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初めまして。
Amazonで『白波文庫』というレーベルで個人出版している白波 鷹(しらなみ たか)と申します。

以前から「note」に興味があり、どうせなら私がAmazonで稼いだ話をしようと思い、投稿しようと思いました。

完全に個人の趣味で書いていた同人小説(ライトノベル)だけで数百万円の収入を得ていたので、同じように個人出版を考えている方やプロ作家を目指す人達、または副業などを考えている方々の参考になれば幸いです。

◇小説を書き始めたきっかけ

私は学生時代から物語を書いてみたいと思っていて、別にそれは小説にこだわっていたわけではありませんでした。ただ、昔の携帯(ガラケー)などのメモ帳に物語を書き、「いつか自分の物語を世に出したい」というのをずっと抱いていて、それがゲームであれ、小説であれ、アニメであれ、自分の表現したいもので出したいと考えていたんです。

それから少しして、学生時代に祖母にバイト代で払う代わりに趣味でパソコンを買ってもらいました。毎月バイトを続け、そこから祖母に少しずつ返済していくという感じですね。

そこからパソコンを使って『ノベルゲーム』を作ることができることを知り、「これなら皆に物語を読んでもらえるかもしれない」と考え、ノベルゲーム用のエンジンをダウンロードし、シナリオを書いていました。

ノベルゲームを知らない方にもご説明させて頂くと、背景の前でキャラクターを立てせて文字が小説のように表示されるもので、紙芝居形式と呼ばれることもあります。有名なところで言うと『ひぐらしのなく頃に』などもノベルゲームで、当時はそういった作品が流行したおかげか、そういったノベルゲーム用のエンジンが広まっていたんですね。

ただ、作ったといっても本当に趣味の範囲なので、作った後に友人に見せて喜んで終わり、というものでしかなく、背景や音楽は無料素材で用意したものの、立ち絵などもなく、大して作り込んでいませんでした。

しかし、ノベルゲームといってもゲーム開発…とてもではないですが、当時はバイトをしながらシナリオも書き、さらにプログラムを書くのを同時にこなすことは難しく、それだけで終わってしまいました。

その後、それよりも前に構想し続けていた作品の執筆をしていました。
その作品は現在『ケルム王国物語』という名前にして出版しており、初めて小説として執筆した作品です。

『征錬術師』という特殊な術を使う主人公達が住む王都に千年前に存在したという『魔術師』が襲撃してきたことから始まる正統派(王道系)のダークファンタジーです。

書籍として販売するにあたり、表紙イラストを熊谷ユカ様に描いて頂いており、主人公のレオハルト、そしてヒロインであり『魔術師』の王女であるレイシアをとても素敵に描いて頂いて感無量です…!

また、下記『カクヨム』のリンク先で、たまに最新話を更新してます。

◇趣味~フリーランス、そして個人出版へ

そして、それからはしばらくの間、小説を趣味で書いており、リメイク前の『ケルム王国物語』を出版して数万円稼いだことがあるのですが、結果としてそれ以上はあまり稼ぐことができませんでした。

ただ、それがきっかけで「これを仕事にできないか?」と思い、何の知識もなくフリーランスの世界に飛び込みました。
その頃、丁度仕事先の契約期間が終了し、次の仕事を探していたのですが…世間はコロナもあって就職は難しい状態で何としても成功しなければなりませんでした。

そこでたまたま目を付けたYoutube漫画の脚本などの仕事に応募。すると、幸い受かることができ、そこから数年間それだけで生活していました。オリジナルの脚本を月に約十本ほどクライアントに届け、その本数だけ報酬をもらうという感じです。

書いた作品数は100を超え、Youtube漫画のチャンネルの中でも上位に入り、1日で数十万回再生されたものもありました。ただ、自分が書いたシナリオに音声や絵が入るという貴重な体験をさせて頂いたものの、クライアントに飛ばれたり、収入が安定しないということもあり、徐々に続けていくのが難しくなってきました。

さらに、コロナ終盤になってクライアント自体の収入が下がっていたこともあり、仕事が激減。そんな中、ふと昔のようにAmazonで出版すれば安定した収入が得られるのではないかと考えたんです。

◇どうやって稼げたのか?

さて、私の自己紹介を終えたところで、実際にどの作品で稼いだかをお伝えします。

詳しい金額は規約により言えませんが、Amazonでたった1年という期間で数百万円を稼いだのはこちらの『悪行貴族のはずれ息子』というファンタジー作品になります。

この作品はもともと小説投稿サイトに掲載していたもので、『カクヨム』、『小説家になろう』、『アルファポリス』、『ハーメルン』で掲載していました。

書籍として販売後、Amazonランキングで「SF・ホラー・ファンタジー」、および「読み物」で同時に1位を獲り、今ではAmazoでレビュー数は560件、さらに☆4以上を維持するなど自分の作品ながら驚いてます。

「それは小説投稿サイトで人気だったからだろ」と思われる方もいるかもしれませんが…この作品、実は連載初期は全く人気がありませんでした。最終的には小説投稿サイトでランキング入りを果たしたものの、その道のりは決して順調というわけではなかったんです。

・小説投稿サイトで半年間人気が出ず連載停止

今でこそ、人気シリーズとなった『悪行貴族のはずれ息子』ですが、実は初めて投稿して半年くらいはむしろ小説投稿サイトでの人気はまったくと言って良いほどありませんでした。

『カクヨム』のフォロワーは100以下、『小説家になろう』のブックマークも100以下…とお伝えしたら分かる人には分かると思います。

小説投稿サイトを詳しく知らない方にもご説明すると、ランキング上位の人達は『カクヨム』ならフォロワー10,000以上、『小説家になろう』でも同じくブックマークは10,000~100,000以上となっており、明らかに私の作品が人気がなかったのが分かりますよね。

ちなみに、人気だけで言えばひとつ前に書いていた『魔王と呼ばれた勇者』という作品の方が人気で、こちらは『カクヨム』および『小説家になろう』でフォロワーとブックマークがそれぞれ1,000以上、おまけにたくさんの方からレビューを頂け、なんとカクヨムでは日間ランキングの上位に入るほどでした。

「これなら売れるかもしれない」そう思った私は『魔王と呼ばれた勇者』を出版することにしました。
先ほどお伝えした通り、私は『ケルム王国物語』のリメイク前をAmazonで出版していたことがあるのですが、そこで数万円を稼げたことがあったんです。

ただ、『ケルム王国物語』は小説投稿サイトでの人気はほとんどなく、ブックマークは50ほどで、それ以上は売上が伸びませんでした。しかし、この『魔王と呼ばれた勇者』は何十倍ものフォロワーやブックマークが付いたので「いける」と確信しました。

表紙イラストは猫箸様に描いて頂いており、主人公のアイド、ヒロインで元魔王のセリィ、聖女のメルトを本当に素敵に描いて頂いてます…!

小説投稿サイトでここまで人気を出したことは初めてだったので、『魔王と呼ばれた勇者』は売れるはず…しかし、そう思っていた私の考えは簡単に裏切られてしまったのです。

・小説投稿サイトの初動人気=Amazonの人気ではない

さて、期待MAXで発売した『魔王と呼ばれた勇者』ですが…結果は惨敗でした。

最初こそ数千円の売上があったものの、そこからは鳴かず飛ばず…実は小説投稿サイトから改稿していた部分もあり、そのあたりが微妙になったのもあると思います。

しかし、それを込みで考えても売れない…。
そこで売れるためのマーケティングなども独学で学びつつ、四苦八苦していましたが、売れる見込みはなく、ランキングは下がっていく一方。

そこで「小説投稿サイトで人気があるからといって、Amazonで売れるわけではないんだ」ということを実感しました。
ちなみに、こちらも『カクヨム』で最新話を公開中です。

・人気がなく連載停止した半年後…➡カクヨムランキング100以内に!

そうして、フリーランスの仕事を続けつつも、貯金は減っていく一方…。
他にも色々なことに挑戦しながらも、他にAmazonで稼ぐ人が居たのを見ると、自分の作品に問題があるのではないかと自問自答し続けていました。

そんな中、『魔王と呼ばれた勇者』を書きつつも、合間を縫って書いたのが『悪行貴族のはずれ息子』でした。

先ほどお伝えした通り、『悪行貴族のはずれ息子』は最初に投稿してから半年間は全く人気がありませんでした。唯一、『アルファポリス』の24hランキングの男性部門で10位以内にランクインしましたが…こちらは投稿1ヶ月以内の作品のみで、あまり売れなかった『ケルム王国物語』もランクインしていたので…。

そこで色々と新作を書き、丁度その新作と一緒に『悪行貴族のはずれ息子』を久しぶりに投稿した時のことです。
人気がなくても個人的に『悪行貴族のはずれ息子』は書きやすい作品だったので、久しぶりに更新したところ…なんと、いきなり新作と一緒に『カクヨム』で日間ランキング100位以内にランクインしてしまったんです。

そこからはびっくりするくらい人気が上昇…なんと、フォロワーが6,000くらいまで一気に増えてしまい、出版直前にはフォロワーが6,800という驚異的な数字を叩き出すほどの人気となってました。
そのため、「今度こそ人気を出せる」と考えた私はAmazonで『悪行貴族のはずれ息子』を出版することを決めました。

ただ、Amazonでは『Kindle Unlimited』というKindleアプリなどで電子書籍を月額読み放題で読めるサービスがあり、この『Kindle Unlimited』での売上が大半を占めているため登録は必須でした。ちなみに、初回登録時は1ヶ月無料で読み放題です。

しかし、『Kindle Unlimited』に登録するには規約により出版する部分を『カクヨム』などで非公開にしなければならず、色々あって当時のアカウントを削除してしまったので、削除前の当時のフォロワー数を下記のようにスクショで残しておきました。

ちなみに、現在は新しくアカウントを作り、『カクヨム』で掲載を行っていて、下記のリンク先で最新話だけ連載しながら続けている形になります。

削除前はフォロワーが6,800に…!

・まさかのKindle電子書籍ジャンル別ランキング同時1位!?

そうして、出版することになり、表紙イラストを千道センリ様にお願いし、いざ出版…となるところだったんですが、そこでまさかの私は手術のため入院することになりました。タイミングが悪い…。

千道センリ様に描いて頂いた表紙イラストのメインヒロインであるユミィがとても綺麗に描いて頂き、完成に感動していたものの、いざ当日になるとやはり売れるかどうか不安になります。むしろ、入院中の唯一の心の支えでした。

しかし…初めて出版した8月はこれまでと同じく売れませんでした。
「また駄目だったか…」そう思い、9月、10月と売上を見て行っていた私に信じられないことが起こりました……少しずつ売上が上昇していったんです。

そうは言っても、あくまでも今までより少し売れている程度で、生活することなど到底できるレベルではありませんでした。

そこで私は2巻の発売を考え、急いで準備した年末……Amazonの電子書籍Kindleランキング「SF・ホラー・ファンタジー」1位になり、4巻を発売した頃には「読み物」ランキングも合わせて同時に1位を獲ってしまいました。

しかも、驚くことにあの有名な『ハリー・ポッター』を超えてしまったので本当に驚きです。
この時の高揚感は今も覚えていて、「もしかしたらすごい人気になるんじゃないか?」と気が気ではなかったくらいでした。

結果として、『Kindle Unlimited』の読み放題のページ数を換算したものも含めると、累計売上部数はなんと2.3万部以上と個人では考えられないほどの大作となりました。
これ、あくまでも売上部数なので、もし大手の出版社とかだったら発行部数はとんでもないことになるんじゃ…?

下記は実際に2巻を出版し、少し経ってランキング入りした時のものです。

「SF・ホラー・ファンタジー」ランキングでは1位と2位に!
あの『ハリー・ポッター』を挟んで「児童書>読み物」ランキング1位と3位に!

◇年収数百万円!しかし、本業界の不況に…

そこから、2024年は新刊を出す度に怒涛の勢いでAmazonランキングの上位に入り続け、たくさんレビューも頂けて本当に嬉しかったです。

しかし、忘れもしない2024年8月…世間でも色々と騒がれていたあの日、売上は一気に減少。小説一本で生活ができ始めていた私の生活はたった一年という短い時間で幕を閉じてしまいました。

これは私の想像ですが、去年8月から物価高騰などもあり、その時からエンタメコンテンツが不況になったように思います。実際、利益も今は数十分の一まで落ちましたが、『悪行貴族のはずれ息子』は変わらずランキング1~2位だったので、作品自体の問題というよりは本そのものが売れなくなったのだと思います。

これは私だけではなく、Xなどでも出版社や編集の方も同じように小説が売れなくなったと投稿していましたし、ニュースでも取り上げられていましたから間違いでしょう。

他にも理由はあるかもしれないですが、どうあれ、結論から言えば厳しくなっており、さらに生成AIの存在もあって今後はクリエイターとしてどうするべきか悩んでいるところです。

それでも、読者の方々に楽しんで頂いている以上、私は書き続けなければならないと思ってます。9月には『悪行貴族のはずれ息子』7巻の発売も控えてるので。

長くなりましたが、出版しなくても数万円くらいの収入にはなっているので副業や兼業で考えると悪くありませんし、これから作家を目指す人達に少しでも有益な情報になれたら嬉しいです。

最後に、私が出版した作品を下記に掲載いたします。
全作品Amazonで電子書籍として販売しており、月額読み放題の『Kindle Unlimited』に登録すると、初回登録1ヶ月無料、それ以降も月額980円で全巻読めますので、もし気になったら読んで頂けると幸いです。

また、実はコミカライズにも挑戦し始めていて、漫画家のばーぴ様に『悪行貴族のはずれ息子』の漫画版を4ページ描いて頂いてます。

こちらはAmazonインディーズマンガに掲載しているので、どなたでも無料で読むことが可能で、不定期ではありますが、今後も連載していく予定です。人気が増えていけば、ページ数を増やそうと考えています。

本当に素晴らしく作品を表現して頂いているので、ぜひ一度ご覧いただけると幸いです。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


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退職→フリーランス脚本家&シラリオライター→白波文庫を起業Amazonで自費出版した『悪行貴族のはずれ息子』はKindle電子書籍有料ランキングカテゴリー2部門1位、KindleUnlimitedページ数換算込み累計売上2.3万部以上10年以上かけ『ケルム王国物語』執筆中

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