4月から、我が校では高らかに宣言しました。
「毎週水曜日は定時退勤日!」
しかも、17時30分には校舎に鍵をかけます! とまで言い切ったのです。
……が、どうでしょう。
ここまで半年間以上、一度も達成ならず。泣けてきます。
職員室には「本日、定時退勤日!」と黒板をどーんと掲示。
呼びかけもバッチリ。
でも先生方は、その文字が透明に見えているかのように、ひたすらパソコンに向かい続けます。
呼びかけるこちらの心が折れそうになることもしばしばです。
「仕事が多すぎて、どうしようもないんだよ!」
なるほど、その通り。学校の仕事は、まるで湧き出る温泉。止まる気配がありません。
とはいえ、つい心の声が漏れます。
「いやいや、もうちょっと効率的にできるんじゃ…?」
「もしかして、まだタイピング人差し指一本?」
人の仕事に口を出すのはよくないと分かりつつ、突っ込みたくなるのも人情です。
教育って、やればやるほど奥が深く、ゴールが見えません。
「ここまででいいや」と線を引ける一方で、
「まだまだ足りない!」と夜遅くまでがんばることもできる。
つまり教育はエンドレスゲーム。
時間をかければかけるほど、もっと上を目指したくなる不思議な世界です。
とはいえ、先生方の体調あっての教育。
ワークライフバランスを考えなければ、子どもたちにも良い影響は与えられません。
水曜日の定時退勤日が、いつか「幻」ではなく「習慣」になるように――。
今週も私は黒板に大きく掲示します。
「本日、定時退勤日!」
果たして、鍵はかかるのか?
次回へ続く――。
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