【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのオンラインショッピングにおける商品受け取りシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインターネットなどによるオンラ
インショッピングにおいては、注文した商品は自宅また
はコンビニエンスストア等で受け取っていた。また、コ
ンビニエンスストア等で受け取る場合には注文した商品
の品番及び料金支払い済みである証明(以下、裏付け情
報という)をオンラインショッピング時に紙に印字し、
その紙を受付票としてコンビニエンスストアへ持ってい
き受付の確認を行っていた。
【0003】コンビニエンスストアを利用した商品受け
取りシステムとして、例えば特開2001−12596
5公報に記載されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
商品受け取りシステムでは、自宅で受け取る場合は在宅
が必要であり、また、コンビニエンスストア等で商品を
受け取る場合に証明が必要であるが、その証明が紙であ
るためコピー等により偽造されやすいという問題点があ
った。
【0005】また、特開2001−125965公報で
は、受付票の代わりに携帯電話に裏付け情報を入力し、
携帯電話の表示部に裏付け情報を表示しコンビニエンス
ストア等のPOS端末の光学情報読取装置で読み取る方
法が記載されている。しかし、携帯電話の表示部は、液
晶表示装置を使用しているので紙媒体上に印刷された光
学情報を読み取ることを想定して設計された光学情報読
取装置では読取精度が問題となる。携帯電話の表示部に
裏付け情報を表示して読み取りを行う取り組みは始まっ
たばかりであり、広く普及していない。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、安全
な商品受け取りシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記構成により、商品受
け取りシステムは顧客が所有する情報担体に料金の支払
い状況などを含む裏付け情報を書き込むことができる。
【0008】上記課題を解決するために、本発明の商品
受け取りシステムの第1手段は、商品またはサービスの
提供者側のホスト端末と、前記ホスト端末と情報通信を
行う通信端末と、前記通信端末に取り付けられるリーダ
ライタと、前記リーダライタとの間で情報通信を行う情
報担体とからなり、前記通信端末で商品またはサービス
の提供者側のホスト端末に対して購入対象商品またはサ
ービスを特定して送信し、前記ホスト端末は料金の支払
い状況を前記通信端末に送信し、前記情報担体は前記料
金の支払い状況を前記リーダライタによって書き込まれ
ることで商品受け取り票となる。
【0009】上記構成により、商品受け取りシステムは
顧客が所有する情報担体に料金の支払い状況などを含む
裏付け情報を書き込むことができる。
【0010】本発明の商品受け取りシステムの第2手段
は、第1手段に加えて、ホスト端末が料金の支払い状況
を通信端末に送信するとともに自動的に商品の配送命令
を発送するものである。
【0011】上記構成により、商品受け取りシステムは
顧客が所有する情報担体に料金の支払い状況などを含む
裏付け情報を書き込むとともに自動的に商品の配送命令
を発送することができる。
【0012】本発明の商品受け取りシステムの第3手段
は、第1または第2の手段に加えて、通信端末を携帯情
報端末としたものである。
【0013】本発明の商品受け取りシステムの第4手段
は、第1から第2の手段に加えて、通信端末を据え置き
情報端末としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0015】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて、図1から図8を用いて説明する。図1は、オン
ラインショッピングにおける機器構成図、図2は商品受
け取り時の機器構成図、図3はオンラインショッピング
のフローチャート、図4はアイテム情報の一例を示す
図、図5は購入品電文の一例を示す図、図6は裏付け情
報電文の一例を示す図、図7は商品受け取り時のフロー
チャート、図8は受け取り完了電文の一例を示す図であ
る。
【0016】まず、図1を用いてオンラインショッピン
グについて説明する。図1において、ホスト端末5は、
商品またはサービスの提供者側が運営するネットワーク
上のサーバ装置であり、オンラインショッピングされる
商品またはサービスの受注や配送や料金収納及び顧客管
理などを行う。携帯通信端末1は、携帯電話等の通信端
末であり、ホスト端末5とインターネット網または、固
有の無線網を利用して接続しオンラインショッピングに
関する情報の閲覧及び入力を行う。据え置き情報端末2
はパソコン等の通信端末であり、ホスト端末5とインタ
ーネット網等を利用して接続しオンラインショッピング
に関する情報の閲覧及び入力を行う。さらに、携帯通信
端末1及び据え置き情報端末2は、オンラインショッピ
ングが成立した段階で、オンラインショッピングの商品
番号や支払証明などの裏付け情報をホスト端末5からイ
ンターネット網、固有の無線網等を経由して受信しリー
ダライタの一例である非接触ICカードリーダライタ3
にデータを転送する。非接触ICカードリーダライタ3
は、携帯通信端末1又は据え置き情報端末2に有線で接
続され、オンラインショッピングの裏付け情報を受け取
り、情報担体の一例である非接触ICカード4へ裏付け
情報を書き込む。非接触ICカード4は、非接触ICカ
ードリーダライタ3から裏付け情報を受け取り内部のメ
モリに記憶する。
【0017】次に図2を用いて商品受け取り時について
説明する。図2において、ホスト端末5は、商品または
サービスの提供者側が運営するネットワーク上のサーバ
装置であり、オンラインショッピングされる商品または
サービスの受注・配送・料金収納及び顧客管理などを行
う。POS端末6は、コンビニエンスストア等商品を受
け取る場所に設置され、ホスト端末5と接続しオンライ
ンショッピングの商品受け取りに関する情報の入力を行
う。非接触ICカードリーダライタ3は、非接触ICカ
ード4の裏付け情報の読み取りを行う。非接触ICカー
ドリーダライタ3は、POS端末6に接続され、非接触
ICカード4からオンラインショッピングの裏付け情報
を読み取り、POS端末6に転送する。
【0018】次に図3を用いてオンラインショッピング
のフローチャートについて説明する。顧客は、携帯通信
端末1もしくは据え置き情報端末2を利用し、商品また
はサービスの提供者側が運営するネットワーク上のサー
バ装置であるホスト端末5に接続し、オンラインショッ
ピングで買い物をする。
【0019】顧客は、携帯通信端末1もしくは据え置き
情報端末2を操作し、オンラインショッピングを開始す
る(S1000)。
【0020】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、ホスト端末5に接続し、商品またはサービス情報
(以下、アイテム情報という)を獲得する(S101
0)。図4にアイテム情報の一例を示す図を示す。オン
ラインショッピング管理番号は、ホスト端末5がオンラ
インショッピングを識別するための管理番号である。顧
客管理番号は、顧客を識別するための管理番号である。
商品1から商品M及びサービス1からサービスNは、ホ
スト端末5のオンラインショッピングにおいて提供され
る商品及びサービスである。商品1から商品Mは、それ
ぞれ商品品番、商品名称、単価の詳細情報により構成さ
れる。サービス1からサービスNは、それぞれサービス
品番、サービス名称、単価の詳細情報により構成され
る。
【0021】顧客は、アイテム情報のなかから購入する
商品またはサービスを画面から選択し、料金の支払い方
法を選択する(S1020)。料金の支払い方法とし
て、例えば現金、クレジットカード決済、銀行振り込
み、などから選択する。なお、クレジットカード決済の
場合はクレジットカード番号、銀行引き落としの場合は
銀行引き落とし先の銀行口座番号を同時に入力する。
【0022】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、顧客が特定した商品またはサービス(以下、購入
品という。)と支払い方法を購入品電文としてホスト端
末5に対して送信する(S1030)。図5に購入品電
文の一例を示す図を示す。ここで、支払い方法はクレジ
ットカードによる支払い、または、銀行引き落としなど
のオンラインショッピングにおける料金の支払い方法を
示しており、S1030において顧客が選択した方法が
設定される。配達指定日は、顧客が購入品を受け取る年
月日を示す。受け取り場所は、顧客が購入品を受け取る
場所を示し、例えばコンビニエンスストアなどを示す。
購入品情報は、購入商品1から購入商品m及び購入サー
ビス1から購入サービスnから構成される。さらに購入
商品1から購入商品mは、それぞれ商品品番、個数の詳
細情報により構成される。購入サービス1から購入サー
ビスnは、それぞれサービス品番、個数の詳細情報によ
り構成される。
【0023】ホスト端末5は、購入品電文を受信し、支
払い状況を調査する(S1040)。支払い方法がクレ
ジットカード決済である場合は、クレジットカード番号
が示す信販会社の計算機にアクセスし、販売許諾を受け
る。販売許諾を受けた場合、料金の支払い状況が「支払
い済み」に設定される。販売許諾を受けられない場合、
料金の支払い状況が「販売許諾なし」に設定される。
【0024】支払い方法が銀行引き落としである場合
は、銀行引き落とし先の銀行口座番号にアクセスし、銀
行口座の残高が料金より多い場合は、料金を引き落と
す。この結果、料金の支払い状況が「支払い済み」に設
定される。銀行口座の残高が料金より少ない場合、料金
の支払い状況は「残高不足」に設定される。
【0025】支払い方法が現金の場合、料金の支払い状
況は「現金未納入」に設定される。
【0026】支払い方法が銀行振り込みの場合、料金の
支払い状況は「銀行振り込み」に設定される。
【0027】ホスト端末5は、携帯通信端末1もしくは
据え置き情報端末2に支払い状況に基づく裏付け情報電
文を送信する(S1050)。図6に裏付け情報電文の
一例を示す図を示す。収納管理番号は、ホスト端末5の
料金収納処理を識別するための管理番号であり、配送管
理においても使用される。支払い状況は、オンラインシ
ョッピングにおける料金の支払い状況を示しており、S
1040において設定した結果が設定される。
【0028】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、裏付け情報電文を受信し、支払い状況を確認する
(S1060)。料金の支払い状況が「支払い済み」又
は「現金未納入」又は「銀行振り込み」である場合は、
正常と判断し裏付け情報電文を非接触リーダライタ3に
転送する。料金の支払い状況が「販売許諾なし」又は
「残高不足」である場合は、不正と判断し不正処理に移
行する。
【0029】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、非接触リーダライタ3に裏付け情報電文を転送す
る(S1070)。
【0030】非接触リーダライタ3は、裏付け情報電文
を受信する(S1080)。
【0031】非接触リーダライタ3は、非接触ICカー
ド4に裏付け情報電文を書き込む(S1090)。
【0032】非接触リーダライタ3は、書込みが完了し
たら携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末2に書込
み完了を通知する(S1100)。
【0033】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、ホスト端末5にオンラインショッピング終了を通
知する(S1110)。
【0034】ホスト端末5は、当該オンラインショッピ
ングのデータを登録する(S1120)。
【0035】ホスト端末5は、データ登録が完了したら
携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末2にデータ登
録完了を通知する(S1130)。
【0036】支払い状況が正常でない場合、携帯通信端
末1もしくは据え置き情報端末2は、オンラインショッ
ピングの不正処理を行う(S1140)。
【0037】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、オンラインショッピングを終了する(S115
0)。
【0038】次に図7を用いて商品受け取り時のフロー
チャートについて説明する。顧客は、配達指定日に受け
取り場所として指定した場所例えばコンビニエンススト
ア等に、S1090において料金の支払い状況を含む裏
付け情報電文を書き込んだ非接触ICカード4を持って
いく。顧客は、非接触ICカード4を店員に提示し、商
品受け取りを依頼する。なお、料金の支払い状況が「銀
行振り込み」である場合、顧客は配達指定日の前日まで
に銀行振り込みを行う。また、当該オンラインショッピ
ングの購入品は、すでに受け取り場所として指定した場
所に配達されているものとする。
【0039】店員は、POS端末6を操作して商品受け
取りを開始する(S2000)。
【0040】POS端末6は、店員に対し非接触ICカ
ード4の読み取りを指示する操作メッセージを表示部に
出力する(S2010)。
【0041】店員は、POS端末6に接続された非接触
ICカードリーダライタ3により、非接触ICカード4
の料金の裏付け情報電文を読み取る(S2020)。
【0042】非接触リーダライタ3は、POS端末6に
裏付け情報電文を転送する(S2030)。
【0043】POS端末6は、料金の支払い状況を表示
部に出力する(S2040)。
【0044】POS端末6は、支払い状況が「支払い済
み」である場合、受け取り処理に移行する。支払い状況
が「支払い済み」以外である場合、支払い処理に移行す
る(S2050)。
【0045】店員は、料金の支払いを顧客に要求する
(S2060)。支払い状況が「現金未納入」である場
合、顧客が現金を支払い、店員がPOS端末6を操作し
て支払完了を入力すると、支払い状況が「現金未納入」
から「支払い済み」となる。支払い状況が「銀行振り込
み」である場合、料金の支払い状況をホスト端末5に照
会する。ホスト端末5が「支払い済み」を返すと、支払
い状況が「銀行振り込み」から「支払い済み」となる。
ここで、図7には図示していないが、ホスト端末5が
「未納入」を返すと、POS端末6はS2120のエラ
ー処理に移行する。
【0046】POS端末6は、ホスト端末5から裏付け
情報電文を受信する(S2070)。
【0047】POS端末6は、ホスト端末5から受信し
た裏付け情報電文と非接触ICカード4から読み取った
裏付け情報電文を比較する(S2080)。一致してい
る場合は、受け取り処理に移行する。不一致の場合は、
エラー処理に移行する。
【0048】店員は、当該オンラインショッピングの購
入品を顧客に引渡し、POS端末6を操作して受け取り
完了を入力する(S2090)。受け取り完了の入力
は、例えばPOS端末6のキー入力部に受け取り完了キ
ーを設け、受け取り完了キーを押下することにより行
う。POS端末6は、ホスト端末5に受け取り完了電文
を送信する。図8に受け取り完了電文の一例を示す図を
示す。受け取り状況は、顧客が当該オンラインショッピ
ングの購入品を受け取った時「受領済み」を設定する。
【0049】ホスト端末5は、受け取り完了電文を受信
し、受け取りを登録する(S2100)。
【0050】ホスト端末5は、POS端末6に受け取り
登録完了を通知する(S2110)。
【0051】POS端末6は、当該商品受け取りのエラ
ー処理を行う(S2120)。
【0052】POS端末6は、当該商品受け取りを終了
する(S2130)。
【0053】上記のように情報担体として非接触ICカ
ード4を用いているので、情報を暗号化して記録するこ
とが可能である。
【0054】上記のように情報担体として非接触ICカ
ード4を用い、情報を記録する場合にはこの情報を暗号
化して非接触ICカード4内に格納し、情報を読み出す
場合にはPOS端末6により情報を復号化して読み出す
ことで商品を受け取るための受領の確認を行うことによ
り、商品を受け取るための受領証の偽造を防止すること
ができ、従来のシステムに比べより安全な商品受け取り
システムを提供することができる。
【0055】また、非接触ICカードリーダライタ3を
接続したPOS端末6を、商品を受け取ることができる
24時間営業のコンビニエンスストア等に設置すること
により、オンラインショッピングで購入した商品または
サービスを本人の都合の良い時間に受け取ることがで
き、利便性を向上することができる。
【0056】また、オンラインショッピングに関する商
品またはサービスの受注や配送や料金収納及び顧客管理
をICカードで管理できるので、取引の履歴の管理やポ
イントサービスの付加などを行うことができる。
【0057】なお、本発明は非接触ICカード4および
非接触ICカードリーダライタ3に限るものではなく、
接触ICカードおよび接触ICカードリーダライタを用
いても同様のサービスを提供することができる。非接触
ICカード4を使用する場合は、リーダライタとの接触
部分がなく摩耗による寿命の短期化を生じないという利
点があり、接触ICカードを使用する場合は、電波を用
いてリーダライタと通信することがないので、盗聴され
難いという利点がある。
【0058】なお、携帯電話等の携帯通信端末1を使用
することにより、様々な場所からオンラインショッピン
グに関する商品またはサービスの閲覧及び入力を行うこ
とができる。
【0059】なお、本発明において、据え置き情報端末
2はパソコンなどに限定されるものではなく、ゲーム機
やセットトップボックス等も含み、それぞれに非接触I
Cカードリーダライタ3または接触ICカードリーダを
接続することにより、上記サービスを提供することがで
きる。また、既に市場で普及している据え置き情報端末
2を利用することにより、安価にシステムを提供するこ
とができる。
【0060】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて、図9および図10を用いて説明する。
【0061】実施の形態1と同一の構成については同一
の符号を付して重複する説明は省略する。実施の形態1
と異なるのは、ホスト端末5が料金支払い状況を携帯情
報端末1または据え置き情報端末2に送信するとともに
自動的に商品の配送命令を発送する点である。
【0062】まず図9のオンラインショッピングのフロ
ーチャートについて説明する。顧客は、携帯通信端末1
もしくは据え置き情報端末2を利用し、商品またはサー
ビスの提供者側が運営するネットワーク上のサーバ装置
であるホスト端末5に接続し、オンラインショッピング
で買い物をする。
【0063】顧客は、携帯通信端末1もしくは据え置き
情報端末2を操作し、オンラインショッピングを開始す
る(S3000)。
【0064】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、ホスト端末5に接続し、アイテム情報を獲得する
(S3010)。アイテム情報については実施の形態1
と同様である。
【0065】顧客は、アイテム情報のなかから購入する
商品またはサービスを特定し、料金の支払い方法を選択
する(S3020)。料金の支払い方法として、例えば
現金、クレジットカード決済、銀行振り込み、銀行引き
落としなどから選択する。なお、クレジットカード決済
の場合はクレジットカード番号、銀行引き落としの場合
は銀行引き落とし先の銀行口座番号を同時に入力する。
【0066】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、顧客が特定した購入品と支払い方法を購入品電文
としてホスト端末5に対して送信する(S3030)。
購入品電文については実施の形態1と同様である。支払
い方法は、オンラインショッピングにおける料金の支払
い方法を示しており、S3030において顧客が選択し
た方法が設定される。
【0067】ホスト端末5は、購入品電文を受信し、支
払い状況を調査する(S3040)。支払い方法がクレ
ジットカード決済である場合は、クレジットカード番号
が示す信販会社の計算機にアクセスし、販売許諾を受け
る。販売許諾を受けた場合、料金の支払い状況が「支払
い済み」に設定される。販売許諾を受けられない場合、
料金の支払い状況が「販売許諾なし」に設定される。
【0068】支払い方法が銀行引き落としである場合
は、銀行引き落とし先の銀行口座番号にアクセスし、銀
行口座の残高が料金より多い場合は、料金を引き落と
す。この結果、料金の支払い状況が「支払い済み」に設
定される。銀行口座の残高が料金より少ない場合、料金
の支払い状況は「残高不足」に設定される。
【0069】支払い方法が現金の場合、料金の支払い状
況は「現金未納入」に設定される。
【0070】支払い方法が銀行振り込みの場合、料金の
支払い状況は「銀行振り込み」に設定される。
【0071】ホスト端末5は、支払い状況に従い配送命
令を倉庫(図示せず)に発送する(S3041)。支払
い状況が「支払い済み」及び「現金未納入」の場合は、
直ちに配送命令を発送する。支払い状況が「銀行振り込
み」の場合は、銀行振込を確認した時点で配送命令を発
送する。倉庫では配送命令を受信し、その命令に従い購
入品を受け取り場所に発送する。
【0072】ホスト端末5は、携帯通信端末1もしくは
据え置き情報端末2に裏付け情報電文を送信する(S3
050)。裏付け情報電文については実施の形態1と同
様である。収納管理番号は、ホスト端末5の料金収納処
理を一意に識別するための管理番号であり、配送管理に
おいても使用される。支払い状況は、当該オンラインシ
ョッピングにおける料金の支払い状況を示しており、S
3040において設定した結果が設定される。
【0073】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、裏付け情報電文を受信し、支払い状況を確認する
(S3060)。料金の支払い状況が「支払い済み」又
は「現金未納入」又は「銀行振り込み」である場合は、
正常と判断して裏付け情報電文をリーダライタの一例で
ある非接触リーダライタ3に転送する。料金の支払い状
況が「販売許諾なし」又は「残高不足」である場合は、
不正と判断し不正処理に移行する。
【0074】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、非接触ICカードリーダライタ3に裏付け情報電
文を転送する(S3070)。
【0075】非接触ICカードリーダライタ3は、裏付
け情報電文を受信する(S3080)。
【0076】非接触ICカードリーダライタ3は、情報
担体の一例である非接触ICカード4に裏付け情報電文
を書き込む(S3090)。
【0077】非接触ICカードリーダライタ3は、書込
みが完了したら携帯通信端末1もしくは据え置き情報端
末2に書込み完了を通知する(S3100)。
【0078】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、ホスト端末5にオンラインショッピング終了を通
知する(S3110)。
【0079】ホスト端末5は、当該オンラインショッピ
ングのデータを登録する(S3120)。
【0080】ホスト端末5は、データ登録が完了したら
携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末2にデータ登
録完了を通知する(S3130)。
【0081】支払方法が正常でない場合は、携帯通信端
末1もしくは据え置き情報端末2は、オンラインショッ
ピングの不正処理を行う(S3140)。
【0082】携帯通信端末1もしくは据え置き情報端末
2は、オンラインショッピングを終了する(S315
0)。
【0083】次に図10の商品受け取り時のフローチャ
ートについて説明する。顧客は、配達指定日に受け取り
場所として指定した場所例えばコンビニエンスストア等
に、料金の支払い状況を含む裏付け情報電文を書き込ん
だ(図9のS3090)非接触ICカード4を持ってい
く。顧客は、非接触ICカード4を店員に提示し、商品
受け取りを依頼する。なお、料金の支払い状況が「銀行
振り込み」である場合、顧客は配達指定日の前日までに
銀行振り込みを行う。また、当該オンラインショッピン
グの購入品は、配達命令に従い受け取り場所として指定
した場所に配達されているものとする。
【0084】店員は、POS端末6を操作して商品受け
取りを開始する(S4000)。
【0085】POS端末6は、店員に対し非接触ICカ
ード4の読み取りを指示する操作メッセージを表示部に
出力する(S4010)。
【0086】店員は、POS端末6に接続された非接触
ICカードリーダライタ3により、非接触ICカード4
の料金の裏付け情報電文を読取る(S4020)。
【0087】非接触リーダライタ3は、POS端末6に
裏付け情報電文を転送する(S4030)。
【0088】POS端末6は、料金の支払い状況を表示
部に出力する(S4040)。
【0089】POS端末6は、支払い状況が「支払い済
み」である場合、受け取り処理に移行する。支払い状況
が「支払い済み」以外である場合、支払い処理に移行す
る(S4050)。
【0090】店員は、料金の支払いを顧客に要求する
(S4060)。支払い状況が「現金未納入」である場
合、顧客が現金を支払い、店員がPOS端末6を操作し
て支払完了を入力すると、支払い状況が「現金未納入」
から「支払い済み」となる。支払い状況が「銀行振り込
み」である場合、料金の支払い状況をホスト端末5に照
会する。ホスト端末5が「支払い済み」を返すと、支払
い状況が「銀行振り込み」から「支払い済み」となる。
図10には図示していないが、ホスト端末5が「未納
入」を返すと、POS端末6はS4120のエラー処理
に移行する。
【0091】POS端末6は、ホスト端末5から裏付け
情報電文を受信する(S4070)。
【0092】POS端末6は、ホスト端末5から受信し
た裏付け情報電文と非接触ICカード4から読み取った
裏付け情報電文を比較する(S4080)。一致してい
る場合は、受け取り処理に移行する。不一致の場合は、
エラー処理に移行する。
【0093】店員は、当該オンラインショッピングの購
入品を顧客に引渡し、POS端末6を操作して受け取り
完了を入力する(S4090)。受け取り完了の入力
は、例えばPOS端末6のキー入力部に受け取り完了キ
ーを設け、受け取り完了キーを押下することにより行
う。POS端末6は、ホスト端末5に受け取り完了電文
を送信する。受け取り完了電文については実施の形態1
と同様である。受け取り状況は、顧客が当該オンライン
ショッピングの購入品を受け取った時「受領済み」を設
定する。
【0094】ホスト端末5は、受け取り完了電文を受信
し、受け取りを登録する(S4100)。
【0095】ホスト端末5は、POS端末6に受け取り
登録完了を通知する(S4110)。
【0096】POS端末6は、当該商品受け取りのエラ
ー処理を行う(S4120)。
【0097】POS端末6は、当該商品受け取りを終了
する(S4130)。
【0098】上記構成により、本実施の形態において、
実施の形態1の効果に加えて、配送命令を自動で発送す
ることにより、人的ミスを減らすとともに発送までの時
間を従来に比べ低減することができる。
【0099】
【発明の効果】本発明により、料金の支払い状況などの
情報を暗号化して情報担体に格納し、情報を読み出す場
合には、情報担体の情報を復号化して読み出すことで商
品を受け取るための情報を得ることにより、商品を受け
取るための情報の偽造を防止することができ、従来のシ
ステムに比べより安全な商品受け取りシステムを提供す
ることができる。
【0100】また、携帯情報端末または据え置き情報端
末で商品の提供者側のホスト端末に対して購入対象商品
またはサービスを特定して送信し、ホスト端末は料金の
支払い状況を携帯情報端末または据え置き情報端末に送
信するとともに自動的に商品の配送命令を発送すること
により、人的ミスを減らすとともに発送までの時間を従
来に比べ低減することができる。
【図面の簡単な説明】【図1】本発明の実施の形態1及び2のオンラインショ
ッピングにおける機器構成図
【図2】本発明の実施の形態1及び2の商品受け取り時
の機器構成図
【図3】本発明の実施の形態1のオンラインショッピン
グのフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1のアイテム情報の一例を
示す図
【図5】本発明の実施の形態1の購入品電文の一例を示
す図
【図6】本発明の実施の形態1の裏付け情報電文の一例
を示す図
【図7】本発明の実施の形態1の商品受け取り時のフロ
ーチャート
【図8】本発明の実施の形態1の受け取り完了電文の一
例を示す図
【図9】本発明の実施の形態2のオンラインショッピン
グのフローチャート
【図10】本発明の実施の形態2の商品受け取り時のフ
ローチャート
【符号の説明】1  携帯通信端末2  据え置き情報端末3  非接触ICカードリーダライタ4  非接触ICカード5  ホスト端末6  POS端末
  ─────────────────────────────────────────────────────フロントページの続き  (51)Int.Cl.7              識別記号                        FI                              テーマコート゛(参考)   G06F  17/60         ZEC                        G06F  17/60           ZEC         G06K  17/00                                       G06K  17/00                 F                                                                                             L       G07G   1/12         361                        G07G   1/12           361Z      (72)発明者  山口  朋仁            大阪府門真市大字門真1006番地  松下電器            産業株式会社内Fターム(参考) 3E042 CC02 EA01                 5B058 CA17 KA02 KA04 YA02