🚀 待ち時間が「消滅」した日
「AIの回答を待っている間、手持ち無沙汰だなぁ……」
そう思ってTwitterを開いたり、スマホでゲームをしたりしていたのが、ほんの数日前までの僕でした。
しかし、Antigravityの「Agent Manager」を使い始めた瞬間、その悩みは過去のものとなりました。
待ち時間が短くなったのではありません。
待ち時間が消滅したのです。
💬 従来のAI:「チャット」という拘束時間
これまでのAIツール(ChatGPT、Claude、Cursor)は、基本的に「対話」でした。
質問を投げる
カーソルが点滅し、文字が生成されるのをじっと待つ(30秒〜1分)
答えを読んで、次の指示を出す
この「2. 待つ時間」が曲者です。
短いようで長く、他の作業を始めるには短すぎる。結果、画面をぼーっと眺めるだけの「死に時間」が生まれていました。
🎯 Agent Manager:「丸投げ」という解放
ところが、Antigravityは違います。
これは「チャット相手」ではなく、「優秀な部下」です。
使い方の変化
これまでは、AIが処理している流れをただじっと眺めているしかありませんでした。
いつ回答が返ってくるか、完了するかわからないので、他のことを始めることもできず、ただ待つだけ。
しかし、Agent Managerは違います。
新しいタブを開いて、思いついたことを次々と投げられる。
そして、新しい指示を書いている間に、前に投げたタスクの回答が返ってくる。
投げては返ってくる、投げては返ってくる。
このリズムが確立されると、待ち時間が完全にゼロになります。
タスクを投げた瞬間、僕のボールは手元から離れます。
裏側でエージェントが、ファイルの検索、読み込み、計画の作成、資料の作成、確認までを自律的に行ってくれるからです。
ステータス通知の安心感
特に便利なのが、ステータス通知です:
単なる「ログ」ではなく、「仕事の進捗報告」をリアルタイムで受けている感覚。「AIが裏で動いている」という不安感が完全に払拭され、「頼もしい相棒が目の前でバリバリ働いている」という安心感に変わりました。
🤹 極限への挑戦:4つのエージェントを同時に操る
今日は、このAgent Managerをどこまで使いこなせるか、限界まで試してみました。
結果として、「最大4つのタスク」を同時にAIに投げかけて運用する、という未知の領域に突入しました。
思考のリズム
エージェントAに指示を出す
エージェントBに指示を出す
Aの作業中に、Bの回答が返ってくる
あまりにもAgent Managerの使い心地が良く、「これ一本でいける」と確信してしまったため、実は今日、Cursorの課金を解約しました。
Antigravityに出会ってから、ChatGPT、Claude、そしてついにCursor。
僕が契約していた3つの主要AIサービスの全てを、このツールひとつが解約に追い込んでしまいました。
これからは二刀流あらず、Antigravity一刀流で生きていきます。
⚠️ 副作用:脳のオーバーヒート
しかし、この「待ち時間ゼロ」には思わぬ副作用がありました。
それは、「自分の脳が先にオーバーヒートする」という現象です。
3時間で限界が来た
始業から3時間ほどで、強烈な疲れに襲われました。
もともと僕は、仕事をするときに「もっと早く、もっと早く」という気持ちで自分を急き立てるように仕事をする癖がありました。
その癖のまま、この爆速ツールと並走してしまったのです。
その結果、仕事開始3時間で完全に身体が悲鳴を上げ、脳がオーバーヒートしてしまいました。
「このままでは僕の脳みそが焼き切れてしまうんじゃないか」という、恐怖すら感じるほどの体験でした。
思考と出力の逆転現象
「あれ、もう終わってる?」
自分が次に何を指示しようか考えている間に、AIはすでに前のタスクを完了し、次の指示を待っている。
これまでは「自分の思考スピード > 手を動かすスピード」だったのが、
「AIのアウトプットスピード > 自分の思考スピード」になってしまったのです。
まさに、「思考と出力の逆転現象」です。
息継ぎする暇もない
実際、今日はあまりのスピード感に没入してしまい、メールやチャットのチェックすら全くできない状況がずっと続いていました。
息継ぎをする暇もないほど、AIとのラリーが続いてしまうのです。
適応:メール処理すらもループに組み込む
しかし、だんだんそのリズムに慣れてくると、状況が変わりました。
一瞬空いた時間でメールをチェックし、返信すべきテキストをコピーして、「これの返信書いて」と新たなエージェントに投げる。
メール処理すらも、この高速回転のループの中に「タスクの一つ」として組み込めるようになってしまったのです。
🌪️ GTDの進化系「リアルタイム・メンタルフラッシュ」
ここでふと気づきました。
これは、あの有名なタスク管理術「GTD (Getting Things Done)」の進化形ではないかと。
従来のGTD:「記録してから実行」
従来のGTDは、「頭の中にあるものを全て書き出して空っぽにする(収集)」ことから始まります。
しかし、これまでは「書き出してから、作業に移る」という順序がありました。
Agent Manager版GTD:「即座に実行」
ところが、Agent Managerを使うと、これが同時進行になります。
「記録」ではなく「実行」までもがリアルタイムにオフロードされる。
常に脳内を空っぽ(Clear)な状態に保ちながら、手元のメインタスクにフルコミットできる。
これが、脳が焼き切れるほどのスピードと、その先に見えた新しいワークフローの正体でした。
📈 圧倒的な生産性の差
今の感覚を言葉にするなら、こうです。
「3ヶ月前の僕が全力でAIを使って仕事をしたとしても、今の自分だったら、その『3ヶ月前の本気の僕』3人に勝てる自信がある」
もし相手が「平常運転のいつものやる気のない僕」だとしたら、体感で8人分くらいには勝てる気がします。
たぶん、今の僕は仕事をしながら副業みたいなことをやっていても、生産性の面では(本来の業務がおろそかになっているとは)全くバレないレベルまで来ていると思います。
AIを使っていなかった頃との比較ではありません。
「AIを使っていた3ヶ月前の自分」と比べても、さらに次元が違うのです。
それほどのパワーを手にしてしまった。だからこそ……。
🐢 悟り:もう、僕は急がなくていいんだ
AIがこれだけ速いのだから、人間である僕が自ら急ぐ必要なんてなかったのです。
むしろ、「のんびり丁寧に、おっとりした感覚で指示を出す」くらいがちょうどいい。
そのことに気づいた瞬間、肩の荷が降りたような気がしました。
「仕事を早く、早くやらなければいけない」
長年縛られてきたその呪縛から、僕は解放されたのかもしれません。
もう二度と思わなくていいんです。「もっと急がなきゃ」なんて。
🎯 副次的効果:内職への罪悪感が消えた
これまで、仕事中にふと「記事のネタ」や「個人の開発タスク」が浮かんだ時、それをメモしたり作業したりすることに、少なからず「罪悪感」がありました。
いわゆる「内職」をしている感覚があったからです。
しかし、Agent Managerを使い始めてから、その罪悪感がきれいに消えました。
なぜなら、「思いついたタスクを投げて、即座に本来の仕事に戻れる」からです。
例えば、仕事の途中で「あ、なんか最近新しいボイスレコーダー出たっぽいな」とふと思ったとします。
これまでなら、集中力を乱す「ノイズ」でした。
でも今は違います。
「最新のボイスレコーダーを調査して」と新しいタブに投げて、また仕事に戻る。
そのリサーチが終わると🔵青い丸がついて完了報告してくれるので、好きなタイミングで読みに行けばいい。
「あ、これ記事にしたい」と思ったら、一言投げるだけ。
その瞬間、脳内のタスクは完全にAIにオフロード(Mental Flush)され、私は0.1秒でメインの業務に復帰できます。
「よそ見」をしている時間は、実質ゼロです。
「頭の中に浮かんだノイズを、コストゼロで成果物に変える」。
この環境が整ったことで、私は仕事にも、個人の創作にも、かつてないほどクリアな頭で向き合えるようになりました。
罪悪感どころか、むしろ脳のメモリを常にクリーンに保てる、最強の精神衛生ツールを手に入れた気分です。
常に空っぽの頭で、目の前のタスクに全集中
僕の頭は、仕事している最中、常に空っぽの状態です。
目の前にあるタスクにだけ全集中できる状況になりました。
頭をよぎるふとした思いつきは、すべてエージェントに投げてしまえば、その処理をしてくれる。
本当に頭の中に留めておく「後でやろう」みたいなやつとか、「メモに残そう」みたいなのがゼロになっているんです。
🚀 これからの旅路
ただ、僕の「第二の脳」は、まだまだ未完成です。
だからこそ、もっと徹底的に作り上げて、本当の意味での**「超人」**になろうと思います。
Antigravityという最強の相棒を得た今、その未来はもう目の前に見えています。