


























本発明は、不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a nonvolatile semiconductor memory device.
電源を切った場合においても記憶内容が消えないという特性を有する不揮発性半導体記憶装置として、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。図1は、上記特許文献1(米国特許第6525371B2号明細書)に記載のスプリットゲート型の不揮発性半導体記憶装置(以下、スプリットゲート型不揮発性メモリと呼ぶ。)の構成を示す断面図である。特許文献1に記載のスプリットゲート型不揮発性メモリには、複数の記憶素子(以下、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101と呼ぶ。)が構成されている。 A split gate type nonvolatile semiconductor memory device is known as a nonvolatile semiconductor memory device having a characteristic that stored contents do not disappear even when the power is turned off (see, for example, Patent Document 1). FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a split gate nonvolatile semiconductor memory device (hereinafter referred to as a split gate nonvolatile memory) described in Patent Document 1 (US Pat. No. 6,525,371 B2). . The split gate nonvolatile memory described in
図1に示されているように、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、第1ソース/ドレイン拡散層103と第2ソース/ドレイン拡散層104とを備えている。第1ソース/ドレイン拡散層103と第2ソース/ドレイン拡散層104は、基板102に形成されている。また、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、フローティングゲート105とコントロールゲート106とを備えている。フローティングゲート105は、ゲート酸化膜107を介して基板102の上層に構成されている。また、コントロールゲート106は、トンネル酸化膜108を介して基板102の上層に構成されている。さらに、フローティングゲート105とコントロールゲート106との間にはトンネル酸化膜108が構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層103の上には、ソースプラグ109が構成されている。フローティングゲート105には、鋭角部が構成されている。また、フローティングゲート105の上には、スペーサー111が構成されている。 As shown in FIG. 1, the split gate
図2は、特許文献1に記載のスプリットゲート型不揮発性メモリの構成を示す平面図である。図2に示されているように、スプリットゲート型不揮発性メモリは、STI(Shallow Trench Isolation)120によって複数の素子を分離している。また、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、STI120が形成されている方向と直角な方向に延伸する第1ソース/ドレイン拡散層103(図2におけるソースプラグ109の下層部分)が構成されている。また、第2ソース/ドレイン拡散層104も、第1ソース/ドレイン拡散層103と同様に、STI120が形成される方向とは直角な方向に構成されている。 FIG. 2 is a plan view showing the configuration of the split gate nonvolatile memory described in
このスプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、トリプルセルフアライン技術を用いて製造されている。スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の製造におけるトリプルセルフアライン技術では、STI(Shallow Trench Isolation)120は、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101を製造するときに実行される複数回のエッチングで、徐々に削り取られてしまう。したがって、従来のスプリットゲート型不揮発性メモリでは、基板表面に水平な面(以下、基準面と呼ぶ。)から所定の高さを有するSTIを構成している。つまり、STI120での素子分離を適切に実現するために、製造工程に初期段階において、予めエッチングで削られる量を考慮した高さのSTI用絶縁膜を成膜している。これによって、複数回のエッチングで削られても、適切に素子を分離するSTIを構成することが可能となっている。 The split gate
スプリットゲート型不揮発性メモリセル101を製造する場合、第1ソース/ドレイン拡散層103の製造工程と第2ソース/ドレイン拡散層104の製造工程とでは、エッチング回数が異なっている。第1ソース/ドレイン拡散層103側に対して行われるエッチングの回数は、第2ソース/ドレイン拡散層104側に対して行われるエッチング回数よりも多い。したがって、第1ソース/ドレイン拡散層103側のSTI120と、第2ソース/ドレイン拡散層104側のSTI120とでは、基準面からの高さが異なっている。 When the split gate
スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の製造工程には、導電体物質(例えば、フローティングゲート105となるポリシリコン膜)を選択的に除去する工程(以下、導電体除去工程と呼ぶ)が含まれている。その導電体除去工程において、第2ソース/ドレイン拡散層104側のSTI(Shallow Trench Isolation)120の高さ(形状)に起因して、導電体物質が残存してしまうことがある。この残存した導電体物質同士が接続されることによって、隣り合うスプリットゲート型不揮発性メモリセル101が短絡してしまうことがある。導電体除去工程において、適切に導電体を除去する技術が求められている。 The manufacturing process of the split gate
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。 The means for solving the problem will be described below using the numbers used in [Best Mode for Carrying Out the Invention]. These numbers are added to clarify the correspondence between the description of [Claims] and [Best Mode for Carrying Out the Invention]. However, these numbers should not be used to interpret the technical scope of the invention described in [Claims].
上記課題を解決するために、以下の製造方法で不揮発性半導体記憶装置(1)を製造する。まず、基板(4)上の第1絶縁膜(21)の上にフローティングゲート用の第1導電体膜(22)を形成した後、前記基板(4)において第1方向に延伸する素子分離絶縁膜(2)(3)を形成する。次に、前記第1導電体膜(22)と前記素子分離絶縁膜(2)(3)との上に、前記第1方向に直角な第2方向に延伸する開口部(26)を有する窒化膜(25)を形成した後、前記開口部(26)の側面の各々にサイドウォール状のスペーサー絶縁膜(13)を形成する。
次に、前記スペーサー絶縁膜(13)の間に第2導電体膜(9)を形成した後、前記第2導電体膜(9)の上に第2絶縁膜(27)を形成する。次に、前記窒化膜(25)を除去して前記素子分離絶縁膜(2)(3)の上面を露出し、前記素子分離絶縁膜(2)(3)の上面を前記第1導電体膜(22)の上面よりも低くなるようにエッチングする。そして、前記第2絶縁膜(27)と前記スペーサー絶縁膜(13)とをマスクにして前記第1導電体膜(22)を選択的に除去してフローティングゲート(8)を形成する。In order to solve the above problems, the nonvolatile semiconductor memory device (1) is manufactured by the following manufacturing method. First, after forming a first conductive film (22) for a floating gate on a first insulating film (21) on a substrate (4), element isolation insulation extending in a first direction on the substrate (4). Films (2) and (3) are formed. Next, nitriding having an opening (26) extending in a second direction perpendicular to the first direction on the first conductor film (22) and the element isolation insulating film (2) (3). After forming the film (25), a sidewall-like spacer insulating film (13) is formed on each of the side surfaces of the opening (26).
Next, after a second conductor film (9) is formed between the spacer insulating films (13), a second insulating film (27) is formed on the second conductor film (9). Next, the nitride film (25) is removed to expose the upper surfaces of the element isolation insulating films (2) and (3), and the upper surfaces of the element isolation insulating films (2) and (3) are exposed to the first conductor film. Etching is performed so as to be lower than the upper surface of (22). Then, the first conductive film (22) is selectively removed using the second insulating film (27) and the spacer insulating film (13) as a mask to form a floating gate (8).
不揮発性半導体記憶装置を製造する場合、まず、素子分離絶縁膜によって、基板の上の導電体材料(例えば、ポリシリコン膜)を分離している。その導電体材料は、所定の形状に加工された後、選択的に除去される。上述の製造方法では、その導電体材料を除去する前に、予め、その素子分離絶縁膜の膜厚を変更(薄く)している。素子分離絶縁膜の形状によっては、その側面に導電体材料が残留してしまうことがあるが、素子分離として作用していない部分を取り除いておくことで、導電体材料の残留を抑制する。 When manufacturing a nonvolatile semiconductor memory device, first, a conductor material (for example, a polysilicon film) on a substrate is separated by an element isolation insulating film. The conductor material is selectively removed after being processed into a predetermined shape. In the manufacturing method described above, the thickness of the element isolation insulating film is changed (thinned) in advance before the conductor material is removed. Depending on the shape of the element isolation insulating film, the conductor material may remain on the side surface of the element isolation insulating film. However, by removing the portion that does not act as element isolation, the remaining conductor material is suppressed.
本発明によると、エッチングによってポリシリコン膜を除去するときに、除去しきれずに残留してしまうポリシリコンの量を減少させることができる。これによって、残留ポリシリコン同士が短絡し、隣り合うスプリットゲート型不揮発性メモリセルが短絡することを抑制することができる。 According to the present invention, when the polysilicon film is removed by etching, the amount of polysilicon that remains without being removed can be reduced. Thereby, it is possible to suppress the remaining polysilicon from being short-circuited and adjacent split-gate nonvolatile memory cells from being short-circuited.
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明を行う。図3は、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性メモリ(以下、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1と呼ぶ)の構成を例示する平面図である。スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、複数のメモリセルを備えている。複数のメモリセルの各々は、ビット線方向に延伸するSTI(Shallow Trench Isolation)によって分離されている。以下では、本発明の理解を容易にするために、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3との間に備えられたスプリットゲート型不揮発性メモリセルに対応して説明を行う。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 3 is a plan view illustrating the configuration of a split gate nonvolatile memory (hereinafter referred to as a split gate nonvolatile semiconductor memory device 1) of this embodiment. The split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、コントロールゲート7と、ソースプラグ9とを含んで構成されている。それらはワード線方向に延伸するように構成されている。スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、第1ソース/ドレイン拡散層5を含んで構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層5は、コンタクト16に接続されている。コントロールゲート7とソースプラグ9との間には、トンネル絶縁膜11と第1スペーサー絶縁膜13が構成されている。また。コントロールゲート7の第1ソース/ドレイン拡散層5側の側面には、LDDサイドウォール15が構成されている。 The split gate nonvolatile
図4Aは、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性メモリセルの構成を例示する断面図である。図4Aは、上述の図3のA−Aを切断した断面の構成を簡略化して例示している。本実施形態のスプリットゲート型不揮発性メモリセルは、基板に発生したチャネルホットエレクトロンが、フローティングゲート注入されることで、書き込みが行われる。また、フローティングゲートからコントロールゲートに電子を引き抜くことでデータの消去を行っている。さらに、コントロールゲートに読み出し用の電圧を印加することで、メモリセルの状態(ON、OFF)を検出している。 FIG. 4A is a cross-sectional view illustrating the configuration of the split gate nonvolatile memory cell of this embodiment. FIG. 4A illustrates a simplified cross-sectional configuration taken along the line AA of FIG. 3 described above. In the split gate nonvolatile memory cell of this embodiment, writing is performed by channel hot electrons generated in the substrate being injected into the floating gate. Data is erased by extracting electrons from the floating gate to the control gate. Furthermore, the state (ON, OFF) of the memory cell is detected by applying a read voltage to the control gate.
図4Aを参照すると、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1には、二つのトランジスタ(第1スプリットゲート型不揮発性メモリセルと第2スプリットゲート型不揮発性メモリセル)が面対称に構成されている。本実施形態の第1スプリットゲート型不揮発性メモリセルおよび第2スプリットゲート型不揮発性メモリセルは、セルフアライン技術(マスクの位置あわせなしで加工できる技術。すでに基板上に形成されているパターンを用いて、そのパターンをマスクがわりにしてエッチングや不純物拡散等を行う技術。)を用いて製造されている。例えば、フローティングゲート8を形成する場合、第1スペーサー絶縁膜13をマスクとして作用させて、そのフローティングゲート8を形成している。 Referring to FIG. 4A, in the split gate nonvolatile
各々の不揮発性メモリセルは、それぞれが互いに独立して動作する。以下の実施形態においては、本発明の理解を容易にするために、各々の不揮発性メモリセルを区別することなく不揮発性メモリセル1aと呼んで、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1についての説明を行う。スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の不揮発性メモリセル1aは、第1ソース/ドレイン拡散層5と、第2ソース/ドレイン拡散層6と、コントロールゲート7と、フローティングゲート8とを含んで構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層5と、第2ソース/ドレイン拡散層6とは、半導体基板4のウェル10に形成されている。半導体基板4は、その第2ソース/ドレイン拡散層6と第1ソース/ドレイン拡散層5との間にチャネル領域を含んで構成されている。なお、以下に述べる実施形態では、半導体基板4がP型半導体基板であることを前提に説明を行う。これは、本発明における半導体基板4が、P型半導体基板に限定されることを意味するものではない。 Each nonvolatile memory cell operates independently of each other. In the following embodiments, in order to facilitate understanding of the present invention, each nonvolatile memory cell is referred to as a
第2ソース/ドレイン拡散層6は、不純物を拡散させた拡散領域で構成されている。第2ソース/ドレイン拡散層6は、不揮発性メモリセル1aに記憶内容の書き込みする時にはドレインとして作用する。また、第2ソース/ドレイン拡散層6は、不揮発性メモリセル1aから記憶内容を読み出す時にはソースとして作用する。第1ソース/ドレイン拡散層5も、第2ソース/ドレイン拡散層6と同様に、不純物を拡散させた拡散領域で構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層5は、不揮発性メモリセル1aに記憶内容を書き込む時にはソースとして作用する。また、第1ソース/ドレイン拡散層5は、第1不揮発性メモリセル1aから記憶内容を読み出す時にはドレインとして作用する。 The second source /
フローティングゲート8は、ゲート絶縁膜12を介して半導体基板4の上層に構成されている。また、コントロールゲート7は、トンネル絶縁膜11を介して半導体基板4の上層に構成されている。そして、フローティングゲート8とコントロールゲート7とは、トンネル絶縁膜11を介して隣り合うように構成されている。フローティングゲート8の上層には、第1スペーサー絶縁膜13が形成されている。また、第2ソース/ドレイン拡散層6の上層にはソースプラグ9が形成されている。ソースプラグ9とフローティングゲート8とは、第2スペーサー絶縁膜14の作用により電気的に絶縁されている。したがって、フローティングゲート8は、ゲート絶縁膜12、トンネル絶縁膜11、第1スペーサー絶縁膜13および第2スペーサー絶縁膜14の作用により、他の導体部分から電気的に絶縁されている。フローティングゲート8は、コントロールゲート7側に鋭角部を含んで構成されている。フローティングゲート8の鋭角部は、データ消去動作を精度よく、かつ安定的に行える角度で構成されている。 The floating
第1ソース/ドレイン拡散層5は、その第1ソース/ドレイン拡散層5に形成されたシリサイドを介してコンタクト16に接続されている。コンタクト16は、上層の配線(図示されず)に接続されている。コンタクト16は、シリサイドを介して第1ソース/ドレイン拡散層5に所定の電圧を供給している。また、コントロールゲート7の上面にはシリサイド(図示されず)が形成され、側面には、LDDサイドウォール15が形成されている。また、ソースプラグ9の上面にはソースプラグシリサイド(図示されず)が形成されている。 The first source /
図4Bは、上述の図3のB−Bを切断した断面を例示する断面図である。図4Bに示されているように、第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)は、異なる膜厚で構成されている。第1素子分離絶縁膜2の、最も膜厚が厚い箇所の厚さは、第1膜厚H1である。第1素子分離絶縁膜2の、最も膜厚が薄い箇所の厚さは、第2膜厚H2である。第1素子分離絶縁膜2は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造する工程における複数回のエッチングによって削られていく。第1膜厚H1は、複数回のエッチングによって削られても、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1が適切に動作する厚さであることが好ましい。 4B is a cross-sectional view illustrating a cross-section taken along the line BB in FIG. 3 described above. As shown in FIG. 4B, the first element isolation insulating film 2 (or the second element isolation insulating film 3) has a different film thickness. The thickness of the thickest part of the first element
図4Cは、上述の図3のC−Cを切断した断面を例示する断面図である。図4Cに示されているように、半導体基板4には、ウェル10が形成されている。C−C断面におけるウェル10には第1ソース/ドレイン拡散層5が形成されている。その第1ソース/ドレイン拡散層5は、シリサイドを介してコンタクト16に接続されている。C−C断面における第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の上面は、半導体基板4の表面とほぼ水平に構成されている。C−C断面における第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)は、その上面から底面までの膜厚が第2膜厚H2である。 4C is a cross-sectional view illustrating a cross-section taken along the line CC in FIG. 3 described above. As shown in FIG. 4C, the well 10 is formed in the
以下に、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造工程について説明を行う。図5は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造するための半導体材料の構成を例示する図である。図5は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程を例示している。図5の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図5の(b)は、図5の(a)にA−Aで示される箇所を切断した断面の構成を例示する断面図である。図5の(c)は、図5の(a)にB−Bで示される箇所を切断した断面の構成を例示する断面図である。図5の(d)は、図5の(a)にC−Cで示される箇所を切断した断面の構成を例示する断面図である。 Hereinafter, the manufacturing process of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程では、まず、半導体基板4の上にゲート絶縁膜用酸化膜21を形成する。そのゲート絶縁膜用酸化膜21の上にフローティングゲート用ポリシリコン膜22を形成する。そして、そのフローティングゲート用ポリシリコン膜22の上にフィールド窒化膜23を形成する。図5の(a)〜(d)に示されているように、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程では、半導体基板4の上に一様にゲート絶縁膜用酸化膜21、フローティングゲート用ポリシリコン膜22及びフィールド窒化膜23が形成される。半導体基板4上のゲート絶縁膜用酸化膜21は、8nm程度の膜厚で構成されることが好ましい。また、フローティングゲート用ポリシリコン膜22は、80nm〜100nm程度の膜厚で構成されることが好ましい。 In the first step of manufacturing the split gate nonvolatile
図6は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第2工程を例示している。図6の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図6の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示する断面図である。図6の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示する断面図である。図6の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示する断面図である。 FIG. 6 illustrates a second step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第2工程では、フィールド窒化膜23の上にレジストパターン(図示されず)を形成する。そのレジストパターンに対応してトレンチエッチングを行い、開口部(第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ2a、第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ3a)を形成する。第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ2aが形成された位置には、後の工程において、第1素子分離絶縁膜2が形成される。同様に、第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ3aが形成された位置には、後の工程において、第2素子分離絶縁膜3が形成される。第2工程では、半導体基板4とゲート絶縁膜用酸化膜21との界面(以下、基準平面と呼ぶ)から、第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ2a(または第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ3a)の底部までの深さが、製造する素子(不揮発性メモリセル1a)を分離するために十分な深さになるまでエッチングを行う。また、第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ2aと第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ3aは、底部に行くほど幅が狭くなるように構成される。 In the second step of manufacturing the split gate nonvolatile
図7は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第3工程を例示している。図7の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図7の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図7の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図7の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 7 illustrates a third step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第3工程では、第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ2aと第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ3aとを素子分離用酸化膜24で埋める。また、フィールド窒化膜23の上に、所定の厚さで素子分離用酸化膜24を形成する。 In the third step of manufacturing the split gate nonvolatile
図8は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第4工程を例示している。図8の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図8の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図8の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図8の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 8 illustrates a fourth step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第4工程では、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)によって、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3との表面を露出する。上述したように、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3とは、不揮発性メモリセル1aを製造する工程において、複数回のエッチングが実行される。したがって、第4工程において、基準平面から第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の表面までの高さ(以下、STI高さと呼ぶ)を、複数回のエッチングによって削られる量を考慮した高さにする。 In the fourth step in manufacturing the split gate nonvolatile
図9は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第5工程を例示している。図9の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図9の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図9の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図9の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 9 illustrates a fifth step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第5工程では、フローティングゲート用ポリシリコン膜22の上に残っているフィールド窒化膜23を除去する。それによってフローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面を露出する。そして、不純物を注入して、半導体基板4にウェル10を形成する。 In the fifth step in the production of the split gate nonvolatile
図10は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第6工程を例示している。図10の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図10の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図10の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図10の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 10 illustrates a sixth step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第6工程では、フローティングゲート用ポリシリコン膜22と第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3との上に第1スペーサー形成用窒化膜25を形成する。このとき、図10の断面図に示されている矢印は、第1スペーサー形成用窒化膜25の厚さを示している。本実施形態において、第1スペーサー形成用窒化膜25は、フローティングゲート用ポリシリコン膜22の上面から、250nm程度の膜厚で構成されていることが好ましい。 In the sixth step in manufacturing the split gate nonvolatile
図11は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示している。図11の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図11の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図11の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図11の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 11 illustrates a seventh step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程では、フォトレジスト(図示されず)により第1スペーサー形成用窒化膜25上に、フローティングゲート、並びにソース形成予定部をパターニング形成する。そして、パターニング形成されたフォトレジストをマスクにドライエッチングを行い、開口26を形成する。このとき、第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の上にも、開口26が形成される。 In the seventh step in manufacturing the split gate nonvolatile
図12は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第8工程を例示している。図12の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図12の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図12の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図12の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 12 illustrates an eighth step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第8工程では、開口26を有する第1スペーサー形成用窒化膜25をマスクに、フローティングゲート用ポリシリコン膜22をエッチングし、鋭角部を形成する。この鋭角部は、例えばテーパ角度が45°の形状であることが好ましい。その後、フローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面上に、約250nmのHTO膜をLPCVD法により形成する。そして、そのHTO膜をドライエッチング装置によりエッチングして第1スペーサー絶縁膜13を形成する。その第1スペーサー絶縁膜13をマスクにしてフローティングゲート用ポリシリコン膜22とゲート絶縁膜用酸化膜21とをエッチングして半導体基板4(ウェル10)の表面を露出する。その後、第2スペーサー絶縁膜14を形成し、第2ソース/ドレイン拡散層6形成するための不純物注入を行う。図12の(c)に示されているように、第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の上の開口26に対応する部分では、複数回のエッチングによって削られ、基準平面からの高さが低下している。 In the eighth step of manufacturing the split gate nonvolatile
図13は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示している。図13の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図13の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図13の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図13の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 13 illustrates a ninth step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程では、第1スペーサー絶縁膜13、第2スペーサー絶縁膜14の間に、ソースプラグ9を形成する。その後、ソースプラグ9の上にソースプラグ絶縁膜27を形成する。このとき、ゲート絶縁膜用酸化膜21とフローティングゲート用ポリシリコン膜22との界面から、第1素子分離絶縁膜2のエッチングされていない表面までの高さを高さH3としたとき、膜厚が高さH3となるようにソースプラグ絶縁膜27を構成することが好ましい。 In the ninth step in manufacturing the split gate nonvolatile
図14は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第10工程を例示している。図14の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図14の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図14の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図14の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 14 illustrates a tenth process in the manufacture of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第10工程では、第1スペーサー形成用窒化膜25を、例えば、150℃のH3PO4にて除去する。これによってフローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面を露出するとともに、第1スペーサー形成用窒化膜25で覆われていた第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3の表面を露出する。In the tenth step of manufacturing the split gate nonvolatile
図15は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第11工程を例示している。図15の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図15の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図15の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図15の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 15 illustrates an eleventh step in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第11工程では、ソースプラグ絶縁膜27と第1素子分離絶縁膜2とを同時的にエッチングする。図15の(d)に示されているように、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3に対し、フローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面よりもSTI高さが低くなるまでエッチングを行う。このとき、ソースプラグ絶縁膜27は、第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3がエッチングされる量と同等の量だけエッチングされる。高さH3でソースプラグ絶縁膜27を形成しておくことによって、第11工程のおける第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のエッチングに応じてソースプラグ絶縁膜27の膜厚が薄くなったとしても、ソースプラグ9の表面を保護し続けることができる。 In the eleventh step of manufacturing the split gate nonvolatile
図16は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第12工程を例示している。図16の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図16の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図16の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図16の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 16 illustrates a twelfth process in manufacturing the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第12工程では、第1スペーサー絶縁膜13とソースプラグ絶縁膜27とをマスクにしてフローティングゲート用ポリシリコン膜22をドライエッチング装置にてドライエッチングし、鋭角部を形成する。このとき、第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のSTI高さは、露出したゲート絶縁膜用酸化膜21の表面と同等の高さになる。第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のSTI高さが低くなることで、エッチング工程で第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3の側面に導体材料を残存させることなくフローティングゲート用ポリシリコン膜22を除去することが可能となる。 In the twelfth step of manufacturing the split gate nonvolatile
図17は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第13工程を例示している。図17の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図17の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図17の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図17の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 17 illustrates a thirteenth step in manufacturing the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第13工程では、第1スペーサー絶縁膜13をマスクとして、露出しているゲート絶縁膜用酸化膜21をフッ酸によるウェットエッチングにより取り除く。この工程によって、半導体基板4の表面が露出する。また、露出したゲート絶縁膜用酸化膜21が取り除かれることによって、フローティングゲート8の下層にゲート絶縁膜用酸化膜21が残り、そのゲート絶縁膜用酸化膜21がゲート絶縁膜12として構成される。またこのとき、第1スペーサー絶縁膜13の一部分が、ソースプラグ9方向に後退する。その後、露出した半導体基板4、フローティングゲート8の側面、フローティングゲート8の上層、第1スペーサー絶縁膜13の側面及びソースプラグ9の上層を覆うようにトンネル絶縁膜用酸化膜28を16nm程度で形成する。そして、トンネル絶縁膜用酸化膜28の上層にコントロールゲート用ポリシリコン膜29を形成する。 In the thirteenth step of manufacturing the split gate nonvolatile
図18は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第14工程を例示している。図18の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図18の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図18の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図18の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 18 illustrates a fourteenth process in the production of the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第14工程では、コントロールゲート用ポリシリコン膜29をエッチバックすることによって、サイドウォール形状のポリシリコン(以下、コントロールゲート7と呼ぶ)を形成する。コントロールゲート7は、トンネル絶縁膜用酸化膜28を介してフローティングゲート8と隣り合うように構成されている。コントロールゲート7の一部分が、フローティングゲート8の鋭角部にオーバーラップしていても良い。このフローティングゲート8の端部が、鋭角的に形成されていることによって、データ消去の動作が適切に行われる。また、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3との表面は、半導体基板4の表面にほぼ水平になるまで平坦化されている。そのため、コントロールゲート用ポリシリコン膜29を構成する導電体材料を、不適切な箇所に残留させることなくエッチングが行われる。 In the fourteenth step in manufacturing the split gate nonvolatile
図19は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第15工程を例示している。図19の(a)は、その半導体材料を上から見たときの構成を例示する平面図である。図19の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図19の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図19の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 19 illustrates a fifteenth step in manufacturing the split gate nonvolatile
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第15工程では、コントロールゲート7の側面にLDDサイドウォール15を形成する。そのLDDサイドウォール15をマスクとして作用させ、セルフアラインによって、半導体基板4のウェル10に第1ソース/ドレイン拡散層5を形成する。そして、その第1ソース/ドレイン拡散層5の表面にシリサイドを形成した後、そのシリサイドを介して第1ソース/ドレイン拡散層5に接続するコンタクト16を形成する。 In the fifteenth step of manufacturing the split gate nonvolatile
図20は、上述の製造工程で製造される不揮発性メモリセル1aの構造を例示する斜視図である。本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1では、第1素子分離絶縁膜2(または、第2素子分離絶縁膜3)が、隣り合う不揮発性メモリセル1aを素子分離している。図20に示されているように、素子を分離している領域以外での第1素子分離絶縁膜2のSTI高さは、基準平面とほぼ同じ高さとなっている。STI高さの変更は、フローティングゲート8を形成する前(フローティングゲート用ポリシリコン膜22を選択的に除去する前)に行われている。したがって、エッチングによりフローティングゲート用ポリシリコン膜22を除去した後に、第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の側面にポリシリコンが残留していない。また、長時間のエッチングや等方性エッチングを行うことなくフローティングゲート用ポリシリコン膜22を選択的に除去している。そのため、フローティングゲート8のゲート長や鋭角部の形状が適切に形成されている。 FIG. 20 is a perspective view illustrating the structure of the
図21は、比較のために、上述の第11工程を実行することなく製造された不揮発性メモリセル1aの構成を例示する斜視図である。その第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)は、傾斜を有するように構成されている。第1素子分離絶縁膜2は、半導体基板4に形成されたトレンチ(溝)に酸化膜を埋め込むことで形成される。半導体基板4とその酸化膜とは、熱膨張係数が異なっている。そのため、第1素子分離絶縁膜2を、断面の形状が矩形になるように形成した場合、底部の角部にシリコンの応力が集中して、シリコン格子歪みや、結晶欠陥が発生しやすくなる。このような不具合を解消するために、第1素子分離絶縁膜2は、深さ方向に向かって幅が狭くなるように形成されている。
図21に示されているように、上述の第11工程を実行しない場合、不揮発性メモリセル1aが形成される領域以外の第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)は、第3工程での膜厚からほとんど変化していない。第1素子分離絶縁膜(STI)2が、初期の工程でのSTI高さのままで構成されていると、異方性エッチングでフローティングゲート用ポリシリコン膜22を選択的に除去したときに、その第1素子分離絶縁膜2の側面にポリシリコンが残留してしまうことがある。図21には、この残留したポリシリコン33が示されている。上述したように、この残留したポリシリコン33は、隣り合う素子のフローティングゲート8同士を短絡させてしまうことがある。FIG. 21 is a perspective view illustrating the configuration of a
As shown in FIG. 21, when the eleventh step described above is not performed, the first element isolation insulating film 2 (or the second element isolation insulating film 3) other than the region where the
残留したポリシリコン33をさらに除去するには、等方性エッチングなどを行う必要がある。また、残留させないようにポリシリコン膜を除去するには、エッチング時間を延長する必要がある。しかしながら、これらの方法でポリシリコンの残留を抑制しようとすると、フローティングゲート8の形状が不適切になってしまうことがある。本実施形態の製造方法でスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造することによって、フローティングゲート8を適切な形状で形成しつつ、ポリシリコンの残留を抑制して、フローティングゲート8同士の短絡を引き起こすことなくスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造することが可能となる。 In order to further remove the remaining
図22は、上述の製造工程で製造される不揮発性メモリセル1aの構成を例示する斜視図である。図22に示されているように、不揮発性メモリセル1aは、コントロールゲート7を含んで構成されている。本実施形態の製造方法は、コントロールゲート用ポリシリコン膜29をエッチバックした後、第1素子分離絶縁膜2(または第2素子分離絶縁膜3)の側面にポリシリコンを残留させることなくスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造することができる。 FIG. 22 is a perspective view illustrating the configuration of the
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための第2の形態について説明を行う。以下に述べる第2実施形態では、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第10工程で、第1スペーサー絶縁膜13と第1スペーサー形成用窒化膜25との界面を保護するサイドウォール31を構成している。 Hereinafter, a second embodiment for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. In the second embodiment described below, the
図23は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第10工程を例示する図である。図23の(a)は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を上から見たときの構成を例示する平面図である。図23の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図23の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図23の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 23 is a diagram illustrating a tenth process of manufacturing the split gate nonvolatile
第2実施形態における第10工程では、第1スペーサー形成用窒化膜25を除去してフローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面を露出する。このとき、第1スペーサー形成用窒化膜25で覆われていた第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3の表面を露出する。さらに、第2実施形態においては、サイドウォール31を形成し、界面32を保護する。サイドウォール31は、後の工程で界面32が削られることを抑制している。 In the tenth step in the second embodiment, the first spacer forming
図24は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第11工程の前半を例示する図である。図24の(a)は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を上から見たときの構成を例示する平面図である。図24の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図24の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図24の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 24 is a diagram illustrating the first half of the eleventh step of manufacturing the split gate nonvolatile
第2実施形態における第11工程では、ソースプラグ絶縁膜27と第1素子分離絶縁膜2とを同時的にエッチングする。図24の(d)に示されているように、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3に対し、フローティングゲート用ポリシリコン膜22の表面よりもSTI高さが低くなるまでエッチングを行う。このとき、ソースプラグ絶縁膜27は、第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3がエッチングされる量と同等の量だけエッチングされる。高さH3でソースプラグ絶縁膜27を形成しておくことによって、第11工程のおける第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のエッチングに応じてソースプラグ絶縁膜27の膜厚が薄くなったとしても、ソースプラグ9の表面を保護し続けることができる。さらに、第2実施形態では、サイドウォール31の作用によって、界面32を保護したまま、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3に対するエッチングが行われている。 In the eleventh step in the second embodiment, the source plug insulating
図25は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第11工程の後半を例示する図である。図25の(a)は、第2実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を上から見たときの構成を例示する平面図である。図25の(b)は、その平面図のA−Aで示される箇所を切断した断面を例示している。図25の(c)は、その平面図のB−Bで示される箇所を切断した断面を例示している。図25の(d)は、その平面図のC−Cで示される箇所を切断した断面を例示している。 FIG. 25 is a diagram illustrating the second half of the eleventh step of manufacturing the split gate nonvolatile
第2実施形態における第11工程では、第1素子分離絶縁膜2と第2素子分離絶縁膜3に対するエッチングを行った後、第1スペーサー絶縁膜13の側面(界面32)に形成されているサイドウォール31を除去する。その後、第12工程では、第1スペーサー絶縁膜13とソースプラグ絶縁膜27とをマスクにしてフローティングゲート用ポリシリコン膜22をドライエッチング装置にてドライエッチングし、鋭角部を形成する。 In the eleventh step of the second embodiment, the side formed on the side surface (interface 32) of the first
第2実施形態においても、第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のSTI高さは、露出したゲート絶縁膜用酸化膜21の表面と同等の高さになる。第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3のSTI高さが低くなることで、エッチング工程で第1素子分離絶縁膜2や第2素子分離絶縁膜3の側面に導体材料を残存させることなくフローティングゲート用ポリシリコン膜22を除去することが可能となる。また、サイドウォール31によって、界面32を保護しているので、フローティングゲート8の鋭角部を適切な形状で形成することが可能である。 Also in the second embodiment, the STI height of the first element
1…スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置
1a…不揮発性メモリセル
2…第1素子分離絶縁膜(STI)
2a…第1素子分離絶縁膜(STI)トレンチ
3…第2素子分離絶縁膜(STI)
3a…第2素子分離絶縁膜(STI)トレンチ
4…半導体基板
5…第1ソース/ドレイン拡散層
6…第2ソース/ドレイン拡散層
7…コントロールゲート
8…フローティングゲート
9…ソースプラグ
10…ウェル
11…トンネル絶縁膜
12…ゲート絶縁膜
13…第1スペーサー絶縁膜
14…第2スペーサー絶縁膜
15…LDDサイドウォール
16…コンタクト
21…ゲート絶縁膜用酸化膜
22…フローティングゲート用ポリシリコン膜
23…フィールド窒化膜
24…素子分離用酸化膜
25…第1スペーサー用窒化膜
26…開口
27…ソースプラグ絶縁膜
28…トンネル絶縁膜用酸化膜
29…コントロールゲート用ポリシリコン膜
31…サイドウォール
32…界面
33…残留したポリシリコン
H1…第1膜厚
H2…第2膜厚
H3…高さ
101…スプリットゲート型不揮発性メモリセル
102…基板
103…第1ソース/ドレイン拡散層
104…第2ソース/ドレイン拡散層
105…フローティングゲート
106…コントロールゲート
107…ゲート酸化膜
108…トンネル酸化膜
109…ソースプラグ
111…スペーサー
120…STIDESCRIPTION OF
2a: first element isolation insulating film (STI)
3a ... second element isolation insulating film (STI)
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