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JP6071514B2 - 静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置
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Description

本発明は、静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置に関する。
プラズマの作用によりウエハをエッチングすると、反応生成物がチャンバの壁面に堆積する。堆積した反応生成物の厚さが所定以上になると、その一部が剥がれてパーティクルとなりエッチング処理に悪影響を及ぼす場合がある。そこで、所定期間毎にチャンバ内に堆積した反応生成物を除去するためのクリーニング処理や、チャンバ内の雰囲気を整えるための処理が行われる。
近年、コストを低減するためにクリーニング用のウエハを使用せずにドライクリーニングするウエハレスドライクリーニング(Waferless Dry Cleaning:以下、WLDCともいう。)が行われることも多い(例えば、特許文献1参照)。その際、ウエハレスの処理であるため、静電チャックがプラズマに暴露される。
特に、シリコン系の膜をエッチングする処理では、チャンバの壁面に堆積したシリコン系の反応生成物を除去するために、SFガスとOガスとの混合ガスやCFガスとOガスとの混合ガスを使用してWLDCが行われる。静電チャックが、このようなフッ素系のガスから生成されたプラズマに暴露されると、静電チャックの表面が徐々にフッ化する。例えば、静電チャックの表面がYの溶射皮膜で形成されている場合、静電チャックの表面がフッ化し、YFに改質される。YFは、Yよりも体積抵抗率が低い。つまり、静電チャックの表面がYFに改質されると、その表面がYのときよりも電流が流れ易くなる。この結果、静電チャックの表面がYの状態では、クーロン力でウエハを静電吸着しているのに対して、その表面がYFになると、ジョンソンラーベック力によってもウエハを吸着するようになり吸着力が増加する。これにより、静電チャックからウエハを離脱するときに支持ピンに掛かるトルク(以下、ピントルクという。)が徐々に増加し、ウエハが静電チャックから剥がれにくくなって、離脱時にウエハが跳ねて破損したり割れたりすることがあった。
そこで、ウエハに破損や割れが発生しないように、静電チャックの吸着力の増大に応じてウエハ離脱時の除電条件を調整することが行われていた。
特表2008−519431号公報
しかしながら、静電チャックの吸着力の増大に応じてウエハ離脱時の除電条件を調整すると、ウエハ離脱時の除電時間が長くなることに加えて、繰り返し調整作業が必要になるため、スループットが下がり生産性が低下するという課題を有していた。
上記課題に対して、静電チャックの表面のフッ化を抑制できれば静電チャックの吸着力の増大も抑制されるため、ウエハ離脱時の除電時間が長くなることもなく、かつ上記調整作業も不要となり、生産性を維持できる。
そこで、本発明の一実施形態では、静電チャックの表面のフッ化を抑制することが可能な、静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一の態様によれば、被処理体を静電吸着する静電チャックの改質方法であって、表面がフッ化された前記静電チャックが載置されたチャンバ内に、水素Hと酸素Oとを含有するガスを供給するガス供給ステップと、前記供給されたガスを高周波電力によりプラズマ化し、前記静電チャックをプラズマに暴露することにより該静電チャックの表面を改質する改質ステップと、を含み、前記ガス供給ステップは、臭化水素(HBr)ガスと酸素(O)ガスとを供給し、供給する臭化水素ガスに対する酸素ガスの流量比は1/99〜1/49の範囲であることを特徴とする静電チャックの改質方法が提供される。
前記改質ステップの前又は後に、フッ素F系ガスを含有するガスによるウエハレスドライクリーニングを実行するクリーニングステップを更に含んでもよい。
前記ガス供給ステップにて供給されるガスは、臭化水素(HBr)ガスと酸素(O)ガスであってもよい。
前記ガス供給ステップにて供給される臭化水素ガスに対する酸素ガスの流量比は1/99〜1/49の範囲であってもよい。
前記改質ステップにて前記チャンバの近傍に配設された磁界発生手段により発生させる磁界の磁束密度は、前記クリーニングステップにて該磁界発生手段により発生させる磁界の磁束密度より高くてもよい。
前記静電チャックは、酸化イットリウム(Y)から形成され、その表面がフッ化されていてもよい。
前記ガス供給ステップにて供給される水素Hにより前記静電チャックの表面のフッ素Fと水素Hとを結合させ、前記ガス供給ステップにて供給される酸素Oにより前記静電チャックの表面を酸化させてもよい。
改質ステップは、ロット毎に実行されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、内部にて被処理体に所望の処理が施されるチャンバと、前記チャンバ内に載置され、被処理体を静電吸着する静電チャックと、前記チャンバ内にガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から水素Hと酸素Oとを含有するガスを供給するように制御し、該供給されたガスを高周波電力によりプラズマ化させ、前記静電チャックをプラズマに暴露させることにより前記静電チャックのフッ化した表面が改質するように制御する制御部と、を有し、前記制御部は、臭化水素(HBr)ガスと酸素(O)ガスとを供給するように制御し、供給する臭化水素ガスに対する酸素ガスの流量比は1/99〜1/49の範囲に制御する、ことを特徴とするプラズマ処理装置が提供される。
本発明によれば、静電チャックの表面のフッ化を抑制することが可能な、静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置を提供することができる。
一実施形態に係るプラズマ処理装置の全体構成図。RF積層時間に対するウエハ離脱時のピントルクを示した図。一実施形態に係るウエハ離脱時のピントルクの大気開放による変化を示した図。一実施形態に係るウエハ離脱時のピントルクのNパージの有無による変化を示した図。一実施形態に係る改質ステップを実行しないときのウエハ離脱時のピントルクを示した図。一実施形態に係る改質ステップを実行したときのウエハ離脱時のピントルクを示した図。一実施形態に係る改質ステップのOガス比率及び磁場依存を示した図。一実施形態に係る改質ステップの効果を示した図。一実施形態に係る改質ステップをロット毎に実行したときの効果を示した図。一実施形態に係る改質ステップをロット毎に実行したときの効果を示した図。一実施形態に係る改質ステップの時間依存を示した図。一実施形態に係る改質ステップによるトルク改善のメカニズムを示した図。一実施形態に係る改質ステップのガス比率依存を示した表。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
本実施形態では、ウエハ処理の間に行うWLDCによる静電チャックの表面のフッ化を抑制することが可能な静電チャックの改質方法、及びその改質方法を実行可能なプラズマ処理装置について説明する。以下では、最初に一実施形態に係るプラズマ処理装置の全体構成について説明した後、一実施形態に係る静電チャックの改質方法について説明する。
[プラズマ処理装置の全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置の全体構成について、図1を参照しながら説明する。
図1に示したプラズマ処理装置1は、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(チャンバ10)を有している。チャンバ10は接地されている。チャンバ10内では、エッチング処理等のプラズマ処理が実行される。
チャンバ10内には、被処理体としての半導体ウエハW(以下、ウエハWと称呼する)を載置する載置台12が設けられている。載置台12は、たとえばアルミニウムからなり、絶縁性の筒状保持部14を介してチャンバ10の底から垂直上方に延びる筒状支持部16に支持されている。筒状保持部14の上面には、載置台12の上面を環状に囲む、例えば石英からなるフォーカスリング18が配置されている。
チャンバ10の内側壁と筒状支持部16の外側壁との間には排気路20が形成されている。排気路20には環状のバッフル板22が取り付けられている。排気路20の底部には排気口24が設けられ、排気管26を介して排気装置28に接続されている。排気装置28は図示しない真空ポンプを有しており、チャンバ10内を所定の真空度まで減圧する。チャンバ10の側壁には、ウエハWの搬入又は搬出時に開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
載置台12には、給電棒36および整合器34を介してプラズマ生成用の高周波電源32が電気的に接続されている。高周波電源32は、たとえば60MHzの高周波電力を載置台12に印加する。このようにして載置台12は下部電極としても機能する。チャンバ10の天井部には、シャワーヘッド38が接地電位の上部電極として設けられている。高周波電源32からのプラズマ生成用の高周波電力は載置台12とシャワーヘッド38との間に容量的に印加される。
載置台12の上面にはウエハWを静電吸着力で保持するための静電チャック40が設けられている。静電チャック40は導電膜からなるシート状のチャック電極40aを一対の誘電部材である誘電層部40b,40cの間に挟み込んだものである。直流電圧源42は、スイッチ43を介してチャック電極40aに接続されている。
直流電圧源42からチャック電極40aへの電圧をオンすることにより、クーロン力(静電気力)でウエハWを静電チャック40に吸着、保持する。チャック電極40aへの電圧をオフする場合にはスイッチ43によってチャック電極40aを接地された状態にする。
伝熱ガス供給源52は、HeガスやArガス等の伝熱ガスをガス供給ライン54から静電チャック40上のウエハW裏面に供給する。シャワーヘッド38は、電極板56と電極支持体58とを有する。電極板56は、多数のガス通気孔56aを有する。電極支持体58は、電極板56を着脱可能に支持する。電極支持体58の内部にはバッファ室60が設けられている。バッファ室60のガス導入口60aにはガス供給配管64を介してガス供給源62が連結されている。係る構成により、シャワーヘッド38からチャンバ10内に所望のガスが供給される。
載置台12の内部には、外部の図示しない搬送アームとの間でウエハWの受け渡しを行うためにウエハWを昇降させる支持ピン81が複数(例えば3本)設けられている。複数の支持ピン81は、連結部材82を介して伝えられるモータ84の動力により上下動する。チャンバ10の底部を貫通する支持ピン81の貫通孔には底部ベローズ83が設けられ、チャンバ10内の気密を保持する。
チャンバ10の周囲には、環状または同心状に延在する永久磁石66が上下2段に配置され、チャンバ10に垂直磁場を生じさせる。永久磁石66は上下に移動可能である。永久磁石66を上下に動かすことで、ウエハ上の磁場の強さを変えることができる。永久磁石66は、チャンバ10の近傍に配設された磁界発生手段の一例である。
チャンバ10内において、シャワーヘッド38と載置台12との間のプラズマ生成空間には、高周波電源32により鉛直方向のRF電界が形成され、高周波の放電により、載置台12の表面近傍に高密度のプラズマが生成される。
載置台12の内部には冷媒管70が設けられている。冷媒管70には、配管72,73を介してチラーユニット71から所定温度の冷媒が循環供給される。また、静電チャック40の内部にはヒータ75が埋設されている。ヒータ75には図示しない交流電源から所望の交流電圧が印加される。チラーユニット71による冷却とヒータ75による加熱によって静電チャック40上のウエハWの処理温度は所望の温度に調整される。
制御部100は、プラズマ処理装置1に取り付けられた各部、たとえばガス供給源62、排気装置28、ヒータ75、直流電圧源42、スイッチ43、整合器34、高周波電源32、伝熱ガス供給源52、モータ84、およびチラーユニット71を制御する。制御部100は、ホストコンピュータ(図示せず)等とも接続されている。
制御部100は、図示しないCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、CPUはこれらの記憶領域に格納された各種レシピに従ってプラズマ処理を実行する。レシピにはプロセス条件に対する装置の制御情報であるプロセス時間、処理室内温度(上部電極温度、処理室の側壁温度、ESC温度など)、圧力(ガスの排気)、高周波電力や電圧、各種プロセスガス流量、伝熱ガス流量などが記載されている。
かかる構成のプラズマ処理装置1において、エッチングを行なうには、先ずゲートバルブ30を開口して搬送アーム上に保持されたウエハWをチャンバ10内に搬入する。次に、静電チャック40の表面から突出した支持ピン81により搬送アームからウエハWが持ち上げられ、支持ピン81上にウエハWが保持される。次いで、その搬送アームがチャンバ10の外部へ退避し、支持ピン81が下降して静電チャック40内に収納されることでウエハWが静電チャック40上に載置される。
ウエハW搬入後、ゲートバルブ30が閉じられ、ガス供給源62からエッチングガスを所定の流量でチャンバ10内に導入し、排気装置28によりチャンバ10内の圧力を設定値に減圧する。さらに、高周波電源32から所定のパワーの高周波電力を載置台12に印加する。また、直流電圧源42から電圧を静電チャック40のチャック電極40aに印加して、ウエハWを静電チャック40上に吸着、保持する。シャワーヘッド38からシャワー状に導入されたエッチングガスは、高周波電力によりプラズマ化される。生成されたプラズマ中のラジカルやイオンによってウエハWの主面がエッチングされる。
プラズマエッチング終了後、静電チャック40からウエハを離脱させる際には、伝熱ガスの供給を停止し、不活性ガスを処理室内へ導入し処理室内を所定の圧力に維持しながら、プラズマ処理中にチャック電極40aへ印加していた電圧とは正負が逆の電圧を、チャック電極40aへ印加した後に電圧の印加を停止する。この処理により静電チャック40及びウエハWに存在する電荷を除電する除電処理が行われる。その状態で、支持ピン81を上昇させてウエハWを静電チャック40から持ち上げ、ウエハWを静電チャックから離脱させる。ゲートバルブ30を開口して搬送アームがチャンバ10内に搬入された後、支持ピン81が下げられウエハWが搬送アーム上に保持される。次いで、その搬送アームがチャンバ10の外部へ退避し、次のウエハWが搬送アームによりチャンバ10内へ搬入される。この処理を繰り返すことで連続してウエハWが処理される。以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置1の全体構成について説明した。
[静電チャックの吸着力の変化]
次に、静電チャックの吸着力の経時的変化について、図2を参照しながら説明する。図2の横軸はプラズマ処理装置の下部電極(載置台12)に印加される高周波電力(RF)の積算時間を示し、縦軸はウエハ離脱時のピントルク(%)を示す。ウエハ離脱時のピントルク(%)は、支持ピンモーターの定格トルクを100%としてウエハ離脱時に必要な荷重を表したものである。
最初に本実験のプロセス条件について説明する。本実験は、シリコン基板上にシリコン酸化膜が形成されているウエハをダミーウエハとして使用してプラズマ処理を行った。プラズマ処理後、CFガス(四フッ化炭素)とO(酸素)ガスとの混合ガスを使用してWLDCを行った。つまり、1枚のウエハを処理する毎に1回WLDCを行った。また、チャンバ内の雰囲気を整えるための処理は適宜行った。なお、WLDC及びチャンバ内の雰囲気を整えるための処理は、フッ素F系ガスを含有するガスによるウエハレスドライクリーニングの一例である。
WLDCやチャンバ内の雰囲気を整えるための処理を行うと、フッ素F系ガスから生成されたプラズマに静電チャックの表面が暴露され、その表面が徐々にフッ化される。図2に示したように、ある程度までは静電チャックの表面のフッ化の程度が低いため、ウエハ離脱時のピントルク(ウエハを静電チャックから離脱させるとき、図1の支持ピン81に加えられるトルク)を低い状態に維持できる。しかし、静電チャックの表面のフッ化の程度が高くなった時点、図2ではRFの積算時間が30時間前後の時点から経時的にピントルクが上昇することがわかる。
よって、RFの積算時間が30時間を超えると、RFの積算時間が長くなるほどウエハを静電チャックから剥がすための除電時間が長くなり、スループットが低下する。また、ウエハ離脱時のピントルクが大きくなると、ウエハが跳ねて破損したり割れたりする可能性も高まる。
これに対して、ウエハ離脱時のピントルクの上昇を抑制できれば、スループットの低下を防ぐとともに、離脱時にウエハが破損したり割れたりすることもなくなる。
図3では、WLDC(1)で示した間、ダミーウエハ処理→WLDC→ダミーウエハ処理を繰り返した。これにより静電チャックの表面がフッ化する。RF積算時間が200hの時点で、ウエハ離脱時のピントルクが大きくなり、ウエハの破損や割れの可能性が高まったため、これ以上同一プロセス条件でウエハを処理できない状態になった。このため、メンテナンスのためにプラズマ処理装置1を大気開放した。その結果、ウエハ離脱時のピントルクが、静電チャックが新品のときのトルクに近いレベルまで下がった。
そこで、図3のWLDC(2)で示した間、再びダミーウエハ処理→WLDC→ダミーウエハ処理を繰り返し、RF積算時間が390hの時点で再びプラズマ処理装置1を大気開放した。その結果、再び、ウエハ離脱時のピントルクが、静電チャックが新品のときのトルクに近いレベルまで下がった。
このようにプラズマ処理装置1内を大気開放すると一旦トルクが下降することから、発明者は、(1)高圧(大気圧)状態、又は(2)大気中の水分(HO,H,O)の少なくともいずれかがトルクの下降に影響していると予想した。
そこで、まず、(1)高圧状態(大気圧)がピントルクの下降に影響するかを検証するために、チャンバ10内をNパージして高圧状態(大気圧)にし、そのまま10分間放置した。その結果を図4に示す。図4の横軸はウエハ枚数、縦軸はウエハ離脱時のピントルクである。図4のBには、チャンバ10内をNパージして高圧状態(大気圧)にした場合の5枚のウエハに対するウエハ離脱時のピントルクが示されている。図4のAには、チャンバ10内をNパージしていない場合(低圧状態の場合)の5枚のウエハに対するピントルクが示されている。これらを比較すると、チャンバ内をNパージして高圧状態(大気圧)にしても、ピントルクは下降しておらず、若干上昇していた。以上の結果から、プラズマ処理装置1内を大気開放したときのチャンバ内の圧力の変化はピントルクの下降に影響していないと結論付けた。以上から、大気開放によるピントルクの下降には、(2)大気中の水分が何らかの形で関与していることが予想される。
[改質ステップ]
そこで、次に、大気中の水分の関与を調べるために、ウエハ処理の間の所定タイミングに水素Hと酸素Oとを含むガスを使用したプラズマ処理を実行した場合としなかった場合について実験し、実験結果の相異を考察した。なお、以下では、水素Hと酸素Oとを含むガスを高周波電力によりプラズマ化し、静電チャックをプラズマに暴露することにより静電チャックの表面を改質するプラズマ処理ステップを改質ステップとも称呼する。
(ガス種)
図5は、ウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスを使用してWLDCを実行し、改質ステップを実行しなかった場合の実験結果である。このときのWLDCのプロセス条件は以下である。
<WLDCプロセス条件>
・圧力 400mT(53.3Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力750W バイアス用高周波電力0W
・磁場 56ガウス(5.6−2T)
・ガス種及びガス比 CFガス/Oガス、CFガス:Oガス=1:1
・処理時間 25秒
図5の横軸はウエハ枚数を示し、縦軸はウエハ離脱時のピントルク(%)を示す。最初の5枚(1〜5枚目)のウエハ離脱時のピントルクが12〜17%程度になるようにウエハ離脱時の除電時間を調整した。
ここでは、ウエハを一枚処理する毎にWLDCを実行した場合にウエハ離脱時のピントルク(%)がどのように推移するかを示している。これによれば、20枚のウエハのいずれも離脱時のピントルクが概ね13%〜15%程度であった。
これに対して、図6では、最初の5枚(1〜5枚目)のウエハについては、ウエハ処理毎にWLDCを実行した。次の5枚(6〜10枚目)のウエハについては、ウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスでWLDCを実行するクリーニングステップ(第1ステップ)と、水素H及び酸素Oを含むガスを使用した改質ステップ(第2ステップ)との2ステップを実行した。最後の10枚(11〜20枚目)のウエハについては、再びウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスでWLDCを実行し、改質ステップは行わなかった。図6(a)の改質ステップでは、HBr(臭化水素)ガスとOガスとの混合ガスを使用した。図6(b)の改質ステップでは、CHF(三フッ化メタン)ガスとOガスとの混合ガスを使用した。
このときのWLDCのプロセス条件は図5のWLDCプロセス条件と同じである。また、6〜10枚目の改質ステップのプロセス条件は以下である。
<改質ステッププロセス条件:HBrガス+Oガスの場合>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 320ガウス(3.2−1T)
・ガス種及びガス比 HBrガス/Oガス、HBrガス:Oガス=49:1
・処理時間 10秒
<改質ステッププロセス条件:CHFガス+Arガス+Oガスの場合>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 320ガウス
・ガス種及びガス比 CHFガス/Arガス/Oガス、CHFガス:Arガス:Oガス=24:25:1
・処理時間 10秒
なお、上記ガス種にArガスが含まれているのは、本プロセス時の他の条件に応じて全体のガス流量を確保するためであり、他の条件に基づき全体のガス流量を確保できればArガスは含まれていなくてもよい。
これによれば、図6(a)の改質ステップ(HBrガス/Oガス)の実行により、6〜10枚目のウエハについて、ピントルクが15%から5%へ徐々に下降した。11枚目からのウエハについては、WLDCのみを実行し改質ステップを実行しなくてもウエハ離脱時のピントルクは5%程度に維持された(図6(a)のC参照)。
また、図6(b)の改質ステップ(CHFガス/Oガス)の実行により、6〜10枚目のウエハについて、ピントルクが5%に下降した(図6(b)のD参照)。11枚目からのウエハについては、WLDCのみを実行し改質ステップを実行しなかったところ、ウエハ離脱時のピントルクは5%から10〜15%程度まで徐々に上昇した。
以上のように、WLDCの実行により静電チャックの表面が徐々にフッ化すると、これに応じてウエハ離脱時のピントルクが上昇する。しかしながら、所定タイミングに改質ステップの処理を実行すると、ピントルクが15%から5%まで下降することがわかった。これにより、水素Hと酸素Oを含むガスを使用した改質ステップが、ウエハ離脱時のピントルクの上昇を抑制することが証明された。
また、本実験の改質ステップにHBrガスを使用した場合と、CHxFy系ガスを使用した場合とでは、トルク改善の効果の現れ方が異なっていた。図6(b)に示したように、改質ステップにCHFガスとOガスとの混合ガスを使用した場合にはトルク改善に即効性があり、ウエハ離脱時のピントルクがすぐに下降した。ただし、改質ステップを停止するとウエハ離脱時のピントルクが上昇し、改質ステップの効果が維持されにくいことがわかった。一方、図6(a)に示したように、改質ステップにHBrガスとOガスとの混合ガスを使用した場合には、トルク改善にCHxFy系ガス程の即効性はない。しかし、この場合、改質ステップを停止してもウエハ離脱時のピントルクが上昇せず、改質ステップの効果に持続性があることがわかった。よって、改質ステップにHBrガスを使用した方が、CHxFy系ガスを使用するよりもWLDCと改質ステップとの2ステップを実行する回数を減らせ、スループットが向上し、生産性が上がるため好ましいことがわかった。
(ガス比/磁場)
次に、改質ステップにHBrガスを使用する際の、HBrガスとOガスとの比率及び磁場の効果に関する実験を行った。図7を参照しながら、実験結果について考察する。図7(a)は図6(a)と同じ図であり、図7(b)と比較しやすいように図示した。図7(a)及び図7(b)では、図6の場合と同様、最初の5枚(1〜5枚目)のウエハについては、ウエハ処理毎にWLDCを実行した。次の5枚(6〜10枚目)のウエハについては、ウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスでWLDCを実行するクリーニングステップ(第1ステップ)と、水素HBrとOガスとの混合ガスを使用した改質ステップ(第2ステップ)とを実行した。最後の10枚(11〜20枚目)のウエハについては、再びウエハ処理毎にWLDCを実行し、改質ステップは行わなかった。このときのWLDCのプロセス条件は、上記図5及び図6の場合と同じである。一方、改質ステップのプロセス条件は図7(a)の場合と図7(b)の場合とでは以下のように異なる。
<改質ステッププロセス条件:図7(a)の場合>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 320ガウス
・ガス種及びガス比 HBrガス/Oガス、HBrガス:Oガス=49:1
・処理時間 10秒
<改質ステッププロセス条件:図7(b)の場合>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 454ガウス(4.54−1T)
・ガス種及びガス比 HBrガス/Oガス、HBrガス:Oガス=99:1
・処理時間 10秒
本実験の改質ステップでは、図7(a)のHBrガスに対するOガス比率が高く、かつ磁場が小さい場合と、図7(b)のHBrガスに対するOガス比率が低く、かつ磁場が大きい場合とでは、トルク改善の効果の現れ方が異なっていた。図7(b)に示したように、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガス比率が低く、かつ磁場が大きい場合には図7(a)の場合より即効性があり、ウエハ離脱時のピントルクがすぐに下降した(図7(b)のEを参照)。また、改質ステップを停止してもウエハ離脱時のピントルクが上昇せず、改質ステップの効果に持続性があることがわかった(図7(b)のEを参照)。
以上から、改質ステップにおいて磁場を高くする方が改質ステップの効果をより高めることがわかった。磁場を高くするほど、静電チャック上のプラズマ密度が低くなる。よって、ウエハ上のプラズマ密度をより精度よく制御することができ、改質ステップの効果を高めることができると考えられる。なお、改質ステップにて永久磁石66により発生させる磁界の磁束密度は、改質ステップの前又は後に実行されるクリーニングステップにて永久磁石66により発生させる磁界の磁束密度より高ければよい。
また、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガス比率が低い方が改質ステップの効果に即効性と持続性があることがわかった。その理由については、図12を用いて後程説明する。
このように、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガス比率を低くし、かつ高い磁場を印加すると、ウエハ離脱時のピントルクの下降に即効性が得られ、改質ステップを停止しても低いトルクを維持でき、スループット及び生産性を向上させることができる。
[ロット処理終了タイミングに実行される改質ステップ]
ウエハ処理毎にクリーニングステップ及び改質ステップを行うと、ウエハ当たりのスループットが下がり、生産性が低下する。そこで、1ロット処理が終了したタイミングで改質ステップを行うことでスループットを低下させることなく生産性を維持しながら、上記ピントルクの低減効果が得られるかの実験を行った。その実験結果を図8に示す。
プロセス条件としては、1〜5枚目のウエハは、ウエハ処理毎にWLDCのみを行う。5枚目のウエハ処理が終了する点線部分で1ロットが終了する。よって、そのタイミングで、WLDCと、HBrガスとOガスとを使用した改質ステップの2ステップを行う。
図8の点線部分で示したロット終了以外のロット終了タイミングでは、WLDCのみ行い、改質ステップは実行しない。また、いずれのロットにおいてもウエハ処理毎にWLDCを行う。
図8(a)及び図8(b)ではWLDC→改質ステップの順に処理を行い、図8(c)及び図8(d)では改質ステップ→WLDCの順に処理を行った。また、図8(a)及び図8(c)で行う改質ステップの処理時間は10秒、図8(b)及び図8(d)で行う改質ステップの処理時間は30秒であった。WLDCの処理時間はいずれの場合も25秒であった。ここでWLDCのプロセス条件及び改質ステップのプロセス条件は以下である。
その他のプロセス条件としては、
<WLDCプロセス条件>
・圧力 400mT(53.3Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力750W バイアス用高周波電力0W
・磁場 56ガウス(5.6−2T)
・ガス種及びガス比 CFガス/Oガス、CFガス:Oガス=1:1
・処理時間 25秒
<改質ステッププロセス条件>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 454ガウス(4.54−1T)
・ガス種及びガス比 HBrガス/Oガス、HBrガス:Oガス=99:1
図8のロット終了タイミングに行う改質ステップでは、図8(a)及び図8(c)に示したように、処理時間を10秒に設定したときよりも、図8(b)及び図8(d)に示したように、改質ステップの処理時間を30秒にするとピントルクを降下させる効果がより顕著に得られた。
図8(b)と図8(d)に示したピントルクの降下の傾向の相異についても考察した。図8(b)のWLDCを25秒→改質ステップ(HBrガス+Oガス)を30秒行った場合には、その後の40枚のウエハ処理においてウエハ離脱時のピントルクを低い状態に持続させることができた。つまり、改質ステップ実行後、40枚程度の製品ウエハの処理では、通常の除電条件で静電チャックからウエハを剥がせることがわかる。
これに対して、図8(d)の改質ステップ(HBrガス及びOガス)を30秒→WLDCを25秒行った場合にも、その後の40枚のウエハ処理においてウエハ離脱時のピントルクを低下させることができた。ただし、この場合のトルク改善の効果は、図8(b)の場合と比べると低かった。その理由は、CFガスとOガスとを使用したWLDCの実行前は若干時間が空いてしまう。その空き時間にチャンバ内のパーツの温度が低下するため、静電チャックの温度も下がり、静電チャックの表面の改質が、図8(d)の改質ステップの場合より進まなかったのではないかと考えられる。以上から、図8(b)のWLDC→改質ステップの順に処理を行うと、図8(d)の改質ステップ→WLDCの順に処理を行うよりもウエハ離脱時のトルク改善の効果が高くなると結論付けた。
以上から、ロット終了タイミングに行う改質ステップでは、改質ステップを10秒行うよりも、30秒行うとより効果があることがわかった。また、ロット終了タイミングに行う改質ステップでは、WLDC→改質ステップの順に処理を行っても、改質ステップ→WLDCの順に処理を行ってもウエハ離脱時のピントルクが下がることがわかった。ただし、WLDC→改質ステップの順に処理を行ったほうが静電チャックの表面の改質が進み、より好ましいことがわかった。
[ロット毎の改質ステップ]
次に、ロット毎に改質ステップを実行した場合について、図9を参照しながら説明する。ここでは、ウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスでWLDCを実行する。また、各ロットの一枚目のウエハの処理前にCFガスとOガスとの混合ガスを使用してWLDCを25秒実行した後、HBrガスとOガスとの混合ガスを使用して改質ステップを10秒実行した。ここでは、各ロットでは、25枚のウエハが処理される。
この実験結果を図9に示す。図9には、1番目のロット、2番目のロット、6番目のロット、12番目のロット中の25枚のウエハ離脱時のピントルクが示されている。これによれば、ロット数が増える程、ウエハ離脱時のピントルクが下がっていることがわかる。
図10も同様に、ロット毎に改質ステップを実行した場合についての実験結果を示す。ここでは、ウエハ処理毎にCFガスとOガスとの混合ガスでWLDCを実行する。また、ロット毎の一枚目のウエハの処理前にHBrガスとOガスとの混合ガスを使用して改質ステップを10秒実行した後、CFガスとOガスとの混合ガスを使用してWLDCを25秒実行した。各ロットでは、25枚のウエハが処理される。
図10には、1番目のロット、2番目のロット、6番目のロット、14番目のロット中の25枚のウエハ離脱時のピントルクが示されている。これによっても、ロット数が増える程、ウエハ離脱時のピントルクが下がっていることがわかる。
以上の結果から、ロット毎に改質ステップを10秒行えば、改質ステップをWLDCの後又は前のいずれで実行しても、ウエハ離脱時のピントルクを低く維持できることがわかった。
なお、改質ステップをWLDCの後に実行した場合には、改質ステップをWLDCの前に実行した場合と比較して、ウエハ離脱時のピントルクがより低下した。ただし、改質ステップをWLDCの前に実行した場合においても、ロット数が増えれば、改質ステップをWLDCの後に実行した場合と同程度までウエハ離脱時のピントルクを下げることができた。
図11も同様に、ロット毎に改質ステップを実行した場合についての実験結果を示す。ここでは、図9に示したロット毎に改質ステップを実行した場合のプロセス条件に対して、改質ステップの処理時間を5秒に短縮した点のみ異なる。
図11には、1番目のロット、2番目のロット中の25枚のウエハ離脱時のピントルクが示されている。これによっても、ロット数が増える程、ウエハ離脱時のピントルクが下がっていることがわかる。ただし、改質ステップの時間が5秒の場合には、改質ステップの時間が10秒の場合よりウエハ離脱時のピントルクの低下の効果は得られにくくなっている。
1枚のウエハ処理を実行する毎に改質ステップを実行すると高いトルク改善の効果が得られる。しかしながら、スループットが下がり、必要以上に生産性を低下させることは得策ではない。よって、数枚〜数十枚のウエハ処理後、つまり、ロット毎に本実施形態に係る改質ステップを実行することが好ましい。これによれば、生産性に大きな影響を与えず、かつウエハ離脱時のピントルクの上昇を抑えることができる。
以上、本実施形態に係る改質方法によれば、ウエハ処理の間にフッ素系のガスを用いてウエハレスドライクリーニングを行う場合、改質ステップをタイミングよく行うことで、静電チャックの吸着力の経時的変化を抑えることができる。これにより、ウエハ離脱時のピントルクを低下させ、ウエハが跳ねて破損したり割れたりすることを防止し、スループットの低下を防止することができる。この結果、高い生産性を維持することができる。
[改質ステップのメカニズム]
次に、本実施形態に係る改質ステップのメカニズムについて、図12を参照しながら説明する。図12(a)に示したように、静電チャックが新品のとき、静電チャックの表面は溶射により形成された酸化イットリウム(Y)の皮膜で覆われている。静電チャックの表面がYの状態では、静電チャックは、クーロン力でウエハを静電吸着する。
例えば、シリコン系の膜をエッチングするウエハ処理では、チャンバの壁面にシリコン系の反応生成物が堆積する。その堆積物を除去するために、ウエハ処理毎にCFガス等のフッ素系のガスを含むガスから生成されたプラズマを使用してWLDC等のクリーニング処理が行われる。これらの処理はウエハレス処理であるため、クリーニング処理中、静電チャックはフッ素系のプラズマに晒され、図12(b)に示したようにその表面が徐々にフッ化し、YからYFに改質される。YFは、Yよりも体積抵抗率が低い。よって、静電チャックの表面がYFに改質されると、ジョンソンラーベック力によってもウエハを吸着するようになり吸着力が増加する。これにより、ウエハ離脱時のピントルクが上昇し、ウエハが静電チャックから剥がれにくくなって、場合によってはウエハに破損や割れが生じる。
そこで、図12(c)に示したように、本実施形態に係る静電チャックの改質方法では、ウエハ処理の間にHBrガスとOガスとの混合ガスから生成されたプラズマを使用した改質ステップが実行される。改質ステップでは、プラズマ中のH成分(HイオンやHラジカル)と、静電チャックの表面のYF層とが反応してYF層からFが引き抜かれHFとなる。Fが引き抜かれた静電チャックの表面には、プラズマ中のO成分が充填される。以上の反応により、改質ステップでは静電チャックの表面のF濃度が減少し、表面がYFからYの状態に近づくのではないかと考えられる。このようにしてフッ化した静電チャックの表面を改質ステップによって酸化し、Yの状態に近づけることにより、静電チャックの表面の体積抵抗率は再び高くなる。よって、静電チャックは、クーロン力でウエハを静電吸着する状態となり、ウエハ離脱時のピントルクを低下させることができる。
ただし、改質ステップ実行後、図12(d)に示したように、ウエハ処理毎にWLDCを繰り返し実行すると、再び静電チャックの表面が再度フッ化し、体積抵抗率が低くなり、ジョンソンラーベック力によって吸着力が増加する。これにより、ウエハ離脱時のピントルクが再び上昇する。したがって、ウエハ処理の間の所定タイミングに再び改質ステップを実行したほうがよい。以上に説明した改質ステップによるトルク改善のメカニズムによって、ウエハ離脱時のピントルクの上昇を抑え、静電チャック本来のクーロン力によるウエハ吸着機能を持続させることができると考えられる。
(ガス比の最適化)
前述したように、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガスの比率は低いほうがよい。そこで、HBrガスに対するOガスの比率の最適化について更なる実験を行った。その実験結果を図13に示す。図13には、HBrガスに対するOガスの比率が4パターン示されている。具体的には、HBr/O比(1)、HBr/O比(2)、HBr/O比(3)、HBr単ガスの4パターンの比率について、WLDC→改質ステップ後のウエハ離脱時のピントルクを示した。各パターンのWLDC、改質ステップの各プロセス条件は以下である。
<WLDCのプロセス条件>
・圧力 400mT(53.3Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力750W バイアス用高周波電力0W
・磁場 56ガウス
・ガス種及びガス比 CFガス/Oガス、CFガス:Oガス=1:1
・処理時間 25秒
<改質ステッププロセス条件:HBr/O比(1)の場合>
・圧力 300mT(40.0Pa)
・高周波電力 プラズマ用高周波電力450W バイアス用高周波電力0W
・磁場 320ガウス
・ガス種及びガス比 HBrガス/Oガス、HBrガス:Oガス=1:1
・処理時間 10秒
<改質ステッププロセス条件:HBr/O比(2)の場合>
・HBr/O比(1)に対してガス比のみ、HBrガス:Oガス=49:1に変更
<改質ステッププロセス条件:HBr/O比(3)の場合>
・HBr/O比(1)に対してガス比のみ、HBrガス:Oガス=99:1に変更
<改質ステッププロセス条件:HBr単ガスの場合>
・HBr/O比(1)に対してガス比のみ、HBrガス:Oガス=100:0に変更
図13の実験結果によれば、HBr/O比(1)のHBrガスに対するOガスの流量比が1の場合、改質ステップ後のウエハ処理において、ウエハ離脱時のピントルクはほとんど低下しなかった。
一方、HBr/O比(2)のHBrガスに対するOガスの流量比が1/49の場合、ウエハ離脱時のピントルクは5.5%まで低下していた。また、HBr/O比(3)のHBrガスに対するOガスの流量比が1/99の場合、ウエハ離脱時のピントルクは4.3%まで低下していた。
ところが、HBr単ガスの場合、改質ステップ後のウエハ処理において、ウエハ離脱時のピントルクはほとんど低下しなかった。
以上の結果に基づき、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガスの比率を低くすると、ウエハ離脱時のピントルク低下の即効性と持続性がより高まる理由を考察する。HBrガスに対するOガスの比率を高くすると、プラズマ中のH成分と静電チャックの表面のYF層との反応よりも、プラズマ中のH成分とO成分の反応が優先されてHOが生成される。これにより、プラズマ中のHイオンやHラジカルが消費される。よって、プラズマ中のHイオンやHラジカルと静電チャックの表面のYF層との反応が促進されにくくなる。この結果、静電チャックの表面のYFからFが引き抜かれず、表面のF濃度が高い状態となる。このため、静電チャックの表面の体積抵抗率が上がらず、ウエハ離脱時のピントルクが低下しないと考えられる。
これに対して、改質ステップにおいてHBrガスに対するOガスの比率を低くすると、プラズマ中のHイオンやHラジカルと、静電チャックの表面のYF層とが反応してYF層からFが引き抜かれる反応が促進される。Fが引き抜かれた静電チャックの表面にはO成分が充填され、静電チャックの表面はYの状態に近づく。これにより、静電チャックの表面の体積抵抗率が上がり、ウエハ離脱時のピントルクが低下すると考えられる。
一方、改質ステップにおいてHBr単ガスとし、Oガスを含有させない場合、ウエハ離脱時のピントルクを低下させる効果が得られなくなる。その理由は、プラズマ中のHのイオンやラジカルと、静電チャックの表面のYF層とが反応してYF層からFが引き抜かれても、プラズマ中にO成分が存在しないため、静電チャックの表面にOが充填されない。このため、静電チャックの表面がYの状態にならないため、静電チャックの表面の体積抵抗率が上がらず、ウエハ離脱時のピントルクが低下しないと考えられる。以上から、改質ステップでは、ガスにHBrガスとOガスとを含有させる必要がある。
また、前述したように、HBrガスに対するOガスの比率を高めるとウエハ離脱時のピントルクの改善効果が得られにくくなる。よって、ウエハ離脱時のピントルクを低下させる効果の即効性と持続性を高めるために、HBrガスに対するOガスの流量比は、HBr/O比(2)及びHBr/O比(3)に基づき1/99〜1/49の範囲が好ましい。更に、この範囲の中でもHBrガスに対するOガスの比率が低いほうがより好ましいことを導き出すことができた。
以上、静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。また、上記実施例及び変形例を矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
例えば、上記実施形態中では、改質ステップにて使用するガスは、H含有ガスとO含有ガスとの混合ガスであった。しかしながら、本発明に係る静電チャックの改質方法及びプラズマ処理装置において、改質ステップにて使用するガスは、H含有ガス及びO含有ガスが含まれていれば、H含有ガス及びO含有ガス以外のガスが含まれていてもよい。
また、改質ステップにて使用するガスは、必ずしもH含有ガスとO含有ガスとを含む混合ガスに限られず、CHF含有ガスとO含有ガスとを含む混合ガスであってもよい。CHF含有ガスの一例としては、CHガスやCHFガス等が挙げられる。
本発明に係るプラズマを発生させる手段としては、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)発生手段、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)発生手段、ヘリコン波励起型プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)発生手段、ラジアルラインスロットアンテナ(Radial Line Slot Antenna)から生成したマイクロ波プラズマやSPA(Slot Plane Antenna)プラズマを含むマイクロ波励起表面波プラズマ発生手段、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(ECR:Electron Cyclotron resonance Plasma)発生手段等を用いることができる。
本発明において処理を施される被処理体は、上記実施形態にて説明に使用した(半導体)ウエハに限られず、例えば、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display)用の大型基板、EL素子又は太陽電池用の基板であってもよい。
1:プラズマ処理装置、10:チャンバ、12:載置台(下部電極)、28:排気装置、32:高周波電源、34:整合器、38:シャワーヘッド(上部電極)、40:静電チャック、52:伝熱ガス供給源、62:ガス供給源、66:永久磁石、71:チラーユニット、81:支持ピン、84:モータ、100:制御部。

Claims (7)

  1. 内部にて被処理体に所望の処理が施されるチャンバと、
    前記チャンバ内に載置され、被処理体を静電吸着する静電チャックと、
    前記チャンバ内にガスを供給するガス供給源と、
    前記ガス供給源から水素Hと酸素Oとを含有するガスを供給するように制御し、該供給されたガスを高周波電力によりプラズマ化させ、前記静電チャックをプラズマに暴露させることにより前記静電チャックのフッ化した表面が改質するように制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、臭化水素(HBr)ガスと酸素(O)ガスとを供給するように制御し、供給する臭化水素ガスに対する酸素ガスの流量比は1/99〜1/49の範囲に制御する、ことを特徴とするプラズマ処理装置。
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