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JP4102873B2 - プラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置
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JP4102873B2
JP4102873B2JP2002098053AJP2002098053AJP4102873B2JP 4102873 B2JP4102873 B2JP 4102873B2JP 2002098053 AJP2002098053 AJP 2002098053AJP 2002098053 AJP2002098053 AJP 2002098053AJP 4102873 B2JP4102873 B2JP 4102873B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマ処理装置用電極板およびプラズマ処理装置に関し、更に詳しくは、例えばプラズマ雰囲気において半導体処理基板をエッチング処理するためのプラズマエッチング装置用電極板およびプラズマエッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマエッチング処理やプラズマCVD処理等を含むプラズマ処理技術は、半導体装置の製造や液晶表示装置の製造等において広く使用されている。そして、これらの技術を含む典型的なプラズマ処理装置は、処理室内に対向配置された上部電極と下部電極を備え、上部電極に高周波電力を印加して処理室内の処理ガスをプラズマ化することにより、下部電極上に載置された被処理基板にプラズマ処理が施される。また、上部電極には、プラズマ生成のための高周波電力およびプロセス処理のための処理ガス以外に、電極を所望の温度に冷却するための冷却水が供給される。
【0003】
さて、従来のプラズマ処理装置に用いられる上部電極について例えば図8に示す概念図を参照しながら説明する。上部電極1は、図8の(a)に示すように、複数のガス孔2Aが全面に分散して形成された例えば石英からなる電極板2と、電極板2を支持し且つ電極板2との間で熱交換を行う例えばアルミニウムからなる支持部材3と、電極板2および支持部材3の周縁部を閉塞するように配置される円環状のシールドリング4とを有する。
【0004】
そして、上部電極1を組み立てる場合には、図8(b)に示すように、まず、支持部材3の底面と電極板2の上面とを面接触させた後、これら両者2、3を螺子5を用いて固定し、その後、異常放電または金属汚染等を防止するため、図8(c)に示すように、電極板2の周囲にシールドリング4を配置して処理室内に露出している螺子5の頭部を閉塞する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電極板2は、石英などから構成されるため、強度や加工容易性等の問題により、電極板2に螺子孔を形成するのは好ましくなく、従来では、電極板2の外縁近傍に貫通する孔2Bを設け、アルミニウムなどからなる支持部材3側に螺子孔を設けるようにしている。従って、処理室側(下部電極側)から支持部材側の螺子孔に螺子5を螺合して電極板2と支持部材3とを接合しなくてはならず、延いては、上述したように電極板2の周囲にシールドリング4を取り付けて螺子5をプラズマから隔離する必要があった。
【0006】
また、異常放電を防止したり、所望のプロセスを実行するためには、処理室内には、出来るだけ凹凸を設けないよう考慮する必要があり、それを充足するために、電極板2と支持部材3との接合箇所の形状が一層複雑化して、コスト高となる問題があった。更に、電極板2の外縁部またはその近傍には螺子5を挿通するための貫通孔2Bを設けたりするため、上述のように形状が非常に複雑化し、処理ガスを処理室内に導入するガス孔2Aの最外周径(有効ガス孔径)を拡大することができないという制約があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、有効ガス孔径を拡大することができると共に電極板の締結手段をプラズマから確実に隠蔽することができ、しかも低コストでプラズマに接する面を平坦に形成することができる新規なプラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のプラズマ処理装置用電極板は、被処理基板を保持する電極に対向して配置された支持部材の下端に締結手段によって着脱可能に取り付けられ、前記電極上の被処理基板に対して処理ガスを供給する複数のガス吐出孔を有するプラズマ処理装置用電極板において、前記電極板は、螺子孔が形成されたソケットと、このソケットを収容する収容部とを有し、前記締結手段を前記収容部内に収容された前記ソケットの螺子孔に螺合して前記電極板を前記支持部材に接合することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載のプラズマ処理装置用電極板は、請求項1に記載の発明において、前記収容部は、内部に前記ソケットと直接的または間接的に係合する段付部を有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載のプラズマ処理装置用電極板は、請求項1または2記載の発明において、前記収容部に収容された前記ソケットの螺子孔は、前記支持部材と接合する面側に開口することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載のプラズマ処理装置用電極板は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記電極と前記電極板とは、上下方向に離間して配置されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項5に記載のプラズマ処理装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプラズマ処理装置用電極板を有することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置を、図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。
【0014】
本実施形態のプラズマ処理装置、例えばプラズマエッチング処理装置10は、例えば図1に示すように、アルミニウムなどの導電性材料よりなる処理容器11を有し、この処理容器11内にはエアシリンダ等の昇降機構12により昇降自在な下部電極13が設けられている。下部電極13は、アルミニウムなどよりなる複数の部材により被処理基板Wを保持するように構成されている。この下部電極13の内部には冷却ジャケット等の温度調整手段14が設けられている。この温度調整手段14によって下部電極13上に保持された被処理基板Wの処理面温度を所望の値に設定することができる。
【0015】
温度調整手段14は冷却ジャケット内に冷媒を循環させるための導入管15及び排出管16を有し、適当な温度に調整された冷媒が導入管15によって冷却ジャケット内に供給され、熱交換後の冷媒が排出管16によって外部に排出される。尚、冷却ジャケットに代えて加熱ヒータやペルチエ素子等を下部電極13内に設けて構成しても良い。
【0016】
下部電極13の上面に被処理基板Wを吸着保持する静電チャック17が載置されている。静電チャック17は焼結または溶射成形したセラミックスからなる層の間にタングステン電極層を挟持して構成とされている。そして、可変電圧源18からタングステン電極層にフィルタ19及びリード線20を介して直流高電圧を印加することによって、下部電極13上に載置された被処理基板Wをセラミックス層に対して静電吸着する。
【0017】
また、静電チャック17上に吸着保持された被処理基板Wを囲むように環状のフォーカスリング21が配設され、このフォーカスリング21は、プロセスに応じて絶縁性または導電性の材料が選択して用いられ、反応性イオンを閉じ込めるまたは拡散させるよう作用する。更に、下部電極13と処理容器11には複数の排気孔が穿設された排気リング22が下部電極13表面よりも下側に位置させて下部電極13を囲むように配置されている。この排気リング22により、排気流の流れが整えられると共に下部電極13と後述する上部電極23との間にプラズマが最適に閉じ込められる。
【0018】
下部電極13の上方には、それに対向するように上部電極23が例えば5mm〜150mmの間隔で離間して設けられている。下部電極13は、上述したように、上部電極23に近接または離間するように昇降自在に構成されており、前記間隔は、昇降機構12を駆動することによって、被処理基板Wの被処理膜の性質や組成等に応じて自在に調整することができる。また、下部電極13には阻止コンデンサを含むインピーダンス整合器24を介して高周波電源25が接続され、高周波電源25から下部電極13に対して例えば2〜13.56MHzの高周波電力(バイアス)が印加される。上部電極23には阻止コンデンサを含むインピーダンス整合器26を介して高周波電源27が接続され、高周波電源27から上部電極23に対して例えば13.56〜100MHzの高周波電力が印加される。
【0019】
上部電極23には処理ガス供給管28が接続され、処理ガス供給源29から処理容器11内に例えば臭素系の処理ガスが流量制御装置30及び処理ガス供給管28を介して供給される。処理容器11内に導入された処理ガスは、高周波電源27により処理ガスをプラズマ化して被処理基板Wにエッチング処理を施す。更に、処理容器11の側面側にはゲートバルブ31を介して真空予備室32が連結され、この真空予備室32内に設けられた搬送アーム33を駆動させることによって真空予備室32と処理容器11との間において被処理基板Wの受け渡しが行われる。
【0020】
次に、図2を参照して本実施形態の上部電極23の細部について詳述する。
上部電極23は、例えば図2に示すように、上から順に上部部材34、クーリングプレート35及び電極板36を層状に積み重ねて構成とされ、更に、これらの部材と処理容器11との間には、アルミナなどから円環状に形成されたインシュレータ37、38が設けられる。上部部材34は、その内部にガス供給管28から真下に延びるガス供給路39と、その内部に冷媒が循環する冷却ジャケット40とを有し、クーリングプレート35を介して電極板36を所望の温度に制御する。ガス供給路39は、上部部材34の下面とクーリングプレート35の上面と間に形成された空間41に連通し、この空間41においてガス供給路39を介して供給された処理ガスを水平方向に拡散する。
【0021】
クーリングプレート35は、例えば陽極酸化処理されたアルミニウムから円盤状に形成されている。このクーリングプレート35には、図2に示すように、電極板36の各ガス吐出孔36Aに連通する複数のガス供給経路35Aが上下方向に形成されている。従って、クーリングプレート35と電極板36とを接合した状態において、空間41内で拡散した処理ガスは、クーリングプレート35の各ガス供給経路35A及びこれらと連通する電極板36のガス吐出孔36Aを介して処理容器11内の被処理基板Wに対して均一に供給される。
【0022】
而して、電極板36は、石英などから円盤状に形成され、その外径はクーリングプレート35の底面と略同一に設定され、上述したように、処理ガスをその全面に広い範囲に亘って分散して形成された複数のガス吐出孔36Aを介して処理容器11内に均一に供給することができる。また、クーリングプレート35にはガス供給経路35Aの外側に位置させた複数の貫通孔35Bが周方向に沿って形成され、アルミニウムまたはステンレスなどからなる螺子42(締結手段)を各貫通孔35Bに挿通し、この螺子42を電極板36に付加的に設けられた後述のソケット(螺子孔)に螺合することによって、クーリングプレート35と電極板36とを強固に接合するように構成されている。即ち、クーリングプレート35は電極板36を支持する支持部材として機能する。
【0023】
上部電極23について図3及び図4を参照して更に詳述する。図3の(a)に示すように、電極板36の外周縁部またはその近傍には、外周縁から最外周のガス吐出孔36Aの近傍まで径方向に延びる、細長形状の溝43(収容部)が複数設けられている。この溝43は、図3(b)に示すように、電極板36の上面に開口する開口部43Aと、その開口部43Aの内側で幅広に形成された幅広部43Bとを有し、これらの境界部分に段付部43Cを形成する。このように構成された溝43に、図4の(a)及び(b)に示すソケット44が取り付けられる。
【0024】
ソケット44は、例えばエンジニアリングプラスチック、好ましくはセラゾール(商品名)などのポリベンゾイミダゾール樹脂によって細長形状に形成されている。ソケット44は、図4(a)に示すように、一端(図4の(a)の下側)が円弧状に形成され、他端(図4の(a)の上側)が直線状に形成されている。更に一端側には螺子孔44Aが設けられている。また、ソケット44は、図4(a)及び(b)に示すように、その両側面に鍔部44Bが長さ方向に連続し形成され、正面形状が逆T字状に形成されている。そして、ソケット44を電極板36の溝43に挿脱することによって、電極板36に対して着脱可能に取り付けることができる。尚、ソケット44は、エンジニアリングプラスチックに限定されるものでなく、アルミニウムまたはステンレスなどから構成しても良い。
【0025】
上述したように、ソケット44の一端側の上面には、螺子孔44Aが形成されているので、電極板36の溝43(収容部)にソケット44を取り付けた状態で、電極板36の開口部43Aから螺子孔44Aを確認することができる。換言すれば、本実施形態の上部電極23は、螺子孔44Aが形成されたソケット44を電極板36に取り付けて電極板36に螺子孔44Aを付加的に設けるように構成されている。尚、ソケットは、1またはそれ以上の螺子孔を有し、電極板に相当する相手部材の溝や孔などの収容部に収容されるもの全てを包含する。
【0026】
そして、電極板36をクーリングプレート35に取り付ける場合には、クーリングプレート35の貫通孔35Bと、電極板36の開口部43A内に収容されたソケット44の螺子孔44Aとを平面視において互いに一致させた状態で、電極板36の上面と、クーリングプレート35の底面とを面接触させつつ、クーリングプレート35の上面側から貫通孔35Bに螺子42(締結手段)を挿入しソケット44の螺子孔44Aと螺合することによって、クーリングプレート35と電極板36とを接合することができる。このように、電極板36の上面側に螺子孔44Aが開口するようにソケット44を電極板36に取り付け、螺子42を処理空間(プラズマ空間)から隠れた領域で螺合するよう構成しているので、螺子42(締結手段)をプラズマ空間から隔離することができる。そして、ソケット44の鍔部44Bと電極板36の段付部43Cとを直接的に係合させることによって、電極板36をクーリングプレート35によって確実に支持することができる。
【0027】
本発明の他の実施形態について図5〜図7を参照して詳述する。尚、上述の実施形態と同一または類似する部分については同一符号を付し、本実施形態の特徴を中心に説明する。
【0028】
本実施形態における電極板36は、図3に示す上記実施形態の電極板36と同様、石英などから円盤状に形成され、処理ガスを処理容器11内に供給するためのガス吐出孔36Aを有する。そして、電極板36の外縁近傍には、図5(a)及び(b)に示すように、平面視において略円形状の孔45が複数設けられている。この孔45は、図5(b)に示すように、円形状の開口部45Aと、開口部45Aよりも直径方向に幅広(楕円形状)に形成された幅広部45Bとを有している。そして、これらの開口部45Aと幅広部45Bの境界部分に段付部45Cが形成されている。このように構成された孔45に、図6に示すホルダ46と、図7に示すソケット47とがそれぞれ取り付けられる。即ち、孔45がソケット47を収容する収容部として機能する。
【0029】
ホルダ46は、例えばエンジニアリングプラスチック、好ましくはセラゾール(商品名)などのポリベンゾイミダゾール樹脂によって形成されている。このホルダ46は、図6(a)及び(b)に示すように、第1部材461と第2部材462とから構成されている。第1、第2部材461、462は、平面的に見て円弧状で互いに左右対称になるように形成されている。第1、第2部材461、462それぞれの外周側には鍔部461A、462Aが形成され、それぞれの内周側には段付部461B、462B及び雌螺子からなる係合部461C、462Cが形成されている。そして、第1部材461の端面461Dと、第2部材462の端面462Dとを互いに突き合わせた状態で、ホルダ46を電極板36の孔45に挿入し、第1、第2部材461、462に囲まれた空間48に、図7に示すソケット47を挿入する。
【0030】
ソケット47は、ホルダ46と同一材料、つまり例えばエンジニアリングプラスチック、好ましくはセラゾール(商品名)などのポリベンゾイミダゾール樹脂によって一体的に形成される。ソケット47は、図7の(a)、(b)に示すように、鍔部47Aと螺子部47Bとを有し、略円筒形状に形成されている。このソケット47は、螺子部47Bを介して第1、第2部材461、462の各係合部461C、462Cからなる螺子孔と螺合する。
【0031】
即ち、空間部48(螺子孔)にソケット47を挿入し、ドライバなどの治具をソケット47の溝47Cに係合させつつ、その軸心方向に回転力を付与させることによって、ホルダ46(第1部材および第2部材)は孔45内で幅方向に移動して位置決めされる。そして、ソケット47の螺子部47Bが、ホルダ46の係合部461C、462Cからなる螺子孔と係合(螺合)しつつ、鍔部47Aが段付部461B、462Bに当接して電極板36にホルダ46及びソケット47を固定することができる。
【0032】
このようにソケット47は、ホルダ46を介して間接的に電極板36の孔45(収容部)に収容されるように構成されている。尚、ホルダ46及びソケット47は、エンジニアリングプラスチックに限定されるものでなく、アルミニウムまたはステンレスなどから構成されていても良いことは言うまでもない。
【0033】
また、ソケット47の中心部には、螺子孔47Dが形成されているので、電極板36の孔45にホルダ46及びソケット47を取り付けた状態において、電極板36の上面側(クーリングプレート35側)に螺子孔47Dを確認することができる。そして、クーリングプレート35に設けられた貫通孔35Bと、電極板36の孔45(ソケット47の螺子孔47D)とを、平面視において互いに一致させ、ホルダ46及びソケット47を取り付けた電極板36上面と、クーリングプレート35の底面とを面接触させつつ、クーリングプレート35の上面側(クーリングプレート35が取り付けられる側)から貫通孔35Bに所定の締結部材(螺子)を挿入し、ソケット47に形成された螺子孔47Dを用いてクーリングプレート35と電極板36とを接合することができる。そして、ホルダ46の鍔部461A、462Aと電極板36の段付部45Cとを互いに係合させる、即ち、ソケット47と電極板36の段付部45Cとを間接的に係合させることによって、電極板36をクーリングプレート35によって確実に支持することができる。
【0034】
以上説明したように上記各本実施形態によれば、電極板36にソケット44、47を収容する収容部43、45を設け、この収容部43、45に螺子孔44A、47Dが形成されたソケット44、47を収容させることによって、電極板36自体に螺子孔を設けることなく、付加的に螺子孔を形成することが可能である。従って、支持部材側(プラズマ空間と反対側)から螺子を取り付けるように構成することができるので、プラズマ空間に螺子が曝される虞がなく、従来のように、螺子を閉塞する部材(シールドリング)を設けたり、敢えて複雑な形状にして処理容器内に凹凸を形成しないよう考慮する必要もない。よって、実に簡単な構成として、低コスト化を図ることができると共に、電極板の外縁近傍までガス吐出孔を形成して、有効ガス孔径を拡大することが可能である。
【0035】
また、上記各実施形態において、電極板36に細長形状の溝43または円形状の孔45を収容部として設け、その収容部にソケット44、47を収容させる構成を例に挙げて説明したが、螺子孔を有するソケットを、支持部材(クーリングプレート)が取り付けられる側に螺子孔が開口されるように取り付ける構成であれば、収容部の形状や数、およびソケットの形状や構造等は上述の実施の形態に限定されるものではない。
【0036】
また、上記各実施形態において、上部部材、支持部材(クーリングプレート)及び電極板が層状に積み重ねた構成の上部電極を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、上部部材と支持部材とが一体的に構成されていても良いことは言うまでもない。
【0037】
更に、上記各実施形態において、被処理基板を保持する電極と、それに対向する電極板(上部電極)とが、上下方向に平行に配置されている場合を例に挙げて説明したが、それに限定されず、本発明は、例えば2つの電極が水平方向に離間して配置される処理装置にも適用することができる。また、上部電極及び下部電極の各々に高周波電力を印加する構成の処理装置を例に挙げて説明したが、いずれか一方の電極(たとえば下部電極)に高周波電力を印加する処理装置に適用することもできる。
【0038】
また、上記各実施形態において、平行平板型のプラズマエッチング装置を例に挙げて説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。本発明は、マグネトロン型や誘導結合型などの各種プラズマ処理装置にも適用できる。また、本発明は、エッチング処理のみならず、アッシング処理や成膜処理などの各種プラズマ処理を行う装置にも適用できる。また、本発明は、LCD用ガラス基板に処理を施す装置にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、有効ガス孔径を拡大することができると共に電極板の締結手段をプラズマから確実に隠蔽することができ、しかも低コストでプラズマに接する面を平坦に形成することができるプラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すプラズマ処理装置の上部電極を示す概略的な拡大断面図である。
【図3】図2に示す上部電極の電極板を示し、(a)は平面図であり、(b)はA−A断面図である。
【図4】図3に示す電極板の収容部に取り付けられるソケットを示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図5】電極板の他の実施の形態を示し、(a)は平面図であり、(b)はB−B断面図である。
【図6】図5に示す電極板の収容部に取り付けられるホルダを示し、(a)は平面図であり、(b)は縦断面図である。
【図7】図6に示すホルダに取り付けられるソケットを示し、(a)は平面図であり、(b)は縦断面図である。
【図8】従来技術による上部電極を示し、(a)は組み付けられた状態を示す縦断面図であり、(b)は支持部材に電極板を取り付ける状態を示す縦断面図であり、(c)はシールドリングを取り付ける状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 プラズマエッチング装置
11 処理容器
13 下部電極
23 上部電極
28 処理ガス供給管
34 上部部材
35 クーリングプレート(支持部材)
35B 貫通孔
34A ガス供給経路
36 電極板
36A ガス吐出孔
42 螺子(締結手段)
43 溝(収容部)
43A 開口部
43B 幅広部
43C 段付部
44 ソケット
44A 螺子孔螺子孔
45 孔(収容部)
45A 開口部
45B 幅広部
45C 段付部
47 ソケット
47A 螺子孔
46 ホルダ
W 被処理基板

Claims (5)

  1. 被処理基板を保持する電極に対向して配置された支持部材の下端に締結手段によって着脱可能に取り付けられ、前記電極上の被処理基板に対して処理ガスを供給する複数のガス吐出孔を有するプラズマ処理装置用電極板において、前記電極板は、螺子孔が形成されたソケットと、このソケットを収容する収容部とを有し、前記締結手段を前記収容部内に収容された前記ソケットの螺子孔に螺合して前記電極板を前記支持部材に接合することを特徴とするプラズマ処理装置用電極板。
  2. 前記収容部は、内部に前記ソケットと直接的または間接的に係合する段付部を有することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置用電極板。
  3. 前記収容部に収容された前記ソケットの螺子孔は、前記支持部材と接合する面側に開口することを特徴とする請求項1または2記載のプラズマ処理装置用電極板。
  4. 前記電極と前記電極板とは、上下方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプラズマ処理装置用電極板。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプラズマ処理装置用電極板を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
JP2002098053A2002-03-292002-03-29プラズマ処理装置用電極板及びプラズマ処理装置Expired - LifetimeJP4102873B2 (ja)

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