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JP2006121146A - 無線受信機のフィルタ制御方法および装置およびそれを用いた無線受信機用集積回路 - Google Patents

無線受信機のフィルタ制御方法および装置およびそれを用いた無線受信機用集積回路
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Abstract

【課題】従来のフィルタ帯域制御方法は、妨害波レベルを判定する検出回路の面積が大きく、チップコストの増大を招いた。
【解決手段】自動利得制御回路による信号振幅レベルの検出結果を利用して、フィルタの通過帯域を最適に制御する。希望波と妨害波を含んだ全信号の振幅レベルを自動利得制御回路を利用して検出し、その結果に基いてフィルタの通過帯域を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信機のフィルタの通過帯域を制御する方法および装置に関し、特に、無線受信機用の集積回路(以下ICと略す)において、妨害波抑圧を行うフィルタの通過帯域を、到来信号に応じて、簡単な構成で制御する方法及び装置に関するものである。
従来、無線受信機における隣接妨害波検出の構成として、2つのバンドパスフィルタを用いるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−72576号公報
図11に、LowIFアーキテクチャの無線受信機の一般的な構成を示す。アンテナ21より受信した高周波信号は、低雑音増幅器22により増幅された後、ミキサ24により局部発振回路23からの参照波と混合され、低周波信号に変換される。この低周波信号は、アナログフィルタ25により妨害波成分をある程度抑圧された後、可変利得増幅器26により、その信号振幅がアナログデジタル変換器27の入力ダイナミックレンジと等しくなるように増幅される。可変利得増幅器26から出力された信号は、アナログデジタル変換器27により、デジタル値に変換された後、デジタルフィルタ28により、その妨害波成分が十分に抑圧され、最後に復調器29により通信データが復調される。
ここで、通常、アナログフィルタ25の抑圧量は、アナログデジタル変換器27の分解能、すなわち有効ビット数に基いて決定される。すなわち、有効ビット数が大きい時は、アナログフィルタ25の抑圧量はそれほど必要無く、逆に、有効ビット数が小さい時は、大きな抑圧量が必要である。これは、アナログフィルタ25により、信号に含まれる妨害波成分をある程度抑圧しておくことで、アナログデジタル変換器27に入力される希望波成分を大きくすることができ、その結果として、アナログデジタル変換器27が生成する量子化雑音による影響を緩和できるからである。
ここで、図12により固定フィルタによる妨害波の抑圧を説明する。通常の無線通信システムでは、希望波だけでなく、希望波よりも数10dB以上大きな妨害波も同時に入力されることがある。したがって、このような場合に対応するために、通常は抑圧量の非常に大きな、すなわち、通過帯域の狭い固定のフィルタが使用されることが多い。この固定フィルタの抑圧特性を、図12の実線で示す。通過帯域が狭いので、図12のように、妨害波成分だけでなく、希望波成分も大きく抑圧してしまい、その結果として、変調データが歪み、ビットエラーレートの増大を招く。このような固定フィルタの場合、妨害波が小さく本来フィルタ機能が必要無いようなケースにも、信号は通過帯域の狭いフィルタを通るので、その際に上記の帯域制限を受けて変調データが劣化してしまう。このように、通過帯域の狭い固定のフィルタを使用すると、希望波信号が劣化し、受信感度が低下するという問題がある。
そこで、より高度なシステムにおいては、到来信号内に含まれる妨害波の大小に応じて、フィルタの抑圧量、すなわち通過帯域を動的に可変することが必要となる。具体的には、図13のように、妨害波レベルが所定値より大きい時は通過帯域の狭いフィルタAを選択し、妨害波レベルが所定値より小さい時は、通過帯域の広いフィルタBを選択する。
このような動的なフィルタの帯域制御を行う従来例として、特許文献1記載の装置がある。本例の構成は図14に示すとおりであり、FM受信機において、隣接チャネルの妨害波レベルを隣接妨害検出器7により検出し、その検出した結果に基いてコントローラ8がIFフィルタ1の帯域制御を行う。隣接妨害検出器7は、検出用の2つのバンドパスフィルタを用いて構成される。
従来のフィルタ帯域制御方法は、妨害波レベル、特に隣接チャネル妨害波レベルを判定するために、妨害波のみを抽出するためのフィルタや検出回路が必要である。そのために、回路面積が著しく増大し、その結果としてチップコストが増大する問題があった。例えば、上記特許文献1記載の隣接妨害検出器は、検出用に2つのバンドパスフィルタを必要とするので、回路面積が著しく増大してしまい、無線受信機用ICに採用するのには適さないという問題があった。
本発明は、この問題を解消し、低コスト、かつ、良好な受信感度と妨害波耐性を満足する無線受信機のフィルタ制御方法および装置の提供を目的とする。
本願により開示される本発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記のとおりである。すなわち、少なくとも1つの可変利得増幅器、少なくとも1つの帯域可変フィルタ、及び上記可変利得増幅器の利得を最適値に制御する自動利得制御回路を含む無線受信機におけるフィルタ制御方法であって、上記帯域可変フィルタの通過帯域を、上記自動利得制御回路による無線受信機への入力信号の振幅レベルの検出結果に基いて制御する。本発明では、希望波と妨害波を含んだ全信号の振幅レベルをそのまま検出し、その結果に基いてフィルタの通過帯域を制御する。また、その振幅レベル検出は、受信機内に元々存在する自動利得制御回路を利用して行う。
本発明によれば、無線受信機において、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加すること無く、適切にフィルタの通過帯域を制御することが可能となる。
図1は、本発明の第一の実施例になるLowIFアーキテクチャの無線受信機の回路構成を示すブロック図である。この実施例は、デジタルフィルタとして構成された帯域可変フィルタを有する無線受信機用ICを、トランシーバに適用した場合の例を示している。無線受信機の回路部は、高周波信号処理部10A、低周波信号処理部10B及び復調部10Cにより構成されている。アンテナ21より受信した高周波信号は、高周波信号処理部10Aの低雑音増幅器22により増幅された後、ミキサ24により局部発振回路23からの参照波と混合され、低周波信号に変換される。この低周波信号は、アナログフィルタ35を経て、低周波信号処理部10Bの可変利得増幅器(PGA)11に入力される。
可変利得増幅器(PGA)11は、自動利得制御回路(AGC1)12からの利得制御信号により利得を設定され、前段からの入力信号を増幅する。また、アナログデジタル変換器(ADC)13は、可変利得増幅器11から出力される信号をデジタル値に変換する役割を持つ。また、上記自動利得制御回路12は、アナログデジタル変換器13の出力振幅レベルを検出し、その結果に基いて、可変利得増幅器11の利得制御信号を生成すると共に、帯域可変デジタルフィルタ14の通過帯域を制御する機能を有する。アナログデジタル変換器13の出力は、通過帯域が制御された帯域可変デジタルフィルタ14によりその妨害波成分を抑圧され、最後に復調部10Cの復調器15によりデータが復調される。
なお、上記構成において、可変利得増幅器11の前段のアナログフィルタ35は、アナログデジタル変換器(ADC)13のエリアス効果を防止する程度の緩やかな特性のローパスフィルタあるいはバンドパスフィルタを用いる。あるいはこのアナログフィルタを省略しても良い。
本実施例の無線受信機との無線通信には、例えば、Bluetooth (ブルーツース)を用いる。Bluetoothは、2.45GHz帯の電波を利用し、1Mbpsあるいは2Mbpsの速度で通信を行う。
図2に、図1の自動利得制御回路(AGC1)12の具体的な構成の一例を示す。自動利得制御回路12には、アナログデジタル変換器13の出力信号が入力され、レベル検出部61で振幅レベルを検出する。利得設定部62は、レベル検出部61で検出した結果に基いて適切な利得制御信号を設定する。さらに、利得設定部62が保持する現在の利得値と、その時のレベル検出部62の振幅レベル検出結果に基いて、アンテナ受信レベル推定部63は、アンテナ入力端における受信信号レベルを推定する。なお、自動利得制御回路(AGC1)12の制御には、クロック信号発生回路(図示略)が生成するクロック信号及びそれを分周したクロック信号を用いる。
そして、比較器64は、アンテナ受信レベル推定部63が推定した上記アンテナ入力端における推定レベルと、所定のしきい値、例えば−60dBmを比較して、その結果に基いて、帯域制御信号を生成し出力する。この帯域制御信号により、帯域可変デジタルフィルタ14の通過帯域あるいは抑圧量が制御される。例えば、アンテナ受信推定レベルがしきい値より大きい時は、帯域可変デジタルフィルタ14の通過帯域を狭くし、逆に、アンテナ受信推定レベルがしきい値より小さい時は、帯域可変デジタルフィルタ14の通過帯域を広くする。
帯域可変デジタルフィルタ14は、例えば、タップ係数あるいはタップ段数を可変できる構成を持つデジタルフィルタにより実現できる。
図3に、図2の帯域可変デジタルフィルタ14の具体的な構成の例を示す。バンドパスフィルター141を2次IIRフィルタの2段構成とし、あらかじめ、狭帯域用と広帯域用の2種類のタップ係数(an,bn)を与えておく。比較器64から出力される帯域制御信号に基づき、狭帯域用と広帯域用のいずれかのタップ係数が選択される。あるいは帯域制御信号によりタップ段数の切換えを行っても良い。
図4に、自動利得制御回路12の動作を示すタイムチャートの例を示す。Bluetoothは、2.45GHz帯の電波を利用するが、その入力信号波形には、ブリアンブル期間TPrとそれに続くデータ期間TDtとがある。一例として、ブリアンブル期間TPrは、立ち上げ期間が約4μs、立ち上げ後のブリアンブル期間が約4μsの、計8μsである。
本実施例では、自動利得制御回路12が入力信号すなわち希望波と妨害波を含んだ到来信号のレベルを検出し、立ち上げ後のブリアンブル期間に、入力信号の利得と帯域を決定し、可変利得増幅器11の利得及び帯域可変デジタルフィルタ14の帯域を設定する。ブリアンブル期間の初期は信号が小さいため利得は最大値に初期設定されている。アナログデジタル変換器(ADC)13に入る入力信号のレベルがアナログデジタル変換器(ADC)のダイナミックレンジ内で最大になったと自動利得制御回路(AGC1)12により判定されるまで、利得切り替えが逐次繰り返される。設定されたこれらの利得と帯域は、入力信号のデータ期間Tdtを通して、維持される。
本発明の著しい特徴としては、従来例のように、妨害波を妨害波検出用の回路やフィルタで分離して、妨害波だけのレベルを検出するのではなく、希望波と妨害波を含んだ到来信号の振幅レベルをそのまま検出することにある。また、その振幅レベル検出は、受信機内に元々存在する自動利得制御回路を利用して行うことにある。したがって、従来例のように、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加する必要がないため、回路規模の著しい削減を実現できる。
次に、図5及び図6を用いて、通常の無線システムの一例として、トランシーバに用いられるBluetoothを採用したシステムを想定した各信号入力条件における本発明の有効性を説明する。図5は、希望波と妨害波の関係に基づく信号入力条件を示す。図6(図6A〜図6D)は、動作説明図である。Bluetoothを採用したシステムでは、妨害波なしの場合、−70dBm程度の希望波入力を受信できることが要求されている。しかし、妨害波有りの場合、−60dBm程度の希望波を受信できれば良とされている。
本説明では、簡単のために、帯域可変デジタルフィルタ14は、タップ係数あるいはタップ段数の切換えにより、狭帯域フィルタAと広帯域フィルタBの2通りに切換えられるとする。また、図2のアンテナ受信推定レベルを比較するしきい値を、−60dBmとする。
まず、図5に示す条件1のように、妨害波が存在せず、かつ希望波がしきい値である−60dBmより小さい時は、広帯域フィルタBが選択される。したがって、図6Aに示すように、希望波の抑圧を回避することができるので、−70dBm程度の希望波入力であっても、変調データの歪を抑え、ビットエラーレートを低減できる。これは、受信機の最小受信感度の向上を意味する。
また、条件2のように、妨害波が存在せず、かつ希望波がしきい値より大きい時は、狭帯域フィルタAが選択される。この場合、図6Bに示すように、希望波の抑圧される程度が増大するので、変調データの歪が大きくなるが、希望波が例えば−20dBm程度と大きくSN比に余裕があるので、問題とならない。
条件3は、希望波の他に大きな妨害波が存在し、その結果として、希望波と妨害波を含む全信号のレベルが−60dBmより大きくなっている場合である。この時、抑圧量の大きな狭帯域フィルタAが選択されるので、妨害は十分に抑圧される。また、Bluetoothを含めて通常の無線システムの仕様の場合、図6Cに示すように例えば−20dBm程度の妨害波存在下での希望波入力レベルは、例えば−67dBmであり、−70dBmよりは少なくとも3dBm大きいので、SN比は問題にならない。また、希望波と妨害波の比の方がビットエラーに大きく影響するが、狭帯域フィルタを選択しているので、ビットエラーの影響が小さくなる。また、SN比に余裕があるので、狭帯域フィルタによる変調データの歪は問題とならない。
条件4は、例えば−67dBmの希望波と、例えば−62dBmの妨害波が同時に入力され、その結果として希望波と妨害波を含む全信号レベルが−60dBmより小さい場合である。この時、抑圧量の小さな広帯域フィルタBが選択されるが、上記のように、通常の無線システム、例えば、Bluetoothを採用したシステムでは、妨害波存在時の希望波レベルは比較的大きい。妨害波有りの場合、希望波の入力レベルとして−67dBm以上の大きな値を期待できる。したがって、希望波に対する妨害波の比は大きくないので、SN比は問題にならず、抑圧量の小さい広帯域フィルタで十分である。条件4では、元々、妨害波が小さいので、広帯域フィルタを選択しても問題はない。
以上のように、本発明の第一の実施例は、フィルタの帯域を決定するために、希望波と妨害波を含む全信号の振幅レベルを検出するだけであるが、各入力条件に対して問題なくフィルタの帯域制御を行うことができ、また、特に最小受信感度の向上に大きく寄与する。さらに、ループにフィルタの入っていないフィードフォワード方式を採用することで応答性に優れているが、フィードバック方式を採用しても良い。
本実施例によれば、無線受信機において、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加すること無く、適切にフィルタの通過帯域を制御することが可能となるので、回路規模を著しく削減できる。その結果として、低コスト、かつ、良好な受信感度と妨害波耐性を有する無線受信機用ICを実現できる。
換言すると、本発明の第一の実施例によれば、簡単な回路構成で、フィルタの通過帯域を適切に制御することが可能となるので、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加する必要がない。そのため回路規模を削減した低コスト、かつ、良好な受信感度と妨害波耐性を有する無線受信機用ICを実現できる。
また、この実施例は、アナログデジタル変換器(ADC)13で受ける量子化雑音が問題にならない位アナログデジタル変換器(ADC)13の分解能が高い場合に適している。また、この実施例では、面積が大きく時定数のばらつきの大きなアナログフィルタを採用しなくても良い。
次に、本発明の第二の実施例を、図7以下に示す。図7において、無線受信機の回路部は、高周波信号処理部10A、低周波信号処理部10B及び復調部10Cにより構成されている。低周波信号処理部10Bの可変利得増幅器81、83は、入力される信号を、自動利得制御回路85により設定される各利得だけ増幅する。また、帯域可変アナログフィルタ82は、可変利得増幅器81の出力信号に含まれる妨害波成分を抑圧する役割を果たし、その通過帯域、あるいは抑圧量は、自動利得制御回路85により制御される。また、アナログデジタル変換器84は、可変利得増幅器83の出力信号をデジタル値に変換する。
ここで、可変利得増幅器81は、帯域可変アナログフィルタ82の発生する比較的大きな雑音を緩和する目的で挿入される。また、可変利得増幅器83は、信号振幅レベルをアナログデジタル変換器84の入力ダイナミックレンジと等しくなるように調整する役割を果たす。
可変利得増幅器83から出力された信号は、アナログデジタル変換器84により、デジタル値に変換された後、デジタルフィルタ86により、その妨害波成分が十分に抑圧され、最後に復調器87により通信データが復調される。なお、デジタルフィルタ86は、緩やかなバンドパス特性のものを採用するか、あるいは、これを省略しても良い。
図8に、第二の実施例の利得制御回路85の一例を示す。可変利得増幅器81、83の入力振幅レベルは、それぞれ、レベル検出部91、92により検出される。利得設定部93、94は、それぞれ、レベル検出部91、92の検出結果に基いて、可変利得増幅器81、83の最適な利得を設定する。また、レベル検出部91の検出結果は、同時にアンテナ受信レベル推定部95にも入力される。アンテナ受信レベル推定部95は、レベル検出部91の検出結果と、あらかじめ設定されている固定利得とから、アンテナ入力端における信号の受信レベルを推定する。なお、この固定利得は、前段に存在する利得の総和であり、利得設定部が保持する現在の利得値に相当し、装置の設計時に既知である。
比較器96は、アンテナ受信レベル推定部95で推定したアンテナ受信レベルを、所定のしきい値、例えば−60dBmと比較して、その結果に基いて、帯域制御信号を生成し出力する。この帯域制御信号により、帯域可変アナログフィルタ82の通過帯域、あるいは抑圧量が制御される。例えば、アンテナ受信推定レベルがしきい値より大きい時は、帯域可変アナログフィルタ82の通過帯域を狭くし、逆に、アンテナ受信推定レベルがしきい値より小さい時は、帯域可変アナログフィルタ82の通過帯域を広くする。
帯域可変アナログフィルタ82は、上記帯域制御信号により、例えば、時定数の切換え、フィルタ段数の切換え、あるいは複数の通過帯域を持つフィルタ群から選択を行うように構成することで実現できる。
図9に、帯域可変デジタルフィルタの具体的な回路構成の例を示す。この回路は、RC二次LPFで、抵抗R1、R2、R3と、容量C1、C2と、オペアンプA1とで構成される。抵抗R1、R2、R3のいずれかが上記帯域制御信号により調整される。
図10に、利得制御回路85の動作を示すタイムチャートの例を示す。
本実施例では、入力信号すなわち希望波と妨害波を含んだ全信号のブリアンブル期間に、自動利得制御回路85が入力信号のレベルを検出し、利得と帯域を決定し、可変利得増幅器81、83の最適な利得を設定すると共に、帯域可変アナログフィルタ82の帯域を設定する。設定されたこれらの利得と帯域は、入力信号のデータ期間を通して、維持される。
本実施例でも、図5に示す希望波と妨害波の関係に基づき、帯域可変アナログフィルタ82の通過帯域、あるいは抑圧量が制御される。
本実施例も、実施例1と同様、従来例のように妨害波だけのレベルを検出するのではなく、希望波と妨害波を含んだ全信号の振幅レベルをそのまま検出することにある。また、その振幅レベルの検出は、受信機内に元々存在する自動利得制御回路を利用して行うので、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加する必要がない。
本実施例によれば、無線受信機において、妨害波検出用の回路やフィルタを新たに追加すること無く、適切にフィルタの通過帯域を制御することが可能となるので、回路規模を著しく削減できる。その結果として、低コスト、かつ、良好な受信感度と妨害波耐性を有する無線受信機用ICを実現できる。そのため回路規模を削減した低コスト、かつ、良好な受信感度と妨害波耐性を有する無線受信機用ICを実現できる。
なお、この実施例は、特に、妨害波の抑圧を補助するためのアナログデジタル変換器84として、ICの製造プロセスの条件等で高分解能のアナログデジタル変換器84が期待できない場合に、有効である。
本実施例は、図7に示した上記構成と異なる任意の構成、例えば任意の段数の可変利得増幅器、任意の段数の帯域可変アナログフィルタ、あるいはそれらの任意の順番の組み合わせに対して、適用可能である。
また、本発明は、実施例で説明したBluetoothを採用したシステムに限らず、通常の無線システムにおいて受信機のフィルタの通過帯域を制御する方式全般に適用できる。例えば、無線LANやHomeRFにも適用可能である。
本発明の第一の実施例になる無線受信機の回路構成を示すブロック図である。第一の実施例の、自動利得制御回路の一例を示す図である。図2の帯域可変デジタルフィルタの具体的な構成の例を示す図である。本発明の第一の実施例における自動利得制御回路の動作を示すタイムチャートの例を示す図である。本発明の有効性を説明するための図である。トランシーバに用いられるBluetoothを採用したシステムを想定した本発明の動作説明図である。トランシーバに用いられるBluetoothを採用したシステムを想定した本発明の動作説明図である。トランシーバに用いられるBluetoothを採用したシステムを想定した本発明の動作説明図である。トランシーバに用いられるBluetoothを採用したシステムを想定した本発明の動作説明図である。本発明の第二の実施例になる無線受信機の回路構成を示すブロック図である。第二の実施例の、自動利得制御回路の一例である。図8の帯域可変デジタルフィルタの具体的な構成の例を示す図である。第二の実施例の、利得制御回路の動作を示すタイムチャートの例を示す図である。一般的な無線システムの受信機の構成を示す図である。固定フィルタによる妨害波の抑圧を説明する図である。フィルタの通過帯域切換えによる妨害波の抑圧を説明する図である。従来のフィルタ切換え方法を示す図である。
符号の説明
11:可変利得増幅器
12:自動利得制御回路
13:アナログデジタル変換器
14:帯域可変デジタルフィルタ
15:復調器
21:アンテナ
22:低雑音増幅器
23:局部発振回路
24:ミキサ
25:アナログバンドパスフィルタ
26:可変利得増幅器
27:アナログデジタル変換器
28:デジタルバンドパスフィルタ
29:復調器
61:レベル検出部
62:利得設定部
63:アンテナ受信レベル推定部
64:比較器
81:可変利得増幅器1
82:帯域可変アナログフィルタ
83:可変利得増幅器2
84:アナログデジタル変換器
85:自動利得制御回路
91:レベル検出部1
92:レベル検出部2
93:利得設定部1
94:利得設定部2
95:アンテナ受信レベル推定部
96:比較器。

Claims (20)

  1. 請求項1において、上記自動利得制御回路は、少なくとも1つのレベル検出部、少なくとも1つの利得設定部、アンテナ受信レベル推定部、及び比較器を具備してなり、
    上記レベル検出部において、上記入力信号の信号振幅レベルを検出し、
    上記利得設定部において、上記レベル検出結果に基いて上記可変利得増幅器の最適な利得を設定し、
    上記アンテナ受信レベル推定部において、上記レベル検出結果と、上記利得設定部が保持する現在の利得値に基いて、アンテナ端の入力信号レベルを推定し、
    上記比較器において、上記アンテナ受信レベルの推定値と、あらかじめ定めた所定値を比較して、前者が大きい場合は、上記帯域可変フィルタの通過帯域を狭く、前者が小さい場合は、帯域可変フィルタの通過帯域を広くするように制御する帯域制御信号を生成することを特徴とする無線受信機のフィルタ制御方法。
  2. 請求項9において、上記自動利得制御回路は、少なくとも1つの信号振幅レベルを検出するレベル検出部と、少なくとも1つの上記レベル検出結果に基いて可変利得増幅器の最適な利得を設定する利得設定部と、アンテナ受信レベル推定部、及び比較器を具備してなり、
    上記アンテナ受信レベル推定部は、上記レベル検出結果と、利得設定部が保持する現在の利得値に基いて、アンテナ端の入力信号レベルを推定し、
    上記比較器は、上記アンテナ受信レベルの推定値と、あらかじめ定めた所定値を比較して、前者が大きい場合は、帯域可変フィルタの通過帯域を狭く、前者が小さい場合は、帯域可変フィルタの通過帯域を広くなるように制御する帯域制御信号を生成することを特徴とする無線受信機用低周波信号処理回路。
  3. 請求項16において、上記自動利得制御回路は、少なくとも1つの信号振幅レベルを検出するレベル検出部と、少なくとも1つの上記レベル検出結果に基いて可変利得増幅器の最適な利得を設定する利得設定部と、アンテナ受信レベル推定部、及び比較器を具備してなり、
    上記アンテナ受信レベル推定部は、上記レベル検出結果と、利得設定部が保持する現在の利得値に基いて、アンテナ端の入力信号レベルを推定し、
    上記比較器は、上記アンテナ受信レベルの推定値と、あらかじめ定めた所定値を比較して、前者が大きい場合は、帯域可変フィルタの通過帯域を狭く、前者が小さい場合は、帯域可変フィルタの通過帯域を広くなるように制御する帯域制御信号を生成することを特徴とする無線受信機用集積回路。
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