【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばファーストフードなどの各種店舗に設置される調理品販売・保温用の食品加熱保温器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ファーストフードなどにおける調理品の販売においては、各商品ごとにそれぞれの容器（販売機）が用いられており、数種類の商品を同時に販売する場合には、設置場所を多く必要とするなどの不都合があった。こうした問題に対処するには、例えば特許文献１に開示されるように、蒸し室である箱状の筐体内に棚を上下方向に多段配置し、蒸気制御弁を開閉制御しながら筐体内に蒸気を導入することで、棚に載置される食品の加熱や保温を行う食品加熱温蔵器を利用した販売形態が普及してきている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平９−９８８８９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
こうした従来の中華まんや肉まん等の販売機では、上部にガラス等で覆われた筐体としてのショウケースを設ける一方で、この筐体の下部に有底状の蒸気を発生する気化容器や、気化容器を加熱する加熱手段や、気化容器に水を導入する水タンクなどを配置しており、水タンクから気化容器に至る流路がパイプで連通開口している。この方式では、水タンクに給水すると連通したパイプを通って気化容器に水が流入し、加熱手段により気化容器を加熱することで、気化容器内から蒸気を発生させ、上部のショウケース内を蒸すものである。
【０００５】
しかし、水タンクおよび気化容器は、筐体の下部にある基台内にいずれも固定されており、水タンクへの給水や機体内部の清掃がやり難いという問題があった。また、気化容器内部にはスケールが発生し易く、固定式であるが為に清掃がし難い。したがって、汚れがひどい場合であっても気化容器の交換が出来ないなど、食品を販売する上で最も重要な衛生面の保持が困難という問題もあった。
【０００６】
さらに、上述した固定タンク式では、水タンクと気化容器の水位が同じになることから、気化容器への初期の開始から蒸気が発生するまでの時間が長くかかっていた。
【０００７】
また、加熱手段による電磁誘導加熱により気化容器を加熱する方式の食品加熱保温器も知られているが、水タンクが加熱手段と共に筐体の下方に位置しているので、水量確保が困難で充分なタンク容量が確保できない。しかも、水タンクの形状が複雑になり、清掃が困難という問題もあった。
【０００８】
さらに、商品を陳列するショウケースの下部に気化容器や加熱手段などの蒸気発生手段と加熱手段が配置されることから、これらの機構部品の配置部分によってショウケースの位置が高くなる。一方、食品加熱保温器は多くの場合、設置カウンターの上に置かれることから、ショウケースの位置が高くなると、子供や身長の低い人にはショウケース内部が見え難くなるという問題もあった。
【０００９】
筐体内に多種類の食材を陳列して販売する場合は、食材により適する湿度が異なるため、湿度調整が必要になるという課題がある。その上、食材には水分が含まれており、加熱や保温を行う過程において食材から水分が蒸発し、筐体内面のガラス面に結露してガラスに曇りが生じるという問題もあった。
【００１０】
また、惣菜などの調理食品を販売する場合、暖かいまま保温して販売する必要があるが、暖かい食品は食品内部から水蒸気を発生してガラスを曇らせてしまうという問題があるし、一定の湿度に管理して保温しないと乾燥し過ぎたり、からっとせず、食味を損ねてしまうという問題もある。
【００１１】
さらに、中華まん等の販売機として一般に知られた蒸し器などでは、取扱う商品の販売時期が冬場などの気温の低い時期に限定され、通年販売される商品は少ない。したがって、商品販売時期以外の期間は、これら販売機等を倉庫等に保管しなければならず、場所と費用と手数がかかっていた。
【００１２】
また、同一のショウケース内であっても、食品の保管展示位置によって湿度差が生じる。特にコロッケ等の水分が多い食材は、乾燥した雰囲気内にあるほうがサク味感が向上するが、フランクフルト等は逆に適度な水分があったほうが食味が向上する。しかし、ショウケース内部の空気は流通がないため、水分の多い食材の近傍は高湿度になり、逆に水分の少ない食材の周囲は低湿度となる傾向がある。このような状態で商品を展示販売すると、食材が長持ちしないだけでなく、食味を損ねてしまうという問題がある。
【００１３】
また従来、蒸し器として中華まんや肉まん等を陳列販売するショウケースは、下部に蒸気発生装置やタンクとしての水タンク等を備えており、この方式で排水作業を行なう場合は、蒸気発生手段の内部にある水と、水タンク内部の水を全部排水しなければ、その後のショーケース内の掃除ができないという問題があった。
【００１４】
また、蒸気発生装置の加熱槽のみを取り出して掃除するものも提案されているが、庫内に付着した結露水を加熱槽内に回収するのが困難なうえに、加熱槽以外の庫内を掃除した排水を簡便に行うために専用のドレンパイプが必要になる。一方、水タンクについても掃除は必要であり、水タンクに別のドレンパイプが必要になる結果、ショーケース下部における配管が複雑化していた。
【００１５】
従来、この種の食品加熱保温器のショウケースは、食材を陳列するための筐体の外郭部材として、この外郭部材の少なくとも前面と側面を透明部材であるガラスで構成したものが主流である。また、多くの場合、ガラスは一重ガラスを用いているが、保温機能を備えたショウケースでは、断熱性を高めるために複層（２重）ガラスを用いている。しかし、複層ガラスを用いた場合、内外のガラス面を一定の間隔をもって一体化する必要があることから、複層ガラスの端部にはスペーサのような間隔保持部材が必要になる。その結果、異なる面の接合部には各面のガラス端面が集中し、ショウケースの内部が見え難くなるという問題があった。
【００１６】
また、異なる面をなす二重ガラスの端部どうしを接合する場合、一方の二重ガラスの端面を他方の二重ガラスの内側面端部に接合することになり、位置決めが困難であると共に十分な接合強度を得ることができない。特に二重ガラスの端面は接着剤により不均一な断面形状となっているため、外部に露出する他方の二重ガラスの端面には、特別な処理を施さなければならず、接合作業の困難さが伴っていた。
【００１７】
また、多種類の食材を同一機器を用いて販売する場合、食材により適する湿度が異なることから、湿度調整のための管理が必要になる。そこで、筐体内部の湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサを装着する必要がある。しかし、湿度センサを筐体内の高温，高湿度環境中に通電状態で晒しておくと、湿度センサの寿命が短くなるという問題がある。さらに、湿度センサが故障すると蒸気発生装置の運転が停止してしまい、商品の販売もできなくなるという支障を生じていた。
【００１８】
さらに従来は、庫内すなわち筐体内部における温度制御や湿度制御に当たっては、目標温度若しくは目標湿度に達したら、あるいは温度若しくは湿度の切替わり点に達したら、加熱ヒータや加湿ヒータのオン・オフを切換える方法では、温度や湿度が上昇して行く過程での立ち上がり時に、目標温度を超えて筐体内部の実際の温度や湿度がオーバーシュートしたり、目標温度または目標湿度を維持するに当たり、この目標温度または目標湿度に対しプラス方向とマイナス方向の偏差が大きく、単純なオン・オフ制御では目標温度または目標湿度を一定に保持できない不具合があった。
【００１９】
本発明は、上述した各問題点を解決しようとするもので、タンクの給水や清掃をやり易くできると共に、蒸気発生までの時間を大幅に短縮できる食品加熱保温器を提供することを第１の目的とする。
【００２０】
本発明の第２の目的は、簡単な構造で筐体の外郭内面の曇りを防止できる食品加熱保温器を提供することにある。
【００２１】
本発明の第３の目的は、特別な除湿機能を付加しなくても、筐体内部の温度と湿度を均一にでき、かつ透明部材面の曇りを防止できる食品加熱保温器を提供することにある。
【００２２】
本発明の第４の目的は、蒸気装置内の水とタンク内の水を夫々別々に排水できるようにして、清掃性を向上させた食品加熱保温器を提供することにある。
【００２３】
また本発明の第５の目的は、筐体内部に結露した水を確実に回収できるとともに、筐体下部の清掃性を向上させた食品加熱保温器を提供することにある。
【００２４】
また本発明の第６の目的は、筐体の外郭部材の接合作業を大幅に改善できる食品加熱保温器を提供することにある。
【００２５】
また本発明の第７の目的は、湿度検出手段が故障しても一定条件下で運転を継続可能な食品加熱保温器を提供することにある。
【００２６】
また本発明の第８の目的は、目標の温度や湿度に対するオーバーシュートや偏差が少ない食品加熱保温器を提供することにある。
【００２７】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項１の食品加熱保温器では、気化容器に水を供給するタンクをいわゆるカートリッジ式の着脱自在な構造としたことから、タンクを機器から外せば、タンクへの給水が簡易になり、タンク自体の清掃を容易に行うことができる。また、従来の固定タンク式に比べ気化容器内の水量を容易にコントロールできることから、運転開始から蒸気発生までの時間を短縮することができる。
【００２８】
本発明における請求項２の食品加熱保温器では、タンクを筐体の上部に設置したことから、給水対象である気化容器までの落差が大きくなり、気化容器内に確実に給水することが可能となる。また、筐体下部にタンクを配置する必要がなくなることから、筐体下部における部品配置の自由度が増大する。その結果、筐体下部の機器配置に必要なスペースが減少し、商品を展示するショウケース部分の位置を低くすることができ、子供や身長の低い人でもショウケース内部が見易くなる。
【００２９】
本発明における請求項３の食品加熱保温器では、筐体の外郭をなす部材に設けた貫通穴を通じて、筐体の内部と外気とが流通することができ、簡単な構造でありながら、筐体の外郭内面の曇りを防止できる。
【００３０】
本発明における請求項４の食品加熱保温器では、筐体の外郭をなす複数の部材間の隙間を利用して貫通穴を形成したことから、わざわざ筐体の外郭をなす部材に穴を開けなくても、より簡単な構造で筐体の外郭内面の曇りを防止できる。
【００３１】
本発明における請求項５の食品加熱保温器では、貫通穴の開口面積を調節できることから、筐体内部に陳列する商品の種類や量に応じてきめ細かな湿度調節を行うことができる。
【００３２】
本発明における請求項６の食品加熱保温器では、蒸気装置による蒸し器と、保温装置による保温器の機能を同一の機器に備えており、これらの蒸し器と保温器の機能のいずれかを切替使用できることから、食材の通年販売が可能となる。したがって、機器の稼動率が向上するとともに通年使用が可能となり、オフシーズンに機器を倉庫に保管する必要がなくなる。また、筐体の内部に外気を吸引して、食材を陳列する内部空間の攪拌を行うため、筐体の外郭をなす部材内面の曇りを防止できるし、筐体内部の温度および湿度を均一にすることができる。その上、筐体内部に外気を導入することで、特別な除湿機能を付加せずとも筐体内部の湿度を効果的に低下させることができる。
【００３３】
また、送風手段の送風口近傍にある触媒に、筐体内部の空気の一部が通過するので、これにより筐体内部の消臭を図ることができ、多種類の食材を陳列展示した場合においても、異なる食材に臭いが移るのを防止できる。
【００３４】
本発明における請求項７の食品加熱保温器では、透明部材間の隙間を経由して筐体の内部空間と外気との間の流通路があることから、隙間を通過する空気によって、外側透明部材の表面温度を低下させることができ、安全性が向上する。また、筐体の内部に外気を吸引して、食材を陳列する内部空間の攪拌を行うため、透明部材面の曇りを防止できるし、筐体内部の温度および湿度を均一にできる。さらに、筐体内部に外気を導入することで、特別な除湿機能を付加せずとも筐体内部の湿度を効果的に低下させることができる。
【００３５】
本発明における請求項８の食品加熱保温器では、蒸気装置周辺で暖められた空気が、自然対流によって透明部材間の隙間を通り、この隙間の上部から筐体の内部に流入する。このように、蒸気装置周辺で暖められた空気を効果的に利用して、透明部材面の曇りを防止したり、筐体内部の温度および湿度を均一にすることができる。
【００３６】
本発明における請求項９の食品加熱保温器では、送風手段によって蒸気装置の設置部に設けられた他の発熱部品から熱を奪いつつ、筐体の内部空間に暖められた空気を強制的に送り込むことができるため、筐体の内部空間に空気攪拌用ファンを別途設ける必要がなく、透明部材面の曇りをさらに効果的に防止したり、筐体内部の温度および湿度をより均一にすることができる。さらに、送風手段自体は回転機器であり、耐久故障の対象となる部品が１台で済むことから耐久信頼性が向上する。
【００３７】
本発明における請求項１０の食品加熱保温器では、外気が吹出す開口部の近傍に触媒を配置して、この触媒に筐体内部の空気の一部を通過させるようにしたから、筐体の内部空間における消臭を図ることができ、異なる食品間に臭いが移るのを防止できる。
【００３８】
本発明における請求項１１の食品加熱保温器では、切替弁を切替操作することにより、蒸気装置内の水とタンク内の水を夫々別々に排水することができる。したがって、蒸気装置の内部清掃を行う際、清掃が不必要なタンクの水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。
【００３９】
本発明における請求項１２の食品加熱保温器では、切替コックを手動で切替操作するだけで、蒸気発生装置内の水とタンク内の水を夫々別々に排水することができる。したがって、蒸気発生装置の内部清掃を行う際、清掃が不必要なタンクの水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。
【００４０】
本発明における請求項１３の食品加熱保温器では、送水パイプの連通部分から下流側が水平または給水方向に対し逆流する向きに傾斜するように、パイプが設けられているので、蒸気発生装置の清掃によって発生したゴミがパイプから電磁弁側に流れ込むのを防止でき、タンクからの水が流れ込む給水パイプを衛生的に保つことができる。
【００４１】
本発明における請求項１４の食品加熱保温器では、筐体内部の結露水は、下部板体の傾斜面を流下して、加熱手段の周辺に配置されたリブに突き当って一箇所に集められ、板体の傾斜面に連通する給水部から加熱手段に導かれる。したがって、タンクから加熱手段に給水する給水部を利用して、筐体内部の結露水を確実に加熱手段に回収することができる。また、給水部と結露水の戻り部である傾斜面を連通させたため、凹凸の少ない構造にすることができ、筐体下部における清掃性が向上する。
【００４２】
本発明における請求項１５の食品加熱保温器では、給水部が低い位置にあるので、傾斜面の下端にあるリブに集められた水は、そこから低い位置にある給水部の端部に導かれ、筐体内部の結露水をより確実に加熱手段に回収することができる。
【００４３】
本発明における請求項１６の食品加熱保温器では、加熱槽本体や加熱槽蓋からなる加熱手段の最外周部の外径が、加熱手段の装着部の内径とほぼ同じか、僅かに小さくできていることから、給水部の端部から滴下した水が凹状の装着部に導かれる虞れがなく、筐体内部の結露水をより確実に加熱手段に回収することができる。
【００４４】
本発明における請求項１７の食品加熱保温器では、筐体の外郭部材の内面部と外面部の端面位置をずらすことで、この部材の端部には段差部が設けられているので、他の外郭部材の端部を段差部に突き合わせることにより、この他の外郭部材の接着面がＬ字状に２面にわたって形成され、接着強度を大幅に向上させることができる。また、外郭部材の各端面は、前記段差部によりいずれも外部に直接露出しなくなるため、従来のように端面に特別な処理を施さなくてもよい。しかも、段差部が他の外郭部材の位置決めとなって、接合作業を大幅に改善できる。
【００４５】
本発明における請求項１８の食品加熱保温器では、筐体の側面をなす外郭部材を、所定長さに形成して段差部を設けたことにより、この段差部に筐体の上面をなす他の外郭部材を接触させた状態では、正面から見て左右に位置する接着桟部が、前記段差部を有する外郭部材の外面部だけで細く形成でき、筐体内部の商品がよく見えるようになる。
【００４６】
本発明における請求項１９の食品加熱保温器では、外郭部材の内面部と外面部との間にある保持部材が、マスキング部材によって隠れるために、この外郭部材を通して筐体内部の商品を見るときに、保持部材が見苦しく見えることはない。
【００４７】
本発明における請求項２０の食品加熱保温器では、例えば湿度検出手段が故障した場合であっても、温度検出手段が故障していなければ、この温度検出手段からの検出出力を利用して、引き続き加熱手段の制御などを行なうことが可能なため、一定条件下で運転を継続することができる。
【００４８】
本発明における請求項２１の食品加熱保温器では、運転が継続されていても表示手段により故障していることを知ることができる。したがって、適確な修理に役立てることができる。
【００４９】
本発明における請求項２２の食品加熱保温器では、目標の温度または湿度に近づくに従って、第１の加熱手段や第２の加熱手段の出力を段階的に増加または減少させる制御を行なうことから、目標の温度や湿度に達した時点でのオーバーシュートや偏差が少なくなって、筐体内部を一定温度若しくは一定湿度に保つことができる。
【００５０】
本発明における請求項２３の食品加熱保温器では、温度検出手段の検出温度が目標温度を超えた場合でも、筐体内部の実際の温度が目標温度を維持するように、加熱手段に対する通電が行われる。これにより、目標温度に対するオーバーシュートや偏差はより少なくなり、筐体内部を一層安定した温度に保つことができる。
【００５１】
本発明における請求項２４の食品加熱保温器では、湿度検出手段の検出湿度が目標湿度を超えた場合でも、筐体内部の実際の湿度が目標湿度を維持するように、加熱手段に対する通電が行われる。これにより、目標湿度に対するオーバーシュートや偏差はより少なくなり、筐体内部を一層安定した湿度に保つことができる。
【００５２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における食品加熱保温器の各実施例について、添付図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の各実施例に共通する食品加熱保温器の全体構成を示す外観図である。
【００５３】
同図において、１は略直方体に形成される筐体、２は筐体１の上部開口部を塞ぐ天板で、この天板２の内部には、図示しないが筐体１の内部を上方から照明する照明用蛍光灯が配置される。そして、この照明用蛍光灯を点灯または消灯する切替手段として、筐体１の下部開口部にある基台３の枠４に照明用スイッチ５が設けられる。
【００５４】
食材などの商品を陳列する筐体１は、その側面部を形成する周囲の少なくとも一方向を透明部材であるガラス７で覆われており、上方から見て略Ｕ字状をなすガラス７と、このガラス７の側部開口部に設けられた非透明部材の前板８および左右一対の側板９，９で、筐体１の側面部を略密閉した状態で形成している。さらに、筐体１の上部開口部と下部開口部に、それぞれ上仕切板１０と下仕切板１１を密閉した状態で取付けている。筐体１の前側面部をなす前板８は、周囲に枠体を残した形状で、商品を出し入れする開口部が形成されており、その開口部を密閉状態に覆うべく、周囲にパッキン（図示せず）を備えた扉１４が、ヒンジ１５によって開閉自在に設けられている。なお１６は、ヒンジ１５の反対側に位置して扉１４の一側に設けられた取手で、扉１４を通して筐体１の内部が視認できるように、扉１４は枠部を除く部分に透明部材であるガラス１７が設けられる。
【００５５】
筐体１の下部にある基台３は有底筒状で、側面部の四方向を囲む前記枠４の他に、いずれも図示しないが、底板と脚を設けた構造を有している。そして、前記扉１４と同じ配置面である枠４の前側面には、前記照明スイッチ５と共に、表示機能を兼用した操作部２１，ドレンパイプ２２，ドレンコック２３，水位計２４，本体内に商用電源電圧を供給する電源コード２５などがそれぞれ配置される。
【００５６】
また、蒸し器として使用する場合に、筐体１内に蒸気を送り出す蒸気発生装置として、枠４の内部には、いずれもここでは図示していないが、蒸発皿に相当する加熱容器と、該加熱容器に貯溜する水を加熱して蒸発させる底部ヒータと、加熱容器に水を供給する水タンクが設けられる。それ以外にも、枠４の内部には、各部の動作を制御するための制御装置２９や、加熱容器の上部にあって筐体１の下側から乾燥・加熱を行なうリング状の加熱手段たる底面ヒータ３０などが配置される。
【００５７】
また、筐体１の内部には左右一対の支柱３１が立設しており、この支柱３１の上下方向に並んで複数個のレール３２が各々設けられている。各レール３２は、筐体１の左右内面にそれぞれ向かい合って、前後方向に沿って横たわるように設けられており、個々のレール３２には、棚３５を挿入してレール３２に沿って棚３５がスライド移動できるようになっている。
【００５８】
また、図示していないが、棚３５は商品を載せて陳列するための棚網と、この棚網の下部にあって、棚網に着脱自在な受皿とにより構成され、棚網と受皿を一体にした状態で、筐体１の内部において左右一対のレール３２に着脱可能、かつスライド移動可能に配置される。
【００５９】
３７は温度検出手段に相当する温度センサで、筐体１の内部温度を検出して、制御装置２９にその信号を出力するものである。また、前記支柱３１と側板９により囲まれた上下方向に細長い空間内には、筐体１の内部を加熱する加熱手段となる側面ヒータ３８が左右共にそれぞれ設けられている。
【００６０】
次に、上記構成についてその作用を説明する。基台３の前方に設けられた操作部２１のスイッチ（図示せず）を投入して、加熱保温器としての運転を開始すると、製品下部に配置された底面ヒータ３０が通電され、ガラス７と、扉１４でその開口部が塞がれた前板８と、側板９と、上仕切板１０と、下仕切板１１とにより囲まれた空間（庫内）が加熱保温される。より具体的には、底面ヒータ３０を通電して発熱させると、この底面ヒータ３０の周囲にある空気を加熱し、空気対流を主として筐体１の内部の各部材が加熱される。
【００６１】
一方、支柱３１に沿って設けた側面ヒータ３８も同時に通電され、側面ヒータ３８から熱伝導性の良好な支柱３１の全体に、効率よく熱が伝わる。この熱はさらに同じく熱伝導性の良好な各レール３２へと固着された部材間を速やかに伝わり、レール３２上に位置する各棚３５に熱伝導される。また、温度センサ３７は筐体１内部の庫内温度を検出して、制御装置２９にその検出結果を信号伝達しており、制御装置２９は庫内温度が略一定となるように、底面ヒータ３０や側面ヒータ３８を通断電制御している。
【００６２】
このような状態で商品を陳列するには、先ず取手１６を利用してヒンジ軸１５を回転中心に扉１４を開け、棚３５をレール３２に沿って筐体１の前方に引出す。そして、この引出したままの状態で棚３５上に食品（例えば、コロッケやフランクフルトなど）を載せ、再度レール３２に沿って棚３５を筐体１の内部に収納する。また、他の段にある棚３５にも、同様にして食品（商品）を陳列展示する。
【００６３】
筐体１の内部に陳列された各食品は、透明部材であるガラス７，１７を通して、外部からその状態を常時確認することができる。
【００６４】
さらに、この食品加熱保温器は、いわゆる加熱器や保温器としての機能だけでなく、蒸し器としての機能も選択的に使用可能となっている。すなわち、前記操作部２１の操作ボタン（図示せず）を押して、蒸し器機能を選択すると、底面ヒータ３０や側面ヒータ３８がオフする代わりに、加湿ヒータがオンして、加熱容器内に貯溜した水を加熱蒸発させる。これによって、例えば中華まんなどの蒸し器に適した食材を良好な状態に保管できる。このように、筐体１の下部に蒸気発生装置を設けているので、加熱保温器としてだけではなく、蒸し器として切り替え使用することも可能になり、蒸し器を別に設置する必要がないものである。
【００６５】
次に、本発明の第１実施例について、図２及び図３に基づいて説明する。図２は本実施例による食品加熱保温器の外観図であり、図３は本実施例による食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。図２において、筐体１の上部にある天板２の扉１４側には凹部２ａが設けられていて、この凹部２ａには、タンクとしての貯水手段に相当する水タンク４３が、給水口４３ａを下に向けた状態で着脱可能に設けられる。また、凹部２ａの内底部には、水タンク４３からの水を受けるための受皿４２が設けられている。水タンク４３は着脱自在なカートリッジ式となっており、給水口４３ａに設けた弁体４３ｂにより密閉可能に開閉できるようになっている。
【００６６】
給水口４３ａに対応して設けた受皿４２は、給水口４３ａに螺着する弁体４３ｂを押し上げる突起４２ａを備え、給水口４３ａの下端で定水面を保持する構造となっている。また、受皿４２には電磁弁７５を介して気化容器５７に連通開口した給水パイプ４２ｂが備えられている。さらに、５７は筐体１の下部にあって、筐体１に蒸気を導く有底状の気化容器であり、気化容器５７の底部の一部分は凹状に形成され、この凹部５１ａに対応する部分に、気化容器５７の温度を検出する検出手段としての温度センサ６５を配置して、温度センサ６５の出力信号を前記制御装置２９に送るように構成している。気化容器５７は筐体１の下部に設けた枠４と筐体１の内部とを仕切る下仕切板１１の凹部４０に着脱自在に設置されており、水タンク４３からの水は、電磁弁７５の開弁時において、受皿４２から送水パイプ４２ｂを通して気化容器５７内に導入される。
【００６７】
凹部４０の底部には、気化容器５７を載置するための非磁性体材料からなるトッププレート４５が設けられるとともに、トッププレート４５の下方には、磁性材料からなる気化容器５７を電磁誘導加熱する加熱手段としての誘導加熱装置４６が設けられる。この誘導加熱装置４６は、磁束を発生する加熱コイル４６ａの他に、加熱コイル４６ａから床面側への磁束の発生を防止するフェライト４６ｂと、加熱コイル４６ａを所定形状に配置するコイルベース４６ｃとにより構成され、ここでの制御装置２９は、加熱コイル４６ａに供給する高周波電流を調節する加熱制御手段として配置されている。なお、それ以外の構成は図１に示すものと共通している。
【００６８】
次に本実施例の作用について説明する。水タンク４３に給水口４３ａより給水を行なった後、給水口４３ａに弁体４３ｂを螺着して、上下逆さまの状態で水タンク４３を受皿４２にセットすると、給水口４３ａに取付けられた弁体４３ｂが、突起４２ａにより作動して上方に押し上げられ、受皿４２内に定水面が保持される。この時、給水パイプ４２ｂ内に水が流入し、電磁弁７５で閉止された状態で保持される。次に操作部２１のスイッチ（図示せず）を操作して運転を開始すると、誘導加熱装置４６の加熱コイル４６ａに高周波電流が供給されて気化容器５７が加熱される。ここで、加熱容器５７内に水がない状態では、気化容器５７の底部全体が加熱され、凹部５７ａも同様に温度上昇する。そして、温度センサ４７により凹部５７ａの温度上昇が検出され、加熱容器５７内に水がないことを制御装置２９により判定する。
【００６９】
この判定を受けて、電磁弁７５を一定時間開放すると、給水パイプ４２ｂ内の水が気化容器５７に流入し、受皿４２内の定水面を維持すべく、水タンク４３から受皿４２に自動給水される。このようにして電磁弁７５の開閉動作により気化容器５７内に一定の水が供給され、誘導加熱装置４６による気化容器５７への加熱で、気化容器５７から蒸気を発生させる。
【００７０】
そして、連続的に蒸気を発生すると、気化容器５７内の水は気化して次第に水面が低下し、凹部５７ａが露出する。その結果、露出した凹部５７ａのみが温度上昇することになる。なお、温度センサ４７は凹部５７ａの温度上昇を検出し、電磁弁７５を動作させて自動給水するために供せられる。このようにして、水タンク４３内の水がなくなるまで連続運転することができる。
【００７１】
このような蒸気を発生した状態の庫内の棚３５に中華まんじゅうや肉まん等の商品を陳列展示すると、商品であるまんじゅうをふわふわした状態で販売することができる。また、気化容器５７の掃除を行う場合は、庫内の棚３５を取外した後、気化容器５７を給水パイプ４２ｂからかわすように上方に持ち上げて庫内より取り出す。その後、流し台などで清掃し、再びトッププレート４５上に温度センサ４７が凹部５７ａに一致するようセットする。
【００７２】
以上述べたように、本実施例による食品加熱保温器は、蒸気を発生する気化容器５７と、この気化容器５７を電磁誘導加熱する加熱手段としての誘導加熱装置４６を、筐体１の下部に備えたものにおいて、気化容器５７に水を供給するタンクすなわち水タンク４３を着脱自在に設けている。
【００７３】
この場合、気化容器５７に水を供給する水タンク４３を着脱自在なカートリッジ式としたことから、水タンク４３への給水が簡易になり、水タンク４３自体の清掃も容易に行うことができる。また、従来の固定タンク式に比べ気化容器５７内の水量を容易にコントロールできることから、運転開始から蒸気発生までの時間を短縮することができる。
【００７４】
また本実施例では、水タンク４３を筐体１の上部にある天板２に設置したことから、固定タンク式に比べて給水対象である気化容器５７に対して大きな落差を確保することができ、気化容器５７内に確実に給水することが可能になる。さらに、筐体１の下部にある基台３の内部に水タンク４３を設置する必要がないことから、この部分における部品配置の自由度が増大する。その結果、筐体１の下部の機器配置に必要なスペースが減少し、商品を展示するショウケース部分である筐体１内部の位置を低くすることができ、子供や身長の低い人でもショウケース内部が見易くなる。
【００７５】
次に、本発明の第２実施例について、図４及び図５に基づいて説明する。図４は、本実施例による食品加熱保温器の外観を示す斜視図である。基本構成は図１と概ね同じであるが、筐体１の前面側、即ち食材を出し入れする扉１４側において、筐体１を構成する前板８の例えば上部と下部に、半密閉の筐体１内部と外気を連通するための開口穴５１をそれぞれ設けた点が異なる。これらの貫通穴に相当する開口穴５１の開口面積は、可変手段である開閉蓋５２を左右にスライドすることにより可変にすることができる構造とされている。
【００７６】
なお開閉蓋５２は、操作性を向上するために、前板８の上部にある開口穴５１若しくは下部にある開口穴５１にのみ設けてもよい。また、前板８ではなく扉１４に設けてもよい。
【００７７】
さらに、図４に代わる別な変形例として、図５に示すように、筐体１の外郭部材であるガラス７の下端部に、断面が概ねＵ字状に形成される弾性若しくは硬性の支持部材５３を嵌合させ、この支持部材５３の底下面に突出部５３ａを適宜設けることによって、支持部材５３の底面と下仕切板１１の周囲上面との間に、開口穴５１に代わり隙間となる貫通穴５４を形成してもよい。こうした構造の貫通孔５４は、筐体１の上部において、ガラス７に取付けられた支持部材５３により形成してもよいし、筐体１の上部（または下部）に開口穴５１を設ける一方で、筐体１の下部（または上部）に貫通穴５４を設けてもよい。また、こうした隙間を、筐体１の前面のみならず、側面，背面，上面，下面に設けたり、扉１４に設けてもよい。
【００７８】
次に、本実施例の作用について説明する。操作部２１のスイッチを入れ、加熱保温器としての運転を開始すると、筐体１の下部に設置された底面ヒータ３０によって筐体１の内部が加熱保温される。そして筐体１の内部温度は温度センサ３７からの検出温度に基づき、制御装置２９により一定に保持され、商品の販売がされる。一方、このような状態で商品の販売を続けると商品が減り、例えばコロッケやフランクフルトなどの食材を補充する必要がある。そこで扉１４を開け、棚３５を引出すか若しくは取外して食材を棚３５に載置して、再びレール３２に載せスライドして筐体１の内部に収納する。また、他の段の棚３５にも同様にして食材を補充して陳列する。
【００７９】
陳列された食材が加熱されると、加熱された食材はそれ自体が持った湿気を筐体１の内部に放出する。すると食材の量が多い場合には、蒸気の発生量も多くなり、筐体１の内部の湿度が上昇し、保管に適した湿度範囲を外れる。ここで、筐体１の下側にある開閉蓋５２をスライドして開口穴５１を開状態にすると、この開口穴５１を通して外気が筐体１の内部に流入することになる。そして、この筐体１の内部に流入した空気は、底面ヒータ３０によって発生した上昇気流により、食材を陳列した際に発生する水分を、筐体１の上部にある開口穴５１から筐体１の外部へ排出して、筐体１の内部を適度な湿度に保つことができる。
【００８０】
一方、食材が少ない場合は、逆に開口蓋５２を閉にすると、筐体１内外の蒸気の流通が少なくなり、筐体１の内部から外部への湿気の放出はなくなり、適度な湿度を保つことができる。こうして、開口穴５１の開閉面積を開口蓋５２で可変することで、陳列する食材の量に合せて筐体１内の湿度を調節することができる。
【００８１】
以上のように本実施例では、食材を陳列する一部が透明部材（ガラス７）の筐体１を備えた食品加熱保温器において、筐体１の外郭をなす部材（例えば前板８）の例えば上部と下部に、外気と連通する貫通穴としての開口穴５１を設けている。
【００８２】
こうすると、筐体１の外郭をなす部材の上部と下部に設けた開口穴５１を通じて、筐体１の内部と外気とが流通することができ、簡単な構造でありながら、筐体１内部の湿度を適度に調節して、筐体１の外郭内面であるガラス７の内面の曇りを防止できる。
【００８３】
またこの場合は、開口穴５１の少なくとも一方に、この開口穴５１の大きさである開口面積を可変可能にする可変手段としての開口蓋５２を設けるのが好ましい。すなわち、開口穴５１の開口面積を調節できることから、筐体１内部に陳列する商品の種類や量に応じてきめ細かな湿度調節を行うことができる。
【００８４】
さらに図５に示すように、筐体１の外郭をなす複数の部材（例えば支持部材５３と下仕切板１１）間の隙間により、貫通穴５４を形成してもよい。この場合、筐体１の外郭をなす複数の部材間の隙間を利用して貫通穴５４を形成したことから、わざわざ筐体１の外郭をなす部材に穴を開けなくても、より簡単な構造で筐体１の外郭内面であるガラス７の内面の曇りを防止できる。
【００８５】
本発明の第３実施例について、図６及び図７に基づいて説明する。図６は本実施例による食品加熱保温器の外観図で、図７は側方から見た縦断面図である。基本構成は図１と同じであり、異なる点は、筐体１の外郭部材である前板８の上部に、筐体１の内部空気を排出する排気口８ｂが設けられていることである。またそれに伴って、上仕切板１０には送風口１０ａに開口した送風機５５が配置されており、その外周を天板２で覆ってある。天板２には吸気口２ａが設けられており、吸気口２ａから送風機５５を通過して筐体２の内部に開口した送風口１０に至る一連の送風経路が形成される。すなわち送風機５５を運転すると、吸気口２ａから天板２の内部に外気が吸引され、この空気が送風機５５から送風口１０ａを通過して、筐体２の内部に送り出されるようになっている。
【００８６】
下仕切板１１の下方にある基台３は、側部４方向を囲う枠４と、底部開口部を覆う底板５９により構成される。なお、６０は脚である。扉１４の配置面下方の枠４の内部には、前記操作部２１や図示しない電源コードなどが夫々配置されると共に、枠４の内部にはその他に、蒸気を筐体１の内部に導入する気化容器５７およびこの気化容器５７を加熱する加熱手段たるヒータ５８からなる蒸気発生装置と、気化容器５７に水を供給するタンクとしての水タンク４３と、制御装置２９等が配置されている。
【００８７】
５０は、筐体１内の温度および湿度を検出する温度検出手段と湿度検出手段を兼用した温度・湿度センサであり、ここでは棚３５を設置した筐体１の内部空間の温度と湿度を検出して、制御装置２９に信号を出力している。また本実施例では、送風口１０ａの近傍に脱臭作用を有する光消臭触媒５６を配置しており、送風機５５から送風される外気と庫内の空気が同時に光消臭触媒５６を通過する構造となっている。それ以外の構成は、図１に示すものと共通している。
【００８８】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の食品加熱保温器も、低湿度保温庫として使用できるだけではなく、蒸し器としても使用可能な複合機としての機能を備えている。まず、低湿度保温庫として使用する場合について説明すると、操作部２１のスイッチ（図示せず）を操作して運転を開始すると、底面ヒータ３０が通電して、底面ヒータ３０の周囲にある空気を加熱し、空気対流を主として筐体１の内部の各部材が加熱されると共に、支柱３１に沿って設けた側面ヒータ３８が通電され、支柱３１からレール３２を介して棚３５へ熱が伝わって、筐体１の内部空間、即ち庫内が加熱保温される。また、庫内の温度は温度・湿度センサ５０から制御装置２９に信号伝達され、筐体１の内部は一定の温度に管理される。このように、筐体１内の食材を加熱保温する保温装置として、ここでは底面ヒータ３０と側面ヒータ３８が設けられている。
【００８９】
このような状態で扉１４を開け、レール３２から棚３５を引出すか若しくは取り外した状態で、食材である例えばコロッケやフランクフルト等を載せ、再びレール３２上をスライドして収納する。また、他の段の棚３５にも同様に食材を陳列展示する。この状態で食材が低湿度で保温保管される。
【００９０】
一方、送風機５５を運転すると、吸入口２ａから外気が吸入され、送風口１０ａより庫内に送風される。送風された風の流速で庫内の空気も同時に吸引され、これらの空気が光消臭触媒５６を通過して庫内を循環する。こうして、庫内を循環する空気は光消臭触媒５６により脱臭されながら、その一部が排気口８ｂを通って外部に排出され、筐体１内部の温度や湿度が均一化される。
【００９１】
なお、庫内の温度や湿度は、操作部２１に配置されたスイッチ（図示せず）で夫々任意に設定および変更が可能で、温度・湿度センサ５０からの検出温度や検出湿度が設定温度や設定湿度に一致するように、制御装置２９によりヒータ５８を制御して、筐体１内部の湿度管理を行っている。
【００９２】
一方、蒸し器として使用する場合、切替手段である前記操作部２１のスイッチを切替えて、蒸気発生装置を構成するヒータ５８を通電し、加熱容器５７を加熱して庫内に蒸気を充満させる。ここで送風機５５の回転を制御して、前記保温庫として使用したときと同等又はそれよりも低速で送風機５５を運転すると、庫内に充満した蒸気がゆっくりと対流する。
【００９３】
庫内に外気を吹出す送風口１０ａの周囲には、結露によって生じた水滴が付着するが、この送風口１０ａは下方に向かって開口しているため、天板２の内部から空気が送風されて蒸気が侵入できない。そのため、水滴は自重で下方の筐体１内部に滴下し、送風機５５側には侵入しない。
【００９４】
以上述べたように本実施例の食品加熱保温器では、食材を陳列する一部が透明部材（ガラス７）の筐体１と、筐体１に蒸気を導入する蒸気装置である加熱容器５７およびヒータ５８とを備えた食品加熱保温器において、筐体１内を加熱保温する保温装置（底面ヒータ３０および側面ヒータ３８）と蒸気発生装置の機能を切替え可能とする切替手段（操作部２１のスイッチ）と、外気を吸引して送風口１０ａより筐体１内に送風する送風手段としての送風機５５とを備え、送風機５５を筐体１の上部に配置して、この送風口１０ａを筐体１内の下方に向けて開口させ、送風口１０ａの近傍に触媒である光消臭触媒５６を配置している。
【００９５】
この場合、蒸気装置による蒸し器と、保温装置による保温器の機能を同一の機器に備えており、これらの蒸し器と保温器の機能のいずれかを、操作部２１のスイッチにより切替使用できることから、食材の通年販売が可能となる。したがって、機器の稼動率が向上するとともに通年使用が可能となり、オフシーズンに機器を倉庫に保管する必要がなくなる。また、筐体１の内部に外気を吸引して、食材を陳列する筐体１の内部空間の攪拌を行うため、透明部材であるガラス７の内面の曇りを防止できるし、筐体１内部の温度および湿度を均一にすることができる。その上、筐体１内部に外気を導入することで、特別な除湿機能を付加せずとも筐体１内部の湿度を効果的に低下させることができる。
【００９６】
また、筐体１の上部に送風機５５を配置し、かつ筐体１内の下方に向けて送風口１０ａを開口させたことから、送風口１０ａから送風機５５側に蒸気は侵入できず、特別に気密保持に配慮しなくても、送風機５５側への水滴の滴下や侵入を防止することができる。さらに、送風機５５の吹出口１０ａ近傍にある光消臭触媒５６に、筐体１内部の空気の一部が通過するので、これにより筐体１内部の消臭を図ることができ、多種類の食材を陳列展示した場合においても、異なる食材に臭いが移るのを防止できる。
【００９７】
次に、本発明の第４実施例について、図８及び図９に基づいて説明する。図８は本実施例による食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。また、図９は筐体１の側壁を構成する複層ガラスの上端構造を示す斜視図である。
【００９８】
図９に示すように、本実施例において、筐体１の外郭をなすガラス７は、筐体１の内部に面する内面部としての内面ガラス７０ａと、外気に面する外面部としての外面ガラス７０ｂとからなる複層の透明部材により構成される。ここでは、２枚の内面ガラス７０ａおよび外面ガラス７０ｂによりガラス７を構成しているが、３枚以上の透明部材であってもよい。複層のガラス７は、上方から見ると略Ｕ字形状をなしている。内面ガラス７０ａと外面ガラス７０ｂの周囲は、上端および下端において一部のみ上開口部７ａと下開口部７ｂを残して充填剤６４で充填されており、この充填剤６４によって内面ガラス７０ａと外面ガラス７０ｂとの間に隙間７ｃが形成されている。
【００９９】
また、図８に示すように、複層ガラス７の上端は上仕切板１０により、下端は下仕切板１１によって夫々密閉構成されている。前記ガラス７の下開口部７ｂは下仕切板１１に設けられた連通穴１１ａに接続して、蒸気発生装置を構成する加熱容器５７の加外周囲の空気に連通開口している。一方、ガラス７の上開口部７ａは、上仕切板１０によって半密閉状態に開口しており、この上開口部７ａに連通して上仕切板１０に設けた送風口１０ａが、筐体１の内部に向けて下向きに開口している。上開口部７ａおよび下開口部７ｂを除くガラス７の他の上下端面は、上仕切板１０と下仕切板１１によって概ね密閉されている。また、扉１４の上部に位置して、前板８には筐体１の内部空気を排出するための外気に連通開口した排気口８ｂが設けられている。
【０１００】
天板２の下面開口を塞ぐ上仕切板１０には照明窓１０ａが開口形成されており、この照明窓１０ａを覆うようにして半透明ガラス６２が気密を保持して配置される。さらに半透明ガラス６２の上部には、照明用光源６１が配置され、それらの外周を天板２で覆ってある。下仕切板１１の下方にある基台３は、側部４方向を囲う枠４と、底部をなす底板５９とにより構成される。なお、６０は脚である。扉１４を配置した面の下方に位置して、枠４内には前記第３実施例と同じく加熱容器５７およびヒータ５８からなる蒸気発生装置や、制御装置２９などが設けられている。その他、枠４内には、後述する送風機６３が配置されている。
【０１０１】
また、ここで図示していない温度・湿度センサは、庫内の温度および湿度を検出して信号を制御装置２９に出力している。制御装置２９の近傍には、制御素子の発熱を冷却する冷却ファンとしての送風機６３が配置されている。また底板５９には、送風機６３に対向してスリット状の吸気口５９ａが開口し、制御装置２９を隔てた側に排気口となる開口部５９ｂが位置している。
【０１０２】
光消臭触媒５６は前記送風口１０ａの近傍に配置してあり、送風機６３から内面ガラス７０ａと外面ガラス７０ｂとの間の隙間７ｃを経由して送風される外気と、庫内の空気が、光消臭触媒５６に同時に通過する構造となっている。
【０１０３】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の食品加熱保温器も、第１実施例や第３実施例で説明した通り、低湿度保温庫として使用できるだけではなく、蒸し器としても使用可能な複合機としての機能を備えている。
【０１０４】
低湿度保温庫として使用する場合について、制御装置２９において一乃至複数の発熱素子から発生した熱は、送風機６３を運転することによって、底板５９に設けられた吸入口５９ａから吸入された外気により冷却される。そして、制御装置２９への冷却によって生じた暖かい空気は、その一部が底板５９に設けられた排気口５９ｂから機外に直接排出される。また、制御装置２９の冷却により暖められた空気の一部は上昇気流により、下仕切板１１の連通穴１１ａから、ガラス７の隙間７ｃを通過して、上開口部７ａに連通した送風口１０ａから半密閉空間である庫内に流入する。庫内の空気は、この流入した空気の流速により同時に吸引攪拌され、光消臭触媒５６を通過して庫内を循環する。したがって、庫内の空気は循環して、光消臭触媒５６により脱臭されながら温度・湿度の均一化がなされ、その一部が筐体１の外郭部材を構成する前板８に設けられた排気口８ｂから庫外に排出される。
【０１０５】
また、蒸し器として使用する場合、切替手段である前記操作部２１のスイッチを切替えて、蒸気発生装置を構成するヒータ５８を通電し、加熱容器５７を加熱して庫内に蒸気を充満させる。ここで送風機６３の回転を制御して、前記保温庫として使用したときと同等又はそれよりも低速で送風機６３を運転すると、庫内に充満した蒸気がゆっくりと対流する。
【０１０６】
以上述べたように本実施例の食品加熱保温器は、食品を陳列する一部が透明部材（ガラス７）の筐体１と、筐体１に蒸気を導入する蒸気装置（加熱容器５７およびヒータ５８）とを備えたものにおいて、複数枚の透明部材（内面ガラス７０ａおよび外面ガラス７０ｂ）間に隙間７ｃを形成し、この隙間７ｃの上部を筐体１の内部空間に開口して、筐体１の内部に外気を流入させる流通路を形成している。
【０１０７】
この場合、内面ガラス７０ａおよび外面ガラス７０ｂの間の隙間７ｃを経由して筐体１の内部空間と外気との間に流通路があることから、隙間７ｃを通過する空気によって、外側透明部材である外面ガラス７０ｂの表面温度を低下させることができ、安全性が向上する。また、筐体１の内部に外気を吸引して、食材を陳列する内部空間の攪拌を行うため、ガラス７の特に内面ガラス７０ａの内面の曇りを防止できるし、筐体１内部の温度や湿度を均一にできる。さらに、筐体１の内部空間への空気流入口である送風口１０ａを上部に配置したことで、特別に気密保持に配慮しなくとも水滴の滴下や侵入を防止することができる。その上、筐体１内部に外気を導入することで、特別な除湿機能を付加せずとも筐体１内部の湿度を効果的に低下させることができる。
【０１０８】
そして、特に本実施例では、枠４内に形成される蒸気発生装置の設置空間すなわち設置部に隙間７ｃの下部を連通させている。
【０１０９】
この場合、蒸気発生装置周辺で暖められた空気が、自然対流によって内面ガラス７０ａおよび外面ガラス７０ｂの間の隙間７ｃを通り、この隙間７ｃの上部から筐体１の内部に流入する。このように、蒸気発生装置周辺で暖められた空気を効果的に利用して、ガラス７の特に内面ガラス７０ａの内面の曇りを防止したり、筐体１内部の温度および湿度を均一にすることができる。
【０１１０】
また、特に本実施例では、枠４内の設置空間に送風機６３を配置し、この設置空間から隙間７ｃを通って筐体１の内部空間に強制送風する風路を形成している。これにより、送風機６３によって蒸気発生装置の設置空間に設けられた他の発熱部品から熱を奪いつつ、筐体１の内部空間に暖められた空気を強制的に送り込むことができるため、筐体１の内部空間に空気攪拌用ファンを別途設ける必要がなく、ガラス７の内面の曇りをさらに効果的に防止したり、筐体１内部の温度および湿度をより均一にすることができる。さらに、送風機６３自体は回転機器であり、耐久故障の対象となる部品が１台で済むことから耐久信頼性が向上する。
【０１１１】
さらに本実施例では、隙間７ｃの上部にある開口部としての上開口部７ａの近傍に、触媒である光消臭触媒５６を配置している。これにより、外気が吹出す上開口部７ａの近傍に光消臭触媒５６を配置して、この光消臭触媒５６に筐体１内部の空気の一部を通過させるようにしたから、筐体１の内部空間における消臭を図ることができ、異なる食品間に臭いが移るのを防止できる。
【０１１２】
次に、本発明の第５実施例について、図１０に基づいて説明する。この図１０は、本実施例による食品加熱保温器の縦断面を示す略図である。同図において２は天板であり、内部に第４実施例と同様な照明装置６１が配置されており、図１に示す照明スイッチ５によりオン・オフ可能になっている。
【０１１３】
ガラス７は上方より見ると略Ｕ字形状をなしており、筐体１の上部および下部は、上仕切板１０と下仕切板１１とにより密閉され、筐体１の前側に形成される開口部側は、扉１４で略密閉構造にされている。また、筐体の下方にある基台３は、側部４方向を囲う枠４と、底部をなす底板５９とにより構成され、底板５９より下方には複数の脚６０が設けられる。その他、枠４の内部には、下仕切板１１の略中央にある開口部に蒸気発生装置である有底状の気化容器５７が配置され、さらにこの気化容器５７を加熱するヒータ５８が、加熱容器５７の底部に配置されている。
【０１１４】
上仕切板１０の上部に位置する天板２の内部には受皿４２が配置されており、この受皿４２に給水口４３ａを備えた水タンク４３が上下逆さまの状態で配置される。水タンク４３は着脱自在なカートリッジ式となっており、給水口４３ａに設けた弁体４３ｂにより密閉可能に開閉できる。また、給水口４３ａに対応して設けた受皿４２は、給水口４３ａに螺着する弁体４３ｂを押し上げる突起４２ａを備え、給水口４３ａの下端で定水面を保持する構造となっている。
【０１１５】
受皿４２の底面には、給水パイプ４２ｂの一端（上端）が連通開口しており、他端（下端）は加熱槽５７内に臨んで開口している。また、給水パイプ４２ｂの途中には、この給水パイプ４２ｂを開閉する電磁弁７５が設けられる。電磁弁７５の上流側にある給水パイプ４２ｂには、送水パイプ７４の一端が接続され、この送水パイプ７４の他端が、ドレンコック２３として手動切替えが可能な３方向切替弁７６の一方に接続される。３方向切替弁７６の他の二方は一方を排水パイプ７８の一端に、もう一方をドレンパイプ２２の一端に接続している。排水パイプ７８の他端は、気化容器５７の底面に連通接続していると共に、ドレンパイプ２２の他端は、機器の外部に露出している。さらに３方向切替弁７６は、気化容器５７より下方に配置してある。
【０１１６】
次に本実施例の作用について説明する。先ず、タンクである水タンク４３に水を供給し、これを上下逆さまの状態で受皿４２にセットすると、給水口４２ａより水が受皿４２内に流入し、給水パイプ４２ｂおよび送水パイプ７４を経て、電磁弁７５および３方向切替弁７６の各流入口にまで水が到達する。通常、３方向切替弁７６はドレンパイプ２２および排水パイプ７８のいずれにも連通していない全閉状態にされ、これらのドレンパイプ２２や排水パイプ７８への水の移動はない。
【０１１７】
ここで、気化容器５７内の水が少なくなる毎に電磁弁７５が一定時間開いて給水され（制御は説明せず）、給水パイプ４２ｂより気化容器５７内に水が流入する。一方、掃除を行う場合はドレンコック２３を手動操作して、３方向切替弁７６により排水パイプ７８とドレンパイプ２２との間を連通開口すると、気化容器５７内の水が排水パイプ７８およびドレンパイプ２２を経由して、機器の外部に排出される。また、同様にドレンコック２３を手動操作して、３方向切替弁７６により送水パイプ７４とドレンパイプ２２との間を連通開口すると、今度は水タンク４３や受皿４２内の水が給水パイプ４２ｂから送水パイプ７４およびドレンパイプ２２を経由して、機器の外部に排出される。この時、給水パイプ４２ｂは電磁弁７５によって閉止されており、水タンク４３や受皿４２を掃除したときの気化容器５７側への水（ゴミ）の浸入はなく、すべてドレンパイプ２２を通って機体外に排出される。
【０１１８】
以上述べたように、本実施例による食品加熱保温器は、筐体１の下部に蒸気装置（気化容器５７およびヒータ５８）を備える一方で、筐体１の上部にタンクである水タンク４３を配置し、この水タンク４３から蒸気装置の気化容器５７に至るパイプとしての給水パイプ４２ｂの途中に電磁弁７５を設けると共に、電磁弁７５より上流側に連通する送水パイプ７４と、水を外部に排出するドレンパイプ２２とを、切替弁である３方向切替弁７６の２方に夫々接続し、この３方向切替弁７６の他１方を気化容器５７内部の水を排出する排水パイプ７８に接続している。
【０１１９】
この場合、３方向切替弁７６を切替操作することにより、蒸気装置を構成する気化容器５７内の水と、水タンク４３内の水を夫々別々に排水することができる。したがって、蒸気装置の内部清掃を行う際、清掃が不必要な水タンク４３の水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。逆に、水タンク４３や受皿４２の清掃を行う際、清掃が不必要な気化容器５７の水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。
【０１２０】
また、本実施例における３方向切替弁７６はコックであって３方向切替コックに相当するドレンコック２３であり、このドレンコック２３にて、送水パイプ７４とドレンパイプ２２間、若しくは排水パイプ７８とドレンパイプ２２間のいずれかが連通開口可能となるように構成している。
【０１２１】
こうすれば、ドレンコック２３を手動で切替操作するだけで、気化容器５７内の水と水タンク４３内の水を夫々別々に排水することができる。したがって、蒸気装置の内部清掃を行う際、手動の切替操作だけで、清掃が不必要な水タンク４３の水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。逆に、水タンク４３や受皿４２の清掃を行う際も、手動の切替操作だけで、清掃が不必要な気化容器５７の水を排出することなく簡単に清掃をすることができる。
【０１２２】
また本実施例では、送水パイプ７４の連通部分より上流側にある給水パイプ４２ｂを直線状に配置し、送水パイプ７４の連通部分より下流側にある給水パイプ４２ｂを水平または給水方向に対し逆流する向きに傾斜して設けている。
【０１２３】
こうすると、送水パイプ７４の連通部分から下流側が水平または給水方向に対し逆流する向きに傾斜するように、給水パイプ４２ｂが設けられているので、蒸気装置の清掃によって発生したゴミが給水パイプ４２ｂから電磁弁７５側に流れ込むのを防止できるため、水タンク４３からの水が流れ込む給水パイプ４２ｂを衛生的に保つことができる。
【０１２４】
さらに、３方向切替弁７６により送水パイプ７４とドレンパイプ２２間を連通させているときに、電磁弁７５にて給水パイプ４２ｂを閉塞するような弁制御手段を設ければ、電磁弁７５を介してのゴミの侵入が防止され、給水パイプ４２ｂをより衛生的に保つことができる。
【０１２５】
本発明の第６実施例について、図１１〜図１３に基づいて説明する。図１１は本実施例による食品加熱保温器の側方から見た縦断面を示す略図であり、図１２は給水パイプ４２ｂから加熱槽５７へ水が導入される部分の拡大図、また図１３は給水ノズル８１の詳細図である。
【０１２６】
図１１において、天板２内部の構成は前記第５実施例と同じである。一方、筐体１の下部にある枠４の内部には下仕切板１１が設けられ、この下仕切板１１の略中央部には、気化容器５７を装着するための有底筒状をなす装着部１１ｃが設けられる。下仕切板１１は、前記装着部１１ｃを配置した中央部がもっとも低い位置になるように、この中央部に向けて下方に傾斜させた漏斗状の傾斜面１１ｂを形成しており、装着部１１ｃの内部には、その上面開口部に加熱槽蓋としての蓋８２が装着された気化容器５７が着脱可能に設けられている。これらの気化容器５７および蓋８２は、仕切板である下仕切板１１の下方に位置する加熱槽として設けられ、この加熱槽と後述する加熱コイル４６ａとにより、筐体１の内部に蒸気を導く蒸気発生装置が構成される。なお、皿状に形成される蓋８２の底面には、給水時の水や結露水を通過させ、かつ気化容器５７から発生する蒸気を通過させる複数の蒸気穴８２ａが開口形成される。
【０１２７】
装着部１１ｃの下部には、第１実施例と同様に磁束を発生する加熱コイル４６ａが配置されており、この加熱コイル４６ａにより磁性材料からなる気化容器５７を電磁誘導加熱する構造になっている。なお、誘導加熱装置４６の加熱コイル４６ａに代わって、他の実施例におけるヒータ５８を用いてもよい。
【０１２８】
また、凹状に形成された装着部１１ｃの底面には排水パイプ７８の一端が連通接続され、この排水パイプ７８の他端が排水弁７３の流入口側に接続されると共に、排水弁７３の排出口側に前記ドレンパイプ２２が接続されている。
【０１２９】
上仕切板１０の上部に配置された受皿４２の下方には給水パイプ４２ｂの一端が連通開口しており、給水パイプ４２ｂの他端は電磁弁７５の流入口側に接続されている。また、電磁弁７５の排出口側にはさらに給水パイプ４２ｃが接続されており、この給水パイプ４２ｃの他端が、下仕切板１１の傾斜面１１ｂの一部に形成された凹部１１ｄに連通する接続部１１ｅに接続されている。８１は下仕切板１１の凹部１１ｄに固着された給水ノズルであって、これは上向きに配置された接続部１１ｅの開口部に対向する位置に、給水パイプ４２ｃの開口部を覆うようにして設けられる略ドーム状に形成された給水ノズル屋根８１ｂと、接続部１１ｅの開口部から気化容器５７内に水を案内する溝状の樋８１ｃと、樋８１ｃの先端にあって前記蓋８２に臨むやや先鋭な水切り８１ａとを一体的に形成している。そして、筐体１内部の露を受けることができるように、樋８１ｃの上面は開口しており、給水部の端部に位置する給水ノズル８１の水切り８１ａは、下仕切板１１の傾斜面１１ｂよりも低い位置に延びて配置される。
【０１３０】
有底円筒状に形成される前記装着部１１ｃには、この装着部１１ｃの内径より小さな径の気化容器５７と、装着部１１ｃの内径より僅かに小さい外径をなす蓋８２が夫々装着されている。なお蓋８２がない場合は、気化容器５７の外径を装着部１１ｃの内径より僅かに小さくするか、さもなければ同等にすることが好ましい。本実施例のように蓋８２がある場合は、蓋８２の外形を装着部１１ｃの内径より僅かに小さくするか、さもなければ同等に形成する。このようにすれば、装着部１１ｃの上部開口部に臨んで水切り８１ａがどの位置にあっても、装着部１１ｃ水切り８１ａから滴下する水を気化容器５７で確実に受けることができるようになる。
【０１３１】
装着部１１ｃの外周縁全周には、給水部である樋８１ｃが貫通する部分を除いて、傾斜面１１ｂの下端よりも高く円筒立壁状のリブ１１が形成される。前記傾斜面１１ｂは、リブ１１に向けて下方に落ち込んだ形状を有している。
【０１３２】
次に本実施例の作用について説明する。先ず、水タンク４３に給水し、この水タンク４３を上下逆さまの状態で受皿４２内にセットすると、給水口４３ａより水が受皿４２内に流入し、給水パイプ４２ｂを経て電磁弁７５まで到達する。ここで、電磁弁７５が開くと（電磁弁の制御は省略する）、給水パイプ４２ｂ，４２ｃを通過した水が給水ノズル屋根８１ｂに当たり、ここで傾斜面１１ｂの下端方向に流れが変換して、水切り部８１ａを経て蓋８２の蒸気穴８２ａより気化容器５７内に水が流入する。気化容器５７内の水が蒸発して少なくなると、電磁弁７５が一定時間だけ開いて、上記と同様に水タンク４３から気化容器５７内に給水される。
【０１３３】
一方、気化容器５７の掃除を行なう場合、蓋８２は薄く軽量であることから給水ノズル８１と逆側に持ち上げ、給水ノズル８１をかわして蓋８２を簡単に取り出すことができる。その後、気化容器５７を取り出す。その際、気化容器５７は給水ノズル８１と装着部１１ｃの内径寸法より小さいことから容易に取り出すことができる。また、気化容器５７の再装着セットは取り出しと逆順序で行なう。
【０１３４】
電磁弁７５を開放した直後は給水パイプ７４ｃから供給される水に勢いがあるため、給水ノズル８１から出た水は直接気化容器５７内に入る。しかし、電磁弁７５を閉止した後や庫内で結露した水滴は、ガラス７の内面から下仕切板１１の傾斜面１１ｂを伝ってリブ１１ａに集まる。その後、集まった水滴は徐々にリブ部１１ａのうち最も低い位置に当たる凹部１１ｄに集中し、そこから給水ノズル８１の樋８１ｃに流入して、水切り８１ａに雫となって気化容器５７内に滴下する。
【０１３５】
また、庫内を清掃する場合は、気化容器５７や蓋８２を取外して庫内を水などで清掃する。そうすると洗浄後の水は、上記と同様にして水切り８１ａから加熱槽装着凹部１１ｃ内に直接流入する。ここで、排水弁７３を開けて装着部１１ｃ内に溜まった水をドレンパイプ２２から排出する。
【０１３６】
以上述べたように本実施例による食品加熱保温器では、筐体１と、筐体１の下部に設けた板体である下仕切板１１と、この下仕切板１１より下方にあって着脱自在の加熱槽たる気化容器５７および蓋８２を備えた蒸気装置とからなるものにおいて、下仕切板１１を気化容器５７の装着部１１ｃに向けて下方に傾斜させ、水タンク４３から気化容器５７に給水する給水部の先端部すなわち水切り８１ａを、下仕切板１１の傾斜面１１ｂに連通させ、この傾斜面１１ｂの下端より高く形成されるリブ１１ａを、給水部である樋８１ｃが交差する部分を除く装着部１１ｃの外周縁全周に配置している。
【０１３７】
筐体内部の結露水は、下仕切板１１の傾斜面１１ｂを流下して、気化容器５７の装着部１１ｃの外周縁に設けられたリブ１１ａに突き当って一箇所に集められ、下仕切板１１の傾斜面１１ｂに連通する給水部の樋８１ｃから気化容器５７に導かれる。したがって、水タンク４３から気化容器５７に給水する給水部を利用して、筐体１内部の結露水を確実に気化容器５７に回収することができる。また、給水部と結露水の戻り部である傾斜面１１ｂを連通させたため、凹凸の少ない構造にすることができ、筐体１の下部における清掃性が向上する。
【０１３８】
また本実施例では、気化容器５７に臨む水切り８１ａを下仕切板１１の傾斜面１１ｂよりも低い位置に配置している。このようにすると、気化容器５７に臨む給水部の端部すなわち水切り８１ａが、下仕切板１１の傾斜面１１ｂより低い位置にあるので、傾斜面１１ｂの下端にあるリブ１１ａに集められた水は、そこから低い位置にある水切り８１ａに導かれ、筐体１内部の結露水をより確実に加熱槽である気化容器５７に回収することができる。
【０１３９】
さらに本実施例では、加熱手段の最外周部（蓋８２のフランジ最外周端）の外径を、凹状をなす装着部１１ｃの内径とほぼ同じか僅かに小さい形状に形成している。この場合、水切り８１ａから滴下した水が凹状の装着部１１ｃに導かれる虞れがなく、筐体１内部の結露水をより確実に加熱手段である気化容器５７に回収することができる。
【０１４０】
本発明の第７実施例について、図１４〜図１９に基づいて説明する。図１４は一般的なショウケースの外観図であり、これは一乃至複数段の棚２０１を備えた筐体２０２の外郭部材を、透明部材であるガラス２０３で形成している。棚２０１には、図示しない食材などが陳列される。
【０１４１】
一方、図１５は本実施例における食品加熱保温器の外観図である。また、図１６は特に前面ガラスの構成を示す断面図であり、図１７はその端部の拡大図である。また、図１８は複層構造を有する側面ガラスの端部の拡大図であり、図１９は筐体１の内部から側面ガラスを見た縦断面図である。
【０１４２】
図１５において、筐体１の下部をなす台座９１内には加熱装置（図示せず）が内蔵されている。その上部には右側面ガラス９２および左側面ガラス９３と、前面ガラス９４が夫々端部どうしで接着されて、底面および背面を除いた４面をなすショウケースとしての筐体１の外郭部材が構成されている。筐体１の残された背面開口部には扉９７が設けられており、この扉９７の開閉動作により内部の商品の搬入搬出が可能となっている。前面ガラス９４は概略「へ」の字状に曲げ成型された複層ガラス（透明部材）であり、筐体１の前面と上面を一体に構成している。
【０１４３】
図１６において、前面ガラス９４は断熱性を高めるために、スペーサに相当する間隔保持部材９４ａを挟んで、内面部である内ガラス９４ｂと、外面部である外ガラス９４ｃが接着剤９５により接着された構造を有している。これらの間隔保持部材９４ａや接着剤９５は、内ガラス９４ｂおよび外ガラス９４ｃ間の外周縁部に設けられる。また、外ガラス９４ｃの内面には間隔保持部材９４ａより少し広い幅をなすマスキング部材としてのマスキングフィルム９６が貼られており、外ガラス９４ｃを通して外部から間隔保持部材９４ａが見えないような構造になっている。マスキングフィルム９６は、図１６に示すように、前面ガラス９４の外周を取り囲むように設けられている。
【０１４４】
また、図１７に示すように前面ガラス９４の内ガラス９４ｂと外ガラス９４ｃは、間隔保持部材９４ａと接着剤９５とにより、夫々の端面が同一になるように固着されている。
【０１４５】
一方、右側面ガラス９２および左側面ガラス９３の構造は、前記前面ガラス９４の構造とは少し異なる。図１８は左側面ガラス９３の端部断面を示しているが、ここにあるように、側面ガラス９３は断熱性を高めるために、スペーサに相当する間隔保持部材９３ａを挟んで、内面部である内ガラス９３ｂと、外面部である外ガラス９３ｃが接着剤９５により接着された構造を有している。しかし、前面ガラス９４の端面と当接する外ガラス９３ｃの端面は、内ガラス９３ｂより寸法Ｌ分だけ長く形成され、ここに段差部９８を設けている。この寸法Ｌは前面ガラス９４の厚さと同じか、さもなければ前面ガラス９４の厚さより大きく形成される。また、外ガラス９３ｃの内面には、間隔保持部材９３ａに当接する部分よりやや内側から、左側面ガラス９３の端面にかけて、前面ガラス９４と同様にマスキングフィルム９６が貼られている。なお、右側面ガラス９２についても左側面ガラス９３と同様に、その端部には寸法Ｌ分の段差部９８が設けられている。
【０１４６】
右側面ガラス９２と左側面ガラス９３の各段差部９８には、接着剤９５を介して前面ガラス９４が固着されている。このとき接着剤９５は外ガラス９３ｃの内側に貼られたマスキングフィルム９６と内ガラス９３ｂの端面の２方向にわたって接着されることになり、その接着強度が大幅に向上する。
【０１４７】
以上述べたように本実施例では、少なくとも外郭部材の１面を複層透明部材である左側面ガラス９３（右側面ガラス９２）で構成した筐体１を有する食品加熱保温器において、左側面ガラス９３の内面部である内ガラス９３ｂと、外面部である外ガラス９３ｃの端面位置をずらして段差部９８を設け、この段差部９８に他の外郭部材である前面ガラス９４を接合している。
【０１４８】
この場合、内ガラス９３ｂと外ガラス９３ｃの端面位置をずらすことで、この左側面ガラス９３の端部には段差部９８が設けられているので、他の外郭部材である前面ガラス９４の端部を段差部９８に突き合わせることにより、前面ガラス９４の接着面がＬ字状に２面にわたって形成され、接着強度を大幅に向上させることができる。また、左側面ガラス９３や前面ガラス９４の端面は、段差部９８によりいずれも外部に直接露出しなくなるため、従来のように左側面ガラス９３の端面に特別な処理を施さなくてもよい。しかも、段差部９８が他の前面ガラス９４の位置決めとなるため、筐体１の外郭部材として複層透明部材を採用したものにおいて、この複層透明部材の接合作業を大幅に改善できる。
【０１４９】
また本実施例では、筐体１の側部をなす部材である左側面ガラス９３（右側面ガラス９２）の内ガラス９３ｂより外ガラス９３ｃの端面を長く所定長さに形成して段差部９８を設け、この段差部９８に筐体１の上面をなす他の複層透明部材である前面ガラス９４を接触させている。
【０１５０】
このようにすると、筐体１の側面をなす外郭部材を、段差部９８のある左側面ガラス９３（右側面ガラス９２）としたことにより、この段差部９８に筐体１の上面をなす他の前面ガラス９４を接合した状態では、正面から見て左右に位置する接着桟部が、段差部９８を有する左側面ガラス９３の外ガラス９３ｃだけで細く形成でき、筐体１内部の商品がよく見えるようになる。
【０１５１】
さらに本実施例では、左側面ガラス９３（右側面ガラス９２）の内ガラス９３ｂと外ガラス９３ｃとの間や、前面ガラス９４の内ガラス９４ｂと外ガラス９４ｃとの間に保持部材である間隔保持部材９３ａ，９４ａを設け、この間隔保持部材９３ａ，９４ａに当接する外ガラス９３ｃ，９４ｃの内側に、間隔保持部材９３ａ，９４ａよりも広い範囲でマスキング部材としてのマスキングテープ９６を貼り付けている。
【０１５２】
この場合、左側面ガラス９３（右側面ガラス９２）の内ガラス９３ｂと外ガラス９３ｃとの間や、前面ガラス９４の内ガラス９４ｂと外ガラス９４ｃとの間にある間隔保持部材９３ａ，９４ａが、マスキングテープ９６によって隠れるために、左側面ガラス９３や前面ガラス９４を通して筐体１内部の商品を見るときに、間隔保持部材９３ａ，９４ａが見苦しく見えることはない。
【０１５３】
次に、本発明の第８実施例を図２０に基づいて説明する。本実施例は、一部が透明部材（ガラス７）の筐体１と、この筐体１の一方向に設けられる開閉自在の扉１４と、筐体１の下部に蒸気を発生する気化容器５７および加熱手段であるヒータ５８を備えた図６や図７に示すような食品加熱保温器において、温度・湿度センサ５０へ間欠的に通電し、筐体１内部の温度または湿度の調節を行うように制御装置２９を構成している。さらに、温度検出手段５０Ａであって湿度検出手段でもある温度・湿度センサ５０からの検出温度または検出湿度の両方若しくはいずれか一方を、筐体１内部の温度または湿度の調節目的以外の例えば表示などの動作に用いるようにしている。
【０１５４】
具体的には、図２０における制御フローチャートに示すように、ステップＳ１で運転を開始すると、次のステップＳ２では時間制御用のカウンタＣをゼロにリセットする。次いで制御装置２９は、ステップＳ３で温度検出手段（温度センサ）５０Ａおよび湿度検出手段（湿度センサ）５０Ｂの各々に通電を行い、その間にステップＳ４で筐体１の内部温度Ｔと内部湿度Ｈを読込む。ステップＳ５でカウンタＣにより湿度検出手段５０Ｂへの通電時間を比較し、一定時間（例えば１０秒間）湿度検出手段５０Ｂへ通電したら、次のステップＳ６で湿度検出手段５０Ｂへの通電を切る。また、ステップＳ５で一定時間が経過していない場合は、湿度検出手段５０Ｂへの通電を継続し、ステップＳ３に戻って筐体１の内部温度Ｔと内部湿度Ｈを再度読込む。
【０１５５】
前記ステップＳ６において、湿度検出手段５０Ｂへの通電を切ると、制御装置２９は次のステップＳ７で時間制御用のカウンタＣをゼロにリセットし、ステップＳ８で筐体１の内部温度Ｔを読込む。そしてステップＳ９において、内部温度Ｔがあらかじめ設定されていた時間ｂ（例えば５秒間）以内に、あらかじめ設定された温度ｎ（例えば１０℃）以上変化した場合は、ステップＳ１に戻って、時間制御用のカウンタＣをゼロにリセットし、内部湿度Ｈを読込む。
【０１５６】
また、内部温度Ｔが時間ｂ以内に温度ｎ以上の変化がなかった場合は、ステップＳ１０でカウンタＣがあらかじめ設定された時間ｄを経過していないか比較し、経過していた場合は、ステップＳ１に戻って、時間制御用のカウンタＣをゼロにリセットし、内部湿度Ｈを読込む。一方、時間ｄを経過していない場合には、ステップＳ８に戻って、再度内部温度Ｔを読込む。このようにして庫内温度の変化が少ない場合には、湿度検出手段５０Ｂへの通電を省くことにより湿度検出手段５０Ｂへの通電時間を減らして、湿度センサの寿命を延ばすことができる。
【０１５７】
上記の実施例では湿度検出手段５０Ｂの間欠通電について説明したが、湿度検出手段５０Ｂの湿度変化または時間経過により、温度検出手段５０Ａを間欠的に通断電制御する場合も同様にして行うことができる。
【０１５８】
以上述べたように、本実施例では温度検出手段５０Ａや湿度検出手段５０Ｂを間欠的に通断電制御するようにしたので、これらの温度検出手段５０Ａや湿度検出手段５０Ｂの寿命を延ばすことができる。
【０１５９】
次に、本発明の第９実施例を図２１及び図２２に基づいて説明する。ここでは、第３実施例に示すような構成において、筐体１内部の温度を検出する温度検出手段５０Ａと、筐体１内部の湿度を検出する湿度検出手段５０Ｂとを温度・湿度センサ５０として備え、湿度検出手段５０Ｂの故障を検出しても、故障していない温度検出手段５０Ａにより、底面ヒータ３０や側面ヒータ３８などの保温装置を構成する加熱手段や、ヒータ５８などの蒸気発生装置を構成する加熱手段を制御して、機器内の各部の動作を継続させるように制御装置２９を構成している。また、制御装置２９は、湿度検出手段５０Ｂの故障を検出すると、操作部２１にある表示手段２１Ａによりその旨を表示させるように構成している。
【０１６０】
図２１は、本実施例の制御フローチャートを示すものである。図においてステップＳ１１で運転を開始すると、制御装置２９はステップＳ１２で温度検出手段５１Ａが故障しているか否かの判定を行う。温度検出手段５１Ａが故障していなければ、次のステップＳ１３で制御装置２９は湿度検出手段５１Ｂが故障しているか否かの判定を行ない、いずれの湿度検出手段５１Ａおよび温度検出手段５１Ｂのいずれも故障していなければ、これらの湿度検出手段５１Ａおよび温度検出手段５１Ｂからの各検出出力に基づいて、加熱保温や蒸気発生などの通常の制御を行なう（ステップＳ１４）。
【０１６１】
一方、先のステップＳ１２で温度検出手段５１Ａが故障していると判定した場合は、この温度検出手段５１Ａによる筐体１内部の温度制御が出来ないことから運転を停止する（ステップＳ１６）。また、ステップＳ１３で湿度検出手段５１Ｂが故障していると判定された場合は、次のステップＳ１５へ進み、筐体１内部の温度を温度検出手段５１Ａからの検出出力で制御し、湿度も次に述べるように一定の制御を行なう。このとき表示手段５１は、例えば特定のランプを点滅させるなどして、湿度検出手段５１Ｂが故障していることをユーザーに知らせる。
【０１６２】
図２２は、湿度センサが故障した場合におけるヒータ５８の制御テーブルを示すものである。同図において、１０２は設定温度と温度検出手段５１Ａで検出される実際の温度（検出温度）との温度差を区分化したものである。ここでｆは、設定された温度に対して、現在の検出温度のマイナス方向への最大温度差を示しており、またｇは、設定された温度に対して、現在の検出温度のプラス方向への最大温度差を示している。また、１０１は前記温度差について付与した番号であり、例えば設定温度と検出温度との温度差が＋１〜＋２℃ある場合には、区分（４）が該当する。また、マイナス方向の最大温度差ｆを３としたときに、設定温度と検出温度との温度差が−３℃以下（例えば−５℃）ある場合には、区分（０）が該当する。
【０１６３】
１０３は選択された温度設定レベルを示す。例えば、目標とする設定温度が１０℃なら１、２０℃なら２、３０℃なら３という具合に、設定温度の高低に応じて加熱制御を区分化したものである。また、１０４はヒータ５８の制御出力であり、表示された数値にヒータ５８の出力が制御される。たとえば、設定温度と実際の温度との温度差のレベルを（３）、目標温度設定レベルについて２を選択した場合には、ヒータ５８の出力は１５０Ｗに制限されることになる。なお、これらのテーブルの区分化とその条件は、制御装置２９に記憶される制御プログラムにより任意に変更可能である。
【０１６４】
このように本実施例では、蒸気を発生する気化容器５７と、この気化容器５７を加熱する加熱手段としてのヒータ５８を、筐体１の下部に備えた食品加熱保温器において、湿度検出手段５１Ｂの故障を検出しても、故障していない温度検出手段５１Ａによりヒータ５８を通断電させて各部の動作を継続させるように構成しているので、例えば湿度検出手段５１Ｂが故障した場合であっても、温度検出手段５１Ａが故障していなければ、この温度検出手段５１Ａからの検出出力を利用して、引き続きヒータ５８の制御などを行なうことが可能なために、一定条件下で運転を継続することができる。
【０１６５】
また、湿度検出手段５１Ｂが故障した場合に、その故障した状態を表示手段２１Ａで表示するので、運転が継続されていても表示手段２１Ａにより湿度検出手段５１Ｂが故障していることを知ることができる。したがって、適確な修理に役立てることができる。
【０１６６】
次に、本発明の第１０実施例を図２２及び図２３に基づいて説明する。本実施例の構成は前記第９実施例に概ね沿っているが、特にここでは目標とする庫内温度または湿度を得るために、または目標とする庫内温度または湿度維持するために、温度検出手段５１ａの検出温度若しくは湿度検出手段５１ｂの検出湿度が目標とする温度または湿度に近づくにしたがって、蒸気を発生する蒸気発生装置のヒータ５８または庫内を加熱する底面ヒータ３０や側面ヒータ５８の出力を段階的に調節するように制御装置２９を構成している。
【０１６７】
すなわち従来、庫内の温度制御や湿度制御に用いられていた、目標温度若しくは目標湿度または温度若しくは湿度の切替わり点でのオン・オフ制御方法では、立ち上がり時に目標温度や目標湿度をオーバーシュートしたり、目標温度または目標湿度を維持するに当たり、この目標温度または目標湿度に対しプラス方向とマイナス方向の偏差が大きく、庫内を一定温度または一定湿度に保持できないなどの問題があった。本実施例はかかる課題に対処するためのものである。
【０１６８】
図２２は、制御装置２９に記憶される温度検出手段５１ａの制御テーブルであって、これは前述した第９実施例における湿度検出手段５１ｂが故障した場合の制御テーブルと同一のものである。但し、ここにある制御出力１０４はヒータ５８ではなく、底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の合計出力である。
【０１６９】
例えば、設定温度と現在の実際の温度（検出温度）との差のレベルが（１）で、目標温度設定レベルについて２を選択した場合には、底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の出力が３００Ｗに制限されることになる。また、設定温度と現在の実際の温度との差のレベルが（４）で、目標温度設定レベルについて２を選択した場合には、底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の出力は８０Ｗに制限されることになる。このようにして実際の庫内温度が目標設定温度を超えた場合においても、直ちに底面ヒータ３０と側面ヒータ３８への通電をオフにすることなく、底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の出力を制限しつつ加熱するものである。
【０１７０】
これは特に本実施例のような食品加熱保温器において、筐体１の断熱性が十分確保されない場合に有効である。すなわち、筐体１の外郭部材であるガラス７からの放熱が甚だしい場合は、仮に目標温度に近づくにしたがって底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の出力を制限する制御行っても、目標温度に達した時点で底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の加熱を停止すると、庫内の温度がすぐに目標温度を下回ってしまう。本実施例のように、目標温度に達した時点でもある程度の加熱を庫内に与えることによって、筐体１の外郭部材の断熱性をさほど考慮せずに、庫内を目標温度に維持することができる。さらに本実施例では、目標温度に近づくにつれて段階的に底面ヒータ３０と側面ヒータ３８の加熱量を可変調整することにより、目標温度に対してオーバーシュート及び偏差の少ない庫内温度制御を行なうことができる。
【０１７１】
図２３は、本実施例による湿度制御を行なう場合のヒータ５８の制御テーブルを示すものである。同図において、１０６は設定湿度と湿度検出手段５１Ｂで検出される実際の湿度（検出湿度）との差を区分化したものである。ここでｈは、設定された湿度に対して、現在の検出湿度のマイナス方向への最大差を示しており、またｊは、設定された湿度に対して、現在の検出湿度のプラス方向への最大差を示している。また、１０５は前記湿度差について付与した番号であり、例えば湿度差が−５〜−２％の場合には、（３）が該当する。また、マイナス方向の最大湿度差ｈを１０としたときに、設定湿度と検出湿度との差が−１０％以下（例えば−１２％）ある場合には、区分（０）が該当する。
【０１７２】
１０７は選択された目標湿度設定レベルを示すもので、例えば目標とする設定湿度が５０％なら１、７０％なら２、９０％なら３という具合に目標保持湿度を区分化したものである。また、１０８はヒータ５８の制御出力であり、表示された数値にヒータ５８の出力が制御される。たとえば、設定湿度と現在の実際の湿度との差のレベルが（２）、目標湿度設定レベルについて３を選択した場合には、ヒータ５８の出力は６００Ｗに制限されることになる。また、設定湿度と現在の実際の湿度との差のレベルが（５）、目標湿度設定レベルについて３を選択した場合には、ヒータの出力は２０Ｗに制限されることになる。このようにして実際の庫内湿度が目標設定湿度を超えた場合においても直ちにヒータ５８への通電をオフにすることなく、出力を制限しつつヒータ５８を加熱して、庫内を加湿するものである。このように目標湿度に近づくにつれて段階的に制御することにより、目標湿度に対してオーバーシュート及び偏差の少ない庫内の湿度制御を行なうことができる。
【０１７３】
なお、図２２や図２３に示す各テーブルの区分化とその条件は、制御装置２９に記憶される制御プログラムにより任意に変更可能である。
【０１７４】
以上のように本実施例では、筐体１の下部に、蒸気を発生する気化容器５７と、この気化容器５７を加熱する第１の加熱手段としてのヒータ５８と、筐体１内部を加熱する第２の加熱手段としての底面ヒータ３０や側面ヒータ３８を備えた食品加熱保温器において、筐体１内部の温度を検出する温度検出手段５１ａと、筐体１内部の湿度を検出する湿度検出手段５１ｂとを備え、温度検出手段５１ａの検出温度が目標温度に近づくに従って、または湿度検出手段５１ｂの検出湿度が目標湿度に近づくに従って、ヒータ５８または底面ヒータ３０や側面ヒータ３８の出力を段階的に調節するように制御装置２９を構成している。
【０１７５】
このようにすると、筐体１内部の温度や湿度が目標温度または目標湿度に近づくに従って、ヒータ５８または底面ヒータ３０や側面ヒータ３８の出力を段階的に増加または減少させる制御を行なうことから、目標温度や目標湿度に達した時点でのオーバーシュートや偏差が少なくなって、筐体１内部を一定温度若しくは一定湿度に保つことができる。
【０１７６】
また本実施例では、庫内１の温度が目標温度以上で目標温度を超えた場合でも、底面ヒータ３０や側面ヒータ３８を通電しておくように制御装置２９を構成している。
【０１７７】
このようにすると、温度検出手段５１ａの検出温度が目標温度を超えた場合でも、筐体１内部の実際の温度が目標温度を維持するように、底面ヒータ３０や側面ヒータ３８に対する通電が行われる。これにより、目標温度に対するオーバーシュートや偏差はより少なくなり、筐体１内部を一層安定した温度に保つことができる。
【０１７８】
また本実施例では、庫内１の湿度が目標湿度以上で目標湿度を超えた場合でも、ヒータ５８を通電しておくように制御装置２９を構成している。
【０１７９】
この場合、湿度検出手段５１Ｂの検出湿度が目標湿度を超えた場合でも、筐体１内部の実際の湿度が目標湿度を維持するように、ヒータ５８に対する通電が行われる。これにより、目標湿度に対するオーバーシュートや偏差はより少なくなり、筐体１内部を一層安定した湿度に保つことができる。
【０１８０】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。
【０１８１】
【発明の効果】
本発明における請求項１の食品加熱保温器によれば、タンクへの給水や水タンク自体の清掃が容易となる。また、運転開始から蒸気発生までの時間を大幅に短縮することができる。
【０１８２】
本発明における請求項２の食品加熱保温器によれば、気化容器に確実に給水することができる。また、筐体下部における部品配置の自由度が高まり、子供や身長の低い人にとってもショウケース内部がよく見えるようになる。
【０１８３】
本発明における請求項３の食品加熱保温器によれば、簡単な構造で筐体の外郭内面の曇りを防止できる。
【０１８４】
本発明における請求項４の食品加熱保温器によれば、筐体の外郭をなす部材に穴を開けずに、より簡単な構造で筐体の外郭内面の曇りを防止できる。
【０１８５】
本発明における請求項５の食品加熱保温器によれば、筐体内部に陳列する商品の種類や量に応じてきめ細かな湿度調節を行うことができる。
【０１８６】
本発明における請求項６の食品加熱保温器によれば、特別な除湿機能を付加しなくても、筐体内部の温度と湿度を均一にでき、かつ透明部材面の曇りを防止できると共に、通年使用可能な食品加熱保温器を提供できる。
【０１８７】
本発明における請求項７の食品加熱保温器によれば、外側透明部材の表面温度を低下させて、安全性を向上することができると共に、特別な除湿機能を付加しなくても、筐体内部の温度と湿度を均一にでき、かつ透明部材面の曇りを防止できる。さらに、水滴の滴下や侵入を防止することができる。
【０１８８】
本発明における請求項８の食品加熱保温器によれば、蒸気発生装置周辺で暖められた空気を効果的に利用して、透明部材面の曇りを防止したり、筐体内部の温度および湿度を均一にすることができる。
【０１８９】
本発明における請求項９の食品加熱保温器によれば、耐久信頼性が向上すると共に、透明部材面の曇りをさらに効果的に防止したり、筐体内部の温度および湿度をより均一にすることができる。
【０１９０】
本発明における請求項１０の食品加熱保温器によれば、筐体の内部空間における消臭を図ることができ、異なる食品間に臭いが移るのを防止できる。
【０１９１】
本発明における請求項１１の食品加熱保温器によれば、蒸気装置内の水とタンク内の水を夫々別々に排水でき、清掃性を向上させることが可能になる。
【０１９２】
本発明における請求項１２の食品加熱保温器によれば、簡単な手動操作だけで蒸気装置内の水とタンク内の水を夫々別々に排水でき、清掃性を向上させることが可能になる。
【０１９３】
本発明における請求項１３の食品加熱保温器によれば、タンクからの水が流れ込むパイプを衛生的に保つことができる。
【０１９４】
本発明における請求項１４の食品加熱保温器によれば、筐体内部に結露した水を確実に回収できるとともに、筐体下部の清掃性を向上させることができる。
【０１９５】
本発明における請求項１５の食品加熱保温器によれば、筐体内部の結露水をより確実に加熱手段に回収することができる。
【０１９６】
本発明における請求項１６の食品加熱保温器によれば、筐体内部の結露水をより確実に加熱手段に回収することができる。
【０１９７】
本発明における請求項１７の食品加熱保温器によれば、外郭部材の接合作業を大幅に改善できる。
【０１９８】
本発明における請求項１８の食品加熱保温器によれば、筐体内部の商品がよく見えるようにできる。
【０１９９】
本発明における請求項１９の食品加熱保温器によれば、保持部材が見苦しく見えることを防止できる。
【０２００】
本発明における請求項２０の食品加熱保温器によれば、故障しても一定条件下で運転を継続することができる。
【０２０１】
本発明における請求項２１の食品加熱保温器によれば、運転が継続されていても故障を知ることができる。
【０２０２】
本発明における請求項２２の食品加熱保温器によれば、目標の温度や湿度に対するオーバーシュートや偏差が少なく、筐体内部を一定温度若しくは一定湿度に保つことができる。
【０２０３】
本発明における請求項２３の食品加熱保温器によれば、筐体内部を一層安定した温度に保つことができる。
【０２０４】
本発明における請求項２４の食品加熱保温器によれば、筐体内部を一層安定した湿度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の各実施例に共通する食品加熱保温器の基本構成を示す全体斜視図である。
【図２】本発明の第１実施例を示す食品加熱保温器の全体斜視図である。
【図３】同上食品加熱保温器の水タンクを含む部分の概略構成を示す縦断面図である。
【図４】本発明の第２実施例を示す食品加熱保温器の全体斜視図である。
【図５】同上部材間の隙間で構成された開口部周辺を示す部分斜視図である。
【図６】本発明の第３実施例を示す食品加熱保温器の全体斜視図である。
【図７】同上食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。
【図８】本発明の第４実施例を示す食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。
【図９】同上食品加熱保温器の複層ガラス上端部を示す拡大斜視図である。
【図１０】本発明の第５実施例を示す食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。
【図１１】本発明の第６実施例を示す食品加熱保温器の側方から見た縦断面図である。
【図１２】同上給水ノズルおよびその周辺の構成を示す部分断面図である。
【図１３】同上給水ノズルを示す斜視図である。
【図１４】一般的なショウケースを示す全体斜視図である。
【図１５】本発明の第７実施例を示す食品加熱保温器の全体斜視図である。
【図１６】同上食品加熱保温器の前面ガラスを示す断面図である。
【図１７】同上前面ガラスの端部を示す拡大断面図である。
【図１８】同上側面ガラスの端部を示す拡大断面図である。
【図１９】同上筐体内部から側面ガラスを見た断面図である。
【図２０】本発明の第８実施例を示す食品加熱保温器の制御フローチャートである。
【図２１】本発明の第９実施例を示す食品加熱保温器の制御フローチャートである。
【図２２】本発明の第９実施例および第１０実施例を示す温度制御テーブルである。
【図２３】本発明の第１０実施例を示す湿度制御テーブルである。
【符号の説明】
１ 筐体
７ ガラス（透明部材）
７ｃ 間隙
１０ａ 送風口
１１ 下仕切板（板体）
１１ａ リブ
１１ｂ 傾斜面
１１ｃ 装着部
２１ 操作部（切替手段）
２２ ドレンパイプ
２３ ドレンコック（コック）
３０ 底面ヒータ（保温装置，第２の加熱手段）
３８ 側面ヒータ（保温装置，第２の加熱手段）
５０Ａ 温度検出手段
５０Ｂ 湿度検出手段
４２ｂ 給水パイプ（パイプ）
４３ 水タンク（タンク）
４６ 誘導加熱装置（加熱手段）
５１ 貫通穴（開口穴）
５２ 開閉蓋（可変手段）
５４ 貫通穴
５５ 送風機
５６ 光消臭触媒
５７ 気化容器（蒸気発生装置，加熱槽，第１の加熱手段）
５８ ヒータ（蒸気発生装置）
６３ 送風機
７４ 送水パイプ
７５ 電磁弁
７６ 三方向切替弁（切替弁）
７８ 排水パイプ
８１ａ 水切り（給水部）
８１ｃ 樋（給水部）
８２ 蓋（加熱槽）
９２ 右側面ガラス（外郭部材）
９３ 左側面ガラス（外郭部材）
９３ａ 間隔保持部材（保持部材）
９４ 前面ガラス（外郭部材）
９４ａ 間隔保持部材（保持部材）
９６ マスキングフィルム（マスキング部材）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a food heating and warming device for selling and warming cooked products installed in various stores such as fast food.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the sale of cooked goods such as fast food, each container (vending machine) is used for each product, and when selling several types of products at the same time, many installation locations are required. There was an inconvenience. In order to cope with such a problem, for example, as disclosed inPatent Document 1, shelves are vertically arranged in multiple stages in a box-shaped housing which is a steaming chamber, and steam is stored in the housing while opening and closing a steam control valve. As a result, the sales form using a food heating and warming device for heating and keeping the food placed on the shelf is becoming widespread.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-98889
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such conventional vending machines such as Chinese buns and meat buns, a showcase as a housing covered with glass or the like is provided at the top, while a vaporizing container that generates bottomed steam at the bottom of the housing, A heating means for heating the container, a water tank for introducing water into the vaporizing container, and the like are arranged, and a flow passage from the water tank to the vaporizing container is opened by a pipe. In this method, when water is supplied to the water tank, water flows into the vaporization container through a communicating pipe, and the heating means heats the vaporization container, thereby generating steam from the vaporization container and steaming the upper showcase. Things.
[0005]
However, both the water tank and the vaporization container are fixed in a base at the bottom of the housing, and there is a problem that it is difficult to supply water to the water tank and clean the inside of the machine. In addition, scale is easily generated inside the vaporization container, and it is difficult to clean because of the fixed type. Therefore, there is also a problem that it is difficult to maintain sanitary aspects, which are the most important in selling food, such that the vaporization container cannot be replaced even when the dirt is severe.
[0006]
Further, in the above-described fixed tank type, since the water level of the water tank and the vaporization container are the same, it takes a long time from the initial start to the vaporization container to the generation of steam.
[0007]
Further, a food heating and warming device of a type in which a vaporizing container is heated by electromagnetic induction heating by a heating means is also known, but since the water tank is located below the housing together with the heating means, it is difficult and sufficient to secure a sufficient amount of water. Tank capacity cannot be secured. In addition, there is a problem that the shape of the water tank becomes complicated and cleaning is difficult.
[0008]
Further, since the steam generating means such as the vaporizing container and the heating means and the heating means are arranged at the lower part of the show case for displaying the products, the position of the show case is increased by the arrangement of these mechanical parts. On the other hand, since the food heating and warming device is often placed on an installation counter, there is a problem that if the position of the showcase is raised, the inside of the showcase becomes difficult for a child or a short person to see.
[0009]
When many kinds of foods are displayed and sold in a housing, there is a problem that humidity adjustment is necessary because suitable humidity differs depending on the foods. In addition, foodstuffs contain moisture, and there is a problem in that moisture evaporates from the foodstuffs in the process of heating and keeping heat, and condensed on the glass surface of the inner surface of the housing, resulting in fogging of the glass.
[0010]
Also, when selling prepared foods such as prepared foods, it is necessary to keep them warm while keeping them warm.However, warm foods have the problem of generating water vapor from inside the food and fogging the glass. If not managed and kept warm, there is also a problem that the food is dried too much, does not feel fragile, and impairs the taste.
[0011]
Further, in steamers and the like generally known as vending machines for Chinese buns and the like, sales of the products handled are limited to low temperatures such as winter, and few products are sold throughout the year. Therefore, these vending machines and the like must be stored in a warehouse or the like during a period other than the product sales period, which takes place, cost, and trouble.
[0012]
Further, even within the same showcase, a humidity difference occurs depending on the food storage and display position. In particular, foodstuffs with a high moisture content such as croquettes have a better savory taste in a dry atmosphere, whereas in Frankfurt and the like, the taste is better with a moderate amount of moisture. However, since the air inside the show case does not flow, the vicinity of the food with a high moisture content tends to have a high humidity, and the periphery of the food material with a low moisture content tends to have a low humidity. If a product is displayed and sold in such a state, there is a problem that not only the food material does not last long but also the taste is impaired.
[0013]
Conventionally, a showcase that displays and sells Chinese buns and meat buns as steamers is equipped with a steam generating device and a water tank as a tank at the bottom, and when draining by this method, the inside of the steam generating means Unless certain water and the water in the water tank are drained, the showcase cannot be cleaned afterwards.
[0014]
In addition, it has been proposed to remove only the heating tank of the steam generator and clean it.However, it is difficult to collect the dew water adhering to the inside of the heating tank into the heating tank. A dedicated drain pipe is required to easily drain the cleaned water. On the other hand, the water tank also needs to be cleaned, and a separate drain pipe is required for the water tank, resulting in complicated piping at the lower part of the showcase.
[0015]
2. Description of the Related Art Conventionally, in the case of a showcase of this type of food heating and warming device, a main component in which at least a front surface and a side surface of the outer member are made of a transparent glass is used as an outer member of a housing for displaying foodstuffs. In many cases, single glass is used as the glass. However, in a showcase having a heat retaining function, double-layer (double) glass is used to enhance heat insulation. However, in the case of using a multi-layer glass, it is necessary to integrate the inner and outer glass surfaces with a certain interval, so that an interval holding member such as a spacer is required at the end of the multi-layer glass. As a result, there is a problem that the glass end faces of the respective surfaces are concentrated at the joints of different surfaces, and the inside of the show case is difficult to see.
[0016]
In addition, when joining the ends of the double glasses that form different surfaces, the end face of one double glass is joined to the inner surface end of the other double glass, which makes positioning difficult and difficult. High joining strength cannot be obtained. In particular, since the end face of the double glass has an uneven cross-sectional shape due to the adhesive, the end face of the other double glass exposed to the outside must be subjected to special treatment, which makes the joining operation difficult. Was accompanied.
[0017]
Further, in the case where many kinds of foods are sold using the same device, since suitable humidity differs depending on the foods, management for humidity adjustment is required. Therefore, it is necessary to mount a humidity sensor as humidity detecting means for detecting the humidity inside the housing. However, if the humidity sensor is exposed to a high-temperature, high-humidity environment in the housing while being energized, there is a problem that the life of the humidity sensor is shortened. Further, when the humidity sensor fails, the operation of the steam generator is stopped, and there is a problem that it is impossible to sell the product.
[0018]
Further, conventionally, in temperature control and humidity control in a refrigerator, that is, in a case, when a target temperature or a target humidity is reached, or when a temperature or humidity switching point is reached, turning on / off a heating heater or a humidifying heater. In the switching method, when the temperature or humidity rises in the process of rising, the actual temperature or humidity inside the housing exceeds the target temperature and overshoots, or when the target temperature or humidity is maintained, this target The deviation between the plus direction and the minus direction with respect to the temperature or the target humidity is large, and there is a problem that the target temperature or the target humidity cannot be kept constant by simple on / off control.
[0019]
The present invention is intended to solve the above-described problems, and it is a first object of the present invention to provide a food heating and warming device that can easily supply and clean a tank and that can significantly shorten the time until steam generation. Aim.
[0020]
A second object of the present invention is to provide a food heating and warming device which has a simple structure and can prevent fogging of the inner surface of the outer shell of the housing.
[0021]
A third object of the present invention is to provide a food heating and warming device capable of making the temperature and humidity inside the housing uniform and preventing clouding of the transparent member surface without adding a special dehumidifying function. is there.
[0022]
A fourth object of the present invention is to provide a food heating and warming device in which the water in the steam device and the water in the tank can be separately drained, thereby improving the cleanability.
[0023]
A fifth object of the present invention is to provide a food heating and warming device capable of reliably collecting water condensed inside the housing and improving the cleanability of the lower portion of the housing.
[0024]
A sixth object of the present invention is to provide a food heating and warming device that can significantly improve the joining operation of the outer shell members of the housing.
[0025]
A seventh object of the present invention is to provide a food heating and warming device capable of continuing operation under a certain condition even if the humidity detecting means fails.
[0026]
Further, an eighth object of the present invention is to provide a food heating and warming device which has less overshoot and deviation from a target temperature and humidity.
[0027]
[Means for Solving the Problems]
In the food heating and warming device according toclaim 1 of the present invention, since the tank for supplying water to the vaporization container has a so-called cartridge-type detachable structure, water supply to the tank is simplified by removing the tank from the device. In addition, the tank itself can be easily cleaned. Further, since the amount of water in the vaporization container can be easily controlled as compared with the conventional fixed tank type, the time from the start of operation to the generation of steam can be reduced.
[0028]
In the food heating and warming device according toclaim 2 of the present invention, since the tank is installed at the upper part of the housing, the head to the vaporization container to be supplied with water becomes large, and water can be reliably supplied into the vaporization container. Become. Further, since there is no need to dispose the tank at the lower part of the housing, the degree of freedom in arranging components at the lower part of the housing increases. As a result, the space required for arranging the equipment at the lower part of the housing is reduced, and the position of the showcase portion for displaying the product can be lowered, so that the inside of the showcase can be easily seen by children and short people.
[0029]
In the food heating and warming device according toclaim 3 of the present invention, the inside of the housing and the outside air can flow through the through hole provided in the member forming the outer shell of the housing. Fogging of the inner surface of the shell can be prevented.
[0030]
In the food heating and warming device according toclaim 4 of the present invention, since a through hole is formed using a gap between a plurality of members forming the outer shell of the housing, it is not necessary to open a hole in the member forming the outer shell of the housing. However, it is possible to prevent the inner surface of the housing from fogging with a simpler structure.
[0031]
In the food heating / warming device according to the fifth aspect of the present invention, since the opening area of the through hole can be adjusted, it is possible to perform fine humidity adjustment in accordance with the type and amount of the product displayed in the housing.
[0032]
In the food heating and warming device according toclaim 6 of the present invention, the function of the steaming device by the steam device and the function of the warming device by the warming device are provided in the same device, and any of the functions of the steaming device and the warming device can be switched and used. From this, the ingredients can be sold all year round. Therefore, the operation rate of the device is improved and the device can be used all year round, and it is not necessary to store the device in a warehouse during off-season. In addition, since the outside air is sucked into the housing and the internal space for displaying the food is stirred, it is possible to prevent fogging of the inner surface of the outer member of the housing, and to uniformly maintain the temperature and humidity inside the housing. can do. In addition, by introducing outside air into the housing, the humidity inside the housing can be effectively reduced without adding a special dehumidifying function.
[0033]
In addition, since a part of the air inside the housing passes through the catalyst near the air outlet of the air blowing means, it is possible to deodorize the inside of the housing, so that when various kinds of foods are displayed and displayed. Also, it is possible to prevent the smell from being transferred to different ingredients.
[0034]
In the food heating and warming device according toclaim 7 of the present invention, since there is a flow path between the internal space of the housing and the outside air via the gap between the transparent members, the outer transparent member is formed by air passing through the gap. Surface temperature can be lowered, and safety is improved. In addition, since the outside air is sucked into the housing to stir the internal space in which the food is displayed, it is possible to prevent fogging of the transparent member surface and to make the temperature and humidity inside the housing uniform. Furthermore, by introducing outside air into the housing, the humidity inside the housing can be effectively reduced without adding a special dehumidifying function.
[0035]
According to the eighth aspect of the present invention, the air heated around the steam device passes through the gap between the transparent members by natural convection, and flows into the housing from above the gap. As described above, it is possible to effectively use the air warmed around the steam device to prevent the transparent member surface from fogging, and to make the temperature and humidity inside the housing uniform.
[0036]
In the food heating and warming device according to the ninth aspect of the present invention, the heated air is forcibly fed into the internal space of the housing while removing heat from the other heat-generating components provided in the installation portion of the steam device by the blowing means. Therefore, it is not necessary to separately provide an air stirring fan in the internal space of the housing, and it is possible to more effectively prevent fogging of the transparent member surface and to make the temperature and humidity inside the housing more uniform. it can. Furthermore, the blowing means itself is a rotating device, and only one component is subjected to the durability failure, so that the durability reliability is improved.
[0037]
In the food heating and warming device according to claim 10 of the present invention, the catalyst is disposed near the opening from which the outside air blows, and a part of the air inside the housing is allowed to pass through the catalyst. The internal space can be deodorized, and the odor can be prevented from being transferred between different foods.
[0038]
In the food heating and warming device according to claim 11 of the present invention, by switching the switching valve, the water in the steam device and the water in the tank can be separately drained. Therefore, when cleaning the inside of the steam device, cleaning can be easily performed without draining the water of the tank that does not need cleaning.
[0039]
In the food heating and warming device according to the twelfth aspect of the present invention, the water in the steam generator and the water in the tank can be separately drained only by manually switching the switching cock. Therefore, when cleaning the inside of the steam generator, the tank can be easily cleaned without draining water from the tank that does not need cleaning.
[0040]
In the food heating and warming device according to claim 13 of the present invention, since the pipe is provided such that the downstream side is inclined from the communicating portion of the water supply pipe in a direction that is horizontal or reverse to the water supply direction, the cleaning of the steam generator is performed. The generated dust can be prevented from flowing from the pipe to the solenoid valve side, and the water supply pipe into which water from the tank flows can be kept hygienic.
[0041]
In the food heating and warming device according to claim 14 of the present invention, the dew water inside the housing flows down the inclined surface of the lower plate, abuts against the ribs arranged around the heating means, and is collected at one place. Is guided to the heating means from a water supply section communicating with the inclined surface of the plate body. Therefore, it is possible to reliably collect the dew water inside the housing to the heating unit by using the water supply unit that supplies water from the tank to the heating unit. In addition, since the water supply unit and the inclined surface, which is the return portion of the dew condensation water, are communicated with each other, a structure with less unevenness can be obtained, and the cleaning property at the lower part of the housing is improved.
[0042]
In the food heating and warming device according to claim 15 of the present invention, since the water supply section is at a low position, the water collected in the rib at the lower end of the inclined surface is guided to the end of the water supply section at a lower position from there. In addition, the dew water inside the housing can be more reliably collected by the heating means.
[0043]
In the food heating and warming device according to claim 16 of the present invention, the outer diameter of the outermost peripheral portion of the heating means including the heating tank body and the heating tank lid can be substantially the same as or slightly smaller than the inner diameter of the mounting portion of the heating means. Therefore, there is no possibility that the water dropped from the end of the water supply unit is guided to the concave mounting portion, and the dew condensation water inside the housing can be more reliably collected by the heating means.
[0044]
In the food heating and warming device according to claim 17 of the present invention, by displacing the end surface positions of the inner surface portion and the outer surface portion of the outer member of the housing, a step portion is provided at the end of this member. By abutting the end portion of the outer shell member to the step portion, the bonding surface of the other outer shell member is formed in two L-shapes, and the bonding strength can be greatly improved. Further, since each end face of the outer shell member is not directly exposed to the outside due to the step portion, it is not necessary to perform special treatment on the end face as in the related art. In addition, the step portion serves as a positioning of another outer member, so that the joining operation can be greatly improved.
[0045]
In the food heating and warming device according to claim 18 of the present invention, the outer member forming the side surface of the housing is formed to have a predetermined length to provide a step portion, and the step portion forms another upper surface of the housing. In a state where the outer member is in contact, the adhesive bars located on the left and right as viewed from the front can be formed narrow only by the outer surface of the outer member having the step portion, so that the goods inside the housing can be seen clearly.
[0046]
In the food heating and warming device according to claim 19 of the present invention, since the holding member between the inner surface and the outer surface of the outer member is hidden by the masking member, when viewing the product inside the housing through the outer member. However, the holding member does not look unsightly.
[0047]
In the food heating and warming device according to claim 20 of the present invention, for example, even when the humidity detecting means has failed, if the temperature detecting means has not failed, the detection output from the temperature detecting means is used to continue. Since the control of the heating means can be performed, the operation can be continued under certain conditions.
[0048]
In the food heating and warming device according to claim 21 of the present invention, it is possible to know from the display means that a failure has occurred even when the operation is continued. Therefore, it can be used for proper repair.
[0049]
In the food heating and incubating device according to claim 22 of the present invention, since the output of the first heating means or the second heating means is stepwise increased or decreased as the temperature or humidity approaches the target, The overshoot and deviation at the time when the temperature or the humidity reaches are reduced, and the inside of the housing can be maintained at a constant temperature or a constant humidity.
[0050]
In the food heating and warming device according to claim 23 of the present invention, even when the temperature detected by the temperature detecting means exceeds the target temperature, power is supplied to the heating means so that the actual temperature inside the housing maintains the target temperature. Is Thus, overshoot and deviation from the target temperature are further reduced, and the inside of the housing can be maintained at a more stable temperature.
[0051]
In the food heating and warming device according to claim 24 of the present invention, even when the humidity detected by the humidity detecting means exceeds the target humidity, power is supplied to the heating means so that the actual humidity inside the housing maintains the target humidity. Is As a result, overshoot and deviation from the target humidity are reduced, and the inside of the housing can be kept at a more stable humidity.
[0052]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the food heating and warming device according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an external view showing an entire configuration of a food heating and warming device common to each embodiment of the present invention.
[0053]
In the figure,reference numeral 1 denotes a housing formed in a substantially rectangular parallelepiped, and 2 denotes a top plate for closing an upper opening of thehousing 1. An illumination fluorescent lamp to be illuminated is arranged. Anillumination switch 5 is provided on theframe 4 of thebase 3 at the lower opening of thehousing 1 as a switching means for turning on or off the illumination fluorescent lamp.
[0054]
Thehousing 1 for displaying products such as foodstuffs is covered with aglass 7 which is a transparent member in at least one direction around a side forming a side portion thereof. Afront plate 8 of a non-transparent member and a pair of left andright side plates 9 and 9 provided in side openings of theglass 7 form a side surface of thehousing 1 in a substantially sealed state. Further, anupper partition plate 10 and alower partition plate 11 are attached to the upper opening and the lower opening of thehousing 1 in a sealed state, respectively. Thefront plate 8 forming the front side surface of thehousing 1 has a shape in which a frame is left around, and an opening for taking in and out of a product is formed. In order to cover the opening in a sealed state, packing ( Adoor 14 having a hinge (not shown) is provided so as to be freely opened and closed.Reference numeral 16 denotes a handle provided on one side of thedoor 14 opposite to thehinge 15. Thedoor 14 is provided with a transparent member except for the frame so that the inside of thehousing 1 can be visually recognized through thedoor 14. Is provided.
[0055]
Thebase 3 at the lower part of thehousing 1 has a bottomed cylindrical shape, and has a structure provided with a bottom plate and legs (not shown) in addition to theframe 4 surrounding the four sides of the side part. On the front side surface of theframe 4, which is the same arrangement surface as thedoor 14, together with theillumination switch 5, anoperation unit 21, adrain pipe 22, adrain cock 23, awater gauge 24, and a commercial Apower supply cord 25 for supplying a power supply voltage is arranged.
[0056]
Further, when used as a steamer, as a steam generator for sending steam into thehousing 1, inside theframe 4, a heating vessel corresponding to an evaporating dish (not shown), A bottom heater for heating and evaporating water stored in the container and a water tank for supplying water to the heating container are provided. In addition, inside theframe 4, there are acontrol device 29 for controlling the operation of each part, and a ring-shaped heating means which is located at the top of the heating vessel and performs drying and heating from below thehousing 1. Thebottom heater 30 and the like are arranged.
[0057]
Further, a pair of right and leftcolumns 31 are erected inside thehousing 1, and a plurality ofrails 32 are provided in parallel with thecolumns 31 in the vertical direction. Eachrail 32 is provided so as to face the left and right inner surfaces of thehousing 1 and to lie along the front-rear direction. Ashelf 35 is inserted into eachrail 32, and theshelf 35 is The slide can be moved.
[0058]
Although not shown, theshelf 35 is composed of a shelf network for placing and displaying commodities, and a tray below the shelf network and detachable from the shelf network, and the shelf network and the tray are integrated. In this state, it is disposed on the pair of left andright rails 32 inside thehousing 1 so as to be detachable and slidable.
[0059]
Reference numeral 37 denotes a temperature sensor corresponding to temperature detecting means for detecting the internal temperature of thehousing 1 and outputting the signal to thecontrol device 29. In a vertically elongated space surrounded by thecolumn 31 and theside plate 9,side heaters 38 as heating means for heating the inside of thehousing 1 are provided on both the left and right sides.
[0060]
Next, the operation of the above configuration will be described. When a switch (not shown) of theoperation unit 21 provided in front of thebase 3 is turned on to start the operation as a heating and warming device, thebottom heater 30 disposed below the product is energized, and theglass 7 and The space (inside the compartment) surrounded by thefront plate 8, theside plate 9, theupper partition plate 10, and thelower partition plate 11 whose opening is closed by thedoor 14 is heated and kept warm. More specifically, when thebottom heater 30 is energized to generate heat, the air around thebottom heater 30 is heated, and each member inside thehousing 1 is heated mainly by air convection.
[0061]
On the other hand, theside heater 38 provided along thecolumn 31 is also energized at the same time, and heat is efficiently transmitted from theside heater 38 to theentire column 31 having good thermal conductivity. This heat is also quickly transmitted between the members fixed to each of therails 32 having good thermal conductivity, and is then conducted to each of theshelves 35 located on therail 32. Further, thetemperature sensor 37 detects the inside temperature of the inside of thehousing 1 and transmits a signal of the detection result to thecontrol device 29. Thecontrol device 29 controls the bottom heater so that the inside temperature becomes substantially constant. 30 and theside heater 38 are turned off and controlled.
[0062]
In order to display products in such a state, first, thedoor 14 is opened using thehandle 16 with thehinge shaft 15 as the center of rotation, and theshelf 35 is pulled out along therail 32 to the front of thehousing 1. Then, a food (for example, croquette or Frankfurt) is placed on theshelf 35 in the state of being pulled out, and theshelf 35 is stored in thehousing 1 again along therail 32. Also, food items (commodities) are displayed and displayed on theshelves 35 in other stages in the same manner.
[0063]
The state of each food displayed in thehousing 1 can be constantly checked from the outside through theglass members 7 and 17, which are transparent members.
[0064]
Further, the food heating and warming device can selectively use not only a function as a so-called heater and a warming device but also a function as a steamer. That is, when the steamer function is selected by pressing an operation button (not shown) of theoperation unit 21, the humidification heater is turned on instead of thebottom heater 30 and theside heater 38 being turned off, and the water stored in the heating container is turned on. Is heated and evaporated. Thereby, foodstuffs suitable for a steamer such as Chinese bun can be stored in a good state. As described above, since the steam generator is provided at the lower portion of thehousing 1, it is possible to switch and use not only as a heating and warming device but also as a steaming device, and it is not necessary to separately install a steaming device.
[0065]
Next, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 2 is an external view of the food heating and warming device according to the present embodiment, and FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the food heating and warming device according to the present embodiment as viewed from the side. In FIG. 2, aconcave portion 2 a is provided on thedoor 14 side of thetop plate 2 at the upper part of thehousing 1, and awater tank 43 corresponding to a water storage means as a tank is provided in theconcave portion 2 a. Is detachably provided in a state where is directed downward. A receivingtray 42 for receiving water from thewater tank 43 is provided at the inner bottom of theconcave portion 2a. Thewater tank 43 is of a detachable cartridge type, and can be closed and opened by avalve body 43b provided at awater supply port 43a.
[0066]
The receivingtray 42 provided corresponding to thewater supply port 43a has aprojection 42a that pushes up avalve body 43b screwed to thewater supply port 43a, and has a structure in which a lower surface of thewater supply port 43a holds a constant water level. In addition, the receivingtray 42 is provided with awater supply pipe 42b that is opened to communicate with thevaporization container 57 via anelectromagnetic valve 75. Further,reference numeral 57 denotes a bottomed vaporization container which is located at a lower portion of thehousing 1 and guides the vapor to thehousing 1. A part of the bottom of thevaporization container 57 is formed in a concave shape, and a portion corresponding to the concave portion 51 a is formed. A temperature sensor 65 is provided as a detecting means for detecting the temperature of thevaporization container 57, and an output signal of the temperature sensor 65 is sent to thecontrol device 29. Thevaporization container 57 is detachably installed in theconcave portion 40 of thelower partition plate 11 that separates theframe 4 provided in the lower portion of thehousing 1 from the inside of thehousing 1, and water from thewater tank 43 is supplied to theelectromagnetic valve 75. When the valve is opened, the gas is introduced from the receivingtray 42 into thevaporization container 57 through thewater supply pipe 42b.
[0067]
At the bottom of theconcave portion 40, atop plate 45 made of a nonmagnetic material for mounting thevaporization container 57 is provided, and below thetop plate 45, thevaporization container 57 made of a magnetic material is heated by electromagnetic induction. Aninduction heating device 46 as a heating means is provided. Theinduction heating device 46 includes aheating coil 46a for generating magnetic flux, aferrite 46b for preventing generation of a magnetic flux from theheating coil 46a to the floor surface, and acoil base 46c for arranging theheating coil 46a in a predetermined shape. Thecontrol device 29 here is arranged as heating control means for adjusting the high-frequency current supplied to theheating coil 46a. The other configuration is common to that shown in FIG.
[0068]
Next, the operation of the present embodiment will be described. After water is supplied from thewater supply port 43a to thewater tank 43, avalve body 43b is screwed into thewater supply port 43a, and thewater tank 43 is set on thetray 42 in an upside down state. Thebody 43b is actuated by theprojection 42a and is pushed upward, so that a constant water level is held in thetray 42. At this time, water flows into thewater supply pipe 42b and is kept closed by thesolenoid valve 75. Next, when operation is started by operating a switch (not shown) of theoperation unit 21, a high-frequency current is supplied to theheating coil 46a of theinduction heating device 46, and thevaporization container 57 is heated. Here, when there is no water in theheating container 57, the entire bottom of the vaporizingcontainer 57 is heated, and the temperature of theconcave portion 57a similarly rises. Then, the temperature rise of theconcave portion 57 a is detected by thetemperature sensor 47, and thecontrol device 29 determines that there is no water in theheating container 57.
[0069]
In response to this determination, when thesolenoid valve 75 is opened for a certain period of time, the water in thewater supply pipe 42b flows into thevaporization container 57, and is automatically supplied from thewater tank 43 to thetray 42 in order to maintain a constant water level in thetray 42. You. In this manner, a certain amount of water is supplied into thevaporization container 57 by the opening and closing operation of theelectromagnetic valve 75, and thevaporization container 57 generates steam by heating thevaporization container 57 by theinduction heating device 46.
[0070]
Then, when the steam is continuously generated, the water in thevaporization container 57 is vaporized and the water level gradually decreases, and theconcave portion 57a is exposed. As a result, only the exposedconcave portion 57a rises in temperature. Thetemperature sensor 47 is provided for detecting a temperature rise in theconcave portion 57a and operating theelectromagnetic valve 75 to automatically supply water. In this way, continuous operation can be performed until the water in thewater tank 43 runs out.
[0071]
When products such as Chinese steamed buns and meat buns are displayed on theshelf 35 in the refrigerator in a state where such steam is generated, the steamed buns can be sold in a fluffy state. When cleaning thevaporization container 57, theshelf 35 in the refrigerator is removed, and then thevaporization container 57 is lifted upward so as to fend off thewater supply pipe 42b and is taken out of the refrigerator. Thereafter, cleaning is performed with a sink or the like, and thetemperature sensor 47 is set on thetop plate 45 again so as to coincide with theconcave portion 57a.
[0072]
As described above, the food heating and warming device according to the present embodiment includes, in the lower part of thehousing 1, thevaporization container 57 for generating steam and theinduction heating device 46 as heating means for electromagnetically heating thevaporization container 57. A tank for supplying water to thevaporization container 57, that is, awater tank 43 is detachably provided.
[0073]
In this case, since thewater tank 43 that supplies water to thevaporization container 57 is a detachable cartridge type, water supply to thewater tank 43 is simplified, and thewater tank 43 itself can be easily cleaned. Further, since the amount of water in thevaporization container 57 can be easily controlled as compared with the conventional fixed tank type, the time from the start of operation to the generation of steam can be reduced.
[0074]
Further, in the present embodiment, since thewater tank 43 is installed on thetop plate 2 at the upper part of thehousing 1, a large head can be secured to thevaporization container 57 to be supplied with water as compared with the fixed tank type. Thus, it is possible to reliably supply water into thevaporization container 57. Further, since there is no need to install thewater tank 43 inside thebase 3 at the lower portion of thehousing 1, the degree of freedom in arranging components in this portion is increased. As a result, the space required for arranging the equipment at the lower part of thehousing 1 is reduced, and the position inside thehousing 1, which is a showcase portion for displaying products, can be lowered. The inside becomes easier to see.
[0075]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 4 is a perspective view showing the appearance of the food heating and warming device according to the present embodiment. The basic configuration is substantially the same as that of FIG. 1, but a semi-sealed housing is provided on the front side of thehousing 1, that is, on the side of thedoor 14 through which food is taken in and out, for example, on the upper and lower parts of thefront plate 8 constituting thehousing 1. 1 is different in that opening holes 51 for communicating the inside and outside air are provided. The opening area of theopening hole 51 corresponding to these through holes is configured to be variable by sliding the opening / closinglid 52, which is variable means, left and right.
[0076]
The opening / closinglid 52 may be provided only in theopening 51 in the upper part of thefront plate 8 or in theopening 51 in the lower part in order to improve operability. Further, thedoor 14 may be provided instead of thefront plate 8.
[0077]
Further, as another modified example of FIG. 4, as shown in FIG. 5, an elastic or hard supporting member having a substantially U-shaped cross section is provided at the lower end of aglass 7 which is an outer member of thehousing 1. By fittingprotrusions 53 a on the bottom surface of the bottom of thesupport member 53, a through hole is formed between the bottom surface of thesupport member 53 and the top surface of the periphery of thelower partition plate 11 instead of theopening 51. Thehole 54 may be formed. The throughhole 54 having such a structure may be formed by asupport member 53 attached to theglass 7 at the upper part of thehousing 1, or while theopening 51 is provided at the upper part (or lower part) of thehousing 1, A throughhole 54 may be provided in the lower part (or upper part) of thehousing 1. Such a gap may be provided not only on the front surface of thehousing 1 but also on the side surface, the back surface, the upper surface, the lower surface, or thedoor 14.
[0078]
Next, the operation of the present embodiment will be described. When the switch of theoperation unit 21 is turned on and the operation as the heating and warming device is started, the inside of thehousing 1 is heated and kept warm by thebottom heater 30 installed at the lower part of thehousing 1. Then, based on the temperature detected by thetemperature sensor 37, the internal temperature of thehousing 1 is kept constant by thecontrol device 29, and the product is sold. On the other hand, if the sale of goods is continued in such a state, the number of goods will decrease, and it is necessary to replenish foodstuffs such as croquettes and Frankfurt. Then, thedoor 14 is opened, theshelf 35 is pulled out or removed, and the food material is placed on theshelf 35, placed again on therail 32 and slid, and stored inside thehousing 1. In addition, food is replenished and displayed on theshelves 35 in other stages in the same manner.
[0079]
When the displayed food material is heated, the heated food material emits its own moisture into thehousing 1. Then, when the amount of the food material is large, the amount of generated steam also increases, the humidity inside thehousing 1 increases, and the humidity is out of the humidity range suitable for storage. Here, when the opening / closinglid 52 on the lower side of thehousing 1 is slid to open theopening 51, outside air flows into thehousing 1 through theopening 51. The air that has flowed into the inside of thehousing 1 uses the ascending airflow generated by thebottom heater 30 to remove moisture generated when the food is displayed from theopening hole 51 provided at the upper portion of thehousing 1. By discharging to the outside, the inside of thehousing 1 can be kept at an appropriate humidity.
[0080]
On the other hand, when the amount of food is small, when the openinglid 52 is closed, the flow of steam inside and outside thehousing 1 is reduced, so that moisture is not released from the inside of thehousing 1 to the outside, and an appropriate humidity is maintained. be able to. In this way, by changing the opening / closing area of theopening hole 51 with the openinglid 52, the humidity in thehousing 1 can be adjusted in accordance with the amount of food displayed.
[0081]
As described above, in the present embodiment, in the food heating and warming device provided with thehousing 1 made of a transparent member (glass 7) partially displaying the food, the member (for example, the front plate 8) that forms the outer shell of thehousing 1 is used. For example, anopening hole 51 as a through hole communicating with the outside air is provided at an upper portion and a lower portion.
[0082]
With this configuration, the inside of thehousing 1 and the outside air can flow through the opening holes 51 provided at the upper and lower portions of the member forming the outer shell of thehousing 1, and the interior of thehousing 1 can be formed with a simple structure. By appropriately adjusting the humidity, it is possible to prevent the inner surface of theglass 7, which is the outer surface of thehousing 1, from fogging.
[0083]
In this case, it is preferable that at least one of the opening holes 51 is provided with anopening cover 52 as a variable means for changing an opening area which is the size of theopening hole 51. That is, since the opening area of theopening hole 51 can be adjusted, it is possible to finely adjust the humidity according to the type and amount of the product displayed in thehousing 1.
[0084]
Further, as shown in FIG. 5, a throughhole 54 may be formed by a gap between a plurality of members (for example, thesupport member 53 and the lower partition plate 11) that form an outer shell of thehousing 1. In this case, since the throughhole 54 is formed using the gap between the plurality of members forming the outer shell of thehousing 1, a simpler structure can be achieved without making a hole in the member forming the outer shell of thehousing 1. Accordingly, it is possible to prevent fogging of the inner surface of theglass 7 which is the outer surface of thehousing 1.
[0085]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 6 is an external view of the food heating and warming device according to the present embodiment, and FIG. 7 is a longitudinal sectional view as viewed from the side. The basic configuration is the same as that of FIG. 1, except that anexhaust port 8 b for discharging the internal air of thehousing 1 is provided above thefront plate 8 which is an outer member of thehousing 1. Along with this, ablower 55 opened to the blower opening 10 a is arranged in theupper partition plate 10, and the outer periphery thereof is covered with thetop plate 2. Thetop plate 2 is provided with anair inlet 2 a, and a series of air flow paths from theair inlet 2 a to theair outlet 10 opened inside thehousing 2 through theblower 55 is formed. That is, when theblower 55 is operated, outside air is sucked into thetop plate 2 from theintake port 2a, and the air passes from theblower 55 to the inside of thehousing 2 through theblow port 10a.
[0086]
Thebase 3 below thelower partition plate 11 is composed of aframe 4 surrounding theside portion 4 and abottom plate 59 covering the bottom opening.Reference numeral 60 denotes a leg. Theoperation unit 21 and a power cord (not shown) are arranged inside theframe 4 below the arrangement surface of thedoor 14, and steam is introduced into thehousing 1. A vapor generating device including a vaporizingcontainer 57 and aheater 58 as a heating means for heating the vaporizingcontainer 57, awater tank 43 as a tank for supplying water to the vaporizingcontainer 57, acontrol device 29, and the like are arranged.
[0087]
Reference numeral 50 denotes a temperature / humidity sensor which serves both as a temperature detecting unit and a humidity detecting unit for detecting the temperature and humidity in thehousing 1, and detects the temperature and humidity in the internal space of thehousing 1 on which theshelf 35 is installed. Thus, a signal is output to thecontrol device 29. Further, in this embodiment, alight deodorizing catalyst 56 having a deodorizing action is arranged near theblower opening 10a, and the outside air blown from theblower 55 and the air in the refrigerator pass through thelight deodorizing catalyst 56 at the same time. It has become. Other configurations are common to those shown in FIG.
[0088]
Next, the operation of the present embodiment will be described. The food heating and warming device according to the present embodiment also has a function as a multifunction device that can be used not only as a low-humidity warming container but also as a steamer. First, the case of using as a low-humidity heat storage will be described. When the operation is started by operating a switch (not shown) of theoperation unit 21, thebottom heater 30 is energized, and the air around thebottom heater 30 is discharged. Each member inside thehousing 1 is heated mainly by air convection, and theside heater 38 provided along thecolumn 31 is energized, and heat is transmitted from thecolumn 31 to theshelf 35 via therail 32. The interior space of thehousing 1, that is, the inside of the refrigerator is heated and kept warm. Further, the temperature in the refrigerator is transmitted from the temperature /humidity sensor 50 to thecontrol device 29, and the inside of thehousing 1 is managed at a constant temperature. As described above, thebottom heater 30 and theside heater 38 are provided here as a heat retaining device for heating and retaining the food material in thehousing 1.
[0089]
In such a state, thedoor 14 is opened, and with theshelf 35 pulled out or removed from therail 32, foodstuffs such as croquettes and Frankfurt are placed on therail 32 and slid on therail 32 again for storage. In addition, the foodstuffs are similarly displayed and displayed on theshelves 35 of the other tiers. In this state, the food is kept warm at low humidity.
[0090]
On the other hand, when theblower 55 is operated, outside air is sucked in from thesuction port 2a and is blown into the refrigerator through theblower port 10a. At the same time, the air in the refrigerator is also sucked in at the flow velocity of the blown air, and the air passes through thelight deodorizing catalyst 56 and circulates in the refrigerator. Thus, while the air circulating in the refrigerator is deodorized by thelight deodorizing catalyst 56, a part of the air is discharged to the outside through theexhaust port 8b, and the temperature and humidity inside thehousing 1 are made uniform.
[0091]
The temperature and humidity in the refrigerator can be arbitrarily set and changed by a switch (not shown) arranged on theoperation unit 21, and the temperature and humidity detected by the temperature /humidity sensor 50 are set to the set temperature and humidity. Thecontroller 58 controls theheater 58 so as to match the set humidity, and manages the humidity inside thehousing 1.
[0092]
On the other hand, when used as a steamer, the switch of theoperation unit 21 as the switching means is switched to energize theheater 58 constituting the steam generator, and theheating vessel 57 is heated to fill the inside of the refrigerator with steam. Here, when the rotation of theblower 55 is controlled and theblower 55 is operated at a speed equal to or lower than that when used as the heat insulation chamber, the steam filled in the chamber slowly convects.
[0093]
Water drops generated by dew condensation adhere around theair outlet 10a that blows outside air into the refrigerator. However, since theair outlet 10a opens downward, air is blown from the inside of thetop plate 2. Steam cannot enter. Therefore, the water droplets drop by their own weight into thelower housing 1 and do not enter theblower 55 side.
[0094]
As described above, in the food heating and warming device of the present embodiment, a part of the food material display is a transparent member (glass 7)case 1, and theheating container 57, which is a steam device for introducing steam into thecase 1, In a food heating and warming device provided with aheater 58, a switching device (switch of the operation unit 21) for switching the functions of a heat retaining device (bottom heater 30 and side heater 38) for heating and retaining the inside of thehousing 1 and a steam generating device. ), And ablower 55 as a blower for sucking outside air and blowing into thehousing 1 from theblower opening 10a. Theblower 55 is arranged on the upper part of thehousing 1, and theblower opening 10a is Thelight deodorizing catalyst 56, which is a catalyst, is disposed in the vicinity of theair outlet 10a.
[0095]
In this case, the function of the steamer by the steam device and the function of the warmer by the warmer are provided in the same device, and any of the functions of the steamer and the warmer can be switched and used by the switch of theoperation unit 21. Can be sold throughout the year. Therefore, the operation rate of the device is improved and the device can be used all year round, and it is not necessary to store the device in a warehouse during off-season. In addition, since the outside air is sucked into the inside of thehousing 1 to stir the internal space of thehousing 1 where the food is displayed, it is possible to prevent the inner surface of theglass 7 which is a transparent member from fogging, and to prevent the inside of thehousing 1 from fogging. Temperature and humidity can be made uniform. In addition, by introducing outside air into thecasing 1, the humidity inside thecasing 1 can be effectively reduced without adding a special dehumidifying function.
[0096]
Further, since theblower 55 is arranged at the upper part of thehousing 1 and theblower opening 10a is opened downward in thehousing 1, steam cannot enter theblower 55 side from theblower opening 10a, so that specially It is possible to prevent dripping or intrusion of water droplets into theblower 55 side without considering airtight maintenance. Further, a part of the air inside thecasing 1 passes through thelight deodorizing catalyst 56 near theoutlet 10a of theblower 55, so that the inside of thecasing 1 can be deodorized. Even when foods are displayed, it is possible to prevent the smell from being transferred to different foods.
[0097]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is a longitudinal sectional view of the food heating and warming device according to the present embodiment as viewed from the side. FIG. 9 is a perspective view showing the upper end structure of the double-glazing forming the side wall of thehousing 1.
[0098]
As shown in FIG. 9, in the present embodiment, theglass 7 forming the outer shell of thehousing 1 includes aninner glass 70a as an inner surface facing the inside of thehousing 1, and an outer glass as an outer surface facing the outside air. 70b. Here, theglass 7 is constituted by the twoinner glass 70a and theouter glass 70b, but may be three or more transparent members. Themultilayer glass 7 has a substantially U-shape when viewed from above. The periphery of theinner glass 70a and theouter glass 70b is filled with afiller 64 except for a part of theupper opening 7a and thelower opening 7b at the upper end and the lower end, and theinner glass 70a and the outer glass 70 are filled with thefiller 64. Agap 7c is formed between thegap 7c and the gap 70c.
[0099]
As shown in FIG. 8, the upper end of themultilayer glass 7 is hermetically closed by anupper partition plate 10, and the lower end is hermetically closed by alower partition plate 11. Thelower opening 7b of theglass 7 is connected to acommunication hole 11a provided in thelower partition plate 11, and communicates with the air around the outside of theheating vessel 57 constituting the steam generator. On the other hand, theupper opening 7 a of theglass 7 is opened in a semi-sealed state by theupper partition plate 10, and the air opening 10 a provided in theupper partition plate 10 in communication with theupper opening 7 a It opens downward to the inside. The other upper and lower end surfaces of theglass 7 excluding theupper opening 7a and thelower opening 7b are substantially sealed by anupper partition plate 10 and alower partition plate 11. Further, anexhaust port 8b is provided on thefront plate 8 at an upper portion of thedoor 14 and is opened to communicate with the outside air for discharging the air inside thehousing 1.
[0100]
Anillumination window 10a is formed in theupper partition plate 10 which closes the lower surface opening of thetop plate 2, and asemi-transparent glass 62 is disposed so as to cover theillumination window 10a while maintaining airtightness. Further, anillumination light source 61 is disposed above thetranslucent glass 62, and the outer periphery thereof is covered with thetop plate 2. Thebase 3 below thelower partition plate 11 includes aframe 4 surrounding theside portion 4 and abottom plate 59 serving as a bottom.Reference numeral 60 denotes a leg. The steam generator including theheating vessel 57 and theheater 58, thecontrol unit 29, and the like are provided in theframe 4 below the surface on which thedoor 14 is arranged, similarly to the third embodiment. In addition, ablower 63 described later is arranged in theframe 4.
[0101]
A temperature / humidity sensor (not shown) detects the temperature and humidity in the refrigerator and outputs a signal to thecontrol device 29. In the vicinity of thecontrol device 29, ablower 63 as a cooling fan for cooling heat generated by the control element is arranged. In addition, a slit-shapedintake port 59 a is opened in thebottom plate 59 so as to face theblower 63, and anopening 59 b serving as an exhaust port is located on the side separated by thecontrol device 29.
[0102]
Thelight deodorizing catalyst 56 is arranged in the vicinity of theblower opening 10a, and the outside air blown from theblower 63 through thegap 7c between theinner glass 70a and theouter glass 70b, and the air in the refrigerator, The structure is such that the light passes through thelight deodorizing catalyst 56 simultaneously.
[0103]
Next, the operation of the present embodiment will be described. As described in the first and third embodiments, the food heating and warming device of this embodiment also has a function as a multifunction device that can be used not only as a low-humidity heat storage but also as a steamer.
[0104]
In the case of using as a low-humidity heat storage, the heat generated from one or a plurality of heating elements in thecontrol device 29 is cooled by the outside air sucked from thesuction port 59a provided in thebottom plate 59 by operating theblower 63. Is done. Part of the warm air generated by cooling thecontrol device 29 is directly discharged to the outside of the machine from anexhaust port 59b provided in thebottom plate 59. In addition, a part of the air heated by the cooling of thecontrol device 29 rises from thecommunication hole 11 a of thelower partition plate 11, passes through thegap 7 c of theglass 7, and communicates with theupper opening 7 a by the ascending airflow. Flows into the semi-closed space. The air in the refrigerator is simultaneously sucked and stirred by the flow velocity of the inflowing air, and circulates in the refrigerator through thelight deodorizing catalyst 56. Therefore, the air in the refrigerator circulates and is made uniform in temperature and humidity while being deodorized by thelight deodorizing catalyst 56, and a part of the air is exhausted on thefront plate 8 constituting an outer member of thehousing 1. It is discharged out of the refrigerator through themouth 8b.
[0105]
When used as a steamer, the switch of theoperation unit 21 as a switching means is switched to energize theheater 58 constituting the steam generator to heat theheating vessel 57 and fill the inside of the refrigerator with steam. Here, when the rotation of theblower 63 is controlled and theblower 63 is operated at a speed lower than or equal to that when theblower 63 is used as the heat retaining chamber, the steam filled in the refrigerator slowly convects.
[0106]
As described above, the food heating and warming device according to the present embodiment has acase 1 in which food is displayed, a part of which is a transparent member (glass 7), and a steam device (heating container 57 and heater 58), agap 7c is formed between a plurality of transparent members (theinner glass 70a and theouter glass 70b), and the upper portion of thegap 7c is opened in the internal space of thehousing 1 to form a housing. 1 has a flow passage through which outside air flows.
[0107]
In this case, since there is a flow passage between the internal space of thehousing 1 and the outside air via thegap 7c between theinner glass 70a and theouter glass 70b, the air passing through thegap 7c causes The surface temperature of a certainouter glass 70b can be lowered, and safety is improved. Further, since the outside air is sucked into the inside of thehousing 1 to stir the internal space where the food is displayed, it is possible to prevent fogging of theglass 7, particularly the inner surface of theinner glass 70 a, and to prevent the temperature and humidity inside thehousing 1. Can be made uniform. Further, by arranging theblower port 10a, which is an air inlet into the internal space of thehousing 1, at an upper portion, it is possible to prevent water droplets from dropping or entering without special consideration for airtightness. In addition, by introducing outside air into thehousing 1, the humidity inside thehousing 1 can be effectively reduced without adding a special dehumidifying function.
[0108]
In particular, in this embodiment, the lower part of thegap 7c communicates with the installation space, that is, the installation part of the steam generator formed in theframe 4.
[0109]
In this case, the air warmed around the steam generator passes through thegap 7c between theinner glass 70a and theouter glass 70b by natural convection, and flows into thehousing 1 from above thegap 7c. As described above, by effectively utilizing the air warmed around the steam generating device, it is possible to prevent the fogging of theglass 7, especially the inner surface of theinner glass 70a, and to make the temperature and humidity inside thehousing 1 uniform. Can be.
[0110]
Further, in the present embodiment, in particular, theblower 63 is disposed in the installation space in theframe 4, and an air passage for forcibly blowing air from the installation space to the internal space of thehousing 1 through thegap 7 c is formed. Thus, the heated air can be forcibly sent into the internal space of thehousing 1 while removing heat from other heat-generating components provided in the installation space of the steam generator by theblower 63. It is not necessary to separately provide an air stirring fan in the internal space, and it is possible to more effectively prevent fogging of the inner surface of theglass 7 and to make the temperature and humidity inside thehousing 1 more uniform. Further, theblower 63 itself is a rotating device, and the durability reliability is improved since only one component is subjected to the durability failure.
[0111]
Further, in this embodiment, alight deodorizing catalyst 56 as a catalyst is disposed near theupper opening 7a as an opening above thegap 7c. Thus, thelight deodorizing catalyst 56 is disposed near theupper opening 7a from which the outside air blows, and a part of the air inside thehousing 1 is made to pass through thelight deodorizing catalyst 56. The deodorization in theinternal space 1 can be achieved, and the odor can be prevented from being transferred between different foods.
[0112]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a schematic view showing a vertical cross section of the food heating and warming device according to the present embodiment. In the figure,reference numeral 2 denotes a top plate, inside which alighting device 61 similar to that of the fourth embodiment is arranged, and can be turned on / off by alighting switch 5 shown in FIG.
[0113]
Theglass 7 is substantially U-shaped when viewed from above, and the upper and lower portions of thehousing 1 are sealed by anupper partition plate 10 and alower partition plate 11, and an opening formed on the front side of thehousing 1. The side has a substantially sealed structure with adoor 14. Thebase 3 below the housing is composed of theframe 4 surrounding thesides 4 and abottom plate 59 serving as a bottom, and a plurality oflegs 60 are provided below thebottom plate 59. In addition, inside theframe 4, a bottomed vaporizingcontainer 57 which is a steam generating device is disposed at an opening substantially at the center of thelower partition plate 11, and aheater 58 for heating the vaporizingcontainer 57 is further heated. It is arranged at the bottom of thecontainer 57.
[0114]
A receivingtray 42 is disposed inside thetop plate 2 located above theupper partition plate 10, and awater tank 43 having awater supply port 43a is disposed in the receivingtray 42 in an upside-down state. Thewater tank 43 is of a detachable cartridge type, and can be closed and opened by avalve body 43b provided at thewater supply port 43a. The receivingtray 42 provided corresponding to thewater supply port 43a has aprojection 42a that pushes up avalve body 43b screwed to thewater supply port 43a, and has a structure in which a constant water level is held at a lower end of thewater supply port 43a.
[0115]
One end (upper end) of thewater supply pipe 42b is communicated and opened on the bottom surface of the receivingtray 42, and the other end (lower end) is opened facing theheating tank 57. Anelectromagnetic valve 75 that opens and closes thewater supply pipe 42b is provided in the middle of thewater supply pipe 42b. One end of awater supply pipe 74 is connected to thewater supply pipe 42 b on the upstream side of thesolenoid valve 75, and the other end of thewater supply pipe 74 is connected to one of three-way switching valves 76 that can be manually switched as thedrain cock 23. Is done. The other two sides of the three-way switching valve 76 have one connected to one end of thedrain pipe 78 and the other connected to one end of thedrain pipe 22. The other end of thedrain pipe 78 is connected to the bottom surface of thevaporization vessel 57, and the other end of thedrain pipe 22 is exposed outside the device. Further, the three-way switching valve 76 is disposed below thevaporization container 57.
[0116]
Next, the operation of the present embodiment will be described. First, water is supplied to thewater tank 43, which is a tank, and when the water is set upside down on thetray 42, water flows into thetray 42 from thewater supply port 42a, and passes through thewater supply pipe 42b and thewater supply pipe 74. Water reaches the respective inlets of thesolenoid valve 75 and the three-way switching valve 76. Normally, the three-way switching valve 76 is in a fully closed state not communicating with any of thedrain pipe 22 and thedrain pipe 78, and there is no movement of water to thedrain pipe 22 and thedrain pipe 78.
[0117]
Here, each time the amount of water in thevaporization container 57 decreases, theelectromagnetic valve 75 is opened for a predetermined time to supply water (control is not described), and water flows into thevaporization container 57 from thewater supply pipe 42b. On the other hand, when performing cleaning, thedrain cock 23 is manually operated to open the communication between thedrain pipe 78 and thedrain pipe 22 by the three-way switching valve 76, and the water in thevaporization container 57 is drained by thedrain pipe 78 and the drain pipe. 22 and is discharged outside the device. Similarly, when thedrain cock 23 is manually operated to open the communication between thewater supply pipe 74 and thedrain pipe 22 by the three-way switching valve 76, the water in thewater tank 43 and the receivingtray 42 is supplied from thewater supply pipe 42b. The water is discharged to the outside of the device via thewater supply pipe 74 and thedrain pipe 22. At this time, thewater supply pipe 42b is closed by thesolenoid valve 75, and no water (dust) enters thevaporization container 57 when thewater tank 43 and the receivingtray 42 are cleaned. It is discharged outside.
[0118]
As described above, the food heating and warming device according to the present embodiment includes the steam device (thevaporization container 57 and the heater 58) at the lower portion of thehousing 1 and thewater tank 43 as a tank at the upper portion of thehousing 1. Asolenoid valve 75 is provided in the middle of awater supply pipe 42b as a pipe from thewater tank 43 to thevaporization container 57 of the steam device, and awater supply pipe 74 communicating upstream from thesolenoid valve 75, and water to the outside. Thedrain pipe 22 to be discharged is connected to two sides of a three-way switching valve 76, which is a switching valve, and the other one of the three-way switching valve 76 is connected to adrain pipe 78 that discharges water in thevaporization vessel 57. are doing.
[0119]
In this case, by switching the three-way switching valve 76, the water in thevaporization container 57 constituting the steam device and the water in thewater tank 43 can be separately drained. Therefore, when cleaning the inside of the steam device, cleaning can be easily performed without draining the water in thewater tank 43 that does not need cleaning. Conversely, when cleaning thewater tank 43 and thetray 42, the cleaning can be easily performed without discharging the water of thevaporization container 57 that does not need to be cleaned.
[0120]
Further, the three-way switching valve 76 in this embodiment is a cock, which is thedrain cock 23 corresponding to the three-way switching cock. In thedrain cock 23, the three-way switching valve 76 is provided between thewater supply pipe 74 and thedrain pipe 22 or thedrain pipe 78. It is configured such that any one of thedrain pipes 22 can be opened for communication.
[0121]
In this case, the water in thevaporization container 57 and the water in thewater tank 43 can be separately drained only by switching thedrain cock 23 manually. Therefore, when performing the internal cleaning of the steam device, the cleaning can be easily performed only by the manual switching operation without draining the water of thewater tank 43 that does not need to be cleaned. Conversely, when cleaning thewater tank 43 and the receivingtray 42, the cleaning can be easily performed only by a manual switching operation without draining the water of thevaporization container 57 that does not need to be cleaned.
[0122]
Further, in the present embodiment, thewater supply pipe 42b upstream of the communication portion of thewater supply pipe 74 is linearly arranged, and thewater supply pipe 42b downstream of the communication portion of thewater supply pipe 74 flows backward in the horizontal or water supply direction. It is provided in an inclined direction.
[0123]
In this case, since thewater supply pipe 42b is provided such that the downstream side is inclined from the communicating portion of thewater supply pipe 74 in a direction that is horizontal or reverse to the water supply direction, dust generated by cleaning the steam device is removed from thewater supply pipe 42b. Since the water can be prevented from flowing into theelectromagnetic valve 75, thewater supply pipe 42b into which the water from thewater tank 43 flows can be kept hygienic.
[0124]
Further, if the three-way switching valve 76 connects thewater supply pipe 74 and thedrain pipe 22 with valve control means for closing thewater supply pipe 42b with thesolenoid valve 75, thesolenoid valve 75 can be used. All of the dust can be prevented from entering, and thewater supply pipe 42b can be kept more sanitary.
[0125]
Sixth Embodiment A sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 11 is a schematic view showing a longitudinal section viewed from the side of the food heating and warming device according to the present embodiment, FIG. 12 is an enlarged view of a portion where water is introduced from thewater supply pipe 42b to theheating tank 57, and FIG. It is a detailed view of thewater supply nozzle 81.
[0126]
In FIG. 11, the configuration inside thetop plate 2 is the same as that of the fifth embodiment. On the other hand, alower partition plate 11 is provided inside theframe 4 at the lower portion of thehousing 1, and a substantially cylindrical portion with a bottom for mounting thevaporization container 57 is provided at a substantially central portion of thelower partition plate 11. Apart 11c is provided. Thelower partition plate 11 has a funnel-shapedinclined surface 11b inclined downward toward the central portion so that the central portion where the mountingportion 11c is disposed is the lowest position. Is provided with adetachable vaporization container 57 having alid 82 as a heating tank lid attached to an opening on the upper surface thereof. The vaporizingcontainer 57 and thelid 82 are provided as a heating tank located below thelower partition plate 11 which is a partition plate, and the steam is guided into thehousing 1 by the heating tank and aheating coil 46a described later. A steam generator is configured. A plurality ofsteam holes 82a are formed on the bottom surface of thelid 82 formed in a dish shape so as to allow water or dewed water at the time of water supply to pass therethrough and to allow steam generated from thevaporization container 57 to pass therethrough.
[0127]
As in the first embodiment, aheating coil 46a for generating a magnetic flux is arranged below the mountingportion 11c, and theheating coil 46a has a structure in which a vaporizingcontainer 57 made of a magnetic material is heated by electromagnetic induction. . In addition, theheater 58 in another embodiment may be used instead of theheating coil 46a of theinduction heating device 46.
[0128]
One end of adrain pipe 78 is connected to the bottom surface of the mountingportion 11 c formed in a concave shape, and the other end of thedrain pipe 78 is connected to the inlet side of thedrain valve 73. Thedrain pipe 22 is connected to the outlet side.
[0129]
One end of awater supply pipe 42b communicates and opens below thetray 42 arranged above theupper partition plate 10, and the other end of thewater supply pipe 42b is connected to the inlet side of thesolenoid valve 75. Awater supply pipe 42c is further connected to the discharge port side of thesolenoid valve 75, and the other end of thewater supply pipe 42c communicates with aconcave portion 11d formed on a part of theinclined surface 11b of thelower partition plate 11. It is connected to theconnection part 11e.Reference numeral 81 denotes a water supply nozzle fixed to theconcave portion 11d of thelower partition plate 11, which is provided at a position facing the opening of theconnection portion 11e arranged upward so as to cover the opening of thewater supply pipe 42c. A watersupply nozzle roof 81b formed in a substantially dome shape, a groove-shapedgutter 81c for guiding water from the opening of theconnection portion 11e into thevaporization vessel 57, and a front end of thegutter 81c facing thelid 82 slightly. Thesharp drainer 81a is formed integrally. The upper surface of thegutter 81c is open so that dew inside thecasing 1 can be received, and thedrainer 81a of thewater supply nozzle 81 located at the end of the water supply unit is provided with aninclined surface 11b of thelower partition plate 11. It extends to a lower position.
[0130]
The mountingportion 11c formed into a bottomed cylindrical shape is provided with avaporization container 57 having a diameter smaller than the inner diameter of the mountingportion 11c and alid 82 having an outer diameter slightly smaller than the inner diameter of the mountingportion 11c. I have. If thelid 82 is not provided, it is preferable that the outer diameter of thevaporization container 57 be slightly smaller than the inner diameter of the mountingportion 11c, or otherwise equal. When thelid 82 is provided as in the present embodiment, the outer shape of thelid 82 is made slightly smaller than the inner diameter of the mountingportion 11c, or otherwise formed to be the same. In this way, thevaporizer 57 can reliably receive the water dripping from the mountingportion11c water drain 81a regardless of the position of thewater drain 81a facing the upper opening of the mountingportion 11c.
[0131]
Except for a portion through which agutter 81c serving as a water supply portion penetrates, a cylindrical vertical wall-shapedrib 11 is formed higher than the lower end of theinclined surface 11b on the entire outer peripheral edge of the mountingportion 11c. Theinclined surface 11b has a shape that falls downward toward therib 11.
[0132]
Next, the operation of the present embodiment will be described. First, water is supplied to thewater tank 43, and when thewater tank 43 is set upside down in thetray 42, water flows into thetray 42 from thewater supply port 43a and reaches thesolenoid valve 75 through thewater supply pipe 42b. . Here, when thesolenoid valve 75 is opened (control of the solenoid valve is omitted), the water that has passed through thewater supply pipes 42b and 42c hits the watersupply nozzle roof 81b, where the flow is converted to the lower end direction of theinclined surface 11b, Water flows into thevaporization container 57 from thesteam hole 82a of thelid 82 through the drainingportion 81a. When the water in thevaporization container 57 evaporates and decreases, theelectromagnetic valve 75 is opened for a certain period of time, and water is supplied from thewater tank 43 into thevaporization container 57 in the same manner as described above.
[0133]
On the other hand, when cleaning thevaporization container 57, since thelid 82 is thin and lightweight, thelid 82 can be lifted to the opposite side of thewater supply nozzle 81, and thelid 82 can be easily taken out by passing thewater supply nozzle 81. Thereafter, thevaporization container 57 is taken out. At this time, since thevaporization container 57 is smaller than the inner diameter of thewater supply nozzle 81 and the mountingportion 11c, it can be easily taken out. Further, the remounting set of thevaporization container 57 is performed in the reverse order of removal.
[0134]
Immediately after thesolenoid valve 75 is opened, the water supplied from the water supply pipe 74c has momentum, so that the water discharged from thewater supply nozzle 81 directly enters thevaporization container 57. However, water droplets that have condensed after closing thesolenoid valve 75 or in the refrigerator collect on therib 11 a from the inner surface of theglass 7 along theinclined surface 11 b of thelower partition plate 11. Thereafter, the collected water droplets gradually concentrate on theconcave portion 11d corresponding to the lowest position of therib portion 11a, flow from there into thegutter 81c of thewater supply nozzle 81, drop into thedrainage 81a and drop into thevaporization container 57. .
[0135]
When cleaning the inside of the refrigerator, thevaporization container 57 and thelid 82 are removed, and the refrigerator is cleaned with water or the like. Then, the washed water flows directly from thedrainer 81a into the heatingtank mounting recess 11c in the same manner as described above. Here, thedrain valve 73 is opened, and the water accumulated in the mountingportion 11c is discharged from thedrain pipe 22.
[0136]
As described above, in the food heating and warming device according to the present embodiment, thehousing 1, thelower partition plate 11 which is a plate provided at the lower portion of thehousing 1, and thelower partition plate 11 below and below thelower partition plate 11, which are detachable. Thelower partition plate 11 is inclined downward toward the mountingportion 11c of the vaporizingcontainer 57 to supply water from thewater tank 43 to the vaporizingcontainer 57. The leading end of the water supply unit, that is, thedrainer 81a communicates with theinclined surface 11b of thelower partition plate 11, and therib 11a formed higher than the lower end of theinclined surface 11b is removed except for the part where thegutter 81c as the water supply unit intersects It is arranged on the entire outer periphery of the mountingportion 11c.
[0137]
Condensed water inside the housing flows down theinclined surface 11b of thelower partition plate 11, abuts against therib 11a provided on the outer peripheral edge of the mountingportion 11c of thevaporization container 57, and is collected at one place. 11 is led to thevaporization container 57 from agutter 81c of a water supply part communicating with theinclined surface 11b. Therefore, the dew condensation water inside thehousing 1 can be reliably collected in thevaporization container 57 using the water supply unit that supplies water from thewater tank 43 to thevaporization container 57. Further, since the water supply section and theinclined surface 11b, which is the return section of the dew condensation water, are communicated with each other, a structure with less unevenness can be obtained, and the cleanability of the lower portion of thehousing 1 is improved.
[0138]
Further, in the present embodiment, thedrainer 81a facing thevaporization container 57 is disposed at a position lower than theinclined surface 11b of thelower partition plate 11. In this case, since the end of the water supply unit facing thevaporization container 57, that is, thedrainer 81a is located at a position lower than theinclined surface 11b of thelower partition plate 11, the water collected in therib 11a at the lower end of theinclined surface 11b is From there, the water is guided to thedrainer 81a located at a lower position, and the dew water inside thehousing 1 can be more reliably collected in thevaporization container 57 which is a heating tank.
[0139]
Further, in the present embodiment, the outer diameter of the outermost peripheral portion of the heating means (the outermost peripheral end of the flange of the lid 82) is formed to be substantially the same as or slightly smaller than the inner diameter of the concave mountingportion 11c. In this case, there is no danger that the water dropped from thedrainer 81a will be guided to the concave mountingportion 11c, and the dew condensation water inside thehousing 1 can be more reliably collected in thevaporization container 57 as the heating means.
[0140]
A seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 14 is an external view of a general show case, in which an outer member of ahousing 202 having one or more stages ofshelves 201 is formed ofglass 203 which is a transparent member. On theshelf 201, foods and the like (not shown) are displayed.
[0141]
On the other hand, FIG. 15 is an external view of a food heating and warming device in the present embodiment. FIG. 16 is a cross-sectional view particularly showing the structure of the front glass, and FIG. 17 is an enlarged view of an end thereof. FIG. 18 is an enlarged view of an end portion of a side glass having a multilayer structure, and FIG. 19 is a longitudinal sectional view of the side glass viewed from the inside of thehousing 1.
[0142]
In FIG. 15, a heating device (not shown) is built in apedestal 91 forming a lower portion of thehousing 1. Theright side glass 92, theleft side glass 93, and thefront glass 94 are adhered to each other at their upper ends, respectively, to form an outer member of thehousing 1 as a show case having four surfaces excluding the bottom surface and the back surface. Have been. Adoor 97 is provided in the remaining rear opening of thehousing 1, and the opening and closing operation of thedoor 97 makes it possible to carry in and out products inside. Thefront glass 94 is a double-layer glass (transparent member) bent and formed in a substantially “H” shape, and integrally forms the front and upper surfaces of thehousing 1.
[0143]
In FIG. 16, thefront glass 94 has aninner glass 94b and anouter glass 94c as outer surfaces bonded to each other with an adhesive 95 across a spacingmember 94a corresponding to a spacer in order to enhance heat insulation. It has a structure. The spacingmember 94a and the adhesive 95 are provided on the outer peripheral edge between theinner glass 94b and theouter glass 94c. Further, a maskingfilm 96 as a masking member having a slightly wider width than the spacingmember 94a is attached to the inner surface of theouter glass 94c, so that the spacingmember 94a cannot be seen from outside through theouter glass 94c. ing. The maskingfilm 96 is provided so as to surround the outer periphery of thefront glass 94 as shown in FIG.
[0144]
Also, as shown in FIG. 17, theinner glass 94b and theouter glass 94c of thefront glass 94 are fixed to each other by a spacingmember 94a and an adhesive 95 so that their respective end faces are the same.
[0145]
On the other hand, the structure of theright glass 92 and theleft glass 93 is slightly different from the structure of thefront glass 94. FIG. 18 shows an end cross section of theleft side glass 93. As shown here, theside glass 93 is an inner surface with a spacingmember 93a corresponding to a spacer interposed therebetween in order to enhance heat insulation. It has a structure in which aninner glass 93b and anouter glass 93c as an outer surface portion are bonded by an adhesive 95. However, the end surface of theouter glass 93c which is in contact with the end surface of thefront glass 94 is formed longer by the dimension L than theinner glass 93b, and astep 98 is provided here. This dimension L is formed to be the same as the thickness offront glass 94, or larger than the thickness offront glass 94 otherwise. Further, a maskingfilm 96 is attached to the inner surface of theouter glass 93c from a slightly inner side of a portion abutting on the spacingmember 93a to an end surface of theleft side glass 93 in the same manner as thefront glass 94. Note that, similarly to theleft side glass 93, theright side glass 92 is provided with astep portion 98 having a dimension L at an end thereof.
[0146]
Afront glass 94 is fixed to each steppedportion 98 of theright side glass 92 and theleft side glass 93 via an adhesive 95. At this time, the adhesive 95 is bonded in two directions, that is, the maskingfilm 96 attached to the inside of theouter glass 93c and the end face of theinner glass 93b, and the bonding strength is greatly improved.
[0147]
As described above, in this embodiment, in the food heating and warming device having thehousing 1 in which at least one surface of the outer member is formed of the left side glass 93 (the right side glass 92) which is a multilayer transparent member, Aninner glass 93b, which is the inner surface of 93, and an end surface of anouter glass 93c, which is the outer surface, are shifted to form astep 98, and afront glass 94, which is another outer member, is joined to thestep 98.
[0148]
In this case, since the end faces of theinner glass 93b and theouter glass 93c are shifted, astep 98 is provided at the end of theleft glass 93, so that the end of thefront glass 94 which is another outer member is provided. Is abutted against thestep portion 98, whereby the bonding surface of thefront glass 94 is formed in two L-shapes, and the bonding strength can be greatly improved. In addition, since the end surfaces of theleft glass 93 and thefront glass 94 are not directly exposed to the outside due to the steppedportion 98, it is not necessary to perform special treatment on the end surfaces of theleft glass 93 as in the related art. Moreover, since thestep portion 98 positions the otherfront glass 94, the joining operation of the multilayer transparent member can be greatly improved in the case where the multilayer transparent member is adopted as the outer member of thehousing 1.
[0149]
In the present embodiment, the end surface of theouter glass 93c is formed to have a predetermined length longer than theinner glass 93b of the left side glass 93 (right side glass 92), which is a member forming the side of thehousing 1, and the steppedportion 98 is formed. Afront glass 94, which is another multi-layer transparent member forming the upper surface of thehousing 1, is brought into contact with thestep 98.
[0150]
With this configuration, the outer side member forming the side surface of thecasing 1 is the left side glass 93 (the right side glass 92) having the steppedportion 98, so that the steppedportion 98 forms another upper surface of thehousing 1. In a state where thefront glass 94 is joined, the bonding bars located on the left and right as viewed from the front can be formed thin by only theouter glass 93c of theleft side glass 93 having thestep 98, so that the product inside thehousing 1 can be clearly seen. Become like
[0151]
Further, in the present embodiment, a spacing member as a holding member is provided between theinner glass 93b and theouter glass 93c of the left glass 93 (the right glass 92) and between theinner glass 94b and theouter glass 94c of thefront glass 94.Members 93a and 94a are provided, and amasking tape 96 as a masking member is adhered to the inside of theouter glasses 93c and 94c in contact with thespace holding members 93a and 94a in a wider range than thespace holding members 93a and 94a.
[0152]
In this case, thespacing members 93a, 94a between theinner glass 93b and theouter glass 93c of the left glass 93 (the right glass 92) and between theinner glass 94b and theouter glass 94c of thefront glass 94 are provided. Since the maskingtape 96 hides thespace holding members 93a and 94a, when viewing the product inside thehousing 1 through theleft side glass 93 and thefront glass 94, thespace holding members 93a and 94a do not look unsightly.
[0153]
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. This embodiment is different from the first embodiment in that thehousing 1 is partially made of a transparent member (glass 7), thedoor 14 can be opened and closed in one direction of thehousing 1, and a vaporizingcontainer 57 that generates steam at the lower part of thehousing 1. 6 and 7 provided with aheater 58 as a heating means, the temperature /humidity sensor 50 is intermittently energized to adjust the temperature or humidity inside thehousing 1. Thecontrol device 29 is constituted. Further, the temperature /humidity sensor 50, which is the temperature detecting means 50A and also the humidity detecting means, is used to display both or one of the detected temperature and the detected humidity for purposes other than the purpose of adjusting the temperature or humidity inside thehousing 1, such as display. It is used for the operation.
[0154]
Specifically, as shown in the control flowchart in FIG. 20, when the operation is started in step S1, the counter C for time control is reset to zero in the next step S2. Next, thecontrol device 29 energizes each of the temperature detecting means (temperature sensor) 50A and the humidity detecting means (humidity sensor) 50B in step S3, and during that time, measures the internal temperature T and the internal humidity H of thehousing 1 in step S4. Read. In step S5, the energizing time to the humidity detecting means 50B is compared by the counter C, and after energizing the humidity detecting means 50B for a predetermined time (for example, 10 seconds), energizing to the humidity detecting means 50B is cut off in the next step S6. If the predetermined time has not elapsed in step S5, the power supply to the humidity detecting means 50B is continued, and the process returns to step S3 to read the internal temperature T and the internal humidity H of thehousing 1 again.
[0155]
In step S6, when the power supply to the humidity detecting means 50B is cut off, thecontroller 29 resets the time control counter C to zero in the next step S7, and reads the internal temperature T of thehousing 1 in step S8. . Then, in step S9, if the internal temperature T has changed by the preset temperature n (for example, 10 ° C.) or more within the preset time b (for example, 5 seconds), the process returns to step S1 to perform time control. Is reset to zero, and the internal humidity H is read.
[0156]
If the internal temperature T has not changed by the temperature n or more within the time b, the counter C compares in step S10 whether or not a preset time d has elapsed. Returning to S1, the counter C for time control is reset to zero, and the internal humidity H is read. On the other hand, if the time d has not elapsed, the process returns to step S8, and the internal temperature T is read again. In this way, when the change in the inside temperature is small, the energization time to thehumidity detection unit 50B can be reduced by omitting the energization to thehumidity detection unit 50B, and the life of the humidity sensor can be extended.
[0157]
In the above embodiment, the intermittent energization of thehumidity detecting unit 50B has been described. However, the same operation can be performed in the case where thetemperature detecting unit 50A is intermittently turned off and on due to the humidity change or the passage of time of thehumidity detecting unit 50B. it can.
[0158]
As described above, in the present embodiment, thetemperature detection unit 50A and thehumidity detection unit 50B are intermittently turned off and on, so that the life of thetemperature detection unit 50A and thehumidity detection unit 50B can be extended. it can.
[0159]
Next, a ninth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, in the configuration shown in the third embodiment, the temperature /humidity sensor 50 is atemperature detection unit 50A for detecting the temperature inside thehousing 1 and ahumidity detection unit 50B for detecting the humidity inside thehousing 1. Even if the failure of the humidity detecting means 50B is detected, the temperature detecting means 50A which does not have a failure detects the heating means constituting the heat retaining device such as thebottom heater 30 and theside heater 38 and the steam generating apparatus such as theheater 58. Thecontrol device 29 is configured to control the heating means to be configured and to continue the operation of each unit in the device. Further, when detecting a failure of the humidity detecting means 50B, thecontrol device 29 is configured to display the fact on the display means 21A of theoperation unit 21.
[0160]
FIG. 21 shows a control flowchart of the present embodiment. In the figure, when the operation is started in step S11, thecontrol device 29 determines in step S12 whether or not the temperature detecting means 51A is out of order. If the temperature detecting means 51A has not failed, thecontrol device 29 determines whether or not the humidity detecting means 51B has failed in the next step S13, and any of the humidity detecting means 51A and the temperature detecting means 51B If there is no failure, normal control such as heating and warming and generation of steam is performed based on each detection output from the humidity detecting means 51A and the temperature detecting means 51B (step S14).
[0161]
On the other hand, when it is determined in the previous step S12 that the temperature detecting means 51A is out of order, the operation is stopped because the temperature inside thehousing 1 cannot be controlled by the temperature detecting means 51A (step S16). If it is determined in step S13 that the humidity detecting unit 51B has failed, the process proceeds to the next step S15, where the temperature inside thehousing 1 is controlled by the detection output from the temperature detecting unit 51A, and A certain control is performed as described in (1). At this time, the display means 51 informs the user that the humidity detecting means 51B has failed, for example, by blinking a specific lamp.
[0162]
FIG. 22 shows a control table of theheater 58 when the humidity sensor fails. In the figure,reference numeral 102 denotes a temperature difference between the set temperature and the actual temperature (detected temperature) detected by the temperature detecting means 51A. Here, f indicates the maximum temperature difference in the minus direction of the current detected temperature with respect to the set temperature, and g indicates the maximum temperature difference in the plus direction of the current detected temperature with respect to the set temperature. Indicates the maximum temperature difference.Reference numeral 101 denotes a number assigned to the temperature difference. For example, when the temperature difference between the set temperature and the detected temperature is +1 to + 2 ° C., the category (4) corresponds. When the maximum temperature difference f in the minus direction is set to 3, and the temperature difference between the set temperature and the detected temperature is −3 ° C. or less (for example, −5 ° C.), the category (0) corresponds.
[0163]
103 indicates the selected temperature setting level. For example, the heating control is divided according to the level of the set temperature, such as 1, if the target set temperature is 10 ° C., 2 if the target set temperature is 20 ° C., and 3 if the target set temperature is 30 ° C. Reference numeral 104 denotes a control output of theheater 58, and the output of theheater 58 is controlled to the displayed numerical value. For example, if the level of the temperature difference between the set temperature and the actual temperature is (3) and the target temperature set level is 2, the output of theheater 58 is limited to 150W. The partitioning of these tables and their conditions can be arbitrarily changed by a control program stored in thecontrol device 29.
[0164]
As described above, in the present embodiment, the humidity detecting means 51B is provided in the food heating and warming device provided at the lower portion of thehousing 1 with the vaporizingcontainer 57 for generating steam and theheater 58 as a heating means for heating the vaporizingcontainer 57. Even if the failure is detected, theheater 58 is cut off by the temperature detecting means 51A which has not failed so that the operation of each part is continued, so that, for example, when the humidity detecting means 51B fails. However, if the temperature detecting means 51A is not out of order, the detection output from the temperature detecting means 51A can be used to continuously control theheater 58, etc. can do.
[0165]
Further, when the humidity detecting means 51B fails, the state of the failure is displayed on the display means 21A. Therefore, even if the operation is continued, it is possible to know from the display means 21A that the humidity detecting means 51B has failed. it can. Therefore, it can be used for proper repair.
[0166]
Next, a tenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Although the configuration of the present embodiment is substantially in line with the ninth embodiment, in particular, here, in order to obtain a target internal temperature or humidity or to maintain a target internal temperature or humidity, temperature detection is performed. As the detected temperature of the means 51a or the detected humidity of the humidity detecting means 51b approaches the target temperature or humidity, the output of theheater 58 of the steam generator for generating steam or thebottom heater 30 or theside heater 58 for heating the inside of the refrigerator. Thecontrol device 29 is configured to adjust step by step.
[0167]
That is, in the on / off control method at the target temperature or the target humidity or the switching point of the temperature or the humidity, which has been conventionally used for the temperature control and the humidity control in the refrigerator, the target temperature or the target humidity is overshot at the time of startup. In addition, when maintaining the target temperature or the target humidity, there is a problem that the deviation between the target temperature and the target humidity in the plus direction and the minus direction is large, and the inside of the refrigerator cannot be maintained at the constant temperature or the constant humidity. The present embodiment is to address such a problem.
[0168]
FIG. 22 is a control table of the temperature detecting means 51a stored in thecontrol device 29, which is the same as the control table when the humidity detecting means 51b in the ninth embodiment has failed. However, thecontrol output 104 here is not theheater 58 but the total output of thebottom heater 30 and theside heater 38.
[0169]
For example, when the level of the difference between the set temperature and the current actual temperature (detected temperature) is (1) and the target temperature set level is selected as 2, the output of thebottom heater 30 and theside heater 38 becomes 300 W. Will be restricted. When the level of the difference between the set temperature and the current actual temperature is (4) and the target temperature set level is selected as 2, the outputs of thebottom heater 30 and theside heater 38 are limited to 80 W. become. In this way, even when the actual inside temperature exceeds the target set temperature, the output of thebottom heater 30 and theside heater 38 is limited without immediately turning off the power to thebottom heater 30 and theside heater 38. Heating while heating.
[0170]
This is particularly effective when the heat insulation of thehousing 1 is not sufficiently ensured in the food heating and warming device as in the present embodiment. In other words, if the heat radiation from theglass 7 which is the outer member of thehousing 1 is extremely large, even if control is performed to limit the outputs of thebottom heater 30 and theside heater 38 as the temperature approaches the target temperature, even when the temperature reaches the target temperature. When the heating of thebottom heater 30 and theside heater 38 is stopped, the temperature in the refrigerator immediately falls below the target temperature. As in the present embodiment, even when the target temperature is reached, a certain amount of heating is applied to the inside of the refrigerator, so that the inside of the refrigerator is maintained at the target temperature without much consideration of the heat insulation of the outer member of thehousing 1. Can be. Further, in the present embodiment, the heating amount of thebottom heater 30 and theside heater 38 is variably adjusted stepwise as the temperature approaches the target temperature, so that the inside temperature control with little overshoot and deviation from the target temperature can be performed. it can.
[0171]
FIG. 23 shows a control table of theheater 58 when performing humidity control according to the present embodiment. In the figure,reference numeral 106 indicates a difference between the set humidity and the actual humidity (detected humidity) detected by the humidity detecting means 51B. Here, h indicates the maximum difference in the minus direction of the current detected humidity with respect to the set humidity, and j indicates the maximum difference in the plus direction of the current detected humidity with respect to the set humidity. The maximum difference is shown.Reference numeral 105 denotes a number assigned to the humidity difference. For example, when the humidity difference is -5% to -2%, (3) corresponds to the number. When the maximum humidity difference h in the minus direction is set to 10, if the difference between the set humidity and the detected humidity is -10% or less (for example, -12%), the category (0) corresponds.
[0172]
Reference numeral 107 denotes the selected target humidity setting level. For example, the target holding humidity is classified into 1 if the target setting humidity is 50%, 2 if the target setting humidity is 70%, and 3 if the target setting humidity is 90%.Reference numeral 108 denotes a control output of theheater 58, and the output of theheater 58 is controlled to the displayed numerical value. For example, when the level of the difference between the set humidity and the current actual humidity is (2) and the target humidity set level is 3, the output of theheater 58 is limited to 600 W. When the level of the difference between the set humidity and the current actual humidity is (5) and the target humidity set level is 3, the output of the heater is limited to 20 W. In this manner, even when the actual humidity in the refrigerator exceeds the target set humidity, theheater 58 is heated while limiting the output without immediately turning off the power supply to theheater 58 to humidify the refrigerator. It is. In this way, by controlling stepwise as the target humidity is approached, it is possible to control the humidity in the refrigerator with less overshoot and deviation from the target humidity.
[0173]
The partitioning of each table shown in FIGS. 22 and 23 and the conditions thereof can be arbitrarily changed by a control program stored in thecontrol device 29.
[0174]
As described above, in the present embodiment, thevaporization container 57 for generating steam, theheater 58 as the first heating means for heating thevaporization container 57, and the inside of thehousing 1 are heated at the lower part of thehousing 1. In the food heating and warming device provided with thebottom heater 30 and theside heater 38 as the second heating means, a temperature detecting means 51a for detecting the temperature inside thehousing 1, and a humidity detecting means for detecting the humidity inside thehousing 1 51b, the output of theheater 58 or thebottom heater 30 or theside heater 38 is stepwisely changed as the temperature detected by the temperature detecting means 51a approaches the target temperature or as the detected humidity of the humidity detecting means 51b approaches the target humidity. Thecontrol device 29 is configured to adjust.
[0175]
With this configuration, the output of theheater 58 or thebottom heater 30 or theside heater 38 is controlled to increase or decrease stepwise as the temperature or humidity inside thehousing 1 approaches the target temperature or target humidity. Overshoot and deviation at the time of reaching the temperature and the target humidity are reduced, and the inside of thehousing 1 can be kept at a constant temperature or a constant humidity.
[0176]
Further, in the present embodiment, thecontrol device 29 is configured such that thebottom heater 30 and theside heater 38 are kept energized even when the temperature of the inside of therefrigerator 1 is equal to or higher than the target temperature and exceeds the target temperature.
[0177]
In this way, even when the temperature detected by the temperature detecting means 51a exceeds the target temperature, thebottom heater 30 and theside heater 38 are energized so that the actual temperature inside thehousing 1 maintains the target temperature. . Thus, overshoot and deviation from the target temperature are further reduced, and the inside of thehousing 1 can be maintained at a more stable temperature.
[0178]
Further, in this embodiment, thecontrol device 29 is configured to keep theheater 58 energized even when the humidity in therefrigerator 1 exceeds the target humidity at or above the target humidity.
[0179]
In this case, even when the detected humidity of the humidity detecting means 51B exceeds the target humidity, theheater 58 is energized so that the actual humidity inside thehousing 1 maintains the target humidity. Thus, overshoot and deviation from the target humidity are further reduced, and the inside of thehousing 1 can be kept at a more stable humidity.
[0180]
The present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made within the scope of the present invention.
[0181]
【The invention's effect】
According to the food heating and warming device of the first aspect of the present invention, it is easy to supply water to the tank and clean the water tank itself. Further, the time from the start of operation to the generation of steam can be greatly reduced.
[0182]
According to the food heating / warming device of the second aspect of the present invention, water can be reliably supplied to the vaporization container. In addition, the degree of freedom in arranging components in the lower part of the housing is increased, so that the inside of the show case can be seen well by children and short-sized persons.
[0183]
According to the food heating / warming device of the third aspect of the present invention, it is possible to prevent the outer surface of the housing from fogging with a simple structure.
[0184]
According to the food heating and warming device of the fourth aspect of the present invention, it is possible to prevent clouding of the inner surface of the outer shell of the housing with a simpler structure without making a hole in the member forming the outer shell of the housing.
[0185]
According to the food heating / warming device of the fifth aspect of the present invention, it is possible to finely adjust the humidity in accordance with the type and quantity of products displayed in the housing.
[0186]
According to the food heating and warming device ofclaim 6 of the present invention, the temperature and humidity inside the housing can be made uniform, the fogging of the transparent member surface can be prevented, and year-round, without adding a special dehumidifying function. A usable food heating and warming device can be provided.
[0187]
According to the food heating and warming device ofclaim 7 of the present invention, the surface temperature of the outer transparent member can be reduced to improve safety, and the inside of the housing can be provided without adding a special dehumidifying function. Temperature and humidity can be made uniform and fogging of the transparent member surface can be prevented. Further, it is possible to prevent water drops from dropping or entering.
[0188]
According to the food heating / warming device ofclaim 8 of the present invention, the air heated around the steam generator is effectively used to prevent the transparent member surface from fogging, and to reduce the temperature and humidity inside the housing. It can be uniform.
[0189]
According to the food heating and warming device of the ninth aspect of the present invention, the durability and reliability are improved, and the fogging of the transparent member surface is more effectively prevented, and the temperature and humidity inside the housing are made more uniform. Can be.
[0190]
According to the food heating and warming device of the tenth aspect of the present invention, deodorization in the internal space of the housing can be achieved, and the odor can be prevented from being transferred between different foods.
[0191]
According to the food heating and warming device of the eleventh aspect of the present invention, the water in the steam device and the water in the tank can be separately drained, and the cleaning property can be improved.
[0192]
According to the food heating and warming device of the twelfth aspect of the present invention, the water in the steam device and the water in the tank can be separately drained by a simple manual operation, and the cleanability can be improved.
[0193]
According to the food heating / warming device of the thirteenth aspect of the present invention, the pipe into which water from the tank flows can be kept hygienic.
[0194]
According to the food heating and warming device of the fourteenth aspect of the present invention, water condensed in the housing can be reliably collected, and the cleaning property of the lower portion of the housing can be improved.
[0195]
According to the food heating / warming device of the fifteenth aspect of the present invention, the dew water inside the housing can be more reliably collected by the heating means.
[0196]
According to the food heating / warming device of the sixteenth aspect of the present invention, dew water inside the housing can be more reliably collected by the heating means.
[0197]
According to the food heating / warming device of the seventeenth aspect of the present invention, the joining operation of the outer shell members can be significantly improved.
[0198]
According to the food heating / warming device of the eighteenth aspect of the present invention, the product inside the housing can be seen clearly.
[0199]
According to the food heating / warming device of the nineteenth aspect of the present invention, the holding member can be prevented from being unsightly.
[0200]
According to the food heating / warming device of the twentieth aspect of the present invention, the operation can be continued under certain conditions even if a failure occurs.
[0201]
According to the food heating and warming device of the twenty-first aspect of the present invention, a failure can be known even when the operation is continued.
[0202]
According to the food heating and warming device ofclaim 22 of the present invention, there is little overshoot or deviation from the target temperature or humidity, and the inside of the housing can be kept at a constant temperature or a constant humidity.
[0203]
According to the food heating / warming device of the twenty-third aspect of the present invention, the inside of the housing can be maintained at a more stable temperature.
[0204]
According to the food heating / warming device of the twenty-fourth aspect of the present invention, the inside of the housing can be kept at a more stable humidity.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view showing a basic configuration of a food heating and warming device common to each embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an overall perspective view of the food heating and warming device showing the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a schematic configuration of a portion including a water tank of the food heating and warming device.
FIG. 4 is an overall perspective view of a food heating and warming device showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a partial perspective view showing the periphery of an opening formed by a gap between the members.
FIG. 6 is an overall perspective view of a food heating and warming device showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of the food heating and warming device as viewed from the side.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of a food heating and warming device according to a fourth embodiment of the present invention, as viewed from the side.
FIG. 9 is an enlarged perspective view showing an upper end portion of a double glazing of the food heating and warming device.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of a food heating and warming device according to a fifth embodiment of the present invention, as viewed from the side.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view of a food heating and warming device according to a sixth embodiment of the present invention, as viewed from the side.
FIG. 12 is a partial cross-sectional view showing a configuration of the water supply nozzle and its periphery.
FIG. 13 is a perspective view showing the water supply nozzle.
FIG. 14 is an overall perspective view showing a general show case.
FIG. 15 is an overall perspective view of a food heating and warming device showing a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a sectional view showing a front glass of the food heating and warming device.
FIG. 17 is an enlarged sectional view showing an end of the front glass.
FIG. 18 is an enlarged cross-sectional view showing an end of the upper side glass.
FIG. 19 is a cross-sectional view of the side glass as viewed from the inside of the housing.
FIG. 20 is a control flowchart of the food heating and warming device showing the eighth embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a control flowchart of a food heating and warming device showing a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a temperature control table showing a ninth embodiment and a tenth embodiment of the present invention.
FIG. 23 is a humidity control table showing a tenth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 housing
7 Glass (transparent material)
7c gap
10a air outlet
11 Lower divider (plate)
11a rib
11b Inclined surface
11c mounting part
21 Operation unit (switching means)
22 Drain pipe
23 Drain cock (cock)
30 Bottom heater (insulation device, second heating means)
38 Side heater (insulation device, second heating means)
50A temperature detection means
50B humidity detection means
42b Water supply pipe (pipe)
43 Water tank (tank)
46 Induction heating device (heating means)
51 Through hole (opening hole)
52 Opening / closing lid (variable means)
54 Through hole
55 blower
56 Light Deodorizing Catalyst
57 Vaporization container (steam generator, heating tank, first heating means)
58 heater (steam generator)
63 blower
74 water pipe
75 Solenoid valve
76 Three-way switching valve (switching valve)
78 Drainage pipe
81a Drainer (water supply section)
81c gutter (water supply section)
82 lid (heating tank)
92 Right side glass (outer shell)
93 Left side glass (outer shell)
93a interval holding member (holding member)
94 Front glass (outer shell)
94a Spacing member (holding member)
96 Masking film (masking member)
