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JP6086892B2 - 半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム - Google Patents

半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
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本発明は、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラムに関する。
近年のLSI製造工程におけるトランジスタの構造は、シリコン(Si)の上に誘電率が4を超える高誘電率膜を形成し、この高誘電率膜の上にさらに導電性の薄膜を形成して、トランジスタの閾値電圧を制御する、ゲートスタック構造となっている。この構造では、トランジスタの消費電力を制御する為に、様々な導電性の薄膜がゲート電極として使用されている。これらの導電性の薄膜は、その薄膜固有の仕事関数(Work Function:WF)を有している。この仕事関数を調整することによって、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。メタルゲート電極としては、金属窒化膜(例えばチタン窒化膜(TiN膜))等が挙げられる。(特許文献1参照)。
特開2011−6783号公報
近年では、用途によって様々な値へ仕事関数を調整することができる導電性の薄膜を有する電極が要求される場合がある。特に、従来用いられているチタン窒化膜より仕事関数の値が低い導電性の薄膜が必要とされる場合がある。
本発明の目的は、仕事関数を調整することができ、低い仕事関数の値を有する導電性の薄膜を形成することができる技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
基板を処理室に収容する工程と、
前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程と、
前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法または基板処理方法が提供される。
本発明によれば、仕事関数を調整することができ、低い仕事関数の値を有する導電性の薄膜を形成することができる技術を提供することができる。
元素と電気陰性度と仕事関数の関係を示す図である。本発明の第1の実施形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。図1のA−A線断面図である。図1に示す基板処理装置が有するコントローラの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施形態における成膜シーケンスのタイムチャートを示す図である。本発明の第2の実施形態における成膜シーケンスのタイムチャートを示す図である。本発明の第3の実施形態における成膜シーケンスのタイムチャートを示す図である。本発明の第4の実施形態における成膜シーケンスのタイムチャートを示す図である。本発明の実施例および比較例における等価酸化膜厚(EOT)と実効仕事関数(eWF)の関係を示す図である。本発明の実施例におけるTiPN膜のSIMSのデータを示す図である。本発明の他の実施形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。本発明の他の実施形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。
MOSFETの特性を示す重要なパラメータとして、閾値電圧(スレッショールド電圧、Vth)がある。この閾値電圧は、電極の仕事関数で決定される。電極の仕事関数は、電極を構成する金属膜によってチューニング(調整、変調)することができる。ここで、トランジスタでは、P型トランジスタとN型トランジスタとで必要とされる仕事関数の値が異なり、P型トランジスタでは5.0eV以上、N型トランジスタでは4.3eV以下が要求される。また、トランジスタの待機電力を抑えるために、ミッドギャップ付近の仕事関数(約4.6eV)をもつ導電性の薄膜が必要とされている。また、チャネル材料がシリコン(Si)からシリコンゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)へと変わりつつあり、従来よりも低い仕事関数を持つ導電性の薄膜が必要とされている。さらに、用途に応じてはその他の値が要求される場合もある。このような場合に、同じ元素組成を有する1つの膜で仕事関数を調整できることが望ましい。
これらの要求に対応するため、例えばハフニウム酸化膜(HfO膜)上の仕事関数が4.6eV以下であって、仕事関数の値が変調可能な導電性の薄膜が必要とされている。メタルゲート電極の一例として挙げられるチタン窒化膜(TiN膜)は、高い信頼性、低い抵抗率、良好な段差被覆性など、様々な利点を持つが、HfO膜上での仕事関数がおよそ4.8eVと、上述の要求と比較して高い。
ここで、物質の仕事関数は、その物質を組成する元素の電気陰性度に相関性があり、ポーリングの電気陰性度をΧ、仕事関数をWとすると、式(1)のような関係がある。
W=2.27Χ+0.34 ・・・(1)
図1(引用元:T.Kurihara, Report of graduation work, Kochi University of Technology, Japan(2002))に示す通り、電気陰性度の大きな元素ほど仕事関数が大きくなり、電気陰性度の小さな元素ほど仕事関数が小さくなる。TiN膜の仕事関数が高い要因の一つは、電気陰性度が3.04と高い窒素(N)を含有している影響であると考えられる。
発明者らは、鋭意研究を行い、電気陰性度の高いNを、同族元素であって電気陰性度の低い元素に一部、もしくはすべて置き換えることを考案した。Nの同族元素(15族)である元素を用いることにより、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することが可能であり、Nより電気陰性度の低い元素を用いることにより仕事関数の低下及び仕事関数の変調を図ることが可能であることを見出したのである。Nの同族元素であってNより電気陰性度の低い元素としては、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)が挙げられる。選択条件としては、Nを置き換える膜を組成する金属元素の電気陰性度との差が大きいような電気陰性度をもつことが考えられる。例えばTiN膜のNを置き換える場合は、P(電気陰性度:2.19)を選択することが好ましい。リン化チタン膜(TiP膜)は、融点の高い導電性の固体で、TiN膜と比べて低い仕事関数をもつと推測できる。
上述のように、発明者らは、例えばTiN膜において、電気陰性度の高いNを、同族元素であって電気陰性度の低いPに一部、もしくはすべて置き換えることにより、TiN膜のもつ利点を活かしつつ、仕事関数の値の低下、変調を図ることができることを見出した。TiN膜において、電気陰性度の高いNを、同族元素であって電気陰性度の低いPに一部置き換えることにより、リン化チタン窒化膜(TiPN膜)が形成される。詳細は以下に説明する。
<本発明の第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について図2および図3を用いて説明する。基板処理装置10は、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程である基板処理工程において使用される装置の一例として構成されている。
(1)処理炉の構成
処理炉202には加熱手段(加熱機構、加熱系)としてのヒータ207が設けられている。ヒータ207は上方が閉塞された円筒形状に形成されている。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する反応管203が配設されている。反応管203は耐熱性材料等(例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC))からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。
反応管203の下端には、ステンレス等の金属材料からなるマニホールド209が取り付けられている。マニホールド209は筒状に形成され、その下端開口は、ステンレス等の金属材料からなる蓋体としてのシールキャップ219により気密に閉塞される。反応管203とマニホールド209との間、および、マニホールド209とシールキャップ219との間には、それぞれシール部材としてのOリング220が設けられている。主に、反応管203、マニホールド209およびシールキャップ219により処理容器が構成され、この処理容器の内部に処理室201が形成される。処理室201は、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能なように構成されている。
シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボート217を回転させる回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。回転機構267は、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、反応管203の外部に垂直に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。ボートエレベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ボート217を処理室201内外に搬入および搬出することが可能なように構成されている。すなわち、ボートエレベータ115は、ボート217すなわちウエハ200を、処理室201内外に搬送する搬送装置(搬送機構)として構成されている。
基板保持具としてのボート217は、複数、例えば25〜200枚のウエハ200を、水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に支持するように、すなわち、間隔を空けて配列させるように構成されている。ボート217は、耐熱性材料等(例えば石英やSiC)からなる。ボート217の下部には、耐熱性材料等(例えば石英やSiC)からなる断熱板218が水平姿勢で多段に支持されている。この構成により、ヒータ207からの熱がシールキャップ219側に伝わりにくくなっている。ただし、本実施形態は上述の形態に限定されない。例えば、ボート217の下部に断熱板218を設けずに、石英やSiC等の耐熱性材料からなる筒状の部材として構成された断熱筒を設けてもよい。ヒータ207は処理室201内に収容されたウエハ200を所定の温度に加熱することができる。
処理室201内には、ノズル410,420がマニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。ノズル410,420には、ガス供給ラインとしてのガス供給管310,320が、それぞれ接続されている。また、ガス供給管320には、ガス供給管330が接続されている。このように、処理室201内へ複数種類のガス(処理ガス、原料)を供給することができるように構成されている。
ガス供給管310,320,330には上流側から順に流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)312,322,332,および開閉弁であるバルブ314,324,334がそれぞれ設けられている。ガス供給管310,320の先端部にはノズル410,420がそれぞれ連結(接続)されている。ノズル410,420は、L字型のロングノズルとして構成されており、その水平部はマニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。ノズル410,420の垂直部は、反応管203の内壁とウエハ200との間に形成される円環状の空間に、反応管203の内壁に沿って上方(ウエハ200の積載方向上方)に向かって立ち上がるように(つまりウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように)設けられている。すなわち、ノズル410,420は、ウエハ200が配列されるウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に、ウエハ配列領域に沿うように設けられている。
ノズル410,420の側面にはガスを供給する(噴出させる)ガス供給孔410a,420aがそれぞれ設けられている。ガス供給孔410a,420aは反応管203の中心を向くようにそれぞれ開口している。このガス供給孔410a,420aは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれ同一の開口面積を有し、さらに同じ開口ピッチで設けられている。
このように、本実施形態におけるガス供給の方法は、反応管203の内壁と、積載された複数枚のウエハ200の端部とで定義される円環状の縦長の空間内、すなわち、円筒状の空間内に配置したノズル410,420を経由してガスを搬送し、ノズル410,420にそれぞれ開口されたガス供給孔410a,420aからウエハ200の近傍で初めて反応管203内にガスを噴出させており、反応管203内におけるガスの主たる流れをウエハ200の表面と平行な方向、すなわち水平方向としている。このような構成とすることで、各ウエハ200に均一にガスを供給でき、各ウエハ200に形成される薄膜の膜厚を均一にできる効果がある。なお、各ウエハ200の表面上を流れたガス、すなわち、反応後に残留するガス(残ガス)は、排気口、すなわち、後述する排気管231の方向に向かって流れるが、この残ガスの流れの方向は、排気口の位置によって適宜特定され、垂直方向に限ったものではない。
また、ガス供給管310,320,330にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管510,520,530がそれぞれ接続されている。キャリアガス供給管510,520,530にはMFC512,522,532およびバルブ514,524,534がそれぞれ設けられている。
上記構成における一例として、ガス供給管310からは、処理ガスとして、原料ガスが、MFC312,バルブ314,ノズル410を介して処理室201内に供給される。原料ガスとしては、例えばハロゲン系原料ガス(ハロゲン系原料、ハロゲン化物)であり、例えば第1の元素としての金属元素であるチタン(Ti)を含むTi含有原料である四塩化チタン(TiCl)が用いられる。Tiは遷移金属元素に分類される。ハロゲン化物は第17族元素であるハロゲンを含む化合物であり、フッ素(F)を含むフッ化物、塩素(Cl)を含む塩化物、臭素(Br)を含む臭化物、ヨウ素(I)を含むヨウ化物、アスタチン(At)を含むアスタチン化物がある。TiClはClを含む塩化物である。
ガス供給管320からは、処理ガスとして、原料ガスと反応する第1の反応ガスが、MFC322,バルブ324,ノズル420を介して処理室201内に供給される。第1の反応ガスとしては、例えば第2の元素としての窒素(N)を含むN含有ガスであるアンモニア(NH)が用いられる。NHは窒化・還元剤として作用する。
ガス供給管330からは、処理ガスとして、原料ガスと反応する第2の反応ガスが、MFC332,バルブ334,ガス供給管320,ノズル420を介して処理室201内に供給される。第2の反応ガスとしては、例えば第3の元素として第2の元素の窒素(N)と同族である(第15族元素)リン(P)を含むP含有ガスである水素化リン(ホスフィン、PH)が用いられる。PHは添加剤(ドーピング剤)としても作用する。
キャリアガス供給管510,520,530からは、不活性ガスとして、例えば窒素(N)ガスが、それぞれMFC512,522,532,バルブ514,524,534,ノズル410,420を介して処理室201内に供給される。
ここで、本明細書において、原料ガス(処理ガス)とは、気体状態の原料、例えば、常温常圧下で液体状態もしくは固体状態である原料を気化もしくは昇華することで得られるガスや、常温常圧下で気体状態である原料等のことである。本明細書において「原料」という言葉を用いた場合は、「液体状態である液体原料」、「固体状態である固体原料」、「気体状態である原料ガス」、または、その複合を意味する場合がある。TiCl等のように、常温常圧下で液体状態である液体原料や常温常圧下で固体状態である固体原料を用いる場合は、液体原料や固体原料を気化器、バブラもしくは昇華器等のシステムにより気化もしくは昇華して、原料ガス(TiClガス等)として供給することとなる。
ガス供給管310,320,330から上述のような処理ガスを流す場合、主に、ガス供給管310,320,330,MFC312,322,332,バルブ314,324,334により処理ガス供給系が構成される。ノズル410,420を処理ガス供給系に含めて考えてもよい。処理ガス供給系を、単にガス供給系と称することもできる。
ガス供給管310から処理ガスとしてハロゲン系原料ガスを流す場合、主に、ガス供給管310,MFC312,バルブ314によりハロゲン系原料ガス供給系が構成される。ノズル410をハロゲン系原料ガス供給系に含めて考えてもよい。ハロゲン系原料ガスとしてTi含有ガス(Tiソース)を流す場合、ハロゲン系原料ガス供給系をTi含有ガス供給系と称することもできる。Ti含有ガス供給系をTi含有原料供給系と称することもでき、単にTi原料供給系と称することもできる。ガス供給管310からTiClガスを流す場合、Ti含有ガス供給系をTiClガス供給系と称することもできる。TiClガス供給系をTiCl供給系と称することもできる。
ガス供給管320,330から処理ガスとして第1の反応ガスおよび第2の反応ガスをそれぞれ流す場合、主に、ガス供給管320,330,MFC322,332,バルブ324,334により反応ガス供給系が形成される。ノズル420を反応ガス供給系に含めて考えてもよい。
ガス供給管320から第1の反応ガスとして窒化・還元剤を流す場合、主に、ガス供給管320,MFC322,バルブ324により窒化・還元剤供給系が構成される。ノズル420を窒化・還元剤供給系に含めて考えてもよい。窒化・還元剤としてN含有ガス(Nソース)を流す場合、窒化・還元剤供給系をN含有ガス供給系と称することもできる。ガス供給管320からNHガスを流す場合、N含有ガス供給系をNHガス供給系と称することもできる。NHガス供給系をNH供給系と称することもできる。
ガス供給管330から第2の反応ガスとしてP含有ガスを流す場合、主に、ガス供給管330,MFC332,バルブ334によりP含有ガス供給系が構成される。P含有ガスとしてPHガスを流す場合、P含有ガス供給系をPHガス供給系と称することもできる。PHガス供給系をPH供給系と称することもできる。
また、主に、キャリアガス供給管510,520,530,MFC512,522,532,バルブ514,524,534によりキャリアガス供給系が構成される。キャリアガスとして不活性ガスを流す場合、キャリアガス供給系を不活性ガス供給系と称することもできる。この不活性ガスは、パージガスとしても作用することから不活性ガス供給系をパージガス供給系と称することもできる。
マニホールド209には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231は、ノズル410,420と同様に、マニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。排気管231は、図3に示すように、平面視において、ウエハ200を挟んでノズル410,420と対向する位置に設けられている。この構成により、ガス供給孔410a,420aから処理室201内のウエハ200の近傍に供給されたガスは、水平方向、すなわちウエハ200の表面と平行な方向に向かって流れた後、下方に向かって流れ、排気管231より排気されることとなる。処理室201内におけるガスの主たる流れが水平方向へ向かう流れとなるのは上述の通りである。
排気管231には、上流側から順に、処理室201内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245,処理室201内の圧力を制御する圧力制御器(圧力制御部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ243,真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されている。APCバルブ243は、真空ポンプ246を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室201内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、更に、真空ポンプ246を作動させた状態で、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて弁開度を調節することで、処理室201内の圧力を調整することができるように構成されている。APCバルブ243は、排気系の排気流路の一部を構成しており、圧力調整部として機能するだけではなく、排気系の排気流路を閉塞したり、さらには、密閉したりすることが可能な排気流路開閉部、すなわち、排気バルブとしても機能する。また、排気管231には、排気ガス中の副生成物や未反応の原料ガス等を捕捉するトラップ装置や排気ガス中に含まれる腐食性成分や有毒成分等を除害する除害装置が接続されている場合がある。主に、排気管231,APCバルブ243,圧力センサ245により、排気系すなわち排気ラインが構成される。なお、真空ポンプ246を排気系に含めて考えてもよい。さらには、トラップ装置や除害装置を排気系に含めて考えてもよい。
反応管203内には温度検出器としての温度センサ263が設置されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電量を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となるように構成されている。温度センサ263は、ノズル410,420と同様にL字型に構成されており、反応管203の内壁に沿って設けられている。
図4に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、タッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることができるように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単にプログラムともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。また、RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のMFC312,322,332,512,522,532,バルブ314,324,334,514,524,534,APCバルブ243,圧力センサ245,真空ポンプ246,ヒータ207,温度センサ263,回転機構267,ボートエレベータ115等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからプロセスレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したプロセスレシピに従って、MFC312,322,332,512,522,532による各種ガスの流量調整動作、バルブ314,324,334,514,524,534の開閉動作、APCバルブ243の開閉動作およびAPCバルブ243による圧力センサ245に基づく圧力調整動作、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、専用のコンピュータとして構成されている場合に限らず、汎用のコンピュータとして構成されていてもよい。例えば、上述のプログラムを格納した外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリやメモリカード等の半導体メモリ)123を用意し、この外部記憶装置123を用いて汎用のコンピュータにプログラムをインストールすること等により、本実施形態のコントローラ121を構成することができる。ただし、コンピュータにプログラムを供給するための手段は、外部記憶装置123を介して供給する場合に限らない。例えば、インターネットや専用回線等の通信手段を用い、外部記憶装置123を介さずにプログラムを供給するようにしてもよい。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成される。以下、これらを総称して、単に記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。
(2)基板処理工程
半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板上に、例えばゲート電極を構成する金属膜を形成する工程の第1実施形態について図5を用いて説明する。金属膜を形成する工程は、上述した基板処理装置10の処理炉202を用いて実行される。以下の説明において、基板処理装置10を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
本実施形態の好適な成膜シーケンス(単にシーケンスとも称する)は、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)および第2の元素の同族元素である第3の元素(例えばP)を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、ウエハ200上に第1の元素、第2の元素および第3の元素を含む膜(例えばTi含有金属膜であるTiPN膜)を形成する。
好ましくは、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)を供給する工程(もしくは供給し排気する工程)と、
ウエハ200に対して、第2の元素の同族元素である第3の元素(例えばP)を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を供給し排気する工程と、
を順に所定回数(n回)行う。
具体的には図5に示すシーケンスのように、TiClガス、NHガスおよびPHガスをこの順番に時分割して流すサイクルを所定回数(n回)行うことで、リン窒化チタン膜(TiPN膜)を形成する。TiPN膜を、Pが添加(ドープ)されたTiN膜、Pを含むTiN膜(P含有TiN膜)等と称することもできる。なお、図5に示すシーケンスを、便宜上、次の式(2)のように示すこととする。なお、以下の説明においても、便宜上、同様の表記を用いる。
(TiCl→NH→PH)×n=>TiPN ・・・(2)
本明細書において、「処理(もしくは工程、サイクル、ステップ等と称する)を所定回数行う」とは、この処理等を1回もしくは複数回行うことを意味する。すなわち、処理を1回以上行うことを意味する。図5は、各処理(サイクル)をnサイクル繰り返す例を示している。各処理等を行う回数は、最終的に形成されるTiPN膜において必要とされる膜厚に応じて適宜選択される。すなわち、上述の各処理を行う回数は、目標とする膜厚に応じて決定される。
なお、本明細書において「時分割」とは時間的に分割(セパレート)されていることを意味している。例えば、本明細書において、各処理を時分割して行うとは、各処理を非同期、すなわち同期させることなく行うことを意味している。言い換えると、各処理を間欠的(パルス的)かつ交互に行うことを意味している。つまり、各処理で供給される処理ガスは、互いに混合しないように供給されることを意味している。各処理を複数回行う場合は、各処理で供給される処理ガスは、互いに混合しないよう交互に供給される。
また、本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのもの」を意味する場合や、「ウエハとその表面に形成された所定の層や膜等との積層体(集合体)」を意味する場合、すなわち、表面に形成された所定の層や膜等を含めてウエハと称する場合がある。また、本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)」を意味する場合や、「ウエハ上に形成された所定の層や膜等の表面、すなわち、積層体としてのウエハの最表面」を意味する場合がある。
従って、本明細書において「ウエハに対して所定のガスを供給する」と記載した場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)に対して所定のガスを直接供給する」ことを意味する場合や、「ウエハ上に形成されている層や膜等に対して、すなわち、積層体としてのウエハの最表面に対して所定のガスを供給する」ことを意味する場合がある。また、本明細書において「ウエハ上に所定の層(又は膜)を形成する」と記載した場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)上に所定の層(又は膜)を直接形成する」ことを意味する場合や、「ウエハ上に形成されている層や膜等の上、すなわち、積層体としてのウエハの最表面の上に所定の層(又は膜)を形成する」ことを意味する場合がある。
なお、本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同様であり、その場合、上記説明において、「ウエハ」を「基板」に置き換えて考えればよい。
また、本明細書において「金属膜」(メタル膜)という用語は、金属原子を含む導電性の物質で構成される膜(単に導体膜とも称する)を意味し、これには、導電性の金属窒化膜(メタルナイトライド膜)、導電性の金属酸化膜(メタルオキサイド膜)、導電性の金属酸窒化膜(メタルオキシナイトライド膜)、導電性の金属酸炭化膜(メタルオキシカーバイド膜)、導電性の金属複合膜、導電性の金属合金膜、導電性の金属シリサイド膜(メタルシリサイド膜)、導電性の金属炭化膜(メタルカーバイド膜)、導電性の金属炭窒化膜(メタルカーボナイトライド膜)等が含まれる。なお、TiPN膜は導電性の金属窒化膜である。
(ウエハチャージおよびボートロード)
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図2に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介してマニホールド209の下端開口を閉塞した状態となる。
(圧力調整および温度調整)
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づき、APCバルブ243がフィードバック制御される(圧力調整)。真空ポンプ246は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室201内のウエハ200が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電量がフィードバック制御される(温度調整)。なお、ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。続いて、回転機構267によりボート217およびウエハ200の回転を開始する。なお、回転機構267によるボート217およびウエハ200の回転は、少なくとも、ウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
(TiPN膜形成ステップ)
続いて、TiPN膜を形成するステップを説明する。TiPN膜形成ステップは、以下に説明するTiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを含む。
(TiClガス供給ステップ)
バルブ314を開き、ガス供給管310内にTiClガスを流す。ガス供給管310内を流れたTiClガスはMFC312により流量調整されてノズル410のガス供給孔410aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
このとき、ウエハ200に対してTiClガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はTiClガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ514を開き、キャリアガス供給管510内にNガスを流す。キャリアガス供給管510内を流れたNガスは、MFC512により流量調整されてTiClガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ノズル420内へのTiClガスの侵入を防止するために、バルブ524,534を開き、キャリアガス供給管520,530内にNガスを流す。Nガスは、ガス供給管320,330,ノズル420を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。なお、Nガスは、バルブ524,534のいずれか一方のみを開き、キャリアガス供給管520,530のいずれか一方のみにNガスを流すこととしてもよい。
処理室201内の圧力は、APCバルブ243を適正に調整して、例えば1〜70000Pa、好ましくは1〜1333Pa、例えば20〜50Paの範囲内の圧力とする。MFC312で制御するTiClガスの供給流量は、例えば0.05〜2slm、好ましくは0.15〜1slm、例えば0.45slmとする。MFC512,522,532で制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば1〜20slm、好ましくは5〜15slm、例えば7slmとする。TiClガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば0.01〜60秒、好ましくは1〜30秒、例えば3秒とする。このときヒータ207の温度は、ウエハ200の温度が、例えば250〜600℃の範囲内の温度となるような温度であって、好ましくは300〜550℃、例えば380℃に設定する。600℃以上ではサーマルバジェットの影響があり、250℃以下では不純物が多く発生し、その不純物が膜中に取り込まれてしまうことがある。処理室201内に流しているガスはTiClガスとNガスのみであり、TiClガスの供給により、ウエハ200(表面の下地膜)の最表面上に、例えば、1原子層未満から数原子層程度の厚さのTi含有層が形成される。
Ti含有層は、Ti層であってもよいし、Clを含むTi層であってもよいし、TiClの吸着層であってもよいし、それらの少なくとも2つを含む複合層であってもよい。
Ti層はTiにより構成される連続的な層の他、不連続な層も含む。すなわち、Ti層はTiにより構成される1原子層未満から数原子層程度の厚さのTi堆積層を含む。
Clを含むTi層とは、Tiにより構成されClを含む連続的な層の他、不連続な層や、これらが重なってできるClを含むTi薄膜をも含む総称である。Tiにより構成されClを含む連続的な層を、Clを含むTi薄膜という場合もある。Clを含むTi層を構成するTiは、Clとの結合が完全に切れていないものの他、Clとの結合が完全に切れているものも含む。
TiClの吸着層は、TiCl分子で構成される連続的な吸着層の他、不連続な吸着層をも含む。すなわち、TiClの吸着層は、TiCl分子で構成される1分子層もしくは1分子層未満の厚さの吸着層を含む。TiClの吸着層を構成するTiCl分子は、TiとClとの結合が一部切れたものも含む。すなわち、TiClの吸着層は、TiClの物理吸着層であってもよいし、TiClの化学吸着層であってもよいし、その両方を含んでいてもよい。
ここで、1原子層未満の厚さの層とは不連続に形成される原子層のことを意味しており、1原子層の厚さの層とは連続的に形成される原子層のことを意味している。1分子層未満の厚さの層とは不連続に形成される分子層のことを意味しており、1分子層の厚さの層とは連続的に形成される分子層のことを意味している。Clを含むTi含有層は、Clを含むTi層とTiClの吸着層との両方を含み得る。ただし、Clを含むTi含有層については「1原子層」、「数原子層」等の表現を用いて表すこととする。
(残留ガス除去ステップ)
Ti含有層が形成された後、バルブ314を閉じ、TiClガスの供給を停止する。このとき、APCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTi含有層の形成に寄与した後のTiClガスを処理室201内から排除する。すなわち、Ti含有層が形成されたウエハ200が存在する空間に残留する未反応もしくはTi含有層の形成に寄与した後のTiClガスを除去する。このときバルブ514,524,534は開いたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、処理室201内に残留する未反応もしくはTi含有層の形成に寄与した後のTiClガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
このとき、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。処理室201内に残留するガスが微量であれば、その後に行われるステップにおいて悪影響が生じることはない。処理室201内へ供給するNガスの流量を大流量とする必要はなく、例えば、反応管203(処理室201)の容積と同程度の量のNガスを供給することで、その後のステップにおいて悪影響が生じない程度のパージを行うことができる。このように、処理室201内を完全にパージしないことで、パージ時間を短縮し、スループットを向上させることができる。また、Nガスの消費も必要最小限に抑えることが可能となる。
(NHガス供給ステップ)
処理室201内の残留ガスを除去した後、バルブ324を開き、ガス供給管320内にNHガスを流す。ガス供給管320内を流れたNHガスは、MFC322により流量調整されてノズル420のガス供給孔420aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このときウエハ200に対して、NHガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はNHガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ524を開き、キャリアガス供給管520内にNガスを流す。キャリアガス供給管520内を流れたNガスは、MFC522により流量調整されてNHガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ノズル410内およびガス供給管330内へのNHガスの侵入を防止するために、バルブ514,534を開き、キャリアガス供給管510,530内にNガスを流す。Nガスは、ガス供給管310,330,320,ノズル410,420を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
NHガスを流すときは、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜70000Pa、好ましくは1〜1330Pa、例えば50〜100Paとする。MFC322で制御するNHガスの供給流量は、例えば1〜20slm、好ましくは1〜10slm、例えば7.5slmとする。NHガスの供給流量は、次のPHガス供給ステップで層中に取り込むリン(P)の濃度に応じて、適宜変更する。リン(P)濃度の決定要因のひとつとして、ウエハ200の表面に残る吸着サイトの量が挙げられる。吸着サイトの量が多いほど多くのPを取り込むことができる。すなわち、Ti含有層と置換反応を行うNHガスの量に応じてNHガスの置換反応後に残る吸着サイトの量が決まるため、NHガスの供給流量がP濃度のパラメータのひとつとなる。MFC512,522,532で制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば1〜20slm、好ましくは5〜15slm、例えば7slmとする。NHガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば0.01〜300秒、好ましくは1〜60秒、例えば15秒とする。このときのヒータ207の温度は、TiClガス供給ステップと同様の温度に設定する。
このとき処理室201内に流しているガスは、NHガスとNガスのみである。NHガスは、TiClガス供給ステップでウエハ200上に形成されたTi含有層の一部(すなわちTi含有層の吸着サイト)と置換反応する。これにより、ウエハ200上にTiとNとを含む層(以下、単にTiN層とも称する)が形成される。ウエハ200上には、TiN層と、Ti含有層との置換反応が起こらなかった吸着サイトの両方が存在することとなる。
(残留ガス除去ステップ)
TiN層が形成された後、バルブ324を閉じて、NHガスの供給を停止する。このとき、APCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後の、NHガスや副生成物を処理室201内から排除する。すなわち、TiN層が形成されたウエハ200が存在する空間に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後のNHガスを除去する。このときバルブ514,524,534は開いたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後のNHガスや副生成物を処理室201内から排除する効果を高めることができる。
このとき、TiClガス供給ステップ後の残留ガス除去ステップと同様に、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。
(PHガス供給ステップ)
処理室201内の残留ガスを除去した後、バルブ334を開き、ガス供給管330内にPHガスを流す。ガス供給管330内を流れたPHガスは、MFC332により流量調整されて、ガス供給管320内に流れ、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このときウエハ200に対して、PHガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はPHガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ534を開き、キャリアガス供給管530内にNガスを流す。キャリアガス供給管530内を流れたNガスは、MFC532により流量調整されてPHガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ノズル410内およびガス供給管310,320内へのPHガスの侵入を防止するために、バルブ514,524を開き、キャリアガス供給管510,520内にNガスを流す。Nガスは、ガス供給管310,320,ノズル410,420を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
PHガスを流すときは、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜70000Pa、好ましくは1〜1330Pa、例えば50〜100Paとする。なお、PHガスの供給圧力(分圧)を制御することにより、PHガスがウエハ200へ衝突する回数を増減させることができ、PHガスの分解度合を制御することができるため、反応性を制御することが可能となる。例えば、PHガスの供給圧力を高くすると、PHガスがウエハ200へ衝突する回数が増えるためPHガスの分解がより進み、反応性が高くなる。したがって、同じガス供給時間であってもTi含有層の吸着サイトとの反応が促進することができる。
MFC332で制御するPHガスの供給流量は、例えば1〜20slm、好ましくは1〜10slm、例えば7.5slmとする。MFC512,522,532で制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば1〜20slm、好ましくは5〜15slm、例えば7slmとする。PHガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば0.01〜300秒、好ましくは1〜60秒、例えば15秒とする。PHガスの供給濃度は、例えば0.5〜10%、好ましくは1〜5%、例えば1%とする。10%以下の濃度とすることによりPHガスの過剰な自己分解を抑制することができ、0.5%以上とすることでPHガスのウエハ200への吸着不足を抑制することができる。このときのヒータ207の温度は、TiClガス供給ステップと同様の温度に設定する。
このとき処理室201内に流しているガスは、PHガスとNガスのみである。PHガスは、TiClガス供給ステップで形成されたTi含有層の吸着サイトの少なくとも一部と置換反応する。このとき、NHガス供給ステップでウエハ200上に形成されたTiN層とも置換反応する場合もある。これにより、ウエハ200上に所定の組成比を有するTi、N、Pを含む層(以下、単にTiPN層とも称する)が形成される。なお、TiPN層は残留するCl等を不純物として含んでいてもよい。
(残留ガス除去ステップ)
TiPN層が形成された後、バルブ334を閉じて、PHガスの供給を停止する。このとき、APCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後の、PHガスを処理室201内から排除する。すなわち、TiPN層が形成されたウエハ200が存在する空間に残留する未反応もしくはTiPN層形成に寄与した後のPHガスや副生成物を除去する。このときバルブ514,524,534は開いたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくはTiPN層形成に寄与した後のPHガスや副生成物を処理室201内から排除する効果を高めることができる。
このとき、TiClガス供給ステップ後の残留ガス除去ステップと同様に、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。
(所定回数実施)
上述したTiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行うサイクルを1回以上(所定回数)行うことにより、すなわち、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップの処理を1サイクルとして、これらの処理をnサイクル(nは1以上の整数)だけ実行することにより、ウエハ200上に、所定の厚さ(例えば0.1〜10nm)のTiPN膜を形成する。上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。
(パージおよび大気圧復帰)
所定膜厚のTiPN膜をした後、バルブ514,524,534を開き、ガス供給管510,520,530のそれぞれからNガスを処理室201内へ供給し、排気管231から排気する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより処理室201内が不活性ガスでパージされ、処理室201内に残留するガスや副生成物が処理室201内から除去される(パージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロードおよびウエハディスチャージ)
ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口される。そして、処理済ウエハ200がボート217に支持された状態でマニホールド209の下端から処理室201の外部に搬出(ボートアンロード)される。処理済のウエハ200は、ボート217より取り出される(ウエハディスチャージ)。
なお、上記では、NHガス供給ステップとPHガス供給ステップの間に残留ガス除去ステップを行う例について説明したが、NHガスとPHガスとは顕著に反応しないため、残留ガス除去ステップを行わず、バルブ324を閉じてNHガスの供給を停止した後、すぐにバルブ334を開いてPHガスの供給を開始してもよい。残留ガス除去ステップを省くことにより、処理に要する時間を短縮することができ、スループットを向上させることが可能となる。
(3)本実施形態による効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
本実施形態においては、N含有ガスおよびNと同族元素でありNより電気陰性度の低いPを含むP含有ガスを用いてTiPN膜を形成する際、TiClガスの供給→残留ガス除去→NHガスの供給→(残留ガス除去→)PHガスの供給→残留ガス除去というサイクルを1サイクルとし所定サイクル行うことによってTiPN膜を形成することから、次のような効果が得られる。
(1)Nの同族元素(15族、すなわち、V族)であるPを用いるため、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することができる。
(2)Nより電気陰性度の低いPを用いるため、TiN膜より仕事関数の低い膜であるTiPN膜を形成することができる。
(3)NおよびPという2種類の元素を用いて金属膜としてTiPN膜を形成するため、P濃度(もしくはN濃度)を制御することにより、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(4)Ti含有層の形成後、PHガスより先にNHガスを流すため、NHガスの暴露量に応じてTiPN膜中に取り込まれる量(P濃度)を調整することができ、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
<本発明の第2の実施形態>
本実施形態では、NHガスとPHガスの供給順を第1の実施形態とは逆にし、図6および式(3)に示すように、TiClガス、PHガス、NHガスの順に各ガスを時分割して所定回数(n回)供給することによりTiPN膜を形成する。
(TiCl→PH→NH)×n=>TiPN ・・・(3)
すなわち、TiPN膜形成ステップにおいて、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に時分割して行うサイクルを1回以上(所定回数)行うことにより、すなわち、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップの処理を1サイクルとして、これらの処理をnサイクル(nは1以上の整数)だけ実行することにより、TiPN膜を形成する。各ステップにおける処理手順、処理条件は第1の実施形態のそれらと実質的に同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、PHガス供給ステップとNHガス供給ステップの間の残留ガス除去ステップは、第1の実施形態と同様の理由により省略可能であり、それにより第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、Ti含有層の形成後、NHガスより先にPHガスを流すため、PHガスの暴露量(供給流量)を主たるパラメータとしてTiPN膜中に取り込まれるPの量(TiPN膜のP濃度)を調整することができる。例えばPHガスの暴露量を多くするとTiPN膜のP濃度を高くすることができる。すなわち、PHガスの暴露量を調整(制御)することにより、TiPN膜のP濃度を制御(調整)することが可能となる。
好ましくは、
ウエハ200上に、第1の元素(例えばTi)、第2の元素(例えばN)および第3の元素(例えばP)を含む膜(例えばTiPN膜)を形成する際、
ウエハ200に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)を供給する工程(もしくは供給し排気する工程)と、
を順に所定回数(n回)行う。
本実施形態においては、次のような効果が得られる。
(1)Nの同族元素(15族)であるPを用いるため、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することができる。
(2)Nより電気陰性度の低いPを用いるため、TiN膜より仕事関数の低い膜であるTiPN膜を形成することができる。
(3)NおよびPという2種類の元素を用いて金属膜としてTiPN膜を形成するため、P濃度(もしくはN濃度)を制御することにより、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(4)Ti含有層の形成後、NHガスより先にPHガスを流すため、PHガスの暴露量に応じて(つまり、PHガスの暴露量を主たるパラメータとして)TiPN膜中に取り込まれるPの量(TiPN膜のP濃度)を調整することができる。すなわちTiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
<本発明の第3の実施形態>
本実施形態では、図7および式(4)のように、最初に、TiClガス、NHガスを各1回ずつ時分割して供給する処理を1サイクルとし、このサイクルを所定回数(n回)行うことによりTiN膜を形成し、次に、TiClガス、PHガスを各1回ずつ時分割して供給する処理を1サイクルとし、このサイクルを所定回数(n回)行うことによりTiP膜を形成し、TiN膜の形成とTiP膜の形成を1サイクルとして、所定回数(n回)行うことによりTiPN膜を形成する。第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明は省略し、第1の実施形態と異なる部分について以下に説明する。
[(TiCl→NH)×n→(TiCl→PH)×n]×n=>TiPN ・・・(4)
本実施形態の好適なシーケンスでは、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)を供給する工程(もしくは供給し排気する工程)と、
を順に所定回数(n回)行い、TiとNを含む膜(例えばTiN膜)を形成する工程と、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素の同族元素である第3の元素(例えばP)を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を供給し排気する工程と、
を順に所定回数(n回)行い、TiとPを含む膜(例えばTiP膜)を形成する工程と、
を順に所定回数(n回)行い、ウエハ200上にTi、N、Pを含む膜(例えばTiPN膜)を形成する。
本実施形態では、TiPN膜形成ステップにおいて、TiN膜形成ステップとTiP膜形成ステップとを所定回数(n回)行うことによりTiPN膜を形成する。TiN膜形成ステップでは、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行う処理を1サイクルとして所定回数(n回)行うことによりTiN膜を形成する。TiP膜形成ステップでは、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、PHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行う処理を1サイクルとして所定回数(n回)行うことによりTiP膜を形成する。各ステップにおける処理手順、処理条件は第1の実施形態のそれらと実質的に同様である。
本実施形態においては、次のような効果が得られる。
(1)Nの同族元素(15族)であるPを用いるため、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することができる。
(2)Nより電気陰性度の低いPを用いるため、TiN膜より仕事関数の低い膜であるTiPN膜を形成することができる。
(3)NおよびPという2種類の元素を用いて金属膜としてTiPN膜を形成するため、P濃度(もしくはN濃度)を制御することにより、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(4)TiN膜を形成した後にTiP膜を形成するため、TiN膜をシード(種)膜としてTiP膜の成長を促進することができる。
<本発明の第4の実施形態>
本実施形態では、図8および式(5)のように、NHガスとPHガスとを同時に供給するタイミングを有する点で、第1の実施形態とは異なる。第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明は省略し、第1の実施形態と異なる部分について説明する。なお、式(5)中「NH+PH」とは、NHとPHとを同時供給することを意味する。
(TiCl→NH+PH)×n=>TiPN ・・・(5)
本実施形態の好適なシーケンスでは、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)および第2の元素の同族元素である第3の元素(例えばP)を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を同時に供給する工程と、
を順に所定回数(n回)行い、ウエハ200上にTi、N、Pを含む膜(例えばTiPN膜)を形成する。
本実施形態では、TiPN膜形成ステップにおいて、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガスおよびPHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行う処理を1サイクルとして、このサイクルを所定回数(n回)行うことによりTiPN膜を形成する。
なお、本明細書において複数のガスを「同時に供給する」とは、複数のガスが共に供給されているタイミングがあればよく、供給を開始するタイミングおよび供給を停止するタイミングは同じであっても異なっていてもよい。すなわち、片方のガスを先に流し始めてもよく、片方のガスを先に止めてもよい。例えば、図8では、供給を開始するタイミングおよび供給を停止するタイミングの両方を同じタイミングとした例を挙げている。
(TiPN膜形成ステップ)
以下では、TiPN膜を形成するステップを説明する。TiPN膜形成ステップは、以下に説明するTiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガスおよびPHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを含む。TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップにおける処理手順、処理条件は第1の実施形態のそれらと実質的に同様なので省略する。
(NHガスおよびPHガス供給ステップ)
TiClガス供給ステップによりTi含有層を形成し、残留ガス除去ステップにより処理室201内の残留ガスを除去した後、バルブ324,334を開き、ガス供給管320,330内にNHガス,PHガスを流す。ガス供給管320内を流れたNHガスはMFC322により流量調整される。ガス供給管330内を流れたPHガスは、MFC332により流量調整されてガス供給管320内に供給される。ガス供給管320内を流れたNHガスおよびPHガスは、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このときウエハ200に対して、NHガスおよびPHガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はNHガスおよびPHガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ524,534を開き、キャリアガス供給管520,530内にNガスを流す。キャリアガス供給管520内を流れたNガスは、MFC522により流量調整される。キャリアガス供給管530内を流れたNガスは、MFC532により流量調整されてガス供給管330内に供給される。キャリアガス供給管520,530内を流れたNガスは、NHガスおよびPHガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ノズル410内へのNHガスおよびPHガスの侵入を防止するために、バルブ514を開き、キャリアガス供給管510内にNガスを流す。Nガスは、ガス供給管310,ノズル410を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
NHガスを流すときは、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜70000Pa、好ましくは1〜1330Pa、例えば50〜100Paの範囲内の圧力とする。PHガスを流すときは、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜70000Pa、好ましくは1〜1330Pa、例えば50〜100Paとする。なお、PHガスの供給圧力(分圧)を制御することにより、PHガスがウエハ200へ衝突する回数を増減させることができ、PHガスの分解度合を制御することができるため、反応性を制御することが可能となる。例えば、PHガスの供給圧力を高くすると、PHガスがウエハ200へ衝突する回数が増えるためPHガスの分解がより進み、反応性が高くなる。したがって、同じガス供給時間であってもTi含有層の吸着サイトとの反応を促進することができる。
MFC322で制御するNHガスの供給流量は、例えば1〜20slm、好ましくは1〜10slm、例えば7.5slmとする。NHガスの供給流量は、層中に取り込むリン(P)の濃度に応じて、適宜変更する。例えばP濃度を高くしたい場合は、NHガスの供給流量を少なくすることにより、Nによる吸着サイトの消費を少なくし、Pが置換反応を行うことのできる吸着サイトを多くする。MFC332で制御するPHガスの供給流量は、例えば1〜20slm、好ましくは1〜10slm、例えば7.5slmとする。MFC512,522,532で制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば1〜20slm、好ましくは5〜15slm、例えば7slmとする。
NHガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば0.01〜300秒、好ましくは1〜60秒、例えば15秒とする。PHガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば0.01〜300秒、好ましくは1〜60秒、例えば15秒とする。
PHガスの供給濃度は、例えば0.5〜10%、好ましくは1〜5%、例えば1%とする。10%以下の濃度とすることによりPHガスの過剰な自己分解を抑制することができ、0.5%以上とすることでPHガスのウエハ200への吸着不足を抑制することができる。このときのヒータ207の温度は、TiClガス供給ステップと同様の温度に設定する。
このとき処理室201内に流しているガスは、NHガス、PHガス、Nガスのみである。NHガスおよびPHガスは、TiClガス供給ステップでウエハ200上に形成されたTi含有層の一部(すなわちTi含有層の吸着サイト)とそれぞれ置換反応する。ウエハ200上に所定の組成比を有するTiPN層が形成される。なお、このとき、主たる反応ではないが、NHガスの中間体とPHガスが反応して吸着サイトと反応し、TiPN層に取り込まれることもある。さらに、NHガスによる吸着サイトへの置換反応の際、Pが取り込まれることもある。TiPN層は残留するClを不純物として含んでいてもよい。NHガスとPHガスとを異なるノズルから供給すると、NHガスとPHガスとでウエハ200の面内分布が異なってしまい面内膜厚均一性が悪化する場合があるが、このように、NHガスとPHガスとを同時に供給(プリミックス、事前混合)することにより、面内膜厚均一性を向上させることが可能となる。
(残留ガス除去ステップ)
TiPN層が形成された後、バルブ324,334を閉じて、NHガスおよびPHガスの供給を停止する。このとき、APCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTiPN層形成に寄与した後の、NHガスおよびPHガスを処理室201内から排除する。すなわち、TiPN層が形成されたウエハ200が存在する空間に残留する未反応もしくはTiPN層形成に寄与した後のNHガスおよびPHガスを除去する。このときバルブ514,524,534は開いたままとして、Nガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくはTiPN層形成に寄与した後のNHガスおよびPHガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
このとき、TiClガス供給ステップ後の残留ガス除去ステップと同様に、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。
(所定回数実施)
上述したTiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガスおよびPHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に時分割して行うサイクルを1回以上(所定回数)行うことにより、すなわち、TiClガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、NHガスおよびPHガス供給ステップ、残留ガス除去ステップの処理を1サイクルとして、これらの処理をnサイクル(nは1以上の整数)だけ実行することにより、ウエハ200上に、所定の厚さ(例えば0.1〜10nm)のTiPN膜を形成する。上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。
本実施形態により、
(1)Nの同族元素(15族)であるPを用いるため、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することができる。
(2)Nより電気陰性度の低いPを用いるため、TiN膜より仕事関数の低い膜であるTiPN膜を形成することができる。
(3)NおよびPという2種類の元素を用いて金属膜としてTiPN膜を形成するため、P濃度(もしくはN濃度)を制御することにより、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(4)NHガスとPHガスを同時に供給することにより、NHガスの中間体とPHガスが反応したり、NHガスと吸着サイトの置換反応の際にPが取り込まれたりすることがあり、TiPN膜中のP濃度を高くすることができる。
(5)NHガスとPHガスを同時に供給(プリミックス、事前混合)することにより、ウエハ面内の均一性を向上させることができる。
(6)NHガスとPHガスを同時に供給(プリミックス、事前混合)することにより、スループットを向上させることができる。
<本発明の第5の実施形態>
本実施形態では、式(6)のように、第1の実施形態におけるTiPN膜形成ステップと同様の処理(nサイクルの処理を行う)によりTiPN膜を形成した後、第3の実施形態におけるTiN膜形成ステップと同様の処理によりTiN膜を形成(nサイクルの処理を行う)し、TiPN膜形成ステップとTiN膜形成ステップとを所定回数(nサイクルの処理)を行うことにより、ウエハ200上にTiPN膜を形成する。各ステップにおける処理手順、処理条件は第1の実施形態および第3の実施形態のそれらと実質的に同様であるので、省略する。
[(TiCl→NH→PH)×n→(TiCl→NH)×n]×n=>TiPN ・・・(6)
本実施形態の好適なシーケンスでは、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)を供給する工程(もしくは供給し排気する工程)と、
ウエハ200に対して、第2の元素の同族元素である第3の元素(例えばP)を含む第2の反応ガス(例えばPHガス)を供給し排気する工程と、
を順に所定回数(n回)行い、Ti、P、Nを含む第1の膜(例えば第1のTiPN膜)を形成する工程と、
ウエハ200に対して、第1の元素(例えばTi)を含むハロゲン系原料ガス(例えばTiClガス)を供給し排気する工程と、
ウエハ200に対して、第2の元素(例えばN)を含む第1の反応ガス(例えばNHガス)を供給する工程(もしくは供給し排気する工程)と、
を順に所定回数(n回)行い、TiとNを含む膜(例えばTiN膜)を形成する工程と、
を順に所定回数(n回)行い、ウエハ200上にTi、N、Pを含む第2の膜(例えば第2のTiPN膜)を形成する。
本実施形態においては、次のような効果が得られる。
(1)Nの同族元素(15族)であるPを用いるため、導電性の薄膜を組成する(構成する)元素のうち金属元素以外の元素がNのみである場合の導電性の薄膜と似た物性(性質)を持つ導電性の薄膜を形成することができる。
(2)Nより電気陰性度の低いPを用いるため、TiN膜より仕事関数の低い膜であるTiPN膜を形成することができる。
(3)NおよびPという2種類の元素を用いて金属膜としてTiPN膜を形成するため、P濃度(もしくはN濃度)を制御することにより、TiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(4)第1のTiPN膜を形成する際は、Ti含有層の形成後、PHガスより先にNHガスを流すため、PHガスの暴露量に応じて(つまり、PHガスの暴露量を主たるパラメータとして)TiPN膜中に取り込まれる量(P濃度)を調整することができる。すなわちTiPN膜の仕事関数をチューニングすることができる。
(5)第1のTiPN膜形成ステップの後にTiN膜形成ステップを行うことにより、TiPN膜中に取り込まれる量(TiPN膜のP濃度)をより少なくすることができる。
(6)第1のTiPN膜形成ステップの後にTiN膜形成ステップを行うことにより、TiPN層をTiN層で覆うことができ、酸化し易いPの最表面への露出を防いで表面酸化により抵抗率が高くなってしまうことを抑制することができる。
本発明の実施例のデータを図9,10に示す。図9は、本発明により形成されたTiPN膜の実効仕事関数のデータ(四角)および比較例としてのTiN膜のデータ(菱形)である。図10は、本発明により形成されたTiPN膜のSIMS(二次イオン質量分析法)のデータである。
本実施例では、第1の実施形態のシーケンスを用いており、そのプロセス条件は次の通りである。
ヒータ温度:380℃
処理室内の圧力:60Pa
TiClガスの供給流量:0.01cc
TiClガスの供給時間:2秒
NHガスの供給流量:300cc
NHガスの供給時間:20秒
PHガスの供給流量:300cc(1%He希釈)
PHガスの供給時間:20秒
サイクル数:200回
図9に示す通り、TiPN膜、TiN膜ともに、SiO基板の上に形成されたHigh−k膜(高誘電率絶縁膜)としてのハフニウム酸化膜(HfO膜)の上に形成した。TiN膜の実効仕事関数(eWF)は4.68eVであるのに対して、TiPN膜のeWFは4.41eVであり、0.27eVの低下が確認された。
また、図10に示す通り、得られたTiPN膜をSIMSで解析したところ、深さ2nmの膜厚において、塩素(Cl)濃度が0.12%、酸素(O)濃度が6.42%、リン(P)濃度が1.42%であり、TiN膜中にPが含まれているという結果が得られた。
<他の実施形態>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、第1〜5の実施形態では式(2)〜(6)のシーケンスについて説明したが、これに限定されず、例えば次のようなシーケンス等にも適用可能である。
(NH→TiCl→PH)×n=>TiPN …(7)
(NH→PH→TiCl)×n=>TiPN …(8)
(PH→NH→TiCl)×n=>TiPN …(9)
(PH→TiCl→NH)×n=>TiPN …(10)
(NH+PH→TiCl)×n=>TiPN …(11)
(TiCl→NH→TiCl→PH)×n=>TiPN …(12)
(TiCl→PH→TiCl→NH)×n=>TiPN …(13)
[(TiCl→PH)×n→(TiCl→NH)×n]×n=>TiPN …(14)
[(TiCl→NH+PH)×n→(TiCl→NH)×n]×n=>TiPN …(15)
[(TiCl→NH)×n→(TiCl→PH)×n]×n=>TiPN …(16)
[(式(7)〜(13)のいずれか)×n→(TiCl→NH)×n]×n=>TiPN …(17)〜(23)
[(TiCl→NH)×n→(TiCl→NH→PH)×n]×n=>TiPN …(24)
[(TiCl→NH)×n→(TiCl→NH+PH)×n]×n=>TiPN …(25)
[(TiCl→NH)×n→(式(7)〜(13)のいずれか)×n]×n=>TiPN …(26)〜(32)
[(TiCl→NH→PH)×n→(TiCl→PH)×n]×n=>TiPN …(33)
[(TiCl→NH+PH)×n→(TiCl→NH)×n]×n=>TiPN …(34)
[(式(7)〜(13)のいずれか)×n→(TiCl→PH)×n]×n=>TiPN …(35)〜(41)
[(TiCl→PH)×n→(TiCl→NH→PH)×n]×n=>TiPN …(42)
[(TiCl→PH)×n→(TiCl→NH+PH)×n]×n=>TiPN …(43)
[(TiCl→PH)×n→(式(7)〜(13)のいずれか)×n]×n=>TiPN …(44)〜(50)
上述の実施形態では、TiPN膜を形成する際、ハロゲン系原料ガスであるTi含有原料ガスとしてTiClを用いる例について説明したが、これに限定されず、例えば四フッ化チタン(TiF)、四臭化チタン(TiBr)、四ヨウ化チタン(TiI)等も適用可能である。
上述の実施形態では、金属元素としてチタン(Ti)を用いる例について説明したが、これに限定されず、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、コバルト(Co)、イットリウム(Y)、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)等を用いることも可能であり、その場合、ハロゲン系原料ガスとしてはタンタル(Ta)含有ガス、タングステン(W)含有ガス、ハフニウム(Hf)含有ガス、ジルコニウム(Zr)含有ガス、アルミニウム(Al)含有ガス、コバルト(Co)含有ガス、イットリウム(Y)含有ガス、ルテニウム(Ru)含有ガス、モリブデン(Mo)含有ガス等を用いることも可能である。
Ti含有膜であるTiPN膜を形成する例について説明したが、これに限定されず、ハロゲン系原料ガスを用いて形成する金属膜であれば適用可能であり、例えばタンタル(Ta)含有膜であるリン化タンタル窒化膜(TaPN膜)、タングステン(W)含有膜であるリン化タングステン窒化膜(WPN膜)、ハフニウム(Hf)含有膜であるリン化ハフニウム窒化膜(HfPN膜)、ジルコニウム(Zr)含有膜であるリン化ジルコニウム窒化膜(ZrPN膜)、アルミニウム(Al)含有膜であるリン化アルミニウム窒化膜(AlPN膜)、コバルト(Co)含有膜であるリン化コバルト窒化膜(CoPN膜)、イットリウム(Y)含有膜であるリン化イットリウム窒化膜(YPN膜)、ルテニウム(Ru)含有膜であるリン化ルテニウム窒化膜(RuPN膜)、モリブデン(Mo)含有膜であるリン化モリブデン窒化膜(MoPN膜)等の金属膜やこれらの複合膜であっても適用可能である。
上述の金属膜を形成する場合には、ハロゲン系原料ガスとして、五塩化タンタル(TaCl)、五フッ化タンタル(TaF)、五臭化タンタル(TaBr)、五ヨウ化タンタル(TaI)、六塩化タングステン(WCl)、六フッ化タングステン(WF)、六臭化タングステン(WBr)、六ヨウ化タングステン(WI)、四塩化ハフニウム(HfCl)、四フッ化ハフニウム(HfF)、四臭化ハフニウム(HfBr)、四ヨウ化ハフニウム(HfI)、四塩化ジルコニウム(ZrCl)、四フッ化ジルコニウム(ZrF)、四臭化ジルコニウム(ZrBr)、四ヨウ化ジルコニウム(ZrI)、三塩化アルミニウム(AlCl)、三フッ化アルミニウム(AlF)、三臭化アルミニウム(AlBr)、三ヨウ化アルミニウム(AlI)、二塩化コバルト(CoCl)、二塩化コバルト(CoF)、二塩化コバルト(CoBr)、二塩化コバルト(CoI)、三塩化イットリウム(YCl)、三フッ化イットリウム(YF)、三臭化イットリウム(YBr)、三ヨウ化イットリウム(YI)、三塩化ルテニウム(RuCl)、三フッ化ルテニウム(RuF)、三臭化ルテニウム(RuBr)、三ヨウ化ルテニウム(RuI)等のハロゲン化物を用いることが可能である。
窒化・還元剤としては、NHガスの他にも、窒素(N)、亜酸化窒素(NO)、ジアゼン(N)ガス、ヒドラジン(N)ガス、Nガス、モノメチルヒドラジン(CH)、ジメチルヒドラジン(C)、モノメチルアミン((CH)NH)、ジメチルアミン((CHNH)、トリメチルアミン((CHN)、モノエチルアミン(CHCHNH)、ジエチルアミン((CNH)、トリエチルアミン((CN)等を用いることも可能である。
Nの同族元素である第3の元素としてはPの他にも、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)を用いることも可能であり、その場合、第2の反応ガスとしてはP含有ガスである水素化リン(ホスフィン、PH)の他にも、ヒ素(As)含有ガスである水素化ヒ素(アルシン、AsH)、アンチモン(Sb)含有ガスである水素化アンチモン(スチビン、SbH)、ビスマス(Bi)含有ガスである水素化ビスマス(ビスムチン、BiH)等を用いることも可能である。
不活性ガスとしては、Nガスの他にも、アルゴン(Ar)ガス、ヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、キセノン(Xe)ガス等の希ガスを用いてもよい。
上述の実施形態や各変形例や各応用例等は、適宜組み合わせて用いることができる。また、このときの処理条件は、例えば上述の実施形態と同様の処理条件とすることができる。
これらの各種薄膜の形成に用いられるプロセスレシピ(処理手順や処理条件等が記載されたプログラム)は、基板処理の内容(形成する薄膜の膜種、組成比、膜質、膜厚、処理手順、処理条件等)に応じて、それぞれ個別に用意する(複数用意する)ことが好ましい。そして、基板処理を開始する際、基板処理の内容に応じて、複数のプロセスレシピの中から、適正なプロセスレシピを適宜選択することが好ましい。具体的には、基板処理の内容に応じて個別に用意された複数のプロセスレシピを、電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体(外部記憶装置123)を介して、基板処理装置が備える記憶装置121c内に予め格納(インストール)しておくことが好ましい。そして、基板処理を開始する際、基板処理装置が備えるCPU121aが、記憶装置121c内に格納された複数のプロセスレシピの中から、基板処理の内容に応じて、適正なプロセスレシピを適宜選択することが好ましい。このように構成することで、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の薄膜を汎用的に、かつ、再現性よく形成できるようになる。また、オペレータの操作負担(処理手順や処理条件等の入力負担等)を低減でき、操作ミスを回避しつつ、基板処理を迅速に開始できるようになる。
上述のプロセスレシピは、新たに作成する場合に限らず、例えば、既存の基板処理装置のプロセスレシピを変更することでも実現できる。プロセスレシピを変更する場合は、本発明に係るプロセスレシピを電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体を介して既存の基板処理装置にインストールしたり、また、既存の基板処理装置の入出力装置を操作し、そのプロセスレシピ自体を本発明に係るプロセスレシピに変更したりすることも可能である。
上述の実施の形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の縦型装置である基板処理装置であって、1つの反応管内に処理ガスを供給するノズルが立設され、反応管の下部に排気口が設けられた構造を有する処理炉を用いて成膜する例について説明したが、他の構造を有する処理炉を用いて成膜する場合にも本発明を適用可能である。例えば、同心円状の断面を有する2つの反応管(外側の反応管をアウタチューブ、内側の反応管をインナチューブと称する)を有し、インナチューブ内に立設されたノズルから、アウタチューブの側壁であって基板を挟んでノズルと対向する位置(線対称の位置)に開口する排気口へ処理ガスが流れる構造を有する処理炉を用いて成膜する場合にも本発明を適用可能である。また、処理ガスはインナチューブ内に立設されたノズルから供給されるのではなく、インナチューブの側壁に開口するガス供給口から供給されるようにしてもよい。このとき、アウタチューブに開口する排気口は、処理室内に積層して収容された複数枚の基板が存在する高さに応じて開口していてもよい。また、排気口の形状は穴形状であってもよいし、スリット形状であってもよい。
上述の実施の形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の縦型装置である基板処理装置を用いて成膜する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて成膜する場合にも、好適に適用できる。また、上述の実施形態では、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて薄膜を成膜する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて薄膜を成膜する場合にも、好適に適用できる。これらの場合においても、処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理条件とすることができる。
例えば、図11に示す処理炉302を備えた基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、本発明は好適に適用できる。処理炉302は、処理室301を形成する処理容器303と、処理室301内にガスをシャワー状に供給するシャワーヘッド303sと、1枚または数枚のウエハ200を水平姿勢で支持する支持台317と、支持台317を下方から支持する回転軸355と、支持台317に設けられたヒータ307と、を備えている。シャワーヘッド303sのインレット(ガス導入口)には、上述の原料ガスを供給するガス供給ポート332aと、上述の反応ガスを供給するガス供給ポート332bと、が接続されている。ガス供給ポート332aには、上述の実施形態の原料ガス供給系と同様の原料ガス供給系が接続されている。ガス供給ポート332bには、上述の実施形態の反応ガス供給系と同様の反応ガス供給系が接続されている。シャワーヘッド303sのアウトレット(ガス排出口)には、処理室301内にガスをシャワー状に供給するガス分散板が設けられている。処理容器303には、処理室301内を排気する排気ポート331が設けられている。排気ポート331には、上述の実施形態の排気系と同様の排気系が接続されている。
また例えば、図12に示す処理炉402を備えた基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、本発明は好適に適用できる。処理炉402は、処理室401を形成する処理容器403と、1枚または数枚のウエハ200を水平姿勢で支持する支持台417と、支持台417を下方から支持する回転軸455と、処理容器403のウエハ200に向けて光照射を行うランプヒータ407と、ランプヒータ407の光を透過させる石英窓403wと、を備えている。処理容器403には、上述の原料ガスを供給するガス供給ポート432aと、上述の反応ガスを供給するガス供給ポート432bと、が接続されている。ガス供給ポート432aには、上述の実施形態の原料ガス供給系と同様の原料ガス供給系が接続されている。ガス供給ポート432bには、上述の実施形態の反応ガス供給系と同様の反応ガス供給系が接続されている。処理容器403には、処理室401内を排気する排気ポート431が設けられている。排気ポート431には、上述の実施形態の排気系と同様の排気系が接続されている。
これらの基板処理装置を用いる場合においても、上述の実施形態や変形例と同様なシーケンス、処理条件にて成膜を行うことができる。
以下、本発明の望ましい形態について付記する。
〔付記1〕
本発明の一態様によれば、
基板を処理室に収容する工程と、
前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程と、
前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法または基板処理方法が提供される。
〔付記2〕
付記1に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記3〕
付記1に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程は、
前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記4〕
付記1に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
(a)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素および前記第2の元素を含む膜(a)を形成する工程と、
(b)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素および前記第3の元素を含む膜(b)を形成する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記5〕
付記1に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
(a)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜(a)を形成する工程と、
(b)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素および前記第2の元素を含む膜(b)を形成する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記6〕
付記1に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
(a)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜(a)を形成する工程と、
(b)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行い、前記第1の元素および前記第2の元素を含む膜(b)を形成する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記7〕
付記1〜6のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記第1の元素は金属元素である。
〔付記8〕
付記7に記載の方法であって、好ましくは、
前記金属元素はチタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、コバルト(Co)、イットリウム(Y)、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)からなる群より選択され、前記ハロゲン系原料ガスはタンタル(Ta)含有ガス、タングステン(W)含有ガス、ハフニウム(Hf)含有ガス、ジルコニウム(Zr)含有ガス、アルミニウム(Al)含有ガス、コバルト(Co)含有ガス、イットリウム(Y)含有ガス、ルテニウム(Ru)含有ガス、モリブデン(Mo)含有ガスからなる群より選択される。
〔付記9〕
付記8に記載の方法であって、好ましくは、
前記ハロゲン系原料ガスは四フッ化チタン(TiF)、四臭化チタン(TiBr)、四ヨウ化チタン(TiI)、五塩化タンタル(TaCl)、五フッ化タンタル(TaF)、五臭化タンタル(TaBr)、五ヨウ化タンタル(TaI)、六塩化タングステン(WCl)、六フッ化タングステン(WF)、六臭化タングステン(WBr)、六ヨウ化タングステン(WI)、四塩化ハフニウム(HfCl)、四フッ化ハフニウム(HfF)、四臭化ハフニウム(HfBr)、四ヨウ化ハフニウム(HfI)、四塩化ジルコニウム(ZrCl)、四フッ化ジルコニウム(ZrF)、四臭化ジルコニウム(ZrBr)、四ヨウ化ジルコニウム(ZrI)、三塩化アルミニウム(AlCl)、三フッ化アルミニウム(AlF)、三臭化アルミニウム(AlBr)、三ヨウ化アルミニウム(AlI)、二塩化コバルト(CoCl)、二塩化コバルト(CoF)、二塩化コバルト(CoBr)、二塩化コバルト(CoI)、三塩化イットリウム(YCl)、三フッ化イットリウム(YF)、三臭化イットリウム(YBr)、三ヨウ化イットリウム(YI)、三塩化ルテニウム(RuCl)、三フッ化ルテニウム(RuF)、三臭化ルテニウム(RuBr)、三ヨウ化ルテニウム(RuI)からなる群より選択される。
〔付記10〕
付記7〜9のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記基板に形成される前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜中に含まれる前記第2の元素および前記第3の元素の濃度を制御(調整、チューニング)することにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜の仕事関数が所望の値となるよう調整(制御、変調、チューニング)する。
〔付記11〕
付記10に記載の方法であって、好ましくは、
前記基板に対して供給する前記第2の反応ガスの量を制御(調整、チューニング)することにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜中に含まれる前記第3の元素の濃度を制御(調整、チューニング)する。
〔付記12〕
付記11に記載の方法であって、好ましくは、
前記基板に対して前記第3の反応ガスを供給する際、前記第3の反応ガスの供給圧力を制御(調整、チューニング)することにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜中に含まれる前記第3の元素の濃度を制御(調整、チューニング)する。
〔付記13〕
付記1〜12のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記第2の元素および前記第3の元素は、15族元素である。
〔付記14〕
付記13に記載の方法であって、好ましくは、
前記第3の元素は、第2の元素より電気陰性度が低い元素である。
〔付記15〕
付記14に記載の方法であって、好ましくは、
前記第2の元素は窒素(N)であり、前記第1の反応ガスは窒素(N)含有ガスである。
〔付記16〕
付記15に記載の方法であって、好ましくは、
前記第3の元素はリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)からなる群より選択され、前記第2の反応ガスはリン(P)含有ガス、ヒ素(As)含有ガス、アンチモン(Sb)含有ガス、ビスマス(Bi)含有ガスからなる群より選択される。
〔付記17〕
付記16に記載の方法であって、好ましくは、
前記2の反応ガスは水素化リン(ホスフィン、PH)、水素化ヒ素(アルシン、AsH)、水素化アンチモン(スチビン、SbH)、水素化ビスマス(ビスムチン、BiH)からなる群より選択される。
〔付記18〕
付記17に記載の方法であって、好ましくは、
前記第1の反応ガスはアンモニア(NH)であり、前記第3の元素はリン(P)であって前記第2の反応ガスは水素化リン(ホスフィン、PH)である。
〔付記19〕
付記14に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記20〕
付記14に記載の方法であって、
前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程では、
前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、前記第2の反応ガスを供給する工程と、
前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
を順に所定回数行う。
〔付記21〕
本発明の他の態様によれば、
基板を処理室に収容する工程と、
前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスと、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスの混合ガスとを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程と、
前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法または基板処理方法が提供される。
〔付記22〕
付記21に記載の方法であって、好ましくは、
前記第2の反応ガスおよび前記第3の反応ガスはプリミックス(事前混合)した状態で、前記基板に対して供給する。
〔付記23〕
本発明のさらに他の態様によれば、
基板を収容する処理室と、
前記処理室に、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給するガス供給系と、
前記ガス供給系を制御して、前記処理室に収容された基板に対して、前記ハロゲン系原料ガス、前記第1の反応ガスおよび前記第2の反応ガスを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する処理を行うよう構成される制御部と、
を有する基板処理装置が提供される。
〔付記24〕
本発明のさらに他の態様によれば、
基板を収容する処理室と、
前記処理室に、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給するガス供給系と、
前記ガス供給系を制御して、前記処理室に収容された基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスと、前記第1の反応ガスおよび前記第2の反応ガスの混合ガスとを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成するよう構成される制御部と、
を有する基板処理装置が提供される。
〔付記25〕
付記24に記載の基板処理装置であって、好ましくは、
前記ガス供給系は、前記処理室に接続され前記処理室に前記ハロゲン系原料ガスを供給するハロゲン系原料ガス供給管と、前記処理室に接続され前記処理室に前記第1の反応ガスおよび前記第2の反応ガスを供給する単一の反応ガス供給管と、を有する。
〔付記26〕
本発明のさらに他の態様によれば、
基板を処理室に収容する手順と、
前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する手順と、
前記基板を前記処理室から搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム、または該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
〔付記27〕
本発明のさらに他の態様によれば、
基板を処理室に収容する手順と、
前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスと、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素である第3の元素を含む第2の反応ガスの混合ガスとを時分割して(非同期、間欠的、パルス的に)所定回数供給して、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する手順と、
前記基板を前記処理室から搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム、または該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
10・・・基板処理装置
200・・・ウエハ
201・・・処理室
202・・・処理炉

Claims (14)

  1. 処理室に収容された基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の工程と、
    前記基板に対して、第2の元素を含む第1の反応ガスを供給し排気して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の工程と、
    前記基板に対して、前記第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の工程と、
    を有し、前記第1の工程、前記第2の工程、および前記第3の工程を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方法。
  2. 処理室に収容された基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の工程と、
    前記基板に対して、第2の元素を含む第1の反応ガスを供給して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の工程と、
    前記基板に対して、前記第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の工程と、
    を有し、前記第1の工程、前記第2の工程、および前記第3の工程を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方法。
  3. (a)処理室に収容された基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の工程と、
    前記基板に対して、第2の元素を含む第1の反応ガスを供給し排気して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の工程と、
    前記基板に対して、前記第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の工程と、
    を有し、前記第1の工程、前記第2の工程、および前記第3の工程を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程(a)と、
    (b)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
    前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
    を順に行うサイクルを所定回数行い、前記第1の元素および前記第2の元素を含むを形成する工程(b)と、
    前記工程(a)と前記工程(b)を順に行うサイクルを所定回数行う工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  4. (a)処理室に収容された基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の工程と、
    前記基板に対して、第2の元素を含む第1の反応ガスを供給して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の工程と、
    前記基板に対して、前記第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の工程と、
    を有し、前記第1の工程、前記第2の工程、および前記第3の工程を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する工程(a)と、
    (b)前記基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気する工程と、
    前記基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気する工程と、
    を順に行うサイクルを所定回数行い、前記第1の元素および前記第2の元素を含むを形成する工程(b)と、
    前記工程(a)と前記工程(b)を順に行うサイクルを所定回数行う工程と、を有する半導体装置の製造方法。
  5. 基板を収容する処理室と、
    前記処理室に、第1の元素を含むハロゲン系原料ガス、第2の元素を含む第1の反応ガスおよび第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給するガス供給系と、
    前記処理室内を排気する排気系と、
    前記ガス供給系および前記排気系を制御して、前記処理室に収容された基板に対して、前記ハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の処理と、前記処理室に収容された基板に対して、前記第1の反応ガスを供給し排気して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の処理と、前記処理室に収容された基板に対して、前記第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の処理と、を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する処理を行うよう構成される制御部と、
    を有する基板処理装置。
  6. 基板を基板処理装置の処理室に収容する手順と、
    前記基板に対して、第1の元素を含むハロゲン系原料ガスを供給し排気して、前記基板上に前記第1の元素を含む層を形成する第1の手順と、
    前記基板に対して、第2の元素を含む第1の反応ガスを供給し排気して、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトの一部と前記第1の反応ガスとを反応させることにより、前記基板上の前記第1の元素を含む層の吸着サイトを残した状態で、前記基板上に前記第1の元素および前記第2の元素を含む層を形成する第2の手順と、
    前記基板に対して、前記第2の元素の同族元素であって前記第2の元素よりも電気陰性度が低い元素である第3の元素を含む第2の反応ガスを供給し排気して、前記基板上に残された前記吸着サイトと前記第2の反応ガスとを反応させることにより、前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む層を形成する第3の手順と、
    前記第1の手順、前記第2の手順、および前記第3の手順を順に行うサイクルを所定回数行い、前記基板上に前記第1の元素、前記第2の元素および前記第3の元素を含む膜を形成する手順と、
    前記基板を前記処理室から搬出する手順と、
    をコンピュータにより前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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