Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


見出し画像

(画像はHPVワクチン薬害訴訟弁護団のホームページhttps://www.hpv-yakugai.net/より)

【2025年12月11日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録】
日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前から記録・公開しています。
今回の大阪地裁で傍聴記録は12回目です。
これまでの法廷で、鹿児島大学病院による悪質な医療の実態が既に暴かれています。

前回の福岡地裁での記録はこちらです。

https://note.com/tanuk_ichi/n/n54f69a84625f

自分は多数の子宮頸がんの患者さんに関して、告知や治療やお看取りを行ってきた産婦人科専門医(医学博士)です。
これまでの傍聴記録のまとめが以下のnote記事です。
【必読】鹿児島大学病院脳神経内科に学ぶ、"HPVワクチン後遺症"の作り方
https://note.com/tanuk_ichi/n/n0b41e6081212

日本のマスコミは決して報じませんが、HPVワクチン薬害訴訟の法廷では鹿児島大学病院脳神経内科で診断された"HPVワクチン後遺症"の診断そのものに医学的に重大な誤りがあることが、以下の専門家医師たちから既に法廷で指摘されています。
東京地裁で申請すれば、誰でも裁判記録が確認可能です。
近畿大学医学部微生物学講座    角田郁夫教授
東北大学病院総合診療部もと教授  本郷道夫先生
行岡医療大学医療学部       三木健司教授
慶応義塾大学病院小児精神保健班長 鴇田夏子先生
北里大学大村智記念研究所     中山哲夫教授
大阪大学病院核医学診療科もと教授 畑澤順先生
愛知医科大学病院小児科      奥村彰久教授
獨協医科大学病院小児科      白石秀明教授
金沢医科大学病院産婦人科     笹川寿之教授
帝京大学病院脳神経内科      園生雅弘教授

これまでに特に反響の大きかった記事はこちらですChatGPTによる要約もあるので、そちらを読むだけでも要旨はつかめます

2025年4月14日 福岡地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/ndde190e94318

2025年2月3日  東京地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/nd5641b043d8c

2025年5月19日 名古屋地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/n0d9f0076b83a

2025年7月16日 福岡地裁https://note.com/tanuk_ichi/n/n1f45e493414e


例によって法廷では録音録画が禁止されているので、自分のA4ノート42ページの殴り書きからの書き起こし。

なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。

東京地裁へ申請すれば、裁判の記録は参照可能です。

まずはここまでに法廷で判明しているファクトとして,,,
------------------------------------------------------------------------------------
①鹿児島大学病院脳神経内科から発表されたHPVワクチンに関する査読済み論文は1編もなく、HPVワクチンが原因で脳炎・脳症が生じるというエビデンスは日本にも世界にも存在しない

②鹿児島大学病院脳神経内科は"HPVワクチン関連神経免疫異常症候群"という疾患を捏造しており、鹿児島大学病院は現在進行形で"HPVワクチン後遺症"を量産している世界唯一の大学病院である

③鹿児島大学病院での放射線検査を受けた"HPVワクチン被害女性たち"
脳神経内科により脳SPECTで"脳血流に異常あり"とされて免疫吸着療法を受けて、その後は"脳血流が改善"と患者や家族に説明されていた
しかし、放射線科の読影レポートでは免疫吸着療法前から"異常なし"であった

④法廷で証言台に立った畑澤順先生(大阪大学病院核医学診療科もと教授)が提供された脳SPECT画像を確認すると、鹿児島大学病院脳神経内科で"脳血流に異常あり"と判断された全例において"異常なし"
鹿児島大学病院での診断を完全否定

⑤佐賀大学病院や九州大学病院などのカルテではHPVワクチン接種前からあったと記録されている症状が、その後の紹介先である鹿児島大学病院ではその記録が書き換えられてワクチン接種後から出現したとされ、ワクチン後遺症としてPMDAへ申請されている

-------------------------------------------------------------------------------------
今回の法廷の要旨に関しては、以下がハイライトです。

GSK側加藤弁護士
「サーバリックスを接種して4年後に、15分間痙攣して内科で検査入院していますね。」

原告16番
「覚えていません、、、」

GSK側加藤弁護士
「カワサキ内科病院です、覚えていませんか?」

原告16番
「あぁ、、、」

GSK側加藤弁護士
「医師のカルテと診療情報提供書からです。画像検索を含めて神経学的な異常なし。MMT(徒手筋力テスト)でも異常なし。客観的異常なし。その結果に不満を呈する。
うつ病、多発根神経炎が鑑別に上がるが、心因性の症状を疑う。
その後は市立病院も受診していますが、転換性障害、ヒステリーと診断されていますね?」

原告16番
「もう一回お願いします、すみません、、」

GSK側加藤弁護士
「医師からこのような心因性の診断を受けていることをご存じでしたか?」

原告16番
「いえ、聞いたことは、、、」

GSK側加藤弁護士
「鹿児島大学病院脳神経内科の紹介受診はお母さんの希望ですね。先ほどのカワサキ内科病院のカルテでは、お母さんは心因性の症状ではなくHPVワクチンの副反応だと思っていると。
お母さんからは、ご自身の症状はHPVワクチン副反応だと聞かされていましたか?」

原告16番
「はい、そうです。」

GSK側加藤弁護士
「カワサキ内科病院のカルテでは、HPVワクチンの副反応だと考えて鹿児島大学病院脳神経内科受診を希望しているお母さんに対して

“鹿児島大学病院脳神経内科を受診しますか?そしてHPVワクチンに関して訴訟しますか?そうなると、せっかく通えている看護学校での看護師になる道も台無しになりますよ”

という旨が説明されていますね。
このような説明を受けた覚えはありますか?」

※この医師の見立て通り、原告16番は鹿児島大学病院でHPVワクチン後遺症とされ、3年間に渡り足繫く関西から鹿児島大学病院へ通い、多数の免疫吸着療法を施行された。その治療中に看護学校を退学になっている。

原告16番
「全くないです。」

GSK側加藤弁護士
「ご自身の将来に関わる重要な説明なのに、聞いていないんですか?」

原告16番
「聞いていません。」

GSK側加藤弁護士
「この話を聞いて、どう感じましたか?」

原告16番
、、、、(長時間にわたる無言)

GSK側加藤弁護士
「この医師は、あなたの将来をきちんと考えてくれていたと思いますか?」

原告16番
「この病院では精神の問題だと決めつけられていると感じました。医師はあまり病室に来ないし、入院中にも看護師からもそれは感じました。そのような雰囲気を感じていました。」

--------------------------------------------------------------------------------

以下から今回の傍聴記録です。

2025年12月11日
今回も大阪地裁は傍聴希望者が多く、ぱっと見の倍率は約2.5-3.0倍
職員同士も雑談で「今日は希望者が多いなー、少なくとも80人以上いるんちゃうか」
傍聴席は約80席だが、半数は関係者席なので実質的に当選は約40人
無事に当選して法廷へ

1人目は鹿児島大学病院でHPVワクチン後遺症と診断された、原告16番(聞き取りミスでもしかしたら56番かもしれないが、以下原告16番で表記)への尋問

原告16番が右手に杖を突いて入廷

裁判長が宣誓
「虚偽の申告を行うと、金銭的な制裁があります。嘘は言わないで下さい。」

原告16番
「良心に従って真実を述べます。」
※自分から見た原告16番の印象は、終始に渡り基本的には理知的で受け答えもきちんとしている

裁判
「録音を行うので、普段より大きな声で、ゆっくりと、間を開けて話してください。」

原告16番
「はい」

原告側西川弁護士(中年女性)
「小学校ではそろばん検定で2級でしたね、それはどのように役に立ちますか?」

原告16番
「4桁や5桁の計算ができます。」

原告側西川弁護士
「スポーツは得意でしたか?」

原告16番
「ドッジボールやバスケットボールなど球技が得意でした。」

原告側西川弁護士
「サーバリックスを接種したのは中学三年の8月ですね。接種直後はどうでした?」

原告16番
「左腕の痛みやしびれがありました。」

原告側西川弁護士
「医師に相談はしましたか?」

原告16番
「相談しました。翌日、再度受診するように言われました。」

原告側西川弁護士
「医師は症状の原因は何だと言いましたか?」

原告16番
「原因不明と言われて、紹介状を持参して市立病院を受診しました。」

原告側西川弁護士
「その後は症状は?」

原告16番
「腕のだるさと痛みが続きました。」

原告側西川弁護士
「話を変えます。あなたの将来の夢は何でしたか?」

原告16番
「看護師になることです。看護師をしている母から、看護師が向いていると言われたからです。人の世話をしてあげるのが好きです。」

原告側西川弁護士
「高校の進学は?」

原告16番
「看護専門学校へ行きやすい高校にしました。」

原告側西川弁護士
「高校入学後も痛みは続きましたか?部活は何をしていましたか?」

原告16番
「硬式テニス部で部長をしていました。左腕を振り上げる際の痛みで、サーブはうまく打てませんでした。上からのサーブはできず、アンダーサーブを行っていました。」

原告側西川弁護士
「試合には1回も出られませんでしたね?」

原告16番
「腕がだるくて1試合もたなくて、出場は断念しました。」

原告側西川弁護士
「どんな気持ちでしたか?」

原告16番
「悔しかったです。部長だけど試合には出られないのが情けなくて、、、」

原告側西川弁護士
「その後は他にはどのような症状が出てきましたか?」

原告16番
「腹痛や失神です。」

原告側西川弁護士
「症状が出るのはどんな時ですか?自宅とか外とか?」

原告16番
「自宅のトイレです。腹痛が多くて。」

原告側西川弁護士
「失神は1回だけですか?」

原告16番
「はい。腹痛は何回もありました。」

原告側西川弁護士
「看護専門学校の指定校推薦を受けたのは、高校で一人だけでしたか?」

原告16番
「そうです。指定校推薦を受けて、目指している看護師へのスタートラインに立ったと感じました。」

原告側西川弁護士
「入学後は、左腕のだるさやしびれはどうでしたか?ご自身の言葉でお願いします。」

原告16番
「腕と足に痙攣が出たことがありました。15分間くらいです。」

原告西川弁護士
「その後は他の症状はありましたか?」

原告16番
「足の曲げ伸ばしがしづらいという症状がありました。脳神経外科を受診しましたが、原因不明との事でした。」

原告側西川弁護士
「学校へはどうやって通いましたか?」

原告16番
「松葉杖を使用しました。」

原告側西川弁護士
「医師からはどのように説明を受けましたか?」

原告16番
「松葉杖はちゃんと力が入る両方の腕で使うもの。左腕に力が入らない状態では、使用は危ないと言われました。」

原告側西川弁護士
「学校の階段を上るときはどうしていましたか?」

原告16番
「友人におぶってもらって階段は移動しました。友人たちが協力してくれました。」

原告側西川弁護士
「その後はどうでしたか?」

原告16番
「周囲に迷惑をかけていないか、気を遣うようになりました。足に力が入りづらくなり、立てなくなりました。」

原告側西川弁護士
「その後は10日間の検査入院をしましたね。歩けるようになりましたか?」

原告16番
「歩けるようにならなくて、車いすが必要になりました。」

原告側西川弁護士
「原因は分かりましたか?」

原告16番
「明らかにはなりませんでした。」

原告側西川弁護士
「お母さんが子宮頸がんワクチンの副反応に関して調べて、鹿児島大学病院脳神経内科の高嶋先生を受診することになりましたね?」

※鹿児島大学病院脳神経内科教授高嶋博

臨床系の現役大学病院教授では、今回のHPVワクチン薬害訴訟弁護団に与している唯一の医者
10数年間に渡り全国から女性患者を集め、多数の”HPVワクチン後遺症”を診断
HPVワクチンに関する査読論文数はゼロ


原告16番
「はい。」

原告側西川弁護士
「平成27年12月に鹿児島大学病院で免疫吸着療法を行いましたね。鹿児島大学病院への入院時の症状はどうでしたか?」

原告16番
「この時には光を見ると目が眩しくて、、、鹿児島大学病院の検査では、100から7ずつ引き算をしました。その計算問題に答えられませんでした。」

原告側西川弁護士
「もともとそろばんができたはずですが、その時はどのように数えましたか?」

原告16番
「うまく数えられないので、指を折ってひとつづつ数えました。」

原告側西川弁護士
「正しく計算できましたか?」

原告16番
「できませんでした。」

原告側西川弁護士
「どうしてですか?」

原告16番
「数字を忘れてしまうからです。」

原告側西川弁護士
「記憶力の低下で困っていることはありますか?」

原告16番
「はい、友人や家族の顔が分からないのが困ります。」

原告側西川弁護士
「鹿児島大学病院での免疫吸着療法は1クールで何回ですか?どのくらい時間がかかりますか?」

原告16番
「8回です、1回あたりだいたい6時間です。」

原告側西川弁護士
「その治療でつらかったことはなんですか?」

原告16番
「とても長い時間がかかってしまうことです。治療中は体を固定されて、安静にする必要があります。毎回それを6時間続けることがつらかったです。」

原告側西川弁護士
「その治療後はどうしていましたか?」

原告16番
「地元の病院でリハビリをしていました。」

原告側西川弁護士
「鹿児島大学病院での免疫吸着療法で症状に変化はありましたか?カルテでは2016年3月に左上肢が挙上可能になり、両足の指も動くようになり羞明感も改善してサングラスも不要になった。頸部の脱力も改善し、歩けるようになった治療効果ありと。どうでしたか?

原告16番
「見た目での状況や筋力が回復したわけではありませんが、神経伝達の改善を実感できました。」

原告側西川弁護士
「鹿児島大学病院での免疫吸着療法8クール後には、端坐位で足が伸ばせる、平行棒でも数歩なら歩けると。
14クール後には上肢と体感が安定
15クール後には杖歩行が可能に
16クール後には平行棒での二足歩行が可能になりADLは改善
18クール後には30-40m歩けるように
入院時には歩けなかったが、鹿児島大学病院での治療によって歩けるようになりましたね。治療中はどう思いましたか?」

原告16番
「歩けるようになるかどうかも分からない状況で、未来が見えない中で何回も何回も治療して、ちょっとずつ歩けるようになりました。それでやっと、未来に光が見えました。未来に光がさしてきて、もっと良くなると、、、(声が詰まって無言の時間)
これでやっと、人に迷惑をかけないようになれると思いました。」

原告側西川弁護士
「入院と治療は3年かかりましたね。看護専門学校はどうなりましたか?」

原告16番
「(声が詰まる)、、、看護専門学校は、、、(再び声が詰まる)辞めざるを得ませんでした。」

原告側西川弁護士
「どうしてですか?」

原告16番
「休学は2年までというルールがありました。治療に2年以上かかったので、退学するしかない状況でした。」

原告側西川弁護士
「それをだれから聞きましたか?」

原告16番
「母からです。」

原告側西川弁護士
「その時はどんな気持ちでしたか?」

原告16番
「看護師になるのは幼い時からの夢でした、、、(すすり泣く)高校生の時にせっかく勉強を頑張って指定校推薦で入学したのに、それを断念して、、、本当に悔しいです。悔しくてつらいです。」

原告側西川弁護士
「その時の主治医や看護師は? 」

原告16番
「私が退学になったことを、泣きながら主治医の先生にも看護師さんにも話しました(会場の原告支援者の一部からもすすり泣き)。」

原告側西川弁護士
「看護師になるという夢をあきらめるのは、簡単なことでしたか?」

原告16番
「看護師になるという夢をあきらめるのは、簡単なことではありませんでした。退学の知らせを見てから、、、看護師になることをあきらめる、そうする努力をする必要がありました。」

原告側西川弁護士
「その後は映像関係の専門学校に入学しましたね?」

原告16番
「長期の入院だったので、たくさんの映像作品を見ました。音で人を感動させることができる、そのことを知ることができました。」

原告側西川弁護士
「卒業して就職して、どのような仕事をしていますか?」

原告16番
「動画の生配信などです。」

原告側西川弁護士
「体調によって休みなどは必要でしたか?」

原告16番
「入社して半年で体調が悪化して、一か月休職しました。」

原告側西川弁護士
「なぜですか?」

原告16番
「昔あった症状がまた出てきました。光が眩しいとか、平らなところでも足が引っかかってつまづいてしまう症状です。」

原告側西川弁護士
「復職後はどうでしたか?」

原告16番
「症状は改善しませんでした。」

原告側西川弁護士
「出社はできましたか?」

原告16番
「部長の計らいによりリモートワークをさせて頂きました。」

原告側西川弁護士
「2024年5月、症状が改善しないのでまた鹿児島大学病院で免疫吸着療法を受けましたね。治療前はどうでしたか?」

原告16番
「記憶力が低下して、膝崩れがしやすい状態でした。」

原告側西川弁護士
「治療後はどうでしたか?」

原告16番
「膝崩れの症状は改善しました。」

原告側西川弁護士
「最後に、伝えたいことなどはありますか?」

原告16番
「関西から治療のために鹿児島大学病院へ何年も通うには、高額な交通費がかかります。鹿児島大学病院以外では治療ができません。鹿児島大学病院よりも、もっと近くでも適切な医療を受けられるように国は医療体制を整えてほしいと思います。自分のように、夢をあきらめざるを得なかった女性たちがいます。そのことを知ってほしいです。」

(会場からは複数の原告支援者のすすり泣き)

ここで1回目の休憩
会場の入り口では、壮年の男女が
“コロナもHPVも同じ!ワクチンは医学的には不要なのに、政治的には必要なんだよ”
“ですよねぇ、医療界の利権の構図ですよ”
“みんな知らないんだよ、テレビや政府に騙されているんだよ”
という、HPVワクチン薬害訴訟ではお決まりのやりとりで盛り上がっている。

この手の方々にとっては
“国や製薬会社と戦うHPVワクチン薬害被害女性たち、彼女らを支援する私たち”
ってのは、カタルシスが得られる格好のエンタメでしょうね。

以下、再開

GSK(グラクソスミスクライン)側加藤弁護士(男性)
「いろいろな症状、けいれんや記憶障害や足に力が入らないなどの症状があったんですね。中学生の時、サーバリックス接種直後は左腕の痛みとしびれでしたね。それは今はどうですか?」

原告16番
「今は改善しています。」

GSK側加藤弁護士
「高校の時は、その症状は持続していたんですね。」

原告16番
「はい。」

GSK側加藤弁護士
「市立病院のカルテでは、、、
接種3か月後にはしびれは消失
MMT(徒手筋力テスト)、感覚神経に異常なし
平成20年8月14日 症状消失。平成25年 回復した
とあります。」

原告16番
「いえ、違います。私の左手の握力はもともとは30kgでした。それが15kgになっていました。」

GSK側加藤弁護士
「専門の医師は回復した、と判断しています。」

原告16番
「平成25年2月に終診になりましたが、ビタミン剤を処方されました。しびれが改善していないのに終診になりました。症状が消失したとは思っていません。」

GSK側加藤弁護士
「それはご自身の認識であり、医師の判断は、、、」

原告弁護士
「異議あり!本人は症状を訴えています。」

GSK側加藤弁護士
「医学的には症状からは回復している、と医師は判断していますがどう思いますか?」

原告16番
、、、、、(長時間の無言)

GSK側加藤弁護士
「話を変えます。テニス部をやめたのはいつですか?」

原告16番
「中学1年生の最後です。大会がありましたが、先輩が不祥事を起こして2年生が出場できなくなりました。それで3年生とダブルスを組んで試合に出ました。試合後は出場できなかった先輩からつらくあたられたり、無視されたりしました。部活ではうまくやっていけないと思って、やめました。」

GSK側加藤弁護士
「その先輩の不祥事の詳細を教えてください。」

原告16番
「昔過ぎて覚えていません。」

GSK側加藤弁護士
「タバコなどでしょうか?」

原告16番
「何年も前のことなので覚えていません。」

GSK側加藤弁護士
「つらくあたられた、とはラケットなどを隠されたとかでしょうか?」

原告16番
「記憶がおぼろげですが、、、チームを組んでくれない、無視される、いないもの扱いされる、などです。」

GSK側加藤弁護士
「先輩との人間関係に関して、同学年の友人たちはどうでした?」

原告16番
「かばってくれたりとかは、特になかったです。」

GSK側加藤弁護士
「顧問の先生に相談はしましたか?」

原告16番
「顧問は、、、どうだったか、、、昔過ぎておぼえていないです。」

GSK側加藤弁護士
「記録では、中学二年生のころ、担任の先生の態度が生徒によって違うのが面白くないと。それで午後から登校していましたね。そこまで学校が嫌だったのはどうしてですか?」

原告16番
「先生はクラスの生徒がうるさくしていたら、それを止める立場のはずです。担任の先生は、そのうるさいのに混ざって一緒にうるさくするので。授業中なのに、休憩時間のようで。それが嫌でした。」

GSK側加藤弁護士
「周囲の生徒がまじめではない状況、それは嫌でしたか?」

原告16番
「全員が全員ではなく、特定の生徒と先生が授業中にしゃべっているため、授業が進まなくなって、それがもどかしくて、、、そんな授業が私の中では疑問で、意味がないと感じたので、午後から登校しました。」

GSK側加藤弁護士
「授業の環境が良くないと?」

原告16番
「授業の時間に遊ばれたら、誰でもいやかと思います。」

GSK側加藤弁護士
「午前中は学校には行かず、いとこの家に滞在していたとのことですね?」

原告16番
「はい。」

GSK側加藤弁護士
「中学二年生の時の通信簿には、担任の先生から“気持ちのすれ違い”があると書かれています。どのようなことですか?」

原告16番
「昔過ぎて分かりません。」

GSK側加藤弁護士
「思い当たることはありませんか?」

原告16番
「分かりません。」

GSK側加藤弁護士
「その特定の生徒とのトラブルはありましたか?」

原告16番
「普通に仲良くしていました。」

GSK側加藤弁護士
「鹿児島大学病院心身医療科でのカルテでは
“中二のころは友人がいない、病んでいた”
とあります。クラスに入りづらかったのではありませんか?」

原告16番
、、、、、(無言)

GSK側加藤弁護士
「あなたが自分で書いたんですよ?」

原告16番
「覚えていません。」

GSK側加藤弁護士
「覚えていないんですか?」

原告16番
「はい。」

GSK側加藤弁護士
「死にたい、とも訴えていますね。どうして死にたいんですか?」

原告16番
、、、、(無言)

GSK側加藤弁護士
「覚えていないということですね?午後から登校し、死にたいと訴え、クラスになじめず、友人もいない、そのような中学時代を過ごしていたと。」

原告16番
「確かに中二ではそうでした。でも、少数ながら友人はいました。」

GSK側加藤弁護士
「その頃は、”クラス全体にはなじめず死にたい”と思っていましたか?」

原告16番
「覚えて、、、いません。そのようなことを言ったかどうかは分からないです。」

GSK側加藤弁護士
「高校では勉強を頑張ったようですね。通信簿では成績は4と5です。中学の時は3だったので大変だったと思いますが、どのくらい勉強をしましたか?」

原告16番
「自宅に帰ってから4-5時間です。」

GSK側加藤弁護士
「何時に登校していましたか?」

原告16番
「7時とか、校門が開いたタイミングです。」

GSK側加藤弁護士
「そして学校で勉強して夜中まで勉強すると、睡眠時間は2-3時間だったのでは?」

原告16番
「そうです。」

GSK側加藤弁護士
「テストの際は2-3週間前から、他の生徒は遊んでいてもテスト対策のために勉強していましたね。それは指定校推薦のためですか?」

原告16番
「指定校推薦のためには他の人よりも頑張らないと、と思ったからです。それはつらいというよりも、夢に向かって頑張るという前向きな気持ちで勉強していました。」

GSK側加藤弁護士
「睡眠時間を削って勉強して、指定校推薦のためには授業中の居眠りもできない生活をしていたんですね。居眠りはしませんでしたか?」

原告16番
「授業中には寝ず、休み時間に寝ていました。」

GSK側加藤弁護士
「遅刻、欠席もしませんでしたか?」

原告16番
「はい。」

GSK側加藤弁護士
「塾には行きませんでしたか?」

原告16番
「中学の頃に塾に行きましたが、合わなくてやめました。自分で考えて勉強をする方が合っていました。」

GSK側加藤弁護士
「合わないのは人間関係でしたか?」

原告16番
「グループの塾だったんですが、私が皆に追いついていけなくて迷惑をかけていると感じました。自力で勉強した方が点数も伸びました。」

GSK側加藤弁護士
「硬式テニス部にも所属していて大変だったと思いますが、部活を休むことはありましたか?」

原告16番
「なかったと思います。」

GSK側加藤弁護士
「試合には出られなかったとのことですが、部長になったのはどのような経緯ですか?」

原告16番
「2年生の時に部活のメンバーから推薦されました。」

GSK側加藤弁護士
「これはカルテでの記載ですが
“後輩が言うことを聞いてくれず、校舎の裏で泣いた”
どういう状況ですか?」

原告16番
「記憶がおぼろげではあるのですが、、、後輩が私の作成したメニューに従わず、わがままを言って、私に強く当たってきました。」

GSK側加藤弁護士
「中学時代は人間関係が原因でテニス部をやめましたが、高校ではやめずに続けられたのはなぜですか?」

原告16番
「先生や周囲の支えがあったから、やめずに続けられました。」

2回目の休憩

原告支援者の50-60代くらいの男女が
よー分からんわ、何が言いたいん?意図が分からん、ワクチンと関係ないことばかり鬱陶しいわ、などの声
そんな彼らの中に救世主が現れる
“製薬会社はワクチンのせいではなく、メンタルのせいにしたいんだよ”
あー、なるほど、の声

再開

GSK側加藤弁護士
「高校二年生の時に両親が離婚していますね。2つ上に姉、3つ下に妹という家族構成で。両親の離婚やその理由は突然聞かされましたか?」

原告16番
「父が悪いことをしたと聞かされました。」

GSK側加藤弁護士
「鹿児島大学病院心身医療科のカルテによると、、、
お父さんが会社のお金を使い込んだんですね。そしてお父さん側の祖母が、その使い込みはお母さんの責任だと非難したと。その話は誰から聞きましたか?」

原告16番
「母からです。私たちを守るために離婚したと。」

GSK側加藤弁護士
「お父さんは何にそのお金を使ってしまったんですか?」

(会場の原告支援者たちが失笑、どうでもいいだろ、などの声)

原告16番
「賭け事です。」

GSK側加藤弁護士
「いくらぐらいですか?」

原告16番
「いくら使ったんだろう、、、聞いたんですけど、忘れました。」

GSK側加藤弁護士
「お父さん側の祖母が、お母さんのせいだと非難した理由はなんですか?」

原告16番
「そこまで詳しくは分かりませんが、ギャンブルやお酒にお金を使って、、、なぜ母がそう言われたのかはわからないです、、、」

GSK側加藤弁護士
「お父さんのギャンブルやお酒は日常的でしたか?」

原告16番
「覚えていません、、、」

GSK側加藤弁護士
「カルテによると、母のせいにされて理不尽だ、と言っていますね?」

原告16番
「父が自分の意志でギャンブルやお酒にお金を使うことで、なぜ母が非難されるのかと思いました。」

GSK側加藤弁護士
「子供たちを守るために離婚、とはどういう意味でしょうか?」

原告16番
「会社のお金の使い込みがテレビで報道されれば、私たちの顔や名前も報道されるかもしれないと。母は私たちの未来を守るため、、、
(言葉に詰まって無言)
私は両親の離婚には負の感情はありません。父の意思の問題なので、離婚には嫌な気持ちはないです。」

GSK側加藤弁護士
「お姉さんに関して伺います。お姉さんは借金を繰り返しており、お母さんには嘘をついていたとのことですね。なぜ借金をしていたんですか?」

原告16番
「おぼろげですが、、、買い物での借金だったかと。」

GSK側加藤弁護士
「お父さんのこともあったから、お姉さんを許せなかったんですか?」

原告16番
「お金の管理ができない姉には、ちゃんとしてほしいという気持ちでいっぱいでした。」

GSK側加藤弁護士
「頑張ってくれているお母さんに、お姉さんが心配をかけていると?」

原告16番
「はい、母への嘘や隠し事です。」

GSK側加藤弁護士
「お姉さんのダメなところを指摘して、関係が悪化したそうですね?」

原告16番
「使ったものを元の場所に戻さない、自分が使ったものをきれいにしない。それを指摘すると不貞腐れる。そんな姉だけども妹とは仲良しで、、、私と姉の関係は悪いというよりは、兄弟げんかの範疇かなと。」

GSK側加藤弁護士
「お姉さんは高校生の時から精神科に通院していますね?」

原告16番
「本人からは聞いていないです。通院していたことは知ってますが、それ以上詳しくは知りません。」

GSK側加藤弁護士
「お姉さんも看護学校に通っていましたが、中退していますね?」

原告16番
「はい、私が看護学校に入学する前です。」

GSK側加藤弁護士
「どう感じました?」

原告16番
「しかたがないかなと。」

GSK側加藤弁護士
「どうしてしかたないと?」

原告16番
「看護学校では1単位でも足りなければ留年です。姉は単位を取得できなかったので2年生へ進級ができませんでした。金銭的にも大変なので、留年した場合には学費は自分で負担することになっていました。中退は姉が自分の意思で決めたことなので、しかたがないと思いました。」

GSK側加藤弁護士
「ご自身が看護学校に入学して夢へのスタートラインに立った。張り切っていましたか?」

原告16番
「はい。」

GSK側加藤弁護士
「学校は何時から何時でしたか?」

原告16番
「8:30から17時、18時でした。」

GSK側加藤弁護士
「高校よりも科目数が増えていますね?解剖学、心理学など。」

原告16番
「心理学はそうですね。解剖学は生物学の端っこくらいで、高校生の時にも触れてはいました。高校の選択科目でやってました。」

GSK側加藤弁護士
「予習、復習を頑張っていましたか?」

原告16番
「はい、頑張っていました。」

GSK側加藤弁護士
「勉強は何時間くらいしていましたか?」

原告16番
「おぼろげですが、、、自宅で3-4時間くらいは。」

GSK側加藤弁護士
「高校生の時のように24時をまたぐことはありましたか?」

原告16番
「24時前には寝るように、できるだけ心がけていました。」

GSK側加藤弁護士
「1年目は授業時間は1005時間で、実習時間は90時間ですね。実習はどんな感じでしたか?」

原告16番
「病棟で看護師の仕事を見学していました。」

GSK側加藤弁護士
「何時間ですか?」

原告16番
「9時から15-16時です。その後はレポート作成です。」

GSK側加藤弁護士
「普段から忙しいと思いますが、遊んだりする時間はありましたか?」

原告16番
「あまりに大昔のことなので、、、遊びに行ったことはあったと思います。」

GSK側加藤弁護士
「高校ではテスト2-3週間前からテスト勉強をしていましたが、看護学校でもそうでしたか?」

原告16番
「そのような感じだったと思います。遅くとも2週間前には開始していました。」

GSK側加藤弁護士
「カルテによると明け方まで勉強していたとのことですね?」

原告16番
「たぶん、徹夜みたいな感じで勉強は続けていたかと。」

GSK側加藤弁護士
「サーバリックスを接種して4年後に、15分間痙攣して内科で検査入院していますね。」

原告16番
「覚えていません、、、」

GSK側加藤弁護士
「カワサキ内科病院です、覚えていませんか?」

原告16番
「あぁ、、、」

GSK側加藤弁護士
「医師のカルテと診療情報提供書からです。
画像検索を含めて神経学的な異常なし。MMT(徒手筋力テスト)でも異常なし。客観的異常なし。その結果に不満を呈する。うつ病もしくは多発根神経炎も鑑別に上がるが、心因性の症状を疑う。
その後は市立病院も受診していますが、転換性障害、ヒステリーと診断されていますね?」

原告16番
「もう一回お願いします、すみません、、」

GSK側加藤弁護士
「複数の医師から、このような心因性の診断を受けていることをご存じでしたか?」

原告16番
「いえ、聞いたことは、、、」

GSK側加藤弁護士
「鹿児島大学病院脳神経内科の紹介受診はお母さんの希望ですね。先ほどのカワサキ内科病院のカルテでは、お母さんは心因性の症状ではなくHPVワクチンの副反応だと思っていると。
お母さんからは、ご自身の症状はHPVワクチン副反応だと聞かされていましたか?」

原告16番
「はい、そうです。」

※過去のHPVワクチン薬害訴訟でも東北大学病院心療内科もと教授の本郷道夫先生に指摘されているが、原告女性の全例が家庭環境・知的能力・発達の1つないしは複数に問題があり、学童期から思春期に心因性疾患・精神疾患を発症している。
その診断を受け入れられない女性や家族たちがドクターショッピングを繰り返して、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会(事務局長:もと日野市議会議員池田としえ)などから情報を得て、行き着く先が鹿児島大学病院脳神経内科ということも過去の法廷で指摘済み。

既に過去の法廷で判明しているが、そこで鹿児島大学病院脳神経内科の医師たち(HPVワクチン後遺症に関して1編も論文発表なし)がカルテ改ざんや不適切な画像診断で、”HPVワクチン後遺症”の患者を量産して、心因性疾患・精神疾患患者たちを実質的にこの薬害訴訟に送り込んでいるのが実態。

https://note.com/tanuk_ichi/n/n54f69a84625f

https://note.com/tanuk_ichi/n/n1f45e493414e


GSK側加藤弁護士
「カワサキ内科病院のカルテでは、HPVワクチンの副反応だと考えて鹿児島大学病院脳神経内科受診を希望しているお母さんに対して
“鹿児島大学病院脳神経内科を受診しますか?そしてHPVワクチンに関して訴訟しますか?そうなると、せっかく通えている看護学校での看護師になる道も台無しになりますよ”
という旨が説明されていますね。
このような説明を受けた覚えはありますか?」

原告16番
「全くないです。」

GSK側加藤弁護士
「ご自身の将来に関わる重要な説明なのに、聞いていないんですか?」

原告16番
「聞いていません。」

GSK側加藤弁護士
「この話を聞いて、どう感じましたか?」

原告16番
、、、、(長時間にわたる無言)

GSK側加藤弁護士
「この医師は、あなたの将来をきちんと考えてくれていたと思いますか?」

原告16番
「この病院では精神の問題だと決めつけられていると感じました。医師はあまり病室に来ないし、入院中にも看護師からもそれは感じました。そのような雰囲気を感じていました。」

GSK側加藤弁護士
「あなたの症状が心因性だと思ったことは、一度でもありますか?」

原告16番
「ありません。」

GSK側加藤弁護士
「鹿児島大学病院心身医療科のカルテからです。
“関西で母に知られずに、精神科や心療内科を受診したい”
そのように言っていますね。なぜ、お母さんに知られずに受診したかったのですか?」

原告16番
「そんなことを言った記憶はないんですが、、、
もし言ったならば、、、関西からわざわざ遠くの鹿児島大学病院まで受診して、母にこれ以上迷惑をかけたくないと感じていたのかなと思います。」

GSK側加藤弁護士
「精神科や心療内科を通院すると、どうして母に迷惑がかかるんでしょうか?」

原告16番
「私はもともと母に迷惑をかけず、自立したいと思っていました。姉妹もいるので母の負荷にはなりたくないという気持ちがありました。
もし言ったならば、、、(無言)」

GSK側加藤弁護士
「精神科での診断を受けてしまったり、その診断を知られてはならない状況だったのではありませんか?」

原告16番
「、、、覚えていません。」

GSK側加藤弁護士
「私からは以上です。」

原告側西川弁護士(中年男性)
「時系列の確認です。原告は鹿児島大学病院脳神経内科を先に受診しており、看護学校の退学が決定してから周囲の医師や看護師に対して、泣いてそのことを訴えていました。
その後に鹿児島大学病院心身医療科を受診しており、それは2017年12月27日ですね?」

原告16番
「はい。」

裁判官
「いくつか私からも確認させてください。高校入学後に生じた腕の痛みや足の痙攣は、初めての症状でしたか?」

原告16番
「はい。」

裁判官
「そして入院して、検査の結果でうつ病と判断されましたね。しかし精神的な問題だと決めつけられ、あまり話を聞いてもらえなかったんですね。覚えている限りで、どのように医師に話をしましたか?」

原告16番
「えっと、、、子宮頸がんワクチンを接種した時期や、その後の症状を話して検査入院になりました。病室では医師と話した覚えはありません。」

裁判官
「その後は鹿児島大学病院脳神経内科に入院して治療をしましたね。その前にはけいれんや、歩けない症状や、車いす移動や、光が眩しいとのことでしたね。他に症状はありましたか?」

原告16番
「他にもいろいろな症状がありました。記憶力の低下や、気分が悪くなったり、、、いろいろありすぎて、、、たくさんの症状です。」

裁判官
「分かりました。鹿児島大学病院での免疫吸着療法が効果があったとのことですが、今は右手に杖をつけば歩けると。鹿児島大学病院に入院した時には車いすで、鹿児島大学病院の治療によって良くなって、今は杖を使えば歩けるようになった。
そういうことですね?」

原告16番
「コロナ前の時期の入院とリハビリで、歩けるようになりました。」

裁判官
「それからは良くなって、今の状態になりましたか?」

原告16番
「はい。」

裁判官
「今はどんな仕事をしていますか?」

原告16番
「パソコンでの配信です。その際のミキサーでの音量や、スイッチャーという機器での映像切り替えです。ネットでの配信の仕事を行っています。」

裁判官
「私からは以上です。」

原告16番

右手に杖をつきながら退廷


引き続いて原告12番が証言台へ

裁判長とともに宣誓の儀へ
※先ほどの原告16番とは異なり、質問への応答が年齢不相応にたどたどしい
個人的な見解としては原告弁護士との尋問ですらもちぐはぐな印象もあり、この原告の発言をコントロールできていない印象

原告側矢吹弁護士(中年女性)
「証人は今も記憶障害が続いていますか?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「それはサーバリックス接種前後で異なりますか?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「昨日あったことも忘れてしまいますか?」

原告12番
「友人とカフェに行っても、その直後にそのことを忘れてしまいます。このカフェかわいい、などと言うと友人からは、さっき行ったカフェやで、などと言われます。記憶を無くすたびに、誤魔化しています。」

原告側矢吹弁護士
「数時間前の記憶もなくなりますか?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「サーバリックスを接種する前の生活は楽しかったですか?
中学校ではバレー部でしたが、体調不良はありませんでしたか?」

原告12番
「接種前は普通の生活で、特に体調不良はありませんでした。」

原告側矢吹弁護士
「2011年、2012年に中学2-3年生で子宮頸がんワクチンを接種しましたね。その後いつから異変がありましたか?」

原告12番
「高校2年生頃からです。」

※驚く人も多いだろうが、、、
HPVワクチン薬害説を主張する医師や弁護士は、HPVワクチン接種後に生じた症状はその出現時期を問わずにワクチンが原因だとしている。
彼らの言葉を借りると
“HPVワクチンの副反応の特徴は多彩であり、複数の症状が重層的・時系列的に発現して、増悪と改善を繰り返す”
もちろん、医学の世界にはそんなコンセンサスもなければ、論文も存在しない。


原告側矢吹弁護士
「14歳の頃はどうでしたか?」

原告12番
「中三の冬に学校の成績が下がりました。文章が読めなくなりました。」

原告側矢吹弁護士
「2012年12月18日 左側の腰に痛みが出現しましたね。サーバリックスを接種した後ですね。接種前にはそのような痛みはありましたか?」

原告12番
「ないです。」

原告側矢吹弁護士
「サーバリックス接種前は過呼吸発作はありましたか?」

原告12番
「ないです。」

原告側矢吹弁護士
「もともと体は丈夫でしたか?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「いつから異変が生じましたか?」

原告12番
「変になったのは高2の秋からです。」

原告側矢吹弁護士
「どんな症状でしたか?」

原告12番
「体に痛みがありました。倦怠感もあって朝起きられなくなって、痛みは股関節、背中、腰にありました。」

原告側矢吹弁護
「物が二重に見えたり、力が入らなくてテレビのリモコンを落としたり、ふらつきが生じたりするようになった。そうですね?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「2012年5月7日には、その症状で重症病棟へ入院していますね?」

原告12番
「尿道バルーンを留置されて、酸素マスクも必要でした。全く動けませんでした。」

原告側矢吹弁護士
「この際にHANSと診断されて、両上肢両下肢機能全廃で身体障碍者の認定を受けていますね?」

注:HPVワクチンの薬害を主張する日本の医師たちの多くは、HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という謎の新既疾患の存在を主張している。
なお、その手の連中の医師たちからは、HPVワクチンに関する査読済み論文は一編も存在しない。


原告12番
「はい、車いすになりました。」

原告側矢吹弁護士
「入院中に書いた日記を紹介します。この日記はどうやって書いたのですか?」

原告12番
「握力がないので、ペンを固定して書きました。」

原告側矢吹弁護士
「くやしい
なにもかもできなくなった
ひとつづつできなくなっていく
あるいてもてんとうするのがこわい
びょうきになってしょうがいしゃになった
かみさまはいないのかとおもう
わるいことなんてしていない
あきらめないから
ひとりぼっちだとかんじる
17さいでびょうきでこうなって、なみだがでる
(それでもあかるいほうをみればよい)
1Lのなみだがでた
かこにもどりたい
ぐっすりねむりたい

このように日記を書いていますね?」


原告12番
「思い出せません。」

原告側矢吹弁護士
「記憶障害に関して、困っていることを教えてください。」

原告12番
「記憶障害が日常的過ぎて、、、日付が分からない、家族や友人の顔が認識できないのが困ります。」

原告側矢吹弁護士
「家族や友人との待ち合わせはどのようにしていますか?」

原告12番
「LINEでやりとりしてからの電話です。」

原告側矢吹弁護士
「会ってもその相手だと認識できない場合にはどうしますか?」

原告12番
「向こうから声をかけてもらいます。」

原告側矢吹弁護士
「あやしまれたりはしませんか?」

原告12番
「そうですね。」

原告側矢吹弁護士
「そういった生活のサポートは誰がしていますか?」

原告12番
「ひろちゃんです。」

原告側矢吹弁護士
「お母さんですよね。ママやお母さんとは呼ばないんですか?」

原告12番
「ママじゃありません。」

原告側矢吹弁護士
「2015年9月25日のカルテです。
覚醒後にママを探すが、視線は合わない
母は”ママここやで”と語りかけるも、首を横に振る
この時のママとは、誰のことだったのですか?」

原告12番
「覚えていません。」

原告側矢吹弁護士
「あなたの言う”ひろちゃん”は、あなたの生みの親であり母親ですよ。」

原告12番
、、、(無言)

原告側矢吹弁護士
「子宮頸がんワクチンの接種前にあった、楽しいことは覚えていますか?」

原告12番
「映画を見に行ったことはあるはずですが、覚えていません。映画を見に行ったということを聞いたので、たぶんそうかなと。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃん、との他の記憶はありますか?」

原告12番
「小6の時にディズニーランドに行った写真を見たことがあります。私とひろちゃんと弟が写っていました。」

原告側矢吹弁護士
「それを見てどう感じましたか?」

原告12番
「不思議な感じがしました。自分にもそんな写真があるんだと。」

原告側矢吹弁護士
「10-20年前なので忘れることはあると思います。それと記憶障害は違いますか?」

原告12番
「忘れるのとは、ちがう、、、」

原告側矢吹弁護士
「言葉で説明できますか?」

原告12番
「すごくむずかしくて、、、独特なので、これはなった人にしか分からないかなと。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんは、あなたにとってどんな存在ですか?」

原告12番
「お世話になっている人、それ以外は何もないです。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんはあなたをどうしてお世話をしてくれるのですか?」

原告12番
「聞くことはあります。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんはどう回答しますか?」

原告12番
「母親だから当たり前やで、と言います。」

原告側矢吹弁護士
「それに対してどう思いますか?」

原告12番
「何も思いません。」

原告側矢吹弁護士
「顔が分からないのはお母さんだけですか?」

原告12番
「弟の顔も父の顔も分からないです。」

原告側矢吹弁護士
「これまでに記憶障害で困ってきたことは?」

原告12番
「予定や日付を忘れることです。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんと外出した時に、はぐれたらどうするんですか?」

原告12番
「服や小物を覚えておいて、そこから探します。」

原告側矢吹弁護士
「間違えて他の人に話しかけてしまうことはありませんか?」

原告12番
「あります。」

原告側矢吹弁護士
「記憶障害以外に困っている症状はありますか?」

原告12番
「全身の痛みや頭痛、倦怠感です。あとは右から来るものが見えません。」

原告側矢吹弁護士
「今も意識消失はありますか?」

原告12番
「あります。」

原告側矢吹弁護士
「痛みの詳細を教えてください。」

原告12番
「鎖骨が太い針で刺されているような痛み、関節の痛みです。足や腕を、体から取ってしまいたくなるような痛みです。」

原告側矢吹弁護士
「頻度はどうですか?」

原告12番
「ほぼ毎日です、薬でコントロールはでき、、、、ないです。コントロールできる日は生活ができます。だいたい3-6か月ごとにコントロールできる時期が来ます。」

原告側矢吹弁護士
「今、痛みを感じている部位はありますか?」

原告12番
「今は頭と股関節が痛いです。」

原告側矢吹弁護士
「倦怠感はどうですか?」

原告12番
「朝、起きれません。体が重すぎて。しんどくてまた寝ます。」

原告側矢吹弁護士
「その頻度はどうですか?」

原告12番
「ほぼ毎日です。」

原告側矢吹弁護士
「倦怠感がない時期はありますか?」

原告12番
「1年のうちに1か月あるかないか、、、」

原告側矢吹弁護士
「特にしんどい時期はありますか?」

原告12番
「季節の変わり目や気圧が低い日です。」

原告側矢吹弁護士
「入院生活での心の支えは何でしたか?」

原告12番
「回診の時です。」

原告側矢吹弁護士
「オオニシ先生の回診ですね?」

原告12番
「はい。」

※自分の傍聴では原告たちの多くは鹿児島大学病院脳神経内科でHPVワクチン後遺症と診断されて、この薬害訴訟に送り込まれているが、、、
この原告12番に関しては鹿児島大学病院と関りがあるかは不明

原告側矢吹弁護士
「友人には記憶障害があることは伝えていますか?」

原告12番
「してないです。話が重たいし、理解もされないので。」

原告側矢吹弁護士
「裁判官や被告に伝えたいことはなんですか?」

原告12番
「今は子宮頸がんワクチンの推奨が行われています。テレビでも、子宮頸がんワクチンの副反応がなかったことにされていると感じます。副反応の事実をメディアも報じてほしいです。本当に体が痛いんです、倦怠感もあります。演技でも嘘でもありません。一人の人間として、人として話を聞いてほしいです。
心因性という言葉で、この問題を簡単に片づけられてしまうと思っています。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃん、、、お母さんのことを何とも思わない、と言ってましたね。お母さんだという記憶を取り戻したいですか?」

原告12番
「いえ、特に思いません。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんと母子だったというのは複雑な気持ちだと思います。お母さんではないと言うと、ひろちゃんを傷つけてしまうかもしれない。思い出したいという気持ちはあっても、ママではないと思うんですね?」

(会場の原告支援者からすすり泣き)

原告12番「いえ、ひろちゃんがお母さんだったということは覚えていません。びっくりしています。」

原告側矢吹弁護士
「ひろちゃんと母子としてではなく、友人として接してきて何年になりますか?」

原告12番
「10年です。」

原告側矢吹弁護士
「周囲の人に対しての気持ちの変化はありましたか?」

原告12番
「ドライになりました。SNSなどを見ても周囲は結婚したり社会人になっています。自分は10年前のままで時間が止まってます。疾患のことを周囲に言うと、引かれます。それならば一人でいた方が楽です。」

原告側矢吹弁護士
「以上です。」

休憩へ

一部の原告支援者からは
“また関係ない話を長々と、、、さっきと同じで余計な話ばかり、、”
などなど
いやいやこれは原告側弁護士なんだけど、そこんとこ理解してるんかな
他にも壮年女性が、、、
“私の知り合いの娘さんが子宮頸がんワクチンに関して自分で調べて、副反応はメンタルや思い込みの問題だと信じていざ接種したら、副反応で寝たきりになって大変なのよ
だから私は危ないって言ってたのに、、、(ドヤ顔)”

GSK側金原弁護士(若めの男性)
「金原です、よろしくお願いします。まず、ひろちゃん、と名前で呼ぶと分かりづらいので、お母さん・お父さんとここからは呼ばせていただきます。現在、同居しているのはだれですか?」

原告12番
「母と弟です。」

GSK側金原弁護士
「一人暮らしはしていましたか?」

原告12番
「今年の9月まで。」

GSK側金原弁護士
「いつからですか?」

原告12番
「5年前です。」

GSK側金原弁護士
「食事はどうしていましたか?」

原告12番
「自分でしてました。」

GSK側金原弁護士
「洗濯などの家事はどうしてましたか?」

原告12番
「自分でしてました。」

GSK側金原弁護士
「友人と外出などはしていましたか?」

原告12番
「カフェとか、、、、、カフェとか、、、、、、、、、、あと推し活です。」

GSK側金原弁護士
「推し活とは、アイドルとかのですか?」

原告12番
「その質問、関係あるんですか?」

GSK側金原弁護士
「あると思っています。具体名までは出さなくても良いです。」

原告12番
「好きなアニメです。」

GSK側金原弁護士
「そのイベントなどにも行きますか?」

原告12番
「友人と行くことはあります。」

GSK側金原弁護士
「コンサートには行きますか?」

原告12番
「それはありません。」

GSK側金原弁護士
「推し活でどの地域まで行きますか?」

原告12番
「それ、関係あるんですか?」

GSK側金原弁護士
「あります。大阪や東京ですか?」

原告12番
「大阪です。」

GSK側金原弁護士
「バイトや仕事などで収入は得ていますか?」

原告12番
「していないです。」

GSK側金原弁護士
「これまでには働いたことはありましたか?」

原告12番
「ありましたが、関節が痛くてやめました。」

GSK側金原弁護士
「どこで、どのくらいの時間働いていましたか?」

原告12番
「カフェです。時間は、、、覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「カルテでは小学校6年生で両親が離婚していますね。その際に、父には良い感情しかないと言っていますね?」

原告12番
「いや、特にそれはないです。」

GSK側金原弁護士
「両親の離婚前は父と母と弟と父方の実家に住んでいましたね。父が弟を引き取って、あなたは母が引き取った。ただ、あなたは離婚した後もお父さんに会っていました。いつ頃からですか?」

原告12番
「いつ頃からかは覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「両親が離婚してお父さんと弟が家を出て行った後も、母と一緒に父方の実家に住んでいましたね。普通のことではないと思いますが、そうなった理由は知っていますか?」

原告12番
「詳しくは分かりません。」

GSK側金原弁護士
「両親の離婚はつらい経験でしたか?」

原告12番
「覚えていません」

GSK側金原弁護士
「あなたが中学校一年生の時にお父さんは再婚しましたね、そこで名字が変わった。どう思いましたか?」

原告12番
「覚えていません」

GSK側金原弁護士
「両親の離婚直前の時点で、お父さんの再婚相手が出産しています。出産のことは知っていましたか?」

原告12番
「その時は知っていたかは覚えていませんが、今は知ってます。」

GSK側金原弁護士
「単純に離婚しただけではなく、不倫相手が出産もしている。当時の両親が喧嘩していたり、お母さんが悲しんでいたなどの記憶はありますか?」

原告12番
「分かりません、質問の意図が分かりません。」

GSK側金原弁護士
「記憶にありますか、ありませんか?」

原告12番
「、、、、、質問の意図が分からないから答えません。」

GSK側金原弁護士
「離婚の際の話し合いなどは覚えていますか?」

原告12番
「分かりません。」

GSK側金原弁護士
「おじいさんやおばあさんには、しばしば叱られていましたか?」

原告12番
「知りません。」

GSK側金原弁護士
「記憶に残っていないんですか?」

原告12番
「子供過ぎて記憶に残っていません。」

GSK側金原弁護士
「小学六年生ならある程度の記憶はあるのではないかと思いますが、記憶はないんですね?」

原告12番
「はい(頷く)」

GSK側金原弁護士
「生後から高校までずっと祖父母の家で生活していましたね。カルテからは母は介護士をしていて、8:00-18:30までは勤務。その間はずっと祖父母と生活していたということですね?」

原告12番
「たぶん。」

GSK側金原弁護士
「どんな生活でしたか?」

原告12番
、、、、、(無言)

GSK側金原弁護士
「答えられないですか。口うるさく、勉強しなさいと言われ続けていましたか?」

原告12番
「はい、言われていました。」

GSK側金原弁護士
「高校生の時も祖父母からのプレッシャーを受けていたとのことですが、具体的に伺えますか?」

原告12番
「普通に、勉強しなさいと。」

GSK側金原弁護士
「進路に関しては何か言われてましたか?」

原告12番
「普通に、いい高校大学へ行くようにと。」

GSK側金原弁護士
「カルテによると、勉強に関して祖父母は厳しかったということですね?」

原告12番
「ちょっと、、、ニュアンスが違います。」

GSK側金原弁護士
「これは今年受診したメンタルクリニックでの記録です。幼少期からおばあちゃんたちが勉強に対して非常に厳しかった。違いますか?」

原告12番
「それは一部を抜き出しただけです。記憶が抜け落ちていて、体も痛い中でメンタルだけでも良くしたいと思って受診しただけです。」

GSK側金原弁護士
「祖父母は勉強に対して非常に厳しかったんですね?」

原告12番
「はい。」

GSK側金原弁護士
「高校進学の際も祖父母と口論になっていますね。どんな内容でしたか?」

原告12番
「はい。内容までは覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「どこの高校に進学しろ、といった内容ですか?」

原告12番
「あったかもしれないけど、そこまで厳しいことを言われたわけではありません。」

GSK側金原弁護士
「カルテには口論と書かれていますが?」

原告12番
「口喧嘩です。」

GSK側金原弁護士
「かかりつけでのカルテです。
高校受験で祖父母と口論になりパニック発作あり、精神的不安定さがある。」

原告12番
「そんなことありません。」

GSK側金原弁護士
「精神的に不安定ではないと?」

原告12番
「はい。」

GSK側金原弁護士
「高校二年生の時にも、祖母との口論で過呼吸発作を起こしていますね?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「過呼吸発作を起こすような口論だったのですが、内容は覚えていますか?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「今年の3月にもメンタルクリニックで祖父母の話をしていますね。厳しかった祖父母はこの病気になってから、優しくなって勉強しろとも言わなくなった。そうですね?」

原告12番
「祖父母は私がこの病気になってからは、健康が第一だと言ってくれるようになりました。」

GSK側金原弁護士
「ワクチンを接種した後の中学3年2学期から成績が低下したとの事でしたね。文章が読めなくなった。勉強は得意ではないが、嫌いではないとも言っていますね。志望校があったが、学校の先生も努力次第では進学可能と言ってくれていたと、そうですね?」

原告12番
「第二志望の高校のことかなと。」

GSK側金原弁護士
「カルテからも、行きたい高校があって頑張れば入れる、と発言していますね。なぜこの高校だったんですか、レベルとかでしょうか?」

原告12番
「たぶん、そうです。」

GSK側金原弁護士
「住んでいた地域では田舎なので高校は少ないですね。何校でしたか?」

原告12番
「その質問、答える意味がありますか?」

GSK側金原弁護士
「当時目指していた高校のレベルをこの場で知ることには、意味があります。」

原告12番
「地域で三番目くらいの高校でした。」

GSK側金原弁護士
「第一志望の高校は何番手でしたか?」

原告12番
「二番手くらいです。」

GSK側金原弁護士
「ワクチンを接種した後に中学三年生の2学期から成績が低下して、3学期はそのまま成績は改善せず、第一志望の高校よりも下のランクの高校を目指すことにしたんですね?」

原告12番
「そうです。」

GSK側金原弁護士
「どう感じましたか?」

原告12番
「、、、、、、どうしよう、と思いました。これからとにかく勉強を頑張るしかないと。」

GSK側金原弁護士
「祖父母との口論が増えたのもその時期ですか?」

原告12番
「それだけが原因ではありません。」

GSK側金原弁護士
「ワクチン接種後に、どの科目の成績が低下しましたか?」

原告12番
「全体的に下がりました。」

GSK側金原弁護士
「ではここで当時の通知表です。確認してください。」

原告12番
「初めて見ました、、、」

原告側野口弁護士

「異議あり!それは通知表ではなく、生徒指導要録です。」

GSK側金原弁護士
「あ、じゃあそれでいいですよ。通知表ではなく生徒指導要録で。中一中二中三で、理科の成績は3→3→3と変化なしです。国語は2→3→3と上昇。本当に成績は悪化したんですか?」

原告12番
「学力だけでは成績は計れないかと、、、」

GSK側金原弁護士
「では数学は、2→2→3と上昇していますね?」

原告12番
「そうですね。」

GSK側金原弁護士
「時間の関係で端折りますが、中学3年生で成績が下がった教科は1つもありません。」

原告12番
「それは、、、勉強したからだと思います。」

GSK側金原弁護士
「ワクチン接種後に成績が下がって、それは日本語が読めなくなったからだと主張していましたね。そのタイミングで医療機関を受診はしなかったようですが。
話を変えます。
ワクチン接種から1年以上経過してからのマラソン大会で、過呼吸発作を起こしていますね?」

原告12番
「分かりません。」

GSK側金原弁護士
「過呼吸発作はどんな症状ですか、喘息みたいな感じですか?」

原告12番
「喘息と過呼吸は違うので、、、」

GSK側金原弁護士
「1月にマラソン大会は寒いですよね。風邪をひいたり咳をしたりはありませんでしたか?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「1月末に風邪をひいた状態でマラソンに参加して、過呼吸発作で病院を受診。医師からは当面は走らないようにと指示されていますね?」

原告12番
「はい。」

GSK側金原弁護士
「1月31日のカルテでは気管支炎、喘息性と言われて4日間は運動不可と指示されていますね。しかし2月3日にまた5kmマラソンに参加して過呼吸発作を起こしていますね?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「そして高校二年生からは頭痛、しびれ、左手の脱力、ふらつきが出現したとありますね?」

原告12番
「その他にもいろいろな症状がありました」

GSK側金原弁護士
「いろいろな症状があった状況で、学校の欠席はありませんでしたか?」

原告12番
「たぶん、、、」

GSK側金原弁護士
「日常生活はできていたということですか?」

原告12番
「できていました。」

GSK側金原弁護士
「高校の修学旅行は香港でしたが、参加しましたか?」

原告12番
「していないと思います。」

GSK側金原弁護士
「医師からはこれまでに、あなたのそれらの症状が心因性だと言われましたか?」

原告12番
「今の主治医の先生以外は、みんなから心因性だと言われました。」

GSK側金原弁護士
「高校二年の4月に受診したニシワキ病院神経内科のカルテです。
パニック症候群と心身症
所見が神経疾患としてはatypicalであり、ヒステリーを疑う
精神科での治療を勧めた
そうですね?」

原告12番
「この先生は独特な感じで、、、」

GSK側金原弁護士
「その後は霞が関アーバンクリニック、神戸大学病院を受診して心因性の疾患だと言われていますね。平成27年5月にもけいれんと不随意運動で受診しています。」

原告12番
「あまりおぼえていません。」

GSK側金原弁護士
「心因性の疾患だという説明を医師から受けましたか?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「ニシワキ病院に入院中のカルテからです。
平成27年5月10日
母親が帰ろうとすると手足をバタバタと動かして呼吸苦を訴える
SpO2 90%まで低下
母親がいると改善するが、帰ろうとすると再び発作
5月11日
母と祖父母の前では会話が片言になる
母が帰ろうとすると上肢の不随意運動が生じる
母が帰宅後は、眠れないと言って上肢をばたつかせる
看護スタッフが朝まで付きっ切りで対応、看護スタッフが離れようとすると発作を起こす
母や看護スタッフが付き添うと症状は改善し、離れようとすると悪化する

この際にも医師からは心因性の疾患だと説明を受けていますね?」

原告12番
「覚えていません。」

GSK側金原弁護士
「同年の9月に発作で神戸市立医療センターへ救急搬送された際も、心因性の疾患だと言われています。その後は神戸リハビリテーション病院での診察でも、診察時に発作を生じたがその後は速やかに意識は清明になる。心因性疾患であるとされています。
そのような説明はありましたか?」

原告12番
「ありません。」

GSK側金原弁護士
「高校では定期試験が近づくと、そのたびに発作を起こしていたのではありませんか?」

原告12番
「そんなことはないです。」

GSK側金原弁護士
「平成28年11月ニシワキ病院のカルテです。
母親より、高校の試験が多い時期に発作を起こしている
診察室でも意識消失発作あり
明日、学校での定期試験との事」

原告12番
「それはたまたまじゃないですか。」

GSK側金原弁護士
「推し活について伺います。大阪に行くことがあるとの事でしたが、京セラドームとかですか?」

原告12番
「違います。」

GSK側金原弁護士
「どういった推し活か伺えますか?」

原告12番
「それ関係あるんですか?」

GSK側金原弁護士
「あります。」

原告12番
「ショッピングモールに行きます。」

GSK側金原弁護士
「コンセプトカフェ、いわゆるコンカフェに行ってますね?」

原告12番
「はい。」

GSK側金原弁護士
「そのためのお金はどうしていますか?」

原告12番
「その質問、必要ですか?」

GSK側金原弁護士
「はい。」

原告12番
「普通におこづかいからです。」

GSK側金原弁護士
「祖父母からですか?」

原告12番
「はい。」

GSK側金原弁護士
「一人暮らしの時はお金はどうしていたんですか?」

原告12番
「おこづかいからです、バイトができないので。したくても体調不良でできないので。」

GSK側金原弁護士
「推し活のための大阪の往復は、体調不良でもできたんですね?」

原告12番
「普通に電車に乗るだけなので。」

GSK側金原弁護士
「推しのキャラクターとかは見てすぐに分かりますか?」

原告12番
「分かるっちゃ分かります。」

GSK側金原弁護士
「推し活で大阪以外の都市にはいきましたか?」

原告12番
「なかったです。行っちゃダメなんですか?」

GSK側金原弁護士
「USJには行きましたか?」

原告12番
「行ったことはあります。」

GSK側金原弁護士
「頻度はどうでしたか?」

原告12番
「イベントがあるときだけなんで、週一とかではないです。」

GSK側金原弁護士
「移動は疲れましたか?」

原告12番
「主治医の許可を得ていたので大丈夫です。」

GSK側金原弁護士
「毎日ある痛みというのは、移動はできる程度の痛みということですか?」

原告12番
「痛みは毎日あるので、これくらいの痛みならという日に移動しています。」

休憩

これまでやかましかった原告支援者の中高年世代の方々も、わりと静か
法廷でのやりとりを理解したわけではなく、おそらくは疲れたか飽きただけ

再び原告側矢吹弁護士からの尋問開始

原告側矢吹弁護士
「祖母に関して伺います。どんなおばあちゃんでしたか?」

原告12番
「厳しい人でしたが、誰よりも孫思いのおばあちゃんでした。今も弟と月に一回おばあちゃんに会いに行ってます。」

原告側矢吹弁護士
「亡くなったおじいちゃんはどうでしたか?」

原告12番
「仕事人間の厳しい人でした。家族で最も繊細で、孫思いのおじいちゃんでした。入院中もお見舞いに来てくれて、私が歩けるようになるようにお寺(神社?)参りをしてくれました。」

原告側矢吹弁護士
「中三の2学期の成績に関しては、勉強を頑張りましたか?」

原告12番
「はい。」

原告側矢吹弁護士
「主治医のキハラ心療クリニックの先生からは、心因性だと言われたことはありますか?」

原告12番
「ありません。」

原告側矢吹弁護士
「キハラ先生は10年間くらい主治医ですね。心因性ではない、と言われたことはありますか?」

原告12番
「言われてないです。」

原告側矢吹弁護士
「5年前から一人暮らしをしていたとのことですが、ずっと一人暮らしですか?」

原告12番
「年間の2-3か月から半年くらいは体調が悪くて実家で生活していました。」

原告側矢吹弁護士
「家事は問題ありませんでしたか?」

原告12番
「洗濯機に洗ったものをそのまま放置してしまうことが、2-3回ありました。」

原告側矢吹弁護士
「一人暮らしは今年の9月末まででしたか?」

原告12番
「マンションを引き払ったのはその時期です。実際には2月からは体調が悪くて実家で過ごすことが多かったです。」

GSK側池田弁護士
「異議あり!祖父母に関して、先ほどのこちらからの質問には答えなかったにも関わらず、原告弁護人からの質問にはなぜきちんと答えるんですか?」

原告12番
「言おうと思ったタイミングで、話が次に移ってしまっただけです。」

GSK側池田弁護士
「休憩時間に、どのように祖父母について話をするか、原告の先生と打ち合わせをしたのではありませんか?そこで祖父母に関してどのように考えているかを、先生から助言されたのではありませんか?」

原告12番
「祖父母に関して話はしましたが、、、このように言え、などと指示されたわけではありません。」

※法律に詳しくないからマジで分からないんだけど、この祖父母に関するやりとりってそんなに重要事項なのかしら

以上で原告側と被告側の尋問は終了

以降は裁判官2名から原告12番への質問

裁判官
「記憶障害があるとのことですが、記憶しやすいことやしにくいこと、認識しやすいことやしにくいことはありますか?」

原告12番
「記憶しにくいのは人の顔です。記憶しにくいのが日常になりすぎて、それ以外のことはよく分かりません。」

裁判官
「高校は体調不良で留年して、2回目の高校3年生は車いす生活で卒業を迎えたんですね。卒業後の平成29年3月にはカフェでバイトをしていますね。この時は車いす生活ではなく、普通に歩けたんですか?」

原告12番
「それは、、、、リハビリに通いながら、、、、通ってて、、、、、、、、、(無言)

裁判官
「車いすがなくともバイトができるまでには回復していた。高校卒業以降は普通に歩けるようにはなっていた、ということで間違いないでしょうか?」

原告12番
「はい。」

裁判官
「私からは以上です。」

以上で閉廷

補足:
冒頭で述べたように、鹿児島大学病院では他院で精神疾患や心因性疾患だと診断されている女性たちに被ばくを伴う検査を行い、異常のない画像所見を
"HPVワクチン接種による異常がある"
と患者や家族に説明して、繰り返しの被ばくや免疫吸着療法やステロイドパルス療法が行われてきました。
10年間以上に渡りHPVワクチンやその”後遺症”に関する論文発表も行われておらず、自分にはもはや有害な人体実験としか思えません。

これまでに法廷で証言台に立った畑澤順先生(大阪大学病院核医学診療科もと教授)を含めた複数の専門家たちが、その診断や検査そのものの妥当性を完全に否定しています。
前回の法廷では、鹿児島大学病院の内部にて九州大学病院や佐賀大学病院などの他院での過去の病歴の消し去りが行われたうえで、PMDAに薬害として申請が行われている実態が明らかになっています。

https://note.com/tanuk_ichi/n/n54f69a84625f


自分が傍聴に参加しなければ、多くの方々にこの実態が知られることはないかと思います。
日本のマスコミはHPVワクチン薬害説に積極的に加担してきたので、この実態を報じることは決してありません。
しかし健康や命を守るためには、一人でも多くの日本人が知るべき事実だと思います。
原告女性たちが"被害者"なのは間違いありませんが、真の"加害者"は誰でしょうか?

今回のレポートで、過去に日本のメディアが報じた"HPVワクチン薬害報道"とは、”被害”の実態が全く異なることが伝わるかと思います。


ここで、HPVワクチン薬害訴訟弁護団に加担している鹿児島大学脳神経内科高嶋博教授によるエッセイから、ありがたいお言葉を見てみましょう。
2018年発表「ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経症状は, なぜ心因性疾患と間違われるのか」
の結語より。
"HPVを原因とする子宮頚癌を防ぐことの重要性に異論はないが, 普通に考えるとワクチンを打って心因性疾患になるわけ無いのであるから, その機序を主張続ける限りは副反応への対応が全く準備できないので, このままではHPVワクチンの未来は閉ざされるかもしれない."

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/35/4/35_536/_pdf


鹿児島大学病院脳神経内科教授高嶋博による、2023年7月3日の福岡地裁の法廷での証言を見てみましょう。

https://www.hpv-yakugai.net/2024/11/14/evidence/

自分は傍聴できていないので、こちらで傍聴した方のブログから引用します。

https://ameblo.jp/t-aaa-nya0126/entry-12810597462.html

"最後に
元々、国に頼まれて被害者を診療している。
私は原因を見つけるのが得意で、すぐに自己免疫とわかった。
早期治療をすれば、早く治った。
しかし、心因性とする方しか採用されず。
牛田班のばかりで非常に残念である。
ワクチンは良いもの、反対するのは悪いものとされてきた。
ワクチンで副反応が出ても止める人がいない。
せっかく(勧奨中止で)止めていたのに、再開され新たに4人被害者が出た。
学業ができなくなると一生にかかわる、
日本にとって大きなマイナスだ。
今の診療体制では新しくワクチンを始めるのは無理。
心因性ばかりが採用され、原因究明、早期治療ができなくて虚しくなる。
患者は行くところがなく、可哀想だ。
厚労省も医師会も産婦人科医も小児科医も、ワクチンを打ちたい人ばかり。止めるのは司法の力だ。

と、力強く証言してくださいました。
傍聴席からは拍手が。
高嶋教授が退廷する時、拍手でお見送りする形に。"


これで最後になりますが、恐ろしい情報を一つ提示します。
国はHPVワクチン接種後に症状が出た方に対して
"HPV予防接種拠点病院"
の受診を勧めています。
通常は一つの病院につき窓口は1つですが、鹿児島県では鹿児島大学病院の産科・婦人科の小林教授と、脳神経内科の高嶋教授が窓口です。
前者に連絡すれば適切な医療が提供され、後者に連絡すれば上記の原告16番のような経過を辿る事になります。
そのような診療体制を採用したのは日本で唯一、鹿児島大学病院だけです。


ここまでお読みになって良記事だと感じた方は、投げ銭も頂ければ非常に嬉しいです。
これまでのHPVワクチン薬害訴訟の傍聴記録は自分が東京、名古屋、大阪、福岡の裁判へ移動して、毎回膨大な時間をかけて記録を作成しており、私費でこれらの全ての活動を行っています。
頂いたお金に関しては、今後の傍聴レポート作成の経費にさせて頂きます。
投げ銭(チップ)は以下からお願いします↓


いいなと思ったら応援しよう!

ツイッターと筋トレを愛する子煩悩な産婦人科専門医・医学博士HPVワクチン薬害訴訟の傍聴記録を作成し、日本のマスコミが報じないその実態を明らかにしています

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp