされる安全ノッチを形成する
    表面をそれぞれ有する、上記アンビルフレーム、カート
    リッジ搬送部材及びラムと、 (b)カムショルダー面と穴を形成する面とを有する安全
    ゲートとを備え、該安全ゲートは、カートリッジアセン
    ブリが上記オープンポジションにあるときに、カートリ
    ッジアセンブリとアンビルフレームとの間の相対的な動
    作を阻止すべく、安全ノッチを形成する表面に安全ゲー
    トが係合した状態の係止位置と、カートリッジアセンブ
    リとアンビルフレームとのオープンポジションとクロー
    ズドポジションとの間での相対的な動作を可能とするた
    めに、安全ゲートが上記安全ノッチから分離した状態の
    非係止位置との間で、アンビルフレームに対して相対的
    に動作可能に該アンビルフレームに隣接して装着され、 上記安全案内部材は、上記スリーブの基端部から上記安
    全ゲートの穴を通って基端側へ突出する安全ゲート阻止
    ガイドを有し、該ガイドは、上記位置決めピンが位置決
    め位置以外の位置にあるときに上記安全ゲートを上記係
    止位置へ向かって駆動するように構成されるとともに、
    位置決めピンが位置決め位置へ移動したときに、安全ゲ
    ートを上記係止位置から非係止位置へ駆動するために、
    上記安全ゲートのカムショルダー面と係合するように形
    成されたカム面を基端部に有する外科用ステープラー。
23. 【請求項２３】 上記カートリッジアセンブリが上記ク
    ローズドポジションにあるときに上記位置決めピンの上
    記位置決め位置から解放位置へ向かう移動を阻止する手
    段を備え、該手段が、 上記位置決めピンが位置決め位置から離れる方向へ移動
    するときに、安全ゲートを非係止位置から係止位置へ向
    かって駆動するために、上記安全ゲートの表面と係合す
    るように形成されたカム面と大略対向するリターンカム
    面を有する、上記安全ゲート阻止ガイドと、 カートリッジアセンブリがクローズドポジションにある
    ときの位置決めピンの位置決め位置から解放位置へ向か
    う移動を阻止するために、安全ゲートと係合すべくカー
    トリッジ搬送部材とラムに形成された表面と、を有する
    請求項２２記載の外科用ステープラー。
24. 【請求項２４】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルを備え、該アンビルは、該アンビル
    の延在方向に大略直交する平面内に位置するアンビル面
    と、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成する表面
    とを有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)長手方向に延在する位置決めピンアセンブリを備
    え、該位置決めピンアセンブリは、該位置決めピンアセ
    ンブリが上記位置決め穴内に延在する状態の位置決め位
    置と、該位置決めピンアセンブリが該位置決め穴から分
    離した状態の解放位置との間で移動可能に該ステープラ
    ーに装着され、 (Ｄ)上記位置決めピンが上記位置決め位置以外の位置に
    あるときはいつでも、上記カートリッジアセンブリの上
    記オープンポジションから上記クローズドポジションへ
    の移動を繰り返し且つ連続して阻止するために、上記位
    置決めピンアセンブリに装着され、上記カートリッジア
    センブリに係合するように構成された手段を備えた外科
    用ステープラー。
25. 【請求項２５】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)細長いアンビルを備え、該アンビルは、該アンビル
    の延在方向に大略直交する平面内に位置するアンビル面
    と、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成する表面
    とを有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)長手方向に延在する位置決めピンを備え、該位置決
    めピンは、該位置決めピンが上記位置決め穴内に延在す
    る状態の位置決め位置と、該位置決めピンが該位置決め
    穴から分離した状態の解放位置との間で移動可能に該ス
    テープラーに装着され、 さらに、 (Ｄ)上記位置決めピンが上記位置決め位置以外の位置に
    あるときはいつでも、上記カートリッジアセンブリの上
    記オープンポジションから上記クローズドポジションへ
    の移動を繰り返し且つ連続して阻止するために、上記カ
    ートリッジアセンブリに係合するように構成された手段
    を備え、該手段が、 (a)上記カートリッジアセンブリが上記オープポジショ
    ンに有るときに該カートリッジアセンブリとアンビルに
    安全ノッチを形成する面と、 (b)カムショルダー面と穴を形成する面とを有する安全
    ゲートとを備え、該安全ゲートは、カートリッジアセン
    ブリとアンビルとの間の相対的な動作を阻止すべく、安
    全ノッチを形成する表面に安全ゲートが係合した状態の
    係止位置と、カートリッジアセンブリとアンビルとのオ
    ープンポジションとクローズドポジションとの間での相
    対的な動作を可能とするために、安全ゲートが上記安全
    ノッチから分離した状態の非係止位置との間で、アンビ
    ルに対する相対的な動きのために該アンビルに隣接して
    装着され、 さらに、 (c)安全案内部材を備え、該安全案内部材は、安全ゲー
    ト阻止ガイドを備えたスリーブを有するとともに該スリ
    ーブの基端部から上記安全ゲートの穴を通って基端側へ
    突出し、該ガイドは、上記位置決めピンが位置決め位置
    以外の位置にあるときに上記安全ゲートを上記係止位置
    へ向かって付勢するように構成されるとともに、位置決
    めピンが位置決め位置へ移動するときに、安全ゲートを
    上記係止位置から非係止位置へ駆動するために、上記安
    全ゲートのカムショルダー面と係合するように形成され
    たカム面を基端部に有する外科用ステープラー。
26. 【請求項２６】 請求項２５に記載の外科用ステープラ
    ーにおいて、 上記カートリッジアセンブリはカートリッジ搬送部材を
    有し、 上記ステープラーはラムを備え、さらに、該ステープラ
    ーは、上記カートリッジアセンブリが上記クローズドポ
    ジションにあるときに上記位置決めピンの上記位置決め
    位置から上記解放位置への移動を阻止する手段を備え、 上記安全ゲート阻止ガイドは、上記カム面に大略対向す
    るリターンカム面を有し、該リターンカム面は、位置決
    めピンが位置決め位置から離れているときに、安全ゲー
    トを非係止位置から係止位置へ駆動するために、該安全
    ゲートの表面に係合するように構成され、 カートリッジアセンブリがクローズドポジションにある
    ときに、リターンカム面が安全ゲートを係止位置へ駆動
    するのを阻止することによって位置決めピンの位置決め
    位置から解放位置への移動を阻止するために、安全ゲー
    トに係合するように上記カートリッジ搬送部材とラムに
    構成された表面を備えた外科用ステープラー。
27. 【請求項２７】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)長手方向に延在するアンビルを備え、該アンビル
    は、該長手方向に大略直交する平面内に位置するアンビ
    ル面と、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成する
    表面とを有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係にあるクローズ
    ドポジションとの間で上記アンビルに対して移動可能で
    あり、 (Ｃ)長手方向に延在する位置決めピンを備え、該位置決
    めピンは、該位置決めピンが上記位置決め穴内に延在す
    る状態の位置決め位置と、該位置決めピンが該位置決め
    穴から分離した状態の解放位置との間で移動可能に該ス
    テープラーに装着され、 (Ｄ)上記カートリッジアセンブリが上記クローズドポジ
    ションにあるときに、上記位置決めピンの上記位置決め
    位置から上記解放位置への移動を阻止する手段を備えた
    外科用ステープラー。
28. 【請求項２８】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)長手方向に延在するアンビルを備え、該アンビル
    は、アンビル面と、該アンビル面に開口する位置決め穴
    を形成する表面とを有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)長手方向に延在する位置決めピンを備え、該位置決
    めピンは、該位置決めピンが上記位置決め穴内に延在す
    る状態の位置決め位置と、該位置決めピンが該位置決め
    穴から分離した状態の解放位置との間で移動可能に該ス
    テープラーに装着され、 (Ｄ)上記位置決めピンが上記位置決め位置以外の位置に
    あるときにいつでも、上記カートリッジアセンブリの上
    記オープンポジションからクローズドポジションへの移
    動を連続的に阻止するとともに、上記カートリッジアセ
    ンブリが上記クローズドポジションにあるときに、上記
    位置決めピンの上記位置決め位置から上記解放位置への
    移動を阻止するために、該カートリッジアセンブリに係
    合するように構成された手段を備えた外科用ステープラ
    ー。
29. 【請求項２９】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)長手方向に延在するアンビルを備え、該アンビル
    は、該長手方向に大略直交する平面内に位置するアンビ
    ル面と、該アンビル面に開口する位置決め穴を形成する
    表面とを有し、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)長手方向に延在する位置決めピンを備え、該位置決
    めピンは、該位置決めピンが上記位置決め穴内に延在す
    る状態の位置決め位置と、該位置決めピンが該位置決め
    穴から分離した状態の解放位置との間で移動可能に該ス
    テープラーに装着され、 (Ｄ)上記位置決めピンが上記位置決め位置以外の位置に
    あるときにいつでも、上記カートリッジアセンブリの上
    記オープンポジションからクローズドポジションへの移
    動を連続的に阻止するとともに、上記カートリッジアセ
    ンブリが上記クローズドポジションにあるときに、上記
    位置決めピンの上記位置決め位置から上記解放位置への
    移動を阻止するための手段を備えた外科用ステープラ
    ー。
30. 【請求項３０】 上記位置決めピンが上記位置決め位置
    以外の位置にあるときにいつでも、上記カートリッジア
    センブリの上記オープンポジションからクローズドポジ
    ションへの移動を連続的に阻止するとともに、上記カー
    トリッジアセンブリが上記クローズドポジションにある
    ときに、上記位置決めピンの上記位置決め位置から上記
    解放位置への移動を阻止するための手段が、安全案内部
    材を有し、該安全案内部材が、 (a)基端部及び先端部を有し、上記アンビルに対して長
    手方向へ移動可能に該アンビルに装着されたスリーブ
    と、 (b)上記カートリッジアセンブリが上記オープンポジシ
    ョンにあるときに位置合わせされるとともに、該カート
    リッジアセンブリが上記クローズドポジションにあると
    きに位置ずれが生じる安全ノッチを構成する面をそれぞ
    れ有するアンビル及びカートリッジアセンブリと、 (c)カムショルダー面と穴を形成する面とを有する安全
    ゲートとを備え、該安全ゲートは、カートリッジアセン
    ブリが上記オープンポジションにあるときに、カートリ
    ッジアセンブリとアンビルとの間の相対的な動作を阻止
    すべく、安全ノッチを形成する表面に安全ゲートが係合
    した状態の係止位置と、カートリッジアセンブリとアン
    ビルとのオープンポジションとクローズドポジションと
    の間での相対的な動作を可能とするために、安全ゲート
    が上記安全ノッチから分離した状態の非係止位置との間
    で、アンビルに対して相対的に動作可能に該アンビルフ
    レームに隣接して装着され、 上記安全案内部材は、上記スリーブの基端部から上記安
    全ゲートの穴を通って基端側へ突出する安全ゲート停止
    ガイドを有し、該ガイドは、上記位置決めピンが位置決
    め位置以外の位置にあるときに上記安全ゲートを上記係
    止位置へ向かって付勢するためのリターンカム面と、位
    置決めピンが位置決め位置へ移動するときに、安全ゲー
    トを上記係止位置から非係止位置へ駆動するために、上
    記安全ゲートのカムショルダー面と係合するように形成
    されて上記リターンカム面と大略対向するカム面を有
    し、 上記カートリッジアセンブリの表面は、カートリッジア
    センブリがクローズドポジションにあるときに、位置決
    めピンの位置決め位置から解放位置への移動を阻止する
    ために、安全ゲートと係合するように構成された請求項
    ２９記載の外科用ステープラー。
31. 【請求項３１】 外科用ステープラーにおいて、 (Ａ)アンビル面を有する細長いアンビルと、 (Ｂ)カートリッジアセンブリとを備え、該カートリッジ
    アセンブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビ
    ル面から離れたオープンポジションと、該カートリッジ
    アセンブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズド
    ポジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)位置決めピンを備え、該位置決めピンは、カートリ
    ッジアセンブリを上記アンビルに位置決めする位置決め
    位置と、該位置決めピンが該アンビルから分離した解放
    位置との間で移動可能に該ステープラーに装着され、 (Ｄ)上記カートリッジアセンブリが上記クローズドポジ
    ションにあるときに、上記位置決めピンの上記位置決め
    位置から上記解放位置への移動を阻止するための手段を
    備えた外科用ステープラー。
32. 【請求項３２】 外科用ステープラーにおいて(Ａ)アン
    ビル面を有する細長いアンビルと、 (Ｂ)カートリッジアセンブリを備え、該カートリッジア
    センブリは、該カートリッジアセンブリが上記アンビル
    面から離れたオープンポジションと、該カートリッジア
    センブリと該アンビル面とが閉じた関係のクローズドポ
    ジションとの間で上記アンビルに対して移動可能であ
    り、 (Ｃ)位置決めピンアセンブリを備え、該位置決めピンア
    センブリは、カートリッジアセンブリを上記アンビル面
    に位置決めする位置決め位置と、該位置決めピンアセン
    ブリが該アンビル面から分離した解放位置との間で移動
    可能に該ステープラーに装着され、 (Ｄ)上記位置決めピンアセンブリが上記位置決め位置以
    外の位置にあるときにいつでも、上記カートリッジアセ
    ンブリの上記オープンポジションから上記クローズドポ
    ジションへの移動を連続して繰り返し阻止するために、
    上記位置決めピンアセンブリに装着された手段を備えた
    外科用ステープラー。
33. 【請求項３３】 上記カートリッジアセンブリが上記オ
    ープンポジションにあるときに上記カートリッジアセン
    ブリとアンビルに安全ノッチを構成する表面と、 上記位置決めピンアセンブリに装着された手段とを備
    え、該手段は、 カムショルダー面と穴を形成する面とを有する安全ゲー
    トを備え、該安全ゲートは、カートリッジアセンブリと
    アンビルとの間の相対的な動作を阻止すべく、安全ノッ
    チを形成する表面に安全ゲートが係合した状態の係止位
    置と、カートリッジアセンブリとアンビルとのオープン
    ポジションとクローズドポジションとの間での相対的な
    動作を可能とするために、安全ゲートが上記安全ノッチ
    から分離した状態の非係止位置との間で、アンビルに対
    して相対的に動作可能に上記位置決めピンアセンブリに
    装着された請求項３２に記載の外科用ステープラー。
34. 【請求項３４】 上記位置決めピンアセンブリは安全案
    内部材を備え、該安全案内部材は、上記スリーブの基端
    部から上記安全ゲートの穴を通って基端側へ突出する安
    全ゲート阻止ガイドを備えたスリーブを有し、該ガイド
    は、上記位置決めピンが位置決め位置以外の位置にある
    ときに上記安全ゲートを上記係止位置へ向かって付勢す
    るように構成されるとともに、位置決めピンが位置決め
    位置へ移動するときに、安全ゲートを上記係止位置から
    非係止位置へ駆動するために、上記安全ゲートのカムシ
    ョルダー面と係合するように形成されたカム面を基端部
    に有する請求項３３に記載の外科用ステープラー。
35. 【請求項３５】 請求項３４に記載の外科用ステープラ
    ーにおいて、 上記カートリッジアセンブリはカートリッジ搬送部材を
    有し、上記ステープラーはラムを備え、さらに、該ステ
    ープラーは、上記カートリッジアセンブリが上記クロー
    ズドポジションに有るときに、上記位置決めピンアセン
    ブリの上記位置決め位置から上記解放位置への移動を阻
    止するための手段を備え、該手段が、 上記カム面に大略対向するリターンカム面を有するとと
    もに、該リターンカム面が、上記位置決めピンアセンブ
    リが位置決め位置から動くときに、安全ゲートを非係止
    位置から係止位置へ向かって駆動するために、該安全ゲ
    ートの表面と係合するように構成された安全ゲート阻止
    ガイドと、 カートリッジアセンブリがクローズドポジションにある
    ときに、リターンカム面が安全ゲートを係止位置へ駆動
    するのを阻止することによって、位置決めピンアセブリ
    の位置決め位置から解放位置への移動を阻止すべく、安
    全ゲートと係合するように構成された、上記カートリッ
    ジ搬送部材とラムの表面とからなる外科用ステープラ
    ー。