






この発明は、断熱筐体として形成され、前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向および前後方向に複数配設され、商品を上下方向に積み重ねて収容する蛇行した商品通路を有するサーペンタイン式商品収納ラックと、常時は前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されたサーペンタイン式商品収納ラックを商品収納庫から前方に引出し可能に支持する伸縮自在なレール機構とを備えてなる自動販売機に関し、特にレール機構を配設してもサーペンタイン式商品収納ラックに収容される商品数量を減少することがないようにした自動販売機に関する。 The present invention is a main body cabinet that is formed as a heat-insulating housing and has a front surface that is open, and a plurality of meandering products that are arranged in the left-right direction and the front-rear direction in the product storage of the main body cabinet and store products stacked in the vertical direction. A serpentine-type product storage rack having a passage, and a telescopic rail mechanism that normally supports the serpentine-type product storage rack stored in the product storage of the main body cabinet so as to be able to be drawn forward from the product storage. In particular, the present invention relates to a vending machine that does not reduce the quantity of merchandise stored in a serpentine merchandise storage rack even if a rail mechanism is provided.
缶入り飲料などの商品を販売する自動販売機として常時は断熱筐体としてなる本体キャビネットの商品収納庫に格納され、商品補充時若しくはメンテナンス時に前記本体キャビネットの商品収納庫から前方に引出されるサーペンタイン式商品収納ラックを備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。この種の自動販売機は商品補充時に商品収納ラックを本体キャビネットの商品収納庫から引出した際、商品収納ラックに残留している商品を目視することができるので当該商品の賞味期限などを容易に確認することができる点で優れている。 Serpentine that is stored in the product cabinet of the main cabinet as a vending machine that sells products such as canned beverages and that is normally insulated, and is pulled forward from the product cabinet of the main cabinet at the time of product replenishment or maintenance There is known a device equipped with a portable product storage rack (for example, Patent Document 1). This type of vending machine makes it possible to visually check the product remaining in the product storage rack when the product storage rack is pulled out from the product storage of the main body cabinet when the product is replenished. It is excellent in that it can be confirmed.
特許文献1に開示されたサーペンタイン式商品収納ラックは前後方向(奥行き方向)に屈曲した板状のレールを向かい合わせて蛇行した商品通路を画成し、前記商品通路の一方の側面を開放して商品を補充するように構成されているが、現行のサーペンタイン式商品収納ラックは左右のラック側板の間に架け渡して上下方向に連接した湾曲セグメント11からなるセグメント列を上下方向に半ピッチずつずらして向かい合うよう配列して蛇行状の商品通路を画成したものが主流である。ところで、この種のサーペンタイン式商品収納ラックの商品通路は前後方向に多重に配列されており、本体キャビネットの前面に開口した商品投入口とそれぞれの商品通路に連繋してトップトレーが設けられている。前記トップトレーは商品投入口側から後方(奥行き方向)に向かうにしたがって低くなるように配設され、商品投入口から投入された商品をそれぞれの商品通路に導くように構成されている。 The serpentine-type product storage rack disclosed in
さて、サーペンタイン式商品収納ラックを本体キャビネットの商品収納庫に前後方向に引出し可能に配設するために前後方向に伸縮自在なレール機構が用いられている。このレール機構は一般的に固定レールと可動レールとを有し、固定レールに可動レールがスライド移動可能に配された構成となる。そして、前記固定レールが本体キャビネットの商品収納庫の天井面に固定して敷設され、可動レールには商品収納ラックを吊下げ支持する係合レールがスライド自在に配設されている。このように本体キャビネットの商品収納庫に前後方向に引出し可能に配設されたサーペンタイン式商品収納ラックは伸縮自在なレール機構が本体キャビネットの商品収納庫の天井面に固定して敷設されていることから、レール機構を備えずに本体キャビネットの商品収納庫の天井面に直接固定したサーペンタイン式商品収納ラックよりも高さ寸法を前記レール機構の分だけ小さくせねばならない。このため、伸縮自在なレール機構を備えたサーペンタイン式商品収納ラックに収容可能な商品の数量が減少してしまう。もちろん、本体キャビネットの外形寸法を大きくすれば収容可能な商品数量を増やすことができるが、これは複数種類の自動販売機を並べて設置した場合に本体キャビネットの高さが一致しなくなって見栄えを損なうとともにコストが嵩むことから得策ではない。 Now, in order to dispose the serpentine-type product storage rack in the product storage of the main body cabinet so that it can be pulled out in the front-rear direction, a rail mechanism that is extendable in the front-rear direction is used. This rail mechanism generally has a fixed rail and a movable rail, and has a configuration in which the movable rail is slidably disposed on the fixed rail. The fixed rail is fixedly laid on the ceiling surface of the product storage of the main body cabinet, and the movable rail is slidably provided with an engagement rail that suspends and supports the product storage rack. In this way, the serpentine-type product storage rack arranged in the product storage of the main body cabinet so that it can be pulled out in the front-rear direction has a telescopic rail mechanism fixed to the ceiling surface of the product storage of the main body cabinet. Therefore, it is necessary to make the height dimension smaller than that of the serpentine type product storage rack which is not provided with the rail mechanism and is directly fixed to the ceiling surface of the product storage of the main body cabinet. For this reason, the quantity of the goods which can be accommodated in the serpentine type goods storage rack provided with the telescopic rail mechanism will decrease. Of course, if the outer dimensions of the main cabinet are increased, the quantity of products that can be accommodated can be increased. However, when multiple types of vending machines are installed side by side, the height of the main cabinet will not match and the appearance will be impaired. At the same time, it is not a good idea because of the increased cost.
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、前後方向に伸縮自在なレール機構によりサーペンタイン式商品収納ラックを本体キャビネットの商品収納庫に前後方向に引出し可能に配設した場合にも商品の収容数量が減少することのない自動販売機を提供することにある。 Therefore, the present invention has been made in view of the above points, and its object is to solve the above-mentioned problems, and to attach the serpentine type product storage rack to the product storage of the main body cabinet in the front-rear direction by a rail mechanism that is extendable in the front-rear direction. An object of the present invention is to provide a vending machine that does not reduce the quantity of goods stored even when it is arranged so that it can be pulled out.
上記目的を達成するために発明者等は種々検討した結果、サーペンタイン式商品収納ラックの商品通路は前後方向に多重に配列されており、本体キャビネットの前面に開口した商品投入口とそれぞれの商品通路に連繋して設けられたトップトレーは商品投入口側が高く後方側(奥行き方向)が低くなるように配設されており、本体キャビネットの商品収納庫における後方寄りの天井面近傍の空間がデッドスペースとなっている点に着目し、このデッドスペースを有効活用することに思い至った。
そこで、請求項1に係る発明は、断熱筐体として形成され、前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向および前後方向に複数配設され、商品を上下方向に積み重ねて収容する蛇行した商品通路を有するサーペンタイン式商品収納ラックと、前記本体キャビネットの商品収納庫の天井面に敷設され、前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されたサーペンタイン式商品収納ラックを商品収納庫から前方に引出し可能に支持する前後方向に伸縮自在なレール機構とを備えてなる自動販売機であって、前後方向に複数配設された前記サーペンタイン式商品収納ラックの商品通路と前記本体キャビネットの前面に開口した商品投入口とを連繋して設けられた商品案内通路は商品投入口側が高く後方側が低くなるように配設され、前記商品案内通路の上方域と前記本体キャビネットにおける商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間が形成されてなる自動販売機において、前記レール機構を前記商品収納庫の空き空間の天井面に敷設したことを特徴とする。As a result of various studies by the inventors to achieve the above object, the product passages of the serpentine type product storage rack are arranged in multiple directions in the front-rear direction. The top tray connected to the top tray is arranged so that the product inlet side is high and the rear side (depth direction) is low, and the space near the rear ceiling surface in the product storage of the main cabinet is a dead space Focusing on this point, I came up with the idea to make effective use of this dead space.
Therefore, the invention according to
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、レール機構は本体キャビネットにおける商品収納庫の前後方向の長さよりも短く、前記空き空間に片寄せて敷設したことを特徴とする。 The invention according to
本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、断熱筐体として形成され、前面が開口した本体キャビネットと、前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向および前後方向に複数配設され、商品を上下方向に積み重ねて収容する蛇行した商品通路を有するサーペンタイン式商品収納ラックと、前記本体キャビネットの商品収納庫の天井面に敷設され、前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されたサーペンタイン式商品収納ラックを商品収納庫から前方に引出し可能に支持する前後方向に伸縮自在なレール機構とを備えてなる自動販売機であって、前後方向に複数配設された前記サーペンタイン式商品収納ラックの商品通路と前記本体キャビネットの前面に開口した商品投入口とを連繋して設けられた商品案内通路は商品投入口側が高く後方側が低くなるように配設され、前記商品案内通路の上方域と前記本体キャビネットにおける商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間が形成されてなる自動販売機において、前記レール機構を前記商品収納庫の空き空間の天井面に敷設したことにより、従来ではデッドスペースであったところの、前記本体キャビネットの前面に開口した商品投入口と前記サーペンタイン式商品収納ラックの商品通路とを連繋する前記商品案内通路の上方域と前記本体キャビネットにおける商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間を有効利用することができるので、伸縮自在なレール機構を用いてサーペンタイン式商品収納ラックを前方に引出し可能としたものであってもサーペンタイン式商品収納ラックに収容可能な商品数量を減少させることがないという効果を有する。 According to the vending machine according to
また、本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、請求項1に記載の自動販売機において、レール機構は本体キャビネットにおける商品収納庫の前後方向の長さよりも短く、前記空き空間に片寄せて配設したことにより、サーペンタイン式商品収納ラックを本体キャビネットの商品収納庫内に格納した状態においてはレール機構が伸縮移動する商品収納庫の前方域を商品の投入空間若しくは収納空間とすることができるので請求項1に係る発明と同様に伸縮自在なレール機構を用いてサーペンタイン式商品収納ラックを前方に引出し可能としたものであってもサーペンタイン式商品収納ラックに収容可能な商品数量を減少させることがないという効果を有する。 Moreover, according to the vending machine according to
以下、本発明における実施の形態である自動販売機を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態である自動販売機の主要部を示す側面断面図であり、図2は図1の自動販売機におけるレール機構を示す正面図、図3は図2のレール機構を伸長させて右斜め上方から見た斜視図、図4は図3のレール機構の構成部品を示し、(a)は固定レールの斜視図、(b)は可動レールの斜視図、(c)は係合レールの斜視図である。Hereinafter, a vending machine according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a side sectional view showing a main part of a vending machine according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a front view showing a rail mechanism in the vending machine of FIG. 1, and FIG. 3 is a rail mechanism of FIG. FIG. 4 is a perspective view of the rail mechanism of FIG. 3, (a) is a perspective view of a fixed rail, (b) is a perspective view of a movable rail, and (c). FIG. 3 is a perspective view of an engagement rail.
図1に示すように、この自動販売機は、前面が開口した本体キャビネット1と、本体キャビネット1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された外扉3とからなる。前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側にウレタンフォームからなる断熱ボード1aを配設して断熱筐体として構成されている。前記本体キャビネット1の断熱ボードで囲まれた商品収納庫内は不図示の断熱仕切板により左右方向に複数の商品収納室に区画されている。各商品収納室には商品を収容するとともにその下端に商品を1個ずつ搬出する商品払出機構を有するサーペンタイン式の商品収納ラック2がそれぞれ格納されている。 As shown in FIG. 1, the vending machine includes a
前記サーペンタイン式の商品収納ラック2は、左右一対のラック側板21,21の間に架け渡して上下方向に連接した湾曲セグメント22からなるセグメント列を上下方向に半ピッチずつずらして向かい合うよう配置して蛇行した商品通路23(商品収納コラム)を画成し、当該商品通路23の上端に連ねてその上部側に商品投入用のトップトレー24を配し、かつ、前記商品通路23の下部出口端側に商品搬出機構が配されているものである。そして、商品収納コラムを形成する商品通路23が商品収納庫の前後(奥行き)方向に複数段並べて配設されている。前記本体キャビネット1の前面に開口した商品投入口24aとそれぞれの商品通路23に連繋して設けられたトップトレー24によって形成される商品案内通路は商品投入口24a側から後方に向かうにしたがって低くなるように画成されている。なお、25は投入された商品の姿勢を修正する投入口ガイド、1bおよび1cは商品収納庫の内部に配設された後方フレーム材および前方フレーム材、1dは商品収納庫の天井に配設されたフレーム材1dである。 The serpentine-type
前記本体キャビネット1の前面に開閉自在に装着された外扉3の前面には良く知られているようにディスプレイ台に載置された商品見本のディスプレイ室が形成され、このディスプレイ室の前面を覆う透明板には各商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを備えた商品選択ボタンユニットが配設されている。また、前記外扉3の前面には、硬貨投入口、紙幣投入口、釣銭返却口、商品取出口、返却レバー、シリンダー錠付きのハンドルロック装置などが組付けられている。なお、4は本体キャビネット1における商品収納庫の前面を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止する内扉である。 As is well known, a display room for a product sample placed on a display base is formed on the front surface of the
さて、図1において5は前記商品収納ラック2を本体キャビネット1の商品収納庫かあら引出し可能とするために前後方向に伸縮自在なレール機構である。このレール機構5は前記本体キャビネット1の前面に開口した商品投入口24aと前記商品収納ラック2の商品通路23とを連繋するトップトレー24により形成された商品案内通路の上方域と前記本体キャビネット1における商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間SPに配設されている。この空き空間SPは、従来ではデッドスペースとして形成されていた空間である。図1ではレール機構5が縮退した状態を示し、レール機構5は本体キャビネット1における商品収納庫の前後方向の長さよりも短く、前記空き空間SPの後方域に片寄せて商品収納庫の天井面に敷設されている。 In FIG. 1,
次に、前記レール機構5の構成について図2乃至図4を用いて説明する。前記レール機構5は厚板鋼板により形成された固定レール6、可動レール7および係合レール8からなり、固定レール6が本体キャビネット1における商品収納庫の天井面に前後方向に敷設され、この固定レール6に可動レール7がスライド移動自在に支持され、この可動レール7に係合レール8がスライド移動自在に支持された構成となる。前記固定レール6、可動レール7および係合レール8はそれぞれ略同一の長さを有している。 Next, the configuration of the
前記レール機構5を構成する固定レール6は逆Uチャンネル状に形成され、左右側壁から内方に向かって突出するローラガイド部61が形成され、逆Uチャンネル状の底壁前方端近傍に切り起しにより下方に突出するストッパ片62が形成されている。また、固定レール6の左右側壁の後方端縁には鉤状の係合片63(図3、図4では右側の側壁の係合片63が見えている)が形成され、固定レール6の底壁前方端部にはボルト9の貫通穴64が形成されている。逆Uチャンネル状の固定レール6に遊嵌される可動レール7は全体として固定レール6と同様に逆Uチャンネル状に形成され、逆Uチャンネル状の底壁に凹部71を形成した構成となる。前記可動レール7における左右側壁72,72の内壁には複数のローラ10(ローラ10の軸を10aで示している)が取付けられ、前記側壁72,72の外面には可動レール7の前後方向の略中央位置にローラ11が取付けられている。なお、前記可動レール7における左右側壁72,72の内面に取付けられた最後尾のローラ12は可動レール7の姿勢を維持するものであり、ローラ10よりも水平線に対して上段に位置するように取付けられている。 The fixed
また、前記可動レール7の凹部71には可動レール7の前後方向の略中央位置には上方に突出するストッパ片76が設けられ、凹部71の前方端部にストッパモジュール73が取付けられている。前記ストッパ片76はL字状に形成されてなり、その一方の脚片を前記凹部71の下面側から該凹部71の底壁に形成された穴(不図示)を介して上方に突出するように配設するとともに他方の脚片をねじにより固着して取付けられている。前記ストッパモジュール73は図4の(b)に併記した可動ストッパ部材74および補強部材75からなる。前記可動ストッパ部材74は縦断面コ字状をなし、上方の脚片にねじ穴741が設けられ、下方の脚片にストッパ片742が曲げ起しにより設けられている。前記補強部材75はねじ穴751が設けられた取付部752から下方に折り曲げられた二股状の係合片753が設けられている。前記可動ストッパ部材74は可動レール7の凹部71底壁の下面に配設される一方、前記補強部材75が当該凹部71底壁の上面に配設されている。なお、前記可動レール7の凹部71底壁には前記補強部材75の係合片753が貫通可能な穴が形成されているものである。そして、前記補強部材75における二股状の係合片753の背後に可動ストッパ部材74のストッパ片742が位置する状態にそれぞれねじ穴751,741を介してねじ91(図2参照)等により取付けられる。なお、前記ねじ91は補強部材75を固定するねじであり、可動ストッパ部材74のねじは前記ねじ91に隠れて見えないが、そのねじとして段付ねじが用いられている。したがって、前記可動ストッパ部材74は当該段付ねじを中心に旋回させることができ、後述する係合レール8を組付ける際にストッパ片742を補強部材75の二股状の係合片753の背後から退避させることができるように構成されている。また、常時においては可動ストッパ部材74のストッパ片742を補強部材75の係合片753の背後に位置させてねじ92(図2参照)により固定して位置決めしている。 Further, a
前記レール機構5を構成する係合レール8は左右両端に起立するラック係合突起81,81を有する広幅、つまり、図2に示すようにサーペンタイン式商品収納ラック2の左右一対のラック側板21,21の間隔に略一致する広幅の板材からなり、その中央付近に上方に向けて切り起こされたストッパ片82が設けられ、その前端には曲げ起しにより保護突起83が形成されている。前記係合レール8の板面上には前後方向に2条の連結部材84,84が溶接により固着されている。前記連結部材84,84は断面鉤状に形成され、鉤の先端がそれぞれ外方を向いている。なお、ラック係合突起81,81の後端には商品収納ラック2のラック側板21を係合させる際の位置決め突起811,811が形成されている。 The
次に、前記レール機構5の組立について説明する。まず、前記固定レール6を図1に示した本体キャビネット1の商品収納庫における空き空間SPの後方域に片寄せて商品収納庫の天井面に敷設する。すなわち、前記固定レール6の後方端部に形成された鉤状の係合片63を商品収納庫の内部に配設された後方フレーム材1bに形成された係合穴(不図示)に係合させる。次いで、固定レール6の前方端部に形成された貫通穴64(図4の(a)参照)を介してボルト9を商品収納庫の内部に配設されたフレーム材1dに設けた雌ねじ穴に螺合させて締め付ける。これにより固定レール6が商品収納庫の天井面に敷設される。なお、前記フレーム材1dは商品収納庫の内部に配設された前方フレーム材1cと後方フレーム材1bに架け渡された左右の支持フレーム材(不図示)に左右方向に架け渡されたものである。 Next, the assembly of the
次いで、商品収納庫の天井面に敷設された固定レール6の前方から可動レール7を嵌め込む。この場合、可動レール7に取付けられた最後尾のローラ12が固定レール6の底壁内面に当接し、可動レール7の左右側壁72,72外面に設けたローラ11が固定レール6のローラガイド部61に乗るように相互の位置関係を保つ。なお、図4の(b)に示した可動レール7の凹部71に設けたストッパ片76は可動レール7を固定レール6に組み付ける際には取り外されており、固定レール6の前方から可動レール7を嵌め込む際にストッパ片76が固定レール6のストッパ片62に当接することがなく、また、可動レール7が前傾した場合にも可動レール7に取付けられた最後尾のローラ12が固定レール6の底壁内面に当接するので、可動レール7をスムーズに嵌め込むことができる。このようにして固定レール6に嵌め込まれた可動レール7には前記ストッパ片76を次のようにして取付ける。すなわち、可動レール7の下方からL字状に形成されたストッパ片76の一方の脚片を可動レール7の凹部71の下面側から該凹部71の底壁に形成された穴を介して上方に突出させた後、他方の脚片をねじにより前記凹部71の底壁に固着する。このように取付けられたストッパ片76は可動レール7が前方へ移動した場合に固定レール6のストッパ片62に当接し、可動レール7の前方への移動を規制して固定レール6と可動レール7の連結が維持される。 Next, the
次いで、固定レール6に組み込まれた可動レール7の前方から係合レール8を組み付ける。この場合、係合レール8に設けた2条の連結部材84,84(の鉤)が可動レール7の左右側壁72,72内面に設けたローラ10の上に乗るように相互の位置関係を保つ。ここで、図4の(b)に示したように、可動レール7にはストッパモジュール73が取付けられており、ストッパモジュール73を構成する可動ストッパ部材74のストッパ片742が補強部材75の二股状の係合片753の背後に位置している場合には、当該ストッパ片742に係合レール8のストッパ片82が当接するので係合レール8を可動レール7に組み付けることができない。なお、可動レール7のストッパモジュール73を構成する補強部材75はその係合片753の二股の間を係合レール8のストッパ片82が通過できるように位置決めして取付けられている。そのため、係合レール8を可動レール7に組み付けるにあたり次の作業を行う。すなわち、可動レール7のストッパモジュール73を構成する可動ストッパ部材74のストッパ片742を補強部材75に固着しているねじ92を外して前記可動ストッパ部材74を旋回させる、つまり、可動ストッパ部材74を可動レール7の凹部71の底壁下面に取付けている段付ねじを中心として時計方向に旋回させ、前記補強部材75の二股状の係合片753の背後に位置していた可動ストッパ部材74のストッパ片742を補強部材75の二股状の係合片753の背後から退避させる。このように可動ストッパ部材74のストッパ片742を前記補強部材75の二股状の係合片753の背後から退避させた状態で係合レール8を可動レール7に組み付けると係合レール8のストッパ片82が補強部材75の係合片753の二股の間を通過してストッパモジュール73の後方に移動する。この状態で可動ストッパ部材74を反時計方向に旋回させてそのストッパ片742を元の位置、すなわち、補強部材75の二股状の係合片753の背後に位置する元の位置に戻し、ストッパ片742をねじ92により補強部材75に固定する。これにより係合レール8が前方へ移動すると係合レール8のストッパ片82が可動レール7の可動ストッパ部材74のストッパ片742に当接することとなり可動レール7と係合レール8との連結が維持される。 Next, the
前記本体キャビネット1の商品収納庫の天井面に敷設されたレール機構5には次のようにしてサーペンタイン式の商品収納ラック2が取付けられる。すなわち、レール機構5を図3に示すように伸長させた状態で係合レール8の左右両端に形成されたラック係合突起81,81に商品収納ラック2の左右一対のラック側板21,21の上端に形成されたフック211を係合させる。この場合、ラック係合突起81,81の後端に形成された位置決め突起811,811(図4の(c)参照)にラック側板21,21の後方の端縁を当接させるようにして位置決めする。このようにラック側板21,21を係合レール8に係合させた際、図1に示すようにラック側板21,21の幅(前後方向の長さ)に対してレール機構5(係合レール8)の長さが短い分だけラック側板21,21の前方域は係合レール8(ラック係合突起81,81)に係合(保持)されないこととなる。しかしながら、その区域は相互の係合区域に比べて僅かであるので係合レール8による商品収納ラック2の保持に支障はない。 A serpentine-type
前述したように商品収納ラック2を係合レール8に吊下げ支持した後、レール機構5を縮退させることによって商品収納ラック2は商品収納庫に格納される。商品収納庫に格納した商品収納ラック2への商品の補充は従来と同様に商品投入口24aから商品を投入することにより行われる。この商品補充の際、本発明の実施の形態における自動販売機においてはレール機構5が商品収納庫の空き空間SPの後方域に片寄せて敷設されていることから、最上段の商品投入口24aから投入される商品に対してレール機構5が邪魔をすることがない。つまり、最上段の商品投入口24aを商品収納庫の天井面に近接して設けることができ、これにより最上段の商品投入口24aの位置を従来の自動販売機と同一の位置に設けることが可能となる。したがって、商品収納ラック2を商品収納庫から前方に引出し可能に支持する伸縮自在なレール機構5を敷設した場合にも商品収納ラック2に収容する商品の数量が減少することはないものである。なお、係合レール8の前端には曲げ起しにより保護突起83(図4の(c)参照)が設けられているので、商品補充の際に商品が衝突しても商品を傷つけることがない。 As described above, the
次に、本発明における異なる実施の形態である自動販売機を図5乃至図7に基づいて説明する。図5は本発明の異なる実施の形態である自動販売機におけるレール機構を示す正面図、図6は図5のレール機構を伸長させて右斜め上方から見た斜視図、図7は図6のレール機構の構成部品を示し、(a)は固定レールの斜視図、(b)は可動レールの斜視図、(c)は係合レールの斜視図である。なお、レール機構の商品収納庫の天井面への敷設位置は図1に示した実施の形態の自動販売機と同一であるので、ここではその説明を省略する。 Next, a vending machine according to another embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a front view showing a rail mechanism in a vending machine according to a different embodiment of the present invention, FIG. 6 is a perspective view of the rail mechanism of FIG. The components of a rail mechanism are shown, (a) is a perspective view of a fixed rail, (b) is a perspective view of a movable rail, and (c) is a perspective view of an engagement rail. In addition, since the laying position of the rail mechanism on the ceiling surface of the product storage is the same as that of the vending machine of the embodiment shown in FIG. 1, the description thereof is omitted here.
図5において500でレール機構を示し、このレール機構500は厚板鋼板により形成された固定レール600、可動レール700および係合レール800からなり、固定レール600が本体キャビネット1の商品収納庫における空き空間SP(図1参照)の後方域に片寄せて商品収納庫の天井面に敷設され、この固定レール600に可動レール700がスライド移動自在に支持され、この可動レール700に係合レール800がスライド移動自在に支持された構成となる。前記固定レール600、可動レール700および係合レール800はそれぞれ略同一の長さを有している。 In FIG. 5,
前記レール機構500を構成する固定レール600は逆Uチャンネル状に形成され、左右側壁から外方に向かって突出するローラガイド部601が形成され、逆Uチャンネル状の底壁前方側右端近傍に切起しにより下方に突出するストッパ片602が形成されている。また、固定レール600の左右側壁の後方端部には鉤状の係合片603(図6、図7では右側の側壁の係合片603が見えている)が形成され、固定レール600の底壁前方端部にはボルト9の貫通穴604が形成されるとともに左右側壁の前縁には内方に向かって突出するストッパ605,606が形成されている。逆Uチャンネル状の固定レール600に差し込まれる可動レール700は全体としてUチャンネル状に形成され、逆Uチャンネル状の底壁に凸部701を形成した構成となる。前記可動レール700における左右側壁702,702の内面には、左右側壁702,702の高さより直径の小さいローラ100、101がそれぞれ取付けられている。そして、ローラ100はその周面の一部が可動レール700の左右側壁702,702より上方に突出するようにローラ101とは水平線に対して段差を有するように軸支されている。また、前記可動レール700の凸部701の後方端部は一部を切り欠いて左右脚片に軸支されたローラ102が取付けられている。なお、前記可動レール700に取付けられたローラ102はローラ100,101よりも水平線に対して上段に位置するように取付けられている。 The fixed
また、前記可動レール700の凸部701にはその右側脚片における前後方向の略中央位置に右方に突出するストッパ片706が取付けられ、その凸部701の右側脚片前方寄りにストッパ構成部材703が取付けられている。前記ストッパ片706は平板状に形成されてなり、その一端を前記凸部701の内面側から該凸部701の右側脚片に形成された穴711を介して右方に突出するように配設するとともに他端を凸部701内面にねじにより固着して取付けられている。前記ストッパ構成部材703は図7の(b)に併記したとおり、前後方向に延在する平板状の本体部703aと、この本体部703aに連結された縦断面L字状の係合部703bからなり、この係合部703bにはねじ穴703cが形成されている。前記可動ストッパ構成部材703は段付ねじ901により回動自在に取付けられ、この段付ねじ901を取付けるために可動レール700の右側の側壁702に工具挿入穴702aが穿孔されている。前記ストッパ構成部材703の係合部703bは凸部701の右側脚片に形成された開口701aを介して凸部701内部に進入しており、常時は凸部701の右側脚片の前縁に形成された係止突起704の背後に位置してねじ902により係止突起704に固着されている。この係止突起704は第1の実施の形態の可動レール7に設けられたストッパモジュール73の補強部材75における二股状の係合片753と同様に形成されており、二股状の係合片の間(下方に開放する溝内)にねじ902が挿入される。 Further, a
前記レール機構500を構成する係合レール800は左右両端に起立するラック係合突起801,801を有する広幅、つまり、図5に示すようにサーペンタイン式商品収納ラック2の左右一対のラック側板21,21の間隔に略一致する広幅の板材からなり、その中央付近に上方に向けて切り起こされたストッパ片802が設けられ、その前端には曲げ起しにより保護突起803が形成されている。前記係合レール800の板面上に溶接により固着された前後方向に2条の連結部材804,804は断面鉤状に形成され、鉤の先端がそれぞれ内方を向いている。また、前記係合レール800の後端寄りには姿勢維持用ローラ805が取付けられ、係合レール800の前端に起立する取付脚片807に「へ」の字状の係合ばね806が固着されている。この係合ばね806は前記可動レール700のストッパ構成部材703における係合部703bの後縁に係合するように構成されている。そして、前記係合レール800の前端の保護突起803に段付ねじ903により旋回可能に取付けられた係合片808が設けられている。この係合片808は図7の(c)に併記したとおり、先端に下方に向いたフック808a、保護突起803を跨いで当該保護突起803の上に載る座部808bおよび指掛け部808cが形成されている。 The engaging
次に、前記レール機構500の組立について説明する。まず、前記固定レール600を図1に示した本体キャビネット1の商品収納庫における空き空間SPの後方域に片寄せて商品収納庫の天井面に敷設する。この固定レール600の天井面への敷設方法は図1乃至図4に示した第1の実施の形態と同様に、固定レール600の後方端部に形成された鉤状の係合片603を商品収納庫の内部に配設された後方フレーム材1bに形成された係合穴(不図示)に係合させる。次いで、固定レール600の前方端部に形成された貫通穴604(図7の(a)参照)を介してボルト9を商品収納庫の内部に配設されたフレーム材1dに設けた雌ねじ穴に螺合させて締め付ける。これにより固定レール600が商品収納庫の天井面に敷設される。 Next, assembly of the
次いで、商品収納庫の天井面に敷設された固定レール600の前方から可動レール700を嵌め込む。この場合、可動レール700に取付けられた最後尾のローラ102が固定レール600の底壁内面に当接し、可動レール700の左右側壁702,702内面に設けたローラ101が固定レール600のローラガイド部601に乗るように相互の位置関係を保つ。なお、図7の(b)に示した可動レール700の凸部701に設けたストッパ片706は可動レール700を固定レール600に組み付ける際には取り外されており、固定レール600の前方から可動レール700を嵌め込む際にストッパ片706が固定レール600のストッパ片602に当接することがなく、また、可動レール700が前傾した場合にも可動レール700に取付けられた最後尾のローラ102が固定レール600の底壁内面に当接するので、可動レール700をスムーズに嵌め込むことができる。このようにして固定レール600に嵌め込まれた可動レール700には前記ストッパ片706を次のようにして取付ける。すなわち、前記ストッパ片706の一端を可動レール700の凸部701の内面側から該凸部701の右側脚片に形成された穴711を介して右方に突出させた後、他方の脚片をねじにより前記凸部701の底壁に固着する。このように取付けられたストッパ片706は可動レール700が前方へ移動した場合に固定レール600のストッパ片602に当接し、可動レール700の前方への移動を規制して固定レール600と可動レール700の連結が維持される。 Next, the
次いで、固定レール600に組み込まれた可動レール700の前方から係合レール800を組み付ける。この場合、係合レール800に設けた2条の連結部材804,804(の鉤)が可動レール700の左右側壁702,702内面に設けたローラ101の上に乗るように相互の位置関係を保つ。ここで、図7の(b)に示したように、可動レール700にはストッパ構成部材703が取付けられており、ストッパ構成部材703の係合部703bが係止突起704(の二股状の係合片)の背後に位置している場合には、当該ストッパ構成部材703の係合部703bに係合レール800のストッパ片802が当接するので係合レール800を可動レール700に組み付けることができない。なお、可動レール700の係止突起704はその係合片の二股の間を係合レール800のストッパ片802が通過できるように位置決めして取付けられている。そのため、係合レール800を可動レール700に組み付けるにあたり次の作業を行う。すなわち、可動レール700のストッパ構成部材703を旋回させる、つまり、可動レール700の係止突起704にストッパ構成部材703を固着しているねじ902を取り外した後、段付ねじ901を中心としてストッパ構成部材703を上方に旋回させ、前記可動レール700の係止突起704の背後に位置していたストッパ構成部材703の係合部703bを係止突起704の二股状の係合片の背後から退避させる。このようにストッパ構成部材703の係合部703bを前記係止突起704の二股状の係合片の背後から退避させた状態で係合レール800を可動レール700に組み付けると係合レール800のストッパ片802が係止突起704の二股の間を通過してストッパ構成部材703の後方に移動する。この状態でストッパ構成部材703を逆方向に旋回させて元の位置、すなわち、ストッパ構成部材703の係合部703bが係止突起704の二股状の係合片の背後に位置する元の位置に戻しねじ902により固定する。これにより係合レール800が前方へ移動すると係合レール800のストッパ片802が可動レール700のストッパ構成部材703の係合部703bに当接することとなり可動レール700と係合レール800との結合が保たれる。 Next, the
なお、係合レール800を可動レール700に嵌め込む際、係合レール800に設けた係合ばね806が可動レール700の係止突起704に当接するが、前記係合ばね806は係止突起704に押圧されると下方に撓んで係止突起704の下に潜り込んだ後、係合ばね806の「へ」字状の山部がストッパ部材703の係合部703bの後縁を超えると元の状態に復元してストッパ部材703の係合部703bの後縁に係合して係合レール800と可動レール700が一体化する。また、係合レール800を可動レール700に嵌め込む最終段階において係合レール800の前端に設けた係合片808のフック808aが固定レール600における左右側壁のうちの左側側壁の前縁に設けたストッパ605に当接する。この場合、フック808aにおけるストッパ605との当接面は斜面として形成されており、フック808aがストッパ605に当接するとフック808aの斜面がストッパ605に乗り上げるように移動、つまり、係合片808が段付ねじ903を中心として時計方向(図5参照)に旋回し、フック808aの斜面がストッパ605を乗り越えると係合片808は支えを失うので段付ねじ903を中心に反時計方向に旋回してフック808aがストッパ605に係合する。これにより係合レール800は固定レール600に係止された状態となる。 Note that when the
前記本体キャビネット100の商品収納庫の天井面に敷設されたレール機構500には次のようにしてサーペンタイン式の商品収納ラック2が取付けられる。すなわち、レール機構500を図6に示すように伸長させた状態で係合レール800の左右両端に形成されたラック係合突起801,801に商品収納ラック2の左右一対のラック側板21,21の上端に形成されたフック211を係合させる。この場合、ラック側板21,21の後縁をラック係合突起801,801の後縁に一致させて係合させる。このようにラック側板21,21を係合レール800に係合させた際、図1に示した第1の実施の形態と同様にラック側板21,21の幅(前後方向の長さ)に対してレール機構500(係合レール800)の長さが短い分だけラック側板21,21の前方域は係合レール800(ラック係合突起801,801)に係合(保持)されないこととなる。しかしながら、その区域は相互の係合区域に比べて僅かであるので係合レール800による商品収納ラック2の保持に支障はない。 A serpentine-type
前述したように商品収納ラック2を係合レール800に吊下げ支持した後、レール機構500を縮退させることによって商品収納ラック2は商品収納庫に格納される。商品収納庫に格納した商品収納ラック2への商品の補充は従来と同様に商品投入口24a(図1参照)から商品を投入することにより行われる。この商品補充の際、本発明の実施の形態における自動販売機においてはレール機構500も図1に示した商品収納庫の空き空間SPの後方域に片寄せて敷設されていることから、最上段の商品投入口24aから投入された商品に対してレール機構500が邪魔をすることがない。つまり、最上段の商品投入口24aを商品収納庫の天井面に近接して設けることができ、これにより最上段の商品投入口24aの位置を従来の自動販売機と同一の位置に設けることが可能となる。したがって、商品収納ラック2を商品収納庫から前方に引出し可能に支持する伸縮自在なレール機構500を敷設した場合にも商品収納ラック2に収容する商品の数量が減少することはないものである。なお、係合レール800の前端には曲げ起しにより保護突起803(図7の(c)参照)が設けられているので、商品補充の際に商品が衝突しても商品を傷つけることがない。 As described above, after the
ここで、係合レール800の前端の保護突起803に段付ねじ903により旋回可能に取付けられた係合片808の機能について説明すると、レール機構500が縮退した状態においては前記係合片808のフック808aが固定レール600における左側の側壁の前縁に設けたストッパ605に係合して係合レール800が固定レール600に係止されており、これによって係合レール800が、例えば自動販売機の運搬時などに不測に前方に移動するのを防止している。前記係合レール800の固定レール600への係止状態を解除するには前記係合片808の指掛け部808c(図7の(c)参照)に指を掛けて係合片808を図5において時計方向に旋回させて当該係合片808のフック808aと固定レール600のストッパ605(図7の(a)参照)との係合を解除する。この係合解除状態を維持しつつ係合レール800(商品収納ラック2)を手前に引っ張ると係合レール800が前方に移動可能となる。 Here, the function of the
また、係合レール800の前端に固着された「へ」の字状の係合ばね806の機能について説明すると、レール機構500が縮退した状態において前記係合ばね806は可動レール700に取付けたストッパ構成部材703の係合部703b(図7の(b)参照)の後縁に係合ばね806の弾性力により係合している。このようにレール機構500を縮退させた状態から伸長させるために係合レール800を前方に引っ張る(実際には商品収納ラック2を前方に引出す)と前記係合ばね806が前記ストッパ構成部材703に係合していることから可動レール700も前方に引出される。このように係合レール700と可動レール700とが同時に前方に移動する途中において可動レール700のストッパ片706が固定レール600のストッパ片602に当接して可動レール700が停止すると(この場合係合レール800は依然として前方へ引っ張り続けられている)前記係合ばね806が撓んで可動レール700のストッパ構成部材703との係合が解除され、係合レール800のみが前方に引出されてレール機構500が伸長する。このように前記係合ばね806の作用によりレール機構500を伸長させる際に固定レール600から可動レール700および係合レール800が同時に引出された後、可動レール700が停止すると係合レール800のみが引出されるようになる。したがって、前記係合ばね806はレール機構500を伸長させる際に可動レール700および係合レール800が順序良く引出されるように機能するものである。 Further, the function of the “f” -shaped
なお、伸長したレール機構500を縮退させる、つまり係合レール800を押し込むと係合レール800は前記係合ばね806が可動レール700の係止突起704に当接するまで単独で移動し、前記係合ばね806が可動レール700の係止突起704に当接すると係合レール700に加えて可動レール800が移動し、可動レール800が固定レール600に格納されて停止した後、引続き係合レール800が押し込まれることにより前記係合ばね806が撓んで可動レール700の係止突起704およびストッパ部材703の係合部703bの下に潜り込み、これによって前記係合ばね806が再びストッパ部材703の係合部703bの後縁に係合するようになる。 When the
前述したとおり本発明によれば、断熱筐体として形成され、前面が開口した本体キャビネット1と、前記本体キャビネット1の商品収納庫に左右方向および前後方向に複数配設され、商品を上下方向に積み重ねて収容する蛇行した商品通路を有するサーペンタイン式商品収納ラック2と、前記本体キャビネット1の商品収納庫の天井面に敷設され、前記本体キャビネット1の商品収納庫内に格納されたサーペンタイン式商品収納ラック2を商品収納庫から前方に引出し可能に支持する前後方向に伸縮自在なレール機構5(500)とを備えてなる自動販売機であって、前後方向に複数配設された前記サーペンタイン式商品収納ラック2の商品通路23と前記本体キャビネット1の前面に開口した商品投入口24aとを連繋して設けられた商品案内通路(トップトレー24)は商品投入口24a側が高く後方側が低くなるように配設され、前記商品案内通路の上方域と前記本体キャビネット1における商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間SPが形成されてなる自動販売機において、前記レール機構5(500)を前記商品収納庫の空き空間SPの天井面に敷設したことにより、従来ではデッドスペースであったところの、前記本体キャビネット1の前面に開口した商品投入口24aと前記サーペンタイン式商品収納ラック2の商品通路23とを連繋する前記商品案内通路の上方域と前記本体キャビネット1における商品収納庫の天井面との間に後方に向かうにしたがって広くなる空き空間SPを有効利用することができるので、伸縮自在なレール機構5(500)を用いてサーペンタイン式商品収納ラック2を前方に引出し可能としたものであってもサーペンタイン式商品収納ラック2に収容可能な商品数量を減少させることがないという効果を有する。 As described above, according to the present invention, a plurality of
なお、前述した各実施の形態では伸縮自在なレール機構としてローラを備えたものについて説明したが、レール同士の接触面に潤滑油(例えば、グリース)の塗布や合成樹脂を噛ませて摩擦抵抗を小さくすることによってローラレスのレール機構を用いることもでき、また、レール機構を構成するレールの個数も3個に限らないものである。このように本発明は実施の形態に限られるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 In each of the above-described embodiments, a description has been given of a roller mechanism that includes a roller as an expandable / contractible rail mechanism. However, frictional resistance is reduced by applying lubricating oil (for example, grease) to the contact surfaces of the rails or biting synthetic resin. By reducing the size, a rollerless rail mechanism can be used, and the number of rails constituting the rail mechanism is not limited to three. Thus, the present invention is not limited to the embodiment, and various modifications can be made without departing from the present invention.
1…本体キャビネット、2…サーペンタイン式商品収納ラック、3…外扉、5…レール機構、6…固定レール、7…可動レール、8…係合レール、21…ラック側板、22…湾曲セグメント、23…商品通路、24…トップトレー(商品案内通路)、500…レール機構、600…固定レール、700…可動レール、800…係合レール、SP…空き空間(デッドスペース) DESCRIPTION OF
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