【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、顔1料で善色した感光性樹脂及びそれを利用
した液晶、イメージセンサ−と組み合わせて用いるのに
好適なカラーフィルタに関し、テレビ、ビデオモニタあ
るいは、コンピュータのデスプレイ及びイメージスキャ
ナーに利用することができる。
従来の技術光の透過■1あるいは、反射量を制御する液晶とカラー
フィルタを横、成要素とするカラー液晶表示装置におい
て、そのカラーフィルタとしては、染色法、印刷法等に
より赤、緑、青の1lIj索及びブラックマトリックス
をガラス基板上に形成したものが使用されている。特に
高精、細1度の画、像の要求のものには、染色法で作成
されたカラーフィルタが主流である。カラーイメージス
キャナーにおいても同様である。
発明が解決しようとする課題染色法によるカラーフィルタは、染色基材にゼラチン等
の天然感光樹、脂やアミン変性ポリビニールアルコール
等の感光性合成樹1脂に酸性染料等の染料で染色して作
成するが、耐光性、耐熱性、耐湿性などの信頼、性に間
2題がある。又、印刷法によるものは、熱硬化樹書脂又
は、紫外線硬化樹脂に顔料を分散したインクを用いて作
成するが高精細度のパターンの作成及び表面平滑−性に
間1題がある。
特開昭60−129738号公報において感光性ポリビ
ニルアルコール誘導体樹身脂に顔料を分散したものが開
示されているか、ポリビニルアルコール誘導体樹脂の場
合、水溶性であるため水による膨潤性、吸湿性の点で厚
みの制御御や信頼、性に問題が生じ、特にコントラスト
を向上させるために赤、緑、青の画素の厚みを変えてセ
ルギャップの電界強度及び光路長を変える必要があると
き(マルチギャプ、以下略記)は、困難になった。また
天然感光樹脂に顔料を分散した物も考えられるが解像度
、感度、及び分散安定性に間麦題があった。更にできた
物が耐熱1性及び耐湿性に間す題があった。
又、感光性樹ζ脂の光重合開始剤としてアントラキノン
、ナフトキノン等の多環キノン化合物やケトン系化合物
が従来用いられていたが、低感度であるため特に顔料が
含まれていると光照射による画素形成に多くの時1間を
要し実用七間I題であった。
更に、良好な色再現・性を得るために顔料濃度を高くす
ると、光照射のみでは、十分な重合物を得ることが出来
ないため、接着性が悪く、現像による画像形成がきれい
に出来ず、又耐環境性などの信頼性も問題であった。
次に顔料を分散する時そのままでは、凝集又は会合によ
り微分散が困難であり又分散を行っても再凝集が生じ安
定性に間1題がある。
次に画像のコントラストの向上以外にアモルファスシリ
コンから成るTPT素子を用いた場合光遮光をする必要
がありそのためにブランクマトリックスが必要になるが
この場合赤、緑、青などの画素形成時に重ね合わせで作
成することが劣えられるがその部分の膜・厚が厚くなり
特にマルチギャップの場合パネルギャップの精1度がで
難く、また対向電極との短絡現象をもたらすことが多か
った。
課題を解決するための手段透明基板上に、感光性樹脂と顔料とを含有する赤、緑、
青の画素とブラックマトリックスとを設け、更にその表
面または上記透・四基板上に透明電極層を設けたカラー
フィルターであっテ、前記感光性樹脂を、多官能アクリ
レートモノマーと、有機重合体結合剤と、下記−形成(
I)および/または一般式(n)で表される2−メルカ
プト−5−置換チアジアゾール系化合物、−形成(II
I)で表されるフェニルケトン系化合物および単一の共
有結合で互いに結合した2個のロフィン残基からなる2
゜4.5−)ルフェニルイミダゾリルニ量体からなる光
重合開始剤とを含有する組成とする。
−形成(I)一般式(II)個のアルコキシカルボキシ基、炭素数1から6個のアル
コキシカルボニル基、炭素数1から6個のアルキルジ置
換アミ7基またはハロゲン原子を表す。R3は、水素原
子または一般式(IV)で表される。
一般式(IV)R+はアルキル基、アルキルチオ基または、アラルキル
チオ基を表し、R2は置換もしくは無置換のアルキレン
基を表す。
一般式(III)XI、X2は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素
数1から6個のアルキル基、炭素数1から6Y+は単結
合または −C−を表す。
 RsR,は水素原子またはOR6を、R6は水素原子または
炭素数1から6個のアルキル基を表す。
作用着色光重合組、酸物からなる高感度感光性樹脂により高
精細度且つ表面平滑性、高、膜厚精度の良好なパターン
が得られ、且つ耐環境性の良好なカラーフィルタが得ら
れる。
実施例第1図に本発明のカラーフィルタを用いたパネル構成の
一例の断面図を示す。1はガラス又はアクリル樹脂等の
プラスチックからなる透明基板、2は感光性樹脂と顔?
料を含有する赤、緑、青色の画素2a、黒色のブラック
マトリ・ノクス2b、  及びITO等から成る透明電
極層2cから構成されるカラーフィルタである。3は、
ポリイミド等からなる配向膜、4は、 トランジスタ4
at  ソース線4b、  対向透明型C極4c及びゲ
ート電極4dからなるTPT駆動部である。5は、TN
液晶である。更に透明基板の液晶と接する面と反対側の
而に偏光フィルタを設ける。次にカラーフィルタを構成
する材料の一例を示す。感光性樹、脂としては、エチレ
ン性不能イ和結合を仔する重合可能な化合物の一つであ
る多官能アクリレート、メタクリレートモノマーと、耐
熱1性、耐薬品性等の化学的特性及び表面硬度、体積収
縮度等の機、械的特性などを付与するための有機重合体
結合剤、及び上記−形成(I)および/または一般式(
II)で表される2−メルカプト−5−置換チアジアゾ
ール系化合物、形成(III)で表されるフェニルケト
ン系化合物および単一の共有結合で互いに結合した2個
のロフィン残基からなる2、4.5−トリフェニルイミ
ダゾリル二量体からなる複合光重合間シ始剤を含む基本
組成を用いることができる。
多官能アクリレート、メタクリレートモノマーとしては
、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、l、3−ブタジオールジアク
リレート、テトラメチレングリコールジアクリレート、
プロピレングリコールジアクリレート、 トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、 トリメチロールトリア
クリレート、l+4−シクロヘキサンジオールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テト
ラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリ
トールジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリレート
、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールへキサアクリレート、ソルビトールト
リアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、ソ
ルビトールペンタアクリレート、ソルビトールへキサア
クリレート、テトラメチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、 トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロー
ルエタントリメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、l、3−ブタンジオールジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリト
ールジメタクリレート、ソルビトールトリメタクリレー
ト、ソルビトールテトラメタクリレート、ビス−(:p
−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキン
)フェニルフジウメチルメタン、ビス−(p−(メタク
リルオキシエトキシ)フェニルフジメチルメタン、等が
挙げられ、モノマーの他にプレポリマー 即ち2量体、
30体も有効である。又他の不能1和カルボン酸例えば
イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸
と脂1肪族多価アルコールとのエステル化合物も有効で
ある。
有機重合体結合剤としては、アクリレートモノマーと相
溶性のあるアクリル酸、メタクリル酸などの不飽和有腸
酸、化合物とメチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、ベンジルメタクリレート等の不飽和有機略酸エステ
ルをモノマーとした共重合物が挙げられる。カルボキシ
ル基等の酸性基を持つと水溶性現(像を回置とし有、摩
争溶剤佛現2像と比較して経済性、安全性の面で有効で
ある。
光重合開始剤として用いる前1記一般式(I)または(
n)で表される化合物の一例としては、特開昭61−1
72139号公報に記載の下記構造式の化合物が挙げら
れる。
No、3No、13No、14ルアミノベンゾアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテルテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインプ
ロピルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタール、3.3−ジメトキシベンゾインが
挙げられる。
次に単一の共有結合で互いに結合した2個のロフィン残
基からなる2,4.5−トリフェニルイミダゾリルニ量
体の基本的な構造式をド記に示す。
−形成(III)の化合物の具体的・例としては、ベン
ゾフェノン、4−クロルベンゾフェノン、2,4−ジク
ロロベンゾフェノン、2−エトキシカルボニルベンゾフ
ェノン、ベンゾフェノン−2−カルボン酸、4〜メチル
ベンゾフエノン、4,4−ジメトキシベンゾフェノン、
4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,
4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ジメ
チルアミノベンゾフェノン、4−ジメチその具体的例と
しては、2−(o−クロルフェニル)−4、5−ジフェ
ニルイミダゾリルニ量体、2−(o−フルオルフェニル
)−4.5−ジフェニルイミダゾIJルニ量体、2−(
o−メトキシフェニル)−4 、5−ジフェニルイミダ
ゾリルニ量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾリルニ量体、2−(p−ジメトキ
シフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリルニ量体
、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフ
ェニルイミダゾリルニ量体、2−(p−メチルメルカプ
トフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリルニ量体
等が挙げられる。
本発明の光重合性組成物は、以上に記載の一般式で現わ
される複数の遊離基生成剤すなわち光重合開始剤の併用
により光重合速度を増大させる。
赤の顔料としては、アントラキノン系顔料、ペリレン系
顔料単独または、それらの少なくとも一種とジスアゾ系
黄色顔料またはイソインドリン系黄色顔料との混合が用
いられる。例えばアントラキノン系顔料としては、C,
+、ピグメントレッド177、ヘリレン系顔中料として
は、C,1,ピグメントレッド155が挙げられ、色再
現1性の点でC,1,ピグメントイエロー83またはC
,Iピグメントイエロー139との混合が良好であった
。赤色顔料と黄色顔料の重量比は、100:5から10
0:  50が良好であった。100:  4以下では
4.00 n mから500nmの光透過率を迎えるこ
とが出来ず色、細度を上げることが出来なかった。また
100:51以上では主波長が短波長よりになりLT、
S C目、標色相からのずれが大きくなった。特に10
0:  10より100:  30の範、囲が最適であ
った。
緑の顔料としては、ハロゲン化フタロシアニン系顔料単
独又は、ジスアゾ系黄5色、顔1料またはイソインドリ
ン系黄色顔曝料との混合が用いられ例えばC,1,ピグ
メントグリーン7.36.37とC,!、ピグメントイ
エロー83またはC,Iピグメントイエロー139との
混合が良好であった。緑4顔料と黄色顔料の重量比は、
100:5より100: 40が良好であった。100
:  4以下では400nmから450nmの光透過率
を抑えることが出来ず色純度を上げることが出来なかっ
た。100:41以上では主波長が長波長よりになりN
、TSC目・標色相からのずれが太き(なった。特に1
00:  5より100:20の範囲が最適であった。
青の顔料としては、フタロシアニン系顔料単独又は、ジ
オキサジン系紫色顔料との混合が用いられ例えばC11
,ピグメントブルー15=3とC,+、ピグメントバイ
オレット23との混合が良好であった。
青色顔料と素顔料の重量比は、100:5より100:
 50が良好であった。100: 4以下では400n
mから420nmの光透過率を抑えることが出来ず色純
度を上げることが出来なかった。100: 51以上で
は主波長が長波長よりになりN・TSC目標色相からの
ずれが大きくなった。特に100:  5より100:
  20の範、囲が最適であった。
更に上記の顔料をアクリル果樹脂、マレイン酸系樹脂、
塩ビ−酢ピコポリマー及びエチルセルロース樹脂のいず
れかに微分散させた粉末状、シート状加工顔料を用いる
ことにより分散性及び分散安定性の良好な顔料含有感光
樹脂を得た。特にアクリル系樹脂及びエチルセルロース
樹、脂を用いた加工顔料が透明1性、分散安定性の点で
最適であった。
た。
マトリックス用の顔料としては、カーボン、チタンカー
ボン、酸化鉄単独又は、混合が用いられカーボンとチタ
ンカーボンの場合が良好であった。
重量比は、100:5から100: 40の範囲が良好
であった。100:4以下で長波長の光透過率が大きく
なった。100:  41以上ては、分散安定性に問題
があった。
又、各色の顔料と樹脂からなる全固形成分中の顔料濃度
は、10wt%から50vt%が良好であった。
9、 5vt%以下では、10μm以上の膜厚にしなけ
れば色純度が上がらず実用上問題になった。51vt%
以上では、分散安定性に問題が生じた。とくに20wt
%から45wt%が最適であった。
又、顔料の粒子系が可視光波長(400nmから700
nm)より小さい平均粒子径でさらに望ましくは、1/
2の方が光透過性において良好であった。
以下実施例について詳述する。
実施例 1透明基板として中性洗剤、水洗、イソプロピルアルコー
ル・フロン洗浄したガラス基板ヲ用い、感光性樹脂とし
て下記に示す組成の物を用いた。
・ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合物(7
3/23モル比)     ;30gr・ペンタエリス
リトールテトラアクリレート;  7.35 gr・2−メルカプト−5−メチルチオ−1,3,4−チア
ジアゾール           ;0.Igrミヒラ
ーケトン       ;  0.04 gr2〜(2
−クロルフェニル)−4,5−ジフェ二ルイミダゾリル
ニ量体        ;0.4gr・ハイドロキノン
モノメチルエーテル;0.0!gr番エチルセルソルブアセチイト;G2gr上記の感光性
樹、脂と赤の色材としてc、1.ピグメントレッド17
7と0.1.ピグメントイエロー139を微分散した混
合物(顔料正味重量比100:35)、緑の色材として
C,1,ピグメントグリーン36とC01、ビグメント
イxo−33(7)混合物(+00:15)、青の色材
としてC0!、ピグメントブルー15: 3とC1■、
ピグメントバイオレット23の混合物(100:5)、
黒の顔料としてカーボンとチタンカーボン(100:3
0)の混合物、それぞれを三本口゛−ルミル等で混線分
散をしてペースト状物を作成し、それにエチルセルソル
ブアセチイトを加えてボールミル等で分散し溶液を作成
した。各溶液の組成の重量比を、表1に示す。
表  1ここで用いた顔料粒子系は、0.7μm以下になるよう
にし、特に赤は0.5μm1  緑は0.3μm1  
青は0.2μmに成るように分散した。
次に、各塗工条件と、露光条件を表2に示す。
(以下余白)表  2ブリベイクは、温度80℃、15分、現像は、炭酸化ナ
トリウム(1wt%)水溶液処理を行った。各色の塗工
順序は、ブラックマトリックスの黒、画素の赤、緑、青
の順序で行った。各厚みを表3に示す。
表3以上の条件で作成したカラーフィルタの分光スペクトル
、および色度図を各々第2図、および第3図に示す。
比較例 1実施例1と同f様に処理したガラス基板状に、低分子量
ゼラチン(平均分子ff1lO,000) 15重量部
、重クロム酸アンモニュム2重債部、クロム明ばん0.
5重量部及び水82.6重量部から成る感光性染色基材
を用い、染料として赤24P(日本化薬製)、緑IP(
日本化薬製)、青5C,黒c、+、i i oを用いて
表4の条件で染色した。
表  4プリベーク温度は、60″05分で行ない、画素赤、緑
、青、ブラックマトリクスの順序で、カラーフィルタを
作成した。厚みは、赤1.0μm1  緑1.5μm1
  青2.0μm及びブラックマトリックス2.5μm
とした。
実施例1と比較例1のカラーフィルタを、キセノンフェ
ードメーター(FAL−25AX−HC型 スガ試験機
(株)製)を用いて耐光性試験を行い、1000時間後
の結果と更に耐熱性試験(170°C,10時間)の結
果をLabによるΔEとして表5に示す。
表5優れていることが分かる。
また本発明の他の材料組成についても同様な結果が得ら
れた。
発明の効果本発明によれば、高品位画質、晶信頼性の液晶カラー表
示体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】第1図は、本発明のカラーフィルタを用いた液晶表示パ
ネルの断面図、第2図は、本発明の一実施例におけるカ
ラーフィルタの分光特性図、第3図は、同色度図を示す
。1・・・透明基板、 2・・拳カラーフィルタ、3・・
壷配向膜、4・・・TFT駆動部、5・・φTN液晶。代理人の氏名 弁理士 栗野重孝 はか1名以上のよう
に、本発明品は、従来品と比較して色再現性、耐光性及
び耐熱性の信頼性に明らかにど一−−力う−フィノシク2α−−−シ栗2b−−−フ゛う2.グツ1−ジヅクスZC−−遠BA
せ糎第2図1図一一、−一ノj疋(4札)