Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


JP2010087467A - 成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
Download PDF

Info

Publication number
JP2010087467A
JP2010087467AJP2009133153AJP2009133153AJP2010087467AJP 2010087467 AJP2010087467 AJP 2010087467AJP 2009133153 AJP2009133153 AJP 2009133153AJP 2009133153 AJP2009133153 AJP 2009133153AJP 2010087467 AJP2010087467 AJP 2010087467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction gas
turntable
rotary table
film forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009133153A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kato
寿 加藤
Manabu Honma
学 本間
Tomoki Haishi
朋来 羽石
Katsuyoshi Aikawa
勝芳 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron LtdfiledCriticalTokyo Electron Ltd
Priority to JP2009133153ApriorityCriticalpatent/JP2010087467A/ja
Priority to US12/552,315prioritypatent/US20100055312A1/en
Priority to KR1020090082870Aprioritypatent/KR20100028497A/ko
Priority to TW098129626Aprioritypatent/TW201028496A/zh
Publication of JP2010087467ApublicationCriticalpatent/JP2010087467A/ja
Withdrawnlegal-statusCriticalCurrent

Links

Images

Classifications

Landscapes

Abstract

【課題】複数の反応ガスの混合を防止し、基板の搬入出を確実に行うことができる成膜装置を提供する。
【解決手段】真空容器1内で第1及び第2の反応ガスを供給して薄膜を成膜する成膜装置において、回転テーブル2と、回転テーブル2の周縁から回転中心に向け設けられる第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32と、その間に設けられる第1の分離ガス供給部41、42と、第1の反応ガス供給部31を含み第1の高さH1を有する第1の空間P1と、第2の反応ガス供給部32を含み第2の高さH2を有する第2の空間P2と、第1の分離ガス供給部41を含みH1及びH2より低く設けられる第3の空間Dと、回転テーブル2の回転位置を検知する位置検知手段8と、回転テーブル2の周縁に設けられ、位置検知手段8によって検知される被検知部25とを備えることを特徴とする成膜装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体に係り、特に少なくとも2種類の原料ガスを交互に供給して薄膜を成膜する成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
半導体製造プロセスにおける成膜手法として、基板である半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)等の表面に真空雰囲気下で第1の反応ガスを吸着させた後、供給するガスを第2の反応ガスに切り替えて、両ガスの反応により1層あるいは複数層の原子層や分子層を形成し、このサイクルを多数回行うことにより、これらの層を積層して、基板上への成膜を行うプロセスが知られている。このプロセスは、例えばALD(Atomic Layer Deposition)やMLD(Molecular Layer Deposition)などと呼ばれており、サイクル数に応じて膜厚を高精度にコントロールすることができると共に、膜質の面内均一性も良好であり、半導体デバイスの薄膜化に対応できる有効な手法である。
このような成膜方法が好適である例としては、例えばゲート酸化膜に用いられる高誘電体膜の成膜が挙げられる。一例を挙げると、シリコン酸化膜(SiO膜)を成膜する場合には、第1の反応ガス(原料ガス)として、例えばビスターシャルブチルアミノシラン(以下「BTBAS」という)ガス等が用いられ、第2の反応ガス(酸化ガス)としてオゾンガス等が用いられる。
このような成膜方法を実施する装置としては、真空容器の上部中央にガスシャワーへッドを備えた枚葉の成膜装置を用いて、基板の中央部上方側から反応ガスを供給し、未反応の反応ガス及び反応副生成物を処理容器の底部から排気する方法が検討されている。ところで上記の成膜方法は、パージガスによるガス置換に長い時間がかかり、またサイクル数も例えば数百回にもなることから、処理時間が長いという問題があり、高スループットで処理できる成膜装置、成膜方法が要望されている。
このような背景から、複数枚の基板を真空容器内の回転テーブルに回転方向に配置して成膜処理を行う装置が以下のように既に知られている。
特許文献1には、扇平な円筒状の真空容器を左右に分離し、左側領域及び右側領域に半円の輸郭に沿って形成された排気口が上向きに排気するように設けられると共に、左側半円の輪郭と右側半円の輪郭の間、つまり真空容器の直径領域には分離ガスの吐出孔が形成された分離領域を有する成膜装置の例が開示されている。右側半円領域及び左側半円領域には互いに異なる原料ガスの供給領域が形成され、真空容器内の回転テーブルが回転することでワークピースが右側半円領域、分離領域及び左側半円領域を通過すると共に、両原料ガスは排気口から排気される。そして分離ガスが供給される分離領域の天井は原料ガスの供給領域よりも低くなっている。
特許文献2には、ウェハ支持部材(回転テーブル)の上に回転方向に沿って4枚のウェハを等距離に配置する一方、ウェハ支持部材と対向するように第1の反応ガス吐出ノズル及び第2の反応ガス吐出ノズルを回転方向に沿って等距離に配置しかつこれらノズルの間にパージノズルを配置し、ウェハ支持部材を水平回転させる構成を有する成膜装置の例が開示されている。各ウェハはウェハ支持部材により支持され、ウェハの表面はウェハ支持部材の上面からウェハの厚さだけ上方に位置している。また各ノズルはウェハ支持部材の径方向に伸びるように設けられ、ウェハとノズルとの距離は0.1mm以上であることが記載されている。真空排気はウェハ支持部材の外縁と処理容器の内壁との間から行われる。このような装置によれば、パージガスノズルの下方がいわばエアーカーテンの役割を果たすことで第1の反応ガスと第2の反応ガスとの混合を防止している。
特許文献3には、真空容器内を隔壁により周方向に複数の処理室に分割すると共に、隔壁の下端に対して細隙を介して回転可能な円形の載置台を設けて、この載置台上にウェハを複数配置する構成を有する成膜装置の例が開示されている。
特許文献4には、円形のガス供給板を周方向に8つに区切り、AsHガスの供給口、Hガスの供給口、TMGガスの供給口及びHガスの供給口を90度ずつずらして配置し、さらにこれらガス供給口の間に排気口を設け、このガス供給板と対向させてウェハを支持したサセプタを回転させる成膜方法の例が開示されている。
また特許文献5には、回転テーブルの上方領域を十字に4つの垂直壁で仕切り、こうして仕切られた4つの載置領域にウェハを載置すると共に、ソースガスインジェクタ、反応ガスインジェクタ、パージガスインジェクタを回転方向に交互に配置して十字のインジェクタユニットを構成し、これらインジェクタを前記4つの載置領域に順番に位置させるようにインジェクタユニットを水平回転させかつ回転テーブルの周辺から真空排気する構成を有する成膜装置の例が開示されている。
更に、特許文献1乃至5に開示された成膜装置を用いて成膜を行う場合に、回転テーブルの回転位置を検出するために一般的に用いられる方法は、回転軸に取り付けられたキッカーが回転するのをフォトセンサで検出する方法である。図42に従来の成膜装置における回転テーブルの回転位置の検出方法の構成を模式的に示す。回転テーブル121の下方に取付けられた回転軸122から離れ固定された場所である真空容器の内壁126に、回転軸122に平行な光を各々発光及び受光することが可能な一組の赤色LED123及びフォトダイオード124を設け、赤色LED123の光を遮ることが可能なキッカー125を回転軸122の側周面に設ける。この構成によれば、回転軸122が一回転したときに一回その光の光軸を遮ることができ、回転位置を検出することが可能である。
更にまた、特許文献6(特許文献7、8)には、ターゲット(ウェハに相当する)に複数のガスを交互に吸着させる原子層CVD方法を実施するにあたり、ウェハを載置するサセプタを回転させ、サセプタの上方からソースガスとパージガスとを供給する装置が記載されている。段落0023から0025には、チャンバの中心から放射状に隔壁が延びており、隔壁の下に反応ガスまたはパージガスをサセプタに供給するガス流出孔が設けられていること、隔壁からのガス流出孔から不活性ガスを流出させることでガスカーテンを形成することが記載されている。排気に関しては段落0058に初めて記載され、この記載によると、ソースガスとパージガスとを夫々排気チャンネル30a、30bから別々に排気するようになっている。
米国特許公報7,153,542号特開2001−254181号公報特許3144664号公報特開平4−287912号公報米国特許公報6,634,314号特開2007−247066号公報米国特許公開公報2007−218701号米国特許公開公報2007−218702号
ところが、上記の特許文献に開示されている成膜装置及び成膜方法を用い、複数枚の基板を真空容器内の回転テーブルに回転方向に配置して成膜処理を行う場合、次のような問題があった。
特許文献1に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、分離ガスの吐出孔と反応ガスの供給領域との間に上向きの排気口を設け、反応ガスをこの排気口から分離ガスと共に排気する手法を採用しているため、ワークピースに吐出された反応ガスが上向き流となって排気口から吸い込まれ、パーティクルの巻上げを伴い、ウェハへのパーティクル汚染を引き起こしやすいという問題があった。
特許文献2に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、ウェハ支持部材が回転していることもあって、パージガスノズルからのエアーカーテン作用だけではその両側の反応ガスが通過してしまい、特に回転方向上流側からエアーカーテン中を拡散してしまうことは避けられないという問題があった。更にまた第1の反応ガス吐出ノズルから吐出した第1の反応ガスは回転テーブルに相当するウェハ支持部材の中心部を介して容易に第2の反応ガス吐出ノズルからの第2の反応ガス拡散領域に到達してしまうという問題があった。このように第1の反応ガスと第2の反応ガスとがウェハ上で混合されてしまうと、ウェハ表面に反応生成物が付着し、良好なALD(あるいはMLD)処理ができなくなるという問題があった。
特許文献3に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、隔壁と載置台あるいはウェハとの間の隙間からプロセスガスが隣の処理室に拡散し、また複数の処理室の間に排気室を設けているので、ウェハがこの排気室を通るときに上流側及び下流側の処理室からのガスが当該排気室にて混合されてしまう。従って、ALD方式の成膜手法には適用できないという問題があった。
特許文献4に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、2つの反応ガスの分離に対して現実的な手段が何ら開示されておらず、サセプタの中心付近においては勿論のこと、実際には中心付近以外においてもHガスの供給口の配列領域を介して2つの反応ガスが混合されてしまうという問題があった。更にまたウェハの通過領域と対向する面に排気口を設けると、サセプタ表面からのパーティクルの巻上げなどによりウェハのパーティクル汚染が起こりやすいという致命的な問題もあった。
特許文献5に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、各載置領域にソースガスあるいは反応ガスを供給した後、パージガスノズルにより当該載置領域の雰囲気をパージガスで置換するために長い時間がかかるし、また一の載置領域から垂直壁を越えて隣接する載置領域にソースガスあるいは反応ガスが拡散して、両ガスが載置領域にて反応するおそれが大きいという問題があった。
特許文献6(特許文献7、8)に開示された成膜装置及び成膜方法を用いる場合、パージガスコンパートメントにおいて両側のソースガスコンパートメントにおけるソースガスの混じりあいを避けられず、反応生成物が発生してウェハへのパーティクル汚染が生じるという問題があった。
更に、図42に示されるような従来の成膜装置及び成膜方法を用いる場合、回転テーブル121は、例えば4枚乃至6枚の複数枚のウェハを円状に並べて載置するために大きな直径を有するため、従来方式の回転軸に設けられたキッカーと回転軸と離れて固定されたフォトセンサとで検出しようとすると、周縁での回転位置の誤差が大きくなるという問題があった。例えば回転テーブル121の直径が960mmφである場合、例えば80mmφである回転軸に設けられた高さ8mmのキッカー先端の回転移動位置の誤差が±0.1mmであるとしても、回転テーブル121の周縁での回転位置の位置精度は±1mmになってしまう。位置精度が±1mmの場合、例えば直径304mmの凹部に直径300mmのウェハを載置する場合に、凹部にウェハを位置精度良く載置することができず、ウェハを回転テーブルから確実に取出すこともできないという問題があった。特に、回転テーブルを高速で回転させながらALDの成膜を行う高速ALD装置においては、回転テーブル及び回転軸が真空容器内に存在するため、キッカー及びセンサを設けることが難しいという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板の表面に互いに反応する複数の反応ガスを順番に供給して反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成するにあたり、高いスループットが得られ、基板上にて複数の反応ガスが混合されることを防止して良好な処理を行うことができ、また、高速で回転する回転テーブルの回転位置を位置精度良く検知及び補正することができ、真空容器の外部との間で基板の搬入出を確実に行うことができる成膜装置、成膜方法及びこの方法を実施するプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
第1の発明は、真空容器内で第1の反応ガス及び第2の反応ガスを含む少なくとも2種類の原料ガスを順番に供給しかつ前記少なくとも2種類の前記原料ガスを順番に供給する供給サイクルを実行することにより薄膜を成膜する成膜装置において、前記真空容器内に回転可能に設けられ、基板を載置する基板載置部を備える回転テーブルと、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給するために、前記回転テーブルの周縁の互いに異なる位置から回転中心に向かって各々設けられる第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部と、前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第1の分離ガスを供給するために、前記第1の反応ガス供給部と前記第2の反応ガス供給部との間の前記回転テーブルの周縁の位置から回転中心に向かって設けられる第1の分離ガス供給部と、前記第1の反応ガス供給部を含む前記真空容器の天板の下面であって、前記回転テーブルから第1の高さに設けられる第1の下面の領域と、前記第1の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成される第1の空間と、前記第2の反応ガス供給部を含む前記天板の下面であって、前記第1の下面の領域と離れた位置に前記回転テーブルから第2の高さに設けられる第2の下面の領域と、前記第2の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成される第2の空間と、前記第1の分離ガス供給部を含み前記回転テーブルの回転方向に沿って前記第1の分離ガス供給部の両側に位置する前記天板の下面であって、前記回転テーブルから前記第1の高さ及び前記第2の高さより低い第3の高さに設けられる第3の下面の領域と、前記第3の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成され、前記第1の分離ガス供給部から供給された前記第1の分離ガスが前記第1の空間及び前記第2の空間に流れるための前記第3の高さを有し狭隘な第3の空間と、前記回転テーブルの回転位置を検知する位置検知手段と、前記回転テーブルの周縁に設けられ、前記位置検知手段によって検知される被検知部と、前記天板の下面であって、前記回転テーブルの回転中心の前記基板載置部側に前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第2の分離ガスを供給する第2の分離ガス供給部が設けられる中心部領域と、前記第3の空間の両側に吐出される前記第1の分離ガス及び前記中心部領域から吐出される前記第2の分離ガスと共に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを排気するための排気口とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る成膜装置において、前記位置検知手段は、レーザセンサであることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明に係る成膜装置において、前記レーザセンサは、該レーザセンサと前記回転テーブルの表面との間の距離の変化により前記被検知部を検知することを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの表面に設けられ、該表面から互いに異なる段差を有する第1及び第2の段差部を備え、前記第2の段差部は、前記回転テーブルの前記回転方向に沿って前記第1の段差部の後方に接して設けられることを特徴とする。
また、第4の発明に係る成膜装置において、前記第2の段差部の段差は、前記第1の段差部の段差よりも大きくてもよい。
第5の発明は、第3の発明に係る成膜装置において、更に、発光素子及び受光素子を有し、前記回転テーブルの回転軸の回転位置を検知するフォトセンサと、前記回転軸の側周面に設けられ、前記発光素子と前記受光素子との間を遮光することによって前記フォトセンサに検知される遮光部とを備えることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの表面に設けられ、該表面から段差を有する段差部を備えることを特徴とする。
また、第6の発明に係る成膜装置において、前記フォトセンサが前記遮光部を検知した後に、前記レーザセンサが前記段差部を検知してもよい。
第7の発明は、第1乃至第6の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの上面の周縁側に設けられることを特徴とする。
第8の発明は、第1乃至第6の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの側周面に設けられることを特徴とする。
第9の発明は、第1乃至第6の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの下面の周縁側に設けられることを特徴とする。
第10の発明は、第1の発明に係る成膜装置において、前記被検知部は、前記回転テーブルの上面の周縁側に設けられた半径方向のケガキ線であることを特徴とする。
第11の発明は、第1乃至第10の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記回転テーブルの回転中心の下側に前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第3の分離ガスを供給する第3の分離ガス供給部を備えることを特徴とする。
第12の発明は、第1乃至第11の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記真空容器の底面と前記回転テーブルとの間に前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第4の分離ガスを供給する第4の分離ガス供給部を備えることを特徴とする。
また、第1乃至第4の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記真空容器の中心部であって前記天板の下面と前記真空容器の底面との間に設けられた支柱と、前記支柱を囲み、鉛直軸の周りに回転自在な回転スリーブとを備え、前記回転スリーブは、前記回転テーブルの回転軸であってもよい。
第13の発明は、第1乃至第12の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第1の下面の領域に代え、前記第1の反応ガス供給部を含み、前記回転テーブルから前記第1の高さより低く設けられる第4の下面の領域と、前記第4の下面の領域に隣接し、前記回転テーブルから前記第1の高さに設けられる第5の下面の領域とを備えることを特徴とする。
第14の発明は、第1乃至第13の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第2の下面の領域に代え、前記第2の反応ガス供給部を含み、前記回転テーブルから前記第2の高さより低く設けられる第6の下面の領域と、前記第6の下面の領域に隣接し、前記回転テーブルから前記第2の高さに設けられる第7の下面の領域とを備えることを特徴とする。
第15の発明は、第1乃至第14の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記基板載置部に載置された前記基板の表面は前記回転テーブルの表面と同じ高さであるか、前記回転テーブルの前記表面より前記基板の前記表面が低い位置であることを特徴とする。
第16の発明は、第1乃至第15の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第1の反応ガス供給部、前記第2の反応ガス供給部及び前記第1の分離ガス供給部へガスを各々導入するためのガス導入ポートは、前記回転テーブルの回転中心側又は周縁側に設けられることを特徴とする。
第17の発明は、第1乃至第16の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第1の分離ガス供給部には、前記回転テーブルの回転中心側から周縁側に向かって吐出孔が配列されることを特徴とする。
第18の発明は、第17の発明に係る成膜装置において、前記第3の下面の領域であって、該第3の下面の領域に含まれる前記第1の分離ガス供給部の前記吐出孔によって二分される二つの領域は、前記基板載置部に載置される前記基板の中心が通過する部分の前記回転テーブルの回転方向に沿った幅寸法の各々が50mm以上であることを特徴とする。
第19の発明は、第1乃至第18の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第3の下面の領域における前記天板の下面は、平面又は曲面であることを特徴とする。
第20の発明は、第1乃至第19の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記真空容器の底面の周縁であって、前記第1の空間及び前記第2の空間の近くに各々設けられた第1の排気口及び第2の排気口を備えることを特徴とする。
また、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第3の空間の圧力は、前記第1の空間の圧力及び前記第2の空間の圧力より高くてもよい。
また、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記回転テーブルの下に、前記回転テーブルを加熱する加熱部を備えてもよい。
また、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記真空容器の外に前記基板の搬入出を行うために、前記真空容器の側面に設けられ、ゲートバルブにより開閉可能な搬送口を備えてもよい。
また、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第3の下面の領域は、前記回転テーブルの回転中心から周縁に位置するほど幅が広い形状を有してもよい。
また、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置において、前記第3の下面の領域は、平面視において扇型の形状を有してもよい。
第21の発明に係る基板処理装置は、第1乃至第20の何れか一つの発明に係る成膜装置と、前記成膜装置に気密に接続され、内部に基板搬送部が設けられた真空搬送室と、前記真空搬送室に気密に接続され、真空雰囲気と大気雰囲気との間で雰囲気が切換え可能な予備真空室とを備えることを特徴とする。
第22の発明は、真空容器において第1の反応ガス及び第2の反応ガスを含む少なくとも2種類の原料ガスを順番に供給しかつ前記少なくとも2種類の前記原料ガスを順番に供給する供給サイクルを実行することにより基板上に薄膜を成膜する際に、前記基板が載置される回転テーブル上側の前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離するための第1の分離ガスを供給する領域における前記回転テーブル上面から前記真空容器の天板までの高さを、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給する領域における前記回転テーブル上面から前記天板までの高さに比べて低くすることによって、前記回転テーブル上面と前記天板との間に形成される狭隘な空間に前記第1の分離ガスを供給し、前記天板の下面であって前記回転テーブルの回転中心上側の中心部領域に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを分離する第2の分離ガスを供給し、前記第1の分離ガス及び前記第2の分離ガスと共に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを排気することによって、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを分離して供給しながら薄膜を成膜する成膜方法であって、前記回転テーブルの回転位置を補正する位置補正工程と、回転位置が補正された前記回転テーブルに基板を載置する載置工程と、前記回転テーブルを回転させる回転工程と、前記回転テーブルを下側から加熱し、前記回転テーブルの互いに異なる位置に設けられる第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部の各々から前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給し、前記第1の反応ガス供給部と前記第2の反応ガス供給部との間に設けられる第1の分離ガス供給部から前記第1の分離ガスを供給し、前記回転テーブルの回転に伴って前記基板を移動させ、前記基板の表面への前記第1の反応ガスの供給、前記第1の反応ガスの停止、前記第2の反応ガスの供給及び前記第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する成膜工程と、回転位置が補正された前記回転テーブルから前記基板を搬出する搬出工程とを含むことを特徴とする。
第23の発明は、第22の発明に係る成膜方法において、前記位置補正工程において、前記回転テーブルに設けられた被検知部をレーザセンサにより検知したときの回転位置を基準として前記回転テーブルの位置補正を行うことを特徴とする。
第24の発明は、第23の発明に係る成膜方法において、前記レーザセンサは、該レーザセンサと前記回転テーブルの表面との間の距離の変化により前記被検知部を検知することを特徴とする。
第25の発明は、第24の発明に係る成膜方法において、前記被検知部は、前記回転テーブルの表面に設けられ、該表面から互いに異なる段差を有する第1及び第2の段差部を備え、前記位置補正工程において、第1の回転速度で回転する前記回転テーブルの前記第1の段差部を検知した後に、前記回転テーブルの回転速度を前記第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度に減速し、次に、前記第2の回転速度で回転する前記回転テーブルの前記第2の段差部を検知したときの回転位置を基準として、前記回転テーブルの位置補正を行うことを特徴とする。
第26の発明は、第24の発明に係る成膜方法において、前記被検知部は、前記回転テーブルの表面に設けられ、該表面から段差を有する段差部を備え、前記位置補正工程において、第1の回転速度で回転する前記回転テーブルの回転軸の側周面に設けられ、フォトセンサの発光素子と受光素子との間を遮光する遮光部を前記フォトセンサにより検知した後に、前記回転テーブルの回転速度を前記第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度に減速し、次に、前記第2の回転速度で回転する前記回転テーブルの前記段差部を前記レーザセンサにより検知したときの回転位置を基準として、前記回転テーブルの位置補正を行うことを特徴とする。
第27の発明は、第22乃至第26の何れか一つの発明に係る成膜方法において、前記第1の反応ガスを供給する際に、前記回転テーブル上側の前記第1の反応ガスを供給する領域の一部であって前記第1の反応ガス供給部を含む部分における前記回転テーブル上面から前記真空容器の前記天板までの高さを、前記第1の反応ガスを供給する領域の他の部分における前記回転テーブル上面から前記真空容器の前記天板までの高さより低くして行うことを特徴とする。
第28の発明は、第22乃至第27の何れか一つの発明に係る成膜方法において、前記第2の反応ガスを供給する際に、前記回転テーブル上側の前記第2の反応ガスを供給する領域の一部であって前記第2の反応ガス供給部を含む部分における前記回転テーブル上面から前記真空容器の前記天板までの高さを、前記第2の反応ガスを供給する領域の他の部分における前記回転テーブル上面から前記真空容器の前記天板までの高さより低くして行うことを特徴とする。
第29の発明は、第22乃至第28の何れか一つの発明に係る成膜方法において、前記回転テーブルに載置された前記基板の表面が、前記回転テーブルの表面と高さが同じであるか又は前記回転テーブルの前記表面より低くなるように、前記回転テーブルに凹部が設けられることを特徴とする。
また、第22乃至第29の何れか一つの発明に係る成膜方法において、前記回転テーブルを加熱しながら行ってもよい。
また、第22乃至第29の何れか一つの発明に係る成膜方法において、前記真空容器を、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを各々専用に排気するために設けられた第1の排気口及び第2の排気口を通して排気しながら行ってもよい。
第30の発明は、コンピュータに第22乃至第29の何れか一つの発明に係る成膜方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
本発明によれば、高いスループットが得られ、基板上にて複数の反応ガスが混合されることを防止して良好な処理を行うことができ、高速で回転する回転テーブルの回転位置を位置精度良く検知及び補正することができ、真空容器の外部との間で基板の搬入出を確実に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す斜視図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置において、位置検知手段の動作を模式的に示す断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第1乃至第3の空間を示す断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部の寸法例を説明するための横断面図及び縦断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第1の反応ガス供給部を示す斜視図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の一部を説明するための図であり、図3におけるA−A線に沿う縦断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の一部を第2の分離ガス、第3の分離ガス及び第4の分離ガスが流れる様子を説明するための図であり、図3におけるB−B線に沿う縦断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の一部を示す破断斜視図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の制御部の構成を模式的に示す図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を用いた成膜方法の手順を説明するための工程図である。本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を用いた成膜方法を説明するための図であり、第1の反応ガス、第2の反応ガス及び第1の分離ガスが流れる様子を示す図である。本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る成膜装置において、位置検知手段の動作を模式的に示す断面図である。本発明の第1の実施の形態の第4の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置の回転テーブルの被検知部付近の拡大図である。本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置の位置補正工程の手順を説明する工程図である。本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置の位置補正工程におけるレーザセンサ及び回転テーブルの状態を模式的に示す断面図である。本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置の回転テーブルの被検知部付近の拡大図である。本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置の位置補正工程の手順を説明する工程図である。本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置の位置補正工程における位置検知手段及び被検知部の状態を模式的に示す一部断面を含む図である。本発明の第1の実施の形態の第7の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部における天板の形状の他の例を示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第8の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部における天板の下面の形状の他の例を示す縦断面図である。本発明の第1の実施の形態の第9の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第1の反応ガス供給部のガス吐出孔の形状の他の例を示す底面図である。本発明の第1の実施の形態の第9の変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部の形状の他の例を示す底面図である。本発明の第1の実施の形態の第10の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。本発明の第1の実施の形態の第11の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。本発明の第1の実施の形態の第12の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す斜視図である。本発明の第1の実施の形態の第13の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。本発明の第1の実施の形態の第14の変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す平面図である。従来の成膜装置における回転テーブルの回転位置の検出方法の構成を模式的に示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図14を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置及び成膜方法を説明する。
初めに、図1乃至図12を参照し、本実施の形態に係る成膜装置の構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図1は、図3におけるB−B線に沿う縦断面図である。図2は、本実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。図4は、本実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。図5(a)及び図5(b)は、本実施の形態に係る成膜装置において、位置検知手段の動作を模式的に示す断面図である。図5(a)は披検知部を検知しない状態を示し、図5(b)は被検知部を検知する状態を示す。図6は、本実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第1乃至第3の空間を示す断面図である。図6は、回転テーブルを含み回転テーブルより上側の部分を同心円に沿って切断し横に展開して示す展開図である。図7は、本実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部の寸法例を説明するための横断面図及び縦断面図である。図8は、本実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、第1の反応ガス供給部を示す斜視図である。図9は、本実施の形態に係る成膜装置の一部を説明するための図であり、図3におけるA−A線に沿う縦断面図である。図10は、本実施の形態に係る成膜装置の一部を第2の分離ガス、第3の分離ガス及び第4の分離ガスが流れる様子を説明するための図であり、図3におけるB−B線に沿う縦断面図である。図11は、本実施の形態に係る成膜装置の一部を示す破断斜視図である。図12は、本実施の形態に係る成膜装置の制御部の構成を模式的に示す図である。
図1乃至図3に示されるように、本実施の形態に係る成膜装置は、真空容器1、回転テーブル2、第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、第1の分離ガス供給部41、42、レーザセンサ(本発明の位置検知手段に該当する)8を有する。
真空容器1は、図1乃至図3に示されるように、平面形状が略円形で扁平な形状を有する。真空容器1は、天板11、容器本体12、Oリング13、底面部14を有する。
天板11は、容器本体12から分離可能に備えられる。天板11は、内部の減圧状態により、封止部材例えばOリング13を介して容器本体12側に押し付けられ気密状態を維持する。また、天板11が容器本体12から分離される場合、図示しない駆動機構により上方に持ち上げられる。
次に、真空容器1及び真空容器1に収容される各部分のうち、天板11、回転テーブル2、天板11より下側であって回転テーブル2より上側に設けられる部分及び関連する部分を説明する。即ち、回転テーブル2、第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、第1の分離ガス供給部41、42、天板11、第2の分離ガス供給部51について説明する。
回転テーブル2は、図1に示されるように、真空容器1の中心に回転中心を有するように設けられる。回転テーブル2は、ケース体20、20a、コア部21、回転軸22、駆動体23、凹部24、被検知部25を備える。
回転テーブル2は、中心部にて円筒形状のコア部21に固定され、コア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定される。回転軸22は真空容器1の底面部14を貫通し、その下端が回転軸22を鉛直軸周りに時計方向に回転させる駆動部23に取付けられる。回転軸22及び駆動部23は、上面が開口した円筒状のケース体20に収納される。ケース体20、20aは、ケース体20、20aの上面に設けられたフランジ部分が真空容器1の底面部14の下面に気密に取付けられ、ケース体20、20aの内部雰囲気と外部雰囲気との気密状態が維持される。
凹部24は、図2及び図3に示されるように、回転方向(周方向)に沿って複数枚例えば5枚の基板であるウェハを載置するために、回転テーブル2の表面部に設けられる。凹部24は、円形状の形状を有する。凹部24は、ウェハを位置決めして回転テーブル2の回転に伴う遠心力により飛び出さないようにするためのものであり、本発明の基板載置部に相当する。なお図3には便宜上1個の凹部24だけにウェハWを図示する。
凹部24は、図4(a)に示されるように、凹部24の直径がウェハの直径よりも僅かに例えば4mm大きく、またその深さはウェハの厚みと同等の大きさに設定される。従って、ウェハを凹部24に落とし込むと、ウェハの表面と回転テーブル2の表面(ウェハが載置されない領域)との高さが揃う。ウェハの表面と回転テーブル2の表面との間の高さの差が大きいとその段差部分で圧力変動が生ずるので、膜厚の面内均一性を揃えるためには、ウェハの表面と回転テーブル2の表面との高さを揃えることが必要である。ウェハの表面と回転テーブル2の表面との高さを揃えることは、凹部24(基板載置部)に載置されたウェハ(基板)の表面が回転テーブル2の表面と同じ高さであるか、回転テーブル2の表面よりウェハ(基板)の表面が低い位置であることを意味するが、加工精度などに応じてできるだけ両面の高さの差をゼロに近づけるのがよく、両面の高さは5mm以内がよい。凹部24の底面には、ウェハの裏面を支えてウェハを昇降させるために、例えば図11を用いて後述するような3本の昇降ピンが貫通する貫通孔が形成される。
なお、基板載置部は、凹部に限らず、例えば回転テーブル2の表面にウェハの周縁をガイドするガイド部材をウェハの周方向に沿って複数並べた構成でもあってもよく、或いは回転テーブル2側に静電チャックなどのチャック機構を設けた構成であってもよい。回転テーブル2側にチャック機構を設けてウェハを吸着する場合には、吸着によりウェハが載置される領域が基板載置部となる。
被検知部25は、図1及び図4に示されるように、回転テーブル2の上面の周縁に設けられる。被検知部25は、回転テーブル2を回転させ、レーザセンサ(位置検知手段)8によって被検知部25を検知したときの回転位置を基準とし、回転テーブル2の位置補正を行うためのものである。被検知部25の形状は、レーザセンサ8によって検知されることができるのであれば、特に限定されるものではなく、回転テーブル2の表面の高さより高い部位、低い部位、等により構成することができる。本実施の形態では、回転テーブル2の周縁の一箇所から回転テーブル2の半径方向に形成されたケガキ線である。
被検知部25は回転テーブル2の周縁から半径方向に形成されたケガキ線であるため、被検知部25の回転テーブル2の半径方向に垂直な断面における形状は、図5(a)に示されるように、断面三角形状の溝である。
なお、被検知部25は、回転テーブル2の回転位置を精度良く検知するために回転テーブル2の周縁に設けられるのであれば、回転テーブル2の上面に限られるものではなく、回転テーブル2の側周面及び下面に設けることもできる。
レーザセンサ8は、回転テーブル2の被検知部25を検知できるように、図4及び図5に示されるように、回転テーブル2の上面の周縁から上側の位置に設けられる。レーザセンサ8は、レーザ光を発光する発光素子81及びレーザ光を受光する受光素子82を備え、回転テーブル2に回転に伴う回転テーブル2の上面に設けられた被検知部25の通過の検知を行うためのものである。レーザセンサ8は、真空容器1の内部に設けられなくてもよいのであって、本実施の形態では、レーザセンサ8は、図1に示されるように、真空容器1の天板11の上側に設けられる。このとき、真空容器1の天板11において、回転テーブル2の回転軸に平行にレーザセンサ8を投影した位置に、入射窓17が設けられる。入射窓17は、レーザセンサ8の発光素子81から発光されたレーザ光が回転テーブル2の上面に入射されると共に、回転テーブル2の上面で反射されたレーザ光がレーザセンサ8の受光素子82に入射されるためのものである。
なお、レーザセンサ8は、回転テーブル2の被検知部を検知できるのであれば、真空容器1の外部に設けられるのに限定されるものではなく、真空容器1の内部に設けられることもできる。この場合、真空容器1の天板11に設けられるレーザセンサ8から回転テーブル2への入射光の導入及び反射光の導出を行うための入射窓17を設けることを省略することができる。
ここで、図5(a)及び図5(b)を用いて本実施の形態に係る成膜装置におけるレーザセンサ8及び被検知部25を用いた回転テーブル2の回転位置の位置検知の作用について説明する。
図5(a)及び図5(b)は、本実施の形態に係る成膜装置を説明するための図であり、レーザセンサ8が被検知部25を検知する作用を模式的に示す図である。
図5(a)に示されるように、レーザセンサ8は、発光素子81から入射されたレーザ光が回転テーブル2の被検知部25が形成されていない場所に入射された場合に、反射光の殆ど全てが入射窓17から導出され、受光素子82に入射されるように、入射窓17との相対位置及び相対角度が調整される。また、この場合の受光素子82での受光量をE1とする。
一方、図5(b)に示されるように、回転テーブル2が回転され、発光素子81から入射されたレーザ光が回転テーブル2に入射される位置に被検知部25が移動されると、被検知部25は、断面三角形状を有するケガキ線であるため、レーザセンサ8から入射されたレーザ光の反射方向が変化し、レーザセンサ8の受光素子82に入射される光量は減少する。即ち、この場合の受光素子82での受光量をE2とすると、E2<E1となる。
従って、受光量E2とE1との差を検知することにより、回転テーブル2の上面に形成された被検知部25がレーザセンサ8及び入射窓17の下側を通過したことを検知することができる。更に、被検知部25の通過をレーザセンサ8により検知したときの回転位置を基準とすることによって、回転テーブル2の回転位置を精度良く補正することができる。具体的には、例えば回転テーブル2の直径が960mmφである場合、回転テーブル2の上面の周縁において、例えば回転方向の幅が1mm、半径方向の長さが5mm、深さが2mmのケガキ線を設けることにより、±0.3mmの精度で回転位置を検知及び補正することができる。
第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、及び2本の第1の分離ガス供給部41、42は、図2及び図3に示されるように、第1の反応ガス及び第2の反応ガスを供給するために、回転テーブル2における凹部24の基板載置部と各々対向する位置に、真空容器1の周縁(回転テーブル2の周縁)の互いに異なる位置から回転中心に向かって各々設けられる。第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、及び2本の第1の分離ガス供給部41、42は、下方側に反応ガスを吐出するための吐出孔が長さ方向に間隔を置いて穿設されるノズルである。
第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、及び2本の第1の分離ガス供給部41、42は、例えば真空容器1の側壁に取り付けられ、その基端部であるガス導入ポート31a、32a、41a、42aは側壁を貫通する。本実施の形態では、一部図8に示されるように、ガス導入ポート31a、32a、41a、42aは真空容器1の側壁から導入されているが、環状の突出部53(後述)から導入しても良い。この場合、突出部53の外周面と天板11の外表面とに開口するL字型の導管を設け、真空容器1内でL字型の導管の一方の開口に第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、及び2本の第1の分離ガス供給部41、42を接続し、真空容器1の外部でL字型の導管の他方の開口にガス導入ポート31a、32a、41a、42aを接続することができる。
第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32には、図6(a)及び図6(b)に示されるように、下方側に反応ガスを吐出するための吐出孔33がノズルの長さ方向に間隔を置いて穿設される。本実施の形態では、例えば、第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32を構成するガスノズルの長さ方向に沿って、真下に向いた例えば口径が0.5mmの吐出孔が10mmの間隔で穿設される。
第1の分離ガス供給部41、42には、図6(a)及び図6(b)に示されるように、下方側に分離ガスを吐出するための吐出孔40が長さ方向に間隔を置いて穿設される。本実施の形態では、例えば、第1の分離ガス供給部41、42を構成するガスノズルの長さ方向に沿って、真下に向いた例えば口径が0.5mmの吐出孔が10mmの間隔で穿設される。
第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32は、真空容器1の外部に配設される第1の反応ガスのガス供給源及び第2の反応ガスのガス供給源に接続され、第1の分離ガス供給部41、42は、真空容器1の外部に配設される第1の分離ガスのガス供給源に接続される。本実施の形態では、第2の反応ガス供給部32、第1の分離ガス供給部41、第1の反応ガス供給部31及び、第1の分離ガス供給部42が、この順に時計方向に配置される。
本実施の形態では、第1の反応ガスとして、例えばBTBAS(ビスターシャルブチルアミノシラン)ガスを用いることができる。また、第2の反応ガスとして、例えばO(オゾン)ガスを用いることができる。更に、第1の分離ガスとして、例えばN(窒素)ガスを用いることができる。なお、第1の分離ガスは、Nガスに限られずAr等の不活性ガスを用いることができるが、不活性ガスに限らず水素ガス等であってもよく、成膜処理に影響を与えないガスであれば、ガスの種類に関しては特に限定されるものではない。
天板11の下面は、図1乃至図3及び図6(a)に示されるように、回転テーブル2の上面と距離H1だけ離れた面である第1の下面部(第1の下面の領域)45、回転テーブル2の上面と距離H2だけ離れた面である第2の下面部(第2の下面の領域)45a、及び第1の下面部45と第2の下面部45aとの間に形成され、回転テーブル2の上面と距離H3だけ離れた面である第3の下面部(第3の下面の領域)44の3つの領域と、第1の下面部45及び第2の下面部45aにおいて、各々の領域の回転中心側に隣接する突出部53、更にコア部21に対応する回転中心側部5を有する。
第1の下面部45、第2の下面部45a及び第3の下面部44は、各々第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、及び第1の分離ガス供給部41を含む天板11の下面の領域である。なお、第3の下面部44は、第1の分離ガス供給部41によって二分されている。
また、天板11の下面である第1の下面部45、第2の下面部45a及び2つの第3の下面部44の4つの領域の各々は、図1、図2、図3及び図6(a)に示されるように、回転テーブル2との間に、第1の空間P1、第2の空間P2及び2つの第3の空間Dを形成する。
天板11の第1の下面部45は、図6(a)及び図6(b)に示されるように、第1の反応ガス供給部31を含む天板11の下面の領域である。第2の下面部45aは、図6(a)及び図6(b)に示されるように、第2の反応ガス供給部32を含む天板11の下面の領域である。第3の下面部44は、図6(a)及び図6(b)に示されるように、第1の分離ガス供給部41、42を含む天板11の下面の領域である。また、第1の分離ガス供給部41、42の中心軸から扇形の形状を有する第3の下面部44の回転テーブル2の順回転方向及び逆回転方向における両縁までの距離は、同じ長さに設定される。
このとき、天板11の第3の下面部44は、各々第1の分離ガス供給部41、42に対する回転テーブル2の回転方向上流側において、回転テーブル2の周縁に位置する部位ほど幅を大きくすることができる。回転テーブル2が回転することによって、回転テーブル2の周縁に近い部位ほど、回転方向上流側から第3の下面部44に向かうガスの流れが速いためである。本実施の形態では、直径300mmのウェハWを被処理基板としており、第3の下面部44の周方向の長さ(回転テーブル2と同心円の円弧の長さ)は、回転中心から140mm離れた突出部53に近い部位において例えば146mmであり、凹部24(基板載置部)の最も外側の位置において例えば502mmである。なお、図6(a)に示されるように、この最も外側の位置において第1の分離ガス供給部41(42)の両端から夫々左右に位置する天板11の第3の下面部44の周方向の長さLでみれば、長さLは246mmである。
第1の反応ガス供給部31を含む天板11の第1の下面部45は、図1、図2、図3及び図6(a)に示されるように、回転テーブル2から第1の高さH1に設けられる。第2の反応ガス供給部32を含む第2の下面部45aは、図1及び図6(a)に示されるように、回転テーブル2から第2の高さH2に設けられる。第1の分離ガス供給部41を含む第3の下面部44は、図6(a)に示されるように、回転テーブル2から第3の高さH3に設けられる。第3の高さH3は、第1の高さH1及び第2の高さH2よりも低い。また、第1の高さH1と第2の高さH2との大小関係は、特に限定されるものではないが、例えばH1=H2とすることができる。従って、本実施の形態では、H3<H1=H2とすることができる。
即ち、図6(a)に示されるように、第1の分離ガス供給部41における回転方向両側には、回転テーブル2から第3の高さH3に設けられる天板11の下面である第3の下面部44が存在し、第3の下面部44の回転方向両側には、第3の下面部44より高い第1の下面部45及び第2の下面部45aが存在する。換言すれば、第1の分離ガス供給部41における回転方向両側には、第3の空間Dが存在し、第3の空間Dの回転方向両側には、第1の空間P1及び第2の空間P2が存在する。同様に、第1の空間P1の反対側及び第2の空間P2の反対側との間には、第3の空間Dが存在する。
第3の空間Dに対応する天板11の周縁部(真空容器1の外縁側の部位)は、図9に示されるように、回転テーブル2の外端面に対向するようにL字型に屈曲して屈曲部46を形成する。天板11は容器本体12から取り外せるようになっていることから、屈曲部46の外周面と容器本体12との間には僅かに隙間がある。この屈曲部46も第3の下面部44と同様に、第1の反応ガス及び第2の反応ガスが侵入することによって混合することを防止する目的で設けられており、屈曲部46の内周面と回転テーブル2の外端面との隙間、及び屈曲部46の外周面と容器本体12との隙間は、回転テーブル2の表面に対する第3の下面部44の高さH3と同様の寸法に設定される。即ち、回転テーブル2の表面側領域においては、屈曲部46の内周面が真空容器1の内周壁と同様の機能を有する。
なお、図2及び図3は、第1の下面部45及び第2の下面部45aよりも低く、第1の分離ガス供給部41、42よりも高い位置で、真空容器1の天板11を水平に切断して示している。
ここで、第3の空間Dの役割である第1の空間P1の雰囲気と第2の空間P2の雰囲気との分離作用について説明する。
第3の下面部44は、第1の分離ガス供給部41と組合せることによって、第3の空間Dに第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入を阻止し、第1の反応ガスと第2の反応ガスとの混合を阻止するためのものである。即ち、第3の空間Dにおいては、回転テーブル2の逆回転方向側からの第2の反応ガスの侵入が阻止され、回転テーブル2の順回転方向側からの第1の反応ガスの侵入も阻止される。「ガスの侵入が阻止される」とは、第1の分離ガス供給部41から吐出した第1の分離ガスが第3の空間Dに拡散し、隣接する第2の下面部45aの下方側空間である第2の空間P2に吹き出し、これにより隣接する第1の空間P1及び第2の空間P2からのガスが侵入できないことを意味する。そして「ガスが侵入できない」とは、隣接する第1の空間P1及び第2の空間P2から第3の空間Dにガスが全く入り込むことができない状態のみを意味するのではなく、多少侵入はするが、両側から夫々侵入した第1の反応ガス及び第2の反応ガスが第3の空間Dで混合されない状態も意味する。これらの状態が得られる限り、第3の空間Dの役割である第1の空間P1の雰囲気と第2の空間P2の雰囲気との分離作用が確保される。なお、ウェハに吸着したガスは、第3の空間D内を通過することができるため、「ガスの侵入」におけるガスとは、気相中のガスを意味する。
また図6(a)に示されるように、天板11の第3の下面部44の回転テーブル2からの高さH3は、例えば約0.5mmから約10mmであって良く、約4mmであると好適である。この場合、回転テーブル2の回転数は例えば1rpm〜500rpmに設定される。第3の下面部44の分離機能を確保するためには、回転テーブル2の回転数の使用範囲などに応じて、第3の下面部44の大きさや第3の下面部44の回転テーブル2からの高さH3を例えば実験などに基づいて設定することになる。なお第1の分離ガスとしては、Nガスに限られずArガスなどの不活性ガスを用いることができるが、不活性ガスに限らず水素ガスであってもよく、成膜処理に影響を与えないガスであれば、ガスの種類に関しては特に限定されるものではない。
そして第1の分離ガス供給部41(42)の両側に各々位置する狭隘な空間を形成する第3の下面部44は、図7(a)及び図7(b)に第1の分離ガス供給部41を代表して示すように、例えば300mm径のウェハWを被処理基板とする場合、ウェハWの中心WOが通過する部分の回転テーブル2の回転方向に沿った幅寸法Lが50mm以上であることが好ましい。第3の下面部44の両側から第3の下面部44の下方である第3の空間D(第1の高さH1及び第2の高さH2よりも低い第3の高さH3を有する狭隘な空間)に反応ガスが侵入することを有効に阻止するためには、幅寸法Lが短い場合には、それに応じて第3の下面部44と回転テーブル2との間の距離である第3の高さH3も小さくする必要がある。更に、第3の下面部44と回転テーブル2との間の距離である第3の高さH3をある寸法に設定したとすると、回転テーブル2の回転中心から離れる程、回転テーブル2の速度が速くなってくるので、反応ガスの侵入阻止効果を得るために要求される幅寸法Lは、回転中心から離れる程長くなる。このような観点から考察すると、ウェハWの中心WOが通過する部分における幅寸法Lが50mmよりも小さいと、第3の下面部44と回転テーブル2との距離である第3の高さH3をかなり小さくする必要があるため、回転テーブル2を回転したときに回転テーブル2あるいはウェハWと第3の下面部44との衝突を防止するために、回転テーブル2の振れを極力抑える工夫が要求される。更にまた回転テーブル2の回転数が高い程、第3の下面部44の上流側から第3の下面部44の下方側に反応ガスが侵入しやすくなるので、幅寸法Lを50mmよりも小さくすると、回転テーブル2の回転数を低くしなければならず、スループットの点で得策ではない。従って、幅寸法Lが50mm以上であることが好ましい。しかし、第3の下面部44のサイズは、上記のサイズに限定されることなく、使用されるプロセスパラメータやウェハサイズに従って調整して良い。また、狭隘な空間である第3の空間Dが、第3の空間Dから第1(第2)の空間P1(P2)への分離ガスの流れが形成される程度の高さを有している限りにおいて、上述の説明から明らかなように、狭隘な空間(第3の空間D)の高さ(第3の高さ)H3もまた、使用されるプロセスパラメータやウェハサイズに加えて、たとえば第3の下面部44の面積に応じて調整してよい。
天板11の突出部53は、第1の下面部45及び第2の下面部45aにおいて、図1に示されるように、各々の領域の回転中心側と、コア部21の外周側との間にあって、回転テーブル2と対向する領域である。また、天板11の突出部53は、2つの第3の下面部44において、図9に示されるように、各々の領域の回転中心側と連続して一体に形成され、その下面は第3の下面部44と同じ高さに形成される。ただし、天板11の突出部53と第3の下面部44は、必ずしも一体でなくても良く、別体であっても良い。
天板11の回転中心側部5は、突出部53の回転中心側に位置する領域である。本実施の形態において、回転中心側部5と突出部53との境界は、例えば回転中心から140mmの半径を有する円周上に設けることができる。
第2の分離ガス供給部51は、図1及び図9に示されるように、真空容器1の天板11を貫通し、真空容器1の中心部に接続される。第2の分離ガス供給部51は、天板11とコア部21との間の空間である中心部領域Cに第2の分離ガスを供給するためのものである。第2の分離ガスとして、特に限定されるものはないが、例えばNガスが用いられる。
中心部領域Cに供給された第2の分離ガスは、突出部53と回転テーブル2との狭い隙間50を介して回転テーブル2の基板載置部側の表面に沿って周縁に向けて吐出される。突出部53で囲まれる空間には第2の分離ガスが満たされるので、第1の空間P1と第2の空間P2との間で回転テーブル2の中心部を介して第1の反応ガスと第2の反応ガスとが混合することを阻止する。即ち、成膜装置は、第1の空間P1と第2の空間P2との雰囲気を分離するために回転テーブル2の回転中心部と真空容器1とにより区画され、第2の分離ガスが供給されると共に回転テーブル2の表面に分離ガスを吐出する吐出孔が回転方向に沿って形成された中心部領域Cを備える。なお、吐出孔は突出部53と回転テーブル2との狭い隙間50に相当する。
次に、真空容器1に収容される各部分のうち、回転テーブル2の外周面側及び回転テーブル2の下側であって底面部14よりも上側にある部材について説明する。即ち、容器本体12、排気空間6について説明する。
容器本体12の内周壁は、第3の空間Dにおいて、図9に示されるように、屈曲部46の外周面と接近して垂直面に形成される。一方、第3の空間D以外の部位においては、図1に示されるように、例えば回転テーブル2の外端面と対向する部位から底面部14に亘って縦断面形状が矩形に切欠かれて外方側に窪んだ構造を有する。この窪んだ部分は、排気空間6である。
排気空間6の底部には、図1及び図3に示されるように、例えば2つの排気口61、62が設けられる。排気口61、62は各々排気管63を介して真空排気手段である例えば共通の真空ポンプ64に接続される。また、排気口61と真空ポンプ64との間において、圧力調整手段65が排気管63に設けられる。圧力調整手段65は、排気口61、62ごとに設けてもよいし、共通化されてもよい。排気口61、62は、第3の空間Dの分離作用が確実に働くように、平面視において第3の空間Dの回転方向両側に設けられ、第1の反応ガス及び第2の反応ガスの排気を専用に行う。本実施の形態において、一方の排気口61は、第1の反応ガス供給部31と、第1の反応ガス供給部31に対して回転方向下流側に隣接する第3の空間Dとの間に設けられ、他方の排気口62は、第2の反応ガス供給部32と、第2の反応ガス供給部32に対して回転方向下流側に隣接する第3の空間Dとの間に設けられる。
排気口の設置数は2個に限られるものではなく、例えば第1の分離ガス供給部42を含む第3の空間Dと第3の空間Dに対して回転方向下流側に隣接する第2の反応ガス供給部32との間に更に排気口を設置して3個としてもよく、4個以上であってもよい。この例では排気口61、62は、真空容器1の底面部14であって回転テーブル2よりも低い位置に設けることで真空容器1の内周壁と回転テーブル2の周縁との間の隙間から排気するようにしているが、真空容器1の底面部14に設けることには限られず、真空容器1の側壁に設けてもよい。また、排気口61、62は、真空容器の側壁に設ける場合には、回転テーブル2よりも高い位置に設けるようにしてもよい。このように排気口61、62を設けることにより、回転テーブル2上のガスは、回転テーブル2の外側に向けて流れるため、回転テーブル2に対向する天井面から排気する場合に比べてパーティクルの巻上げが抑えられるという観点において有利である。
次に、真空容器1に収容される各部分のうち、回転テーブル2より下側であって真空容器1の底面部14までの部分を説明する。即ち、ヒータユニット(加熱部)7、カバー部材71、底面部14、第3の分離ガス供給部72、第4の分離ガス供給部73を説明する。
ヒータユニット7は、図1及び図8に示されるように、回転テーブル2と、真空容器1の底面部14との間の空間に設けられる。ヒータユニット7は、回転テーブル2を介して回転テーブル2上のウェハをプロセスレシピで決められた温度に加熱するためのものである。ヒータユニット7は、回転テーブル2の下方側に設ける代わりに、回転テーブル2の上方側に設けてもよく、上下両側に設けてもよい。また、ヒータユニット7は、抵抗発熱体を用いるものに限られることはなく、赤外線ランプを用いるものでもよい。なお、ヒータユニット7の下半分の部分には、ヒータユニット7から発生した熱のうち、下側へ向かって発生された熱を上側に反射して熱効率を向上させるためのリフレクタ(反射板)が設けられてもよい。
ヒータユニット7によって加熱される回転テーブル2の温度は、真空容器1の底面部14に埋め込まれる熱電対によって測定される。熱電対によって測定された温度の値は、制御部100に伝えられ、ヒータユニット7に回転テーブル2の温度を所定を温度に保持するように制御部100から制御が行われる。
カバー部材71は、回転テーブル2の周縁側且つ下方側において、回転テーブル2の下方空間と排気空間6とを区画するために設けられる。カバー部材71は、ヒータユニット7を全周に亘って囲むように形成される。カバー部材71は、上縁が外側に屈曲されてフランジ状に形成され、屈曲面と回転テーブル2の下面との間の隙間を小さくして、カバー部材71の内周側に第1の反応ガス及び第2の反応ガスが侵入し、混合することを防止する。
底面部14は、ヒータユニット7が配置される空間より回転中心側の部位において、回転テーブル2の下面の中心部付近及びコア部21に、狭い隙間をもって接近する。底面部14は、底面部14を貫通する回転軸22の貫通孔においても、貫通孔の内周面と回転軸22との隙間は狭い。また、貫通孔はケース体20に連通する。
第3の分離ガス供給部72は、ケース体20に設けられる。第3の分離ガス供給部72は、第3の分離ガスを狭い空間内に供給するためものである。第3の分離ガスとして、特に限定されるものではないが、例えばNガスが用いられる。
第4の分離ガス供給部73は、真空容器1の底面部14において、ヒータユニット7の下方側の位置であって回転方向の複数個所に設けられる。第4の分離ガス供給部73は、ヒータユニット7が配置される空間に第4の分離ガスを供給するためのものである。第4の分離ガスとして、特に限定されるものではないが、例えばNガスが用いられる。
図10に第3の分離ガス乃至第4の分離ガスの流れを矢印で示すように、第3の分離ガス供給部72、第4の分離ガス供給部73を設けることにより、ケース体20内からヒータユニット7の配置空間に至るまでの空間に例えばNガスが供給され、Nガスが回転テーブル2とカバー部材71との隙間から排気空間6を介して排気口61、62に排気される。これによって、第1空間P1及び第2の空間P2の一方から回転テーブル2の下方を介して他方に第1の反応ガス及び第2の反応ガスが回り込むことが阻止されるため、第3の分離ガスは、分離ガスとしての作用を有する。また、第1の空間P1及び第2の空間P2から回転テーブル2の下方にあるヒータユニット7の配置された空間に第1の反応ガス及び第2の反応ガスが侵入することを阻止することができるため、第4の分離ガスは、第1の反応ガス及び第2の反応ガスがヒータユニット7に吸着されるのを防ぐ作用も有する。
次に、真空容器1の外部に設けられる部分及び外部に設けられる部分との搬送のための部分について説明する。
真空容器1の側壁には、図2、図3及び図11に示されるように、外部の搬送アーム10と回転テーブル2との間でウェハの受け渡しを行うための搬送口15が形成され、搬送口15は図示しないゲートバルブにより開閉される。回転テーブル2における基板載置部である凹部24は、搬送口15の位置にて搬送アーム10との間でウェハWの受け渡しが行われることから、回転テーブル2の下方側において受け渡し位置に対応する部位に、凹部24を貫通してウェハを裏面から持ち上げるための受け渡し用の昇降ピン16の昇降機構が設けられる。
また、本実施の形態に係る成膜装置は、図1及び図3に示されるように、装置全体の動作のコントロールを行うためのコンピュータからなる制御部100が設けられる。制御部100には、図12に示されるように、CPUを備え成膜装置の各部を制御するプロセスコントローラ100aと、ユーザインターフェース部100bと、記憶部100cとが設けられる。
ユーザインターフェース部100bは、工程管理者が成膜装置を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、成膜装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成される。
記憶部100cには、成膜装置で実行される各種処理をプロセスコントローラ100aの制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウェア)や処理条件データ等が記憶されたレシピが格納される。そして、必要に応じて、ユーザインターフェース部100bからの指示等により任意のレシピを記憶部100cから呼び出してプロセスコントローラ100aに実行させることで、プロセスコントローラ100aの制御下で、成膜装置での所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読み取り可能なプログラム記録媒体(例えば、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フロッピーディスク等)に格納された状態のものをプロセスコントローラ100aにインストールして利用したり、或いは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させオンラインで利用したりすることも可能である。
次に、図11、図13及び図14を用いて本実施の形態に係る成膜装置を用いた成膜方法について説明する。
図13は、本実施の形態に係る成膜装置を用いた成膜方法の手順を説明するための工程図である。また、図14は、本実施の形態に係る成膜装置を用いた成膜方法を説明するための図であり、第1の反応ガス、第2の反応ガス及び第1の分離ガスが流れる様子を示す図である。図14は、図3と同様に、第1の下面部45及び第2の下面部45aよりも低く、第1の分離ガス供給部41、42よりも高い位置で、真空容器1の天板11を水平に切断して示している。
本実施の形態における成膜方法は、図13のステップS11乃至ステップS21に示されるように、回転テーブルの回転位置を補正する第1の位置補正工程と、回転テーブルに基板を載置する載置工程と、回転テーブルを回転させる回転工程と、回転テーブルを下側から加熱し、第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部の各々から第1の反応ガス及び第2の反応ガスを供給し、第1の分離ガス供給部から加熱された第1の分離ガスを供給し、回転テーブル2の回転に伴って基板を移動させ、基板の表面への第1の反応ガスの供給、第1の反応ガスの停止、第2の反応ガスの供給及び第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する成膜工程と、第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部からの第1の反応ガス及び第2の反応ガスの供給を停止し、基板の加熱を停止し、各分離ガスの供給を停止し、回転テーブルの回転を停止する成膜停止工程と、回転テーブルの回転位置を補正する第2の位置補正工程と、基板を搬送アームにより搬出する搬出工程を含む。
始めに、ステップS11よりなる第1の位置補正工程を行う。ステップS11は、真空容器の外側に設けられた位置検知手段を用い、回転テーブルの被検知部を検知したときの回転位置を基準として回転テーブルの位置補正を行う工程である。
具体的には、回転テーブル2を通常の成膜工程における回転テーブル2の回転速度より小さな回転速度で回転し、レーザセンサ8の受光量E1の変化を測定し、受光量がE1より小さな値E2に変化した回転位置を新たな基準位置(原点)とし、回転テーブルの位置補正を行う。なお、回転位置補正工程における回転テーブル2の回転速度は、通常の成膜工程における回転速度よりも小さいため、例えば1rpm以下とすることができる。
次に、ステップS12よりなる載置工程をおこなう。ステップS12は、搬送アームを用い、回転位置が補正された回転テーブルに搬送口を通して基板を載置する工程である。
具体的には、図11に示されるように、ゲートバルブを開き、外部から搬送アーム10により搬送口15を介してウェハWを回転テーブル2の凹部24に受け渡す。この受け渡しは、図11に示されるように、凹部24が搬送口15に臨む位置に停止したときに、凹部24の底面の貫通孔を介して真空容器の底部側から昇降ピン16が昇降することによって行われる。このようなウェハWの受け渡しを回転テーブル2を間欠的に回転させながら行い、回転テーブル2の5つの凹部24内に夫々ウェハWを載置する。
次に、ステップS13よりなる回転工程を行う。ステップS13は、回転テーブル2を回転させる工程である。
次に、ステップS14乃至ステップS17を含む成膜工程を行う。ステップS14は、第1の分離ガス供給部、第2の分離ガス供給部、第3の分離ガス供給部及び第4の分離ガス供給部の各々から第1の分離ガス、第2の分離ガス、第3の分離ガス及び第4の分離ガスを供給する工程である。ステップS15は、ヒータユニットにより回転テーブルを下側から加熱する工程である。ステップS16は、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の各々から第1の反応ガス及び第2の反応ガスを供給する工程である。ステップS17は、回転テーブル2の回転に伴って基板を移動させ、基板の表面への第1の反応ガスの供給、第1の反応ガスの停止、第2の反応ガスの供給及び第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する工程である。
まず、ステップS14を行う。真空ポンプ64により真空容器1内を予め設定した圧力に真空引きすると共に、第1の分離ガス供給部41、42、第2の分離ガス供給部51、第3の分離ガス供給部72及び第4の分離ガス供給部73の各々から第2の分離ガス、第3の分離ガス及び第4の分離ガスを供給する。
次に、ステップS15を行う。ヒータユニット7により基板Wを加熱する。この工程では、ウェハWが回転テーブル2に載置された後、ヒータユニット7により例えば300℃に加熱される。一方、回転テーブル2が、ヒータユニット7により予め例えば300℃に加熱されており、ウェハWがこの回転テーブル2に載置されることで加熱される工程を行うこともできる。
次に、ステップS16を行う。第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の各々から第1の反応ガス及び第2の反応ガスを供給する。第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32から夫々BTBASガス及びOガスを吐出させる。このとき、基板Wの温度が設定温度で安定していることを、温度センサで計測しながら行う。また、回転テーブル2の下側から放射温度計で計測しながら行うこともできる。
なお、ステップS14、ステップS15、ステップS16は、順を追って行う方法に限定されるものではなく、順番を入替えて開始することも可能であり、同時に開始することも可能である。例えば、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32から夫々BTBASガス及びOガスを吐出させると共に、第1の分離ガス供給部41、42から第1の分離ガスであるNガスを吐出するような手順で行うことも可能である。
このようにして、ステップS14乃至ステップS16の工程を行うことにより、ステップS17の工程を行うことができる。即ち、回転テーブル2の回転に伴って基板を移動させ、基板の表面への第1の反応ガスの供給、第1の反応ガスの停止、第2の反応ガスの供給及び第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する。
ウェハWは回転テーブル2の回転により、第1の反応ガス供給部31が設けられる第1の空間P1と第2の反応ガス供給部32が設けられる第2の空間P2とを交互に通過するため、BTBASガスが吸着し、次いでOガスが吸着して、BTBAS分子が酸化されて酸化シリコンの分子層が1層あるいは複数層形成され、こうして酸化シリコンの分子層が順次積層されて所定の膜厚のシリコン酸化膜が成膜される。
このとき第2の分離ガス供給部51からも分離ガスであるNガスを供給し、これにより中心部領域Cから即ち突出部53と回転テーブル2の中心部との間から回転テーブル2の表面に沿ってNガスが吐出する。この例では第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32が配置される第1の下面部45及び第2の下面部45aの下方側の空間に沿った真空容器1の内周壁においては、既述したように内周壁が切り欠かれて広くなっており、この広い空間の下方には排気口61、62が位置しているので、第3の下面部44の下方側の狭隘な空間及び前記中心部領域Cの各圧力よりも第1の下面部45及び第2の下面部45aの下方側の空間の圧力の方が低くなる。この、第3の下面部44の下方側の空間及び中心部領域Cの各圧力よりも第1の下面部45及び第2の下面部45aの下方側の空間の圧力の方が低くなるのは、第3の下面部44の下方側の狭隘な空間が、第1(第2)の反応ガス供給部31(32)が配置されている空間、または第1(第2)の空間P1(P2)と狭隘な空間との間の圧力差が第3の高さH3によって維持され得るように形成されているためでもある。
ガスを各部位から吐出したときのガスの流れの状態を模式的に図14に示す。第2の反応ガス供給部32から下方側に吐出され、回転テーブル2の表面(凹部24に載置されたウェハWの表面、ウェハWの載置されない凹部24及び凹部24以外の表面)に当たり、回転テーブル2の表面に沿って回転方向上流側に向かうOガスは、回転方向上流側から流れてきたNガスに押し戻されながら、回転テーブル2の周縁と真空容器1の内周壁との間の隙間を通って排気空間6に流れ込み、排気口62により排気される。
また第2の反応ガス供給部32から下方側に吐出され、回転テーブル2の表面に当たり、回転テーブル2の表面に沿って回転方向下流側に向かうOガスは、中心部領域Cから吐出されるNガスの流れと排気口62の吸引作用により当該排気口62に向かおうとするが、一部は下流側に隣接する第3の空間Dに向かい、扇型の第3の下面部44の下方側に流入しようとする。ところがこの第3の下面部44の高さ及び回転方向の長さは、各ガスの流量などを含む運転時のプロセスパラメータにおいて第3の下面部44の下方側へのガスの侵入を防止できる寸法に設定されているため、図6(b)にも示されるように、Oガスは扇型第3の下面部44の下方側にほとんど流入できないかあるいは少し流入したとしても第1の分離ガス供給部41付近までには到達できるものではなく、第1の分離ガス供給部41から吐出したNガスにより回転方向上流側、つまり第2の空間P2側に押し戻されてしまい、中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、回転テーブル2の周縁と真空容器1の内周壁との間の隙間を通って排気空間6に流れ込み、排気口62により排気される。
また第1の反応ガス供給部31から下方側に吐出され、回転テーブル2の表面に沿って回転方向上流側及び下流側に夫々向かうBTBASガスは、その回転方向上流側及び下流側に隣接する扇型の第3の下面部44の下方側に全く侵入できないかあるいは侵入したとしても第1の空間P1側に押し戻され、中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、排気空間6を介して排気口61に排気される。即ち、各第3の空間Dにおいては、雰囲気中を流れる反応ガスであるBTBASガスあるいはOガスの侵入を阻止するが、ウェハに吸着されているガス分子はそのまま分離領域つまり扇型の第3の下面部44の下方を通過し、成膜に寄与することになる。
更にまた第1の空間P1のBTBASガス及び第2の空間P2のOガスは、中心部領域C内に侵入しようとするが、図10及び図14に示されるように、中心部領域Cからは第2の分離ガスが回転テーブル2の周縁に向けて吐出されているので、第2の分離ガスにより侵入が阻止され、あるいは多少侵入したとしても押し戻され、この中心部領域Cを通って第1の空間P1及び第2の空間P2に流入することが阻止される。
そして第3の空間Dにおいては、天板11の扇型の周縁部が下方に屈曲され、屈曲部46と回転テーブル2の外端面との間の隙間が既述のように狭くなっていてガスの通過を実質阻止しているので、第1の空間P1のBTBASガス(第2の空間P2のOガス)は、回転テーブル2の外側を介して第2の空間P2(第1の空間P1)に流入することも阻止される。従って2つの第3の空間Dによって第1の空間P1の雰囲気と第2の空間P2の雰囲気とが完全に分離され、BTBASガスは排気口61に、またOガスは排気口62に夫々排気される。この結果、第1の反応ガスBTBASガス及び第2の反応ガスOガスは、雰囲気中においてもウェハ上においても交じり合うことがない。なおこの例では、第2の分離ガスであるNガスが、回転テーブル2の下方側に供給されるため、排気空間6に流入したガスが回転テーブル2の下方側を潜り抜けて、例えば第2の反応ガスであるBTBASガスが第2の反応ガスであるOガスの供給領域に流れ込むといったおそれも全くない。
成膜処理の後、ステップS18及びS19を含む成膜停止工程を行う。ステップS18は、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の各々からの第1の反応ガス及び第2の反応ガスの供給を停止する工程である。ステップS19は、ヒータユニット7による回転テーブル及び基板の加熱を停止し、第1の分離ガス、第2の分離ガス、第3の分離ガス及び第4の分離ガスの供給を停止し、回転テーブル2の回転を停止する工程である。
次に、ステップS20よりなる第2の位置補正工程を行う。ステップS20は、真空容器の外側に設けられた位置検知手段を用い、回転テーブルの被検知部を検知したときの回転位置を基準として回転テーブルの位置補正を行う工程であり、ステップS11の第1の位置補正工程と同様の工程である。
第2の位置補正工程の後、ステップS21よりなる搬出工程を行う。ステップS21は、搬送アーム10を用い、回転位置が補正された回転テーブルから基板を搬送口15を通して搬出する工程である。
ここで処理パラメータの一例について記載しておくと、回転テーブル2の回転数は、300mm径のウェハWを被処理基板とする場合、例えば1rpm〜500rpm、プロセス圧力は例えば1067Pa(8Torr)、ウェハWの加熱温度は例えば350℃、BTBASガス及びOガスの流量は例えば夫々100sccm及び10000sccm、分離ガスノズル41、42からのNガスの流量は例えば20000sccm、真空容器1の中心部の第2の分離ガス供給部51からのNガスの流量は例えば5000sccmである。また1枚のウェハに対する反応ガス供給のサイクル数、即ちウェハが第1の空間P1及び第2の空間P2の各々を通過する回数は目標膜厚に応じて変わるが、多数回例えば600回である。
本実施の形態によれば、回転テーブル2の回転方向に複数のウェハWを配置し、回転テーブル2を回転させて第1の空間P1と第2の空間P2とを順番に通過させていわゆるALD(あるいはMLD)を行うようにしているため、高いスループットで成膜処理を行うことができる。そして回転方向において第1の空間P1と第2の空間P2との間に低い天井面を備えた第3の空間Dを設けると共に回転テーブル2の回転中心部と真空容器1とにより区画した中心部領域Cから回転テーブル2の周縁に向けて分離ガスを吐出し、第3の空間Dの両側に拡散する分離ガス及び中心部領域Cから吐出する分離ガスと共に反応ガスが回転テーブル2の周縁と真空容器1の内周壁との隙間を介して排気されるため、両反応ガスの混合を防止することができ、この結果良好な成膜処理を行うことができるし、回転テーブル2上において反応生成物が生じることが全くないか極力抑えられ、パーティクルの発生が抑えられる。なお本発明は、回転テーブル2に1個のウェハWを載置する場合にも適用できる。
本発明で適用される処理ガスとしては、上述の例の他に、DCS(ジクロロシラン)、HCD(ヘキサクロロジシラン)、TMA(トリメチルアルミニウム)、3DMAS(トリジメチルアミノシラン)、TEMAZ(テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム)、TEMAH(テトラキスエチルメチルアミノハフニウム)、Sr(THD)(ストロンチウムビステトラメチルヘプタンジオナト)、Ti(MPD)(THD)(チタニウムメチルペンタンジオナトビステトラメチルヘプタンジオナト)、モノアミノシランなどを挙げることができる。
以上、本実施の形態に係る成膜装置によれば、高いスループットが得られ、基板上にて複数の反応ガスが混合されることを防止して良好な処理を行うことができ、回転テーブルの周縁に設けられた被検知部及び被検知部を検知するための位置検知手段を備えることにより、回転テーブルの回転位置を位置精度良く検知及び補正することができ、真空容器の外部との間で基板の搬入出を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態に係る成膜装置において、2種類の反応ガスを用いる例を示すが、本発明は、2種類の反応ガスを用いることに限られず、3種類以上の反応ガスを順番に基板上に供給する場合にも適用することができる。例えば第1の反応ガス、第2の反応ガス及び第3の反応ガスの3種類のガスを反応ガスとして用いる場合、第1の反応ガス供給部、第1の分離ガス供給部、第2の反応ガス供給部、第1の分離ガス供給部、第3の反応ガス供給部及び第1の分離ガス供給部の順番になるように真空容器1の周方向に各ガス供給部を配置し、各ガス供給部を含む真空容器1の天板11の下面の領域が形成されるように配置することができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図15及び図16を参照し、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る成膜装置を説明する。
図15は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図16は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。ただし、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例、実施の形態についても同様)。
本変形例に係る成膜装置は、被検知部が回転テーブルの側周面に形成される点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図15及び図16を参照するに、第1の実施の形態において、被検知部が回転テーブルの上面の周縁に形成されるのと相違し、本変形例においては、被検知部25aが回転テーブル2aの側周面に形成され、レーザセンサ8が真空容器1の容器本体12の側周面の外側に配置される。
被検知部25aは、図15及び図16に示されるように、回転テーブル2aの側周面に設けられる。被検知部25aの形状は、レーザセンサ8によって検知されることができるのであれば、特に限定されるものではなく、本変形例では、例えば、回転テーブル2aの側周面の一箇所に回転テーブル2aの回転軸方向に形成されたケガキ線である。
被検知部25aは回転テーブル2aの側周面に回転テーブル2aの回転軸方向に形成されたケガキ線であるため、被検知部25aの回転テーブル2aの回転軸に垂直な断面における形状は、第1の実施の形態と同様に、断面三角形状の溝である。
レーザセンサ8は、回転テーブル2aの被検知部25aを検知できるように、図15及び図16に示されるように、回転テーブル2aの側周面から半径方向外側の位置に設けられる。レーザセンサ8が、発光素子81及び受光素子82を備えるのは、第1の実施の形態と同様である。また、レーザセンサ8が、真空容器1の内部に設けられなくてもよいのは第1の実施の形態と同様であり、本変形例では、レーザセンサ8は、図15及び図16に示されるように、真空容器1の容器本体12の側周面の外側に設けられる。このとき、真空容器1の容器本体12の側周面において、回転テーブル2aの回転中心に向けてレーザセンサ8を投影した位置に、入射窓17aが設けられる。入射窓17aは、レーザセンサ8の発光素子81から発光されたレーザ光が回転テーブル2aの側周面に入射されると共に、回転テーブル2aの側周面で反射されたレーザ光がレーザセンサ8の受光素子82に入射されるためのものである。
なお、レーザセンサ8が、真空容器1の内部に設けられてもよく、その場合入射窓17aが省略可能であることは、第1の実施の形態と同様である。
また、本変形例において、レーザセンサ8及び被検知部25aを用いた回転テーブル2aの回転位置の位置検知の作用は、第1の実施の形態と同様であり、例えば回転テーブル2aの直径が960mmφである場合、回転テーブル2aの側周面において、例えば回転方向の幅が1mm、回転軸方向の長さが5mm、深さが2mmのケガキ線を設けることにより、±0.3mmの精度で回転位置を検知及び補正することができる。従って、被検知部25aを回転テーブル2aの側周面に設けた場合にも、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
次に、図17及び図18を参照し、本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る成膜装置を説明する。
図17は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図18は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。
本変形例に係る成膜装置は、被検知部が回転テーブルの下面に形成される点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図17及び図18を参照するに、第1の実施の形態において、被検知部が回転テーブルの上面の周縁に形成されるのと相違し、本変形例においては、被検知部25bが回転テーブル2bの下面に形成され、レーザセンサ8が真空容器1の底面部14の下側に配置される。
被検知部25bは、図17及び図18に示されるように、回転テーブル2bの下面に設けられる。被検知部25bの形状は、レーザセンサ8によって検知されることができるのであれば、特に限定されるものではなく、本変形例では、例えば、回転テーブル2bの下面の周縁の一箇所に回転テーブル2bの半径方向に形成されたケガキ線である。
被検知部25bは回転テーブル2bの下面に回転テーブル2bの回転軸方向に形成されたケガキ線であるため、被検知部25bの回転テーブル2bの半径方向に垂直な断面における形状は、第1の実施の形態と同様に、断面三角形状の溝である。
レーザセンサ8は、回転テーブル2bの被検知部25bを検知できるように、図17及び図18に示されるように、回転テーブル2bの下面の周縁から下側の位置に設けられる。レーザセンサ8が、発光素子81及び受光素子82を備えるのは、第1の実施の形態と同様である。また、レーザセンサ8が、真空容器1の内部に設けられなくてもよいのも第1の実施の形態と同様であり、本変形例では、レーザセンサ8は、図17及び図18に示されるように、真空容器1の底面部14の下側に設けられる。このとき、真空容器1の底面部14において、回転テーブル2bの回転軸に平行にレーザセンサ8を投影した位置に、入射窓17bが設けられる。入射窓17bは、レーザセンサ8の発光素子81から発光されたレーザ光が回転テーブル2bの下面に入射されると共に、回転テーブル2bの下面で反射されたレーザ光がレーザセンサ8の受光素子82に入射されるためのものである。
なお、レーザセンサ8が、真空容器1の内部に設けられてもよく、その場合入射窓17bが省略可能であることは、第1の実施の形態と同様である。
また、本変形例において、レーザセンサ8及び被検知部25bを用いた回転テーブル2bの回転位置の位置検知の作用は、第1の実施の形態と同様であり、例えば回転テーブル2bの直径が960mmφである場合、回転テーブル2bの下面の周縁において、例えば回転方向の幅が1mm、半径方向の長さが5mm、深さが2mmのケガキ線を設けることにより、±0.3mmの精度で回転位置を検知及び補正することができる。従って、被検知部25bを回転テーブル2bの下面に設けた場合にも、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
次に、図19乃至図21(b)を参照し、本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る成膜装置を説明する。
図19は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図20は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。図21(a)及び図21(b)は、本変形例に係る成膜装置において、位置検知手段の動作を模式的に示す断面図である。図21(a)は披検知部を検知しない状態を示し、図21(b)は被検知部を検知する状態を示す。
本変形例に係る成膜装置は、被検知部が貫通孔である点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図19乃至図21(b)を参照するに、第1の実施の形態において、被検知部が回転テーブルの半径方向のケガキ線であるのと相違し、本変形例においては、被検知部25cが貫通孔である。
被検知部25cは、図19及び図20に示されるように、回転テーブル2cの上面の周縁に設けられる。被検知部25cは上面と下面を貫通する貫通孔であり、円筒状の形状を有する。
被検知部25cは回転テーブル2cの上面の周縁に設けられた貫通孔であるため、被検知部25cの回転テーブル2cの半径方向に垂直な断面における形状は、図21(a)及び図21(b)に示されるように、矩形形状に切り欠かれた空間を有する。
図19に示されるように、レーザセンサ8が真空容器1の天板11の上側に設けられること、及び入射窓17が天板11において回転テーブル2cの回転軸に平行にレーザセンサ8を投影した位置に設けられるのは、第1の実施の形態と同様である。
ここで、図21(a)及び図21(b)を用いて本変形例に係る成膜装置におけるレーザセンサ8及び被検知部25cを用いた回転テーブル2cの回転位置の位置検知の作用について説明する。
図21(a)に示されるように、レーザセンサ8は、レーザ光が被検知部25cでない場所に入射された場合、第1の実施の形態と同様に、反射光の殆ど全てが受光素子82に反射されるように位置が調整される。この場合の受光素子82での受光量をE3とする。
一方、図21(b)に示されるように、回転テーブル2cが回転移動し、レーザ光が被検知部25cに入射されると、被検知部25cが貫通孔であるため、レーザセンサ8から入射されたレーザ光は反射されなくなり、レーザセンサ8の受光素子82に入射される光量は減少する。この場合の受光素子82での受光量をE4とすると、E4<E3となる。
従って、受光量E4とE3との差を検知することにより、回転テーブル2cの上面に形成された被検知部25cが通過したことを検知することができる。更に、被検知部25cの通過をレーザセンサ8により検知したときの回転位置を基準とすることによって、回転テーブル2cの回転位置を精度良く補正することができる。具体的には、例えば回転テーブル2cの直径が960mmφである場合、回転テーブル2cの上面の周縁において、直径2mmの貫通孔を設けることにより、±0.3mmの精度で回転位置を検知及び補正することができる。従って、回転テーブル2cの上面の周縁に被検知部25cとして貫通孔を設けた場合にも、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、被検知部25cは、被検知部25cの形成されない回転テーブル2cの上面の部分に比べ、被検知部25cの形成された回転テーブル2cの上面の部分で反射する反射光の量を減少させることができるのであれば、必ずしも貫通する必要はなく、例えば直径2mmφ、深さ1〜2mmの貫通しない穴を設けて被検知部25cとすることも可能である。
(第1の実施の形態の第4の変形例)
次に、図22を参照し、本発明の第1の実施の形態の第4の変形例に係る成膜装置を説明する。
図22は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、位置検知手段がカメラである点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図22を参照するに、第1の実施の形態において、位置検知手段がレーザセンサであるのと相違し、本変形例においては、位置検知手段がカメラ8aである。
被検知部25が、回転テーブル2の上面の周縁に設けられた半径方向のケガキ線であるのは、第1の実施の形態と同様である。
しかし、第1の実施の形態と異なり、位置検知手段としてカメラ8aが用いられる。カメラとして、公知のものが用いられることができ、例えばCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(相補形金属酸化膜半導体:Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラが用いられる。
カメラ8aは、回転テーブル2の被検知部25を観察できるように、図22に示されるように、回転テーブル2の上面の周縁から上側の位置に設けられる。また、真空容器1の天板11において、カメラ8aから回転テーブル2の被検知部25を観察できるような位置に観察窓17dが設けられる。
ここで、本変形例に係る成膜装置におけるカメラ8a及び被検知部25を用いた回転テーブル2の回転位置の検知の作用について説明する。
例えば、被検知部25がカメラ8aの観察位置を通過する際にカメラ8aが受光する受光量が変化することを利用し、回転位置の検知を行うことができる。また、被検知部25の形成された回転テーブル2の上面の部分の撮影画像と、被検知部25以外の回転テーブル2の上面の部分の撮影画像を予め記録しておき、回転テーブル2が回転するときのカメラの撮影画像を記録した画像と比較することにより、回転位置の検知を行うこともできる。
なお、カメラ8aによって画像として認識できるのであれば、被検知部25の構成は特に限定されるものではなく、他の回転テーブル2の部分と異なる形状を有する構成でもよく、他の回転テーブル2の部分と異なる色彩を有する構成でもよい。
具体的には、100万画素のCCDカメラを用いた場合、回転テーブル2の上面の周縁において、例えば回転方向の幅が1mm、回転軸方向の長さが5mm、深さが2mmのケガキ線を設けることにより、±0.1mmの精度で回転位置を検知及び補正することができる。
以上、位置検知手段をカメラにすることによって、第1の実施の形態より更に位置検知の精度が高くなる効果が得られる。
(第1の実施の形態の第5の変形例)
次に、図13、図23乃至図27を参照し、本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置を説明する。
始めに、図23乃至図25を参照し、本変形例に係る成膜装置について説明する。図23は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図24は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。図25は、本変形例に係る成膜装置の回転テーブルの被検知部付近の拡大図である。図25(a)は平面図であり、図25(b)は回転テーブルの回転方向に沿う断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、位置検知手段であるレーザセンサが、レーザセンサと回転テーブルの表面との間の距離の変化により被検知部を検知する点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図23及び図24を参照するに、第1の実施の形態において、レーザセンサの発光素子からのレーザ光が回転テーブルで反射されてレーザセンサの受光素子に入射される受光量を測定し、受光量の変化により被検知部を検知するのと相違し、本変形例においては、レーザセンサ8bと回転テーブル2dの表面との間の距離を計測し、距離の変化により被検知部25dを検知する。
本変形例に係る成膜装置は、位置検知手段及び被検知部以外の構成は、第1の実施に形態に係る成膜装置と同様である。すなわち、図23及び図24に示されるように、本変形例に係る成膜装置において、真空容器1、第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス供給部32、第1の分離ガス供給部41、42その他の回転テーブル2d、レーザセンサ8b以外の部分は、第1の実施の形態と同様であり、説明を省略する。一方、本変形例に係る成膜装置において、回転テーブル2d、レーザセンサ8bは、第1の実施の形態と異なる。
回転テーブル2dについては、真空容器1の中心に回転中心を有するように設けられ、ケース体20、20a、コア部21、回転軸22、駆動体23、凹部24、を備えるのは、第1の実施の形態と同様である。
一方、被検知部25dは、回転テーブル2dの上面の周縁に設けられること以外については、第1の実施の形態と異なる。被検知部25dは、後述するように、レーザセンサ8bと回転テーブル2dとの距離を測定するための部分である。従って、被検知部25dは、第1の実施の形態のようなケガキ線ではなく、図25(a)及び図25(b)に示すように、回転テーブル2dの表面から互いに異なる段差を有する第1及び第2の段差部25e、25fを備える。本変形例では、第1及び第2の段差部25e、25fは、図25(a)及び図25(b)に示すように、回転テーブル2dの上面からそれぞれ所定の段差T1、T2で形成された平らな底面を有する凹部である。
また、第1及び第2の段差部25e、25fは、回転テーブル2dの回転方向に沿って互いに前後に接して設けられる。また、第2の段差部25fが、回転テーブル2dの回転方向に沿って第1の段差部25eの後方に接して設けられる場合、第2の段差部25fの回転テーブル2dの上面からの段差T2が、第1の段差部25eの回転テーブル2dの上面からの段差T1より大きくなるように、すなわちT2>T1となるように設けることができる。段差T1、T2の値は、特に限定されるものではないが、一例として、それぞれ3mm程度、6mm程度とすることができる。
なお、第1及び第2の段差部25e、25fは、回転テーブル2dの回転方向に沿って互いに前後に近い場所に設けられてもよい。また、第1及び第2の段差部25e、25fは、回転テーブル2dの上面から段差T1、T2で上方に突出した凸部であってもよい。更に、第1及び第2の段差部25e、25fが凹部、凸部のいずれかによらず、段差T1、T2の間に大小関係があればよく、T2<T1とすることも可能である。
レーザセンサ8bが、回転テーブル2dの被検知部25dを検知できるように、図23及び図24に示されるように、回転テーブル2dの上面の周縁から上側の位置に設けられるのは、第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態と同様に、レーザセンサ8bは、図23及び図24に示されるように、真空容器1の天板11の上側に設けられ、真空容器1の天板11において、回転テーブル2dの回転軸に平行にレーザセンサ8bを投影した位置に、入射窓17が設けられる。また、レーザセンサ8bは、真空容器1の外部に設けられるのに限定されるものではなく、真空容器1の内部に設けられることもできる。
また、レーザセンサ8bは、図示しないレーザ光を発光する発光素子及び図示しないレーザ光を受光する受光素子を内蔵するが、第1の実施の形態と相違し、被測定物との距離を測定する機能を有するものである。レーザセンサ8bの距離を測定する方式については、特に限定されるものではなく、例えば、入射光と反射光の位相差を測定することによって距離を測定する方式等を用いることができる。その他、距離を測定することができるものであれば、レーザセンサ8bとしていずれの方式のものを用いてもよい。
次に、図13、図26及び図27を参照し、本変形例に係る成膜装置を用いた成膜方法について説明する。図26は、本変形例に係る成膜装置の位置補正工程の手順を説明する工程図である。また、図27(a)乃至図27(c)は、本変形例に係る成膜装置の位置補正工程におけるレーザセンサ及び回転テーブルの状態を模式的に示す断面図である。
本変形例に係る成膜装置を用いた成膜方法のうち、位置補正工程以外の工程は、第1の実施の形態に係る成膜装置と同様であり、図13に示す成膜方法と同様の手順で行うことができる。すなわち、図13のステップS11乃至ステップS21に示される工程のうち、ステップS12乃至ステップS19及びステップS21については、第1の実施の形態と同様にして行うことができる。ステップS12は、回転テーブル2dに基板を載置する載置工程である。ステップS13は、回転テーブル2dを回転させる回転工程である。ステップS14乃至ステップS17は、回転テーブル2dを下側から加熱し、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の各々から第1の反応ガス及び第2の反応ガスを供給し、第1の分離ガス供給部41、42から加熱された第1の分離ガスを供給し、回転テーブル2dの回転に伴って基板を移動させ、基板の表面への第1の反応ガスの供給、第1の反応ガスの停止、第2の反応ガスの供給及び第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する成膜工程である。ステップS18及びステップS19は、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32からの第1の反応ガス及び第2の反応ガスの供給を停止し、基板の加熱を停止し、各分離ガスの供給を停止し、回転テーブル2dの回転を停止する成膜停止工程である。ステップS21は、基板を搬送アームにより搬出する搬出工程である。
一方、本変形例において、図13のステップS11及びステップS20である第1及び第2の位置補正工程については、第1の実施の形態における位置補正工程と方法が異なる。すなわち、本変形例における位置補正工程は、図26に示すように、ステップS31乃至ステップS36の工程を有する。また、本変形例における位置補正工程は、回転テーブル2dを高速で回転させた状態で第1の段差部25eを用いて回転位置を粗決めし、次に回転テーブル2dを低速で回転させた状態で第2の段差部25fを用いて回転位置を精密に決定するものである。
始めに、ステップS31を行う。ステップS31は、所定の回転速度Vで回転テーブル2dを回転させる工程である。ステップS31における回転テーブル2dの回転速度Vを、第1の回転速度V1とする。V1の値としては、特に限定されるものではないが、例えば1rpm程度とすることができる。そして、V1の値を1rpm程度とする場合、第1の段差部25eの回転方向の長さは、例えば30mm程度とすることができる。
次に、ステップS32を行う。ステップS32は、レーザセンサ8bにより回転テーブル2dの第1の段差部25eを検知したか否かの判定を行う工程である。具体的には、レーザセンサ8bによりレーザセンサ8bと回転テーブル2dの表面との距離を測定し、測定した距離が、回転テーブル2dの上面における所定の値から、段差T1に対応して予め設定したきい値を超えて変化しているか否かを判定する。判定の結果、回転テーブル2dの第1の段差部25eを検知していなければ、再びレーザセンサ8bによるレーザセンサ8bと回転テーブル2dの表面との距離の測定及び判定を繰り返す。
図27(a)は、回転テーブル2dが回転速度V=V1で回転しており、レーザセンサ8bからの入射光が第1の段差部25eの手前の回転テーブル2dの上面に入射されており、ステップS32の判定の結果、回転テーブル2dの第1の段差部25eを検知したと判定していない状態を示す。
ステップS32の判定の結果、回転テーブル2dの第1の段差部25eを検知したと判定した場合、ステップS33に進む。ステップS33は、回転テーブル2dを第1の回転速度V1から減速する工程である。減速した後の回転速度を第2の回転速度V2とすると、ステップS33は、第1の回転速度V1よりも遅い第2の回転速度V2で回転テーブル2dを回転させる工程である。すなわち、V2<V1である。V2の値としては、特に限定されるものではないが、例えば0.1rpm程度とすることができる。そして、V2の値を0.1rpm程度とする場合、第2の段差部25fの回転方向の長さは、例えば10mm程度とすることができる。
次に、ステップS34を行う。ステップS34は、レーザセンサ8bにより回転テーブル2dの第2の段差部25fを検知したか否かの判定を行う工程である。具体的には、レーザセンサ8bによりレーザセンサ8bと回転テーブル2dの表面との距離を測定し、測定した距離が、回転テーブル2dの上面における所定の値から、段差T2に対応して予め設定したしきい値を超えて変化しているか否かを判定する。あるいは、測定した距離が、第1の段差部25eを検知したときの値から、段差T2−T1に対応して予め設定したしきい値を超えて変化しているか否かを判定してもよい。判定の結果、回転テーブル2dの第2の段差部25fを検知していなければ、再びレーザセンサ8bによるレーザセンサ8bと回転テーブル2dの表面との距離の測定及び判定を繰り返す。
図27(b)は、回転テーブル2dが回転速度V=V2で回転しており、レーザセンサ8bからの入射光が第2の段差部25fの手前の第1の段差部25eに入射されており、ステップS34の判定の結果、回転テーブル2dの第2の段差部25fを検知したと判定していない状態を示す。
ステップS34の判定の結果、回転テーブル2dの第2の段差部25fを検知したと判定した場合、ステップS35に進む。ステップS35は、回転テーブル2dを停止する工程である。回転テーブル2dの回転速度Vは、V=0になる。
図27(c)は、回転テーブル2dが停止(V=0)しており、レーザセンサ8bからの入射光が第2の段差部25fに入射されている状態を示す。
次に、ステップS36を行う。ステップS36は、停止したときの回転位置を基準として回転テーブル2dの位置補正を行う工程である。ステップS31からステップS35を行うことにより、回転テーブル2dは、再現性よく、所定の位置で停止する。従って、例えばこの角度位置を0度とすることにより、回転テーブル2dの回転角を再現性よく補正することができる。
なお、ステップS34の判定の結果、回転テーブル2dの第2の段差部25fを検知したと判定するのと略同時にステップS36の位置補正ができるのであれば、ステップS35において、回転テーブル2dの回転を停止させなくてもよい。
本変形例に係る成膜装置によれば、真空容器内の状態に関わらず、外部から回転角度を監視し、位置決めを行うことができる。また、高速(V=V1)で回転させながら第1の段差部を用いて回転テーブルの回転位置を粗決めした後、低速(V=V2<V1)で回転させながら第2の段差部を用いて回転テーブルの回転位置を精密に位置決めすることができる。従って、位置補正工程に要する時間を短縮するとともに、位置決めを精密に行うことができる。
なお、被検知部である第1及び第2の段差部は、第1の実施の形態の第1の変形例と同様に、回転テーブルの側周面に設けられてもよい。この場合、レーザセンサは、真空容器の容器本体の側周面の外側に設けることができる。また、真空容器の容器本体の側周面において、回転テーブルの回転中心に向けてレーザセンサを投影した位置に、入射窓を設けることができる。入射窓の位置は、例えば、第1の実施の形態の第1の変形例において図15及び図16を用いて説明したような位置にすることができる。
また、被検知部である第1及び第2の段差部は、第1の実施の形態の第2の変形例と同様に、回転テーブルの下面に設けられてもよい。この場合、レーザセンサは、真空容器の底面部の下側に設けることができる。また、真空容器の底面部において、回転テーブルの回転軸に平行にレーザセンサを投影した位置に、入射窓を設けることができる。入射窓の位置は、例えば、第1の実施の形態の第2の変形例において図17及び図18を用いて説明したような位置にすることができる。
また、第1及び第2の段差部を備えた上で、次の第1の実施の形態の第6の変形例で説明するような、回転テーブルの回転軸の回転を検出するキッカーとフォトセンサを、更に設けてもよい。このとき、キッカーとフォトセンサは、レーザセンサが第1の段差部を検知する前に予め検知できるように設けることができる。予めキッカーとフォトセンサを併用することにより、位置補正工程において、最初に第1の回転速度V1より速い回転速度である予備回転速度V0で回転させることができる。これにより、位置補正工程に要する時間を更に短縮することができる。
(第1の実施の形態の第6の変形例)
次に、図13、図28乃至図32を参照し、本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る成膜装置を説明する。
始めに、図28乃至図30を参照し、本変形例に係る成膜装置について説明する。図28は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。図29は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、位置検知手段及び被検知部の配置の関係を説明するための斜視図である。図30は、本変形例に係る成膜装置の回転テーブルの被検知部付近の拡大図である。図30(a)は平面図であり、図30(b)は回転テーブルの回転方向に沿う断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、回転テーブルの周縁に設けられた被検知部と被検知部に対応して設けられた位置検知手段の他に、回転テーブルの回転軸に設けられたキッカーと、キッカーに対応して真空容器内に設けられたフォトセンサを有する点で、第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置と相違する。
図28を参照するに、第1の実施の形態の第5の変形例において、回転テーブルの周縁部に設けられた2つの被検知部と被検知部に対応して設けられた位置検知手段とを備えるのと相違し、本変形例においては、回転テーブル2eの周縁に1つの被検知部として段差部25gが設けられ、回転テーブル2eの回転軸22にもう1つの被検知部としてキッカー25hが設けられ、キッカー25hに対応して、真空容器1内にフォトセンサ8cが設けられる。
本変形例に係る成膜装置は、図28及び図29に示すように、披検知部及び位置検知手段以外の構成は、第1の実施の形態の第5の変形例に係る成膜装置と同様である。一方、本変形例に係る成膜装置において、披検知部及び位置検知手段の構成は、第1の実施の形態の第5の変形例と異なる。
回転テーブル2eについては、真空容器1の中心に回転中心を有するように設けられ、ケース体20、20a、コア部21、回転軸22、駆動体23、凹部24、を備えるのは、第1の実施の形態の第5の変形例と同様である。
一方、被検知部については、第1の実施の形態の第5の変形例において回転テーブルが互いに異なる段差を有する2つの段差部を備えるのと相違し、本変形例では、回転テーブル2eの周縁には、1つの段差部25gのみを備える。また、第1の実施の形態の第5の変形例で回転テーブルの周縁に設けられていたもう1つの段差部に代え、本変形例では、図28に示すように、回転テーブル2eの回転軸22にキッカー25hが設けられ、キッカー25hに対応してフォトセンサ8cが設けられる。
段差部25gは、第1の実施の形態の第5の変形例と同様に、レーザセンサ8bと回転テーブル2eとの距離を測定するための部分である。従って、段差部25gは、図30(a)及び図30(b)に示すように、回転テーブル2eの上面から所定の段差T3で形成された平らな底面を有する凹部である。
レーザセンサ8bが、回転テーブル2eの被検知部25eを検知できるように、図28及び図29に示すように、回転テーブル2eの上面の周縁から上側の位置に設けられるのは、第1の実施の形態の第5の変形例と同様である。また、レーザセンサ8bが、被測定物との距離を測定する機能を有するものであることも、第1の実施の形態の第5の変形例と同様である。
一方、キッカー25hとフォトセンサ8cは、以下のように設けられる。回転テーブル2eの下方に取り付けられた回転軸22から離れ固定された場所である真空容器1の容器本体12の内壁に、回転軸22に平行な光を各々発光及び受光することが可能な一組のLED81a及びフォトダイオード82aを設け、フォトセンサ8cとする。また、回転軸22が一回転する間に、LED81aから発光された光がフォトダイオード82aに受光されるのを一回遮ることが可能なように、キッカー25hを回転軸22の側周面に設ける。更に、キッカー25hは、回転テーブル2eの回転方向に沿って、フォトセンサ8cがキッカー25hを検知した後に、レーザセンサ8bが段差部25gを検知するように設けることができる。
なお、LED81a、フォトダイオード82a及びキッカー25hのそれぞれは、本発明における発光素子、受光素子及び遮光部のそれぞれに相当する。
次に、図13、図31及び図32を参照し、本変形例に係る成膜装置を用いた成膜方法をについて説明する。図31は、本変形例に係る成膜装置の位置補正工程の手順を説明する工程図である。また、図32(a)乃至図32(c)は、本変形例に係る成膜装置の位置補正工程における位置検知手段及び被検知部の状態を模式的に示す一部断面を含む図である。図32(a)乃至図32(c)の各図において、左側がレーザセンサ8b及び回転テーブル2eの状態を示し、右側がキッカー25h及びフォトセンサ8cの状態を示す。
本変形例に係る成膜装置を用いた成膜方法のうち、位置補正工程以外の工程は、第1の実施の形態に係る成膜装置と同様であり、図13に示す成膜方法と同様の手順で行うことができる。
一方、本変形例において、図13のステップS11及びステップS20である第1及び第2の位置補正工程については、第1の実施の形態における位置補正工程と方法が異なる。すなわち、本変形例における位置補正工程は、図31に示すように、ステップS41乃至ステップS46の工程を有する。また、本変形例における位置補正工程は、回転テーブル2eを高速で回転させた状態でキッカー25h及びフォトセンサ8cを用いて回転位置を粗決めし、次に回転テーブル2eを低速で回転させた状態で段差部25g及びレーザセンサ8bを用いて回転位置を精密に決定するものである。
始めに、ステップS41を行う。ステップS41は、所定の回転速度Vで回転テーブル2eを回転させる工程である。ステップS41における回転テーブル2eの回転速度Vを、第1の回転速度V1とする。V1の値としては、特に限定されるものではないが、例えば1rpm程度とすることができる。
次に、ステップS42を行う。ステップS42は、フォトセンサ8cによりキッカー25hを検知したか否かの判定を行う工程である。具体的には、フォトセンサ8cのフォトダイオード82aの受光量を測定し、LED81aとフォトダイオード82aとの間がキッカー25hで遮られていない状態でのフォトセンサ8cの受光量の値から、LED81aとフォトダイオード82aとの間がキッカー25hで遮られている状態に対応して予め設定したしきい値を超えて受光量が変化しているか否かを判定する。判定の結果、キッカー25hをフォトセンサ8cにより検知していなければ、再びフォトセンサ8cのフォトダイオード82aの受光量の測定及び判定を繰り返す。
図32(a)は、回転テーブル2eが回転速度V=V1で回転しており、レーザセンサ8bからの入射光が段差部25gの手前の回転テーブル2eの上面に入射されており、キッカー25hがフォトセンサ8cのLED81aとフォトダイオード82aの間を遮っておらず、ステップS42の判定の結果、キッカー25hをフォトセンサ8cにより検知したと判定していない状態を示す。
ステップS42の判定の結果、キッカー25hをフォトセンサ8cにより検知したと判定した場合、ステップS43に進む。ステップS43は、回転テーブル2eを第1の回転速度V1から第2の回転速度V2(<V1)に減速する工程である。
次に、ステップS44を行う。ステップS44は、レーザセンサ8bにより回転テーブル2eの段差部25gを検知したか否かの判定を行う工程である。具体的には、レーザ8bによりレーザセンサ8bと回転テーブル2eとの表面との距離を測定し、測定した距離が、所定の回転テーブル2eの上面における所定の値から、段差T3に対応して予め設定したしきい値を超えて変化しているか否かを判定する。判定の結果、回転テーブル2eの段差部25gを検知していなければ、再びレーザセンサ8bによるレーザセンサ8bと回転テーブル2eの表面との距離の測定及び判定を繰り返す。
図32(b)は、回転テーブル2eが回転速度V=V2で回転しており、レーザセンサ8bからの入射光が段差部25gの手前の回転テーブル2eの上面に入射されており、キッカー25hがフォトセンサ8cのLED81aとフォトダイオード82aの間を遮っており、ステップS44の判定の結果、回転テーブル2eの段差部25gを検知したと判定していない状態を示す。
ステップS44の判定の結果、回転テーブル2eの段差部25gを検知したと判定した場合、ステップS45に進む。ステップS45は、回転テーブル2eを停止する工程である。回転テーブル2eの回転速度Vは、V=0になる。
図32(c)は、回転テーブル2eが停止(V=0)しており、レーザセンサ8bからの入射光が段差部25gに入射されており、キッカー25hがフォトセンサ8cのLED81aとフォトダイオード82aの間を遮っている状態を示す。
次に、ステップS46を行う。ステップS46は、停止したときの回転位置を基準として回転テーブル2eの位置補正を行う工程である。ステップS41からステップS45を行うことにより、回転テーブル2eは、再現性よく、所定の位置で停止する。従って、例えばこの角度位置を0度とすることにより、回転テーブル2eの回転角を再現性よく補正することができる。
なお、ステップS44の判定の結果、回転テーブル2eの段差部25gを検知したと判定するのと略同時にステップS46の位置補正ができるのであれば、ステップS45において、回転テーブル2eの回転を停止させなくてもよい。
本変形例に係る成膜装置によれば、高速(V=V1)で回転させながら回転テーブルの回転軸に設けられたキッカー及びフォトセンサを用いて回転テーブルの回転位置を粗決めした後、低速(V=V2<V1)で回転させながら段差部及びレーザセンサを用いて回転テーブルの回転位置を精密に位置決めすることができる。従って、位置補正工程に要する時間を短縮するとともに、位置決めを精密に行うことができる。
なお、被検知部である段差部は、第1の実施の形態の第5の変形例で説明したのと同様に、回転テーブルの側周面又は下面に設けられてもよい。この場合、レーザセンサは、真空容器の容器本体の側周面の外側又は底面部の下側に設けることができる。また、真空容器の容器本体の側周面又は底面部において、入射窓を設けることができる。
また、本変形例では、キッカー及びフォトセンサは真空容器1の容器本体12と連通するケース体20、20a内に設けられている。しかしながら、回転軸22の下方側を収容するケース体20、20aが真空容器1の容器本体12と気密可能に連通していなくてもよく、キッカー及びフォトセンサが真空容器1の容器本体12と気密可能に連通していないケース体20、20a内に設けられていてもよい。あるいは、回転軸22がケース体20、20aの更に下方側であって真空容器1の外側に延長され、キッカー及びフォトセンサが、回転軸22の真空容器1の外側に延長された部分に設けられていてもよい。
(第1の実施の形態の第7の変形例)
次に、図33を参照し、本発明の第1の実施の形態の第7の変形例に係る成膜装置を説明する。
図33は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部における天板の形状の他の例を示す縦断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、第3の空間Dにおける天板11の内部に第1の分離ガスの通流室47が回転テーブル2の半径方向に形成される点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図33を参照するに、第1の実施の形態において、第1の分離ガス供給部の両側に第3の下面部が配設されるよう、第1の分離ガス供給部に対応した部分に溝が形成されるのと相違し、本変形例においては、第3の空間Dにおける真空容器1の天板11の内部に第1の分離ガスの通流室47が回転テーブル2の半径方向に形成され、通流室47の底部に長さ方向に沿って多数のガス吐出孔40が穿設される。
従って、通流室47の他に、第1の分離ガス供給部を新たに設ける必要がなく、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができると共に部品点数を減らすことができる。
(第1の実施の形態の第8の変形例)
次に、図34(a)乃至図34(c)を参照し、本発明の第1の実施の形態の第8の変形例に係る成膜装置を説明する。
図34(a)乃至図34(c)は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部における天板の下面の形状の他の例を示す縦断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、第3の空間Dにおける第3の下面部が曲面である点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図34(a)乃至図34(c)を参照するに、第1の実施の形態において、第1の分離ガス供給の両側における第3の下面部は平面であるのと相違し、本変形例においては、第1の分離ガス供給部41(42)の両側における第3の下面部44は曲面である。
第3の下面部44は、第1の反応ガス及び第2の反応ガスを分離することができるのであれば、第1の実施の形態にように平面である場合に限られるものではなく、図34(a)に示されるように凹面でもよく、図34(b)に示されるように凸面でもよく、図34(c)に示されるように波型形状でもよい。例えば、図34(a)に示されるように凹面である場合、第3の下面部44が第1の下面部45又は第2の下面部45aと隣接する端部において、回転テーブル2から第3の下面部44までの高さを低くすることができるため、第3の下面部44への第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入をより効率良く阻止することができる。また、例えば、図34(b)に示されるように凸面である場合、凸面の頂点に対応する第3の下面部44において、回転テーブル2から第3の下面部44までの高さを低くすることができるため、第3の下面部44への第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入をより効率良く阻止することができる。また、例えば、図34(c)に示されるように波型形状である場合、図34(b)に示されるような凸面の頂点を複数設けることに対応するため、第3の下面部44への第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入をより効率良く阻止することができる。
なお、第3の下面部44は、天板11の下面であるが、天板11とは別の部材の下面を上記の形状とし、天板11に取付ける構成を有することも可能である。
(第1の実施の形態の第9の変形例)
次に、図35A(a)乃至図35A(c)を参照し、本発明の第1の実施の形態の第9の変形例に係る成膜装置を説明する。
図35A(a)乃至図35A(c)は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第1の反応ガス供給部のガス吐出孔の形状の他の例を示す底面図である。また、図35B(d)乃至図35B(g)は、本変形例に係る成膜装置を説明するための図であり、第3の下面部の形状の他の例を示す底面図である。なお、図35A(a)乃至図35A(c)においては、第3の下面部44及び吐出孔33の配置位置が図示される。
本変形例に係る成膜装置は、第1の分離ガス供給部に形成される吐出孔が、回転テーブル2の周縁から回転中心に直線状に配列されない点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図35A(a)乃至図35A(c)を参照するに、第1の分離ガス供給部に形成される吐出孔33が、回転テーブル2の周縁から回転中心に直線状に並ぶように配置されるのと相違し、本変形例においては、回転テーブル2の周縁から回転中心に直線状に並ぶように配置されない。
吐出孔33は、基板に対して第1の分離ガスを均一に供給することができるのであれば、第1の実施の形態のように回転テーブル2の周縁から回転中心に直線状に並ぶように配置されるのに限定されるものではなく、以下のように配置されてもよい。
図35A(a)に示されるように、回転テーブル2の直径に対して斜めに向いた矩形形状を有するスリットからなる多数の吐出孔33が、直径方向に所定の間隔をおいて配置される。また、図35A(b)に示されるように、多数の円形形状を有する吐出孔33が蛇行するように配置される。また、図35A(c)に示されるように、多数の円弧形状を有するスリットからなる吐出孔33が回転テーブル2の回転中心に対し同心に配置される。
また、第3の下面部44は中空であって良く、中空内に第1の分離ガスを導入するように構成しても良い。この場合も、複数のガス吐出孔33を、図35A(a)、図35A(b)、図35A(c)に示すように配列することができる。
また、本変形例では、第3の下面部44はほぼ扇形の上面形状を有するが、図35B(d)に示す長方形、又は正方形の上面形状を有して良い。また、第3の下面部44は、図35B(e)に示すように、上面は全体として扇形であり、凹状に湾曲した側面44Scを有していても良い。加えて、第3の下面部44は、図35B(f)に示すように、上面は全体として扇形であり、凸状に湾曲した側面44Svを有していても良い。さらにまた、図35B(g)に示すとおり、第3の下面部44の回転テーブル2(図1)の回転方向の上流側の部分が凹状の側面44Scを有し、第3の下面部44の回転テーブル2(図1)の回転方向の下流側の部分が平面状の側面44Sfを有していても構わない。なお、図35B(d)から図35B(g)において、点線は第3の下面部44に形成された溝部43(図4(a)、図4(b))を示している。これらの場合、溝部43に収容される第1の分離ガス供給部41、42(図2)は真空容器1の中央部、例えば突出部53(図1)から伸びる。
このように吐出孔33が配置されることによって、第3の下面部44において第1の分離ガスがより均一に供給されるため、第3の下面部44への第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入をより効率良く阻止することができる。
(第1の実施の形態の第10の変形例)
次に、図36を参照し、本発明の第1の実施の形態の第10の変形例に係る成膜装置を説明する。
図36は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。また、図36は、真空容器1の天板11が分離された状態における平面図である。
本変形例に係る成膜装置は、第2の反応ガス供給部が搬送口よりも回転テーブルの回転方向上流側に設けられる点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図36を参照するに、第1の実施の形態において、第2の反応ガス供給部が搬送口よりも回転テーブルの回転方向下流側に設けられるのと相違し、本変形例においては、第2の反応ガス供給部32が搬送口15よりも回転テーブル2の回転方向上流側に設けられる。
このようなレイアウトであっても、第1の反応ガスと第2の反応ガスをより効率良く分離することができると共に、第1の分離ガスの第1の下面部45及び第2の下面部45aへの侵入を阻止することができるため、第1の下面部45及び第2の下面部45aにおいて、各々第1の反応ガス及び第2の反応ガスをより効率良くウェハに供給することができる。
(第1の実施の形態の第11の変形例)
次に、図37を参照し、本発明の第1の実施の形態の第11の変形例に係る成膜装置を説明する。
図37は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。図37は、第1の下面部45及び第2の下面部45aよりも低く、第1の分離ガス供給部41、42よりも高い位置で、真空容器1の天板11を水平に切断して示している。
本変形例に係る成膜装置は、第3の下面部が周方向に2つに分割され、その間に第1の分離ガス供給部が設けられる点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図37を参照するに、第1の実施の形態において、第3の下面部の全ての部分で回転テーブルから天板の下面までの高さが同じであるのと相違し、本変形例においては、第1の分離ガス供給部41、42を含み、回転テーブル2から第3の高さH3より高く設けられる第3の下面部44aと、第3の下面部44aに隣接し、回転テーブルから第3の高さH3に設けられる第3の下面部44bとを備える。
このような領域を設けることによって、第1の反応ガスと第2の反応ガスをより効率良く分離することができると共に、第1の分離ガスの第1の下面部45及び第2の下面部45aへの侵入を阻止することができるため、第1の下面部45及び第2の下面部45aにおいて、各々第1の反応ガス及び第2の反応ガスをより効率良くウェハに供給することができる。
なお、第3の下面部44bと第1の分離ガス供給部41、42との距離や、第3の下面部44bの形状及び大きさは、第1の反応ガス、第2の反応ガス及び第1の分離ガスの吐出流量等を考慮して最適に設計することができる。
(第1の実施の形態の第12の変形例)
次に、図38を参照し、本発明の第1の実施の形態の第12の変形例に係る成膜装置を説明する。
図38は、本変形例に係る成膜装置を模式的に示す斜視図である。
本変形例に係る成膜装置は、第2の下面部に代え、第6の下面部と第7の下面部とを備える点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図38を参照するに、第1の実施の形態において、第2の下面部の全ての部分で回転テーブルから真空容器の天板の下面までの高さが同じであるのと相違し、本変形例においては、第2の下面部に代え、第2の反応ガス供給部32を含み、回転テーブル2から第2の高さH2より低く設けられる第6の下面部45bと、第6の下面部45bに隣接し、回転テーブル2から第2の高さH2に設けられる第7の下面部45aとを備える。
従って、第6の下面部45bは、第1の分離ガス供給部41又は42の代わりに第2の反応ガス供給部32を設けた以外は、第3の下面部44と全く同様である。
このように、第6の下面部45bを設けることによって、第1の反応ガスと第2の反応ガスをより効率良く分離することができると共に、第1の分離ガス及び第1の反応ガスの第6の下面部45bへの侵入を阻止することができるため、第6の下面部45bにおいて、第2の反応ガスをより効率良くウェハに供給することができる。
なお、第6の下面部45bは、図35A(a)から図35A(c)に一例を示す中空の第3の下面部44と同様に構成されても良い。
また、本変形例では、第2の下面部に代え、第6の下面部と第7の下面部とを備えるが、第1の下面部に代え、第1の反応ガス供給部を含み、回転テーブルから第1の高さH1より低く設けられる第4の下面部と、第4の下面部に隣接し、回転テーブルから第1の高さH1に設けられる第5の下面部とを備えることもできる。第4の下面部を設けることによっても、第1の反応ガスと第2の反応ガスをより効率良く分離することができると共に、第1の分離ガス及び第1の反応ガスの第4の下面部への侵入を阻止することができるため、第4の下面部において、第1の反応ガスをより効率良くウェハに供給することができる。
(第1の実施の形態の第13の変形例)
次に、図39を参照し、本発明の第1の実施の形態の第13の変形例に係る成膜装置を説明する。
図39は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す横断平面図である。また、図39は、真空容器の天板が分離された状態における平面図である。
本変形例に係る成膜装置は、第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部の両側にも低い天井が設けられる点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図39を参照するに、第1の実施の形態において、第1の分離ガス供給部の両側に狭隘な空間を形成するために第1の下面部及び第2の下面部より低い天井面である第3の下面部が設けられるのと相違し、本変形例においては、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の両側にも第3の下面部と同様に低い天井面である第3の下面部44c〜44fが設けられ、これら第3の下面部44c〜44fが連続する構成を有する。
図39に示されるように、第1の分離ガス供給部41(42)、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32が設けられる領域以外は、回転テーブル2に対向する領域全面において、第3の下面部が設けられる構成を有する。この構成は、別の見方をすれば、第1の分離ガス供給部41(42)の両側の第3の下面部44が第1及び第2の反応ガス供給部31、32まで広がった例である。この場合には、第1の分離ガス供給部41(42)の両側に第1の分離ガスが拡散し、第1の反応ガス供給部31及び第2の反応ガス供給部32の両側に第1の反応ガス及び第2の反応ガスが拡散し、両ガスが第3の下面部44c〜44fの下方側であって第3の下面部44c〜44fと回転テーブル2との間の空間(狭隘な空間)にて合流するが、これらのガスは第1(第2)の反応ガス供給部31(32)と第1の分離ガス供給部42(41)との間に位置する排気口61(62)から排気される。このように、本変形例においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、第3の下面部44c〜44fは、図35A(a)から図35A(c)のいずれかに示す中空の下面部を組合わせることにより構成し、第1の反応ガス供給部31、第2の反応ガス32、第1の分離ガス供給部41、42を用いずに、第1の反応ガス、第2の反応ガス及び分離ガスを、対応する中空の第3の下面部44c〜44fの吐出孔33からそれぞれガスを吐出するようにしても良い。
(第1の実施の形態の第14の変形例)
次に、図40を参照し、本発明の第1の実施の形態の第14の変形例に係る成膜装置を説明する。
図40は、本変形例に係る成膜装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
本変形例に係る成膜装置は、真空容器の中心部において真空容器の底面部と天板との間に支柱を介在させて反応ガスの混合を防止する点で、第1の実施の形態に係る成膜装置と相違する。
図40を参照するに、第1の実施の形態において、回転テーブルの回転軸は真空容器の中心部に設けられ、回転テーブルの中心部と天板との間の空間に分離ガスがパージされるのと相違し、本変形例においては、真空容器1の中央領域の上面に凹部80aが形成され、真空容器1の中心部において収容空間80の底部と凹部80aの上面との間に支柱81bが設けられる。
図40に示されるように、真空容器1の中央領域の底面部14が下方側に突出され、駆動部の収容空間80が形成されると共に、真空容器1の中央領域の上面に凹部80aが形成され、真空容器1の中心部において収容空間80の底部と凹部80aの上面との間に支柱81bを介在させることによって、第1の反応ガス供給部31からのBTBASガスと第2の反応ガス供給部32からのOガスとが中心部を介して混ざり合うことを防止している。
回転テーブル2を回転させる機構については、支柱81bを囲むように回転スリーブ82bを設け、この回転スリーブ82bに沿ってリング状の回転テーブル2を設けている。そして収容空間80にモータ83により駆動される駆動ギヤ部84、85を設け、この駆動ギヤ部84、85により、回転スリーブ82bを回転させるようにしている。86、87及び88は軸受け部である。また収容空間80の底部に第3の分離ガスを供給する第3の分離ガス供給部72を接続すると共に、凹部80aの側面と回転スリーブ82bの上端部との間の空間に第2の分離ガスを供給するための第2の分離ガス供給部51を真空容器1の上部に接続している。図40では、凹部80aの側面と回転スリーブ82bの上端部との間の空間に第2の分離ガスを供給するための開口部51aは、左右2箇所に記載してあるが、回転スリーブ82bの近傍領域を介してBTBASガスとOガスとが混じり合わないようにするために、開口部51a(第2の分離ガス供給部51)の配列数を設計することが好ましい。
また、図40の変形例では、回転テーブル2側から見ると、凹部80aの側面と回転スリーブ82bの上端部との間の空間は分離ガス吐出孔に相当し、そしてこの分離ガス吐出孔、回転スリーブ82b及び支柱81bにより、真空容器1の中心部に位置する中心部領域Cが構成される。
(第2の実施の形態)
次に、図41を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置を説明する。
図41は本実施の形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す平面図である。
図41に示されるように、本実施の形態に係る基板処理装置は、搬送容器101、大気搬送室102、搬送アーム103、ロードロック室(本発明における予備真空室に該当する)104、105、真空搬送室106、搬送アーム107、成膜装置108、109を備える。
搬送容器101は、例えば25枚のウェハを収納するフープと呼ばれる密閉型の搬送容器である。大気搬送室102は、搬送アーム103が配置される大気搬送室である。ロードロック室104、105は、大気雰囲気と真空雰囲気との間で雰囲気が切換え可能である。真空搬送室106は、2基の搬送アーム107が配置された真空搬送室である。成膜装置108、109は、本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置である。
搬送容器101は、図示しない載置台を備えた搬入搬出ポートに外部から搬送され、設置される。搬送容器101が設置された後、図示しない開閉機構により大気搬送室102の蓋が開けられ、搬送アーム103によって搬送容器101内からウェハが取出される。搬送容器101内から取出されたウェハは、ロードロック室104又は105内に搬入される。次に、ロードロック室104又は105の内部が大気雰囲気から真空雰囲気に切り換えられる。次に、搬送アーム107によってウェハがロードロック室104又は105から取出され、成膜装置108又は109に搬入される。その後、成膜装置108又は109において、既述した成膜方法を行うことにより、成膜処理が施される。
本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態に係る例えば5枚処理用の成膜装置を複数個例えば2個備えることにより、ALD又はMLDの成膜処理を高いスループットで実施することが可能である。
また、本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置108、109を用いるため、成膜装置において、回転テーブルの周縁に設けられた被検知部及び被検知部を検知するための位置検知手段を備えることにより、回転テーブルの回転位置を位置精度良く検知及び補正することができ、真空容器の外部との間で基板の搬入出を確実に行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 真空容器
2、2a〜2e 回転テーブル
6 排気空間
7 ヒータユニット
8、8b レーザセンサ
8a カメラ
8c フォトセンサ
11 天板
12 容器本体
15 搬送口
17、17a、17b 入射窓
17d 観察窓
21 コア部
24 凹部
25、25a、25b、25c、25d 被検知部
25e 第1の段差部(被検知部)
25f 第2の段差部(被検知部)
25g 段差部(被検知部)
25h キッカー
31 第1の反応ガス供給部
32 第2の反応ガス供給部
33、40 吐出孔
41、42 第1の分離ガス供給部
44、44a〜44f 第3の下面部(第3の下面の領域)
45 第1の下面部(第1の下面の領域)
45a 第2の下面部(第2の下面の領域)
46 屈曲部
47 通流室
51 第2の分離ガス供給部
61、62 排気口
71 カバー部材
72 第3の分離ガス供給部
73 第4の分離ガス供給部
81 発光素子
81a LED(発光素子)
82 受光素子
82a フォトダイオード(受光素子)
W ウェハ
P1 第1の空間
P2 第2の空間
C 中心部領域
D 第3の空間
T1、T2、T3 段差
V 回転速度
V1 第1の回転速度
V2 第2の回転速度

Claims (30)

  1. 真空容器内で第1の反応ガス及び第2の反応ガスを含む少なくとも2種類の原料ガスを順番に供給しかつ前記少なくとも2種類の前記原料ガスを順番に供給する供給サイクルを実行することにより薄膜を成膜する成膜装置において、
    前記真空容器内に回転可能に設けられ、基板を載置する基板載置部を備える回転テーブルと、
    前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給するために、前記回転テーブルの周縁の互いに異なる位置から回転中心に向かって各々設けられる第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部と、
    前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第1の分離ガスを供給するために、前記第1の反応ガス供給部と前記第2の反応ガス供給部との間の前記回転テーブルの周縁の位置から回転中心に向かって設けられる第1の分離ガス供給部と、
    前記第1の反応ガス供給部を含む前記真空容器の天板の下面であって、前記回転テーブルから第1の高さに設けられる第1の下面の領域と、
    前記第1の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成される第1の空間と、
    前記第2の反応ガス供給部を含む前記天板の下面であって、前記第1の下面の領域と離れた位置に前記回転テーブルから第2の高さに設けられる第2の下面の領域と、
    前記第2の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成される第2の空間と、
    前記第1の分離ガス供給部を含み前記回転テーブルの回転方向に沿って前記第1の分離ガス供給部の両側に位置する前記天板の下面であって、前記回転テーブルから前記第1の高さ及び前記第2の高さより低い第3の高さに設けられる第3の下面の領域と、
    前記第3の下面の領域と前記回転テーブルとの間に形成され、前記第1の分離ガス供給部から供給された前記第1の分離ガスが前記第1の空間及び前記第2の空間に流れるための前記第3の高さを有し狭隘な第3の空間と、
    前記回転テーブルの回転位置を検知する位置検知手段と、
    前記回転テーブルの周縁に設けられ、前記位置検知手段によって検知される被検知部と、
    前記天板の下面であって、前記回転テーブルの回転中心の前記基板載置部側に前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する第2の分離ガスを供給する第2の分離ガス供給部が設けられる中心部領域と、
    前記第3の空間の両側に吐出される前記第1の分離ガス及び前記中心部領域から吐出される前記第2の分離ガスと共に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを排気するための排気口と
    を備えることを特徴とする成膜装置。
  2. 真空容器において第1の反応ガス及び第2の反応ガスを含む少なくとも2種類の原料ガスを順番に供給しかつ前記少なくとも2種類の前記原料ガスを順番に供給する供給サイクルを実行することにより基板上に薄膜を成膜する際に、前記基板が載置される回転テーブル上側の前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離するための第1の分離ガスを供給する領域における前記回転テーブル上面から前記真空容器の天板までの高さを、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給する領域における前記回転テーブル上面から前記天板までの高さに比べて低くすることによって、前記回転テーブル上面と前記天板との間に形成される狭隘な空間に前記第1の分離ガスを供給し、前記天板の下面であって前記回転テーブルの回転中心上側の中心部領域に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを分離する第2の分離ガスを供給し、前記第1の分離ガス及び前記第2の分離ガスと共に前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを排気することによって、前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを分離して供給しながら薄膜を成膜する成膜方法であって、
    前記回転テーブルの回転位置を補正する位置補正工程と、
    回転位置が補正された前記回転テーブルに基板を載置する載置工程と、
    前記回転テーブルを回転させる回転工程と、
    前記回転テーブルを下側から加熱し、前記回転テーブルの互いに異なる位置に設けられる第1の反応ガス供給部及び第2の反応ガス供給部の各々から前記第1の反応ガス及び前記第2の反応ガスを供給し、前記第1の反応ガス供給部と前記第2の反応ガス供給部との間に設けられる第1の分離ガス供給部から前記第1の分離ガスを供給し、前記回転テーブルの回転に伴って前記基板を移動させ、前記基板の表面への前記第1の反応ガスの供給、前記第1の反応ガスの停止、前記第2の反応ガスの供給及び前記第2の反応ガスの停止を繰り返して薄膜を成膜する成膜工程と、
    回転位置が補正された前記回転テーブルから前記基板を搬出する搬出工程と
    を含むことを特徴とする成膜方法。
  3. 前記被検知部は、前記回転テーブルの表面に設けられ、該表面から段差を有する段差部を備え、
    前記位置補正工程において、第1の回転速度で回転する前記回転テーブルの回転軸の側周面に設けられ、フォトセンサの発光素子と受光素子との間を遮光する遮光部を前記フォトセンサにより検知した後に、前記回転テーブルの回転速度を前記第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度に減速し、次に、前記第2の回転速度で回転する前記回転テーブルの前記段差部を前記レーザセンサにより検知したときの回転位置を基準として、前記回転テーブルの位置補正を行うことを特徴とする請求項24記載の成膜方法。
JP2009133153A2008-09-042009-06-02成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体WithdrawnJP2010087467A (ja)

Priority Applications (4)

Application NumberPriority DateFiling DateTitle
JP2009133153AJP2010087467A (ja)2008-09-042009-06-02成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
US12/552,315US20100055312A1 (en)2008-09-042009-09-02Film deposition apparatus, substrate processing apparatus, film deposition method, and computer-readable storage medium
KR1020090082870AKR20100028497A (ko)2008-09-042009-09-03성막 장치, 기판 처리 장치, 성막 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
TW098129626ATW201028496A (en)2008-09-042009-09-03Film deposition apparatus, substrate processing apparatus, film deposition method, and computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (2)

Application NumberPriority DateFiling DateTitle
JP20082270312008-09-04
JP2009133153AJP2010087467A (ja)2008-09-042009-06-02成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication NumberPublication Date
JP2010087467Atrue JP2010087467A (ja)2010-04-15

Family

ID=41725828

Family Applications (1)

Application NumberTitlePriority DateFiling Date
JP2009133153AWithdrawnJP2010087467A (ja)2008-09-042009-06-02成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (4)

CountryLink
US (1)US20100055312A1 (ja)
JP (1)JP2010087467A (ja)
KR (1)KR20100028497A (ja)
TW (1)TW201028496A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication numberPriority datePublication dateAssigneeTitle
US8721790B2 (en)*2009-12-102014-05-13Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus
US8746170B2 (en)*2009-11-042014-06-10Tokyo Electron LimitedSubstrate process apparatus, substrate process method, and computer readable storage medium
US8845857B2 (en)*2009-12-022014-09-30Tokyo Electron LimitedSubstrate processing apparatus
US8951347B2 (en)*2008-11-142015-02-10Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus
US9053909B2 (en)*2008-08-292015-06-09Tokyo Electron LimitedActivated gas injector, film deposition apparatus, and film deposition method
JP2024069417A (ja)*2016-03-212024-05-21パーシモン テクノロジーズ コーポレイション装置及び方法

Families Citing this family (441)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication numberPriority datePublication dateAssigneeTitle
US8986456B2 (en)*2006-10-102015-03-24Asm America, Inc.Precursor delivery system
US9416448B2 (en)*2008-08-292016-08-16Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus, substrate processing apparatus, film deposition method, and computer-readable storage medium for film deposition method
JP5107185B2 (ja)2008-09-042012-12-26東京エレクトロン株式会社成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
US10378106B2 (en)2008-11-142019-08-13Asm Ip Holding B.V.Method of forming insulation film by modified PEALD
US9297072B2 (en)2008-12-012016-03-29Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus
US9394608B2 (en)2009-04-062016-07-19Asm America, Inc.Semiconductor processing reactor and components thereof
JP5131240B2 (ja)*2009-04-092013-01-30東京エレクトロン株式会社成膜装置、成膜方法及び記憶媒体
US8877655B2 (en)2010-05-072014-11-04Asm America, Inc.Systems and methods for thin-film deposition of metal oxides using excited nitrogen-oxygen species
US8802201B2 (en)2009-08-142014-08-12Asm America, Inc.Systems and methods for thin-film deposition of metal oxides using excited nitrogen-oxygen species
US8883270B2 (en)*2009-08-142014-11-11Asm America, Inc.Systems and methods for thin-film deposition of metal oxides using excited nitrogen—oxygen species
KR20110054840A (ko)*2009-11-182011-05-25주식회사 아토샤워헤드 어셈블리 및 이를 구비한 박막증착장치
CN102918640B (zh)*2010-05-272015-11-25松下知识产权经营株式会社等离子体处理装置
JP5524139B2 (ja)*2010-09-282014-06-18東京エレクトロン株式会社基板位置検出装置、これを備える成膜装置、および基板位置検出方法
US20120222620A1 (en)2011-03-012012-09-06Applied Materials, Inc.Atomic Layer Deposition Carousel with Continuous Rotation and Methods of Use
JP5617708B2 (ja)*2011-03-162014-11-05東京エレクトロン株式会社蓋体開閉装置
US9312155B2 (en)2011-06-062016-04-12Asm Japan K.K.High-throughput semiconductor-processing apparatus equipped with multiple dual-chamber modules
US9793148B2 (en)2011-06-222017-10-17Asm Japan K.K.Method for positioning wafers in multiple wafer transport
US10364496B2 (en)2011-06-272019-07-30Asm Ip Holding B.V.Dual section module having shared and unshared mass flow controllers
US10854498B2 (en)2011-07-152020-12-01Asm Ip Holding B.V.Wafer-supporting device and method for producing same
US20130023129A1 (en)2011-07-202013-01-24Asm America, Inc.Pressure transmitter for a semiconductor processing environment
JP6000665B2 (ja)*2011-09-262016-10-05株式会社日立国際電気半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム
US9341296B2 (en)2011-10-272016-05-17Asm America, Inc.Heater jacket for a fluid line
US9096931B2 (en)2011-10-272015-08-04Asm America, IncDeposition valve assembly and method of heating the same
US9017481B1 (en)2011-10-282015-04-28Asm America, Inc.Process feed management for semiconductor substrate processing
KR101364701B1 (ko)*2011-11-172014-02-20주식회사 유진테크위상차를 갖는 반응가스를 공급하는 기판 처리 장치
US9005539B2 (en)2011-11-232015-04-14Asm Ip Holding B.V.Chamber sealing member
US9167625B2 (en)2011-11-232015-10-20Asm Ip Holding B.V.Radiation shielding for a substrate holder
US9748125B2 (en)2012-01-312017-08-29Applied Materials, Inc.Continuous substrate processing system
US9202727B2 (en)2012-03-022015-12-01ASM IP HoldingSusceptor heater shim
US8946830B2 (en)2012-04-042015-02-03Asm Ip Holdings B.V.Metal oxide protective layer for a semiconductor device
JP5794194B2 (ja)*2012-04-192015-10-14東京エレクトロン株式会社基板処理装置
TWI622664B (zh)2012-05-022018-05-01Asm智慧財產控股公司相穩定薄膜,包括該薄膜之結構及裝置,及其形成方法
US8728832B2 (en)2012-05-072014-05-20Asm Ip Holdings B.V.Semiconductor device dielectric interface layer
US8933375B2 (en)2012-06-272015-01-13Asm Ip Holding B.V.Susceptor heater and method of heating a substrate
JP6040609B2 (ja)*2012-07-202016-12-07東京エレクトロン株式会社成膜装置及び成膜方法
US9558931B2 (en)2012-07-272017-01-31Asm Ip Holding B.V.System and method for gas-phase sulfur passivation of a semiconductor surface
US9117866B2 (en)*2012-07-312015-08-25Asm Ip Holding B.V.Apparatus and method for calculating a wafer position in a processing chamber under process conditions
US9659799B2 (en)2012-08-282017-05-23Asm Ip Holding B.V.Systems and methods for dynamic semiconductor process scheduling
US9169975B2 (en)2012-08-282015-10-27Asm Ip Holding B.V.Systems and methods for mass flow controller verification
US9021985B2 (en)2012-09-122015-05-05Asm Ip Holdings B.V.Process gas management for an inductively-coupled plasma deposition reactor
US9324811B2 (en)2012-09-262016-04-26Asm Ip Holding B.V.Structures and devices including a tensile-stressed silicon arsenic layer and methods of forming same
US10714315B2 (en)2012-10-122020-07-14Asm Ip Holdings B.V.Semiconductor reaction chamber showerhead
JP6118102B2 (ja)*2012-12-212017-04-19東京エレクトロン株式会社基板位置検出装置及びこれを用いた基板処理装置、成膜装置
JP5956972B2 (ja)*2012-12-212016-07-27東京エレクトロン株式会社成膜方法
US9640416B2 (en)2012-12-262017-05-02Asm Ip Holding B.V.Single-and dual-chamber module-attachable wafer-handling chamber
US20160376700A1 (en)2013-02-012016-12-29Asm Ip Holding B.V.System for treatment of deposition reactor
US8894870B2 (en)2013-02-012014-11-25Asm Ip Holding B.V.Multi-step method and apparatus for etching compounds containing a metal
US9484191B2 (en)2013-03-082016-11-01Asm Ip Holding B.V.Pulsed remote plasma method and system
US9589770B2 (en)2013-03-082017-03-07Asm Ip Holding B.V.Method and systems for in-situ formation of intermediate reactive species
US9831109B2 (en)2013-03-112017-11-28Applied Materials, Inc.High temperature process chamber lid
TWI683382B (zh)*2013-03-152020-01-21應用材料股份有限公司具有光學測量的旋轉氣體分配組件
KR102489065B1 (ko)*2013-03-152023-01-13어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드Ald 플래튼 서셉터의 위치 및 온도 모니터링
JP6115244B2 (ja)*2013-03-282017-04-19東京エレクトロン株式会社成膜装置
JP6056673B2 (ja)*2013-06-142017-01-11東京エレクトロン株式会社ガス処理装置
US8993054B2 (en)2013-07-122015-03-31Asm Ip Holding B.V.Method and system to reduce outgassing in a reaction chamber
US9018111B2 (en)2013-07-222015-04-28Asm Ip Holding B.V.Semiconductor reaction chamber with plasma capabilities
US9396934B2 (en)2013-08-142016-07-19Asm Ip Holding B.V.Methods of forming films including germanium tin and structures and devices including the films
US9793115B2 (en)2013-08-142017-10-17Asm Ip Holding B.V.Structures and devices including germanium-tin films and methods of forming same
US9240412B2 (en)2013-09-272016-01-19Asm Ip Holding B.V.Semiconductor structure and device and methods of forming same using selective epitaxial process
US9556516B2 (en)2013-10-092017-01-31ASM IP Holding B.VMethod for forming Ti-containing film by PEALD using TDMAT or TDEAT
US9605343B2 (en)2013-11-132017-03-28Asm Ip Holding B.V.Method for forming conformal carbon films, structures conformal carbon film, and system of forming same
US10179947B2 (en)2013-11-262019-01-15Asm Ip Holding B.V.Method for forming conformal nitrided, oxidized, or carbonized dielectric film by atomic layer deposition
JP6262115B2 (ja)2014-02-102018-01-17東京エレクトロン株式会社基板処理方法及び基板処理装置
US10683571B2 (en)2014-02-252020-06-16Asm Ip Holding B.V.Gas supply manifold and method of supplying gases to chamber using same
US9447498B2 (en)2014-03-182016-09-20Asm Ip Holding B.V.Method for performing uniform processing in gas system-sharing multiple reaction chambers
US10167557B2 (en)2014-03-182019-01-01Asm Ip Holding B.V.Gas distribution system, reactor including the system, and methods of using the same
US11015245B2 (en)*2014-03-192021-05-25Asm Ip Holding B.V.Gas-phase reactor and system having exhaust plenum and components thereof
US9404587B2 (en)2014-04-242016-08-02ASM IP Holding B.VLockout tagout for semiconductor vacuum valve
US10858737B2 (en)2014-07-282020-12-08Asm Ip Holding B.V.Showerhead assembly and components thereof
US9543180B2 (en)2014-08-012017-01-10Asm Ip Holding B.V.Apparatus and method for transporting wafers between wafer carrier and process tool under vacuum
US9890456B2 (en)2014-08-212018-02-13Asm Ip Holding B.V.Method and system for in situ formation of gas-phase compounds
US10941490B2 (en)2014-10-072021-03-09Asm Ip Holding B.V.Multiple temperature range susceptor, assembly, reactor and system including the susceptor, and methods of using the same
US9657845B2 (en)2014-10-072017-05-23Asm Ip Holding B.V.Variable conductance gas distribution apparatus and method
KR102300403B1 (ko)2014-11-192021-09-09에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 증착 방법
KR102263121B1 (ko)2014-12-222021-06-09에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.반도체 소자 및 그 제조 방법
US9478415B2 (en)2015-02-132016-10-25Asm Ip Holding B.V.Method for forming film having low resistance and shallow junction depth
US10529542B2 (en)2015-03-112020-01-07Asm Ip Holdings B.V.Cross-flow reactor and method
US10276355B2 (en)2015-03-122019-04-30Asm Ip Holding B.V.Multi-zone reactor, system including the reactor, and method of using the same
US10458018B2 (en)2015-06-262019-10-29Asm Ip Holding B.V.Structures including metal carbide material, devices including the structures, and methods of forming same
US10600673B2 (en)2015-07-072020-03-24Asm Ip Holding B.V.Magnetic susceptor to baseplate seal
US9899291B2 (en)2015-07-132018-02-20Asm Ip Holding B.V.Method for protecting layer by forming hydrocarbon-based extremely thin film
US10043661B2 (en)2015-07-132018-08-07Asm Ip Holding B.V.Method for protecting layer by forming hydrocarbon-based extremely thin film
US10083836B2 (en)2015-07-242018-09-25Asm Ip Holding B.V.Formation of boron-doped titanium metal films with high work function
US10087525B2 (en)2015-08-042018-10-02Asm Ip Holding B.V.Variable gap hard stop design
US9647114B2 (en)2015-08-142017-05-09Asm Ip Holding B.V.Methods of forming highly p-type doped germanium tin films and structures and devices including the films
US20170051407A1 (en)*2015-08-172017-02-23Applied Materials, Inc.Heating Source For Spatial Atomic Layer Deposition
US9711345B2 (en)2015-08-252017-07-18Asm Ip Holding B.V.Method for forming aluminum nitride-based film by PEALD
US9960072B2 (en)2015-09-292018-05-01Asm Ip Holding B.V.Variable adjustment for precise matching of multiple chamber cavity housings
US9909214B2 (en)2015-10-152018-03-06Asm Ip Holding B.V.Method for depositing dielectric film in trenches by PEALD
US10211308B2 (en)2015-10-212019-02-19Asm Ip Holding B.V.NbMC layers
US10006983B2 (en)*2015-10-212018-06-26Everspring Industry Co., Ltd.Apparatus and method for detecting azimuthal angle of heat source
US10322384B2 (en)2015-11-092019-06-18Asm Ip Holding B.V.Counter flow mixer for process chamber
US9455138B1 (en)2015-11-102016-09-27Asm Ip Holding B.V.Method for forming dielectric film in trenches by PEALD using H-containing gas
US9905420B2 (en)2015-12-012018-02-27Asm Ip Holding B.V.Methods of forming silicon germanium tin films and structures and devices including the films
US9607837B1 (en)2015-12-212017-03-28Asm Ip Holding B.V.Method for forming silicon oxide cap layer for solid state diffusion process
US10458016B2 (en)2015-12-252019-10-29Tokyo Electron LimitedMethod for forming a protective film
US9735024B2 (en)2015-12-282017-08-15Asm Ip Holding B.V.Method of atomic layer etching using functional group-containing fluorocarbon
US9627221B1 (en)2015-12-282017-04-18Asm Ip Holding B.V.Continuous process incorporating atomic layer etching
US11139308B2 (en)2015-12-292021-10-05Asm Ip Holding B.V.Atomic layer deposition of III-V compounds to form V-NAND devices
JP6548586B2 (ja)2016-02-032019-07-24東京エレクトロン株式会社成膜方法
US10529554B2 (en)2016-02-192020-01-07Asm Ip Holding B.V.Method for forming silicon nitride film selectively on sidewalls or flat surfaces of trenches
US10468251B2 (en)2016-02-192019-11-05Asm Ip Holding B.V.Method for forming spacers using silicon nitride film for spacer-defined multiple patterning
US9754779B1 (en)2016-02-192017-09-05Asm Ip Holding B.V.Method for forming silicon nitride film selectively on sidewalls or flat surfaces of trenches
US10501866B2 (en)2016-03-092019-12-10Asm Ip Holding B.V.Gas distribution apparatus for improved film uniformity in an epitaxial system
US10343920B2 (en)2016-03-182019-07-09Asm Ip Holding B.V.Aligned carbon nanotubes
US9892913B2 (en)2016-03-242018-02-13Asm Ip Holding B.V.Radial and thickness control via biased multi-port injection settings
US10087522B2 (en)2016-04-212018-10-02Asm Ip Holding B.V.Deposition of metal borides
US10865475B2 (en)2016-04-212020-12-15Asm Ip Holding B.V.Deposition of metal borides and silicides
US10190213B2 (en)2016-04-212019-01-29Asm Ip Holding B.V.Deposition of metal borides
US10032628B2 (en)2016-05-022018-07-24Asm Ip Holding B.V.Source/drain performance through conformal solid state doping
US10367080B2 (en)2016-05-022019-07-30Asm Ip Holding B.V.Method of forming a germanium oxynitride film
KR102592471B1 (ko)2016-05-172023-10-20에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.금속 배선 형성 방법 및 이를 이용한 반도체 장치의 제조 방법
US11453943B2 (en)2016-05-252022-09-27Asm Ip Holding B.V.Method for forming carbon-containing silicon/metal oxide or nitride film by ALD using silicon precursor and hydrocarbon precursor
JP6880076B2 (ja)*2016-06-032021-06-02アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated基板距離の監視
JP6756853B2 (ja)*2016-06-032020-09-16アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporatedチャンバ内部の流れを拡散させることによる低い粒子数及びより良好なウエハ品質のための効果的で新しい設計
US10388509B2 (en)2016-06-282019-08-20Asm Ip Holding B.V.Formation of epitaxial layers via dislocation filtering
US9859151B1 (en)2016-07-082018-01-02Asm Ip Holding B.V.Selective film deposition method to form air gaps
US10612137B2 (en)2016-07-082020-04-07Asm Ip Holdings B.V.Organic reactants for atomic layer deposition
US9793135B1 (en)2016-07-142017-10-17ASM IP Holding B.VMethod of cyclic dry etching using etchant film
US10714385B2 (en)2016-07-192020-07-14Asm Ip Holding B.V.Selective deposition of tungsten
KR102354490B1 (ko)2016-07-272022-01-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 방법
US9812320B1 (en)2016-07-282017-11-07Asm Ip Holding B.V.Method and apparatus for filling a gap
KR102532607B1 (ko)2016-07-282023-05-15에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 가공 장치 및 그 동작 방법
US9887082B1 (en)2016-07-282018-02-06Asm Ip Holding B.V.Method and apparatus for filling a gap
US10395919B2 (en)2016-07-282019-08-27Asm Ip Holding B.V.Method and apparatus for filling a gap
US10177025B2 (en)2016-07-282019-01-08Asm Ip Holding B.V.Method and apparatus for filling a gap
US10090316B2 (en)2016-09-012018-10-02Asm Ip Holding B.V.3D stacked multilayer semiconductor memory using doped select transistor channel
US10410943B2 (en)2016-10-132019-09-10Asm Ip Holding B.V.Method for passivating a surface of a semiconductor and related systems
US10643826B2 (en)2016-10-262020-05-05Asm Ip Holdings B.V.Methods for thermally calibrating reaction chambers
US11532757B2 (en)2016-10-272022-12-20Asm Ip Holding B.V.Deposition of charge trapping layers
US10435790B2 (en)2016-11-012019-10-08Asm Ip Holding B.V.Method of subatmospheric plasma-enhanced ALD using capacitively coupled electrodes with narrow gap
US10714350B2 (en)2016-11-012020-07-14ASM IP Holdings, B.V.Methods for forming a transition metal niobium nitride film on a substrate by atomic layer deposition and related semiconductor device structures
US10229833B2 (en)2016-11-012019-03-12Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a transition metal nitride film on a substrate by atomic layer deposition and related semiconductor device structures
US10643904B2 (en)2016-11-012020-05-05Asm Ip Holdings B.V.Methods for forming a semiconductor device and related semiconductor device structures
US10134757B2 (en)2016-11-072018-11-20Asm Ip Holding B.V.Method of processing a substrate and a device manufactured by using the method
KR102546317B1 (ko)2016-11-152023-06-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기체 공급 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JP6733516B2 (ja)2016-11-212020-08-05東京エレクトロン株式会社半導体装置の製造方法
US10340135B2 (en)2016-11-282019-07-02Asm Ip Holding B.V.Method of topologically restricted plasma-enhanced cyclic deposition of silicon or metal nitride
KR102762543B1 (ko)2016-12-142025-02-05에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
US11447861B2 (en)2016-12-152022-09-20Asm Ip Holding B.V.Sequential infiltration synthesis apparatus and a method of forming a patterned structure
US11581186B2 (en)2016-12-152023-02-14Asm Ip Holding B.V.Sequential infiltration synthesis apparatus
US9916980B1 (en)2016-12-152018-03-13Asm Ip Holding B.V.Method of forming a structure on a substrate
KR102700194B1 (ko)2016-12-192024-08-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
US10269558B2 (en)2016-12-222019-04-23Asm Ip Holding B.V.Method of forming a structure on a substrate
US10867788B2 (en)2016-12-282020-12-15Asm Ip Holding B.V.Method of forming a structure on a substrate
US11390950B2 (en)2017-01-102022-07-19Asm Ip Holding B.V.Reactor system and method to reduce residue buildup during a film deposition process
US10655221B2 (en)2017-02-092020-05-19Asm Ip Holding B.V.Method for depositing oxide film by thermal ALD and PEALD
US10468261B2 (en)2017-02-152019-11-05Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a metallic film on a substrate by cyclical deposition and related semiconductor device structures
US10529563B2 (en)2017-03-292020-01-07Asm Ip Holdings B.V.Method for forming doped metal oxide films on a substrate by cyclical deposition and related semiconductor device structures
US10283353B2 (en)2017-03-292019-05-07Asm Ip Holding B.V.Method of reforming insulating film deposited on substrate with recess pattern
US10103040B1 (en)2017-03-312018-10-16Asm Ip Holding B.V.Apparatus and method for manufacturing a semiconductor device
USD876504S1 (en)2017-04-032020-02-25Asm Ip Holding B.V.Exhaust flow control ring for semiconductor deposition apparatus
USD830981S1 (en)2017-04-072018-10-16Asm Ip Holding B.V.Susceptor for semiconductor substrate processing apparatus
CN110475906B (zh)*2017-04-102022-05-13皮考逊公司均一沉积
KR102457289B1 (ko)2017-04-252022-10-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 증착 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
US10892156B2 (en)2017-05-082021-01-12Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a silicon nitride film on a substrate and related semiconductor device structures
US10446393B2 (en)2017-05-082019-10-15Asm Ip Holding B.V.Methods for forming silicon-containing epitaxial layers and related semiconductor device structures
US10770286B2 (en)2017-05-082020-09-08Asm Ip Holdings B.V.Methods for selectively forming a silicon nitride film on a substrate and related semiconductor device structures
US10504742B2 (en)2017-05-312019-12-10Asm Ip Holding B.V.Method of atomic layer etching using hydrogen plasma
US10886123B2 (en)2017-06-022021-01-05Asm Ip Holding B.V.Methods for forming low temperature semiconductor layers and related semiconductor device structures
US12040200B2 (en)2017-06-202024-07-16Asm Ip Holding B.V.Semiconductor processing apparatus and methods for calibrating a semiconductor processing apparatus
US11306395B2 (en)2017-06-282022-04-19Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing a transition metal nitride film on a substrate by atomic layer deposition and related deposition apparatus
US10685834B2 (en)2017-07-052020-06-16Asm Ip Holdings B.V.Methods for forming a silicon germanium tin layer and related semiconductor device structures
KR20190009245A (ko)2017-07-182019-01-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.반도체 소자 구조물 형성 방법 및 관련된 반도체 소자 구조물
US11018002B2 (en)2017-07-192021-05-25Asm Ip Holding B.V.Method for selectively depositing a Group IV semiconductor and related semiconductor device structures
US10541333B2 (en)2017-07-192020-01-21Asm Ip Holding B.V.Method for depositing a group IV semiconductor and related semiconductor device structures
US11374112B2 (en)2017-07-192022-06-28Asm Ip Holding B.V.Method for depositing a group IV semiconductor and related semiconductor device structures
US10590535B2 (en)2017-07-262020-03-17Asm Ip Holdings B.V.Chemical treatment, deposition and/or infiltration apparatus and method for using the same
US10605530B2 (en)2017-07-262020-03-31Asm Ip Holding B.V.Assembly of a liner and a flange for a vertical furnace as well as the liner and the vertical furnace
US10312055B2 (en)2017-07-262019-06-04Asm Ip Holding B.V.Method of depositing film by PEALD using negative bias
TWI815813B (zh)2017-08-042023-09-21荷蘭商Asm智慧財產控股公司用於分配反應腔內氣體的噴頭總成
US10692741B2 (en)2017-08-082020-06-23Asm Ip Holdings B.V.Radiation shield
US10770336B2 (en)2017-08-082020-09-08Asm Ip Holding B.V.Substrate lift mechanism and reactor including same
US10249524B2 (en)2017-08-092019-04-02Asm Ip Holding B.V.Cassette holder assembly for a substrate cassette and holding member for use in such assembly
US11139191B2 (en)2017-08-092021-10-05Asm Ip Holding B.V.Storage apparatus for storing cassettes for substrates and processing apparatus equipped therewith
US11769682B2 (en)2017-08-092023-09-26Asm Ip Holding B.V.Storage apparatus for storing cassettes for substrates and processing apparatus equipped therewith
US10236177B1 (en)2017-08-222019-03-19ASM IP Holding B.V..Methods for depositing a doped germanium tin semiconductor and related semiconductor device structures
USD900036S1 (en)2017-08-242020-10-27Asm Ip Holding B.V.Heater electrical connector and adapter
US11830730B2 (en)2017-08-292023-11-28Asm Ip Holding B.V.Layer forming method and apparatus
US11056344B2 (en)2017-08-302021-07-06Asm Ip Holding B.V.Layer forming method
US11295980B2 (en)2017-08-302022-04-05Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing a molybdenum metal film over a dielectric surface of a substrate by a cyclical deposition process and related semiconductor device structures
KR102491945B1 (ko)2017-08-302023-01-26에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
KR102401446B1 (ko)2017-08-312022-05-24에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
US10607895B2 (en)2017-09-182020-03-31Asm Ip Holdings B.V.Method for forming a semiconductor device structure comprising a gate fill metal
KR102630301B1 (ko)2017-09-212024-01-29에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.침투성 재료의 순차 침투 합성 방법 처리 및 이를 이용하여 형성된 구조물 및 장치
US10844484B2 (en)2017-09-222020-11-24Asm Ip Holding B.V.Apparatus for dispensing a vapor phase reactant to a reaction chamber and related methods
US10658205B2 (en)2017-09-282020-05-19Asm Ip Holdings B.V.Chemical dispensing apparatus and methods for dispensing a chemical to a reaction chamber
US10403504B2 (en)2017-10-052019-09-03Asm Ip Holding B.V.Method for selectively depositing a metallic film on a substrate
US10319588B2 (en)2017-10-102019-06-11Asm Ip Holding B.V.Method for depositing a metal chalcogenide on a substrate by cyclical deposition
US10923344B2 (en)2017-10-302021-02-16Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a semiconductor structure and related semiconductor structures
US10910262B2 (en)2017-11-162021-02-02Asm Ip Holding B.V.Method of selectively depositing a capping layer structure on a semiconductor device structure
KR102443047B1 (ko)2017-11-162022-09-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치 방법 및 그에 의해 제조된 장치
US11022879B2 (en)2017-11-242021-06-01Asm Ip Holding B.V.Method of forming an enhanced unexposed photoresist layer
WO2019103613A1 (en)2017-11-272019-05-31Asm Ip Holding B.V.A storage device for storing wafer cassettes for use with a batch furnace
CN111344522B (zh)2017-11-272022-04-12阿斯莫Ip控股公司包括洁净迷你环境的装置
US10170300B1 (en)*2017-11-302019-01-01Tokyo Electron LimitedProtective film forming method
US10290508B1 (en)2017-12-052019-05-14Asm Ip Holding B.V.Method for forming vertical spacers for spacer-defined patterning
US10872771B2 (en)2018-01-162020-12-22Asm Ip Holding B. V.Method for depositing a material film on a substrate within a reaction chamber by a cyclical deposition process and related device structures
TWI799494B (zh)2018-01-192023-04-21荷蘭商Asm 智慧財產控股公司沈積方法
KR102695659B1 (ko)2018-01-192024-08-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.플라즈마 보조 증착에 의해 갭 충진 층을 증착하는 방법
USD903477S1 (en)2018-01-242020-12-01Asm Ip Holdings B.V.Metal clamp
US11018047B2 (en)2018-01-252021-05-25Asm Ip Holding B.V.Hybrid lift pin
US10535516B2 (en)2018-02-012020-01-14Asm Ip Holdings B.V.Method for depositing a semiconductor structure on a surface of a substrate and related semiconductor structures
USD880437S1 (en)2018-02-012020-04-07Asm Ip Holding B.V.Gas supply plate for semiconductor manufacturing apparatus
US11081345B2 (en)2018-02-062021-08-03Asm Ip Holding B.V.Method of post-deposition treatment for silicon oxide film
WO2019158960A1 (en)2018-02-142019-08-22Asm Ip Holding B.V.A method for depositing a ruthenium-containing film on a substrate by a cyclical deposition process
US10896820B2 (en)2018-02-142021-01-19Asm Ip Holding B.V.Method for depositing a ruthenium-containing film on a substrate by a cyclical deposition process
US10731249B2 (en)2018-02-152020-08-04Asm Ip Holding B.V.Method of forming a transition metal containing film on a substrate by a cyclical deposition process, a method for supplying a transition metal halide compound to a reaction chamber, and related vapor deposition apparatus
US10658181B2 (en)2018-02-202020-05-19Asm Ip Holding B.V.Method of spacer-defined direct patterning in semiconductor fabrication
KR102636427B1 (ko)2018-02-202024-02-13에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 방법 및 장치
US10975470B2 (en)2018-02-232021-04-13Asm Ip Holding B.V.Apparatus for detecting or monitoring for a chemical precursor in a high temperature environment
US11473195B2 (en)2018-03-012022-10-18Asm Ip Holding B.V.Semiconductor processing apparatus and a method for processing a substrate
US11629406B2 (en)2018-03-092023-04-18Asm Ip Holding B.V.Semiconductor processing apparatus comprising one or more pyrometers for measuring a temperature of a substrate during transfer of the substrate
US11114283B2 (en)2018-03-162021-09-07Asm Ip Holding B.V.Reactor, system including the reactor, and methods of manufacturing and using same
KR102646467B1 (ko)2018-03-272024-03-11에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 상에 전극을 형성하는 방법 및 전극을 포함하는 반도체 소자 구조
US11230766B2 (en)2018-03-292022-01-25Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus and method
US11088002B2 (en)2018-03-292021-08-10Asm Ip Holding B.V.Substrate rack and a substrate processing system and method
US10510536B2 (en)2018-03-292019-12-17Asm Ip Holding B.V.Method of depositing a co-doped polysilicon film on a surface of a substrate within a reaction chamber
KR102501472B1 (ko)2018-03-302023-02-20에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 방법
KR102600229B1 (ko)2018-04-092023-11-10에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 지지 장치, 이를 포함하는 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
US12025484B2 (en)2018-05-082024-07-02Asm Ip Holding B.V.Thin film forming method
TWI811348B (zh)2018-05-082023-08-11荷蘭商Asm 智慧財產控股公司藉由循環沉積製程於基板上沉積氧化物膜之方法及相關裝置結構
US12272527B2 (en)2018-05-092025-04-08Asm Ip Holding B.V.Apparatus for use with hydrogen radicals and method of using same
KR20190129718A (ko)2018-05-112019-11-20에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 상에 피도핑 금속 탄화물 막을 형성하는 방법 및 관련 반도체 소자 구조
KR102596988B1 (ko)2018-05-282023-10-31에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 방법 및 그에 의해 제조된 장치
US11718913B2 (en)2018-06-042023-08-08Asm Ip Holding B.V.Gas distribution system and reactor system including same
TWI840362B (zh)2018-06-042024-05-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司水氣降低的晶圓處置腔室
US11286562B2 (en)2018-06-082022-03-29Asm Ip Holding B.V.Gas-phase chemical reactor and method of using same
US10797133B2 (en)2018-06-212020-10-06Asm Ip Holding B.V.Method for depositing a phosphorus doped silicon arsenide film and related semiconductor device structures
KR102568797B1 (ko)2018-06-212023-08-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 시스템
TWI873894B (zh)2018-06-272025-02-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於形成含金屬材料及包含含金屬材料的膜及結構之循環沉積方法
KR102854019B1 (ko)2018-06-272025-09-02에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.금속 함유 재료를 형성하기 위한 주기적 증착 방법 및 금속 함유 재료를 포함하는 필름 및 구조체
US10612136B2 (en)2018-06-292020-04-07ASM IP Holding, B.V.Temperature-controlled flange and reactor system including same
KR102686758B1 (ko)2018-06-292024-07-18에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 증착 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
US10388513B1 (en)2018-07-032019-08-20Asm Ip Holding B.V.Method for depositing silicon-free carbon-containing film as gap-fill layer by pulse plasma-assisted deposition
US10755922B2 (en)2018-07-032020-08-25Asm Ip Holding B.V.Method for depositing silicon-free carbon-containing film as gap-fill layer by pulse plasma-assisted deposition
US10767789B2 (en)2018-07-162020-09-08Asm Ip Holding B.V.Diaphragm valves, valve components, and methods for forming valve components
US10483099B1 (en)2018-07-262019-11-19Asm Ip Holding B.V.Method for forming thermally stable organosilicon polymer film
US11053591B2 (en)2018-08-062021-07-06Asm Ip Holding B.V.Multi-port gas injection system and reactor system including same
US10883175B2 (en)2018-08-092021-01-05Asm Ip Holding B.V.Vertical furnace for processing substrates and a liner for use therein
US10829852B2 (en)2018-08-162020-11-10Asm Ip Holding B.V.Gas distribution device for a wafer processing apparatus
US11430674B2 (en)2018-08-222022-08-30Asm Ip Holding B.V.Sensor array, apparatus for dispensing a vapor phase reactant to a reaction chamber and related methods
US11024523B2 (en)2018-09-112021-06-01Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus and method
KR102707956B1 (ko)2018-09-112024-09-19에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 증착 방법
US11049751B2 (en)2018-09-142021-06-29Asm Ip Holding B.V.Cassette supply system to store and handle cassettes and processing apparatus equipped therewith
CN110970344B (zh)2018-10-012024-10-25Asmip控股有限公司衬底保持设备、包含所述设备的系统及其使用方法
US11232963B2 (en)2018-10-032022-01-25Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus and method
KR102592699B1 (ko)2018-10-082023-10-23에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 지지 유닛 및 이를 포함하는 박막 증착 장치와 기판 처리 장치
US10847365B2 (en)2018-10-112020-11-24Asm Ip Holding B.V.Method of forming conformal silicon carbide film by cyclic CVD
US10811256B2 (en)2018-10-162020-10-20Asm Ip Holding B.V.Method for etching a carbon-containing feature
KR102546322B1 (ko)2018-10-192023-06-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR102605121B1 (ko)2018-10-192023-11-23에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
USD948463S1 (en)2018-10-242022-04-12Asm Ip Holding B.V.Susceptor for semiconductor substrate supporting apparatus
US10381219B1 (en)2018-10-252019-08-13Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a silicon nitride film
US12378665B2 (en)2018-10-262025-08-05Asm Ip Holding B.V.High temperature coatings for a preclean and etch apparatus and related methods
US11087997B2 (en)2018-10-312021-08-10Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus for processing substrates
KR102748291B1 (ko)2018-11-022024-12-31에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 지지 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
US11572620B2 (en)2018-11-062023-02-07Asm Ip Holding B.V.Methods for selectively depositing an amorphous silicon film on a substrate
US11031242B2 (en)2018-11-072021-06-08Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing a boron doped silicon germanium film
US10847366B2 (en)2018-11-162020-11-24Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing a transition metal chalcogenide film on a substrate by a cyclical deposition process
US10818758B2 (en)2018-11-162020-10-27Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a metal silicate film on a substrate in a reaction chamber and related semiconductor device structures
US10559458B1 (en)2018-11-262020-02-11Asm Ip Holding B.V.Method of forming oxynitride film
US12040199B2 (en)2018-11-282024-07-16Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus for processing substrates
US11217444B2 (en)2018-11-302022-01-04Asm Ip Holding B.V.Method for forming an ultraviolet radiation responsive metal oxide-containing film
KR102636428B1 (ko)2018-12-042024-02-13에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치를 세정하는 방법
US11158513B2 (en)2018-12-132021-10-26Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a rhenium-containing film on a substrate by a cyclical deposition process and related semiconductor device structures
TWI874340B (zh)2018-12-142025-03-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成裝置結構之方法、其所形成之結構及施行其之系統
KR102697922B1 (ko)*2019-01-092024-08-22삼성전자주식회사원자층 증착 장치 및 이를 이용한 박막 형성 방법
TWI866480B (zh)2019-01-172024-12-11荷蘭商Asm Ip 私人控股有限公司藉由循環沈積製程於基板上形成含過渡金屬膜之方法
KR102727227B1 (ko)2019-01-222024-11-07에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
CN111524788B (zh)2019-02-012023-11-24Asm Ip私人控股有限公司氧化硅的拓扑选择性膜形成的方法
KR102626263B1 (ko)2019-02-202024-01-16에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.처리 단계를 포함하는 주기적 증착 방법 및 이를 위한 장치
TWI838458B (zh)2019-02-202024-04-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於3d nand應用中之插塞填充沉積之設備及方法
TWI873122B (zh)2019-02-202025-02-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司填充一基板之一表面內所形成的一凹槽的方法、根據其所形成之半導體結構、及半導體處理設備
TWI845607B (zh)2019-02-202024-06-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用來填充形成於基材表面內之凹部的循環沉積方法及設備
TWI842826B (zh)2019-02-222024-05-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基材處理設備及處理基材之方法
KR102858005B1 (ko)2019-03-082025-09-09에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.실리콘 질화물 층을 선택적으로 증착하는 방법, 및 선택적으로 증착된 실리콘 질화물 층을 포함하는 구조체
US11742198B2 (en)2019-03-082023-08-29Asm Ip Holding B.V.Structure including SiOCN layer and method of forming same
KR102782593B1 (ko)2019-03-082025-03-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.SiOC 층을 포함한 구조체 및 이의 형성 방법
JP2020167398A (ja)2019-03-282020-10-08エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェードアオープナーおよびドアオープナーが提供される基材処理装置
KR102809999B1 (ko)2019-04-012025-05-19에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.반도체 소자를 제조하는 방법
KR20200123380A (ko)2019-04-192020-10-29에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.층 형성 방법 및 장치
KR20200125453A (ko)2019-04-242020-11-04에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기상 반응기 시스템 및 이를 사용하는 방법
KR20200130121A (ko)2019-05-072020-11-18에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.딥 튜브가 있는 화학물질 공급원 용기
US11289326B2 (en)2019-05-072022-03-29Asm Ip Holding B.V.Method for reforming amorphous carbon polymer film
KR20200130652A (ko)2019-05-102020-11-19에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.표면 상에 재료를 증착하는 방법 및 본 방법에 따라 형성된 구조
JP7612342B2 (ja)2019-05-162025-01-14エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェーウェハボートハンドリング装置、縦型バッチ炉および方法
JP7598201B2 (ja)2019-05-162024-12-11エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェーウェハボートハンドリング装置、縦型バッチ炉および方法
USD975665S1 (en)2019-05-172023-01-17Asm Ip Holding B.V.Susceptor shaft
USD947913S1 (en)2019-05-172022-04-05Asm Ip Holding B.V.Susceptor shaft
USD935572S1 (en)2019-05-242021-11-09Asm Ip Holding B.V.Gas channel plate
USD922229S1 (en)2019-06-052021-06-15Asm Ip Holding B.V.Device for controlling a temperature of a gas supply unit
KR20200141002A (ko)2019-06-062020-12-17에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.배기 가스 분석을 포함한 기상 반응기 시스템을 사용하는 방법
KR20200141931A (ko)2019-06-102020-12-21에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.석영 에피택셜 챔버를 세정하는 방법
KR20200143254A (ko)2019-06-112020-12-23에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.개질 가스를 사용하여 전자 구조를 형성하는 방법, 상기 방법을 수행하기 위한 시스템, 및 상기 방법을 사용하여 형성되는 구조
USD944946S1 (en)2019-06-142022-03-01Asm Ip Holding B.V.Shower plate
USD931978S1 (en)2019-06-272021-09-28Asm Ip Holding B.V.Showerhead vacuum transport
KR20210005515A (ko)2019-07-032021-01-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치용 온도 제어 조립체 및 이를 사용하는 방법
JP7499079B2 (ja)2019-07-092024-06-13エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー同軸導波管を用いたプラズマ装置、基板処理方法
CN112216646A (zh)2019-07-102021-01-12Asm Ip私人控股有限公司基板支撑组件及包括其的基板处理装置
KR20210010307A (ko)2019-07-162021-01-27에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
KR20210010816A (ko)2019-07-172021-01-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.라디칼 보조 점화 플라즈마 시스템 및 방법
KR102860110B1 (ko)2019-07-172025-09-16에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.실리콘 게르마늄 구조를 형성하는 방법
US11643724B2 (en)2019-07-182023-05-09Asm Ip Holding B.V.Method of forming structures using a neutral beam
KR20210010817A (ko)2019-07-192021-01-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.토폴로지-제어된 비정질 탄소 중합체 막을 형성하는 방법
TWI839544B (zh)2019-07-192024-04-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成形貌受控的非晶碳聚合物膜之方法
TWI851767B (zh)2019-07-292024-08-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於利用n型摻雜物及/或替代摻雜物選擇性沉積以達成高摻雜物併入之方法
CN112309899A (zh)2019-07-302021-02-02Asm Ip私人控股有限公司基板处理设备
US12169361B2 (en)2019-07-302024-12-17Asm Ip Holding B.V.Substrate processing apparatus and method
CN112309900A (zh)2019-07-302021-02-02Asm Ip私人控股有限公司基板处理设备
US11227782B2 (en)2019-07-312022-01-18Asm Ip Holding B.V.Vertical batch furnace assembly
US11587814B2 (en)2019-07-312023-02-21Asm Ip Holding B.V.Vertical batch furnace assembly
US11587815B2 (en)2019-07-312023-02-21Asm Ip Holding B.V.Vertical batch furnace assembly
CN112323048B (zh)2019-08-052024-02-09Asm Ip私人控股有限公司用于化学源容器的液位传感器
CN112342526A (zh)2019-08-092021-02-09Asm Ip私人控股有限公司包括冷却装置的加热器组件及其使用方法
USD965524S1 (en)2019-08-192022-10-04Asm Ip Holding B.V.Susceptor support
USD965044S1 (en)2019-08-192022-09-27Asm Ip Holding B.V.Susceptor shaft
JP2021031769A (ja)2019-08-212021-03-01エーエスエム アイピー ホールディング ビー.ブイ.成膜原料混合ガス生成装置及び成膜装置
KR20210024423A (ko)2019-08-222021-03-05에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.홀을 구비한 구조체를 형성하기 위한 방법
USD940837S1 (en)2019-08-222022-01-11Asm Ip Holding B.V.Electrode
USD930782S1 (en)2019-08-222021-09-14Asm Ip Holding B.V.Gas distributor
USD949319S1 (en)2019-08-222022-04-19Asm Ip Holding B.V.Exhaust duct
USD979506S1 (en)2019-08-222023-02-28Asm Ip Holding B.V.Insulator
US11286558B2 (en)2019-08-232022-03-29Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing a molybdenum nitride film on a surface of a substrate by a cyclical deposition process and related semiconductor device structures including a molybdenum nitride film
KR20210024420A (ko)2019-08-232021-03-05에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.비스(디에틸아미노)실란을 사용하여 peald에 의해 개선된 품질을 갖는 실리콘 산화물 막을 증착하기 위한 방법
KR102806450B1 (ko)2019-09-042025-05-12에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.희생 캡핑 층을 이용한 선택적 증착 방법
KR102733104B1 (ko)2019-09-052024-11-22에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
US11562901B2 (en)2019-09-252023-01-24Asm Ip Holding B.V.Substrate processing method
CN112593212B (zh)2019-10-022023-12-22Asm Ip私人控股有限公司通过循环等离子体增强沉积工艺形成拓扑选择性氧化硅膜的方法
TWI846953B (zh)2019-10-082024-07-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基板處理裝置
KR20210042810A (ko)2019-10-082021-04-20에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.활성 종을 이용하기 위한 가스 분배 어셈블리를 포함한 반응기 시스템 및 이를 사용하는 방법
TW202128273A (zh)2019-10-082021-08-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司氣體注入系統、及將材料沉積於反應室內之基板表面上的方法
TWI846966B (zh)2019-10-102024-07-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成光阻底層之方法及包括光阻底層之結構
US12009241B2 (en)2019-10-142024-06-11Asm Ip Holding B.V.Vertical batch furnace assembly with detector to detect cassette
TWI834919B (zh)2019-10-162024-03-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司氧化矽之拓撲選擇性膜形成之方法
US11637014B2 (en)2019-10-172023-04-25Asm Ip Holding B.V.Methods for selective deposition of doped semiconductor material
KR102845724B1 (ko)2019-10-212025-08-13에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.막을 선택적으로 에칭하기 위한 장치 및 방법
KR20210050453A (ko)2019-10-252021-05-07에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 표면 상의 갭 피처를 충진하는 방법 및 이와 관련된 반도체 소자 구조
US11646205B2 (en)2019-10-292023-05-09Asm Ip Holding B.V.Methods of selectively forming n-type doped material on a surface, systems for selectively forming n-type doped material, and structures formed using same
KR20210054983A (ko)2019-11-052021-05-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.도핑된 반도체 층을 갖는 구조체 및 이를 형성하기 위한 방법 및 시스템
US11501968B2 (en)2019-11-152022-11-15Asm Ip Holding B.V.Method for providing a semiconductor device with silicon filled gaps
KR102861314B1 (ko)2019-11-202025-09-17에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판의 표면 상에 탄소 함유 물질을 증착하는 방법, 상기 방법을 사용하여 형성된 구조물, 및 상기 구조물을 형성하기 위한 시스템
US11450529B2 (en)2019-11-262022-09-20Asm Ip Holding B.V.Methods for selectively forming a target film on a substrate comprising a first dielectric surface and a second metallic surface
CN112951697B (zh)2019-11-262025-07-29Asmip私人控股有限公司基板处理设备
CN112885692B (zh)2019-11-292025-08-15Asmip私人控股有限公司基板处理设备
CN120432376A (zh)2019-11-292025-08-05Asm Ip私人控股有限公司基板处理设备
JP7527928B2 (ja)2019-12-022024-08-05エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー基板処理装置、基板処理方法
KR20210070898A (ko)2019-12-042021-06-15에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
KR20210078405A (ko)2019-12-172021-06-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.바나듐 나이트라이드 층을 형성하는 방법 및 바나듐 나이트라이드 층을 포함하는 구조
KR20210080214A (ko)2019-12-192021-06-30에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 상의 갭 피처를 충진하는 방법 및 이와 관련된 반도체 소자 구조
JP7636892B2 (ja)2020-01-062025-02-27エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェーチャネル付きリフトピン
JP7730637B2 (ja)2020-01-062025-08-28エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェーガス供給アセンブリ、その構成要素、およびこれを含む反応器システム
US11993847B2 (en)2020-01-082024-05-28Asm Ip Holding B.V.Injector
KR20210093163A (ko)2020-01-162021-07-27에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.고 종횡비 피처를 형성하는 방법
KR102675856B1 (ko)2020-01-202024-06-17에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 형성 방법 및 박막 표면 개질 방법
TWI889744B (zh)2020-01-292025-07-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司污染物捕集系統、及擋板堆疊
TW202513845A (zh)2020-02-032025-04-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司半導體裝置結構及其形成方法
KR20210100010A (ko)2020-02-042021-08-13에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.대형 물품의 투과율 측정을 위한 방법 및 장치
US11776846B2 (en)2020-02-072023-10-03Asm Ip Holding B.V.Methods for depositing gap filling fluids and related systems and devices
KR20210103956A (ko)2020-02-132021-08-24에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.수광 장치를 포함하는 기판 처리 장치 및 수광 장치의 교정 방법
TW202146691A (zh)2020-02-132021-12-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司氣體分配總成、噴淋板總成、及調整至反應室之氣體的傳導率之方法
TWI855223B (zh)2020-02-172024-09-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於生長磷摻雜矽層之方法
CN113410160A (zh)2020-02-282021-09-17Asm Ip私人控股有限公司专用于零件清洁的系统
KR20210113043A (ko)2020-03-042021-09-15에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.반응기 시스템용 정렬 고정구
KR20210116240A (ko)2020-03-112021-09-27에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.조절성 접합부를 갖는 기판 핸들링 장치
US11876356B2 (en)2020-03-112024-01-16Asm Ip Holding B.V.Lockout tagout assembly and system and method of using same
KR102775390B1 (ko)2020-03-122025-02-28에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.타겟 토폴로지 프로파일을 갖는 층 구조를 제조하기 위한 방법
US12173404B2 (en)2020-03-172024-12-24Asm Ip Holding B.V.Method of depositing epitaxial material, structure formed using the method, and system for performing the method
KR102755229B1 (ko)2020-04-022025-01-14에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.박막 형성 방법
TWI887376B (zh)2020-04-032025-06-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司半導體裝置的製造方法
TWI888525B (zh)2020-04-082025-07-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於選擇性蝕刻氧化矽膜之設備及方法
US11821078B2 (en)2020-04-152023-11-21Asm Ip Holding B.V.Method for forming precoat film and method for forming silicon-containing film
KR20210128343A (ko)2020-04-152021-10-26에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.크롬 나이트라이드 층을 형성하는 방법 및 크롬 나이트라이드 층을 포함하는 구조
US11996289B2 (en)2020-04-162024-05-28Asm Ip Holding B.V.Methods of forming structures including silicon germanium and silicon layers, devices formed using the methods, and systems for performing the methods
KR20210130646A (ko)2020-04-212021-11-01에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판을 처리하기 위한 방법
KR20210132600A (ko)2020-04-242021-11-04에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.바나듐, 질소 및 추가 원소를 포함한 층을 증착하기 위한 방법 및 시스템
KR20210132612A (ko)2020-04-242021-11-04에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.바나듐 화합물들을 안정화하기 위한 방법들 및 장치
CN113555279A (zh)2020-04-242021-10-26Asm Ip私人控股有限公司形成含氮化钒的层的方法及包含其的结构
TW202208671A (zh)2020-04-242022-03-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成包括硼化釩及磷化釩層的結構之方法
KR102866804B1 (ko)2020-04-242025-09-30에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.냉각 가스 공급부를 포함한 수직형 배치 퍼니스 어셈블리
KR102783898B1 (ko)2020-04-292025-03-18에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.고체 소스 전구체 용기
KR20210134869A (ko)2020-05-012021-11-11에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.Foup 핸들러를 이용한 foup의 빠른 교환
JP7726664B2 (ja)2020-05-042025-08-20エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー基板を処理するための基板処理システム
KR102788543B1 (ko)*2020-05-132025-03-27에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.반응기 시스템용 레이저 정렬 고정구
TW202146699A (zh)2020-05-152021-12-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成矽鍺層之方法、半導體結構、半導體裝置、形成沉積層之方法、及沉積系統
KR20210143653A (ko)2020-05-192021-11-29에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 장치
KR102795476B1 (ko)2020-05-212025-04-11에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.다수의 탄소 층을 포함한 구조체 및 이를 형성하고 사용하는 방법
KR20210145079A (ko)2020-05-212021-12-01에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판을 처리하기 위한 플랜지 및 장치
TWI873343B (zh)2020-05-222025-02-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於在基材上形成薄膜之反應系統
KR20210146802A (ko)2020-05-262021-12-06에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.붕소 및 갈륨을 함유한 실리콘 게르마늄 층을 증착하는 방법
TWI876048B (zh)2020-05-292025-03-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基板處理方法
TW202212620A (zh)2020-06-022022-04-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司處理基板之設備、形成膜之方法、及控制用於處理基板之設備之方法
TW202208659A (zh)2020-06-162022-03-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司沉積含硼之矽鍺層的方法
TW202218133A (zh)2020-06-242022-05-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成含矽層之方法
TWI873359B (zh)2020-06-302025-02-21荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基板處理方法
US12431354B2 (en)2020-07-012025-09-30Asm Ip Holding B.V.Silicon nitride and silicon oxide deposition methods using fluorine inhibitor
TW202202649A (zh)2020-07-082022-01-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基板處理方法
KR20220010438A (ko)2020-07-172022-01-25에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.포토리소그래피에 사용하기 위한 구조체 및 방법
TWI878570B (zh)2020-07-202025-04-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於沉積鉬層之方法及系統
KR20220011092A (ko)2020-07-202022-01-27에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.전이 금속층을 포함하는 구조체를 형성하기 위한 방법 및 시스템
US12322591B2 (en)2020-07-272025-06-03Asm Ip Holding B.V.Thin film deposition process
KR20220021863A (ko)2020-08-142022-02-22에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.기판 처리 방법
US12040177B2 (en)2020-08-182024-07-16Asm Ip Holding B.V.Methods for forming a laminate film by cyclical plasma-enhanced deposition processes
TW202228863A (zh)2020-08-252022-08-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司清潔基板的方法、選擇性沉積的方法、及反應器系統
US11725280B2 (en)2020-08-262023-08-15Asm Ip Holding B.V.Method for forming metal silicon oxide and metal silicon oxynitride layers
TW202229601A (zh)2020-08-272022-08-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成圖案化結構的方法、操控機械特性的方法、裝置結構、及基板處理系統
TW202217045A (zh)2020-09-102022-05-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司沉積間隙填充流體之方法及相關系統和裝置
USD990534S1 (en)2020-09-112023-06-27Asm Ip Holding B.V.Weighted lift pin
KR20220036866A (ko)2020-09-162022-03-23에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.실리콘 산화물 증착 방법
USD1065275S1 (en)*2020-09-182025-03-04Ksm Component Co., Ltd.Ceramic heater
USD1012997S1 (en)*2020-09-182024-01-30Ksm Component Co., Ltd.Ceramic heater
USD1012998S1 (en)*2020-09-182024-01-30Ksm Component Co., Ltd.Ceramic heater
USD1013750S1 (en)*2020-09-182024-02-06Ksm Component Co., Ltd.Ceramic heater
USD1012873S1 (en)2020-09-242024-01-30Asm Ip Holding B.V.Electrode for semiconductor processing apparatus
TWI889903B (zh)2020-09-252025-07-11荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司基板處理方法
US12009224B2 (en)2020-09-292024-06-11Asm Ip Holding B.V.Apparatus and method for etching metal nitrides
KR20220045900A (ko)2020-10-062022-04-13에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이.실리콘 함유 재료를 증착하기 위한 증착 방법 및 장치
CN114293174A (zh)2020-10-072022-04-08Asm Ip私人控股有限公司气体供应单元和包括气体供应单元的衬底处理设备
TW202229613A (zh)2020-10-142022-08-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司於階梯式結構上沉積材料的方法
TW202232565A (zh)2020-10-152022-08-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司製造半導體裝置之方法及使用乙太網路控制自動化技術之基板處理裝置
TW202217037A (zh)2020-10-222022-05-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司沉積釩金屬的方法、結構、裝置及沉積總成
TW202223136A (zh)2020-10-282022-06-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司用於在基板上形成層之方法、及半導體處理系統
TW202229620A (zh)2020-11-122022-08-01特文特大學沉積系統、用於控制反應條件之方法、沉積方法
TW202229795A (zh)2020-11-232022-08-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司具注入器之基板處理設備
TW202235649A (zh)2020-11-242022-09-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司填充間隙之方法與相關之系統及裝置
TW202235675A (zh)2020-11-302022-09-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司注入器、及基板處理設備
US12255053B2 (en)2020-12-102025-03-18Asm Ip Holding B.V.Methods and systems for depositing a layer
TW202233884A (zh)2020-12-142022-09-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司形成臨限電壓控制用之結構的方法
US11946137B2 (en)2020-12-162024-04-02Asm Ip Holding B.V.Runout and wobble measurement fixtures
TW202232639A (zh)2020-12-182022-08-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司具有可旋轉台的晶圓處理設備
TW202231903A (zh)2020-12-222022-08-16荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司過渡金屬沉積方法、過渡金屬層、用於沉積過渡金屬於基板上的沉積總成
TW202226899A (zh)2020-12-222022-07-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司具匹配器的電漿處理裝置
TW202242184A (zh)2020-12-222022-11-01荷蘭商Asm Ip私人控股有限公司前驅物膠囊、前驅物容器、氣相沉積總成、及將固態前驅物裝載至前驅物容器中之方法
USD980814S1 (en)2021-05-112023-03-14Asm Ip Holding B.V.Gas distributor for substrate processing apparatus
USD981973S1 (en)2021-05-112023-03-28Asm Ip Holding B.V.Reactor wall for substrate processing apparatus
USD980813S1 (en)2021-05-112023-03-14Asm Ip Holding B.V.Gas flow control plate for substrate processing apparatus
USD1023959S1 (en)2021-05-112024-04-23Asm Ip Holding B.V.Electrode for substrate processing apparatus
USD990441S1 (en)2021-09-072023-06-27Asm Ip Holding B.V.Gas flow control plate
USD1060598S1 (en)2021-12-032025-02-04Asm Ip Holding B.V.Split showerhead cover
KR102597414B1 (ko)*2022-02-212023-11-02(주)디바이스이엔지기판 검출유닛을 구비한 기판 식각 처리장치
CN117282612B (zh)*2023-10-182025-08-19广东晶科电子股份有限公司一种led封装点胶装置及点胶方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication numberPriority datePublication dateAssigneeTitle
JPH1125581A (ja)*1997-07-031999-01-29Teac Corpディスク装置
US6634318B1 (en)*2000-08-252003-10-21David Nathan RuckerClosure for pet feeding toy
US7153542B2 (en)*2002-08-062006-12-26Tegal CorporationAssembly line processing method
US20070218701A1 (en)*2006-03-152007-09-20Asm Japan K.K.Semiconductor-processing apparatus with rotating susceptor
US20070218702A1 (en)*2006-03-152007-09-20Asm Japan K.K.Semiconductor-processing apparatus with rotating susceptor

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication numberPriority datePublication dateAssigneeTitle
US9053909B2 (en)*2008-08-292015-06-09Tokyo Electron LimitedActivated gas injector, film deposition apparatus, and film deposition method
US8951347B2 (en)*2008-11-142015-02-10Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus
US8746170B2 (en)*2009-11-042014-06-10Tokyo Electron LimitedSubstrate process apparatus, substrate process method, and computer readable storage medium
US8845857B2 (en)*2009-12-022014-09-30Tokyo Electron LimitedSubstrate processing apparatus
US8721790B2 (en)*2009-12-102014-05-13Tokyo Electron LimitedFilm deposition apparatus
JP2024069417A (ja)*2016-03-212024-05-21パーシモン テクノロジーズ コーポレイション装置及び方法

Also Published As

Publication numberPublication date
US20100055312A1 (en)2010-03-04
TW201028496A (en)2010-08-01
KR20100028497A (ko)2010-03-12

Similar Documents

PublicationPublication DateTitle
JP2010087467A (ja)成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
JP5107185B2 (ja)成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
JP5276387B2 (ja)成膜装置、基板処理装置、成膜方法及びこの成膜方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
KR101576302B1 (ko)성막 장치, 성막 방법 및 컴퓨터 판독 가능 기억 매체
KR101569944B1 (ko)성막 장치
JP5253932B2 (ja)成膜装置、基板処理装置、成膜方法及び記憶媒体
JP5527197B2 (ja)成膜装置
KR101535683B1 (ko)성막 장치, 기판 처리 장치, 성막 방법 및 기억 매체
JP5280964B2 (ja)成膜装置、基板処理装置、成膜方法及び記憶媒体
JP5276388B2 (ja)成膜装置及び基板処理装置
JP5062143B2 (ja)成膜装置
KR101562396B1 (ko)성막 장치 및 기판 처리 장치
JP5056735B2 (ja)成膜装置
JP5497423B2 (ja)成膜装置
KR101522739B1 (ko)성막 장치, 성막 방법 및 기억 매체
TWI486482B (zh)氣體噴射器及成膜裝置
KR101373946B1 (ko)성막 장치
KR20100061382A (ko)성막 장치, 성막 방법, 반도체 제조 장치, 이들에 사용되는 서셉터 및 컴퓨터 판독 가능 기억 매체
JP5262452B2 (ja)成膜装置及び基板処理装置
KR20130011985A (ko)성막 장치 및 기판 처리 장치

Legal Events

DateCodeTitleDescription
A621Written request for application examination

Free format text:JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date:20110523

A977Report on retrieval

Free format text:JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date:20120221

A761Written withdrawal of application

Free format text:JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date:20121029


[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp