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JP7212472B2 - 手術器具の管理システム - Google Patents

手術器具の管理システム
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本発明は、手術器具の管理システムに関する。
特開2003-16198号公報には、診察、手術、検査などで使用される小物に個々に識別コードを設け、当該識別コードを読み取る装置を備えた装置が提案されている。管理装置のデータベースには、予め患者に関するデータ、その患者を担当する医師のデータ、鋼製小物の在庫データ等が医療データとして記憶されている。そして、患者に対して手術または治療等の医療行為がなされた後、管理装置のデータベース上に記憶された医療データと読み取ったデータとが比較される。
特開2009-72338号公報には、1回の使用ごとに洗浄し、繰り返し使用する医療機器の管理システムが開示されている。ここでは、内視鏡の状態に応じて表示部の色を変えることが開示されている。
特開2012-215990号公報には、医療器材のピッキング作業を支援するための装置が提案されている。具体的には、医療器材の識別子および医療器材の画像を格納した記憶部と、相互に類似する医療器材の識別子を互いに関連付けて格納する記憶部とを備えている。同公報で提示される装置は、ユーザーによって指定された医療器材の画像と、その医療器材と類似する医療器材の画像とが並べて表示されるように構成されている。
特開2013-116234号公報には、医療器具の所在を管理する装置が開示されている。ここで開示されている装置では、機器情報取得部は、医療施設内の複数箇所に設置されたタグ読取装置から、医療機器に付された識別タグの読取情報を含む機器情報を取得する。ステータス保持部は、取得された機器情報により特定される医療機器の所在を含む医療機器のステータスを保持する。表示制御部は、ステータス保持部に保持される医療機器のステータスを表示装置に表示させる。表示制御部は、医療機器の内、医療行為に使用中の医療機器を非表示にする。
特開2015-197735号公報には、一般医療スタッフの参考となるガイダンス情報を配信することができる装置が提案されている。ここで提案される装置は、熟練医療スタッフによる医療行為の内容を表す医療作業情報をガイダンス情報としている。そして、一般医療スタッフからの要求に応じて、ガイダンス情報を配信している。
実用新案登録第3199614号公報には、手術器具管理システムが開示されている。ここで開示されたシステムは、手術器具に関する外観写真を記録する。バーコード情報を用いて、手術前に準備された手術器具の資産番号一覧を作成する。次に、手術後に回収された手術器具の識別図柄を読み取る。また、手術器具の外観写真を表示させると共に、手術後に回収された手術器具に関する資産番号が、手術前に準備された手術器具に関する資産番号と一致するか否かを判断する。
特開2003-16198号公報特開2009-72338号公報特開2012-215990号公報特開2013-116234号公報特開2015-197735号公報実用新案登録第3199614号公報
ところで、手術器具は、手術後、回収、洗浄、組立、封止、滅菌、保管の順で概ね管理されており、滅菌後に保管されている器具が再び手術で用いられている。病院などでは、多くの種類の器具や手術セットを、それぞれ複数保有し、保管されている器具や手術セットを取り出して使用している。手術器具の管理では、作業者の生産性や熟練度などを測るためのデータを提供しうるシステムは提案されていない。
ここで提案される手術器具の管理システムは、例えば、第1記憶部と、第2記憶部と、第3記憶部と、第1処理部とを備えている。ここで、第1記憶部は、ユーザーに一対一で関連付けられたユーザーIDを記憶している。第2記憶部は、手術器具に一対一で関連付けられた器具IDを記憶している。第3記憶部は、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けて記憶されるように構成されている。第1処理部は、第3記憶部103に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出するように構成されている。
かかる手術器具の管理システムによれば、予め定められた期間Z1におけるユーザーの作業情報が抽出される。これを基に、例えば、作業者の生産性や熟練度などを測るためのデータが提供されうる。
図1は、手術器具の管理システム10の概略図である。図2は、システム10の適用例を示す概略図である。図3は、ユーザーIDを記憶した第1記憶部101としてのデータベースの構成例を示す図である。図4は、第2記憶部102と第4記憶部104を1つに纏めたデータベース400の構成例を示す図である。図5は、回収エリアA2での作業情報を記録したテーブル420を示す図である。図6は、滅菌エリアA5での作業情報を記録したテーブル440を示す図である。図7は、リペアエリアA7での作業情報を記録したテーブル460を示す図である。図8は、このシステム10で提供されるダッシュボードを示す図である。図9は、外部委託者と、委託作業情報と、委託単価とが関連付けられて予め記憶されたマスターデータの構成例を示す図である。図10は、単位時間毎の作業数をグラフ化したグラフを含む情報表示画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る手術器具の管理システムを説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を限定することを意図したものではない。
ここで、手術セットは、一回の手術あるいは手術の一工程で使われる複数の医療器具からなる1つの纏まりである。ここで、医療器具は、適宜に、器具と称される。
手術セットの器具には、例えば、トラカール、鉗子、切開装置、洗浄吸引装置、剪刃(クーパー)、メス、メスホルダー、カニューレ、鑷子、開創器、スケール、ゾンデ、エレバ、ラスパ、吸引管、開胸器、閉胸器、持針器、注射器、金属ボール、膿盆、コップ、ピン、ミラー、やすり、開口器、クレンメ、ハンドピース、ノミ、鋭匙、剥離子、鏡、縫合針、スタンツェ、受水器、針、圧子、ブジー、通気管、骨片打込器、リウエル、ラジオペンチ、ハンマー、角度計、スポイト、浣腸器、シリンジなどがある。
医療器具には、複数の構成部品で構成された器具がある。例えば、腹腔鏡外科手術で用いられるトラカール、鉗子、切開装置、洗浄吸引装置などは、複数の構成部品からなり、手術後に回収され、複数の構成部品に分解される。ここでは、医療器具を構成する部品を構成部品という。また、構成部品がさらに複数の構成部品からなる場合があるが、このような場合は全て構成部品と称する。
このような医療器具および医療器具の構成部品は、それぞれ洗浄作業が決められている。このため、医療器具および器具の構成部品は、手術後に回収されてそれぞれ指定された洗浄作業毎に振分けられて、それぞれ洗浄工程に回送される。洗浄後、複数の構成部品からなる器具は組立てられ、また、手術セット毎、あるいは、医療器具毎に分けられて所定の容器に入れられて封止される。その後、指定された滅菌方法で滅菌されて、次に使用されるまで保管される。このように、手術セットの使用では、手術→回収(振分け)→洗浄→組立(封止)→滅菌→保管→手術という工程が繰り繰り返される。手術セットや手術器具は、手術後、回収、洗浄、組立、封止、滅菌、保管の工程を経る。このため、多くの病院では、多くの種類の手術セットや手術器具を、それぞれ複数保有し、保管されている手術セットや手術器具を取り出して使用している。
さらに、手術セットおよび手術器具は、刃こぼれなどで切れ味が悪くなったり、鉗子のかみ合わせが悪くなったりした場合に、修理に出される場合がある。あるいは、定期的な点検に出され、必要な処置が施される。修理や点検は、病院外の専門の業者によって行われる。専門の業者に出された器具や手術セットは、手術、回収、洗浄、組立、封止、滅菌、保管の工程から外れる。
このように、修理や点検作業を含めると、手術器具の管理には、いろいろな作業がある。このため、作業管理は煩雑であり、各作業者がどの作業にどのように携わっているかを把握することや、各作業者の生産性を把握することが難しい。ここで提案される手術器具の管理システムは、例えば、手術器具を管理する作業者の作業や生産性を適切にかつ効率良く管理するのに用いられうる。
図1は、手術器具の管理システム10(本明細書において、適宜に「システム10」と称される。)の概略図である。図1に示された形態では、システム10は、ハードウェア構成として、リーダー11と、表示装置12と、操作端末13と、処理装置100とを備えている。なお、システム10のハードウェア構成は、図1の形態に限定されない。システム10の各種処理は、例えば、操作端末13と処理装置100において、ソフトウェアとハードウェアとの協働として具現化される。
ここで提案されるシステム10は、図1に示されているように、第1記憶部101~第5記憶部105と、第1処理部201~第6処理部206とを備えている。なお、システム10は、ここで説明される第1記憶部101~第5記憶部105および第1処理部201~第6処理部206に限らず、所要の記憶部と処理部を適宜に備えているとよい。
このうち、第1記憶部101は、ユーザーに一対一で関連付けられたユーザーIDを記憶している。
第2記憶部102は、手術器具に一対一で関連付けられた器具IDを記憶している。
第3記憶部103は、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けて記憶されるように構成されている。
第1処理部201は、第3記憶部103に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出するように構成されている。
かかるシステム10によれば、予め定められた期間Z1におけるユーザーの作業情報が抽出される。
このシステム10では、例えば、手術→回収(振分け)→洗浄→組立(封止)→滅菌→保管→手術のサイクルにおける各工程において、器具IDで特定される器具の作業履歴が、ユーザーIDに関連付けて適宜に記録される。さらに、手術器具の作業履歴に、リペア作業の作業情報が適宜に含められるように構成されている。以下、システム10の適用例を例示する。
〈エリアA1~A7〉
図2は、システム10の適用例を示す概略図である。図2に示された形態では、手術エリアA1、回収エリアA2、洗浄エリアA3、組立エリアA4、滅菌エリアA5および保管エリアA6、リペアエリアA7の各エリアA1~A7に区分けされている。
システム10では、各エリアA1~A7に関連付けられて「エリアID」とも称されうる識別IDが割り当てられる。各エリアA1~A7とエリアIDとは、関連付けられてマスターデータに記憶されているとよい。
手術エリアA1は、医師や看護師によって器具や手術セットが使用されるエリアであり、手術や診察が行われるエリアである。
回収エリアA2は、手術エリアA1から手術セットおよび手術器具が回収されるエリアである。ここでは、手術セットは、手術器具毎にばらばらに回収されうる。
洗浄エリアA3は、手術セットおよび手術器具を洗浄するエリアである。ここでは、手術器具は、部品毎に分解されて洗浄されうる。
組立エリアA4は、洗浄された手術セットおよび手術器具を組立て、所定の容器や袋に梱包するエリアである。
滅菌エリアA5は、手術セットおよび手術器具を滅菌するエリアである。手術セットおよび手術器具は、所定の容器や袋に梱包された状態で滅菌される。
保管エリアA6は、滅菌された手術セットおよび手術器具を保管するエリアである。
リペアエリアA7は、器具や手術セットが修理されたり、点検されたりするエリアである。
ここで、リペアエリアA7で実施される作業は、修理に限定されず、点検などのメンテナンス作業も含まれうる。このように、手術器具が修理や点検に出された場合には、システム10では、修理や点検を区別せずにリペアエリアという概念により、手術器具の状態が区分される。
なお、この実施形態では、手術エリアA1、回収エリアA2、洗浄エリアA3、組立エリアA4、滅菌エリアA5、保管エリアA6およびリペアエリアA7に区分されているが、かかる形態に限定されない。
各エリアA1~A7は、それぞれ所定の作業が行われる場所で規定されうるが、必ずしも所定の作業が行われる場所と一致しない。例えば、手術器具の管理システムにおいて、例えば、手術エリアなど、作業管理の対象となるユーザーの作業が生じないような一部のエリアは省略されてもよい。
例えば、洗浄や組立や滅菌やリペア(修理、点検)などの作業は、手術などとは異なる専門の業者が行う場合がある。このような場合、洗浄エリアA3や組立エリアA4や滅菌エリアA5やリペアエリアA7は、手術エリアA1や回収エリアA2や保管エリアA6などとは異なる施設に設けられうる。手術エリアA1や回収エリアA2や保管エリアA6についてもそれぞれ異なる場所に設けられうる。
このシステム10では、複数の病院で使われる手術セットや器具を纏めて管理することが可能である。このような場合、各エリアA1~A7は、複数の病院においてそれぞれ設置されうる。このように、各エリアA1~A7は、1つの場所に限らない。
特に、リペア作業は、病院外の他の場所で行われる場合がある。例えば、器具や手術セットは、使用によって刃こぼれや、鉗子などの挟み合わせやかみ合わせや可動部の引っ掛かりなどが生じる。このような場合には、外部業者に修理が委託される。
図2に示された形態では、リペアエリアA7は、1つのエリアで設定されているが、リペアエリアA7が設定される場所は、1つの場所に限定されない。実際には、修理や点検などの作業の種類によって委託される業者が異なっている場合がありうる。
この実施形態では、図2に示されているように、各エリアA1~A7には、読取装置としてのリーダー11a~11gや操作端末13a~13gが配置されている。システム10上は、各エリアA1~A7に配置されたリーダー11a~11gや操作端末13a~13gが、各エリアA1~A7に関連付けられているとよい。例えば、リーダー11a~11gや操作端末13a~13gで入力された情報が、各エリアA1~A7で入力された情報として、各エリアA1~A7に割り当てられたID記録されるようにシステム10が構成されているとよい。
〈システム10〉
システム10は、図2に示されているように、処理装置100および各エリアA1~A7に配置された操作端末13a~13gおよびリーダー11a~11gによって具現化されている。操作端末13a~13gおよび処理装置100は、表示装置12a~12hをそれぞれ備えている。本明細書において、リーダー11a~11g、表示装置12a~12hおよび操作端末13a~13gを区別する必要がない場合には、単に「リーダー11」、「表示装置12」および「操作端末13」と称する。
〈リーダー11〉
各エリアA1~A7に配置されたリーダー11a~11gは、手術セットの器具、器具の構成部品に組み込まれた個体情報、あるいは、器具や手術セットを収容する袋や容器に付された個体情報を読み取る装置である。
〈個体情報〉
ここで、個体情報は、所定の形態の二次元シンボルであり得る。例えば、手術セットの器具に用いられる個体情報としては、二次元バーコードや、RFIDのような非接触タグや、器具表面に形成される刻印などで具現化されうる。また、刻印には、レーザー刻印や、打刻による形成ができる。
打刻による二次元シンボルの形成には、例えば、メタルプリンター(例えば、ローランドディー.ジー.株式会社製 MPX-95など)が用いられうる。このようなメタルプリンターによれば、例えば、1mm~4mm角程度の微細な大きさでデータマトリックスを形成することが可能である。打刻による二次元シンボルは、器具表面を凹ますことによって形成されている。器具表面のメッキ被膜などに傷が付きにくく、二次元シンボルを付けたことによって器具が錆び難い。また、メタルプリンターなどの発達によって、二次元シンボルが形成されていない既存の器具にも適用でき、二次元シンボルをユーザーで設定して付与することができる。
また、組立エリアA4、滅菌エリアA5あるいは保管エリアA6では、例えば、器具は適宜に単品で個包装された状態であり、手術セットは纏めて袋や容器に収容された状態である。この場合、器具や手術セットを収容する袋や容器には、二次元シンボルなどの個体情報が付されているとよい。
リーダー11a~11gは、二次元シンボルを検知するための検知部を備えているとよい。二次元シンボルを検知するための検知部には、例えば、カメラやCCDイメージセンサなどが挙げられる。リーダー11a~11gの検知部に、器具や構成部品に付された個体情報(例えば、打刻された二次元シンボル)を向けることで、当該器具や構成部品に割り当てられた個体情報が読み取られる。また、器具や手術セットが袋や容器に入れられている場合には、袋や容器に付された個体情報をリーダー11a~11gに向けることで、当該個体情報が読み取られる。
〈操作端末13,処理装置100〉
図2では、操作端末13a~13gや処理装置100として、ラップトップ型の端末が図示されているが、端末の形態には限定されず、例えば、タブレット型端末や据え置き型の端末であってもよい。
操作端末13a~13gは、処理装置100と協働してこのシステム10の各種処理を具現化するように構成されているとよい。この実施形態では、処理装置100は、このシステム10の各処理の基幹となるホストコンピュータとして機能しうる。操作端末13a~13gは、処理装置100と連携し、このシステム10のクライアントコンピュータとして機能しうる。また、処理装置100や操作端末13a~13gは、通信ネットワーク14を通じて、記憶装置に繋がっているとよい。そして、処理装置100や操作端末13a~13gの記憶装置には、適宜に情報が書き込まれ、かつ、情報が記憶装置から取り出されるように構成されているとよい。
操作端末13a~13gおよび処理装置100は、演算装置(プロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-processing unit)とも称される)と、記憶装置(メモリーやハードディスクなど)とを備えている。操作端末13a~13gおよび処理装置100の各機能は、記憶装置に記憶されたソフトウェアとの協働によって処理によって具現化される。例えば、操作端末13a~13gおよび処理装置100の各構成および処理は、所定の演算処理を行う処理モジュールとして、若しくは、データとして、または、それらの一部として具現化されうる。処理モジュールは、具体的には、それぞれプログラムである。
図1では、処理装置100や操作端末13a~13gは、それぞれデータを記憶する記憶領域120と、処理モジュールを記憶する記憶領域140とを備えている。
データを記憶する記憶領域120には、上述した記憶部101~105の他、各種のマスターデータや、リーダー11a~11gや操作端末13a~13gによって取得される各種データなどが記憶される。
処理モジュールを記憶する記憶領域140には、システム10の処理モジュールが適宜に記憶されている。記憶領域140に記憶された処理モジュールは、上述した処理部201~210に限らない。処理装置100や操作端末13a~13gは、例えば、記憶領域140に記憶された処理モジュールを適宜に呼び出して実行するように構成されているとよい。ここで、データを記憶する記憶領域120は、例えば、処理装置100や操作端末13a~13gとは別体のデータサーバーで構成されていてもよい。
操作端末13a~13gおよび処理装置100は、それぞれ単一の装置で具現化してもよいし、複数の装置が協働で処理装置としての機能を奏するものでもよい。つまり、図1では、処理装置100は、1つの装置のように図示されているが、1つの装置であることに限定されない。
操作端末13a~13gおよび処理装置100は、ディスプレイとして機能する表示装置12a~12hを備えている。表示装置12a~12hは、操作端末13a~13gおよび処理装置100に組み込まれたプログラムに従って画像を表示するように構成されている。表示装置12a~12hは、それぞれタッチパネルで構成されていてもよい。表示装置12a~12hがタッチパネルで構成されている場合には、例えば、ユーザーが表示装置12の画面に触れることで操作されるようにシステム10が構成されているとよい。
リーダー11a~11gと、操作端末13a~13gと、処理装置100とは、双方向においてデータ通信可能に接続されているとよい。図2に示された形態では、リーダー11a~11gと、操作端末13a~13gと、処理装置100とは、通信ネットワーク14を通じてデータ通信可能な状態で連携している。各操作端末13a~13g、リーダー11a~11g、および、処理装置100は、例えば、ルーター(図示省略)を通じて構築される無線通信ネットワークやLANケーブルなどの有線通信ネットワークによって相互に情報通信が可能な状態で接続されているとよい。
〈表示装置12〉
図2に示された操作端末13a~13gのディスプレイ12a~12gおよび処理装置100のディスプレイ12hは、それぞれ図1に示された表示装置12として機能する。図2に示された形態では、操作端末13a~13gと処理装置100とは、協働してシステム10の処理装置100(図1参照)として機能する。図1および図2に示された形態では、システム10は、複数の装置によって具現化されている。システム10では、操作端末13a~13gや処理装置100などの複数台のパソコンが連携している。システム10は、離れた複数の場所で異なる複数のユーザーによって同時に並行して利用される。そして、多くの手術セットや器具が複数の工程で並行して管理される。
〈リーダー11等の配置〉
図2では、各エリアA1~A7に、リーダー11、表示装置12および操作端末13がそれぞれ1つずつ配置されているが、リーダー11、表示装置12および操作端末13の配置は、図2で示された形態に限定されない。
各エリアA1~A7は、実際上の場所が重複していてもよい。例えば、手術や診療が行われている場所と同じ場所で回収が行われる場合には、手術エリアA1と回収エリアA2の場所が重複していてもよい。この場合、リーダー11や表示装置12や操作端末13が手術エリアA1と回収エリアA2とで共通していてもよい。また、操作端末13の機能や設定が、例えば、ソフトウェア上の処理によって各エリアA1~A7に応じて切り替えられるように構成されているとよい。例えば、操作端末13は、手術エリアA1に応じた機能および設定と、回収エリアA2に応じた機能および設定とに、予め定められた操作で適宜に切り替えられるように構成されているとよい。
システム10は、さらに多くのリーダー11と表示装置12と操作端末13を備えていてもよい。反対に、全てのエリアA1~A7にリーダー11と表示装置12と操作端末13がそれぞれ配置されていなくてもよい。また、各エリアA1~A7では異なるエリアにおいて、リーダー11、表示装置12および操作端末13が共有されていてもよい。
例えば、小規模の病院では、手術→回収(振分け)→洗浄→組立(封止)→滅菌→保管が限られたスペースで行われている。このような場合は、各エリアA1~A6のリーダー11a~11gや操作端末13a~13fおよび処理装置100の各種機能が、1つのリーダーと1つの操作端末に集約されてもよい。このように、システム10は、スタンドアローン型の装置として構成されうる。また手術室がいくつもある大規模病院などでは、システム10は、処理装置100を各エリアの操作端末13を双方向に通信可能な状態で接続するとよい。この場合、システム10は、処理装置100をホストサーバーとし、各エリアの操作端末13をクライアントとするクライアントサーバー型のシステムとして構築されてもよい。また、システム10は、離れた複数の病院や施設において運用されるクラウド型システムとしても構築されうる。この場合、システム10は、例えば、処理装置100をデータセンターとし、処理装置100に各種データを集約し、webブラウザなどを通じて離れた複数の病院や施設に配置された操作端末13によって、システム10の各種機能が利用可能なシステムとして構築されてもよい。
また、図2に示された形態では、手術エリアA1にリーダー11aや操作端末13aが配置されている。システム10において、手術エリアA1にリーダー11aや操作端末13aが配置されていなくてもよい。例えば、保管エリアA6と回収エリアA2に、リーダー11b、11fや操作端末13b~13fがあれば、手術エリアA1にはリーダー11aや操作端末13aは無くてもよい。この場合、手術エリアA1の作業情報は、保管エリアA6と回収エリアA2とで入力されるように構成されているとよい。
また、洗浄作業や組立作業や滅菌作業やリペア作業などは、病院外の専門の業者によって作業される場合がある。このような外部業者は、システム10に関与しない場合もありうる。このため、洗浄エリアA3や組立エリアA4や滅菌エリアA5やリペアエリアA7などには、リーダー11や表示装置12や操作端末13は、配置されていない場合がありうる。このうち、洗浄エリアA3や組立エリアA4や滅菌エリアA5は、手術→回収(振分け)→洗浄→組立(封止)→滅菌→保管という通常使用のサイクルである。このため、定常的に実施される作業であり、作業内容や費用が予見しうる。
しかし、器具や手術セットの修理のようなリペア作業は、手術→回収(振分け)→洗浄→組立(封止)→滅菌→保管という通常使用のサイクルから外れ、不定期あるいは突発的に発生しうる。このため、将来的に発生しうるリペア作業の作業内容や費用は、予見されにくい。
リペア作業には、例えば、回収エリアA2や組立エリアA4などから手術セットや器具が修理や点検に出される。
リペアエリアA7は、外部の専門業者に設定され、リペアエリアA7にリーダー11や操作端末13が配置され得ない場合もありうる。このため、図2の形態に限定されず、リペアエリアA7には、リーダー11gや操作端末13gが無くてもよい。
例えば、リペアエリアA7では、他のエリアからリペアエリアA7に器具や手術セットが送られる。そして、リペアエリアA7での作業が終了すると、リペアエリアA7から他のエリアに器具や手術セットが戻される。このため、他のエリアに、リーダー11や操作端末13があれば、リペアエリアA7に手術セットや器具が送られたことや、リペアエリアA7から器具や手術セットが返ってきたことが管理されうる。リペアエリアA7での作業内容についての情報は、例えば、器具や手術セットを送るエリアや器具や手術セットが戻されたエリアで入力されうる。作業情報の入力に関し、洗浄エリアA3や組立エリアA4や滅菌エリアA5の作業が外部の業者に委託される場合も同様である。つまり、洗浄エリアA3や組立エリアA4や滅菌エリアA5から戻されたエリアにおいて、作業情報が入力されるように構成されてもよい。
〈システム10の構成〉
このシステム10は、例えば、図1に示されているように、第1記憶部101~第5記憶部105と、第1処理部201~第6処理部206とを備えている。
このシステム10において、各処理部の処理は、処理装置100および操作端末13a~13gのうち何れの装置によって処理されてもよい。また、各記憶部によって記憶された情報は、例えば、ホストコンピュータとしての処理装置100によって管理され、各操作端末13a~13gに共有されるように構成されているとよい。
〈第1記憶部101〉
第1記憶部101は、ユーザーに一対一で関連付けられたユーザーIDを記憶している。つまり、このシステム10では、ユーザーは、例えば、作業者を意味する。ユーザーIDは、作業者を一対一で特定するために、作業者に割り当てられているとよい。ユーザーIDは、作業者に配布されたネームタグなどに取付けられた二次元コードや、作業者個人の生体認証などを通じて特定されるように構成されているとよい。
図3は、ユーザーIDを記憶した第1記憶部101としてのデータベースの構成例を示す図である。図3に示されたデータベース410では、ユーザーIDを記憶する欄411,ユーザー名を記憶する欄412,所属を記録する欄413,414,作業単価を記録する欄415,416が用意されているとよい。所属を記録する欄は、複数設けられているとよい。所属を記録する欄413,414には、例えば、ユーザーが所属する病院や診療科が記録されているとよい。作業単価を記録する欄415,416には、ユーザーの作業単価が記録されているとよい。ここで、作業単価は、単位時間当たりに設定された単価であってもよいし、予め定められた作業に対して設定された単価であってもよい。また、作業単価が、作業者の熟練度合いや職位などで評価される場合には、作業者の熟練度を測る指標や職位などが記録されていてもよい。予め定められた作業としては、例えば、リーダー11a~11gによって手術器具の個体情報を読み取らせることに対して、単価が設定されていてもよい。
〈第2記憶部102〉
第2記憶部102は、手術器具に一対一で関連付けられた器具IDを記憶している。
このシステム10では、器具IDは、一対一で特定の器具に対応している。この実施形態では、器具には、上述のようにリーダー11a~11gで読み取り可能な個体情報が付されている。第2記憶部102には、器具に付された個体情報と、器具IDとが関連付けられて記憶されているとよい。このシステム10は、リーダー11a~11gで個体情報が読み取られた際に器具に一対一で関連付けられた器具IDが特定されるように構成されているとよい。
また、器具はさらに複数の構成部品で構成されている場合がある。このシステム10では、器具を構成する構成部品にも部品IDが付与されている。部品IDは、一対一で特定の器具および器具の構成部品に対応している。このシステム10では、手術セットの器具および器具の構成部品は、それぞれ部品IDでも特定されうる。この場合、部品にも個体情報が付されているとよく、リーダー11a~11gで個体情報が読み取られた際に部品に一対一で関連付けられた部品IDおよび器具IDが特定されるように構成されているとよい。このように、器具や部品に付された個体情報をリーダー11で読み取ることによって、器具や部品が特定される。これにより、同じ器具や部品でも、個体を間違えることなく作業情報を入力することができる。
〈第3記憶部103〉
第3記憶部103は、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けて記憶されるように構成されている。
ここで、「作業情報」は、各作業の情報であり、作業内容に応じて予めコード化されているとよい。作業内容とコード化された情報は、マスターデータとして記憶されているとよい。かかる第3記憶部103には、例えば、作業内容および作業日時がユーザーIDと関連付けられて記憶されているとよい。
〈第4記憶部104〉
第4記憶部104は、複数の器具で構成された手術セットに一対一で関連付けられたセットIDを記憶している。つまり、このシステム10では、手術セットに一対一で関連付けられたセットIDが付与されており、セットIDによって手術セットが特定される。
なお、この実施形態では、手術セットに一対一で関連付けられたセットIDと、当該手術セットに属する器具の器具IDと、当該手術セットに属する構成部品の部品IDとをさらに関連付けて記憶している。つまり、セットIDが特定されると、当該セットIDで特定される手術セットに属する器具の器具IDおよび構成部品の部品IDが特定される。また、器具IDが特定されると、当該器具が属する手術セットのセットIDが特定される。
また、器具が構成部品を備えている場合には、器具IDから当該器具に属する構成部品の部品IDが特定される。また、構成部品の部品IDが特定されると、当該構成部品が属する器具の器具IDが特定される。さらに当該器具が手術セットに属している場合には、構成部品の部品IDが特定されると、当該部品IDに関連付けられた手術セットのセットIDが特定される。例えば、第2記憶部102には、器具に付された個体情報と、器具IDと、セットIDとが関連付けられて記憶されているとよい。このシステム10は、リーダー11a~11gで個体情報が読み取られた際に、器具IDおよびセットIDが特定されるように構成されているとよい。さらに、システム10は、部品に付された個体情報がリーダー11a~11gによって読み取られた際に、セットIDが特定されるように構成されているとよい。
ここで、器具IDを記憶した第2記憶部102とセットIDを記憶した第4記憶部104とは、それぞれ独立したデータベースで構成されてもよい。また、第2記憶部102と第4記憶部104は、1つのデータベースで構成されてもよい。図4は、第2記憶部102と第4記憶部104を1つに纏めたデータベース400の構成例を示す図である。図4では、セットIDを記憶する欄401,手術セット名を記憶する欄402,器具IDを記憶する欄403,器具名を記憶する欄404,部品IDを記憶する欄405,個体情報としてのGS1コードを記憶する欄406,手術セットや器具や部品の画像ファイルを記憶する欄407、所属に関する情報を記憶する欄408,409が設けられており、それぞれが関連付けられて記憶されている。画像ファイルには、手術セット、器具または構成部品の画像が納められている。システム10は、表示装置12(図1参照)を通じて適宜に画像が表示されるように構成されうる。
図4に示されている形態のように、第2記憶部102は、器具IDが付与された器具のうち手術セットを構成する器具には、器具IDに関連付けてセットIDが記憶されているとよい。これにより、手術セットを構成する器具では、器具IDが特定されると、手術セットのセットIDが特定される。
また、所属に関する情報が器具IDやセットIDに関連付けて記憶されている。ここで所属に関する情報は、例えば、病院であれば、外科や内科などの診療科を区別するための情報で規定されうる。また、複数の病院の器具や手術セットを合わせて管理するような場合には、所属に関する情報には、病院を区別するための情報が含まれる。このように、所属に関する情報は、いくつかの階層で複数の情報が含まれていてもよい。例えば、図4に示された例では、所属1には、病院、所属2には、診療科の情報が含まれている。所属に関する情報は、これに限らず、例えば、器具や手術セットのメーカーや型式など、病院や診療科などとは異なる観点の情報が含まれていてもよい。このように所属に関する情報は、器具や手術セットを分類するための情報であり得る。
〈第5記憶部105〉
第5記憶部105は、作業情報と委託単価とを関連付けて記憶している。
上述のように洗浄作業や組立作業や滅菌作業やリペア作業などは、病院外の専門の業者によって作業される場合がある。第5記憶部105は、このような外部へ委託する作業について、業者に委託する作業の作業情報と、委託単価とを関連付けて記憶していると良い。ここで、委託単価は、当該業者に委託する作業に設定されたコストであるよい。
図4に示されているように、このシステム10では、セットID、器具ID、部品ID、および、これらに関連付けられた個体情報や画像データや所属に関する情報などは、マスターデータとして予め記憶されているとよい。マスターデータとして記憶される情報は、図4に列挙される項目に限定されない。例えば、作業者を特定するためのユーザーIDを記憶する第1記憶部101についても、システム10においてマスターデータとして予め記憶されているとよい。ユーザーIDについても、リーダー11bで読み取り可能な情報で特定されるように構成されているとよい。
また、各エリアA1~A7やリーダー11a~11gや操作端末13a~13gや処理装置100にも、個体情報が割り当てられており、システム10においてマスターデータとして予め記憶されているとよい。
また、洗浄方法や、滅菌や保管に用いられる梱包材や、滅菌方法なども、適宜に、システム10においてマスターデータとして予め記憶されているとよい。
第5記憶部105に記憶される作業情報と委託単価についても、マスターデータとして予め記憶されているとよい。
この実施形態では、予め定められた作業スペースとしての各エリアA1~A7にそれぞれリーダー11a~11gが配置されている。また、器具は、個体情報を有している。第1記憶部101には、器具の個体情報と器具IDとセットIDとが関連付けて記憶されている。器具や手術セットの作業情報は、リーダー11a~11gによって個体情報が読み込まれ、器具や手術セットが特定された上で入力されるとよい。
〈第5処理部205〉
この実施形態では、第5処理部205は、リーダー11a~11gによって個体情報が検知された際に個体情報によって器具IDが特定され、かつ、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けられて、第3記憶部103に記憶するように構成されているとよい。また、第5処理部205は、リーダー11a~11gによって個体情報が検知された際にセットIDが特定されるように構成されていてもよい。この場合、当該特定されたセットIDに関連付けて手術セットに施された作業の情報が手術セットの作業履歴に加えられるように構成されているとよい。この場合、システム10では、リーダー11a~11gによって個体情報が検知された際に、個体情報によって器具IDとセットIDとを特定される。このため、同じ器具や手術セットが複数管理されている場合でも、個体を特定して器具や手術セットの作業情報を入力することができる。
図2に示されているように、システム10では、各エリアA1~A7にリーダー11a~11gが配置されている。そして、リーダー11a~11gによって、作業者に配布されたネームタグなどに付けられた二次元コードや、作業者個人の生体認証などを通じてユーザーIDが特定されるように構成されているとよい。
また、リーダー11a~11gによって、手術器具の個体情報が検知され、個体情報によって器具IDが特定される。
各エリアA1~A7において、リーダー11a~11gによってユーザーIDや器具IDが読み取られる。そして、読み取られた器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けられて第3記憶部103に記憶されるように構成されているとよい。
このように、リーダー11a~11gを介して手術器具や作業時刻が特定されるので、手術器具に実施された作業情報や作業時間の入力がより確実に行われる。なお、各エリアA1~A7では、操作端末13a~13gによって、作業者が作業情報または作業情報の一部を手入力するように構成されていてもよい。
作業情報は、各エリアA1~A7において、記録される情報は異なりうるが、例えば、所定のフォーマットで記録されるように構成されているとよい。また、各エリアA1~A7において記録された作業情報は所定の項目について統合できるように構成されているとよい。
〈手術エリアA1の作業情報〉
手術エリアA1では、例えば、保管されている器具や手術セットが手術エリアA1に搬入された際に、リーダー11aによって、個体情報が検知され、器具IDやセットIDが特定される。そして、器具IDやセットIDに関連付けて、搬入された日時や使用された際の情報が記録される。また、手術エリアA1で記憶される作業情報には、例えば、医師などの使用者(作業者)や患者や患者のカルテ番号や手術や診療番号などが含まれていてもよい。これにより、器具や手術セットがどのような手術に使われたかの作業履歴がシステム10において記憶される。器具や手術セットの作業履歴で追跡可能な情報量が多くなる。また、既存の電子カルテの情報が、手術エリアA1での作業情報としてこのシステム10に取り込まれてもよい。また、手術で使用された器具や手術セットの器具IDやセットIDが既存の電子カルテに書き込まれてもよい。このように既存の電子カルテと、このシステム10とが連携するようにシステムが相互に構築されてもよい。
〈回収エリアA2の作業情報〉
回収エリアA2には、例えば、手術エリアA1で使用された器具や手術セットが持ち込まれる。回収エリアA2では、例えば、リーダー11bによって、個体情報が検知され、器具IDやセットIDが特定される。回収エリアA2で記憶される情報には、例えば、回収された日時や、回収作業を実施した作業者のユーザーIDなどの情報が含まれうる。
回収エリアA2では、例えば、手術セットに含まれる器具の一覧が表示装置12bに表示されるとよい。そして、リーダー11bによって、手術セットに含まれる器具の個体情報が検知しつつ器具が回収されるとよい。そして、手術セットに含まれる器具の個体情報が検知されて器具が表示装置12bにおいて特定されるように構成されているとよい。さらに、回収作業において作業者が表示装置12bに表示された器具を指定すると、例えば、当該手術セットに含まれる器具の一覧から当該個体情報が検知された器具の表示が暗くなるように構成されているとよい。この場合、表示装置12bは、例えば、タッチパネルで構成されているとよい。作業者は表示装置12bの画面において、表示された器具の一覧から回収する器具(換言すると、個体情報で特定された器具)に触れると当該器具の表示が変更されるように構成されているとよい。このような処理によって、当該器具が回収されたことが作業者において容易に視認できるようになっているとよい。そして、手術エリアA1で使用された手術セットに含まれる全ての器具が回収エリアA2において回収されることによって、当該手術セットの回収が終了する。この際、表示装置12bにおいて、当該手術セットの表示が暗く表示されたり、回収終了を意味するアイコンが表示されたりするなどして、当該器具が回収されたことが作業者において容易に視認できるようになっているとよい。
〈洗浄エリアA3の作業情報〉
洗浄エリアA3では、例えば、リーダー11cによって、手術セットに含まれる器具の個体情報が検知されると、器具IDが特定される。かかる特定された器具IDに関連付けて、洗浄エリアA3での作業情報が記憶されるとよい。洗浄エリアA3での作業情報には、例えば、洗浄に用いられた洗浄機や洗剤など洗浄方法の情報が含まれうる。また、洗浄エリアA3では、洗浄作業の作業者を特定するユーザーIDが作業情報に関連付けて記憶されるとよい。
また、このシステム10において器具IDと洗浄方法とが予め関連付けて記憶されているとよい。この場合、リーダー11cによって、手術セットに含まれる器具の個体情報が検知されると、洗浄エリアA3の表示装置12cにおいて、当該特定された器具IDに基づいて、当該器具に必要な洗浄処理が画面上表示されるように構成されていてもよい。リーダー11cによって器具IDが特定されるので、器具を取り違えて洗浄処理が行われたり、器具を取り違えて作業情報が入力されたりすることが生じにくい。リーダー11cは、例えば、洗浄機に設けられていてもよい。この場合、器具の個体情報を読み取りつつ、洗浄機に器具を投入するようにしてもよい。また、洗浄機に設定された洗浄条件などの情報が、作業情報として記録されるとよい。ここで、洗浄方法には、用手洗浄、単層式自動洗浄、多層式自動洗浄、超音波洗浄、薬品洗浄などが挙げられ、それぞれ所定の洗浄機や洗剤が所定の方法で用いられるとよい。
また、手術エリアA1での作業情報として既存の電子カルテの情報が取り込まれてもよい。この場合、患者や手術の情報に関連付けて器具の洗浄方法や滅菌方法が予めマスターデータに記憶されているとよい。これにより、手術エリアA1での作業情報に含まれる患者や手術の情報と、マスターデータに基づいて、適宜に、器具に必要な洗浄方法が特定されるように構築されていてもよい。これにより、電子カルテの情報に基づいて器具や手術セットに特別な洗浄が必要になる場合には、その洗浄方法が特定されるようにシステム10が構築されるとよい。同様に、滅菌エリアA5では、電子カルテの情報に基づいて器具や手術セットに特別な滅菌が必要になる場合には、その滅菌方法が特定されるようにシステム10が構築されているとよい。
〈組立エリアA4の作業情報〉
組立エリアA4では、洗浄された部品から器具が組立てられたり、手術セットに含まれる器具が集められて手術セットとして一纏めにされたりする。器具が組立てられるときには、必要な潤滑油などが塗布されたりする。
組立エリアA4では、例えば、リーダー11dによって、手術セットに含まれる器具の個体情報が検知されると、当該器具IDと手術セットのセットIDとが特定される。そして、手術セットに含まれる器具の一覧が表示される。また、この際、組立エリアA4で施す必要がある組立て作業が画面上表示されるとよい。例えば、器具の組み立ての際に塗布する潤滑油などが予め定められているような場合には、そのことが表示されるように構成されているとよい。
また、器具や手術セットは、所定の袋や容器に収容される。その際、梱包材や梱包方法などが合わせて記録されるとよい。ここで、梱包材には、不織布や滅菌バッグやコンテナやトレーなどがある。梱包方法としては不織布でくるんだり、滅菌バッグに収容したり、さらに不織布でくるんだ状態で滅菌バッグに収容することなどがある。手術セットに含まれるべき器具が全て含まれていることがチェックされつつ、梱包されるとよい。この際、表示装置12dにおいて、手術セットに含まれる器具の一覧が表示され、器具が梱包されるにリーダー11dによって器具の個体情報を検知しつつ、梱包されるとよい。そして、器具の一覧において梱包された器具の表示を変化させるとよい。梱包された器具の表示が表示装置12dにおいて変化することによって、作業者は、梱包されていない器具を容易に確認できる。これによって、手術セットに含まれるべき器具が欠落したり、誤って他の器具が手術セットに入ったりするのが防止されうる。
器具や手術セットは、例えば、袋や容器に梱包されて密閉される。手術セットに含まれない器具は個品で梱包される。手術セットは、例えば、一纏めとして梱包される。梱包された袋や容器には、袋や容器を識別するための個体情報が付されているとよい。そして、当該袋や容器に付された個体情報と、収容された器具を特定するための器具IDや手術セットを特定するためのセットIDが関連付けられて記憶されるとよい。例えば、梱包作業において、リーダー11dで、袋や容器に付された個体情報と、袋や容器に収容する器具または手術セットの個体情報とを読み取りつつ、当該器具または手術セットを袋や容器に収容する。この際、システム10は、袋や容器の個体情報と、収容された器具または手術セットの個体情報を関連付けて記憶するとよい。これにより、後工程において、袋や容器に付された個体情報に基づいて、収められた手術セットのセットIDや器具の器具IDが特定されうる。
このように組立エリアA4では、例えば、リーダー11cによって読み取られる袋や容器の個体情報に関連付けて、組立エリアA4での作業情報が記憶される。組立エリアA4での作業情報には、袋や容器に収容された器具の器具IDや手術セットのセットID、作業者や組立作業においてリーダー11cに個体情報が読み取られた日時などが含まれうる。また、併せて袋や容器の個体情報と、収容された器具または手術セットの個体情報が、関連付けて記憶されるとよい。さらに、組立エリアA4では、組立作業の作業者を特定するユーザーIDが作業情報に関連付けて記憶されるとよい。
〈滅菌エリアA5の作業情報〉
滅菌エリアA5では、器具や手術セットは袋や容器などの梱包材に収容された状態で取り扱われる。滅菌エリアA5では、例えば、リーダー11eによって、袋や容器に付された個体情報が読み取られる。そして、当該個体情報に基づいて器具や手術セットが特定される。そして、当該器具や手術セットに予め定められた滅菌処理が施される。
この実施形態では、当該器具IDやセットIDに関連付けて滅菌処理が予め記憶されたデータベースが予め用意されている。滅菌エリアA5では、リーダー11eによって、袋や容器に付された個体情報が読み取られ、当該袋や容器に収容された器具の器具IDや手術セットのセットIDが特定される。そして、当該器具IDやセットIDに基づいて、滅菌エリアA5での滅菌処理が特定され、表示装置12eにおいて表示されるようにシステム10が構成されているとよい。
これにより、袋や容器に収容された器具や手術セットに施すべき滅菌処理が、作業者において容易に理解されるようになっているとよい。また、滅菌エリアA5では、例えば、オートクレーブのような滅菌処理機にリーダー11eがさらに備え付けられているとよい。この場合、リーダー11eで、袋や容器に付された個体情報を読み取ってから滅菌処理機に投入されるように構成されているとよい。これにより、予め定められた滅菌処理の条件(温度や処理時間)で滅菌処理が施されるように構成されているとよい。また、システム10は、リーダー11eによって袋や容器に付された個体情報が読み取られたときに、投入されるべき滅菌処理機や滅菌処理機に設定されている滅菌処理の条件が適当でない場合には、アラームが鳴るなどして、作業者のミスが防止されるように構成されていてもとよい。
かかる滅菌エリアA5では、例えば、リーダー11dによって袋や容器に付された個体情報が読み取られる。そして、袋や容器に付された個体情報に関連付けられて器具IDやセットIDが特定される。そして、袋や容器に付された個体情報や器具IDやセットIDに関連付けて滅菌エリアA5での作業情報が記憶される。滅菌エリアA5での作業情報には、例えば、滅菌方法や滅菌処理の条件が含まれているとよい。具体的には、滅菌処理に用いられた滅菌処理機、滅菌の温度や処理時間などの条件、滅菌処理の終了日時などの情報がさらに含まれうる。また、滅菌エリアA5では、滅菌作業の作業者を特定するユーザーIDが作業情報に関連付けて記憶されるとよい。
〈保管エリアA6の作業情報〉
保管エリアA6では、滅菌後の器具や手術セットが保管される。保管エリアA6では、リーダー11fによって、袋や容器に付された個体情報が読み取られる。そして、袋や容器に付された個体情報に関連付けて器具IDやセットIDが特定される。収容された器具の器具IDおよび手術セットのセットIDを特定した上で袋や容器を仕分けして適当な場所に保管するとよい。保管エリアA6で記録される作業情報には、例えば、器具や手術セットの保管場所や保管された日時などの情報が含まれているとよい。器具や手術セットの保管場所が記録されていることによって、器具や手術セットの取り出しが容易になる。また、保管された日時が記録されていることによって、器具や手術セットが保管エリアA6に保管されている期間が算出される。また、保管エリアA6に器具や手術セットを保管した作業者を特定するための作業者IDが、器具や手術セットを保管した作業日時と関連付けられて記憶されているとよい。また、保管エリアA6から器具や手術セットを取り出した作業者を特定するための作業者IDが、器具や手術セットを取り出した作業日時と関連付けられて記憶されているとよい。
〈リペアエリアA7の作業情報〉
リペアエリアA7では、器具や手術セットの修理や点検などが実施される。リペアエリアA7では、リーダー11gによって、器具や手術セットの個体情報が特定され、器具IDやセットIDが特定される。リペアエリアA7では、例えば、器具や手術セットに実施された修理や点検などの処置や器具や手術セットが搬入された日時や搬出された日時が記録される。さらに、リペアエリアA7で実施された作業内容、作業日時などが記録されるとよい。さらに、リペア作業が必要となった要因に関する情報が含まれていてもよい。
ここで、リペア作業が必要となった要因は、例えば、メスの刃こぼれや、鉗子などの噛み合わせ不良や可動部の引っ掛かり、錆びなどが記録される。さらに、鉗子などの噛み合わせ不良の要因などとして、経年使用、過度な力、落下、メッキ剥がれなどが記録されてもよい。なお、これらリペア作業が必要となった要因は、予め作成されたマスターデータにおいて適宜にコード化されているとよい。さらに、リペア作業の作業情報には、リペア作業に要するコストに関する情報が含まれていてもよい。リペア作業に要するコストとしては、例えば、リペア作業を委託した業者が請求した費用が記録されるとよい。
この場合、リペア作業を委託した業者において、作業内容や請求データが電子化されている場合には、システム10は、リペア作業の作業情報として読取るように構成されていてもよい。また、リペア作業に要するコストが、器具や手術セット毎、あるいは、作業内容毎に単価が定められている場合には、単価がマスターデータとして記憶されているとよい。この場合、器具IDやセットID、あるいは、作業内容が特定されると、リペア作業に要するコストが導き出されるように構成されていてもよい。
なお、上述のように、リペアエリアA7には、リーダー11gや操作端末13gが用意されない場合がある。この場合には、他のエリアのリーダー11a~11fや操作端末13a~13fによって、器具や手術セットが特定され、かつ、器具や手術セットに実施された修理や点検などの処置や器具や手術セットが搬入された日時や搬出された日時が記録されるように構成されているとよい。これらの情報は、例えば、リペアエリアA7に器具や手術セットを搬出した搬出元のエリアやリペアエリアA7から器具や手術セットが搬出される搬出先に設置されたリーダー11や操作端末13によって入力されるように構成されているとよい。
〈記録される作業情報の例〉
上述のように、記録される作業情報や記録される項目は、各エリアA1~A7によって異なる。システム10の記憶装置には、例えば、各エリアA1~A7の作業情報を記憶するための予め定められたフォーマットのテーブル(情報記憶テーブル)が用意されているとよい。各エリアA1~A7の作業情報は、エリアA1~A7毎にそれぞれ用意されたテーブルの各フィールドにそれぞれ記憶されるとよい。
図5は、回収エリアA2での作業情報を記録したテーブル420を示す図である。図6は、滅菌エリアA5での作業情報を記録したテーブル440を示す図である。図7は、リペアエリアA7での作業情報を記録したテーブル460を示す図である。これらのテーブルは各エリアで記録される作業情報の一例を示している。
回収エリアA2では、例えば、手術セットの器具がばらばらの状態で手術エリアA1から回収される。回収エリアA2では、回収場所および作業者を特定し、リーダー11bで器具に付された個体情報を読み取りつつ、回収するとよい。これにより、図5に示されたテーブル420のように、セットID、器具ID、部品ID、回収場所、作業者、作業日時に関する各欄421~426に情報が入力される。なお、回収エリアA2で記録される作業情報の記録は、図5の例に限定されない。回収エリアA2で記録される作業情報の記録には、さらに詳細な情報が含まれうる。
滅菌エリアA5では、例えば、リーダー11eで袋や容器に付与された個体情報が読み取られることによって、袋や容器に収容された手術セットのセットIDや器具の器具IDが特定される。そして、滅菌エリアA5では、セットIDや器具IDで特定された手術セットや器具に対して必要な滅菌方法や滅菌条件が滅菌処理機に設定される。そして、リーダー11eで袋や容器に付与された個体情報が読みとりつつ、滅菌処理機に手術セットや器具をセットするとよい。例えば、滅菌処理では、適切な滅菌が施されたかインジケータが器具や手術セットを梱包した梱包材に取付けられることがある。この場合、インジケータは、所定の条件で色が変化したりする。滅菌エリアA5では、器具や手術セットにインジケータが取付けられるとよい。なお、インジケータは組立エリアA4で取り付けられてもよい。また、滅菌処理機から取り出される際も、袋や容器に付与された個体情報がリーダー11eによって読み取られて滅菌処理の終了時刻が記録されるとよい。
これにより、図6に示されたテーブル440のように、セットID、器具ID、部品ID、梱包材、滅菌方法、滅菌条件、有効期間、作業者、作業日時に関する各欄441~449に情報が入力される。なお、滅菌エリアA5で記録される作業情報の記録は、図6の例に限定されない。滅菌エリアA5で記録される作業情報の記録には、さらに詳細な情報が含まれうる。滅菌エリアA5での作業情報の記録として、例えば、滅菌処理後のインジケータの画像データが含まれていてもよい。
ここで、有効期間の欄447には、滅菌処理の効果が有効とされる期間が入力される。
滅菌処理の有効期間は、滅菌方法と滅菌条件とから有効期間が定まるように構成されていてもよい。この場合、滅菌方法と滅菌条件と有効期間との関係が、システム10のマスターデータとして予め記録されていてもよい。また、滅菌処理の有効期間は、梱包方法と滅菌方法と滅菌条件とから有効期間が定まるように構成されていてもよい。この場合、梱包方法と滅菌方法と滅菌条件と有効期間との関係が、システム10のマスターデータとして予め記録されているとよい。例えば、梱包方法と、滅菌方法と、滅菌条件とが、滅菌エリアA5で入力されると、マスターデータに基づいて有効期間が入力されるように構成されるとよい。
作業日時に関する欄449には、例えば、滅菌処理が終わり滅菌処理機から取り出される際に袋や容器に付与された個体情報がリーダー11eによって読み取られた時の時刻が記録されるとよい。
リペアエリアA7では、例えば、図7に示されているように、リペアエリアA7に搬入された器具や手術セットについての器具IDやセットID、および、リペアエリアA7に搬入された日時、リペアエリアA7での作業情報、作業者(ユーザーID)、リペアエリアA7で作業された日時、リペアエリアA7から搬出された日時、リペア作業が必要となった要因としてのリペア要因、リペア作業に要するコストが記録される各欄461~469に情報が入力される。ここで例示される情報以外にも適宜に情報が入力されてもよい。
システム10の処理装置100には、各エリアA1~A7でのリーダー11a~11gで読み取られた個体情報および個体情報に関連付けて記憶された作業情報が収集されるように構成されているとよい。これにより、このシステム10で管理される器具や手術セットの各エリアA1~A7での情報が収集され、一元管理される。
このように、システム10では、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けて記憶された第3記憶部103を備えているとよい。
ここで、第3記憶部103は、器具IDと、器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、ユーザーIDとが関連付けて記憶されているとよい。第3記憶部103は、1つのデータベースで構成されていなくてもよい。第3記憶部103は、例えば、図5~図7に示されているような各エリアA1~A7で記憶されたユーザーID、作業時刻、作業情報を含むデータを記憶したデータベースのように、複数のデータベースを含むデータベース群として構成されてもよい。
〈システム10の処理〉
システム10は、例えば、以下のような処理部を備えているとよい。
〈第1処理部201〉
第1処理部201は、第3記憶部103に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出する。
例えば、予め定められた期間Z1が直近の1週間として定められている場合には、システム10は、第3記憶部103にデータからユーザーIDと作業時間に基づいて、直近の1週間において、ユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報が抽出されるように構成されているとよい。ここで、予め定められた期間Z1は、直近の1週間に限らず、直近の1月や1年、先週や先々週、先月や先々月など任意の期間に設定されうるように構成されているとよい。また、集計の開始日や終了日なども、直近に限らず任意に設定されうるように構成されているとよい。
これにより、システム10は、予め定められた期間におけるユーザーの作業内容が抽出されて提供することができる。この場合、第1処理部201は、予め定められた期間Z1におけるユーザーの合計作業時間が得られるように構成されていてもよい。また、第1処理部201は、予め定められた期間Z1におけるユーザー毎の作業時間の割合を得られるように構成されていてもよい。
この実施形態では、システム10は、期間Z1を定めるように構成された第3処理部203を備えている。第3処理部203は、例えば、システム10の利用者が表示装置において期間Z1を入力できるように構成されているとよい。期間Z1は、例えば、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年と予め用意された期間を選択するものでもよいし、任意の期間が設定できるように構成されていてもよい。
図8は、このシステム10で提供されるダッシュボード(情報表示画面)を示す図である。
このシステム10では、図8に示されているように、画面左側A1の上段には設定された期間Z1が2018/2/1~2018/2/28とされている。なお、当該部分で、期間Z1が変更できるように構成されているとよい。図8では、第3記憶部103に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、2018年の2月の一ヶ月間におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報が抽出されている。
図8に示されたダッシュボードでは、画面の左側A1の下段には、システム10に登録されている作業者(ユーザー)が列挙されている。画面中央の上段左側の円グラフA2には、外側に選択された4人の作業者(図8では、ユーザー9~12)の2月の一ヶ月間における作業時間の割合が第1の円グラフで示されている。第1の円グラフの内側には、選択された4人の作業者の2月の一ヶ月間における作業内容の割合(図8では、手術セットと単包の作業割合)が第2の円グラフで示されている。また、円グラフA2の中には、選択された4人の作業者の2018年の2月の一ヶ月間における合計作業時間が80:54:46と表示されている。また、画面中央の上段中央の折れ線グラフA3は、2018年の2月の一ヶ月間における選択された4人の作業者の各日の合計作業時間が示されている。折れ線グラフA3は、4人の作業者毎に色分けされているとよい。また、画面中央の下段A4には、各日の合計作業時間が集計されて表示されている。このように上述した第1処理部201の処理によって、このようなダッシュボードの各情報が取得されうる。なお、図8は、ダッシュボードの一例を示すに過ぎず、ダッシュボードのフォーマットおよび表示させる情報は、図8に限定されない。
第1処理部201は、予め定められた期間Z1におけるユーザーの作業工数がカウントされるように構成されていてもよい。この場合、予め定められた期間Z1、例えば、2018年の2月の一ヶ月間、におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報の数がカウントされるように構成されているとよい。
また、この実施形態では、システム10は、図3に示されているように、第1記憶部101は、ユーザーの作業単価(415,416)を、ユーザーID(411)と関連付けてさらに記憶している。この実施形態では、第1処理部201は、第3記憶部103に記憶されたユーザーの作業情報と、第1記憶部101に記憶されたユーザーの作業単価とに基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーの作業コストを算出するように構成されている。この場合、例えば、図8に示された合計作業時間などから、2018年の2月の一ヶ月間のユーザーの合計の作業コストなどが算出されうる。期間Z1における、ユーザーの合計の作業コストは、例えば、ユーザー(作業者)の生産性を評価する指標として提供されうる。
第1処理部201で抽出されうる種々のデータの、それぞれ予め定められた期間Z1内の推移は、図8に示されているように、折れ線グラフなどのグラフで表されうる。
〈第2処理部202〉
第2処理部202は、セットIDで特定される手術セットを構成する器具に対して実施された作業情報を抽出するように構成されている。ここでは、例えば、図4に示されているように、複数の器具で構成された手術セットに一対一で関連付けられたセットIDと、手術セットを構成する器具IDとが関連付けて記憶されている。第2処理部202によれば、手術セット単位での作業情報が抽出される。
第2処理部202は、例えば、予め定められた期間Z1における、セットIDで特定される手術セットに対するユーザーの作業時間を得るように構成されているとよい。
これにより、例えば、回収エリアA2では、1つの手術セットが回収されるのに要するユーザーの作業時間が得られる。また、組立エリアA4では、1つの手術セットが組立てられるのに要するユーザーの作業時間が得られる。
第2処理部202は、手術セットに対するユーザーの作業情報とユーザーの作業単価とに基づいて、予め定められた期間Z1における手術セットに対する作業コストを算出するように構成されていてもよい。これにより、1つの手術セットに対する作業コスト(人件費に相当)が算出される。
第5記憶部105は、作業情報と、委託単価とを関連付けて記憶している。図9は、外部委託者と、委託作業情報と、委託単価とが関連付けられて予め記憶されたマスターデータの構成例を示す図である。第5記憶部105としては、例えば、図9に示されているようなマスターデータが用意されているとよい。図9に示す例では、委託業者を特定するための委託業者IDを記録する欄501,委託業者を記録する欄502,委託作業を記録する欄503,作業単価を記録する欄504が用意されている。この場合、委託する業者と、委託する作業に応じて作業単価が特定されるように構成されている。なお、第5記憶部105に応じたマスターデータのフォーマットは上記に限らず、委託する委託作業の条件がより細かく設定されていてもよい。委託する手術セットの種類毎に作業単価が予め定められていてもよい。
第4処理部204は、作業情報と、委託単価とに基づいて、作業情報で特定される作業の委託コストを得るように構成されている。例えば、第1処理部201によって、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出される。
第4処理部204は、例えば、第1処理部201で得られたユーザーの作業情報と委託単価とに基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーの作業情報に応じた委託コストを算出するように構成されているとよい。このように、第4処理部204では、第1処理部201で抽出されたユーザーの作業情報に基づいて、これに応じた作業が外部の委託業者に委託された場合の委託コストを算出することができる。
この場合、さらに手術セットを構成する器具に対して実施された作業情報と委託単価とに基づいて、予め定められた期間Z1における手術セットの委託コストを算出するように構成されているとよい。手術セットの委託コストは、例えば、予め定められた期間Z1における当該手術セットに対するユーザーの作業情報と、委託単価とに基づいて算出されるとよい。
このような処理によって、ユーザーの作業コストと対比されうる、外部委託した場合の委託コストが提供されうる。
また、この実施形態では、第3記憶部103で記憶される手術器具に対して実施される作業の情報には、上述のように手術、回収、洗浄、組立、滅菌、保管、リペアの各工程に区分された作業情報が含まれているとよい。なお、この実施形態では、手術やリペアの工程の作業情報も含まれている。
第6処理部206は、特定の作業エリアでの作業を抽出するように構成されている。これにより、第3記憶部103に記憶された情報に基づいて、回収、洗浄、組立、滅菌、保管、リペアのように区分された工程毎に作業情報が抽出されうる。このような処理によって、例えば、期間Z1における特定の作業エリアでのユーザーの作業量が抽出されうる。例えば、組立エリアA4で、予め定められた期間Z1に抽出されたユーザーの作業量は、組立作業におけるユーザー(作業者)の生産性や熟練度を評価する指標として提供されうる。
この場合、第1処理部201は、工程毎に、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出するように構成されているとよい。この場合、工程毎に、予め定められた期間Z1における特定のユーザーの作業情報が抽出される。このため、工程毎にユーザーの生産性や作業の習熟度を測る指標が提供されうる。
第1処理部201は、単位時間毎の作業数を得るように構成されているとよい。この場合、単位時間毎の作業の集中の度合いを把握しうるデータが選られうる。例えば、単位時間毎の作業数がグラフ化されるとよい。図10は、単位時間毎の作業数をグラフ化したグラフを含む情報表示画面520である。
図10では、左端の欄521に登録されている施設が列挙されている。中央部522には、登録されている施設のうち選択された施設(図10では、施設1,3)について、施設毎に単位時間毎に得られた作業数に応じて色分けされた帯状のグラフが示されている。ここでは、左端の欄521で選択された施設1,3の項目521a,521bについて画面上色が変化するように構成されている。これにより、選択された施設1,3が容易に判別される。中央部522には、選択された施設1,3について、一日の時間帯毎の作業数に応じて色分けされた帯状のグラフが、日ごとに示されている。例えば、作業数が得られない時間帯と、作業数が得られた時間帯と、作業の集中度が高い時間帯とで、帯の色が分けられているとよい。例えば、作業の集中度が高い時間帯ほど帯の色が濃くなるように色分けされているとよい。なお、図10では、模式的なものであり、中央の帯状のグラフが各日ともに共通しているが、実際には、施設1,3での作業の集中度合いにより、帯状のグラフが具体的に変化する。
ここで、作業数に予め閾値が設定されているとよく、予め定められた閾値よりも作業数が多い時間帯は、作業の集中度が高い時間帯とされている。なお、単位時間毎の作業数のグラフ化は、例えば、時間帯毎に得られた作業数に基づいて、棒グラフや折れ線グラフで表したりしてもよい。また、施設毎に作業数を得ているが、作業エリア毎に作業数をえてもよい。これにより、施設毎や作業エリア毎に作業の集中する時間帯を把握するためのデータが提供されうる。このようにして提供されたデータが利用されることによって、手術器具の管理する部署において、作業者の配置や時間帯毎の人数などがより適切に調整されるようになる。
ここでシステム10は、処理装置100に情報が集約されて所定の処理がされる。各操作端末13a~13gは、同様に処理装置100から情報を得て、処理装置100と同様の処理が行えるようにしてもよい。つまり、操作端末13a~13gは、それぞれ単独でシステム10としての機能を奏するように構成されていてもよい。また、操作端末13a~13gは、処理装置100と双方向に通信して連携し、処理装置100で演算された結果を受けて操作端末13a~13gに所要の情報が表示されるようにしてもよい。また、クライアント端末としての操作端末13a~13gは、カメラ付きのタブレット端末で構成されてもよい。この場合、タブレット端末に備え付けられたカメラが、リーダー11a~11gの検知部として機能するように構成されてもよい。また、タブレット端末の画面が、表示装置12a~12hとして機能するように構成されてもよい。
また、このシステム10では、複数の病院で使われる手術セットや器具に関する情報を処理装置100に集約するなどして纏めて管理することが可能である。この場合、各病院に手術エリアA1や回収エリアA2などが設置される。システム10では、各エリアA1~A7の操作端末13a~13gや処理装置100は、通信ネットワーク14を通じて双方向通信可能に接続されているとよい。
また、例えば、図1や図2に示されているように、通信ネットワーク14を通じてシステム10に外部端末21が接続されているとよい。例えば、クラウドコンピューティング技術によって、このシステム10で提供されうる情報が、システム10に接続された外部端末21によって利用可能に提供されるとよい。
外部端末21は、各エリアA1~A7に設置されない端末でありうる。例えば、手術や回収などの作業を行わない、病院の事務管理、経理、在庫管理、または、器具や手術セットの調達を行う部署などに設置された端末などからシステム10にアクセスでき、システム10で管理される器具や手術セットの情報が取得されうる。また、外部端末21は、スマートフォンやタブレットやラップトップパソコンなど、通信ネットワーク14に接続可能な携帯端末であり得る。この場合、任意の場所からシステム10にアクセスすることができ、システム10で管理される器具や手術セットやユーザーの情報が取得されうる。
システム10は、外部端末21に対する所要の認証処理や機能を制限処理が適宜に組み込まれていてもよい。この場合、システム10は、外部端末21にインストールされているウェブブラウザによって閲覧可能なウエブサイトを用意するように構成されているよい。システム10は、用意されたウエブサイトを通じて外部端末21の認証処理が行われたり、外部端末21からの要求に応じて所定のサービスが提供されたりするように構成されているとよい。
このようにシステム10は、システム10で提供しうる種々のデータが、通信ネットワーク14を介して接続された外部端末21からの要求に応じて、外部端末21に表示されるように構成されうる。システム10で提供しうる種々のデータは、ここで例示されるものに限らない。システム10の記憶装置に記憶された情報、システム10の各種処理によって演算あるいは抽出された情報、あるいは、作成されたグラフや一覧表は、システム10で提供しうるデータになり得る。
以上の通りに、ここで提案される手術器具の管理システムの一実施形態を種々説明したが、ここで提案される手術器具の管理システムは、上述した実施形態に限定されない。また、ここで提案される手術器具の管理システムは、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
10 手術器具の管理システム
11a-11g リーダー
12a-12g ディスプレイ
12a-12h 表示装置
13a-13g 操作端末
14 通信ネットワーク
21 外部端末
100 処理装置

Claims (13)

  1. ユーザーに一対一で関連付けられたユーザーIDを記憶した第1記憶部と、
    手術器具に一対一で関連付けられた器具IDを記憶した第2記憶部と、
    前記器具IDと、前記器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、前記ユーザーIDとが関連付けて記憶されるように構成された第3記憶部と、
    前記第3記憶部に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出するように構成された第1処理部と
    を備え、
    前記第1処理部は、前記予め定められた期間Z1におけるユーザーの合計作業時間を得る、手術器具の管理システム。
  2. ユーザーに一対一で関連付けられたユーザーIDを記憶した第1記憶部と、
    手術器具に一対一で関連付けられた器具IDを記憶した第2記憶部と、
    前記器具IDと、前記器具IDで特定される器具に対して実施された作業情報および作業時間と、前記ユーザーIDとが関連付けて記憶されるように構成された第3記憶部と、
    前記第3記憶部に記憶されたユーザーIDと作業時間に基づいて、予め定められた期間Z1におけるユーザーIDで特定されるユーザーの作業情報を抽出するように構成された第1処理部と
    を備え、
    前記ユーザーが複数である場合であって、前記第1処理部は、前記予め定められた期間Z1における全ユーザーの合計作業時間に対する各ユーザーの作業時間の割合を得る
    手術器具の管理システム。
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