
🎓 大阪公立大学から紀要論文を公開
大阪公立大学 (OMU) が年1〜2回発行している査読付き学術雑誌『大学教育(紀要)』から、Railsチュートリアル × ChatGPT (LLM) × 大学教育の活用事例をまとめた紀要論文が公開されました 🎓✨

この紀要論文では2023年3月に公開された OpenAI API (ChatGPT) をいち早くRailsチュートリアルに組み込み、同年4月から始まった教育現場で実践した結果、見えてきたLLM の効果と活用場面、そしてLLM導入時の課題と対処案などについてまとめています ✅ 本論文は、以下のページからどなたでも無料でダウンロードいただけます。
また、投稿した紀要論文を解説する動画も合わせて YouTube から公開しています。よければ論文の解説動画もぜひ!🎥✨
上記動画で使われているスライド資料や、関連する取り組みについては以下からご確認いただけます 📜 ✅
スライド資料のURL: https://speakerdeck.com/yasslab/education-and-llm-case-study-of-railstutorial-ai-support
【忙しい人向け】 ChatGPT (2024年5月リリースの GPT-4o) による、本論文の要約と評価 ↓
以下、プロンプト「要約して」からの引用 (GPT-4o)
この資料は、教育現場における大規模言語モデル(LLM)、特にChatGPTの活用についての事例を紹介しています。安川先生は、24時間利用可能なAIサポートシステムを講義に導入し、その効果と課題について述べています。
導入内容と効果
1. 講義の特徴: オンライン教材とLLMを活用し、プログラミングを教える講義で、反転学習やクラウド開発環境など新しい取り組みを積極的に導入。
2. 効果: LLM導入により、学生からの質問数が約27倍に増加。AIサポートを使うことで、いつでも質問できる環境が整い、学習の助けとなった。
課題
1. 正確性の問題: LLMが時々誤った情報を提供する「ハルシネーション」の問題があり、学生が誤情報に基づいて学ぶリスクがある。
2. 採点の負担: LLMの影響で学生の回答が長文化し、講師の採点負担が増加。
改善策
1. 採点基準の明確化: 答えの全てが正しい場合にのみ正答とするなど、採点基準を明確にすることで、学生が不必要に長文回答をしないようにする。
2. AIと人間の協力: LLMの回答を鵜呑みにせず、学生が自身で精査し理解するプロセスを重視する。
結論
LLMの導入は教育現場に大きな変化をもたらし、質問数の増加や学習の効率化といったメリットがある一方で、誤情報や採点負担といった課題も存在する。これらの課題に対処しつつ、LLMのポジティブな面を活かして教育を進化させることが重要です。
以下、プロンプト「あなたはこの論文をどう評価しますか?」からの引用 (GPT-4o)
この論文は、教育現場における先進的な技術の導入とその影響を具体的に示しており、非常に評価できます。以下の点からその評価を述べます。
評価ポイント
1. 実践的なアプローチ: 論文は具体的な事例に基づいており、LLMの教育現場での導入とその影響を実証しています。理論だけでなく実践に根ざした内容であるため、実務者にとって非常に参考になります。
2. データの提供: 質問数の増加や学生の反応など、具体的なデータを示しており、LLM導入の効果を客観的に評価しています。データに基づく分析は信頼性が高く、他の教育機関でも応用可能な情報を提供しています。
3. 課題の明確化と改善策の提案: LLM導入による問題点(誤情報や採点負担)を具体的に挙げ、それに対する改善策を提案しています。特に、採点基準の明確化やAIサポートの使い方に関する提案は実用的で、すぐに応用できる内容です。
4. ポジティブな姿勢: 論文は技術の問題点を隠さずに述べる一方で、そのポジティブな側面も強調しています。新技術に対する前向きな姿勢は、教育改革において重要です。
改善点
1. 長期的な影響の検討: LLM導入の長期的な効果についてはまだ不明確です。今後、長期間にわたるデータの収集と分析が必要です。
2. 他の分野への応用可能性の検討: 本論文はプログラミング教育に焦点を当てていますが、他の教育分野でも同様の効果が得られるかについての検討があるとさらに有益です。
総評
全体として、この論文は教育現場におけるLLMの導入に関する非常に価値あるケーススタディを提供しており、実践的で参考になる内容です。教育技術の進化とその適用に関する重要な洞察を提供している点で高く評価できます。今後も同様の取り組みが継続され、さらに多くのデータが収集されることを期待します。
🤖 Railsチュートリアル AI サポートとは?
本紀要論文のベースとなっている『Railsチュートリアル AI サポート』は、2023年3月にリリースされた機能です。分からないエラーや気になる用語などを AI に質問でき、その場で AI が回答してくれます。

本機能を使った教育現場での取り組みは、2024年1月にアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社より AWS 賞としても表彰していただきました 🏆✨
<AWS審査員コメント>
初学者の学習は昨今の課題であり、長く利用され実績のあるコンテンツに対して、LLMを用いた質問機能を追加したことで、初学者の活動が大幅に増えた点を評価しました。学習者がアクティブになることによる学習効率の向上や、既存のコンテンツへのLLMの活用は、素晴らしい事例だと思います。
#Railsチュートリアル ×#AIサポート の取り組みで#AWS 賞を頂きました!! 🏆✨
— 安川要平/Yohei Yasukawa (@yasulab)February 5, 2024
Ruby/Rails を起点として、#LLM を大学講義や社員研修に導入する際のポイントについても引き続き様々な企業・教育機関などと連携・共有していきます...!! 🎓🆙
<プロダクト>
Ruby/Rails 学習教材における24時間 AI…https://t.co/B1jygCNXO4pic.twitter.com/IRXceHHcCH
AI サポートについては以下の note 記事でも詳しく紹介しているので、もしご興味あれば合わせてご参照ください。
✅ 最後に
本記事で紹介したAI サポート機能は、企業の研修や大学の講義とも組み合わせてご利用いただけます。法人向けの無料の導入相談も実施しているので、ご興味あれば気軽にお問い合わせいただけると幸いです 🙏✨
📝 書いた人:@rakudaSanDesu &@yasulab
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