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「なんで、こんなに面白いの?」テレビを見ても笑えなくなっていた私が、この本で明石家さんまの「笑いの哲学」に救われた話

「最近、笑ってないな...」

仕事のストレス、人間関係の疲れ、コロナ禍での閉塞感。テレビをつけても心から笑えない日々が続いていました。お笑い番組を見ても「面白いと思わなきゃ」という義務感だけが残る。「昔はもっと素直に笑えたのに、自分は笑うことを忘れてしまったのかも」と不安になっていました。

そんな時、本屋で目に留まったのが「人間・明石家さんま」というタイトル。「70歳にして今なお第一線」「驚異的なエネルギー」「お笑いモンスター」—帯の言葉に惹かれて手に取りました。35年間、公私ともにさんまさんと過ごしたプロデューサーが書いた本。「なぜこの人は、こんなに面白いのか?」という疑問の答えがここにあると確信して、即購入。そんな私が、この本を読んで「笑いの本質」を知り、人生が少し明るくなった体験をシェアします。

なぜ笑えなくなってしまうのか

原因1:「面白くなければ」というプレッシャー

SNSでバズる投稿、インスタ映えする写真、「いいね」の数—現代は「面白さ」や「楽しさ」を可視化して競う時代です。「笑わなきゃ損」「楽しまなきゃもったいない」というプレッシャーが、逆に自然な笑いを奪っていました。お笑い番組を見ても「これって本当に面白いの?」と冷めた目で分析してしまい、純粋に楽しめなくなっていました。

原因2:ネガティブな情報に囲まれた日常

ニュースを見れば事件や事故、SNSを開けば誰かの愚痴や炎上、職場では陰口や不満—日常生活はネガティブな情報で溢れています。人の悪口を聞くのが当たり前、文句を言うのが普通という環境に慣れてしまい、ポジティブな笑いを受け入れる心の余裕がなくなっていました。

原因3:「自分も面白くなきゃ」という焦り

会社の飲み会で面白い話を求められる、友人との会話で笑いを取らなきゃいけない—「自分も面白くあるべき」というプレッシャーが、笑うことそのものを苦痛にしていました。「面白い人」と「面白くない自分」を比較して、劣等感を抱く悪循環。笑いが義務になり、楽しみではなくなっていました。

多くの人が陥りがちな間違った対処法

対処法1:「笑える動画を探す」という精神論

「笑えないなら、もっと面白いコンテンツを探せばいい」とYouTubeでお笑い動画を漁りました。確かに瞬間的には笑えますが、動画が終わった後の虚無感が残る。「消費するだけの笑い」では、心は満たされませんでした。量より質、そして「なぜ笑えるのか」という本質を理解していなかったんです。

対処法2:「お笑いライブに行けば笑える」という妥協

「生で見れば笑えるはず」と思い、5,000円のチケットで劇場へ。確かに会場の雰囲気で笑いましたが、帰り道には元の憂鬱な気分に戻る。「その場だけの笑い」では根本的な解決にならず、結局また笑えない日常に戻ってしまいました。

対処法3:「自分は笑いのセンスがない」という諦め

「笑えないのは自分のセンスのせいだ」と自己否定していました。「面白いものが分からない自分はダメだ」という思い込みが、ますます笑いから遠ざけていました。でも実際には、センスの問題ではなく、「笑いの本質」を理解していなかっただけでした。

放置するとどうなるか

このまま笑えない日々が続けば、心はどんどん乾いていきます。ストレスは溜まり、人間関係は冷え込み、人生の楽しみが失われていく—笑いを失うことは、生きる喜びを失うことに直結します。

考え方を変えるきっかけ

「笑いを消費する」のではなく、「笑いを理解する」という視点に切り替えました。なぜあの人は笑わせられるのか、なぜ笑いは人を幸せにするのか—その答えを知りたくなりました。

私が試した3つの方法

ステップ1:お笑い芸人の自伝を読む(各1,500円・3冊)

まず松本人志、ダウンタウン、志村けんの自伝を読みました。笑いの技術論や、過去の苦労話は参考になりましたが、「なぜこの人たちは70歳になっても面白いのか」という根本的な答えは得られませんでした。技術だけでは説明できない「何か」があるはずだと感じました。

ステップ2:お笑い理論の本を読む(1,800円・1冊)

「笑いの構造」「ボケとツッコミの理論」などを解説した学術的な本を購入。確かに理屈は分かりましたが、頭で理解しても心が動かない。「笑いは理論じゃなく、人間そのものなんだ」と気づきました。

ステップ3:「人間・明石家さんま」に出会う(946円・即決)

本屋で「人間・明石家さんま」を手に取った瞬間、これだと直感しました。技術論でもなく、自伝でもなく、35年間そばで見てきたプロデューサーが書いた「人間観察記」。しかも新潮新書で946円という手頃さ。帯の「なぜ、いつも上機嫌なのか?」という問いに、私が求めていた答えがあると確信して購入しました。

想像を超える発見と「笑いの哲学」

きっかけは帯の一文

「おもろないものは、いらん!」という、さんまさんの言葉が帯に書かれていました。シンプルだけど、圧倒的なエネルギーを感じるこの一文。「この人は本気で、命をかけて笑いを追求しているんだ」と感じました。

初日:「生きてるだけで丸儲け」の重み

本を開いて最初に衝撃を受けたのが、さんまさんの座右の銘「生きてるだけで丸儲け」のエピソード。幼少期に交通事故で生死の境をさまよった経験から生まれた言葉だと知り、涙が出ました。「後悔しない」「過去を引きずらない」という徹底したポジティブ思考は、単なる楽観主義ではなく、死を経験したからこその人生哲学だと理解しました。

1週間目:「悪口を言わない」という覚悟

本の中で繰り返し語られるのが、さんまさんが「人の悪口を絶対に言わない」というルール。35年間、著者はさんまさんから誰かの悪口を一度も聞いたことがないと証言しています。これは単なる「良い人」ではなく、プロとしての覚悟。ネガティブな感情を笑いに変えることで昇華させ、周囲に不快な思いをさせない—そのストイックさに圧倒されました。「自分も人の悪口を言わない1週間を過ごそう」と決意し、実践してみると、不思議と心が軽くなりました。

2週間目:「相手の良さを引き出す」技術

本を読み進めると、さんまさんの凄さは「自分が面白い」ことではなく、「相手を面白くする」能力だと気づきました。最小限のやりとりで相手の本質を見抜き、その人の良さを引き出す洞察力。大物ゲストから若手芸人、一般人まで、誰とでも楽しそうに会話を展開する姿は、単なる「トーク力」ではなく、「人間への深い関心と愛情」から生まれていると理解しました。「自分も相手の良さに注目してみよう」と意識すると、職場の同僚や友人の魅力が見えてきて、会話が楽しくなりました。

1ヶ月目:「常に全力」という生き方

読み終えて最も衝撃を受けたのが、さんまさんが70歳にして今なお「常にトップギア」で生きている事実です。テレビの収録中はもちろん、CM中や移動中でも周囲を楽しませるために常にしゃべり続ける。疲れても休みたいと思っても、目の前にいる人を笑わせようとするサービス精神。「普通の人なら燃え尽きてしまう」と著者が語るほどのエネルギー。でもそれは義務感ではなく、「笑いが好き」という純粋な情熱から生まれていると知り、涙が止まりませんでした。「自分も、好きなことに全力で向き合おう」と決意しました。

その瞬間、「これだ!」と確信しました。

私が読んだのは人間・明石家さんま(新潮新書)です。35年間、公私ともにさんまさんと過ごしたプロデューサーが語る、「お笑いモンスター」の人間像。946円で、人生を変える気づきが得られます。

それ以降:笑いが戻ってきた日常

本を読み終えて1ヶ月。不思議なことに、また笑えるようになりました。テレビを見ても、さんまさんの番組では「なぜ今の発言が面白いのか」が分かるようになり、深く笑えるように。職場でも、イライラした時に「さんまさんならどう笑いに変えるか」と考えると、気持ちが楽になります。「笑いの本質」を理解したことで、笑いを消費するのではなく、笑いを生み出せるようになった気がします。

実際に読んで良かった7つのポイント

1. 「生きてるだけで丸儲け」の哲学—ポジティブ思考の原点

さんまさんの座右の銘「生きてるだけで丸儲け」は、幼少期の交通事故で生死の境をさまよった経験から生まれました。この言葉の重みを知ることで、「後悔しない」「過去を引きずらない」という徹底したポジティブ思考の理由が理解できます。単なる楽観主義ではなく、死を経験したからこその人生哲学—それが、70歳にして今なお第一線で活躍し続けるエネルギーの源泉だと気づかされます。

2. 「悪口を言わない」という覚悟—プロとしての倫理観

35年間、著者はさんまさんから誰かの悪口を一度も聞いたことがないと証言しています。これは単なる「良い人」ではなく、プロとしての高い倫理観。ネガティブな感情を笑いに変えることで昇華させ、周囲に不快な思いをさせない—そのストイックさは、私たちの日常生活にも応用できる人生の指針です。本を読んだ後、自分も人の悪口を言わないように意識すると、驚くほど心が軽くなりました。

3. 「相手の良さを引き出す」技術—人間への深い関心

さんまさんの凄さは、「自分が面白い」ことではなく、「相手を面白くする」能力。最小限のやりとりで相手の本質を見抜き、その人の良さを引き出す洞察力は、「話し上手」ではなく「聞き上手」であることの証明です。この技術は、ビジネスでもプライベートでも応用可能。相手の言葉に共感を示し、相づちを打つことで、相手が気持ちよく話せる環境を作る—コミュニケーションの本質を学べます。

4. 「常に全力」という生き方—サービス精神の極致

テレビの収録中はもちろん、CM中や移動中でも周囲を楽しませるために常にしゃべり続けるさんまさん。疲れても休みたいと思っても、目の前にいる人を笑わせようとするサービス精神は、「普通の人なら燃え尽きてしまう」と著者が語るほど。でもそれは義務感ではなく、「笑いが好き」という純粋な情熱から生まれています。好きなことに全力で向き合う生き方のお手本です。

5. 「失敗を笑いに変える」力—レジリエンスの秘訣

普通の人は失敗を恥ずかしいと感じたり、落ち込んだりしますが、さんまさんは自身の失敗談や恥ずかしい過去さえも、トークの「おいしい」ネタとして積極的に披露します。失敗を隠すのではなく、笑いに変えることで昇華させる—この能力は、現代社会で最も必要な「レジリエンス(回復力)」の究極の形です。本を読んだ後、自分の失敗も笑い話にできるようになりました。

6. 豊富なエピソード—35年間の「生きた記録」

著者が35年間、公私ともに見てきたさんまさんのエピソードは、どれも具体的で臨場感があります。番組収録の裏側、プライベートでの意外な一面、共演者への気配り—教科書的な理論ではなく、「生きた人間観察記」として読めます。新潮新書で200ページ弱という読みやすいボリュームも魅力。通勤時間の2〜3日で読み終えられます。

7. 946円で人生が変わる—コスパ最強の自己啓発書

新潮新書で税込946円という価格で、これだけの気づきと感動が得られるのは驚異的です。高額な自己啓発セミナー(数万円)や、難解なビジネス書(2,000円以上)より、よっぽど実践的で心に響く内容。「笑いの哲学」を通じて、人生をポジティブに生きるヒントが詰まっています。読み終えた後、友人3人に同じ本をプレゼントしました。

正直に言うと、気になった点も

デメリット1:「さんまファン以外には響かない」可能性

この本は、明石家さんまさんに興味がない人には刺さりにくいかもしれません。特に若い世代で「さんまさんを知らない」「テレビを見ない」という人には、エピソードの面白さが伝わりにくい可能性があります。ただし、笑いの本質や人生哲学という普遍的なテーマなので、読めば必ず何か得るものはあるはずです。

デメリット2:具体的な「笑いの技術」は学べない

この本は、さんまさんの「人間性」にフォーカスした内容で、「トーク術」や「ボケ方」といった具体的な笑いの技術は解説されていません。「自分も面白くなりたい」という実践的なノウハウを求める人には物足りないかもしれません。ただし、技術より大切な「姿勢」や「哲学」を学べます。

デメリット3:著者の主観が強い

35年間そばで見てきた著者だからこその「愛情」が文章に溢れており、客観的な分析というより「主観的な人間観察記」に近いです。批判的な視点はほとんどなく、ひたすら賞賛する内容なので、「盲目的なファンの手記」と感じる人もいるかもしれません。ただし、その「愛情」こそが、本の魅力でもあります。

こんな人には向いていない

明石家さんまさんに全く興味がない人、笑いや芸能界に関心がない人、具体的な笑いの技術を学びたい人、客観的な分析を求める人

こんな人におすすめしたい

最近笑えなくなったと感じている人、人生にポジティブさが欲しい人、コミュニケーション力を高めたい人、「好きなことに全力」という生き方に憧れる人

全部、1ヶ月前の私だ。

この本が変えてくれたもの

「人間・明石家さんま」を読んでから、笑いが戻ってきました。以前は「面白いと思わなきゃ」というプレッシャーで笑えなかったのが、今では「笑いの本質」を理解したことで、純粋に楽しめるように。何より、さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」「悪口を言わない」「常に全力」という生き方に触れて、自分の人生観が変わりました。

「笑いを消費する」のではなく、「笑いを理解し、生み出す」という視点に変えたことが、私の日常を劇的に明るくしました。人の悪口を言わなくなり、失敗を笑いに変えられるようになり、相手の良さに注目するようになった—それだけで、人間関係が改善し、ストレスが減り、毎日が少し楽しくなりました。

もしあなたも「最近笑ってないな」「人生がつまらない」と感じているなら、この本を読んでみてください。946円で、「笑いの哲学」という一生使える財産が手に入ります。さんまさんの生き方は、技術ではなく「姿勢」。それを学ぶことで、あなたも少しずつ、人生を明るくできるはずです。

読んでみた感想や、おすすめの自己啓発書があれば、コメント欄でぜひ教えてくださいね。次回は「笑いから学ぶ、ストレスフリーな人間関係の作り方」を予定しています。お楽しみに!


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Web系エンジニア。UI/UXと売れる導線設計が得意です。失敗から学んだリアルな知見を発信中。漢方で心身を整え、アパレル・コスメ・カメラで美と表現を追求しています。

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