以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態の健康目標管理システムおよび健康目標管理システム用プログラムについて説明する。
  図1は、実施の形態としての健康目標管理システムの構成を示す図である。図1に示すように、健康目標管理システム100は、ユーザ端末10と、健診機関端末20と、インターネット30と、データベースサーバ40とから構成されている。
  ユーザ端末10は、データ入力手段11と、表示手段12と、出力手段13とを備え、例えばパーソナルコンピュータまたは携帯電話等が用いられる。ここで、ユーザ端末10のデータ入力手段11は、第1の入力手段として、例えばキーボードまたはタッチパネル等により構成され、利用者のヘルスアセスメントデータを入力することができる。
  表示手段12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、データ入力手段11から入力されたヘルスアセスメントデータ、および健康課題タイプ、ヘルスプラン等を画面上に表示するようになされる。なお、表示手段12には、例えば、CRT(Cathode-Ray Tube)、ELディスプレイ(Electroluminescence display)などを用いてもよい。
  出力手段13は、例えばプリンタ等出力装置である。健康課題タイプ、ヘルスプラン等を紙に印刷し、出力するようになされる。
  健診機関端末20は、データ入力手段21と、表示手段22と、出力手段23とを備え、例えばパーソナルコンピュータ等が用いられる。
  健診機関端末20のデータ入力手段21は、第2の入力手段として、例えばキーボードまたはタッチパネル等により構成され、利用者の個人情報、健診データを入力することができる。
  表示手段22は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、データ入力手段21から入力された利用者の個人情報、健診データ等を画面上に表示するようになされる。なお、表示手段22には、例えば、CRT(Cathode-Ray Tube)、ELディスプレイ(Electroluminescence display)などを用いてもよい。
  出力手段23は、例えばプリンタ等出力装置である。利用者の個人情報、健診データ等を紙に印刷し、出力するようになされる。
  インターネット30は、通信手段としてユーザ端末10、健診機関端末20、データベースサーバ40を相互に接続するようになされる。
  データベースサーバ40は、データベースを格納する記憶手段を備え、さらに、健康課題タイプ生成手段43a、ヘルスプラン生成手段43b、目標値設定手段43c、修正プラン生成手段43dを備える。
  図2は、データベースサーバ40の構成例を示す図である。図2に示すように、データベースサーバ40は、ROM41と、RAM42と、CPU43と、I/F44と、入力手段45と、表示部46と、記憶手段47とから構成されている。
  CPU43は、ROM41に記憶された制御プログラム情報に従って、RAM42をワークエリアとして使用しながら、データベースサーバ40の全体の動作を制御する。
  また、CPU43は、健康課題タイプ生成手段43a、ヘルスプラン生成手段43b、目標値設定手段43c、および修正プラン生成手段43dとして機能する。例えば、入力されたデータに基づいて、健康課題タイプデータベース43aに照合して、利用者に対して健康課題タイプを生成する。また、得られた健康課題タイプに基づいて、モデルプランデータベース47bを検索し、利用者の健康状態に対応したヘルスプランを生成する。また、生成したヘルスプランに基づいて目標値を設定する。また、目標値を実行するには無理がある場合、または他の原因により目標値を変更する必要がある場合、修正プラン生成手段43dにより修正プランを生成する。
  記憶手段47は、健康課題タイプデータベース43a、モデルプランデータベース43b、修正ヘルスプランデータベース43cを格納している。健康課題タイプデータベース43aには、ヘルスアセスメントデータと健診データの組み合わせパターンが記憶されている。モデルプランデータベース43bには、健康課題タイプ毎に食事、運動、サプリメント等の情報が登録されている。修正ヘルスプランデータベース43cには、目標値に対する修正プランの情報が登録されている。
  続いて、図面を参照しながら、健康目標管理システム100の動作について説明する。図3は、健康目標管理システム100の動作例を示すフローチャートである。
  予め健診機関にて健診を行う。そして、ヘルスアセスメントデータを取得する。例えば利用者に問診票、質問票で健康関心度、食事バランス等情報を質問し、さらに健診データに対して標準偏差を求めることで利用者の個人別のヘルスアセスメントデータを取得する。図4は、ヘルスアセスメントデータの例を示す図である。図4に示すように、ヘルスアセスメントデータは、第1群(健康関心度)、第2群(食事バランス)、第3群(健診結果)の部分を有している。第1群(健康関心度)と第2群(食事バランス)は利用者に問診票、質問票で質問し、利用者の回答(YESの場合)に基づいて各項目に所定の値を付与する。また、第3群(健診結果)は、各健診項目に対して、図4中の式を用いて標準偏差を算出し、標準偏差に基づいて所定の値を付与するものである。
  健康目標管理システム100を利用する際に、まず、図3に示すフローチャートのステップS11で、データ入力を行う。この例では、第1の入力手段としてのユーザ端末10でヘルスアセスメントデータを入力する。図5は、ヘルスアセスメントデータ入力画面の表示例を示す図である。図5に示すように、画面上に問診票が表示されている。利用者はこの画面で各項目を選択することにより、所定の値を入力される。
  また、第2の入力手段としての健診機関端末20で利用者の個人情報、健診データを入力する。図6は、利用者の個人情報、健診データ入力画面の表示例を示す図である。図6に示すように、裏の画面は健診データの入力画面である。また前の画面は健診データのグラフ表示画面である。
  次に、ステップS12で、健康課題タイプを生成する。この場合、入力されたデータに基づいて、健康課題タイプデータベース43aに照合して、利用者に対して健康課題タイプを生成する。図7は、健康課題タイプの表示例を示す図である。この例では、健康課題タイプ番号は「No.1」であり、健康課題タイプ名称は、「健康課題タイプA1(単身型)」であるものが表示されている。また、画面下部にはアセスメント結果のグラフと、検査結果のグラフとが表示されている。
  また、図8は、健康課題タイプデータベース43aに照合する際の健康課題タイプマスタの表示例である。ここで、例えば同年代の平均データに対する利用者自己のデータとの比較を行う。または同じ会社、同じ都市等のデータに対する利用者自己のデータとの比較を行う。
  次に、ステップS13で、ヘルスプランを生成する。ここで、ステップS12で得られた健康課題タイプに基づいて、モデルプランデータベース47bを検索し、利用者の健康状態に対応したヘルスプランを生成する。図9は、ヘルスプランの表示画面を示す図である。図9中の(a)は、健康課題のヘルスプランの画面である。図9中の(b)は、運動に関するプラン内容の表示画面である。図9中の(c)は、食事に関するプラン内容の表示画面である。図9中の(d)は、サプリメントに関するプラン内容の表示画面である。図9に示すように、運動、食事、サプリメントに対してヘルスプランが得られる。また、各項目に対してアドバイスが表示されている。例えば、コレステロールが高い課題に対して、料理の面で魚料理を中心、野菜を多めに摂取することをアドバイスし、また、運動の面で1日に1時間の運動を行うことをアドバイスする。
  そして、ステップS14で、目標値を設定する。この場合、ステップS13で生成したヘルスプランに基づいて目標値を設定する(設定画面の表示例は、図10参照)。この目標値を実行するには無理がある場合、または他の原因により目標値を変更する必要がある場合、次のステップS15で、修正プランを生成する。ここで、目標値を変更した後に、修正プランデータベース47cを検索し、修正プランを生成する。図11は、修正プランの表示例を示す図である。図11に示すように、運動、食事、サプリメント項目を選択して修正プランの内容を表示することができる。
  最後に、ステップS16で、修正プランを出力する。修正プランが出力された後、動作を終了する。
  このように本実施の形態においては、健康目標管理システム100は、ユーザ端末10と、健診機関端末20と、インターネット30と、データベースサーバ40とを備え、データベースサーバ40は、健康課題タイプ生成手段43a、ヘルスプラン生成手段43b、目標値設定手段43c、修正プラン生成手段43dを有し、また、健康課題タイプデータベース43a、モデルプランデータベース43b、修正ヘルスプランデータベース43cを格納している。利用する際に、入力された個人情報、健診データとヘルスアセスメントデータに基づいて、各利用者に対して適切なヘルスプランを生成するようになされる。
  これにより、健診結果とヘルスアセスメントの統合分析により利用者毎により正確な健康評価を行うことができると共に、利用者に対して適切な健康増進計画を立案することができる。その結果、利用者の健康増進を図ることができる。
  図12は、健康目標管理システム100を用いた応用システムの一例を示す図である。図12に示すように、応用システム101は、ユーザ端末10と、健診機関端末20と、インターネット30と、データベースサーバ40と、健康増進支援企業端末50と、専門家端末60と、企業・団体端末70とから構成されている。
  健康増進支援企業端末50は、健康増進用品販売事業者が健康増進用品およびサービス情報を提供するために利用される。専門家端末60は、専門家が健康課題タイプに適合する健康支援情報を評価し、アドバイスするために利用される。また、企業・団体端末70は企業・団体(健保)等が健診機関からのヘルスプランを受診者に紹介する機能を有する。
  図13は、応用システム101の動作例を示すフローチャートである。図13に示すように、
  受診者(利用者)T1は、健診施設で健診を受ける(S21)。同時にアセスメントを行う(S22)。次に、健診施設T3は、ヘルスプランを立案し(S23)、そして、ヘルスプランをプロバイダ(データベースサーバ40)T4へ送信する(S24)。次に、プロバイダT4は、送信されるデータを受信する(S25)。そして、健康課題タイプに適合する健康増進情報の検索を行い、受診者T1に対応した健康課題タイプを生成し、さらにヘルスプランを生成して受診者T1に提供する(S26)。なお、健診施設T3は、企業・団体T2に対してハイリスクグループ報告を行う(S27)。
  また、健康増進支援企業T5は健康支援情報をプロバイダT4へ登録する(S28)。次に、健康支援用品を受診者T1に提供する(S29)。
  また、専門家グループT6は、健康課題タイプに適合する健康支援情報を評価する(S30)。
  そして、受診者T1は提供されるサービスに対して評価を行う(S31)。また、次回の健康診断を行う(S32)。次に、健診施設T3は、受診者T1に対して健康増進の評価を行う(S33)。次に、健診データ、アセスメントの解析統計データをプロバイダ(データベースサーバ40)T4へ送信する(S34)。
  また、プロバイダT4は、企業・団体T2および健診施設T3との間にモニタリングを行う(S35)。また、受診者毎にマイヘルスカルテを保存する(S36)。
  なお、専門家グループT6は、企業・団体T2からEBH(根拠に基づく健康作り)データ収集し(S37)、EBH評価を行う(S38)
  このように、応用システム101において、健診結果とヘルスアセスメントの統合分析により利用者毎により正確な健康評価を行うことができると共に、利用者に対して適切な健康増進計画を立案することができる。また、健康課題タイプに適合する健康増進商品・サービス情報の検索を行うことができる。さらに、健康支援サービスに対して評価を行うことができる。
  なお、上述実施の形態においては、第1の入力手段はユーザ端末10に設け、第2の入力手段は検診機関端末20に設けたものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の入力手段と第2の入力手段は同一端末に設けてもよい。
  また、上述実施の形態において、健康目標管理システム100は、通信ネットワークとしてインターネット30を用いたものであるが、これに限定されるものではない。他の通信手段を用いてもよい。
  また、上述実施の形態において、ヘルスプランの内容には、運動、食事、サプリメントの項目を設けたが、これに限定されるものではない。他の健康増進に関する項目を設けてもよい。
  また、上述実施の形態において、個人情報保護の観点から、健診機関からのデータは、健康課題タイプデータ、属性データ(健診機関コード、企業団体コード、職域コード、性別コード、年齢階層別コード)などすべて暗号コードとして送信するようにしてもよい。また、氏名、メールアドレスは、別ファイルとして分散管理することができる。
  10・・・ユーザ端末、11,21,45・・・入力手段、12,22・・・表示手段、13,23・・・出力手段、30・・・インターネット、40・・・データベースサーバ、41・・・ROM、42・・・RAM、43・・・CPU、43a・・・健康タイプ生成手段、43b・・・ヘルスプラン生成手段、43c・・・目標値設定手段、43d・・・修正プラン生成手段、44・・・I/F、46・・・表示部、47・・・記憶手段、47a・・・健康課題タイプデータベース、47b・・・モデルプランデータベース、47c・・・修正ヘルスプランデータベース、50・・・健康増進支援企業端末、60・・・専門家端末、70・・・企業・団体端末、100・・・健康目標管理システム、101・・・応用システム