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JP2002166576A - 液体吐出装置及び該装置の吐出回復方法 - Google Patents

液体吐出装置及び該装置の吐出回復方法

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Publication number
JP2002166576A
JP2002166576AJP2000364721AJP2000364721AJP2002166576AJP 2002166576 AJP2002166576 AJP 2002166576AJP 2000364721 AJP2000364721 AJP 2000364721AJP 2000364721 AJP2000364721 AJP 2000364721AJP 2002166576 AJP2002166576 AJP 2002166576A
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JP
Japan
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liquid
suction
negative pressure
discharge port
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000364721A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Ide
大策 井手
Tetsuhiro Nitta
哲弘 新田
Hiroyuki Kigami
博之 木上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to US09/994,735prioritypatent/US6641247B2/en
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Abstract

(57)【要約】【目的】液体吐出ヘッドの装着に際して行う初期吸引回
復動作の条件を最適化することで、液体の消費を最小限
に抑えながら、不純物を含んだ液体が吐出口面に触れる
時間及び量を極力抑えることができ、早期にかつ確実な
液体吐出ヘッドの初期吸引回復動作を実現する。【構成】液体吐出ヘッドが装着された場合には、キャッ
ピング状態でキャップ内負圧と経過時間との関係を示す
第1の負圧曲線に基づいて吐出口から吸引を行う第1の
吸引を行わせ、次いで、キャッピング状態で第1の負圧
曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピークの発生頻度
が小さい第2の負圧曲線に基づいて吐出口から吸引を行
う第2の吸引を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置等の液体吐出装置及び該装置の吐出回復方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置(プリント
装置)としては、画像情報(記録情報)に基づいて、
紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録
媒体(被記録材)に向けてインクを吐出することで記録
を実行するインクジェット記録装置等の液体吐出装置が
普及している。また、これら記録媒体の材質に対する要
求も様々なものがあり、近年では、これらの要求に対す
る開発が進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加工紙
を含む)や樹脂薄板(OHPシート等)などの他に、
布、皮革、不織布、更には金属等を記録媒体として用い
る液体吐出装置も使用されるようになっている。
【0003】前記液体吐出装置(インクジェット記録装
置等)は、低騒音、低ランニングコストで、装置の小型
化が容易であり、カラー化も容易であるなどの観点か
ら、プリンタ、複写機、ファクシミリ等へ広く応用され
ている。液体吐出装置の液体吐出ヘッド(インクジェッ
ト記録ヘッド等)の前面には液滴(インク滴等)を吐出
するための吐出口(通常複数個)が形成されており、こ
の吐出口の大きさは数十μ程度であるが、最近では高画
質化とともに吐出口の大きさは益々小さくなりつつあ
る。そして、ホスト機から送られてくる液滴吐出情報
(記録データ等)をもとに装置内で処理された吐出信号
に基づいて、前記吐出口から液滴が吐出され、記録媒体
上に画像(文字や記号も含む)が形成される。
【0004】記録手段から記録媒体へインクを吐出して
記録を行う上記インクジェット記録装置においては、微
細な吐出口からインクを吐出して記録を行うことから、
該吐出口に目詰まりが生じ、吐出不良(不吐出を含む)
に起因して記録画像の品位が低下してしまうということ
があり、そのための対策として、記録手段のインク吐出
性能を維持回復するための回復ユニットを用いることが
行なわれている。この回復ユニットとして、例えば、記
録ヘッドの吐出口をキャッピングするキャッピング機構
と、キャッピング状態において前記キャッピング機構に
接続されてポンプを作動させて該キャッピング手段内部
に負圧を発生させて吐出口から増粘インクや気泡等の異
物を吸引排出することにより該吐出口内のインクをリフ
レッシュさせることでインク吐出性能を維持回復する吸
引手段と、記録手段の吐出口面に付着したインク等を異
物を拭き取り清掃(クリーニング)するワイピング手段
とを備えたものが使用されている。
【0005】一方、液体吐出装置としての上記インクジ
ェット記録装置にあっては、物流時の乾燥などを防ぐた
めに液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッド内に
液体(例えば、色材を含まないクリアインクなど)を充
填しているが、インクジェット記録装置にインクジェッ
トヘッドを初めて搭載するときに記録(画像形成)が可
能な状態にするために前記液体を抜き取るためのクリー
ニング動作(一種の吐出回復動作)を行う技術が適用さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常使
用時のクリーニング動作(回復操作)を安易に用いて前
記液体の抜き取り用クリーニング動作を行うと、物流時
の過酷な環境のため前記ヘッド内に充填していた前記液
体に溶出していた不純物(例えば封止剤や接着剤等の接
液材料から溶出した添加剤など)が、一連のクリーニン
グ動作におけるワイピング動作のときに液体吐出ヘッド
(インクジェットヘッド)の吐出口面に擦り付けられ、
インク吐出部に付着する当該不純物によって記録画像
(文字や記号を含む)の品位が劣化してしまうことがあ
った。
【0007】本発明は、このような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、液体吐出装置に初めて搭載された
新しいヘッドを使用する際に、該ヘッドを記録可能な状
態にするために行われる初期クリーニングにおいて、第
1の吸引ポンプ動作の後に第2の吸引ポンプ動作を行う
ことで、当該第1の吸引ポンプ動作によってクリーニン
グ動作の最適化を図り、もって、上記技術的課題を解決
しようとするものである。つまり、本発明の目的は、初
期クリーニングの目的に応じて吸引回復動作の条件の最
適化を図ることで、液体の消費を最小限に抑えながら、
不純物を含んだ液体が吐出口面に触れる時間及び量を極
力抑えることができ、それによって、早期にかつ確実に
液体吐出ヘッドを初期クリーニングすることが可能な液
体吐出装置及び該装置の吐出回復方法を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による液体吐出装
置(請求項1)は、上記目的を達成するため、液体を吐
出する吐出口が設けられた液体吐出ヘッドを装着する装
着部と、前記吐出口を覆うためのキャップと、該キャッ
プが前記吐出口を覆っているときに前記吐出口から吸引
を行う吸引手段と、前記液体吐出ヘッドが前記装着部に
装着された場合には、前記キャップをして前記吐出口を
覆わせ、この状態で前記吸引手段をして吸引のための前
記キャップ内負圧と経過時間との関係を示す第1の負圧
曲線をもつ当該負圧によって前記吐出口から吸引を行う
第1の吸引を行わせ、次いで、前記キャップをして前記
吐出口を覆わせた状態で、前記吸引手段をして前記第1
の負圧曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピークの発
生頻度が小さい第2の負圧曲線における当該負圧によっ
て前記吐出口から吸引を行う第2の吸引を行わせる制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明による液体吐出装置の吐出回復方法
は、上記目的を達成するため、液体を吐出する吐出口が
設けられた液体吐出ヘッドを該液体吐出ヘッドを装着す
る装着部に装着した場合に、キャップが前記吐出口を覆
った状態で吸引のための前記キャップ内負圧と経過時間
との関係を示す第1の負圧曲線における当該負圧によっ
て前記吐出口から吸引を行う第1の吸引工程と、該第1
の吸引工程の後に、前記キャップで前記吐出口を覆った
状態で前記第1の負圧曲線に比べて単位時間あたりの負
圧のピークの発生頻度が小さい第2の負圧曲線をもつ当
該負圧によって前記吐出口から吸引を行う第2の吸引工
程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。図1は本発明を適用した
液体吐出装置としてのインクジェット記録装置の一実施
例を示す模式的斜視図である。図1において、記録媒体
(記録紙)Pは搬送機構(紙送り機構)5の搬送ローラ
(紙送りローラ)6によって搬送(紙送り)され、プラ
テン(図示の例ではプラテンローラ)7の上において液
体吐出手段としての記録手段(記録ヘッド)3から吐出
情報(記録情報等)に基づいて液体(インク)を吐出す
ることにより該記録媒体Pに所定の画像形成(記録)が
行われる。図示の例では、記録手段は異なるインクを吐
出する複数の記録ヘッド3で構成されており、これらの
記録ヘッド3はキャリッジ2上に位置決めされて搭載さ
れている。前記複数の吐出ヘッド(記録ヘッド)3は、
それぞれに対応するインクが充填されたインクタンク9
に接続されている。なお、図示の例では、異なるインク
を用いて記録する複数(6個)のカートリッジ8が使用
されており、各カートリッジ8は、記録ヘッド(記録手
段)3とインクタンク9を一体化した構成を有し、交換
可能に搭載されている。
【0011】前記キャリッジ2は装置本体に設置された
ガイドシャフト12に沿って両矢印I方向に往復移動可
能に案内支持されている。このキャリッジ2は、キャリ
ッジ駆動機構4の駆動ベルト11に連結されており、キ
ャリッジモータMの駆動力によりガイドシャフト12に
沿って駆動される。従って、キャリッジ2は、キャリッ
ジモータMの正転及び逆転によってガイドシャフト12
に沿って往復移動され、該キャリッジモータMの回転を
制御することで位置及び移動(主走査方向の動き)を制
御される。また、不図示の搬送モータにより不図示の伝
動機構を介して前記搬送機構5の搬送ローラ6を駆動す
ることにより、記録紙(記録媒体)Pの搬送(紙送り、
副走査)が行われる。
【0012】前記液体吐出手段(液体吐出ヘッド)とし
ての記録ヘッド(記録手段)3は、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するインクジェット記録手段であっ
て、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
たものである。また、前記記録ヘッド3は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化
(状態変化)を利用して、吐出口よりインクを吐出さ
せ、記録を行うものである。
【0013】図2は、前記記録ヘッド3のインク吐出部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2におい
て、用紙等の記録媒体Pと所定の隙間(例えば、約0.
3〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面81に
は、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通
液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面
に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。
本例においては、記録ヘッド3は、前記吐出口82が前
記キャリッジ2の走査方向と交叉する方向に並ぶような
位置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録ヘッド3が構成されてい
る。
【0014】図1において、キャリッジ2の移動範囲内
であって記録領域を外れた所定位置(例えばキャリッジ
2のホームポジションに対応する位置)には、記録動作
の待機中や記録動作の前後もしくは記録動作中の適宜な
タイミングで、記録ヘッド3のインク吐出性能を維持回
復するための回復系(回復装置)10が配設されてい
る。この回復系10は、ホームポジションに位置する記
録ヘッド3の吐出口面81をキャッピングするキャップ
13と、このキャップ13に接続された負圧発生源とし
ての吸引ポンプ(図3のチューブポンプ)と、記録ヘッ
ド3の吐出口面81をワイピング(拭き払い清掃)する
ワイパー14から成るワイピング手段などを具備してい
る。このワイパー14は、通常、板状のゴム状弾性体
(ブレード)として形成されている。
【0015】前記回復系10で記録ヘッド3のインク吐
出性能を維持回復するための回復動作を行う際は、前記
キャップ13を吐出口面81に密着させて吐出口82を
キャッピングした状態で前記吸引ポンプを作動させるこ
とにより吐出口82からインクを吸引し、インクととも
に増粘インクや気泡等の異物を排出することで吐出口内
のインクを正常な状態に復帰させる吸引回復動作が行わ
れる。また、この吸引回復動作とともに、あるいは該吸
引回復動作に代えて、インク供給経路等に設けられた加
圧手段により吐出口82から前記キャップ13あるいは
別の液体受け(不図示)に向けてインクを強制的に排出
させ、それによって記録ヘッド3のインク流路内の増粘
インクや気泡等を除去する吐出回復動作が行われる。
【0016】さらに、液体吐出ヘッド3の吐出口面81
に付着した液体(インク等)や固着物等の異物を前記ワ
イパー14で拭き取り清掃(クリーニング)するワイピ
ング手段が設けられている。このワイピング動作は、例
えば、所定量の液体を吐出した後、液体吐出手段を使用
しない期間が所定時間経過した後、あるいは、液体吐出
手段内の泡やごみを撤去するための吸引動作を実行した
後などに、吐出口82を含んだ吐出口面81をワイパー
14によって拭き取り清掃することによって行われる。
このワイピング動作としては、ワイパー14を吐出口面
81に摺擦させるだけで行うワイピング動作の他に、各
吐出口82にインクが吐出しない程度のパルスを印加し
て吐出口内のインクを温めて行うワイピング動作(ワイ
ピング中に温かいインクを引き出すことにより、吐出口
面を温かいインクが濡らして清掃効果を高めるワイピン
グ方法)、ワイピング中に所定範囲の吐出口からインク
を吐出(予備吐出)させながら吐出口面を摺擦していく
ワイピング動作、あるいはこれらを適宜組み合わせたワ
イピング動作などが用いられている。
【0017】そこで、本発明による液体吐出装置は、液
体を吐出する吐出口が設けられた液体吐出ヘッドを装着
する装着部と、前記吐出口を覆うためのキャップと、該
キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吐出口か
ら吸引を行う吸引手段と、前記液体吐出ヘッドが前記装
着部に装着された場合には、前記キャップをして前記吐
出口を覆わせ、この状態で前記吸引手段をして吸引のた
めの前記キャップ内負圧と経過時間との関係を示す第1
の負圧曲線をもつ当該負圧によって前記吐出口から吸引
を行う第1の吸引を行わせ、次いで、前記キャップをし
て前記吐出口を覆わせた状態で、前記吸引手段をして前
記第1の負圧曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピー
クの発生頻度が小さい第2の負圧曲線における当該負圧
によって前記吐出口から吸引を行う第2の吸引を行わせ
る制御手段と、を有することを特徴とする。
【0018】上記構成の液体吐出装置においては、更
に、前記第2の吸引の後に前記吐出口をワイピングする
ワイパーと、前記第1の吸引の後では前記ワイパーによ
るワイピングへ移行することを禁止する禁止手段と、を
有する構成、前記第1の吸引は、前記液体吐出ヘッドに
充填させた色材を含まない液体を色材を含む液体に置換
するためのものである構成、前記液体吐出ヘッドは液体
を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電
気熱変換体を備えている液体吐出ヘッドである構成、あ
るいは、前記液体吐出ヘッドは前記電気熱変換体が発生
する熱エネルギーにより液体に生じる膜沸騰を利用して
吐出口より液体を吐出させる構成とすることが好まし
い。
【0019】また、本発明による液体吐出装置の吐出回
復方法は、液体を吐出する吐出口が設けられた液体吐出
ヘッドを該液体吐出ヘッドを装着する装着部に装着した
場合に、キャップが前記吐出口を覆った状態で吸引のた
めの前記キャップ内負圧と経過時間との関係を示す第1
の負圧曲線における当該負圧によって前記吐出口から吸
引を行う第1の吸引工程と、該第1の吸引工程の後に、
前記キャップで前記吐出口を覆った状態で前記第1の負
圧曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピークの発生頻
度が小さい第2の負圧曲線をもつ当該負圧によって前記
吐出口から吸引を行う第2の吸引工程と、を含むことを
特徴とする。
【0020】上記構成の液体吐出装置の吐出回復方法に
おいては、更に、前記第2の吸引工程の後で前記吐出口
をワイパーでワイピングするワイピング工程を含み、前
記第1の吸引工程の後に前記ワイピング工程へ移行する
ことを禁止する構成、あるいは、前記第1の吸引工程
は、前記液体吐出ヘッドに充填された、色材を含まない
液体を、色材を含む液体に置換するためのものである構
成とすることが好ましい。
【0021】図3は本発明を適用した液体吐出装置の一
実施例における回復系10の吸引ポンプ20を含む吸引
手段の構成を示す模式図である。図3は液体吐出ヘッド
(インクジェットヘッド)3の吐出口面81がキャップ
13で覆われた状態(キャッピング状態)を示す。ま
た、キャリッジ2に搭載されたヘッド3の内部はインク
タンク9の内部に連通されており、ヘッド3内の液体が
減少すると自動的にインクタンク9内のインクが該ヘッ
ド内へ補充されることになる。
【0022】図3において、キャップ13はインクチュ
ーブ21を介して吸引ポンプ20に接続されている。こ
の吸引ポンプ20はチューブポンプで構成されている。
すなわち、チューブポンプ20は、ゴム状弾性体で形成
されたインクチューブ21を円弧状溝22に沿って案内
するチューブガイド23と、該円弧状溝22の内部の同
心位置に回転可能に軸支された駆動軸24を介して回転
駆動可能な円盤状のコロホルダー25と、前記円弧状溝
22でバックアップされたチューブ21を押しつぶすよ
うな位置関係で前記コロホルダー25上に回転可能に軸
支された加圧コロ26と、を備えている。前記コロホル
ダー25はコロが最上位置にあるときを回転角度0度と
して駆動軸24により矢印A方向に回転駆動される。前
記チューブガイド23の円弧状溝22は例えば回転角度
が約90度から約270度(約半円形)の範囲にわたっ
て形成されている。
【0023】従って、ゴム状弾性体で形成されたチュー
ブ21は、前記加圧コロ26が前記円弧状溝22に対向
する回転角度約90度から回転角度約270度の範囲に
位置するときに押しつぶされて閉塞され、該加圧コロ2
6が円弧状溝22を外れた位置にある回転角度0度から
回転角度約90度および回転角度約270度から回転角
度360度のときには復元して開放されるようになって
いる。つまり、コロホルダー25の回転により、加圧コ
ロ26がチューブガイド23と対向する位置を通過する
間ではチューブ21を押しつぶしてしごいていき、チュ
ーブガイド23を外れた位置を通過する間はチューブ2
1の押しつぶしを解除して開放する。そして、前記加圧
コロ26のしごきによってチューブ21のキャップ13
側(ヘッド3側)の内部に負圧が発生し、キャップ13
を介してヘッド3の吐出口82から液体を吸引するよう
に構成されている。前記チューブ21の先端は廃インク
溜め27に接続されており、吸引された液体は該廃イン
ク溜めへ導入される。
【0024】図4は、本発明による液体吐出装置におい
て液体吐出ヘッドを装着したときに吐出回復を実行する
際の動作シーケンス(初期着荷時シーケンス、初期クリ
ーニングシーケンス)の一例を示すフローチャートであ
る。図4において、ステップS1でユーザーがヘッド3
を初期装着すると、ステップS2で第1の吸引(第1の
吸引工程)としての第1の吸引ポンプ動作を行う。この
場合、液体吐出ヘッド3は、例えばキャリッジ2上の所
定位置に位置決め装着されるものであり、該ヘッド3の
内部には物流時に引き続いてクリアインク(液体)が充
填されている。また、該ヘッド3の内部はインクタンク
9の内部(インク)に連通(接続)されており、前記ヘ
ッド3内の液体が減少すると、その分インクタンク9内
の液体が該ヘッド内へ流入(補充)されることになる。
また、前記クリアインクとしては、例えば、インクと同
様の成分を有する色材無しの液体が使用される。
【0025】前記ヘッド3内に充填された液体(クリア
インク等)には、物流時に封止材や接着材等の接液材料
から溶出した添加剤等の不純物が混入していることがあ
り、これらの不純物が吐出口面81やワイパーブレード
14等に付着して記録インクに混入すると、画像記録の
品位が低下してしまうことがある。そこで、上記第1の
吸引は、このような物流時に溶出した不純物の濃度が閾
値以下となることを保証するための吸引ポンプ動作であ
る。そして、この第1の吸引は、液体吐出ヘッド3の吐
出口面81に液体(不純物を含む液体等)が触れる時間
を極力短縮できるポンプシーケンス(図5参照)で行わ
れる。また、第1の吸引工程においては、ワイパーブレ
ード14に液体(不純物を含む液体等)が触れないよう
に、ワイピング動作へ移行することを禁止する。
【0026】前記第1の吸引を終了した後、ステップS
3でヘッド3内の液体残量を検知する。この液体残量検
知は、インクが充填されたインクタンク9が確かに接続
されているかを確認するためのものである。ステップS
3で検知した液体残量が低レベル又は無しの場合は、ス
テップS4へ進んで確定吸引を行い、ステップS5で再
度ヘッド3内の液体残量を検知する。前記確定吸引は、
前記残量検知において誤検知を引き起こすヘッド3内の
インク中に存在する小泡を除去することを目的としてい
る。すなわち、確定吸引の動作は泡抜け性を十分に考慮
した図7に示される負圧曲線を示すものが好適であり、
極力吸引量が少ないことが望ましい。しかしながら、小
泡の除去が行われるのであれば、前記第1の吸引と同じ
吸引動作でもよく、通常の吸引回復時と同様の動作でも
よく、さらには、その他の適当な動作に設定してもよ
い。ステップS5でも検知した液体残量が低レベル又は
無しの場合は、ステップS6へ進んで再度確定吸引を行
い、ステップS7で再々度ヘッド3内の液体残量を検知
する。このように確定吸引を2度繰り返す理由は、装着
されたヘッド3がインクタンク9に接続され、かつ該イ
ンクタンク9内に十分なインクが充填されていることを
確認するためである。
【0027】前記ステップS3、S5あるいはS7で液
体残量が高レベル又は充満状態であると検知された場合
は、ワイピングを行うことなく、ステップS8へ進んで
第2の吸引(第2の吸引工程)としての第2の吸引ポン
プ動作を行う。すなわち、本発明の一実施例に係る液体
吐出装置には、前記第1の吸引(工程)の後では吐出口
面81をワイピング(拭き取り清掃)するためのワイパ
ーによるワイピング動作へ移行することを禁止する禁止
手段が設けられている。そして、前記第2の吸引ポンプ
動作は、泡抜け性などを十分に考慮した通常の吸引回復
動作で用いられるポンプシーケンス(図7参照)に従っ
て行われる。
【0028】ステップS8の第2の吸引が終了すると、
ステップS9で液体吐出ヘッド3の初期装着フラグ(E
EPROM上のフラグ)をオフにし、次いで、ステップ
S10へ進んでEEPROMに書き込まれた最後のクリ
ーニング時刻を変更し、そして、ステップS11で画像
記録開始前シーケンスへ進む。一方、前記ステップS7
の液体残量検知でも液体残量が低レベル又は無しの場合
は、ステップS12へ進んでヘッド3の吐出口面81を
ワイパー14で拭き取り清掃し、ステップS13で液体
吐出ヘッド3を待機ポジションへ移動させ、そして、ス
テップS14へ進んで、RAM上に第1の吸引ポンプ動
作実行済みフラグをオンにするとともに、EEPROM
上の初期装着フラグをオンのままにして一連の動作を終
了させる。
【0029】本実施例では、前述の各吸引(吸引工程)
としての各吸引ポンプ動作は図3のチューブポンプから
成る吸引回復機構によって行われるものである。図5
は、前記第1の吸引(第1の吸引工程)としての第1の
吸引ポンプ動作における負圧曲線(第1の負圧曲線)を
示す図表であり、図5の第1の負圧曲線はキャップ13
内の負圧の大きさ(縦軸)と経過時間(横軸)との関係
を示している。図5において、液体吐出ヘッド3が液体
吐出装置の装着部に装着された場合には、キャップ3を
して吐出口82を覆わせ、この状態で吸引手段(チュー
ブポンプ)20をして、図5に示すような、吸引のため
のキャップ内負圧と経過時間との関係を示す第1の負圧
曲線をもつ当該負圧によって吐出口82から吸引を行う
第1の吸引を行わせる。
【0030】上記第1の吸引は、先ず前記コロホルダー
25を矢印A方向に2回転させ、そこでコロホルダー2
5を停止させる。この「停止」は、加圧コロ26がチュ
ーブ21をつぶしていない状態、すなわち加圧コロ26
がチューブガイド23から外れてチューブ21を押圧し
ない回転角度約270度から360度の位置にあり、チ
ューブ21が開放している状態に止まることによって行
われる。従って、前記コロホルダー25の2回転により
チューブ21が2回にわたってしごかれることで、図5
中の左側の2山の曲線で示すような負圧がチューブ21
内に発生し、この負圧によってヘッド3から液体が引き
出される。この液体引き出しによってヘッド3内の液体
の量が減少すると、該ヘッド3に接続されているインク
タンク9から該ヘッド内へインクが補充され、該ヘッド
3から引き出される液体の濃度がインクで希釈化され、
引き出される液体(インクを含む)内の不純物(物流時
にヘッド内の液体に溶出した添加剤等)の濃度も低下し
ていく。
【0031】図5に示す第1の吸引は、上述のような
「負圧発生」及び「停止」を都合3回繰り返し実行する
ポンプシーケンスで構成されている。図6は、図5に示
すような第1の吸引を行う場合にヘッド3から引き出さ
れる液体内の上記不純物の濃度変化(曲線B)を例示す
るグラフであり、図6中の縦軸は不純物濃度を示し、横
軸は吸引ポンプ20の回転回数(コロホルダー25の回
転回数)を示す。また、図6中の不純物濃度Dは、ワイ
ピング性を劣化させない不純物濃度領域の最高値(閾
値)を示し、不純物の濃度Eは物流インクによる長期放
置後の不純物濃度を示す。図示の例では、図5に示すよ
うに吸引ポンプ20を都合6回回転させれば、物流時に
溶出した不純物の濃度が閾値(濃度D)以下となること
が保証されるポンプシーケンス(吸引量)が得られる。
なお、本出願人の試験では、図6中の不純物の濃度変化
曲線(曲線B)の傾きは吸引ポンプ20の作動速度を変
化させてもほとんど変化しないことが判明した。
【0032】図7は、前記第2の吸引(第2の吸引工
程)としての第2の吸引ポンプ動作における負圧曲線
(第2の負圧曲線)を示す図表であり、図7の第2の負
圧曲線もキャップ13内の負圧の大きさ(縦軸)と経過
時間(横軸)との関係を示している。図7において、上
記第1の吸引が終了した後、キャップ13をして吐出口
82を覆わせた状態で、吸引手段(吸引ポンプ)20を
して、前記第1の負圧曲線(図5)に比べて単位時間あ
たりの負圧のピークの発生頻度が小さい第2の負圧曲線
(図7)における当該負圧によって吐出口82から吸引
を行う第2の吸引を行わせる。
【0033】この第2の吸引は、図7に示すように、前
記コロホルダー25を矢印A方向に回転させ、約180
度から約270度の範囲に位置するところでコロホルダ
ー25をその位置に保持する。この「保持」は、加圧コ
ロ26がチューブ21を押しつぶした状態、すなわち加
圧コロ26がチューブガイド23の終端に近い位置に到
達し未だチューブ21を押しつぶしている状態で止まる
ことによって行われる。従って、加圧コロ26がチュー
ブ21を押しつぶした状態で保持されることで、図7中
の山形の曲線で示すような負圧がチューブ21内に発生
し、この負圧によってヘッド3内の気泡等を引き出すよ
うな十分な量の液体が引き出される。この場合も、この
引き出しによってヘッド3内の液体(インク)の量が減
少すると、該ヘッド3に接続されているインクタンク9
から該ヘッド内へインクが補充され、その間に吐出口内
のインクが十分にリフレッシュされる。また、第2の吸
引工程では、先ず前記コロホルダー25を矢印A方向に
1回転させた後に第2の吸引ポンプ動作を行い、その後
ワイピングを2度行うという一連の工程を2回繰り返し
た後に、第2の吸引ポンプ動作を行いワイピングを1度
行う。これにより、該ヘッド3内のインク中に存在する
泡の中でも、特に印字に悪影響を及ぼす位置に存在する
ものについて確実に除去でき、該ヘッドの吐出口面の汚
れを十分に落として良好な印字を保証する。
【0034】なお、以上説明した実施例では、ワイパー
14が吐出口面81(記録ヘッド3)に沿って移動する
ことでワイピングする場合を例に挙げて説明したが、こ
れはワイパーに対して吐出口面を移動させる場合も同様
であり、本願におけるワイピングは、ワイパーと吐出口
面が相対移動するものであれば、いずれの場合にも適用
されるものであり、いずれも本願の技術的範囲内に含ま
れるものである。
【0035】また、以上の実施例では、インクジェット
記録ヘッド3を記録媒体(被記録材)Pに対して相対移
動させながら記録するシリアル記録方式の液体吐出装置
を例に挙げて説明したが、本発明は、記録媒体の全幅ま
たは一部をカバーする長さのラインタイプのインクジェ
ット記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記
録方式の液体吐出装置に対しても同様に適用することが
でき、同様の効果を奏するものである。また、本発明
は、1個のヘッドを用いる液体吐出装置、異なる色で記
録する複数のヘッドを用いるカラー液体吐出装置、ある
いは同一色彩で異なる濃度で記録する複数のヘッドを用
いる階調液体吐出装置、さらには、これらを組み合わせ
て画像記録を実行するための液体吐出装置の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。
【0036】さらに、本発明は、ヘッドとインクタンク
を一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構
成、ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク
供給用のチューブ等で接続する構成など、ヘッドとイン
クタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用す
ることができ、同様の効果が得られるものである。な
お、本発明は、インクジェット記録装置が、例えば、ピ
エゾ素子等の電気機械変換体等を用いる画像記録手段を
使用するものである場合にも適用できるが、中でも、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段
を使用するインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
の液体吐出装置(請求項1)によれば、液体を吐出する
吐出口が設けられた液体吐出ヘッドを装着する装着部
と、前記吐出口を覆うためのキャップと、該キャップが
前記吐出口を覆っているときに前記吐出口から吸引を行
う吸引手段と、前記液体吐出ヘッドが前記装着部に装着
された場合には、前記キャップをして前記吐出口を覆わ
せ、この状態で前記吸引手段をして吸引のための前記キ
ャップ内負圧と経過時間との関係を示す第1の負圧曲線
をもつ当該負圧によって前記吐出口から吸引を行う第1
の吸引を行わせ、次いで、前記キャップをして前記吐出
口を覆わせた状態で、前記吸引手段をして前記第1の負
圧曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピークの発生頻
度が小さい第2の負圧曲線における当該負圧によって前
記吐出口から吸引を行う第2の吸引を行わせる制御手段
と、を有する構成としたので、液体吐出ヘッドの初期ク
リーニングの際の吸引回復動作の条件の最適化を図るこ
とで、液体の消費を最小限に抑えながら、不純物を含ん
だ液体が吐出口面に触れる時間及び量を極力抑えること
ができ、それによって、早期にかつ確実に液体吐出ヘッ
ドを初期クリーニングすることが可能な液体吐出装置が
提供される。
【0038】請求項2〜5の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記第2の吸引の後に前記吐出口を
ワイピングするワイパーと、前記第1の吸引の後では前
記ワイパーによるワイピングへ移行することを禁止する
禁止手段と、を有する構成、前記第1の吸引は、前記液
体吐出ヘッドに充填させた色材を含まない液体を色材を
含む液体に置換するためのものである構成、前記液体吐
出ヘッドは液体を吐出するために利用される熱エネルギ
ーを発生する電気熱変換体を備えている液体吐出ヘッド
である構成、あるいは、前記液体吐出ヘッドは前記電気
熱変換体が発生する熱エネルギーにより液体に生じる膜
沸騰を利用して吐出口より液体を吐出させる構成とした
ので、一層効率よく上記効果を達成できる液体吐出装置
が提供される。
【0039】本発明の液体吐出装置の吐出回復方法(請
求項6)によれば、液体を吐出する吐出口が設けられた
液体吐出ヘッドを該液体吐出ヘッドを装着する装着部に
装着した場合に、キャップが前記吐出口を覆った状態で
吸引のための前記キャップ内負圧と経過時間との関係を
示す第1の負圧曲線における当該負圧によって前記吐出
口から吸引を行う第1の吸引工程と、該第1の吸引工程
の後に、前記キャップで前記吐出口を覆った状態で前記
第1の負圧曲線に比べて単位時間あたりの負圧のピーク
の発生頻度が小さい第2の負圧曲線をもつ当該負圧によ
って前記吐出口から吸引を行う第2の吸引工程と、を含
む構成としたので、液体吐出ヘッドの初期クリーニング
の際の吸引回復動作の条件の最適化を図ることで、液体
の消費を最小限に抑えながら、不純物を含んだ液体が吐
出口面に触れる時間及び量を極力抑えることができ、そ
れによって、早期にかつ確実に液体吐出ヘッドを初期ク
リーニングすることが可能な液体吐出装置の吐出回復方
法が提供される。
【0040】請求項7及び8の発明によれば、上記請求
項6の構成に加えて、前記第2の吸引工程の後で前記吐
出口をワイパーでワイピングするワイピング工程を含
み、前記第1の吸引工程の後に前記ワイピング工程へ移
行することを禁止する構成、あるいは、前記第1の吸引
工程は、前記液体吐出ヘッドに充填された、色材を含ま
ない液体を、色材を含む液体に置換するためのものであ
る構成としたので、一層効率よく上記効果を達成できる
液体吐出装置の吐出回復方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液体吐出装置としてのインク
ジェット記録装置の一実施例を示す模式的斜視図であ
る。
【図2】図1中の吐出手段としての記録ヘッドのインク
吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用した液体吐出装置の一実施例にお
ける回復系の吸引ポンプを含む吸引手段の構成を示す模
式図である。
【図4】本発明による液体吐出装置において液体吐出ヘ
ッドを装着したときの吐出回復動作シーケンスの一例を
示すフローチャートである。
【図5】本発明中の第1の吸引の第1の負圧曲線を示す
図表である。
【図6】図5に示す第1の吸引におけるヘッド内液体の
不純物濃度の変化を吸引手段の作動回数に対して例示す
るグラフである。
【図7】本発明中の第2の吸引の第2の負圧曲線を示す
図表である。
【符号の説明】
2 キャリッジ 3 液体吐出ヘッド(記録手段、記録ヘッド) 4 キャリッジ駆動機構 5 搬送機構(紙送り機構) 7 プラテン 8 カートリッジ 9 インクタンク 10 回復系(回復装置) 11 駆動ベルト 12 ガイドシャフト 13 キャップ 14 ワイパー(ワイパーブレード) 20 吸引手段(吸引ポンプ、チューブポンプ) 21 インクチューブ 22 円弧状溝 23 チューブガイド 24 駆動軸 25 コロホルダー 26 加圧コロ 27 廃インク溜め 81 吐出口面 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 エネルギー発生素子(電気熱変換体) P 記録媒体(被記録材、記録紙)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月20日(2001.11.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】上記構成の液体吐出装置においては、更
に、前記第2の吸引中もしくはその後で前記吐出口をワ
イピングするワイパーと、前記第1の吸引中もしくはそ
の後では前記ワイパーによるワイピングへ移行すること
を禁止する禁止手段と、を有する構成、前記第1の吸引
は、前記液体吐出ヘッドに充填させた色材を含まない液
体を色材を含む液体に置換するためのものである構成、
前記液体吐出ヘッドは液体を吐出するために利用される
熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている液体
吐出ヘッドである構成、あるいは、前記液体吐出ヘッド
は前記電気熱変換体が発生する熱エネルギーにより液体
に生じる膜沸騰を利用して吐出口より液体を吐出させる
構成とすることが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記構成の液体吐出装置の吐出回復方法に
おいては、更に、前記第2の吸引工程中もしくは終了後
前記吐出口をワイパーでワイピングするワイピング工
程を含み、前記第1の吸引工程中もしくは終了後に前記
ワイピング工程へ移行することを禁止する構成、あるい
は、前記第1の吸引工程は、前記液体吐出ヘッドに充填
された、色材を含まない液体を、色材を含む液体に置換
するためのものである構成とすることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】請求項2〜5の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記第2の吸引中もしくはその後で
前記吐出口をワイピングするワイパーと、前記第1の吸
中もしくはその後では前記ワイパーによるワイピング
へ移行することを禁止する禁止手段と、を有する構成、
前記第1の吸引は、前記液体吐出ヘッドに充填させた色
材を含まない液体を色材を含む液体に置換するためのも
のである構成、前記液体吐出ヘッドは液体を吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
備えている液体吐出ヘッドである構成、あるいは、前記
液体吐出ヘッドは前記電気熱変換体が発生する熱エネル
ギーにより液体に生じる膜沸騰を利用して吐出口より液
体を吐出させる構成としたので、一層効率よく上記効果
を達成できる液体吐出装置が提供される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】請求項7及び8の発明によれば、上記請求
項6の構成に加えて、前記第2の吸引工程中もしくは終
了後に前記吐出口をワイパーでワイピングするワイピン
グ工程を含み、前記第1の吸引工程中もしくは終了後に
前記ワイピング工程へ移行することを禁止する構成、あ
るいは、前記第1の吸引工程は、前記液体吐出ヘッドに
充填された、色材を含まない液体を、色材を含む液体に
置換するためのものである構成としたので、一層効率よ
く上記効果を達成できる液体吐出装置の吐出回復方法が
提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木上 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA25 EB50 EC23 EC24 EC57 EC62 FA03 FA10 JA13 JB04 JC08 JC13 JC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出する吐出口が設けられた液
    体吐出ヘッドを装着する装着部と、 前記吐出口を覆うためのキャップと、 該キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吐出口
    から吸引を行う吸引手段と、 前記液体吐出ヘッドが前記装着部に装着された場合に
    は、前記キャップをして前記吐出口を覆わせ、この状態
    で前記吸引手段をして吸引のための前記キャップ内負圧
    と経過時間との関係を示す第1の負圧曲線をもつ当該負
    圧によって前記吐出口から吸引を行う第1の吸引を行わ
    せ、次いで、前記キャップをして前記吐出口を覆わせた
    状態で、前記吸引手段をして前記第1の負圧曲線に比べ
    て単位時間あたりの負圧のピークの発生頻度が小さい第
    2の負圧曲線における当該負圧によって前記吐出口から
    吸引を行う第2の吸引を行わせる制御手段と、 を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の吸引の後に前記吐出口をワ
    イピングするワイパーと、 前記第1の吸引の後では前記ワイパーによるワイピング
    へ移行することを禁止する禁止手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の吸引は、前記液体吐出ヘッ
    ドに充填させた色材を含まない液体を色材を含む液体に
    置換するためのものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の液体吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記液体吐出ヘッドは液体を吐出する
    ために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体
    を備えている液体吐出ヘッドであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記液体吐出ヘッドは前記電気熱変換
    体が発生する熱エネルギーにより液体に生じる膜沸騰を
    利用して吐出口より液体を吐出させることを特徴とする
    請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 【請求項6】 液体を吐出する吐出口が設けられた液
    体吐出ヘッドを該液体吐出ヘッドを装着する装着部に装
    着した場合に、キャップが前記吐出口を覆った状態で吸
    引のための前記キャップ内負圧と経過時間との関係を示
    す第1の負圧曲線における当該負圧によって前記吐出口
    から吸引を行う第1の吸引工程と、 該第1の吸引工程の後に、前記キャップで前記吐出口を
    覆った状態で前記第1の負圧曲線に比べて単位時間あた
    りの負圧のピークの発生頻度が小さい第2の負圧曲線を
    もつ当該負圧によって前記吐出口から吸引を行う第2の
    吸引工程と、 を含むことを特徴とする液体吐出装着の吐出回復方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の吸引工程幅もしくは終了後
    に前記吐出口をワイパーでワイピングするワイピング工
    程を含み、前記第1の吸引工程幅もしくは終了後に前記
    ワイピング工程へ移行することを禁止することを特徴と
    する請求項6に記載の液体吐出装置の吐出回復方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の吸引工程は、前記液体吐出
    ヘッドに充填された、色材を含まない液体を、色材を含
    む液体に置換するためのものであることを特徴とする請
    求項6又は7に記載の液体吐出装置の吐出回復方法。
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