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「オリジナルグッズは作らないんですか?」

お店をしていると、お客様からふとした拍子にそんなことを訊かれる。
もちろんお客様には悪気はない。
うちのお店でしか買えないもので、うちのお店の感性なりこだわりなりが詰まったものがあれば見てみたい。
そういう気持ちで訊いてくださるし、それはありがたいことだ。

でも、お店をやって心底体に染み渡っているのだけど、「在庫をもつことは恐ろしい」ことだ。
例えば、自分のお店のロゴマークをいれたボールペンを作る事自体は難しくない。
今どきいろんなところが対応してくれる。
なんならアスクルだってちょっとしたノベルティに対応してくれている便利な時代だ。

でも、その商品を「売る」となると簡単ではない。
普通の商品に自分のお店のロゴを入れて、割高で売って利益が出るだろうか?
そもそもそこらへんで手に入るペンにマークを入れるだけで、欲しくなるのか?
じゃあオリジナルアイテムをメーカーと開発して、たくさんの数を作って原価を落として、たくさんの在庫を抱えて・・・在庫がなくならなかったらどうする? ねえ、どうするの?

だいたいそのあたりで、私の脳はオーバーヒート。
在庫の山に押しつぶされる自分の姿を思い浮かべながら、次第に視界がブラックアウト。
回復までに数日を要してしまう。

思えばお店を始める前。
私は「小売再生」という本を読んで、実店舗を持つことを決めた。
AMAZONをはじめとして、世界の小売店舗は危機を迎えている。
そんな中でも、店舗をメディアとして活用することで、実店舗にはむしろこれまでにない未来が待っている。
そんな内容に心が動き、知人のカフェの隣を間借りして、6坪程度の小さなお店を始めた。

まるでお手本のようにnoteとEC(BASE)を組み合わせているドケットストア山下さんのノウハウ。ここまで公開してくれてありがとうございます! お店がメディアになることをぼくらは支援しています。

山下義弘/ドケットストア店主@tyarinko#note#noteの書き方https://t.co/KqQkyNYn31

— 加藤 貞顕 (@sadaaki)May 27, 2020

そして、暗中模索の手探り状態で作り出した自分なりのnoteとBASEをつないだ活用方法は、多くの皆さんに読んでもらえる一つの結果となった。
中でもnoteの代表の加藤さんにお手本のようと言って頂けたことは、本当に勇気づけられた。

この投稿から4ヶ月近く経った私はいま、お店をメディア化したその先で、冒頭の「うちにしかない商品」を作り出すというチャレンジに取り組んでいる。
クラウドファンディングのプラットフォーム「CAMPFIRE」と、情報発信のプラットフォームである「note」
この2つのサービスを組み合わせることで、10月1日から始めたクラウドファンディングは、初日に20万円という目標金額を達成。
10月10日時点で、支援者数293名、目標金額達成率326%を超えて進捗している。

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今回のnoteでは、オリジナルアイテムを作ることに怯えてきた私が、どうやってCAMPFIREとnoteを繋げてクラウドファンディングに挑んでいるのかをご紹介したい。
そして、この投稿が同じような悩みをもつ誰かの助けになればすごく嬉しい。


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docket store(ドケットストア)店主。文具と収納用品のセレクトを中心としたお店を大阪府箕面市で2018年にスタート。『レシートスキャンボード』など、オリジナルアイテムも展開する一人文具メーカーnote創作大賞2025「ビジネス部門入選」🏆

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