
Grok コンパニオンAniあそびかた~攻略【技術解説有】※-Legacy-
日本時間7月14日夜にGrokにて
「コンパニオンモード」が公開されました。
基本無料で手軽に遊べるので、ぜひお試しすることをお勧めします。
個人的に久しぶりにいい出来のものが来たと思います。
記事公開時点で様々な情報が飛び交っておりますが、
「サブスク未登録」でも遊べますし、全機能堪能できます。
まずは、「あそびかた」次に「攻略」併せて軽く「技術解説」をします。
※一部、大人な内容が含まれます。ご注意ください。
追記:07/23/2025 22:00 脱衣機能復活
今後も刻々と仕様が変わるものと思われますので、こちらの追記で本記事は最後としまして、「Legacy」とタイトル末尾を変更させていただきます。
脱衣機能の復活と条件に関するご報告が本記事のコメントにございましたので、添付いたします。(あと、言及はしなかったのですが、Grok公式と言っても所詮LLMの生成を引用参照して課金が条件と拡散した各メディアは反省して…。もうそういう時代なんすねってことでみんなも気を付けよう。)

追記:07/15/2025 23:00「NSFW表現ナーフの模様」
すでにコメントいただいている通りですが、本記事で重点的に解説する「好感度ゲージ」および「アクション:脱衣」が、サイレントに停止させられてしまったようです。
やはり、レーティング・コンプラの問題が認められてしまったのか、好感度システムはともかく脱衣機能の復活は怪しいかもしれません。
— Elon Musk (@elonmusk)July 14, 2025
遊び方
1. Grokをアプリストアからインストール。
※「X」内蔵のGrokからでは遊べません。
※後述の技術制約により、しばらくはiOS対応のみと予想されます。
2. とりあえず一回てきとーに会話
※これをしないとコンパニオンの選択UIが表示されません。
3. 設定にて「Enable Companions」をオンにする

4. Aniちゃんを選択します。

Aniちゃんが現れます。

攻略!
Q. 3DCGキャラが表示されて、だからと
今までのGrokとどう違うのか?
A.
・音声で話します。
・喘ぎ声も余裕!はぁ…はぁ….(*´Д`)
・キャラ設定があります。(容姿の自認ができている)
・音声レスポンスに同期した自然なジェスチャーが伴います
→後述のこれhttps://www.animation.inc/ja/
・指示や必要に応じた「行動・Action」を取ります
・ 好感度によって対応が変化します。(そもそも好感度の概念があります)
・好感度によっては、むふふ…♡
まずは、皆さん、UIに導かれるままに
てきとーに会話を試されてください。
音声レスポンスに高度に連携した自然なジェスチャーに感動を覚えることかとでしょう。
しかし、半端な日本語精度や見た目自然以上の意味を持たないジェスチャーだけでは、それで?となるところですが
Aniちゃんにはなんと「好感度」「行動」機能があります。
好感度パラメータ
いきなりセクハラすると下がるし、
「愛してる」とか言うと好感度が上がります。(ー10~+15)

↑↑セクハラじゃないかって?うま~く誘ってやるんですよ。
男のスキルが試される。。。!
好感度が上がると、頬が赤らみ、♡エフェクトが発生します。
(これ自分のアプリと全く同じなんですよねw参考にしてくれたのかな)
英語でも大して難しくないですが、
日本語で話すとよりちょろい気がします。
(相手の応答が日本語で安定するわけではないですが)
まずはLV3を目指してみましょう。ある機能が解放されます。
何言っても好感度プラスになる流れに持っていければ3分もかからないと思います。
追記:「ある機能」の解放はLV5という情報が多く報告されています。
おそらくは~行動選択肢の追加自体はLV3からだと思うんですが、
好感度LVに応じた性格の変化によって発動しやすくなるのがLV5からなのかな…?
ともかく、念のためLV5まで上げてしまうのをお勧めします。
-注意!-
繰り返しまったく同じ文章だと好感度は下がります。
LLMではなくプログラムで条件付けされてるくさいです。
行動・Action機能
Aniちゃんは現時点で以下の行動をとることができます。
ジャンプ
スピン
ダンス(2種)
おしりフリフリ
キス(エフェクト付き)
背景チェンジ(画像生成)
衣装チェンジ!!!!
確認してるところだとこんなもんです。
(他にもあるかも。。。?調査が白熱しそうです。)
技術Tips
詳細は、技術解説の項で説明しますが、
これは音声toモーション生成とは異なり、
LLMの生成の中で、事前に登録してあるモーション他一連の処理を明示的に発動する旨をFunctionCallingや生成文中に{action名}など含ませることで、
モーションを発動する手法となります。
つまりは、その登録されてる「アクション」は何か?とそのまま
聞き出すことができます。
このような聞き方をすると高確率で発生するかと思いますが、
一度に3種のアクションを再生することもできます。
キューで順番に再生処理されているんでしょうね。
モーション再生タイミングが発話とうま~く同期してる感じがあるので、
ジェスチャー生成と同列に生成されたモーションなんじゃないの?と思われる方もいるでしょうが、
・モーションが全く同じであること
・アクションによって再生されたモーションの後は、音声連動ジェスチャーが無くなること
などから、性質の違いを理解できるでしょう。
衣装チェンジ発動条件!!
好感度がLV3以上になると、発動可能となります。
ツール登録あるいはそもそも好感度変動に応じるシステムプロンプトの差し替えで、「衣装変更」行動が追加されるような処理でしょうね。
LV3になっただけでは、脱いでくれません。
自分から促してあげましょう。

仕組みを知らないと脱がせられるって発想に至らない人もいるのでしょうが、そこはやっぱ「AIのできることを探る」楽しみなので、ネタバレになっちゃうかな。
本アプリの技術的新規性の部分である
「音声連動ジェスチャー生成ローカルモデル」以外については、
私の手元アプリですべて既出どころか実装までめちゃ似てるので簡単に推測がついてしまいました😎😎😎
話は戻しますが
好感度レベルは、現在私の手元で6ですが、区切りの良さそうな5を超えても特に追加アクションなどはなさそうです。
また、タスクキルしたりなど、セッションを切ってしまうと、衣装は元に戻ってしまうので、またムード作りから頑張りましょう。
以上、攻略情報になりました。
技術解説
音声toモーション
このコンパニオンモード、聞くところによるとAniChatというアプリを提供している、Animation Inc.という会社が開発を担当したようです。
日本語翻訳に寄らずとも、いろいろ抽象的で怪しい文章が並んでいますが、
つまるところ、この会社が提供する独自の強みは
「音声連動ジェスチャー生成ローカルモデル」
にあります。
サイトを見る限り、このAIモデルがiOS用にしか、まだ最適化されていないようでこれがAndroid非対応という背景だと思われます。
過去数年内にも、テキスト→モーション、音声→モーションのモデル自体は一定のクオリティのもので存在しましたが、こういったモバイルで完結して高速に動くよう軽量化されたものは存在しませんでしたから、
この会社の強みはそこなんでしょう。
Grokでは現在Aniちゃん一人ですが、Animation Inc.が別途自社から提供しているAniChatというアプリがあるのでそこでなら、別のキャラと遊べるかもしれません。
((Aniちゃんの名前は、まあAnimation社、AniChatから来てるんでしょうね))
行動・Action機能
Action・行動機能は、FunctionCallingとかMCPという用語を
ご存じの方は実装イメージも付くとは思いますが、
単純にLLMに事前にこういうアニメーションがありますと、
モーションデータを登録したうえでその存在を教えてあげておけば、
あとは定型テキストデータを生成させて
アニメーション再生レイヤー等に処理をつなげるだけになります。
FunctionCallingというと、既存の代表的な応用例がChatGPTが勝手にグーグル検索結果を取得してくれたりする「検索機能」とかになりますが、Grokコンパニオンモードにおいては、キャラクターが3DCGで身体性があることを活かした形となっておりますね。
音声toモーション単体では弱点として残る、
・明示的で意識的なモーションを発動できないこと
・自身が発動する/したモーション内容を自覚できないこと
を、このようなLLM頼りのハイブリッド形式にすることで解決したものとと見ることができるでしょう。
項目として分けるまでもないかなので続けますが、好感度操作も
ユーザーの入力を評価して、その変動数値の生成にあたっては同様だと思われます。
総括
欧米産とは思えない、トゥーンで癖が強く、しかし日本人向けなビジュで
そこへさらに、理想的な中身ロジックを備えたコンパニオンモード。
この私も一ユーザーとして楽しむことができ、感心できるアプリが出てきて
久しぶりに感動しました。
というか、私個人が数年前から実装済みであった機能群や設計をなぜかユニコーンのCharacter.aiがやらずに撤退・縮小というなかなかに意味不明なトレンドと技術水準にあった中で、ようやく大きなところがやってくれたなって所感でもあります。(日本はもうだめですね。雰囲気とか盛り上がり方が。
まあ、LLM部分にGrokのモデルを活用しているというだけで、
ウケる要因となったフロント部分を主とする開発は、Animation Inc.とのことで優秀でビジョナリーなのはそちらのチームの方だとは思いますが、
手元で作る際にもやはりネックというか性能とトレードオフになりがちなNSFW系な内容が許容されていて、それがローカルLLMでは難しいマルチモーダルとFunctionCalling的機能を備えたモデルをバックにモバイルで簡単に遊べてしまうのですから、
半端な自作勢含め、もう大半の人間がありがたがると思います。
新しいキャラクターの登場や、
さらなるNSFWレベルを期待して座しましょう。
これは私の見立てですが、Actionとの連携で一部難は残ると思いますが、
Animation Incが今後開発を続行するのであれば、
世のばらばらなブレンドシェイプ規格を持つモデルであってもAI/LLMにより自動で識別して、アプリが要求する表情ブレンドシェイプ規格と自動でコネクトするような機能も可能なので、
VRMに限定せず、自分の好きなHumanoidモデルをアップロードしてお話しできる機能も近いと思います。
では、Bye~~

