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昨今の AI の進化を見ていると、自分が会社員のソフトウェアエンジニアとして仕事をできるのは、あと何年間だろうかと思う。

まだ 5 年はだいじょぶかもしれないけど、10年はもうもたないかもしれない。正直 15 年はかなり厳しい気がする。

いや、5年後ももはやわからない。
ここ 1,2 年の間に就職すれば、その会社で 5 年以上はまだ働けるかもしれない。
しかし 5 年後にソフトウェアエンジニアとして自分が就職できる働き口はほとんどない可能性は十分にある。

正直今までのぼくの考えとしては、ソフトウェアエンジニアという職種は、AI が進化していっていろんな職業がなくなっていっても、その AI を作るのはソフトウェアエンジニアなのだから、他職種よりかは相対的に安泰だと思っていた。

でもここ半年くらいは、自分のキャリアの最後までソフトウェアエンジニアとして生きることはないだろうと思い始めている。
今まではそんなこと一切思わず、できれば 70 歳とかになってもコードを書いていたい、なんて思っていたりもしたから、ぼくの中ではとても大きな変化だ。

多くの人が言うように、シンギュラリティはそう遠くない未来に確実に来るだろうと思う。
AI 自身がより賢い AI を自律的に開発することができ、人の手を離れて圧倒的なスピードでの進化を始める。
それは、ぼくが 60 歳くらいになるまでには確実に訪れるだろう。
もっと全然早いかもしれないし、そもそも 60 歳まで生きていられるかも全くわからないけど。

ぼくはソフトウェア作りが好きだと思っていたし、今でも思ってはいるけど、その理由として「他の人より多少は上手にできるから」ということと、「自分の食い扶持を稼ぐ行為としてはそこそこ適しているから(世の中の需要が多い、つまり働き口が多い)」ということが少なからずある。

必要とされるソフトウェアエンジニアの数がどんどん減っていき、その競争がとても激しいものになっていって、能力と熱意が高いごくわずかの人しか生き残れなくなるのであれば、自分は生き残れる自信はない。
まして AI が素晴らしいソフトウェアをほぼ自動で作れるようになり、人はエンジニアリングには関与しない、というような状態になったとしたら、自分はソフトウェア作りやサービス作りに興味を保てている気がしない。

というか、ここ半年くらい自問した結果、そこまでの熱意は自分にはない、ということに気づいてしまった。
「コードを書く」ということがなくなっていくことが悲しい。

それらを踏まえた上での今後の身の振り方は、本当にとても難しいし悩ましい。

そんな未来のことを思いつつも、ここ 1,2 年はまだそこまでの変化はないだろうという思いの中で、まだ自分なりの開発を続けている。
けれど、他の道もうっすらと考え始めざるを得ないような気持ちにもなっている今日この頃である。

調子のいいときは、面白い時代に生きていられるのはラッキーかもしれない、と思えたりもするけれど、やっぱりコードを書く仕事がなくなっていくのであろうことは、とても悲しくさびしい。

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個人開発好きのソフトウェアエンジニア。賃貸検索の Comfyhttps://comfy.maison などを運営してます。毎日 note 投稿してます。Rust、React、Python、地理空間情報、競プロ(AtCoder 青)が好き。二児の父。

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