以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法およびコンテンツ管理プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
  図1は、本発明の実施の形態1にかかるコンテンツ管理装置10の機能構成を示すブロック図である。コンテンツ管理装置10は、コンテンツ取得部100と、コンテンツ加工部102と、メタデータ生成部104と、メタデータ管理部106と、メタデータ検索部108と、メタデータデータベース(DB)110と、コンテンツ管理部112と、コンテンツデータベース(DB)114とを備えている。
  コンテンツ取得部100は、外部からコンテンツを取得する。
  コンテンツ加工部102は、素材加工ソフトを用いて素材コンテンツを加工し、新コンテンツを作成する。ここで、素材コンテンツとは、加工の対象となるコンテンツのことであり、新コンテンツとは、加工後のコンテンツのことである。
  メタデータ生成部104は、コンテンツ加工部102が作成した新コンテンツおよび加工元の素材コンテンツのメタデータを生成する。なお、メタデータ生成の機能は、素材加工ソフトが備えていても良いし、プラグインとして提供されても良い。
  メタデータ生成部104が生成するメタデータとしては、素材加工者、素材加工種別(カット、エフェクト追加、スーパー追加など)、素材加工日時および素材加工元素材名などがある。ここで、素材加工元素材名とは、素材コンテンツが他のコンテンツを加工して得られたコンテンツである場合に、その加工元の他のコンテンツを示す情報である。
  メタデータ管理部106は、メタデータDB110を管理する。具体的には、メタデータ生成部104が作成したメタデータを素材コンテンツまたは新コンテンツに対応付けてメタデータDB110に格納する。
  メタデータ検索部108は、外部からの指示によりメタデータDB110に格納されているメタデータを検索する。メタデータ検索部108はまた、ネットワーク15に接続されている他の端末装置に格納されているメタデータを検索する。
  コンテンツDB114は、コンテンツ加工部102の処理対象となる素材コンテンツや、コンテンツ加工部102が作成した新コンテンツなどの各種コンテンツを格納している。
  コンテンツ管理部112は、コンテンツDB114を管理する。コンテンツ管理部112は、具体的には、ネットワーク15を介して取得したコンテンツをコンテンツDB114に新たに格納する。また、コンテンツDB114に格納されているコンテンツをネットワーク15を介して外部に提供する。
  図2は、コンテンツ管理装置10を含むネットワークシステムの全体構成を示す図である。図2に示すように、コンテンツ管理装置10は、ネットワーク15を介して、他の端末装置11〜14と接続している。そして、コンテンツ管理装置10は、ネットワーク15を介して、メタデータやコンテンツを送受信する。
  以下、コンテンツ管理装置10の各部の処理をより具体的に説明する。図3は、素材コンテンツと新コンテンツの具体例を示している。コンテンツ加工部102の加工対象として、映像データ200が与えられたとする。そして、コンテンツ加工部102が映像データ200から部分映像データ210を抽出し、これを新たなコンテンツとする。ここで、映像データ200は、素材コンテンツであり、部分映像データ210は、新コンテンツである。
  また、メタデータ生成部104は、コンテンツ加工部102が上記の映像データ200から部分映像データ210を抽出し、新たなコンテンツとする処理を行った場合には、メタデータを生成する。具体的には、メタデータとして、素材コンテンツID、素材コンテンツ作成日時、素材コンテンツ作成者、新コンテンツID、新コンテンツ作成日時、新コンテンツ作成者、部分映像データ210の特定情報および素材加工種別を作成する。
  ここで、素材コンテンツIDとは、素材コンテンツを識別する情報である。新コンテンツIDとは、新コンテンツを識別する情報である。また、部分映像データ210の特定情報とは、部分映像データ210が映像データ200のいずれの部分の情報であるかを示す情報である。具体的には、部分映像データ210の開始時間と終了時間を示す情報である。
  素材加工種別とは、コンテンツ加工部102が行った加工の内容を示す情報である。具体的には、映像データ200から一部を抽出したことを示す情報である。
  また、素材コンテンツに予め素材コンテンツIDが付与されている場合には、これをメタデータとして利用する。同様に、素材コンテンツにメタデータが付与されている場合には、これをメタデータとして利用する。
  素材コンテンツIDが「1234567」であって、新コンテンツIDが「2345678」である場合、メタデータ管理部106は、素材コンテンツに、以下の情報をメタデータとして付与する。
<ID>
    1234567
  </ID>
<From>
    <when> 2004/08/20 13:32:08</When>
    <Operator> nozomu </Operator>
    <Media>DVtape Capture</Media>
  </From>
<To>
    <when>2004/08/23 11:25:12</When>
    <StartTime>00:10:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:12:00:00</EndTime>
    <Operator> takako </Operator>
    <ID>2345678</ID>
  </To>
  このように、素材コンテンツID、素材コンテンツの作成日時、素材コンテンツ作成者、素材コンテンツの抽出元、素材コンテンツから作成された新コンテンツの作成日時、新コンテンツの素材コンテンツにおける位置、新コンテンツの作成者および新コンテンツIDを含むメタデータが素材コンテンツに付与される。
  また、新コンテンツには、以下に示すメタデータが付与される。
<ID>
    2345678
  </ID>
<From>
    <ID>1234567 </ID>
    <when>2004/08/23 11:25:12</When>
    <StartTime>00:10:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:12:00:00</EndTime>
    <Operator> takako </Operator>
  </From>
  このように、新コンテンツID、素材コンテンツID、新コンテンツ作成日時、新コンテンツの抽出元、新コンテンツの作成者を含むメタデータが新コンテンツに付与される。
  素材コンテンツに対するメタデータには、素材コンテンツの情報だけでなく、素材コンテンツを加工して作成された新コンテンツに関する情報まで含まれている。したがって、素材コンテンツのメタデータを参照することにより、素材コンテンツから作成された新コンテンツを特定することができる。
  同様に、新コンテンツに対するメタデータには、新コンテンツの情報だけでなく、新コンテンツの加工元のデータである素材コンテンツに関する情報まで含まれている。したがって、新コンテンツのメタデータを参照することにより、新コンテンツの加工元の素材コンテンツを特定することができる。
  例えば、コンテンツ管理装置10の利用者が、以前見たことのある映像を利用して、新たなコンテンツを作成するとする。この場合、以下の処理により、見たことのある映像を含むコンテンツを検索、取得する。図4は、コンテンツの検索処理を示すフローチャートである。
  まず、新コンテンツに付与されたメタデータの指定を受け付ける(ステップS100)。例えば、新コンテンツに検索対象となる素材コンテンツの素材コンテンツIDが付与されている場合には、素材コンテンツIDを検索キーとする。素材コンテンツIDが付与されていない場合には、新コンテンツ作成者など他のメタデータを検索キーとして指定する。
  次に、メタデータ検索部108は、メタデータ管理部106を介して、メタデータDB110において受け付けたメタデータを検索する。メタデータDB110に指定されたメタデータが存在する場合には(ステップS102,Yes)、コンテンツ管理部112は、メタデータに対応するコンテンツをコンテンツDB114から取得する(ステップS106)。
  このように、本実施の形態によれば、新コンテンツに付与されたメタデータに基づいて、容易に素材コンテンツを特定することができる。
  一方、メタデータDB110に指定されたメタデータが存在しない場合には(ステップS102,No)、メタデータ検索部108は、ネットワーク15を介して他の端末装置11〜14に対しメタデータを検索キーとして問い合わせを行う。他の端末装置11〜14にメタデータが存在する場合には(ステップS104,Yes)、コンテンツ管理部112は、ネットワーク15を介して他の端末装置11〜14に存在するメタデータに対応するコンテンツを他の端末装置11〜14から取得する(ステップS106)。他の端末装置11〜14においても、メタデータが存在しない場合には、メタデータが存在しない旨を通知する(ステップS108)。以上で、メタデータ検索処理が完了する。
  このように、コンテンツ管理装置10が他の端末装置と接続している場合には、他の端末装置に格納されているコンテンツも検索することができる。
  このように、本実施の形態にかかるコンテンツ管理装置10によれば、さまざまな素材を利用してテキストや画像、映像などを含むマルチメディアコンテンツを生成することができる。さらにこのとき、素材コンテンツのメタデータを自動的に抽出することができるので、処理の効率化を図ることができる。
  なお、コンテンツとメタデータとは同一の端末装置に格納されていてもよく、また他の例としては、異なる端末装置に格納されていてもよい。ただし、メタデータには、コンテンツの格納場所を示す情報が含まれているものとする。
  図5は、実施の形態1にかかるコンテンツ管理装置10のハードウェア構成を示す図である。コンテンツ管理装置10は、ハードウェア構成として、コンテンツ管理装置10におけるコンテンツ管理処理を実行するコンテンツ管理プログラムなどが格納されているROM52と、ROM52内のプログラムに従ってコンテンツ管理装置10の各部を制御するCPU51と、コンテンツ管理装置10の制御に必要な種々のデータを記憶するRAM53と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F57と、各部を接続するバス62とを備えている。
  先に述べたコンテンツ管理装置10におけるコンテンツ管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
  この場合には、コンテンツ管理プログラムは、コンテンツ管理装置10において上記記録媒体から読み出して実行することにより主記憶装置上にロードされ、上記ソフトウェア構成で説明した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
  また、本実施の形態のコンテンツ管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
  以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。
  そうした第1の変更例としては、新コンテンツの加工元となる素材コンテンツがさらに他の素材コンテンツを加工して得られたコンテンツである場合には、この他の素材コンテンツを示す情報を新コンテンツのメタデータとして付与してもよい。
  例えば、図6に示すコンテンツのうち、加工済コンテンツ320は、加工済コンテンツ310を加工して得られたコンテンツである。また、加工済コンテンツ310は、素材コンテンツ300を加工して得られたコンテンツである。この場合には、加工済コンテンツ310に、素材コンテンツ300を示す情報をメタデータとして付与する。さらに、加工済コンテンツ320を示す情報をメタデータとして付与する。
  具体的には、素材コンテンツ300には、メタデータとして以下の情報が付与される。ここで、素材コンテンツID「1234567」、加工済コンテンツ310のコンテンツID「2345678」、加工済コンテンツ320のコンテンツID「3456789」である。
<ID>
    1234567
  </ID>
<From>
    <when> 2004/08/20 13:32:08</When>
    <Operator> nozomu </Operator>
    <Media>DVtape Capture</Media>
  </From>
<To>
    <when>2004/08/23 11:25:12</When>
    <StartTime>00:10:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:12:00:00</EndTime>
    <Operator> takako </Operator>
    <ID>2345678</ID>
  </To>
<To>
    <when>2004/08/25 09:08:44</When>
    <StartTime>00:05:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:07:00:00</EndTime>
    <Operator> takeshi </Operator>
    <ID>11223344</ID>
  </To>
  また、加工済コンテンツ310には以下の情報がメタデータとして付与される。
<ID>
    2345678
  </ID>
<From>
    <ID>1234567 </ID>
    <when>2004/08/23 11:25:12</When>
    <StartTime>00:10:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:12:00:00</EndTime>
    <Operator> takako </Operator>
  </From>
<To>
    <ID>3456789 </ID>
    <when>2004/08/24 15:20:27</When>
    <StartTime>00:01:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:02:00:00</EndTime>
    <Operator> takeshi </Operator>
  </To>
  また、加工済コンテンツ320には、以下の情報がメタデータとして付与される。
<ID>
    3456789
  </ID>
<From>
    <ID>2345678 </ID>
    <when>2004/08/24 15:20:27</When>
    <StartTime>00:01:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:02:00:00</EndTime>
    <Operator> takeshi </Operator>
  </From>
  このように、中間加工素材の実体ファイルが無くても、中間加工素材のメタデータがあれば、元素材を特定することができる。
  また、他の例としては、加工済コンテンツ320に、加工済コンテンツ310のコンテンツIDおよび素材コンテンツ300のコンテンツIDをメタデータとして付与してもよい。この場合にも、加工済コンテンツ320から素材コンテンツ300を特定することができる。
  また、第2の変更例としては、図7に示すように、複数の素材コンテンツを加工して新コンテンツを作成する場合には、新コンテンツに対し、複数の素材コンテンツそれぞれのコンテンツIDを付与してもよい。これにより、各素材コンテンツを特定することができる。
  図7に示す加工済コンテンツ350には、以下の情報がメタデータとして付与されている。
<ID>
    9999
  </ID>
<From>
    <ID>1122</ID>
    <when>2004/08/24 15:20:27</When>
    <StartTime>00:01:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:02:00:00</EndTime>
    <Operator> takeshi </Operator>
  </From>
<From>
    <ID>3344</ID>
    <when>2004/08/24 04:11:07</When>
    <StartTime>00:03:00:00</StartTime>
    <EndTime>00:07:00:00</EndTime>
    <Operator> takeshi </Operator>
  </From>
以上のように、加工済コンテンツ350には、メタデータとして、2つの加工済コンテンツ340,342のコンテンツIDが付与されているので、2つの加工済コンテンツそれぞれを特定することができる。さらに、2つの加工済コンテンツ340,342には、それぞれメタデータとして、加工元となる素材コンテンツ330,332のコンテンツIDが付与されているので、各素材コンテンツを特定することができる。
(実施の形態2)
  図8は、実施の形態2にかかるコンテンツ管理システム20の全体構成を示すブロック図である。実施の形態2にかかるコンテンツ管理システムは、コンテンツ加工装置21と、コンテンツ管理装置22とを有している。コンテンツ加工装置21とコンテンツ管理装置22とは、ネットワーク15を介してデータの送受信を行う。なお、他の例としては、USB等を用いてデータの送受信を行ってもよい。
  コンテンツ加工装置21は、コンテンツの加工等を行う。コンテンツ加工装置21は、具体的には、コンテンツ取得部100と、コンテンツ加工部102と、コンテンツ管理部112と、コンテンツDB114とを有している。
  そして、コンテンツ加工部102は新たなコンテンツを加工すると、コンテンツ管理装置22に対しメタデータの生成を指示する。また、コンテンツ管理部112は、コンテンツ管理装置22よりコンテンツ検索の指示を受け付ける。
  コンテンツ管理装置22は、メタデータを生成し管理する。コンテンツ管理装置22は、具体的には、メタデータ生成部104と、メタデータ管理部106と、メタデータ検索部108と、メタデータDB110とを有している。メタデータ生成部104は、ネットワーク15からメタデータ生成指示を取得すると、コンテンツ加工部102が作成した新コンテンツにかかるメタデータを生成する。
  このように、実施の形態2にかかるコンテンツ管理システム20においてはコンテンツ管理装置22を独立して設けているので、コンテンツ加工装置21がメタデータの生成機能を有さない場合であっても、コンテンツ管理装置22において、コンテンツ加工装置21が管理するコンテンツのメタデータを管理することができる。
  また、これによりコンテンツ加工装置21は、メタデータを保持する分のデータ領域が不要となる。また、各端末装置が所定のコンテンツを検索する場合には、コンテンツ管理装置22にアクセスすることにより、検索対象となるすべての端末に格納されているコンテンツを特定することができる。
  なお、実施の形態2にかかるコンテンツ管理システム20のこれ以外の構成および処理は、実施の形態1にかかるコンテンツ管理装置10の構成および処理と同様である。
(実施の形態3)
  図9は、実施の形態3にかかるコンテンツ管理システム30の全体構成を示すブロック図である。実施の形態3にかかるコンテンツ管理システム30は、コンテンツ管理装置31と、メタデータ生成装置32とを備えている。
  コンテンツ管理装置31は、コンテンツ取得部100と、コンテンツ加工部102と、メタデータ管理部106と、メタデータ検索部108と、メタデータDB110と、コンテンツ管理部112と、コンテンツDB114と、メタデータ生成指示部120とを有している。
  メタデータ生成指示部120は、コンテンツ加工部102が作成した新コンテンツのメタデータ生成をメタデータ生成装置32に指示する。メタデータ生成装置32は、メタデータ生成指示部120の指示にしたがい、新コンテンツのメタデータを生成する。メタデータ生成装置32は、生成したメタデータをコンテンツ管理装置31に送る。そして、メタデータDB110は、メタデータ生成装置32が生成したメタデータを格納する。
  このように、実施の形態3にかかるコンテンツ管理システム30によれば、メタデータの生成を独立した装置とすることにより、コンテンツ管理装置31にメタデータ生成機能がない場合でも、メタデータによりコンテンツを管理することができる。
  なお、この場合には、メタデータ生成指示部120は、メタデータの生成を依頼する場合には、登録者名(加工者名)、加工データ、および元素材データをメタデータ生成装置32に送信する。メタデータ生成装置32は、素材コンテンツのメタデータを探しだし、コンテンツ管理装置31に送る。素材コンテンツのメタデータが見つからない場合には、素材コンテンツのメタデータを新たに生成する。
  実施の形態3にかかるコンテンツ管理システム30の構成および処理は、実施の形態1にかかるコンテンツ管理装置10の構成および処理と同様である。