田中芳樹著。全10巻、一気読みしました。
以前会社のイベントで行ったビブリオバトルで、後輩がおすすめの本ということで絶賛推薦していたので、記憶に残ってた本作品、やっと読んでみました。確かに少年には響くかもしれませんね、壮大なスペースオペラですもん。
帝国軍の若き皇帝ラインハルトや、同盟軍のちょっとだらしないけど用兵はぴか一で憎めないヤンなど、愛すべき登場人物が星羅棋布のごとく登場します。
あの愛すべき人物が早々と亡くなったり、憎むべきやつがしぶとく生き残ったり、中々なストーリー展開ではありますが、いかんせん登場人物がほぼドイツ語の名前なので、長いし、多いし、覚えられません。が、その中でも覚えているミッターマイヤーやロイエンタール、メルカッツなどはその位置づけも濃いのでしょうね。
ストーリーとしては、中国史記かと思うような内容で、登場人物をすべて中国名にして、部隊を中国全土にすれば、宮城谷昌光が創作で書いた、と言われてもわからないかもしれない。そう思うと、それこそ三国志や春秋戦国時代の人物とそれぞれを重ね合わせてみるのもおもしろい。ネタバレになるようなことは書きませんが、10巻という壮大な物語を、田中芳樹さんの独特な表現や言葉の使いまわし、例えばそうですね、そのように信じていた時が、彼の幸福の絶頂であった。とか、これは、後日の人類しか知る由もなかったとか、赤いルビーが砕け散るようにとか、薄い紅茶のような髪の色とか、まぁそんな感じです。そういったところも楽しめる一つになるかと思います。
作者曰く、この物語の最終時点からそれ以降の物語は、どんな形であろうと書かない、とのこと。外伝などいわゆるスピンオフ作品やサイドストーリーなどは、いくつかあるらしいので、ちょっと読んでみたくなりました。
ヤン・ウェンリーはどうだこうだ、ラインハルトはうんぬんかんぬんとか、愛好家たちが思い思いのことを語り合うのも一考かと思います。また、アニメ版も出ているので、ちょっと興味を持ちましたが、かなり原作に忠実に(特に台詞回しですね)作られているようなので、自分で描いた頭の中のキャラクターとズレちゃうのもイヤなので、視聴するかどうか、これまた悩みます。

キャリア・コンサルティング技能士の試験では、厚生労働省の資料が数多く参照されます。そこで、過去三回に渡って参照された資料を洗い出し、生成AIであるGeminiに傾向と対策を分析してもらいました。
確実に押さえておくべき資料は、次のとおりです。これらは高い頻度で出題されており、日本の労働社会の根幹に関わる統計・指針です。
この内6~7はメンタルヘルス・マネジメント検定の範囲なので、いずれにしても押さえておくべき資料ですね。それぞれ数値や最新の傾向を確認しておきたいところです。
また、厚生労働省編一般職業適性検査[進路指導・職業指導用]【GATB】は、毎回取り上げられており、その内容も使い方や判定の仕方まで触れられています。一度購入して使っておくのが一番良いのでしょうけど、中々そこまではできないので、色々なホームページを見ておきましょう。
中身を整理して載せたいのですが、ボリューミーになるのでまたの機会にしますね。
【2022年第12回】
令和3年版労働経済の分析
令和3年度能力開発基本調査 調査結果の概要
令和3年版労働経済の分析
一般職業紹介状況
雇用均等基本調査(事業所調査)
賃金構造基本統計調査
令和3年度雇用均等基本調査
令和3年雇用動向調査結果の概要
精神障害に関する事案の労災補償状況
労働者の心の健康の保持増進のための指針
令和3年労働安全衛生調査(実態調査)の概況
職業分類
【2023年第13回】
令和2年転職者実施調査
就労条件総合調査
毎月勤労統計調査
有期労働契約に関する実態調査
労働者の心の健康の保持増進のための指針
自殺総合対策大綱
令和4年度能力開発基本調査 調査結果の概要
キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進に関する報告書(2019年)
【2024年第14回】
令和5年度能力開発基本調査
職場における学び・学び直し促進ガイドライン(2022年)
令和4年度雇用均等調査
『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(令和 5 年 10 月末時点)
毎月勤労統計調査
一般職業紹介状況
雇用動向調査
労働経済動向調査
令和5年版労働経済の分析
自殺総合対策大綱
第14次労働災害防止計画
心理的負荷による精神障害の認定基準
令和5年度精神障害に関する事案の労災補償状況
令和5年労働安全衛生調査(実態調査)
事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン
職業分類
令和5年度能力開発基本調査

長年IT系で働いてきた私にとって、「情報処理」という言葉が入ると気になってしまいます。英語でいうとCIP(Cognitive Information Processing theory)らしいです。
JILPT(資料シリーズNo.165 職業相談場面におけるキャリア理論およびカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査)の資料にも載ってきた本理論ですが、その説明は、「近年の認知心理学の知見であるメタ認知的要素を取り入れた、個人の意思決定の際の認知的情報処理過程に着目した理論である。」となっているのですが、難しくてわかりません。そもそもメタ認知ってなんですか。なんで情報処理というのですか、とか???です。学がないので。
メタ認知とは、自分の認知活動(考える、理解するなど)を客観的に捉え、コントロールする能力、ということで、これはなにかの本にも書かれていましがが、自分自身を「高次の視点」から観察し、必要に応じて志向や行動を調整する力、なんですね。
それ加味してみると、個人の意思決定の際には、自分自身を「高次の視点」から観察しながら、認知的情報処理過程に着目、となりますね。「メタ」はギリシャ語の「meta」が語源で、「高次の」「より上位の」という意味だそうです。
もうちょっとわかりやすくすると、意思決定をする際に、自己理解と職業理解をして(この辺がメタ認知か?)自分のキャリアを決定していく、という感じでしょうか。
情報処理的なところは、CASVEサイクルで表されるのだと思われます。すなわちCは伝達(Communication)、Aは分析(Analysis)、Sは統合(Synthesis)、Vは価値(Value)、Eは実行(Execution)ですが、そのサイクルの進み方=意思決定をするうえでたどるサイクル、が情報処理的ということでしょうね。このサイクルがアルゴリズムのようだから情報処理なんですかね。他の文献には、人間の心をコンピュータに例え、情報がどのように入力され、処理、保存、検索されるかを説明する枠組み、ということが記載されているので、あながち外れてはいないかも。
この理論は、主にピーターソン、サンプソン、レンツ&リアドン(Peterson, Sampson, Lenz & Reardon,1996)の四人が中心です。
なんか今っぽいので、次のキャリア・コンサルティング技能士試験にも出題されるのでは?と私は予想をしています。

誰も気にしていないですが、ここに書くことで自分を追い込んでいこうと思います。
①メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種
昨年度不合格だったので、今年度は過去問題集を購入し、選択式でなるべく失点を防ぐとともに、論述対策を進めようと思います。
11月2日が試験日となります。
②キャリアコンサルティング技能士1級
昨年度ギリギリ臨界点で合格した2級ですが、欲を出して今年度1級にチャレンジです。受験資格として、長年の実務経験が必要になります。2級のときに提出した実務経験は4年しかありませんでした。ここに2年足してもまだまだ足りない。8年ですよ、ちょっと長くないですか。。。もしくは2級合格してから3年の実務経験ですが、国家資格キャリアコンサルタントを取得してから2年しか経っていないので、これはまずい、もしかして受験できない?と思いましたが、2級のときに提出した実務経験以前にやっていたことを追記し、8年をクリアした実務経験書を作成しました。
一応これで受験申請はできるので、受験料も決済してしまいましたが、実務経験が認められなかったら受験料は返金されるのかが心配です。
12月14日が学科試験と論述試験の試験日です。実技試験は2月頭に用意されています。
③簿記三級
キャリアコンサルタントだけでは食べていけないので、社会保険労務士を取ろうと思っていましたが、数ヶ月勉強してわかりました。これは独学では困難だ、何年もかかる。もしくは学校行くなどせねば、、、ということで、簿記三級をとりあえず取っておこうと思います。まだ申請していませんが、第171回の2025年11月16日(日)開催に間に合うか、第172回の2026年2月22日(日)にずらすか考え中です。第171回だと①と②と丸かぶりするため、二兎を追うものになりたくないので、第173回が濃厚です。
④ビジネス実務法務検定3級、2級
来年の大目標は中小企業診断士ですが、その前に一旦この辺の学習を進めようと思います。試験日は今申し込めば11月初旬に受験できますが、これまた①、②と丸かぶりのため次回、来年の6月後半に照準を合わせ学習計画を建てようと思います。
⑤中小企業診断士
そして来年の本丸はこれです(社会保険労務士は塩漬け)。中小企業診断士舐めんなよ、という声も聞こえてきそうですが、ぱっと見た感じ社労士よりも行けそうな気がします。マーケティングなどは、会社勤めの中で学んできたし、意外といけんじゃね?と思うし、社労士と違って科目合格があるので、まずは何科目かを頑張って、というマイルストーンも作りやすいです。社労士は一気攻めなので辛かった。
ということで、還暦を過ぎても勉強の日々、その先に資格取得、そして年金に頼らないセカンドキャリア、サードキャリアを目指していきたいと思います。

随分更新をサボっていました。やはり購読者数が伸びないとモチベーションがあがりませんね。自分で穴掘って独り言呟いているみたいだし。
さて、久しぶりに更新する内容は観た映画についてです。
現在コミックが完結が近いらしいです。以前から気になっており、そういえば映画化されたんじゃなかったっけ?ということでAmazon Primeで検索したところありました。ということで、鑑賞してみました。
主演はムッチャンが小栗旬です。日々人は岡田将生でした。
日本の漫画の実写化って、キャラクターを忠実に再現しようとするために、髪型や衣装などがものすごい違和感のあることが多いですよね。本作ではムッタのモジャモジャ頭がどうなるか、ということですが、内容に深く関わるために他の髪型にするわけには行きません。で小栗旬がモジャ頭になるわけですが、これは違和感はなかった(笑)。
実は、コミックを読み始めるまで、「宇宙兄弟」は日本の下町で、宇宙ロケットを作って宇宙を目指す兄弟の物語だと思っていました。絶対下町ロケットとごっちゃになっていますよね。でも、子どもころから宇宙飛行士に憧れる兄弟が、夢を実現していく物語だったわけです。
そこに兄弟愛や家族愛、仲間愛などが絡まっていく原作はとても良い作品だと思います。何よりも出てくる人物はたいていの人が宇宙に対してものすごい愛着やロマンを持っていて、悪いやつというか嫌な奴って、殆ど出てこないんです。
で、映画です。原作の初期の頃の話をほぼ忠実に描いています。小栗旬の演じるムッチャンもなかなかの好演です。結構とぼけた感じもあっている。何をいえば原作では26歳くらいの伊東せりかさんを当時32歳の麻生久美子さんだったことでしょうか。いやかわいいんですよ、ただ失礼な話ですが、もう少し若々しかったほうが。。。
夢を追い続けた弟はちゃんと宇宙飛行士になっているのに、普通の人になっている兄が、弟に比べ自分なんて、、、という自己肯定感瀑下がりの状態から、JAXAの宇宙飛行士募集試験に望み、なんやかんやありながら徐々に宇宙飛行士に近づいていき、夢と自信を取り戻していく、そんなワクワク感のあるストーリーでした。
ただ、やはり二時間前後の中で原作をすべて連ねることは出来ず、次回作につなぐのかと思いきや、最後はちょっと無理やりすぎない?という終わり方。もう少し感動をわかせる描き方が出来たんではなかろうか、というエンドロールでした。

中山七里著
「テミスの剣」と対になる本作。出てくる渡瀬警部の存在が気持ちいい。
にしても、これは社会はミステリ、とかいうのでしょうか。死刑制度の是非を考えさせる深い内容になっている。現在の日本の法律では、死刑相当の犯罪を犯しながらも、無期懲役と生きながらえてしまうことに対する是非、犯罪被害者に対する世間の冷たさ、彼らの境遇と想い。義憤を意味する「ネメシス」をダイイング・メッセージのように残していく犯人の想い、など、現在の日本の死刑制度を考えさせながら物語は進んでいく。
結局、あっさりと犯人は捕まってしまうのだが、どんでん返しのプロはそんなことでは終わらなかった。途中まで、単なる社会派犯罪小説、と思いながら読み進めており、どんでん返しを考えると、犯人はあの人かな、この人かな、などと考えていた。が、それら全て裏切られたどんでん返し。やるなぁ。
日本の再犯率が高いのは、世間が暮らしにくい、刑務所の中のほうが暮らしやすい、などあるのかも知れないが、本当の、究極の刑罰とは何なのか、最後の最後まで読者に問いかける内容。重いと言えば重いのだが、普通に警察もののミステリーとしても楽しめる。あー、また中山七里にやられてしまったな。。。
森博嗣著
いや待って、何なのこれ。解説を読まなかったら酷評するところでした。読み終わってモヤモヤ感が半端ないんですよ。
一体キウイはなんだったの?
γってなんだったの?
時計仕掛けって、どこから来るの?
そんなん全部解消せずに終わってしまった。読者に考えろって?いやそれは無理ゲーじゃない?と思って解説を読むと、大きな「Gシリーズ」の流れの大詰めの手前、クライマックスの手前で、次作「χの悲劇」を読まねばならない。森博嗣初心者(本作で2冊め)の私としては、犀川先生や西之園さんが出てくると、あー知ってる、と思うのですが、その他のいつものメンバーと言われる人達は知らないし、でも軽妙な会話でスルスル読めちゃうし、その中の引っかる言葉とかも興味を惹かれつつあっという間に読み切れはするのですが。。。
では、Gシリーズって?と思って調べてみると、「φは壊れたね」から始まり、θ、Τ、ε、λ、η、α、βと来て、このγがあって、次がχ。もしかすると、「すべてがFになる」に出てくる超天才の真賀田博士が全てに関わっているのではなかろうか、と初心者は思いつつ、次作を読むか、φからなぞっていくか、悩むのでありました。
本作に出てくる、すでに大学を卒業しそれぞれ社会人となった個性的な若者に惹かれながら、読み進めていくことになります。著者の森さんが愛知の出身で、名古屋大学で教授をしたり、建築材料の専攻だったりするので、ベタは名古屋弁で、建築関係の学会が舞台なのは、事実関係も織り交ぜながら書いているんだろうなぁ、、、と想像しながらになります。しかし各章の最初にされている散文的な数行など、私には難しくてよくわからないし、それがきっと物語に対するなんらかの示唆だったりするのかもしれないけど、よくわからない。
普通に一作でおおおっ!となる作品を求めていたので、Gシリーズの中から、本作を最初に手にした私が悪うございました。
こういう方の頭の中はどうなっているのでしょうね。
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