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JP2008294403A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置
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篤 小邑
Takeshi Kuzuhara
葛原  剛
Takayoshi Naruse
孝好 成瀬
Mitsutaka Katada
満孝 堅田
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Abstract

【課題】 Cuの層間絶縁膜中への拡散を防止することができるCu配線を備えた半導体装置を実現する。
【解決手段】 半導体装置1は、半導体基板10の基板面10aの上方に、順番に積層形成された第1配線層33、第2配線層34及び第3配線層35を備えている。第1配線層33は、SOI基板などの半導体基板10の基板面10a上に形成されており、層間絶縁膜12、側面バリアメタル層15、Cu配線18及び上面バリアメタル層19を備えている。Cu配線18の上面部18aは、側面バリアメタル層15と同様の材料により形成された上面バリアメタル層19により覆われている。ここで、上面バリアメタル層19の幅は、上面部18aの幅よりも大きく形成されている。この上面バリアメタル層19により、Cu配線18から上層の層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、Cu多層配線を備えた半導体装置に関する。
従来、LSIの配線材料として、アルミニウム(Al)が用いられていたが、最近では、配線間容量と配線抵抗に起因する信号遅延を改善するために、Alと比べて配線抵抗が低い銅(Cu)が用いられている。
Cuによる配線の形成方法として、例えば、半導体基板上に形成された層間絶縁膜に、上層配線が形成される配線溝と、この上層配線を下層配線に接続するビア溝とを形成し、配線材料である銅または銅合金(以下、Cuと呼ぶ)を充填することにより、ビアと上層配線とを一度に形成するCuデュアルダマシン法が、特許文献1に開示されている。
従来の配線形成方法を図10に示す。まず、図10(A)に示すように、基板配線111が形成された半導体基板110上に層間絶縁膜112を形成した後に、フォトリソグラフ法によりビア溝113aのレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜112をエッチングすることにより、ビア溝113aが形成される。
次に、図10(B)に示すように、ビア溝113aを覆って幅広に形成されたレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜112を基板配線111が露出するまでエッチングすることにより、配線溝113を形成し、ビア溝113aと基板配線111とを連結させる。
そして、図10(C)に示すように、ビア溝113a及び配線溝113の内部に配線材料の拡散防止のためのバリアメタル層115及びシード層を形成した後に、Cuを充填し、化学機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polishing)などにより平坦化することにより、ビアと一体形成されたCu配線118が形成される。Cu配線118の上面には、Cuの層間絶縁膜112への拡散を防止するための窒化けい素(P−SiN)からなるパッシベーション膜120が形成される。
特許第3403058号公報
しかし、パッシベーション膜120としてP−SiNを用いた場合には、Cu配線118との密着性が悪いため、化学的研磨(CMP)における応力負荷により剥離を生じたり、配線上に形成されるふくれであるブリスタにより剥離が生じたりする。そのため、P−SiNとCu配線との密着性を向上させるために、アニール処理、プラズマ処理などによりCu表面を改質する工程が必要となるという問題があった。
また、CuとP−SiNとの界面に拡散パスが形成されることにより、Cuがマイグレーションし、配線寿命が短くなるという問題もあった。
更に、図11に示すように、上層の層間絶縁膜112にCu配線118を配線するための配線溝113を形成するエッチング工程において、配線溝113が下層のCu配線118よりはみ出して形成された場合、下層の層間絶縁膜112にエッチング領域121が形成される。エッチング領域121の内部では、その後のバリアメタル層115の形成が不完全となるおそれがある。バリアメタル層115の形成が不完全であると、Cuと層間絶縁膜112が接触し、Cuが層間絶縁膜112中に拡散してデバイス特性の変動などの不具合を生じてしまう。そのため、フォトリソグラフィ工程において、下層のCu配線118の上面部に対して高いアライメント精度が要求されるという問題があった。
そこで、この発明は、Cuの層間絶縁膜中への拡散を防止することができるCu配線を備えた半導体装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の厚さ方向に貫通形成されたビア部を有する配線溝に、CuまたはCuを主成分とする合金を充填することにより形成されたCu配線と、前記配線溝の内側面と前記Cu配線との間に形成された、前記Cu配線から前記層間絶縁膜へのCuの拡散を防止する側面バリアメタル層と、を備えた配線層が、半導体基板上に複数積層されて形成されており、上層の前記配線層のCu配線と下層の前記配線層のCu配線とが電気的に接続されている多層配線を備えた半導体装置において、前記各Cu配線が前記層間絶縁膜から表出する上面部には、当該各Cu配線の上層の前記配線層の層間絶縁膜へのCuの拡散を防止する上面バリアメタル層が、前記各上面部を覆ってそれぞれ形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、層間絶縁膜と、Cu配線と、側面バリアメタル層と、を備えた複数の配線層からなる多層配線を備えた半導体装置において、各Cu配線の上面部を覆って上面バリアメタル層が各上面部を覆ってそれぞれ形成されているので、Cu配線から上層の層間絶縁膜へのCuの拡散を防止することができる。
また、Cu配線と層間絶縁膜との間にパッシべーション膜を形成する必要がないため、アニール処理、プラズマ処理などによりCu表面を改質する工程が不要である。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置において、前記上面バリアメタル層は、前記Cu配線の上面部より広く形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明によれば、上面バリアメタル層は、Cu配線の上面部より広く形成されているので、上層の層間絶縁膜から下層の配線層のCu配線に向かってエッチングにより配線溝を形成する際に、アライメントがずれてしまい、配線溝が下層の配線層のCu配線の上面部よりはみ出して形成されてしまった場合でも、上面バリアメタル層がエッチングストッパ層として作用する。これにより、下層の配線層の層間絶縁膜を過剰にエッチングすることによる不良、例えば、側面バリアメタル層のカバレッジ不良による腐食やマイグレーションなどを防止することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、前記上層の配線層のCu配線は、前記下層の配線層のCu配線と電気的に接続される複数のビアを備えており、前記複数のビアは、前記下層の配線層のCu配線の上面部を覆って形成されている前記上面バリアメタル層の上方に配置されている、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明によれば、上層の配線層のCu配線は、下層の配線層のCu配線と電気的に接続される複数のビアを備えており、当該複数のビアは上面バリアメタル層の上方に配置されているため、上面バリアメタル層を介して下層の配線層のCu配線との導通を確実にとることができる。また、1つのビアがオープン不良となった場合でも、他のビアにより下層の配線層のCu配線との導通をとることができ、配線機能を維持することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の半導体装置において、前記複数のビアのうち少なくとも1つのビアが前記下層の配線層のCu配線の上面部の上方に配置されている、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明によれば、複数のビアのうち少なくとも1つのビアが下層の配線層のCu配線の上面部の上方に配置されているため、上層の層間絶縁膜から下層の配線層のCu配線に向かってエッチングにより配線溝を形成する際にアライメントがずれてしまった場合でも、少なくとも1つのビアにより下層の配線層のCu配線との導通を確実にとることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記上面バリアメタル層は、Ti、TiN、Ta、TaN、TiW、W、Ni、Pdからなる群から選択された少なくとも1つの材料により形成されている、という技術的手段を用いる。
特に、請求項5に記載の発明のように、上面バリアメタル層を、Ti、TiN、Ta、TaN、TiW、W、Ni、Pdからなる群から選択された少なくとも1つの材料により形成すると、Cu配線から層間絶縁膜へのCuの拡散を防止することができ、Cu配線及び層間絶縁膜との密着性が良好であるため剥離を生じることもなく、好適に用いることができる。また、上面バリアメタル層をこれら材料を組み合わせた多層膜として形成することもできる。
[第1実施形態]
この発明の第1実施形態に係る半導体装置について、同一半導体基板にパワー素子である横拡散型MOS(LDMOS)部と非パワー素子であるCMOS部とが形成された車載用複合ICを例に、図を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。図2ないし図4は、第1実施形態に係る半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。
なお、いずれの図においても、説明のために一部を拡大して誇張して示している。また、以下の説明において、ある層が他の層の上に存在すると記述される場合には、ある層が他の層の真上に存在する場合と、ある層と他の層との間に第3の層が介在される場合とを示す。
(半導体装置の配線構造)
図1に示すように、半導体装置1は、CMOS部31及びLDMOS部32が形成された半導体基板10の基板面10aの上方に、順番に積層形成された第1配線層33、第2配線層34及び第3配線層35を備えている。第3配線層35の表面には、P−SiN膜やP−TEOS膜などからなるパッシベーション膜20が形成されている。
なお、図中では、CMOS部31及びLDMOS部32の構造は省略する。
第1配線層33は、SOI(Silicon On Insulator)基板などの半導体基板10の基板面10a上に形成されており、層間絶縁膜12、側面バリアメタル層15、Cu配線18及び上面バリアメタル層19を備えている。
また、基板面10a上には、CMOS部31及びLDMOS部32に接続されている基板配線11が形成されている。
層間絶縁膜12は、SiO膜により形成されている。各層間絶縁膜は、クロストークを低減するために低誘電率なLow−k膜で形成することが好ましく、TEOS、SiO膜に多量の炭素を含有させたSiOC、フッ素ドープケイ酸塩ガラス(FSG)、リン含有ケイ酸塩ガラス(PSG)、ホウ素リン含有ケイ酸ガラス(BPSG)、SOG(Spin On Glass)など、低誘電率を有する材料により形成することができる。
層間絶縁膜12には、基板配線11とCu配線18とを接続するためのビア部13a及び所定のパターンの配線が形成される配線部13bからなる配線溝13が貫通形成されている。配線部13bは、ビア部13aの形成領域を含み、ビア部13aより幅が広い溝状に形成されている。
LDMOS部32では、大きな電流を流すため、ON抵抗を低減することが要求されており、Cu配線18を厚くする形成する必要がある。そのため、Cu配線18が形成される層間絶縁膜12は、厚さが1.0〜2.0μm、例えば1.5μmに形成されている。
Cu配線18は、配線溝13の内側壁に形成された側面バリアメタル層15を介して、配線溝13の内部にCuまたはCuを主成分とする合金が充填されて形成されている。側面バリアメタル層15は、Cu配線18から層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止するために、スパッタ法、CVD法などにより形成された導電性を有する被膜であり、本実施形態ではTaNにより形成されている。
Cu配線18の上面部18aは、側面バリアメタル層15と同様の材料により形成された上面バリアメタル層19により覆われている。ここで、上面バリアメタル層19の幅は、上面部18aの幅よりも大きく形成されている。
パワー素子であるLDMOS部32のCu配線18は、上層になる程、配線幅が広く形成されている。これに伴い、LDMOS部32の上面バリアメタル層19は、上層になる程、配線幅が広く形成されている。
CMOS部31では、半導体装置1の小型化のため、微細な配線が要求されているので、CMOS部31のCu配線18は、例えば、幅0.5〜1μm程度に形成される。
ここで、Cu配線18のアスペクト比(=Cu配線18の厚さ/Cu配線18の幅)が2以下になるようにCu配線18を形成すると、CuまたはCu合金の配線溝13への埋め込み性を向上させることができるので、好ましい。
第2配線層34及び第3配線層35は、層間絶縁膜12、側面バリアメタル層15、Cu配線18及び上面バリアメタル層19を備えており、第1配線層33と同様の構造である。
第2配線層34は、第1配線層33の上面に形成されており、第2配線層34から見て下層配線である第1配線層33のCu配線18の上面部18aと第2配線層34のCu配線18の下部とが、上面バリアメタル層19及び側面バリアメタル層15を介して電気的に接続されている。
同様に、第3配線層35は、第2配線層34の上面に形成されており、第3配線層35から見て下層配線である第2配線層34のCu配線18の上面部18aと第3配線層35のCu配線18の下部とが、上面バリアメタル層19及び側面バリアメタル層15を介して電気的に接続されている。
上述のように、本実施形態の半導体装置1において、Cu配線18の上面部18aを覆って上面バリアメタル層19が形成されているので、Cu配線18から層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止することができる。
また、上面バリアメタル層19は、Cu配線18及び層間絶縁膜12との密着性が良好であるため、剥離するおそれがない。
更に、Cu配線18の上面部18aを覆って、Cu配線18と層間絶縁膜12との間にパッシべーション膜を形成する必要がなく、アニール処理、プラズマ処理などによりCu表面を改質する工程が不要である。
(半導体装置の配線形成方法)
次に、上述したCu配線18の形成方法について図を参照して説明する。なお、配線形成方法は、CMOS部31とLDMOS部32とで共通であり、各配線層においても同様であるため、図中には、CMOS部31側の第1配線層33の形成工程について示す。
まず、図2(A)に示すように、半導体基板10の基板面10a上に、基板配線11を覆って、層間絶縁膜12を形成する。層間絶縁膜12として、例えば厚さ1.5μmのSiO膜を形成する。
続いて、図2(B)に示すように、層間絶縁膜12の基板配線11の上方に位置する部位に、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により、ビア部13aと配線部13bとからなる配線溝13を形成する。これにより、基板配線11が露出し、ビア部13aと連結される。
続いて、図2(C)に示すように、スパッタ法またはCVD法などにより、層間絶縁膜12の表面、配線溝13の内側面及び基板配線11を覆うTaNからなる側面バリアメタル層15を形成する。
続いて、図3(D)に示すように、スパッタ法により層間絶縁膜12の表面、配線溝13の内側面及び基板配線11を覆うCu膜であるシード層16を形成する。シード層16は、続く電解めっきの電極として作用する。
続いて、図3(E)に示すように、電解めっき法によりCuめっき層17を形成し、配線材料であるCuを配線溝13にCuを充填する。ここで、シード層16はCuめっき層17と一体化する。Cuめっき層17として、純Cu以外に、Cuを主成分とする合金、例えば、Cu−Al合金などを用いることができる。
続いて、図3(F)に示すように、層間絶縁膜12表面の残った余分なCuめっき層17を化学機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)などにより除去し、平坦化することにより、配線溝13にCuが充填されたCu配線18を形成する。
続いて、図4(G)に示すように、層間絶縁膜12及びCu配線18の上面部18aを覆って、スパッタ法またはCVD法などによりTaNからなる上面バリアメタル層19を形成する。
そして、図4(H)に示すように、上面バリアメタル層19のうち、Cu配線18の上面部18aを覆い上面部18aよりも幅が広い領域を残し、それ以外をフォトリソグラフィ法およびエッチング法により除去する。
上述の工程を繰り返すことにより、第2配線層34及び第3配線層35(図1)が形成され、半導体装置1の多層配線を形成することができる。
なお、本実施形態における膜厚、配線層の数などは例示であり、各種構成の配線の形成方法として適用することができる。
本実施形態では、Cu配線18の上面部18aよりも幅が広くなるように形成されているので、図5に示すように、第2配線層34の層間絶縁膜12に、第1配線層33のCu配線18に向かってエッチングにより配線溝13を形成する際に、アライメントがずれてしまい、配線溝13が第1配線層33のCu配線18の上面部18aよりはみ出して形成されてしまった場合でも、上面バリアメタル層19がエッチングストッパ層として作用し、第1配線層33の層間絶縁膜12がエッチングされることがない。
これにより、第1配線層33の層間絶縁膜12を過剰にエッチングすることによる不良、例えば、側面バリアメタル層15のカバレッジ不良による腐食やマイグレーションなどを防止することができる。
現状では、配線溝13のアライメント精度は±0.05μm程度であり、配線幅1μmのCu配線18に対しては、5%程度のアライメントずれが生じる可能性がある。従って、上面バリアメタル層19は、少なくともCu配線18の配線幅(上面部18aの幅)の5%程度、上面部18aの幅よりも広く形成することが好ましい。
Cu配線18の配線幅が1μm未満の場合には、アライメントのずれが生じても上面バリアメタル層19がエッチングストッパ層として作用することができるように、上面バリアメタル層19を、Cu配線18の配線幅(上面部18aの幅)の5%以上、上面部18aの幅よりも広く形成することが好ましい。
(変更例)
本実施形態では、上面バリアメタル層19としてTaNを用いたが、Cu配線18から層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止することができ、Cu配線18及び層間絶縁膜12との密着性が良好であれば、これに限定されるものではない。例えば、上面バリアメタル層19は、Ti、TiN、Ta、TiW、W、Ni、Pdなどにより形成することができる。また、上面バリアメタル層19は、単層膜ではなく、多層膜として形成してもよい。更に、側面バリアメタル層15と上面バリアメタル層19とは異なる材料により形成することができる。
Ni、Pdからなる上面バリアメタル層19は、めっき法により形成することもできる。上面バリアメタル層19をめっき法により形成する場合には、図4(G)、(H)に示す工程に代えて、レジストを形成した後にめっきを行う選択めっきにより形成することもできる。これによれば、めっきを施した後に、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により除去する工程を省略することができる。
本実施形態では、デュアルダマシン法によるCu配線18について例示したが、本発明は、シングルダマシン法によるCu配線にも適用することができる。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態の半導体装置1では、Cu配線18の上面部18aを覆って上面バリアメタル層19が形成されているので、Cu配線18から層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止することができる。
また、上面バリアメタル層19は、Cu配線18及び層間絶縁膜12との密着性が良好であるため、剥離するおそれがない。
更に、Cu配線18の上面部18aを覆って、Cu配線18と層間絶縁膜12との間にパッシべーション膜を形成する必要がなく、アニール処理、プラズマ処理などによりCu表面を改質する工程が不要である。
(2)Cu配線18の上面部18aよりも幅が広くなるように形成されているので、第2配線層34の層間絶縁膜12に、第1配線層33のCu配線18に向かってエッチングにより配線溝13を形成する際に、アライメントがずれてしまい、配線溝13が第1配線層33のCu配線18の上面部18aよりはみ出して形成されてしまった場合でも、上面バリアメタル層19がエッチングストッパ層として作用する。これにより、第1配線層33の層間絶縁膜12を過剰にエッチングすることによる不良、例えば、側面バリアメタル層15のカバレッジ不良による腐食やマイグレーションなどを防止することができる。
[第2実施形態]
この発明の第2実施形態に係る半導体装置について、図を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係る半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。図7は、配線溝のCu配線に対するアライメントがずれた場合の配線構造を示す断面説明図である。図8及び図9は、第2実施形態に係る半導体装置の配線構造の変更例を示す断面説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ記号を用いるとともに、説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の半導体装置では、Cu配線18に、下層のCu配線18と電気的に接続される複数のビアが形成されている。本実施形態では、2箇所にビア18b、18cが形成されている場合を例示する。
ビア18b、18cは、第1配線層33のCu配線18の上面部18aの上方に配置されており、それぞれが第1配線層33のCu配線18と電気的に接続されている。これにより、1つのビア、例えば、ビア18bがオープン不良となった場合でも、ビア18cにより第1配線層33のCu配線18との導通をとることができ、配線機能を維持することができる。
また、ビア18b、18cによる接続は並列抵抗となるため、接続部の抵抗を下げることもできる。
第2配線層34の層間絶縁膜12に、第1配線層33のCu配線18に向かってエッチングにより配線溝13を形成する際に、アライメントがずれてしまった場合でも、例えば、図7に示すように、ビア18cが第1配線層33のCu配線18の上面部18aの上方に位置するため、第1配線層33のCu配線18との導通を確実にとることができる。
(変更例)
本実施形態では、2箇所にビア18b、18cが形成されている場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、ビア18dを追加して、3箇所に並んでビアを形成することもできる。この構成によれば、ビア18b、18c、18dのいずれかが第1配線層33のCu配線18の上面部18aの上方に位置するため、より確実に第1配線層33のCu配線18との導通をとることができる。
ビア18b、18cが、上面部18aの上方に位置しない場合でも、図9に示すように上面バリアメタル層19の上方に位置していれば、上面バリアメタル層19を介して下層のCu配線18との導通を確実にとることができる。
なお、第2実施形態においても、配線層の数などは例示であり、各種構成の配線の形成方法として適用することができる。
[第2実施形態の効果]
(1)第2実施形態の半導体装置では、第1実施形態の半導体装置と同様の効果を奏することができるとともに、上層の層間絶縁膜12に、下層のCu配線18に向かってエッチングにより配線溝13を形成する際に、アライメントがずれてしまった場合でも、少なくとも1つのビア18cがCu配線18の上面部18aの上方に位置するため、下層のCu配線18との導通を確実にとることができる。
また、1つのビアがオープン不良となった場合でも、他のビアにより下層のCu配線18との導通をとることができ、配線機能を維持することができる。
(2)ビア18b、18cが、上面部18aの上方に位置しない場合でも、上面バリアメタル層19の上方に位置していれば、上面バリアメタル層19を介して下層のCu配線18との導通を確実にとることができる。
[その他の実施形態]
(1)上面バリアメタル層19は、スパッタ法、CVD法などにより、Al、AlNなどの絶縁性の材料を用いて形成することもできる。
この構成を用いる場合には、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により上方の配線層の配線溝13を形成する際に、上面バリアメタル層19のうち、Cu配線18の上面部18aを覆って形成された領域の一部を除去して、Cu配線18の上面部18aを露出させることにより、上方の配線層のCu配線18の下部と下方の配線層のCu配線18の上面部18aとを電気的に接続することができる。
(2)Cu配線18の上面部18aにプラズマ処理等を行うことにより、Cu表面の改質処理を行ってもよい。例えば、窒素プラズマ処理でCu表面を窒化させることにより安定化させることができる。また、イオン注入でN、Bなどを打ち込み、熱処理を行うことにより表面改質を行うこともできる。
この構成を用いると、Cu配線18の上面部18aと上面バリアメタル層19との密着力を更に高めることができる。
半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。上面バリアメタル層のエッチングストッパ層としての作用を説明する断面説明図である。第2実施形態に係る半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。配線溝のCu配線に対するアライメントがずれた場合の配線構造を示す断面説明図である。第2実施形態に係る半導体装置の配線構造の変更例を示す断面説明図である。第2実施形態に係る半導体装置の配線構造の変更例を示す断面説明図である。従来の配線形成方法を示す断面説明図である。従来の配線形成方法による半導体装置において、配線溝のCu配線に対するアライメントがずれた場合の不具合を説明する断面説明図である。
符号の説明
1 半導体装置
10 半導体基板
11 基板配線
12 層間絶縁膜
13 配線溝
15 側面バリアメタル層
18 Cu配線
18a 上面部
18b、18c、18d ビア
19 上面バリアメタル層
33 第1配線層
34 第2配線層
35 第3配線層

Claims (5)

  1. 層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の厚さ方向に貫通形成されたビア部を有する配線溝に、CuまたはCuを主成分とする合金を充填することにより形成されたCu配線と、
    前記配線溝の内側面と前記Cu配線との間に形成された、前記Cu配線から前記層間絶縁膜へのCuの拡散を防止する側面バリアメタル層と、
    を備えた配線層が、半導体基板上に複数積層されて形成されており、上層の前記配線層のCu配線と下層の前記配線層のCu配線とが電気的に接続されている多層配線を備えた半導体装置において、
    前記各Cu配線が前記層間絶縁膜から表出する上面部には、当該各Cu配線の上層の前記配線層の層間絶縁膜へのCuの拡散を防止する上面バリアメタル層が、前記各上面部を覆ってそれぞれ形成されていることを特徴とする半導体装置。
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