本発明は,使い捨ておむつ等の構成部材として利用される伸縮シートの製造方法に関する。また,本発明は,伸縮シートの製造方法を応用した使い捨ておむつの製造方法に関する。 The present invention relates to a method for producing an elastic sheet used as a constituent member such as a disposable diaper. Moreover, this invention relates to the manufacturing method of the disposable diaper which applied the manufacturing method of the elastic sheet.
従来から,不織布等の二層のシート部材の間に弾性伸縮部材を固定することで,弾性伸縮部材の長手方向に沿って自由に伸張及び収縮する伸縮シートを形成することが知られている。このような伸縮シートは,例えば,使い捨ておむつの脚周り部分や,胴周り部分,腰周り部分等に適用されて,適用された部分にギャザーを形成する。伸縮シートによって使い捨ておむつの脚周り部分等にギャザーを形成することで,着用者の身体との密着性を高めたり,その肌触りを柔軟にすることができる。 Conventionally, it is known that an elastic sheet that stretches and contracts freely along the longitudinal direction of an elastic elastic member is formed by fixing an elastic elastic member between two layers of a sheet member such as a nonwoven fabric. Such a stretchable sheet is applied to, for example, a leg-around portion, a waist-around portion, a waist-around portion, or the like of a disposable diaper to form a gather in the applied portion. By forming the gathers around the legs of the disposable diaper with the elastic sheet, it is possible to improve the adhesion to the wearer's body or to make the feel soft.
また,従来の使い捨ておむつとしては,例えば特許文献1に開示されたものが知られている。ここで,図10は,特許文献1に示されるような,従来の使い捨ておむつ300を示す平面図である。図10に示されるように,従来の使い捨ておむつ300は,一般的に,液透過性のトップシート310と,液不透過性のバックシート320と,これらのシートの間に前身頃301から後身頃302にかけて介装される吸収体330と,を有する。また,使い捨ておむつ300は,前身頃301と後身頃302の間に位置する股下域303において,左右両側方に延出したトップシート310とバックシート320の間に,おむつの長手方向に沿って糸ゴムや平ゴム等のレッグ伸縮部材340が配設されている。このとき,例えばシュアラップノズルと呼ばれるノズルを備えるホットメルト接着剤塗布装置を利用し,このシュアラップノズルを介して,レッグ伸縮部材340の一本一本に,ホットメルト接着剤等が直接塗布されている。そして,接着剤が直接塗布されたレッグ伸縮部材340を,おむつの股下域303における左右側縁部において,トップシート310とバックシート320の間に固定することにより,おむつの脚部周り部分に,レッグギャザーが形成される。このレッグギャザーは,使い捨ておむつ300を装着した場合に,着用者の脚周りにフィットするように伸縮可能な構造となっており,おむつの股下域303におけるフィット性を高めて,尿などの体液の横漏れを防止する。なお,図10において,レッグ伸縮部材340の直線部分は,レッグ伸縮部材340が接着剤によって固定された接着剤塗布部341を示し,レッグ伸縮部材340の波状部分は,レッグ伸縮部材340が接着剤によって固定されていない接着剤非塗布部342を示している。 Moreover, as a conventional disposable diaper, what was disclosed by
また,図11は,上記構成を持つ使い捨ておむつ300の製造方法の一例を示している。図11に示されるように,使い捨ておむつ300は,帯状に連なったトップシート310の連続体と,帯状に連なったバックシート320の連続体の間に,吸収体330を所定の間隔で介装すると共に,レッグ伸縮部材340の連続体を所定の張力を付与した状態で介装する。このように,おむつの製造段階において,トップシート310,バックシート320,及びレッグ伸縮部材340は,使い捨ておむつの長手方向に相当する方向に,それぞれ連なって連続体を形成している。また,トップシート310の連続体とバックシート320の連続体の間に介装される前の段階において,レッグ伸縮部材340の連続体には接着剤が直接塗布されている。レッグ伸縮部材340の連続体には,接着剤を塗布する部分(接着剤塗布部341)と,接着剤を塗布しない部分(接着剤非塗布部342)が交互に並ぶように,接着剤が塗布されており,この接着剤塗布部341が,使い捨ておむつ300の股下域303に位置するように,トップシート310とバックシート320の間に張力を付与した状態で固定される。その後,これらの積層体は,各吸収体310の間であって,レッグ伸縮部材340に接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部342において,流れ方向と直交する方向(使い捨ておむつの幅方向)に切断されることで,個別の使い捨ておむつとなる。このように切断することで,レッグ伸縮部材340は,接着剤非塗布部341が張力を失って収縮し,接着剤塗布部341寄りの位置まで引き込まれるように戻ってくる(いわゆるカットバック)。そして,レッグ伸縮部材340の接着剤非塗布部341は,トップシート310とバックシート320のいずれにも固定されない自由部分となる。 Moreover, FIG. 11 has shown an example of the manufacturing method of the
使い捨ておむつ300の装着性を損なわないようにするためには,上記のように,使い捨ておむつ300の前身頃301及び背側部302の長手方向の端部において,トップシート310とバックシート320の間にレッグ伸縮部材340を固定しないようにすることが必要である。すなわち,前身頃301及び背側部302の長手方向の端部においてまで,レッグ伸縮部材340を固定してしまうと,使い捨ておむつ300が必要以上に丸まってしまい,装着しづらい上,包装等の取り扱いが不便となる。 In order not to impair the wearability of the
しかし,レッグギャザーを持つ使い捨ておむつを製造するにあたり,上記のように,おむつの長手方向に連なったトップシート310の連続体とバックシート320の連続体の間に,おむつの長手方向に沿ってレッグ伸縮部材340の連続体を配置し,このレッグ伸縮部材340の連続体の一部を,張力を付与した状態で固定した上で,このレッグ伸縮部材340の連続体の他部を切断して引き戻す,いわゆるカットバックを行うためには,切断時にレッグ伸縮部材340が股下域303の方向に引き戻されるのを妨げないようにするために,レッグ伸縮部材340の延長線上において,トップシート310とバックシート320を接着しない状態にしておくことが必要となる。そうすると,個別の使い捨ておむつ300に成型された際の,前身頃301側の長手方向端部,及び後身頃302の長手方向端部において,トップシート310とバックシート320が非接合状態となり,この非接合状態に部分に開口部OSが形成されることなる。 However, when manufacturing a disposable diaper having leg gathers, as described above, the leg along the longitudinal direction of the diaper is disposed between the continuous body of the
すなわち,図12は,使い捨ておむつ300の股下域303における端面図(B1−B1端面)を示している。他方,図13は,使い捨ておむつ300の前身頃301側の長手方向端部における端面図(B2−B2端面)を示している。図12に示されるように,使い捨ておむつ300の股下域303においては,レッグ伸縮部材340に直接塗布された接着剤によって,トップシート310とバックシート320がレッグ伸縮部材340を挟持するにようにして固定されている。他方,図13に示されるように,使い捨ておむつ300の前身頃301側の長手方向端部においては,トップシート310とバックシート320が接合されない開口部OSが形成された状態となる。特に,切断時にレッグ伸縮部材340が股下域303の方向に引き戻されるのを妨げないようにするために,このレッグ伸縮部材340の延長線上の近傍には,トップシート310やバックシート320に対しても接着剤を塗布することが困難になっており,トップシート310とバックシート320が非接合状態となる領域が幅広になる結果,開口部OSの面積も拡がることとなっていた。そして,例えば,吸収体330が,レッグ伸縮部材340の長手方向の延長線上の位置まで延出するような幅広形状の場合,この使い捨ておむつの長手方向端縁に形成された開口部OSから,吸収体30を構成するパルプや高吸水性樹脂(SAP)の一部が,外部に漏れ出してしまうという問題が生じていた。 That is, FIG. 12 shows an end view (B1-B1 end surface) in the
使い捨ておむつの技術分野において,上記の問題が存在することは,特許文献1(特開2004−105376号公報)においても説明されている。ここで,特許文献1に記載の発明では,使い捨ておむつの長手方向端縁に形成された開口部OSから吸収体330の構成部材が漏れ出すことを防止するために,吸収体の長手方向端部の一部に切り欠き部を形成し,この切り欠き部を上下から外覆するシート部材が設けて,この切り欠き部における上下のシート部材を接着することとしている。 The existence of the above problem in the technical field of disposable diapers is also described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-105376. Here, in the invention described in
しかしながら,上記特許文献1に記載の発明のように,吸収体の一部に切欠き部を形成したり,その切欠き部を外覆するシート部材を設けるようにすると,使い捨ておむつを製造するための工程数が増加したり,使い捨ておむつの構成物品の点数が増加し,製造コストが嵩むという新たな問題が生じる。このため,使い捨ておむつを製造するための工程数や,その構成物品の点数を増加させずに,使い捨ておむつの長手方向端縁に生じた開口部OSから,吸収体330が漏れ出すことを防止できる技術が求められている。 However, in order to manufacture a disposable diaper when a notch is formed in a part of the absorbent body or a sheet member that covers the notch is provided as in the invention described in
ここで,上述したように,使い捨ておむつの長手方向端縁に生じた開口部OSの面積が拡大する原因の一つとして,切断時にレッグ伸縮部材340が股下域303の方向に引き戻されるのを妨げないようにするために,このレッグ伸縮部材340の延長線上のすぐ近傍に,トップシート310やバックシート320に対しても接着剤を塗布することが困難になっている点が挙げられる。すなわち,従来,レッグ伸縮部材340に対して接着剤を直接塗布する装置と,トップシート310とバックシート320を接合するために例えばバックシート320に接着剤を塗布する装置は,個別に設けられおり,レッグ伸縮部材340に対して接着剤を塗布する工程と,バックシート320に対して接着剤を塗布する工程が,別々に行われていた。このため,例えば,レッグ伸縮部材340に接着剤を塗布し,この接着剤が塗布されたレッグ伸縮部材340をバックシート320上に固定した後,このバックシート320に対して接着剤を塗布して,その上にトップシート310を重ねるようにする必要がある。しかしながら,このような工程では,バックシート320に接着剤を塗布するにあたり,既にバックシート320上に固定されているレッグ伸縮部材340に対して,接着剤が塗布されないように調整する必要があり,レッグ伸縮部材340の固定位置のすぐ近傍にまで接着剤を塗布することができず,ある程度のクリアランス(隙間)を設けて,バックシート320上に接着剤を塗布するようにしている。このため,上記クリアランスの分だけ,使い捨ておむつの長手方向端縁に生じた開口部OSの面積が拡大することとなっていた。従って,現在では,トップシート310とバックシート320の間に一又は複数本のレッグ伸縮部材340を接着固定するにあたり,このレッグ伸縮部材340の固定位置のすぐ近傍においても,トップシート310とバックシート320を効率的に接着することのできる技術が求められている。 Here, as described above, as one of the causes that the area of the opening OS generated at the longitudinal edge of the disposable diaper is enlarged, the leg
以上のとおり,本発明は,二層のシートの間に弾性伸縮部材を固定するにあたり,弾性伸縮部材自体に直接接着剤を塗布して二層のシートを接着すると共に,この弾性伸縮部材の固定位置のすぐ近傍にも接着剤を塗布して,二層のシートの間に生じる隙間を少なくして接着できるようにする技術を提供することを第1の解決課題とする。 As described above, according to the present invention, when the elastic stretchable member is fixed between the two layers of sheets, the adhesive is directly applied to the elastic stretchable member itself to bond the two layers of sheets, and the elastic stretchable member is fixed. A first problem to be solved is to provide a technique in which an adhesive is applied in the immediate vicinity of a position so that the gap between two sheets can be reduced to allow adhesion.
また,本発明は,上記二層のシートの間に弾性伸縮部材を固定する技術を応用し,上述したカットバックによって,使い捨ておむつのトップシートとバックシートの間に,レッグ伸縮部材の配置したことにより,この使い捨ておむつの長手方向端縁にトップシートとバックシートが接合されない開口部が形成された場合であっても,効率的に,この開口部から,吸収体の構成物が外部に漏れ出しにくくする技術を提供することを第2の解決課題とする。 In addition, the present invention applies the technology for fixing the elastic elastic member between the two layers of sheets, and the leg elastic member is disposed between the top sheet and the back sheet of the disposable diaper by the cut back described above. Thus, even when an opening where the top sheet and the back sheet are not joined is formed at the longitudinal edge of the disposable diaper, the components of the absorber leak efficiently from the opening. Providing a technique for making it difficult is a second problem to be solved.
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,複数の吐出口と,各吐出口の位置に弾性伸縮部材を案内するための複数のスリット状案内溝とを備える接着剤吐出ノズルを利用して,弾性伸縮部材に接着剤を塗布するにあたり,その弾性伸縮部材の搬送経路の下に,シート部材の搬送経路を設定し,接着剤吐出ノズルから接着剤を吐出して弾性伸縮部材に付着させると同時に,その接着剤吐出ノズルを介してシート部材にも接着剤を付着させ,その後,弾性伸縮部材をシート部材の間に固定することにより,上記問題を解決できるという知見を得た。すなわち,接着剤吐出ノズルを利用して,弾性伸縮部材とシート部材に対して同時に接着剤を塗布することにより,弾性伸縮部材自体に直接接着剤を塗布すると共に,この弾性伸縮部材をシート部材に固定する位置のすぐ近傍にも接着剤を塗布することができ,弾性伸縮部材と二層のシートの間に生じる隙間を少なくして接着できる。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題のうち少なくとも一つを解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。Therefore, the inventors of the present invention have intensively studied the means for solving the problems of the conventional invention, and as a result, have a plurality of discharge ports and a plurality of slit shapes for guiding the elastic elastic members to the positions of the discharge ports. When applying an adhesive to an elastic expansion / contraction member using an adhesive discharge nozzle having a guide groove, a conveyance path for the sheet member is set under the conveyance path for the elastic expansion / contraction member. By discharging the adhesive and adhering it to the elastic elastic member, at the same time, adhering the adhesive to the sheet member via the adhesive discharge nozzle, and then fixing the elastic elastic member between the sheet members, I gained knowledge that the problem can be solved. That is, by applying an adhesive to the elastic elastic member and the sheet member simultaneously using an adhesive discharge nozzle, the adhesive is applied directly to the elastic elastic member itself, and the elastic elastic member is applied to the sheet member. Adhesive can also be applied in the immediate vicinity of the fixing position, and the gap between the elastic stretchable member and the two-layer sheet can be reduced and bonded. The inventor has conceived that at least one of the problems of the prior art can be solved based on the above knowledge, and has completed the present invention.
More specifically, the present invention has the following configuration.
本発明の第1の側面は,伸縮シートの製造方法に関する。
本発明に係る伸縮シートの製造方法は,接着剤塗布装置が備える接着剤吐出ノズル10を介して,走行中の糸状又は帯状の弾性伸縮部材20に対して接着剤を塗布し,接着剤が塗布された弾性伸縮部材20を,第1シート30及び第2シート40に挟持することによって伸縮シートを製造する。
ここで,接着剤吐出ノズル10は,接着剤が吐出する複数の吐出口11と,弾性伸縮部材20を複数の吐出口11のそれぞれの位置に案内するための複数のスリット状案内溝12と,を有している。
また,伸縮シートの製造方法は,搬送工程と,接着剤塗布工程と,重ね合わせ工程と,を含む。
搬送工程では,少なくとも一本の弾性伸縮部材20と,第1シート30の走行方向を一致させると共に,少なくとも一本の弾性伸縮部材20の下を,第1シート30が走行するように,弾性伸縮部材20と第1シート30を搬送する。
接着剤塗布工程では,上記搬送工程中に,接着剤吐出ノズル10が有する複数のスリット状案内溝12のうち,少なくとも一つのスリット状案内溝12aに,弾性伸縮部材20を導入して,吐出口11を介して,接着剤を弾性伸縮部材20に対して塗布すると同時に,
接着剤吐出ノズル10が有する複数のスリット状案内溝12のうち,少なくとも一つの他のスリット状案内溝12bには,弾性伸縮部材20を導入せずに,吐出口11を介して,接着剤を第1シート30に対して塗布する。
重ね合わせ工程では,接着剤塗布工程の後に,接着剤が塗布された弾性伸縮部材20を,接着剤が塗布された第1シート30と,第2シート40の間に挟み込んで重ね合わせる。The 1st side surface of this invention is related with the manufacturing method of an elastic sheet.
The elastic sheet manufacturing method according to the present invention applies an adhesive to a running thread-like or belt-like elastic
Here, the
Moreover, the manufacturing method of an elastic sheet includes a conveyance process, an adhesive application process, and a superposition process.
In the transporting process, at least one elastic expansion /
In the adhesive application process, the elastic expansion /
Of the plurality of slit-shaped
In the superimposing step, after the adhesive applying step, the elastic
上記製造方法では,接着剤吐出ノズル10を利用して,弾性伸縮部材20と第1シート30に同時に接着剤を塗布することができる。このため,接着剤が塗布された弾性伸縮部材20を第1シート30に固定する位置と,第1シート30に接着剤を塗布する位置の調整が容易になり,弾性伸縮部材20の固定位置のすぐ近傍にも,第1シート30に対し接着剤を付着させることができるようになる。また,弾性伸縮部材20と第1シート30に対する接着剤の塗布が,同一の工程により行われるため,効率良く伸縮シートを製造することが可能である。 In the above manufacturing method, the adhesive can be applied simultaneously to the elastic
本発明に係る伸縮シートの製造方法では,搬送工程において,少なくとも一本の弾性伸縮部材20は,その走行方向に沿って張力が付加された伸長状態で搬送されることが好ましい。これにより,効率的良く伸縮シートを製造することができる。 In the elastic sheet manufacturing method according to the present invention, it is preferable that in the conveying step, at least one elastic
本発明に係る伸縮シートの製造方法では,接着剤塗布工程において,複数の吐出口11のうち少なくとも二つは,第1シート30に対して接着剤を塗布する吐出口11bであり,複数の吐出口11のうち少なくとも一つは,弾性伸縮部材20に対して接着剤を塗布する吐出口11aであり,第1シート30に対して接着剤を塗布する吐出口11bの間に,弾性伸縮部材20に対して接着剤を塗布する吐出口11aが位置していることとしてもよい。 In the elastic sheet manufacturing method according to the present invention, in the adhesive application step, at least two of the plurality of
上記工程により,弾性伸縮部材20を第1シート30に固定した位置の両隣において,第1シート30に対して接着剤を塗布することができるようになる。これにより,弾性伸縮部材20を,第1シート30と第2シート40の間に生じる隙間を少なくして固定できる。 Through the above process, the adhesive can be applied to the
本発明に係る伸縮シートの製造方法では,接着剤塗布工程において,弾性伸縮部材20に対しては,接着剤吐出ノズル10の吐出口11を介して,弾性伸縮部材20の走行方向に沿って接着剤が塗布された部分と塗布されていない部分が交互に並ぶように,間欠的に接着剤を塗布し,第1シート30に対しては,接着剤吐出ノズル10の吐出口11を介して,第1シート30の走行方向に沿って連続的に接着剤を塗布することとしてもよい。 In the elastic sheet manufacturing method according to the present invention, in the adhesive application step, the elastic
上記のように,弾性伸縮部材20に対しては,接着剤を間欠的に塗布することが必要となる場合であっても,第1シート30に対しては,連続的に接着剤を塗布することができるため,弾性伸縮部材20を,第1シート30と第2シート40の間に生じる隙間を少なくして固定できる。 As described above, the adhesive is continuously applied to the
本発明に係る伸縮シートの製造方法では,重ね合わせ工程の後に,弾性伸縮部材20に接着剤が塗布されていない部分において,少なくとも,弾性伸縮部材20を,走行方向と直交する方向に切断する切断工程を,さらに含むこととしてもよい。 In the elastic sheet manufacturing method according to the present invention, after the overlapping step, at least the elastic
上記の切断工程のように,接着剤が塗布された弾性伸縮部材20の一部を,第1シート30と第2シート40の間に固定した後,接着剤が塗布されていない弾性伸縮部材20の部分を切断することにより,この弾性伸縮部材20は,接着剤が塗布された弾性伸縮部材20に引き戻されるようになる(カットバック)。このようなカットバックによって伸縮シートを製造した場合でも,本発明では,弾性伸縮部材の固定位置の近傍に,第1シート30に対して直接接着剤を塗布することができるため,弾性伸縮部材20の固定位置の延長線上において,第1シート30と第2シート40が非接合状態となることにより生じる開口の面積を少なくすることが可能である。例えば,弾性伸縮部材20の切断工程において,弾性伸縮部材20と共に,第1シート30及び第2シート40を切断することとしてもよいし,第1シート30及び第2シート40は完全に切断せずに,これらの間に挟まれた弾性伸縮部材20のみを切断することとしてもよい。 The elastic
本発明の第2の側面は,接着剤吐出ノズル10を備える接着剤塗布装置を利用した使い捨ておむつ100の製造方法に関する。
ここで,接着剤吐出ノズル10は,接着剤が吐出する複数の吐出口11と,弾性伸縮部材を複数の吐出口11のそれぞれの位置に案内するための複数のスリット状案内溝12と,を有している。
また,使い捨ておむつ100は,液透過性のトップシート110と,液不透過性のバックシート120と,トップシート110とバックシート120の間に介在する吸収体130と,股下域の左右両側方それぞれの縁部にトップシート110とバックシート120の間に接着された少なくとも一本のレッグ伸縮部材140と,を有している。
使い捨ておむつの製造方法は,レッグ伸縮部材140を,股下域の左右両側方それぞれの縁部において,トップシート110とバックシート120の間に接着するにあたり,搬送工程と,接着剤塗布工程と,重ね合わせ工程と,を行う。
搬送工程は,少なくとも一本のレッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120の連続体の走行方向を,使い捨ておむつの長さ方向に一致させると共に,少なくとも一本のレッグ伸縮部材140の連続体の下を,バックシート120の連続体が走行するように,レッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120を搬送する。
接着剤塗布工程は,接着剤吐出ノズル10が有する複数のスリット状案内溝12のうち,少なくとも一つのスリット状案内溝12aに,レッグ伸縮部材140の連続体を導入して,吐出口11を介して,接着剤をレッグ伸縮部材140の連続体に対して塗布すると同時に,
接着剤吐出ノズル10が有する複数のスリット状案内溝12のうち,少なくとも一つの他のスリット状案内溝12bには,レッグ伸縮部材140の連続体を導入せずに,吐出口11を介して,接着剤をバックシート120の連続体に対して塗布する。
重ね合わせ工程は,接着剤塗布工程の後に,接着剤が塗布されたレッグ伸縮部材140連続体を,股下域の左右両側方それぞれの縁部において,トップシート110の連続体とバックシート120の連続体の間に挟み込んで重ね合わせる。The second aspect of the present invention relates to a method for manufacturing a
Here, the
The
The manufacturing method of the disposable diaper includes a conveying step, an adhesive applying step, an overlapping step, and the leg
The transporting process matches the running direction of the continuous body of at least one leg
In the adhesive application step, a continuous body of leg
Of the plurality of slit-shaped
In the superimposing process, after the adhesive application process, the continuous body of the leg
上記工程に従って使い捨ておむつを製造すると,トップシート110とバックシート120の間にレッグ伸縮部材140の配置したことにより,この使い捨ておむつの長手方向端縁にトップシート110とバックシート120が接合されない開口部が形成される。この点,本発明では,接着剤吐出ノズル10を利用して,レッグ伸縮部材140とバックシート120に同時に接着剤を塗布することとしているため,接着剤が塗布されたレッグ伸縮部材140をバックシート120に固定する位置と,バックシート120に接着剤を塗布する位置の調整が容易になり,レッグ伸縮部材140の固定位置のすぐ近傍にも,バックシート120に対し接着剤を付着させることができるようになる。従って,使い捨ておむつの長手方向端縁にトップシート110とバックシート120が接合されない開口部が生じた場合でも,この開口部の面積を小さくすることができ,この開口部から,吸収体130の構成物が外部に漏れ出すことを効率的に防止できる。 When the disposable diaper is manufactured according to the above process, the leg
本発明の使い捨ておむつの製造方法では,接着剤塗布工程において,レッグ伸縮部材140の連続体に対しては,接着剤吐出ノズル10の吐出口11を介して,レッグ伸縮部材140の連続体の走行方向に沿って接着剤が塗布された部分と塗布されていない部分が交互に並ぶように,間欠的に接着剤を塗布し,バックシート120の連続体に対しては,接着剤吐出ノズル10の吐出口11を介して,第1シート30の走行方向に沿って連続的に接着剤を塗布することが好ましい。
また,この場合に,重ね合わせ工程においては,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤を塗布した部分が,使い捨ておむつの股下域の左右両側方それぞれの縁部に位置し,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤を塗布していない部分が,使い捨ておむつの前身頃側及び後身頃側の長さ方向の端縁に位置するように,レッグ伸縮部材140連続体を,トップシート110の連続体とバックシート120の連続体の間に挟み込んで重ね合わせることが好ましい。In the manufacturing method of the disposable diaper of the present invention, in the adhesive application step, the continuous body of the leg
Further, in this case, in the overlapping process, the portions where the adhesive is applied to the continuous body of the leg
さらに,本発明の使い捨ておむつの製造方法では,重ね合わせ工程の後に,レッグ伸縮部材140に接着剤が塗布されていない部分において,少なくとも,レッグ伸縮部材140を,走行方向と直交する方向に切断する切断工程を含むことが好ましい。 Furthermore, in the method for manufacturing a disposable diaper according to the present invention, after the overlapping process, at least the leg
上記のように,いわゆるカットバックを行なって,レッグ伸縮部材140をトップシート110とバックシート120の間に固定すると,前身頃側の長手方向端部,及び後身頃の長手方向端部において,トップシート110とバックシート120が非接合状態となって,開口部が形成されることなる。この点,本発明では,レッグ伸縮部材140の固定位置のすぐ近傍にも,バックシート120に対し接着剤を付着させることができるため,使い捨ておむつの長手方向端縁にトップシート110とバックシート120が接合されない開口部が生じた場合でも,この開口部の面積を小さくすることができ,この開口部から,吸収体130の構成物が外部に漏れ出すことを効率的に防止できる。例えば,レッグ伸縮部材140の切断工程において,レッグ伸縮部材140と共に,トップシート110及びバックシート120を切断することとしてもよいし,トップシート110及びバックシート120は完全に切断せずに,これらの間に挟まれたレッグ伸縮部材140のみを切断することとしてもよい。 As described above, when the leg
本発明によれば,二層のシートの間に弾性伸縮部材を固定するにあたり,弾性伸縮部材自体に直接接着剤を塗布して二層のシートを接着すると共に,この弾性伸縮部材の固定位置のすぐ近傍にも接着剤を塗布して,二層のシートの間に生じる隙間が少なくなるように接着できる。 According to the present invention, in fixing the elastic stretchable member between the two layers of sheets, the adhesive is directly applied to the elastic stretchable member itself to bond the two layers of sheets, and the fixing position of the elastic stretchable member is fixed. Adhesive can also be applied in the immediate vicinity so that the gap between the two layers is reduced.
また,本発明によれば,カットバックによって,使い捨ておむつのトップシートとバックシートの間に,レッグ伸縮部材の配置したことにより,この使い捨ておむつの長手方向端縁にトップシートとバックシートが接合されない開口部が形成された場合であっても,効率的に,この開口部から吸収体の構成物が外部に漏れ出しにくくする技術を提供できる。 Moreover, according to this invention, a top sheet | seat and a back sheet | seat are not joined to the longitudinal direction edge of this disposable diaper by arrange | positioning a leg expansion-contraction member between the top sheet | seat and back sheet | seat of a disposable diaper by cutback. Even when the opening is formed, it is possible to efficiently provide a technique that makes it difficult for the components of the absorber to leak out of the opening.
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiments described below, but includes those appropriately modified by those skilled in the art from the following embodiments.
In this specification, “A to B” means “A to B”.
(1.伸縮シートの製造方法:第1の実施形態)
図1は,本発明の第1の実施形態に係る伸縮シートの製造方法の概要を示している。図1に示されるように,本発明の実施形態では,一又は複数本の糸状又は帯状の弾性伸縮部材20を,第1シート30及び第2シート40の間に固定することにより,伸縮シート1を製造する。(1. Manufacturing method of elastic sheet: first embodiment)
FIG. 1: has shown the outline | summary of the manufacturing method of the elastic sheet which concerns on the 1st Embodiment of this invention. As shown in FIG. 1, in the embodiment of the present invention, one or a plurality of thread-like or belt-like elastic
本発明では,弾性伸縮部材20を第1シート30及び第2シート40の間に接着するために,公知の接着剤塗布装置が利用される。接着剤塗布装置は,少なくとも,接着剤を対象物に対して吐出するための接着剤吐出ノズル10を備える。図1においては,接着剤吐出ノズル10のみを描画し,その他の接着剤塗布装置の構成については,図示を省略している。本発明において,接着剤塗布装置としては,例えば,ホットメルト接着剤を接着剤吐出ノズル10に供給し,この接着剤吐出ノズル10を介して,ホットメルト接着剤を対象物に塗布するための構成を有するものであれば,適宜公知の装置を用いることが可能である。ホットメルト接着剤に関する接着剤塗布装置の構成は,例えば,特開2001−259497号等に開示されているものを採用すればよい。その概要を説明すると,一般的な接着剤塗布装置は,接着剤吐出ノズル10,ホットメルト接着剤供給部(図示省略),圧力エアー供給部(図示省略),及びホットエアー供給部(図示省略)を備える。ホットメルト接着剤供給部は,加熱装置を具備している。ホットメルト接着剤は,このホットメルト接着剤供給部において加熱溶解され,液状に保持されている。液状のホットメルト接着剤は,導管を通じて,接着剤吐出ノズル10に移送される。接着剤吐出ノズル10に移送されたホットメルト接着剤は,圧力エアー供給部から供給される圧力エアーによって押し出され,接着剤吐出ノズル10の吐出口11から吐出されて,対象物に塗布される。また,ホットエアー供給部は,加熱した空気(ホットエアー)を,導管を通じて接着剤吐出ノズル10に移送し,接着剤吐出ノズル10のエアー噴出口13を介して,吐出口11から吐出されるホットメルト接着剤に対して,加熱した空気を噴出する。 In the present invention, a known adhesive application device is used to bond the elastic
また,図1に示されるように,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10は,複数の吐出口11と,複数のスリット状案内溝12と,複数のエアー噴出口13と,複数の流入口14とを有している。各流入口14は,吐出口11及びエアー噴出口13のそれぞれに対応して設けられていることが好ましい。各流入口14には,導管を通じて,ホットメルト接着剤供給部,圧力エアー供給部,及びホットエアー供給部から供給されるホットメルト接着剤,圧縮エアー,及びホットエアーが流入する。接着剤吐出ノズル10の各流入口14へと繋がる導管にホットメルト接着剤等を供給する量やタイミングについては,接着剤塗布装置の制御部(図資省略)によって,各導管ごとに制御することができるようになっている。流入口14に供給されたホットメルト接着剤は,圧縮エアーに押し出されて,吐出口11から吐出する。また,流入口14に供給されたホットエアーは,エアー噴出口13から噴出されて,吐出口11から吐出するホットメルト接着剤に吹き付けられる。本実施形態において,接着剤吐出ノズル10は,一つの吐出口11に対し,その周囲の左上,右上,左下,右下の位置に合計四つのエアー噴出口13が設けられている。また,図1に示されるように,接着剤吐出ノズル10は,吐出口11及びエアー噴出口13の下部に,複数のスリット状案内溝12が形成されている。各スリット状案内溝12は,複数の吐出口11のそれぞれの真下の位置に設けられており,弾性伸縮部材を複数の吐出口11のそれぞれの位置に案内する。 As shown in FIG. 1, the
具体的に説明すると,図1に示されるように,長尺の複数の弾性伸縮部材20は,一定方向を走行方向として,公知の搬送ローラ等によって搬送されている。これに対し,接着剤吐出ノズル10は,弾性伸縮部材20の走行方向と直交するようにして,この弾性伸縮部材20の搬送経路の上方に配置されている。また,接着剤吐出ノズル10には,吐出口11及びスリット状案内溝12が,弾性伸縮部材20の走行方向と直交する方向(直交方向)に並ぶようにして複数個形成されている。複数の吐出口11のそれぞれの間の間隔は,例えば,1mm〜10mm,又は3mm〜7mm程度であることが好ましい。また,接着剤吐出ノズル10には,複数の吐出口11それぞれの直下に,複数のスリット状案内溝12が形成されている。このため,複数の弾性伸縮部材20は,接着剤吐出ノズル10の複数のスリット状案内溝12に嵌り込みつつ,その走行方向に沿って搬送される。このようにして,複数の弾性伸縮部材20は,各スリット状案内溝12によって,複数の吐出口11のそれぞれの真下の位置に案内されるため,吐出口11から吐出された接着剤が弾性伸縮部材20に確実に付着するようになる。 Specifically, as shown in FIG. 1, the plurality of long elastic
その他,上記した接着剤吐出ノズル10の構成としては,公知のものを採用すればよい。上述したように糸状又は帯状の弾性伸縮部材をスリット状案内溝によって案内しつつ,接着剤を塗布することが可能なノズルは,一般的に,シュアラップノズルと呼ばれる。シュアラップノズルの構成については,例えば,特開2004−352494号公報及び特開2010−227921号公報に開示されている構成を適宜採用することができる。また,シュアラップノズルの実施例としては,ノードソン社製のホットメルト接着剤塗布用のシュアラップノズルを採用することとしてもよい。 In addition, a known configuration may be adopted as the configuration of the
なお,図1に示した実施形態では,接着剤吐出ノズル10が複数の吐出口11とスリット状案内溝12を有するものとして一体成型された例を示しているが,接着剤吐出ノズル10は,分割されたノズルが連結した構造となっていてもよい。例えば,接着剤吐出ノズル10は,一つの吐出口11と一つのスリット状案内溝12を有するノズルが,2つ以上に連なって形成されたものであってもよい。また,接着剤吐出ノズル10は,複数の吐出口11と複数のスリット状案内溝12を有するノズルが,2つ以上に連なって形成されたものであってもよい。また,複数のノズルを連結して接着剤吐出ノズル10を構成する場合,複数のノズルごとに,それぞれのノズルに対してホットメルト接着剤を供給する接着剤塗布装置が設けられていてもよい。例えば,分割された2つのノズルを連結して接着剤吐出ノズル10を構成する場合,それぞれのノズルにホットメルト接着剤を供給する接着剤塗布装置を2つ設ければよい。 In the embodiment shown in FIG. 1, an example in which the
上記した接着剤吐出ノズル10を備える接着剤塗布装置を利用し,本発明の伸縮シートの製造方法では,弾性伸縮部材20を,第1シート30及び第2シート40の間に固定する。まず,伸縮シートの製造方法では,図1に示されるように,複数の弾性伸縮部材20と,第1シート30とが,走行方向を一致させて,公知の搬送ローラ等によって搬送される。このときに,複数の弾性伸縮部材20は,一定の張力が付与されており,例えば,弾性伸縮部材20が弛緩した状態の長さを100%とした場合に,120%〜300%又は150%〜200%程度の伸長率となっている。また,第1シート30に対しても,弛まずに搬送できる程度の張力が付与されており,第1シート30は,走行方向に張った状態となっている。また,図1に示されるように,複数の弾性伸縮部材20の搬送経路の真下に,第1シート30の搬送経路が設定されている。このように,複数の弾性伸縮部材20と第1シート30は,少なくとも一時的に上下に並んで搬送される。 In the elastic sheet manufacturing method of the present invention, the elastic
そして,上記した接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10は,複数の弾性伸縮部材20と第1シート30とが上下に並んで走行している位置に配置されている。特に,接着剤吐出ノズル10の吐出口11は,複数の弾性伸縮部材20の搬送経路のさらに上方に位置する。本実施形態において,接着剤吐出ノズル10の配置位置は固定されており,不動である。図1に示されるように,接着剤吐出ノズル10は,弾性伸縮部材20と第1シート30を横断するように,その搬送方向に直交する方向を長手として配置されており,接着剤吐出ノズル10に形成された複数の吐出口11及びスリット状案内溝12は,この直交方向に沿って並んで形成されている。そして,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝12のうち,いずれか一つ以上のスリット状案内溝12aには,複数の弾性伸縮部材20が挿通している。このため,スリット状案内溝12aに挿通された複数の弾性伸縮部材20に対しては,吐出口11aから吐出された接着剤が塗布され,弾性伸縮部材20の外周面が接着剤によって被覆される。他方,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝12のうち,弾性伸縮部材20が挿通されないスリット状案内溝12bが,少なくとも一つ以上存在する。このように,弾性伸縮部材20が挿通されないスリット状案内溝12bが存在すると,そのスリット状案内溝12bの上方に位置する吐出口11から接着剤が吐出した場合,その接着剤は,複数の弾性伸縮部材20の搬送経路の下方に位置する第1シート30に付着する。すなわち,スリット状案内溝12bに弾性伸縮部材20が挿通されていないと,吐出口11から吐出された接着剤は,弾性伸縮部材20には付着せずにそのまま重力に従って落下する。そうすると,吐出口11から吐出された接着剤は,複数の弾性伸縮部材20の搬送経路の下方に位置する第1シート30に塗布されることとなる。図1において,第1シート30に塗布された接着剤を,符号31で示している。図1に示されるように,接着剤吐出ノズル10は不動であるのに対し,第1シート30は一定方向に走行しているため,その走行方向に沿って延びるように接着剤が塗布される。このようにすれば,接着剤吐出ノズル10を用いて,弾性伸縮部材20及び第1シート30に対して,同時に接着剤を塗布することが可能になる。 And the
図1に示された実施形態において,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝12のうち,左右外側に位置する2つのスリット状案内溝12は,弾性伸縮部材20が挿通されないスリット状案内溝12bとなっている。他方,弾性伸縮部材20が挿通されないスリット状案内溝12bの間に位置する複数のスリット状案内溝12は,弾性伸縮部材20が挿通されるスリット状案内溝12aとなっている。このような配置とすることで,複数の弾性伸縮部材20が存在する領域の左右外側の部分において,第1シート30と第2シート40とを接着することができる。ただし,複数のスリット状案内溝12のうち,どのスリット状案内溝12に弾性伸縮部材20を挿通するかは,伸縮シート1の用途などに合わせて適宜設計することができる。例えば,弾性伸縮部材20が挿通されるスリット状案内溝12aと,弾性伸縮部材20が挿通されないスリット状案内溝12bとが,交互になるように弾性伸縮部材20を配置してもよい。 In the embodiment shown in FIG. 1, among the plurality of slit-shaped
なお,接着剤吐出ノズル10を介して接着剤を塗布する時点において,弾性伸縮部材20と第1シート30は,第1シートが形成する面の垂直方向に,所定距離離れたものであることが好ましい。例えば,弾性伸縮部材20と第1シート30の垂直方向の離間距離は,5mm〜50mmであることが好ましい。弾性伸縮部材20と第1シート30の離間距離が5mm未満であると,接着剤吐出ノズル10を介して接着剤を塗布するときに,弾性伸縮部材20と第1シート30が接触する可能性があり,互いにその搬送を妨げる恐れがあるため好ましくない。他方,弾性伸縮部材20と第1シート30の離間距離が50mmを超えるものであると,接着剤吐出ノズル10と第1シート30の間の距離が離れすぎてしまい,第1シート30に対して,適切な位置に接着剤を塗布することが困難になる。このため,弾性伸縮部材20と第1シート30の垂直方向の離間距離は,5mm〜50mmであることが好ましく,10mm〜30mmであることが特に好ましい。 It should be noted that when the adhesive is applied through the
また,接着剤吐出ノズル10の吐出口11から吐出される接着剤の量や,接着剤を吐出するタイミングは,吐出口11のそれぞれについて制御することができる。すなわち,接着剤吐出ノズル10には,吐出口11のそれぞれに対応して,流入口14が設けられているため,接着剤塗布装置の制御装置(図示省略)は,導管を介して各流入口14に供給するホットメルト接着剤の量や,各流入口14に送り込む圧縮エアーのタイミングを調節することができる。また,接着剤塗布装置の導管には,制御装置により開閉が制御される弁が設けられており,この弁を開閉させることで,接着剤吐出ノズル10の各吐出口11から接着剤が吐出されるタイミングを調整することとしてもよい。例えば,接着剤塗布装置は,弾性伸縮部材20及び/又は第1シート30に対し,接着剤の塗布する部分(接着剤塗布部)と,接着剤を塗布しない部分(接着剤非塗布部)が交互になるように,間欠的に接着剤を塗布することができる。また,接着剤塗布装置は,弾性伸縮部材20及び/又は第1シート30に対し,連続的に接着剤を塗布することもできる。そして,接着剤塗布装置は,間欠的に接着剤を吐出させるか,連続的に接着剤を吐出させるかを,各吐出口11のそれぞれについて独立して制御することができる。 Further, the amount of adhesive discharged from the
図1に示されるように,本実施形態において,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10の搬送方向下流側には,上下一対の合わせローラ50が位置している。上記工程において,接着剤が塗布された複数の弾性伸縮部材20と第1シート30は,図示しない搬送ローラによって,接着剤吐出ノズル10の下流側へと搬送され,一対の合わせローラ50の間に導入される。また,弾性伸縮部材20の搬送経路のさらに上方には,第2シート40の搬送経路が設定されている。第2シート40は,図示しない搬送ローラによって,弾性伸縮部材20及び第1シート30と同一方向に搬送させられており,弾性伸縮部材20及び第1シート30と共に,一対の合わせローラ50の間へと導入される。そして,この一対の合わせローラ50によって挟み込んで加圧されることにより,下から順に,第1シート30,弾性伸縮部材20,及び第2シート40の順で重なり合う。すなわち,第1シート30と第2シート40の間に,複数の弾性伸縮部材20が挟み込まれる。ここで,複数の弾性伸縮部材20には,接着剤が塗布されているため,複数の弾性伸縮部材20は,これを挟み込む第1シート30と第2シート40に固定される。また,第1シート30にも,接着剤が塗布されているため,これを利用して,第1シート30と第2シート40が接着される。なお,図示は省略するが,上記構成物品を重ね合わせる前に,第2シート40にも,他の接着剤塗布装置を利用して接着剤を塗布しておくこともできる。このようにして,第1シート30と第2シート40の間に複数の弾性伸縮部材20が介在する伸縮シート1を製造することができる。 As shown in FIG. 1, in the present embodiment, a pair of upper and
また,図1において図示は省略するが,一対の合わせローラ50のさらに下流側において,伸縮シート1を,搬送方向と直交する方向に切断し,伸縮シート1を個別に分離したものに成型することも可能である。詳しくは,他の実施形態の説明において述べるが,弾性伸縮部材20に対し間欠的に接着剤を塗布した場合,伸縮シート1を切断する位置は,この弾性伸縮部材20に対して接着剤が塗布されていない部分であることが好ましい。 Further, although not shown in FIG. 1, on the further downstream side of the pair of
上記伸縮シート1を構成する弾性伸縮部材20,第1シート30,及び第2シート40としては,適宜公知の材料を採用することができる。 As the elastic
例えば,弾性伸縮部材20には,糸状又は帯状の弾性ゴムを適用することが好ましい。このようなゴム材としては,スチレン系ゴム,オレフィン系ゴム,ウレタン系ゴム,エステル系ゴム,ポリウレタン,ポリエチレン,ポリスチレン,スチレンブタジエン,シリコーン,又はポリエステル等の素材を用いることができる。 For example, it is preferable to apply a thread-like or belt-like elastic rubber to the elastic
また,第1シート30及び第2シート40としては,液透過性シートや,液不透過性シートを用いることができる。液透過性シートの例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,液透過性シートとしては,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,又はナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維に親水化処理を施して,不織布にしたものを用いることとしてもよい。また,液透過性シートを構成する不織布としては,綿等の天然繊維を,スパンボンド法,スパンレース法,サーマルボンド法,メルトブローン法,又はニードルパンチ法等の加工法によって加工したものが挙げられる。不織布の加工法のうち,スパンボンド法により形成された不織布は,柔軟性及びドレープ性に優れている。また,サーマルボンド法は,嵩高でソフトな不織布を得られるというメリットがある Further, as the
他方,液不透過性シートとしては,ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートであり,少なくとも遮液性を有するシート材が用いられる。また液透過性シートとしては,ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に,無機充填剤を混練してシートを成形した後,延伸することにより得られる微多孔性の通気性樹脂シートを用いることもできる。その他,液透過性シートとしては,ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布シートや,防水フィルムを介在して実質的な液不透過性を確保した不織布シートを用いることもできる。 On the other hand, the liquid-impermeable sheet is an olefin-based resin sheet such as polyethylene or polypropylene, and a sheet material having at least liquid shielding properties is used. In addition, as the liquid-permeable sheet, a microporous air-permeable resin sheet obtained by kneading an inorganic filler in an olefin resin such as polyethylene or polypropylene, forming the sheet, and then stretching the sheet may be used. it can. In addition, as the liquid permeable sheet, a laminated non-woven sheet in which a non-woven fabric is laminated on a polyethylene sheet or the like, or a non-woven sheet having substantial liquid impermeability through a waterproof film can be used.
なお,本発明において,弾性伸縮部材20は,別々に分離した第1シート30と第2シート40の間に挟持されるものである必要なく,一枚のシート部材を折り返して形成された第1シート30と第2シート40の間に挟持されるものであってもよい。 In the present invention, the elastic
上記のようにして形成された伸縮シート1は,種々の用途に用いることができる。例えば,伸縮シート1を使い捨ておむつの構成部材として利用する場合,伸縮シート1は,主に,使い捨ておむつの脚周りや,腰周り,腹周りの部分にギャザーを形成するためのシートとして利用することができる。以下では,上述した伸縮シートの製造方法を,ギャザーを備える使い捨ておむつの製造方法に応用した実施形態について説明する。 The
(2.使い捨ておむつの製造方法:第2の実施形態)
図2は,本発明の第2の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法によって製造した使い捨ておむつ100を示す平面図である。図2に示されるように,第2の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法は,主に,いわゆるテープ型の使い捨ておむつを製造するときに使用される。なお,テープ型の使い捨ておむつとは,後身頃102の両側部から延出するように接着テープ104が取り付けられ,着用時に,この接着テープ104を利用して前身頃101と後身頃102を連結させる構造の使い捨ておむつである。また,図3は,図2におけるA1−A1線の位置で,使い捨ておむつ100の股下域103を切断した端面図を示している。また,図4は,図2におけるA2−A2線の位置で,使い捨ておむつ100の前身頃101の長手方向端縁部を切断した端面図を示している。(2. Disposable diaper manufacturing method: second embodiment)
FIG. 2 is a plan view showing a
図2〜図4に示されるように,使い捨ておむつ100は,着用者の腹部に接する前身頃101と,着用者の背部に接する後身頃102と,前身頃101と後身頃102の間に位置する股下域103に,その長手方向に区分される。また,使い捨ておむつ100は,液透過性のトップシート110と,液不透過性のバックシート120と,これらのシートの間に前身頃101から後身頃102にかけて介装される吸収体130と,を有する。すなわち,吸収体130は,着用時に,着用者の肌に対向する面(肌対向面)がトップシート110によって被覆され,その反対側の着用者の肌に対向しない面(肌非対向面)がバックシート120によって被覆される。また,トップシート110とバックシート120は,吸収体130の幅方向の左右外側,及び長手方向の上下外側に延出しており吸収体130の周囲において,トップシート110とバックシート120同士が互いに接合されている。また,使い捨ておむつ100は,前身頃1と後身頃2の間に位置する股下域103において,左右両側方に延出したトップシート110とバックシート120の間に,おむつの長手方向に沿って糸ゴムや平ゴム等の複数のレッグ伸縮部材140が配設されている。このように,レッグ伸縮部材140を,おむつの股下域103における左右側縁部において,トップシート110とバックシート120の間に固定されることにより,おむつの脚部周り部分に,レッグギャザーが形成される。このレッグギャザーは,使い捨ておむつ100を装着した場合に,着用者の脚周りにフィットするように伸縮可能な構造となっており,おむつの股下域103におけるフィット性を高めて,尿などの体液の横漏れを防止する。 As shown in FIGS. 2 to 4, the
また,図2〜図4に示されるように,トップシート110の肌対向面には,使い捨ておむつの幅方向の左右両側に,立体ギャザーを形成するための一対のサイドシート150が取り付けられていてもよい。一対のサイドシート150は,使い捨ておむつの長手方向両端部分が,トップシート110に完全に接合されている。他方,一対のサイドシート150は,使い捨ておむつの股下域103を含む領域において,その幅方向内側の端縁が,トップシート110に接合されない自由端部となっており,この自由端部には,一又は複数本の立体ギャザー伸縮部材160が,使い捨ておむつの長手方向に沿って伸長状態で固定されている。これにより,一対のサイドシート150の自由端部は,立体ギャザー伸縮部材160際に,着用者の肌に当接する方向に向かって起立し,着用者が排泄した体液の横漏れを防止する立体ギャザー(漏防壁)として機能する。 Also, as shown in FIGS. 2 to 4, a pair of
ここで,トップシート110とバックシート120の間に,レッグ伸縮部材140を接着剤によって固定する工程は,上述した第1の実施形態に係る伸縮シートの製造方法と同様に行うことができる。すなわち,第1の実施形態における弾性伸縮部材20,第1シート30,及び第2シート40は,それぞれ,第2の実施形態におけるレッグ伸縮部材140,バックシート120,及びトップシート110に相当する。 Here, the step of fixing the leg
具体的に説明すると,図5には,第2の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法の概要が示されている。第2の実施形態においても,上記第1の実施形態と同様に,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10を介して,複数のレッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120の連続体に対して,接着剤が塗布される(図1参照)。ここにいうバックシート等の「連続体」とは,バックシート等が使い捨ておむつの製造段階において連続して連なっている部材を意味し,その連続体が個別に切断されることにより,最終的にバックシート等として扱われる部材を意味する。図5に示されるように,トップシート110とバックシート120の間に,複数のレッグ伸縮部材140を固定するにあたり,まず,複数の複数のレッグ伸縮部材140の連続体と,バックシート120の連続体とが,走行方向を一致させて,公知の搬送ローラ等によって搬送される。このとき,本実施形態では,レッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120の連続体は,使い捨ておむつの長手方向に連なっており,この使い捨ておむつの長手方向を走行方向として搬送される。この搬送工程において,複数のレッグ伸縮部材140の連続体は,一定の張力が付与されており,例えば,120%〜300%又は150%〜200%程度の伸長率となっている。また,バックシート120の連続体に対しても,弛まずに搬送できる程度の張力が付与されており,バックシート120の連続体は,走行方向に張った状態となっている。また,複数のレッグ伸縮部材140の連続体の搬送経路の真下に,バックシート120の連続体の搬送経路が設定されており,複数のレッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120の連続体は,少なくとも一時的に上下に並んで搬送される。 If demonstrating it concretely, FIG. 5 shows the outline | summary of the manufacturing method of the disposable diaper which concerns on 2nd Embodiment. Also in the second embodiment, similarly to the first embodiment, the continuous body of the plurality of leg
そして,複数のレッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120の連続体とが上下に並んで走行している位置に,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10が配置されている。接着剤吐出ノズル10の配置位置は固定されており,レッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120の連続体を横断するように,その搬送方向に直交する方向を長手として配置されている。そして,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝のうち,いずれか一つ以上のスリット状案内溝には,複数のレッグ伸縮部材140の連続体が挿通している。このため,スリット状案内溝に挿通された複数のレッグ伸縮部材140の連続体に対しては,吐出口から吐出された接着剤が塗布され,レッグ伸縮部材140の連続体の外周面が接着剤によって被覆される。他方,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝のうち,レッグ伸縮部材140の連続体が挿通されないスリット状案内溝が,少なくとも一つ以上存在する。このように,レッグ伸縮部材140の連続体が挿通されないスリット状案内溝が存在すると,そのスリット状案内溝の上方に位置する吐出口から接着剤が吐出した場合,その接着剤は,複数のレッグ伸縮部材140の連続体の搬送経路の下方に位置するバックシート120の連続体に付着する。図5等において,バックシート120に塗布された接着剤を,符号121にて示している。図5に示されるように,接着剤吐出ノズル10は不動であるのに対し,レッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120の連続体は,使い捨ておむつの長手方向を走行方向として搬送されているため,その走行方向に沿って延びるように接着剤が塗布される。このようにすれば,接着剤吐出ノズル10を用いて,レッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120の連続体に対して,同時に接着剤を塗布することが可能になる。 The
また,上記した接着剤を塗布する工程において,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤を塗布するときには,レッグ伸縮部材140の連続体の長手方向に,接着剤を塗布する部分(接着剤塗布部141)と,接着剤を塗布しない部分(接着剤非塗布部142)が交互に並ぶように,間欠的に接着剤が塗布される。図5においては,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤を塗布した部分を,符号141で示し,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤を塗布していない部分を,符号142で示している。図5に示されるように,レッグ伸縮部材140の接着剤塗布部141は,使い捨ておむつの股下域103に相当する部分に形成され,レッグ伸縮部材140の接着剤非塗布部142は,少なくとも,使い捨ておむつの前身頃101の長手方向端縁と,後身頃102の長手方向端縁に相当する部分に形成される。このように,レッグ伸縮部材140に対して間欠的に接着剤が塗布されるように,接着剤塗布装置の吐出口から接着剤を塗布するタイミングが制御される。他方,図5に示されるように,接着剤を塗布する工程において,バックシート120の連続体に対して接着剤を塗布するときには,使い捨ておむつの長手方向に,接着剤を塗布する部分が連なるように,連続的に接着剤を塗布することが好ましい。すなわち,接着剤塗布装置は,バックシート120の連続体に接着剤を塗布する吐出口からは,途切れることなく接着剤を吐出し続ける。このように,接着剤塗布装置は,接着剤吐出ノズル10を介して,レッグ伸縮部材140の連続体に対しては,接着剤を間欠的に塗布し,バックシート120の連続体に対しては,接着剤を連続的に塗布する。 Further, in the step of applying the adhesive, when the adhesive is applied to the continuous body of the leg
また,上記した接着剤を塗布する工程において,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝のうち,幅方向の左右外側に位置する2つのスリット状案内溝は,レッグ伸縮部材140の連続体が挿通されないスリット状案内溝となっている。他方,レッグ伸縮部材140の連続体が挿通されないスリット状案内溝の間に位置する複数のスリット状案内溝は,レッグ伸縮部材140の連続体が挿通されるスリット状案内溝となっている。このような配置とすることで,図5に示されるように,複数のレッグ伸縮部材140の連続体が存在する領域の左右外側の部分において,バックシート120の連続体に対して接着剤を塗布することができる。すなわち,バックシート120の連続体に対して連続的に塗布された接着剤の間の領域に,レッグ伸縮部材140が固定されるようになる。 Further, in the above-described step of applying the adhesive, among the plurality of slit-shaped guide grooves formed in the
第2の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法では,上記接着剤を塗布する工程において,レッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120の連続体に対し同時に接着剤を塗布した後,このレッグ伸縮部材140の連続体とバックシート120連続体の上(肌対向面側)に,これらの搬送方向に沿った所定間隔で,吸収体130を配置していく。図5に示されるように,吸収体130は,例えば,使い捨ておむつの前身頃側と後身頃側が幅広となり,股下域において幅狭となった砂時計型に成型されており,使い捨ておむつの股下域に相当する位置において,レッグ伸縮部材140の連続体と重畳しないように配置される。なお,吸収体130は,使い捨ておむつの前身頃側と後身頃側において,レッグ伸縮部材140の連続体と重畳するものであってもよい。吸収体130をバックシート120の上(肌対向面側)に固定するにあたり,吸収体130の裏面(肌非対向面側)に接着剤を塗布しておくこととしてもよいし,バックシート120の上(肌対向面側)に接着剤を塗布しておくこととしてもよい。 In the manufacturing method of the disposable diaper according to the second embodiment, in the step of applying the adhesive, after applying the adhesive to the continuous body of the leg
上記のようにして吸収体130をバックシート120上に固定した後,吸収体130のさらに上方(肌対向面側)に,トップシート110の連続体を重ね合わせる。トップシート110の連続体は,搬送ローラ等によって,レッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120の連続体と同一方向に搬送させられており,レッグ伸縮部材140の連続体及びバックシート120と共に,合わせローラ等に導入されて重ね合わされる。これにより,少なくとも使い捨ておむつの股下域103の幅方向左右側方に相当する位置において,複数のレッグ伸縮部材140の連続体が,トップシート110の連続体とバックシート120の連続体の間に固定されることとなる。すなわち,複数のレッグ伸縮部材140の連続体には,接着剤が塗布されているため,レッグ伸縮部材140の連続体は,これを挟み込むトップシート110の連続体とバックシート120の連続体に固定される。また,バックシート120にも,接着剤が塗布されているため,これを利用して,トップシート110の連続体とバックシート120の連続体が接着される。なお,図示しない工程において,上記構成物品を重ね合わせる前に,トップシート110の連続体にも,他の接着剤塗布装置を利用して接着剤を塗布しておくこともできる。このようにして,トップシート110の連続体とバックシート120の連続体の間に複数のレッグ伸縮部材140の連続体を介在させることができる。 After the
上記のように,バックシート120の連続体及び吸収体130の上にトップシート110の連続体を重ね合わせた後,このトップシート110の連続体のさらに上(肌対向面側)に,一対のサイドシート150の連続体を固定することもできる。なお,一対のサイドシート150の連続体は,立体ギャザー伸縮部材160が取り付けられた状態で,トップシート110の連続体の上に固定されるものであることが好ましい。 As described above, after the continuum of the
その後,図5に示されるように,バックシート120の連続体,レッグ伸縮部材140の連続体,トップシート110の連続体,及びサイドシート150の連続体が重ね合わされた積層部材は,その搬送方向と直交する方向(使い捨ておむつの幅方向)に沿って,切断される。これらの積層部材の切断位置は,レッグ伸縮部材140の連続体に対して接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部142であって,搬送方向に並ぶ吸収体130同士の間の位置である。すなわち,この切断位置は,使い捨ておむつの前身頃側及び後身頃側の長手方向端縁に相当する。このように積層部材を搬送方向と直交する方向に切断することにより,個別の使い捨ておむつ100が成型される。 After that, as shown in FIG. 5, the laminated member in which the continuous body of the
さらに,上記のように,レッグ伸縮部材140の連続体を含む積層部材を,このレッグ伸縮部材140の連続体の接着剤非塗布部142において切断するすると,レッグ伸縮部材140の連続体は,接着剤非塗布部141が張力を失って収縮し,トップシート110とバックシート120の間に固定されている接着剤塗布部141寄りの位置まで引き込まれるように戻ってくる(いわゆるカットバック)。そして,レッグ伸縮部材140の接着剤非塗布部141は,トップシート110とバックシート120のいずれにも固定されない自由部分となる。なお,図2や図5において,レッグ伸縮部材140の直線部分は,接着剤塗布部141を示し,レッグ伸縮部材140の波状部分は,接着剤非塗布部142を示している。 Further, as described above, when the laminated member including the continuous body of the leg
上記構成に従うことにより,図2から図4に示した形態の使い捨ておむつ100が製造される。ただし,レッグ伸縮部材140を持つ使い捨ておむつを製造するにあたり,上記のように,おむつの長手方向に連なったトップシート110の連続体とバックシート120の連続体の間に,おむつの長手方向に沿ってレッグ伸縮部材140の連続体を配置し,このレッグ伸縮部材140の連続体の接着剤塗布部141を,張力を付与した状態で固定した上で,このレッグ伸縮部材140の連続体の接着剤非塗布部142を切断して引き戻す,いわゆるカットバックを行う場合,切断時にレッグ伸縮部材140が股下域103の方向に引き戻されるのを妨げないようにするために,レッグ伸縮部材140の延長線上において,トップシート110とバックシート120を接着しない状態にしておくことが必要となる。そうすると,図4における端面図に示されるように,個別の使い捨ておむつ100に成型された際の,前身頃101側の長手方向端部,及び後身頃102の長手方向端部において,トップシート110とバックシート120が非接合状態となることにより,開口部OSが形成されることなる。この前身頃301側等の長手方向端部に形成された開口部OSからは,吸収体を構成するパルプ繊維や高吸水性樹脂(SAP)が漏れ出す恐れがある。この点,図4の端面図に示されるように,本発明の製造方法によって製造された使い捨ておむつ100は,図13に示された従来の使い捨ておむつ300と比較し,前身頃301側等の長手方向端部に形成される開口部OSの面積が小さくなっている。これは,本発明の製造方法では,接着剤吐出ノズル10を利用して,レッグ伸縮部材140とバックシート120に対して同時に接着剤を塗布することとしているため,レッグ伸縮部材140の固定位置のすぐ近傍であっても,バックシート120に対し接着剤を付着させることができるからである。特に,本実施形態では,図3の端面図に示されるように,複数のレッグ伸縮部材140の固定位置のすぐ両隣に,トップシート110とバックシート120を接合する接着剤121が位置するようになる。このようにして,複数のレッグ伸縮部材140の固定位置のすぐ両隣の位置において,トップシート110とバックシート120を接着剤121によって接合することにより,前身頃301側等の長手方向端部に形成される開口部OSの面積が小さくすることができる。これにより,この開口部OSから吸収体130を構成するパルプ繊維などが漏れ出すことを防止できる。 By following the above configuration, the
なお,図2から図4に示した実施形態において,バックシート120に対して2条で接着剤121を塗布して,その2条の接着剤141の間に,レッグ伸縮部材140を固定することとしているが,バックシート120に接着剤121を塗布する位置や,バックシート120にレッグ伸縮部材140を固定する位置は,上記実施形態に限定されるものではない。例えば,図示は省略するが,バックシート120に対して3条以上で接着剤121を塗布することとしてもよい。また,例えば,接着剤121,レッグ伸縮部材140,接着剤121,レッグ伸縮部材140,接着剤121のように,接着剤121とレッグ伸縮部材140を交互に配置することともできる。このように,2条の接着剤121の間に,複数のレッグ伸縮部材140を固定し,さらに,複数のレッグ伸縮部材140の間に,接着剤121を塗布することで,前身頃301側等の長手方向端部に形成される開口部OSの面積をより小さくすることができる。 In the embodiment shown in FIGS. 2 to 4, the adhesive 121 is applied to the
(3.使い捨ておむつの製造方法:第3の実施形態)
続いて,図6〜図9を参照して,本発明の第3の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法について説明する。第3の実施形態は,上述した第1の実施形態に係る伸縮シートの製造方法を,使い捨ておむつの製造方法に応用したものである。第3の実施形態は,主に,ウエストギャザーを有するパンツ型使い捨ておむつ200の製造方法に適用される。パンツ型の使い捨ておむつ200とは,前身頃201と後身頃202の両側部が予め接合され,着用者の腰周りに相当する位置にウエスト開口部が形成され,着用者の両脚部に相当する位置にレッグ開口部が形成された構造を有するタイプの使い捨ておむつである。また,パンツ型の使い捨ておむつ202は,ウエスト開口部に近い部位に,伸長状態のウエスト伸縮部材208が複数本配置され,レッグ開口部に近い部位に,伸長状態のレッグ伸縮部材206が複数本配置されている。このようなウエスト伸縮部材やレッグ伸縮部材は,収縮することによって,ウエスト開口部に近い部位やレッグ開口部に近い部位にギャザーを形成するため,ウエスト伸縮部材やレッグ伸縮部材を配置することで,おむつのフィット性を向上させることができる。(3. Manufacturing method of disposable diaper: Third embodiment)
Then, with reference to FIGS. 6-9, the manufacturing method of the disposable diaper which concerns on the 3rd Embodiment of this invention is demonstrated. 3rd Embodiment applies the manufacturing method of the elastic sheet which concerns on 1st Embodiment mentioned above to the manufacturing method of a disposable diaper. The third embodiment is mainly applied to a method for manufacturing a pants-type
図6は,使い捨ておむつ200を製造する一連の工程を概念的に示した図である。図6では,矢印Aで示された方向が,おむつを構成する各種部材が搬送される搬送方向となっている。図6は,特に,パンツ型の使い捨ておむつ200を製造する方法の実施形態を示している。図6に示されるように,各種部材の搬送方向は,製造された使い捨ておむつの幅方向に一致する。また,搬送方向に平面的に直行する方向は,製造された使い捨ておむつの長手方向に一致する。このように,本実施形態において,使い捨ておむつを構成する各種部材は,おむつの幅方向に連続した状態で,この幅方向に一致する方向を搬送方向として搬送される。 FIG. 6 is a diagram conceptually showing a series of steps for manufacturing the
図6に示されるように,本実施形態に係る製造方法では,まず,図示しない原反ロールからアウターシート211の連続体が繰り出されて,おむつの製造ラインに導入される(ステップS1)。アウターシート211は,使い捨ておむつを構成するシート部材のうち,最も外側に位置するシート部材である。アウターシート211としては,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,又はポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いればよい。 As shown in FIG. 6, in the manufacturing method according to the present embodiment, first, a continuous body of the
続いて,アウターシート211の連続体の肌対向面(装着時に着用者の肌に対向する面)に,レッグ伸縮部材206の連続体,及びタミー伸縮部材209の連続体が,伸長状態で複数本ずつ固定される(ステップS2)。タミー伸縮部材209は,アウターシート211の前身頃201と後身頃202を構成する部位のそれぞれに配置される。また,レッグ伸縮部材206は,股下域203の前身頃1側と後身頃2側の部位のそれぞれに,蛇行するようにして,配置される。各種弾性伸縮部材206,209は,例えばホットメルト接着剤などによって固定すればよい。各種弾性伸縮部材206,209は,例えば,シュアラップといった手法によりホットメルト接着剤が直接塗布されることが好ましい。また,レッグ伸縮部材206と,タミー伸縮部材209は,後述するステップにおいて,切断されて部分的に不連続とされる。このため,レッグ伸縮部材206とタミー伸縮部材209を接合する際には,部分的に不連続とすることができるように,接合部分と非接合部分が,搬送方向に交互に連続するように接着剤を塗布することが好ましい。 Subsequently, a plurality of continuous bodies of leg
その後,アウターシート211の連続体に固定されたレッグ伸縮部材206の連続体と,タミー伸縮部材209の連続体の上に,図示しない原反ロールから繰り出されたインナーシート212の連続体が貼合される(ステップS3)。これにより,レッグ伸縮部材206の連続体と,タミー伸縮部材209の連続体は,アウターシート211の連続体とインナーシート212の連続体の間に挟持される。インナーシート212は,アウターシート211の肌対向面側に位置し,着用者の肌に直接接するシート部材である。インナーシート212としては,アウターシート211と同様に,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,又はポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いればよい。インナーシート212の連続体は,例えばカーテンスプレーといった手法によりホットメルト接着剤が全面的に塗布された状態で,アウターシート211の連続体に接合されることが好ましい。 Thereafter, the continuum of the
その後,レッグ伸縮部材206の連続体と,タミー伸縮部材209の連続体は,アウターシート211の連続体とインナーシート212の連続体の間に挟持された状態で,搬送方向と直交する方向に沿った切断線によって間欠的に切断される(ステップS4)。前述したように,レッグ伸縮部材206の連続体と,タミー伸縮部材209の連続体は,アウターシート211の連続体とインナーシート212の連続体の間に,接合部分と非接合部分が交互に連続するように,挟持固定されている。このため,レッグ伸縮部材206とタミー伸縮部材209を,非接合部において切断することで,間欠的に不連続となる。 Thereafter, the continuum of the leg
その後,インナーシート212の連続体の上(肌対向面側)に,吸収性本体213を貼合する(ステップS5)。吸収性本体213は,使い捨ておむつの股下域203を中心として,前身頃201及び後身頃202に掛けて配設される部材であり,尿などの液体を吸収し保持する機能を持つ。吸収性本体213を形成する工程の図示は省略するが,公知の工程によって形成すればよい。吸収性本体213は,例えば,液透過性のトップシートと,液不透過性のバックシートと,トップシートとバックシートの間に介在する吸収体を有している。このため,尿などの液体は,トップシートを透過して,吸収体に吸収保持され,バックシートによって外部への漏出が阻止される。トップシート,バックシート,及び吸収体を構成する材料は,適宜公知の材料を用いることができる。 Then, the absorptive
その後,吸収性本体213が配置された間の領域において,アウターシート211の連続体とインナーシート212の連続体をくり抜き切断することにより,レッグ開口部204を形成する(ステップS6)。すなわち,前身頃側のレッグ伸縮部材206の連続体と,後身頃側のレッグ伸縮部材206は,一定周期で離れるように蛇行しており,この離れた箇所において,レッグ開口部204を形成するための切断が行われる。これにより,使い捨ておむつ200の股下域203の左右両側に,湾曲した曲線状の側縁が形成され,左右一対のレッグ開口部204が画定される。 Thereafter, in the region between the absorbent
続いて,アウターシート211の連続体の肌対向面(装着時に着用者の肌に対向する面)に,ウエスト伸縮部材208の連続体が,伸長状態で複数本ずつ固定される(ステップS7)。ウエスト伸縮部材208の連続体は,アウターシート211の前身頃101と後身頃102を構成する部位のそれぞれに,搬送方向と直交する方向の両端縁から所定間隔空けて配置される。ここで,複数のウエスト伸縮部材208の連続体のそれぞれには,上述した接着剤吐出ノズル(シュアラップノズル)を備える接着剤塗布装置を用いて,ホットメルト接着剤等が塗布される。また,ウエスト伸縮部材208の連続体に接着剤を塗付すると同時に,接着剤吐出ノズル10を介して,吸収性本体213及び,吸収性本体213の下層に位置するインナーシート212の連続体に対しても,接着剤を塗付する。 Subsequently, a plurality of continuous bodies of the waist
その後,アウターシート211の連続体の前身頃201側の端部と後身頃202側の端部とを,肌対向面側に向かって折り返す工程を行う(ステップS8)。例えば,アウターシート211の連続体の両端側には,アウターシート211の連続体の両端部分を,内方に向かって折り返すための一対のセーラー(図示省略)が位置している。一対のセーラー(図示省略)は,アウターシート211の両端部分を挟み込みながら,シート両端部分を内方に案内して折り込む。これにより,アウターシート211の連続体の折返部分211aに,複数のウエスト伸縮部材208の連続体が挟み込まれて固定される。 Thereafter, a step of folding back the end part on the
ここで,上記したステップS7及びステップS8における工程について,図7を参照してさらに詳しく説明する。 Here, the above-described steps S7 and S8 will be described in more detail with reference to FIG.
図7に示されるように,第3の実施形態においても,上記第1の実施形態と同様に,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10を介して,複数のウエスト伸縮部材208の連続体連続体に対し,接着剤を塗布する。図7に示されるように,複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対して接着剤を塗布するにあたり,まず,複数のウエスト伸縮部材208の連続体と,アウターシート211の連続体及びインナーシート212の連続体とが,走行方向を一致させて,公知の搬送ローラ等によって搬送される。このとき,本実施形態では,複数のウエスト伸縮部材208の連続体と,インナーシート212の連続体等は,使い捨ておむつの幅方向に連なっており,この使い捨ておむつの幅方向を走行方向として搬送される。この搬送工程において,複数のウエスト伸縮部材208の連続体は,一定の張力が付与されており,例えば,120%〜300%又は150%〜200%程度の伸長率となっている。また,インナーシート212の連続体等に対しても,弛まずに搬送できる程度の張力が付与されており,インナーシート212の連続体等は,走行方向に張った状態となっている。また,複数のウエスト伸縮部材208の連続体の搬送経路の真下に,インナーシート212の連続体等の搬送経路が設定されており,複数のウエスト伸縮部材208の連続体とインナーシート212の連続体等は,少なくとも一時的に上下に並んで搬送される。 As shown in FIG. 7, in the third embodiment as well, in the same manner as in the first embodiment, a continuous body of a plurality of waist
そして,複数のウエスト伸縮部材208の連続体とインナーシート212の連続体等とが上下に並んで走行している位置に,接着剤塗布装置の接着剤吐出ノズル10が配置されている。接着剤吐出ノズル10の配置位置は固定されており,ウエスト伸縮部材208の連続体とインナーシート212の連続体等の搬送方向に直交する方向を長手として配置されている。そして,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝12のうち,使い捨ておむつの前身頃201及び後身頃202の端縁側に位置する複数のスリット状案内溝12aには,複数のウエスト伸縮部材208の連続体が挿通している。このため,スリット状案内溝12aに挿通された複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対しては,吐出口11から吐出された接着剤が塗布され,ウエスト伸縮部材208の連続体の外周面が接着剤によって被覆される。他方,接着剤吐出ノズル10に形成された複数のスリット状案内溝12のうち,使い捨ておむつの股下域203寄りに位置する一又は複数のスリット状案内溝は,ウエスト伸縮部材208の連続体が挿通されないスリット状案内溝12bとなっている。このように,ウエスト伸縮部材208の連続体が挿通されないスリット状案内溝12bが存在すると,そのスリット状案内溝12bの上方に位置する吐出口11から接着剤が吐出した場合,その接着剤は,複数のウエスト伸縮部材208の連続体の搬送経路の下方に位置するインナーシート212の連続体及び吸収性本体213に付着する。図7等において,接着剤吐出ノズル10を介して,インナーシート212及び吸収性本体213に塗布した接着剤を,符号217で示している。図7に示されるように,接着剤吐出ノズル10は不動であるのに対し,ウエスト伸縮部材208の連続体と,インナーシート212の連続体等は,使い捨ておむつの長手方向を走行方向として搬送されているため,その走行方向に沿って延びるように接着剤が塗布される。特に,本実施形態では,少なくとも,接着剤吐出ノズル10を介して,複数のウエスト伸縮部材208の連続体と,吸収性本体213の長手方向両端部分の肌対向面に,同時に接着剤217を塗布することが好ましい。このようにすれば,接着剤吐出ノズル10を用いて,ウエスト伸縮部材208,及び吸収性本体213の肌対向面,及びインナーシート212の肌対向面に対して,同時に接着剤を塗布することが可能になる。 The
本実施形態において,接着剤吐出ノズル10を介し,複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対して,間欠的に接着剤を塗布すると共に,吸収性本体213及びインナーシート212の連続体の肌当接面側に対しても,間欠的に接着剤を塗布することが好ましい。図7において,接着剤吐出ノズル10から接着剤が吐出されずに,接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部を,符号218で示している。この接着剤非塗布部218においては,複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対しても,吸収性本体213及びインナーシート212の連続体の肌当接面側に対しても,接着剤が塗布されていないことが好ましい。すなわち,接着剤非塗布部218では,複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対する接着剤の塗布と,吸収性本体213及びインナーシート212の連続体の肌当接面側に対する接着剤の塗布が,同じタイミングで間欠されている。このような,接着剤非塗布部218は,個別の使い捨ておむつになったときの,幅方向の左右両側縁に相当する位置に形成されることが好ましい。すなわち,後述するように,おむつ連続体200´の切断工程(ステップS12)では,接着剤非塗布部218に相当する位置において,おむつ連続体200´を搬送方向と直交する方向に切断することが好ましい。例えば,接着剤非塗布部218の幅は,5mm〜20mm程度とすればよい。このようにして,個別の使い捨ておむつの幅方向左右両側縁に,接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部218を形成することにより,使い捨ておむつの前身頃と後身頃の幅方向左右両側縁を重ね合わせてシール接合を行う際に,このシール接合による結合強度が向上する。
なお,他の実施形態では,接着剤吐出ノズル10を介して,複数のウエスト伸縮部材208の連続体に対して,連続的に接着剤を塗布すると共に,吸収性本体213及びインナーシート212の連続体の肌当接面側に対しても,連続的に接着剤を塗布するようにすれることもできる。In the present embodiment, the adhesive is intermittently applied to the continuous body of the plurality of waist
In another embodiment, the adhesive is continuously applied to the continuous body of the plurality of waist
その後,図7に示されるように,アウターシート211の連続体の前身頃201側の端部と後身頃202側の端部とを,肌対向面側に向かって折り返す。そして,このアウターシート211の折返部211aにおいて,接着剤が塗布された複数のウエスト伸縮部材208の連続体と,吸収性本体213及びインナーシート212に塗布された接着剤217を,挟み込む。これにより,アウターシート211の折返部211aが,複数のウエスト伸縮部材208の連続体,吸収性本体213の長手方向端部,及びインナーシート212に対して接合されるようになる。 Thereafter, as shown in FIG. 7, the end part on the
その後の工程については,図6に戻って説明を行う。図6に示されるように,以上の工程により形成されたおむつ前駆体を,股下域203において二つ折りにし,前身頃201と後身頃を重ね合わせる(ステップS9)すなわち,この二つ折りにする工程により,レッグ開口部204が形成されたおむつ前駆体が,股下域203において,使い捨ておむつの長さ方向に二つ折りにされ,前身頃201と後身頃202とが重ね合わされ,おむつ前駆体が幅方向に複数個連続したおむつ連続体200´が形成される。おむつ連続体200´は,引き続き,使い捨ておむつ200の幅方向と一致する方向を搬送方向として,搬送される。 The subsequent steps will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 6, the diaper precursor formed by the above process is folded in two in the
その後,おむつ連続体200´の後身頃202の外表面に,後処理テープ205を取付ける工程を行う(ステップS10)。すなわち,本実施形態において,後処理テープ205は,後身頃202を構成するアウターシート211の連続体の肌非対向面に取り付けられる。後処理テープ205としては,公知の構成を有するものを適宜採用できる。例えば,後処理テープ205は,一連に繋がった粘着テープをZ字状に折り畳んで,おむつ連続体200´に接合される下片と,下片上に剥離可能に接着される中片と,中片上に剥離可能に接着される上片とを構成したものを採用することとしてもよい。 Then, the process of attaching the
その後,おむつ連続体200´の前身頃と後身頃の幅方向両側部に,搬送方向と直交する方向に沿って,サイドシール部202a(201a)を形成する(ステップS11)。このとき,サイドシール部202aは,搬送方向と直交する方向に沿って2列で形成される。サイドシール部202aは,例えば,公知の熱エンボス装置や超音波エンボス装置を用いて施せばよい。 Thereafter,
その後,2列で形成されたサイドシール部202a(201a)の間において,おむつ連続体200´を,搬送方向と直交する方向に切断する(ステップS12)。ここで,この切断工程では,図7に示された接着剤非塗布部218に相当する位置において,おむつ連続体200´を搬送方向と直交する方向に切断する。これにより,幅方向に複数個連続していたおむつ連続体200´が切り離されて,個別の使い捨ておむつ200の製品となる。また,上記のように接着剤非塗布部218に相当する位置で切断を行うことで,個別の使い捨ておむつ200の幅方向側縁に接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部218が形成される。以上の工程により,パンツ型の使い捨ておむつ200を製造することができる。 Thereafter, the diaper continuous body 200 'is cut in a direction orthogonal to the transport direction between the
以上の工程により製造されたパンツ型の使い捨ておむつ200の展開図を,図8に示す。また,図8におけるA3−A3線において使い捨ておむつを切断した断面図を,図9に示す。図8及び図9に示されるように,パンツ型の使い捨ておむつ200は,前身頃201及び後身頃202において,アウターシート211とインナーシート212の間に,幅方向に沿った伸長状態でレッグ伸縮部材206とタミー伸縮部材209が固定されている。また,アウター211が長手方向に延びた延出部分には,複数のウエスト伸縮部材208が,幅方向に沿った伸長状態で固定されている。この複数のウエスト伸縮部材208に対しては,直接接着剤が塗布されている。また,インナーシート212の肌対向面側には,股下域203を中心として,前身頃201及び後身頃202に掛けて,吸収性本体213が固定されている。吸収性本体213は,吸収体216と,この吸収体216を肌対向面から被覆する液透過性のトップシート214と,この吸収体216を肌非対向面から被覆する液不透過性のバックシート215を含む。さらに,アウター211の前身頃201側の長手方向端部と,後身頃202側の長手方向端部には,肌対向面側に向かって折り返された折返部211aが形成されている。このアウターシート211は,折返部211aによって,接着剤が塗布された複数のウエスト伸縮部材208を挟持し固定する。さらに,アウターシート211の折返部211は,股下域203側に延出し,吸収性本体213の長手方向両端部の一部を,肌対向面側から被覆する。そして,上述した通り,吸収性本体213の長手方向両端部には,接着剤217が幅方向に延びて塗布されている。このため,アウターシート211の折返部211と吸収性本体213の長手方向両端部は,この接着剤217によって接合されている。また,使い捨ておむつ200の幅方向側縁には,接着剤が塗布されていない接着剤非塗布部218が形成されている。 FIG. 8 shows a development view of the pants-type
上記製造方法によってウエストギャザーを持つパンツ型の使い捨ておむつ200を製造することにより,ウエスト伸縮部材208に接着剤を塗布する工程と,アウターシート211の折返部211と吸収性本体213を接合するための接着剤217を塗布する工程を同時に行うことができる。このため,使い捨ておむつの製造方法の工程数を効率的に減らすことができ,使い捨ておむつの製造コストを低減させることができる。 By manufacturing the pants-type
以上,本発明に係る使い捨ておむつの製造方法について,好ましい形態を例に説明を行った。ただし,本発明の製造方法は,上記実施の形態に限定されるものではなく,上記の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更可能である。 In the above, the manufacturing method of the disposable diaper which concerns on this invention was demonstrated taking the preferable form as an example. However, the manufacturing method of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed by those skilled in the art from the above-described embodiments within the obvious range.
本発明は,伸縮シートや使い捨ておむつの製造方法に関する。このため,本発明は,使い捨ておむつの製造業において好適に利用し得る。 The present invention relates to a method for manufacturing an elastic sheet or a disposable diaper. For this reason, this invention can be utilized suitably in the manufacturing industry of a disposable diaper.
1…伸縮シート(第1の実施形態)
10…接着剤吐出ノズル 11…吐出口 12…スリット状案内溝
20…弾性伸縮部材 30…第1シート 40…第2シート
50…合わせローラ
100…使い捨ておむつ(第2の実施形態)
101…前身頃 102…後身頃 103…股下域
104…接着テープ 110…トップシート 120…バックシート
130…吸収体 140…レッグ伸縮部材 141…接着剤塗布部
142…接着剤非塗布部 150…サイドシート 160…立体ギャザー伸縮部材
200…使い捨ておむつ(第3の実施形態)
201…前身頃 202…後身頃 203…股下部
204…レッグ開口部 205…後処理テープ 206…レッグ伸縮部材
208…ウエスト伸縮部材 209…タミー伸縮部材 211…アウターシート
211a…折返部分 212…インナーシート 213…吸収性本体
217…接着剤1 ... telescopic sheet (first embodiment)
DESCRIPTION OF
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