楽天市場のサイトデザインは「わかりにくい」
では、楽天市場で同様のことをした場合、同じように“祭り”が起きるだろうか。答えは「NO」だ。インフルエンサーが「楽天スーパーセールでこのコスメが安い!」と伝えても、
「単にポイントで還元させるだけなのでは?」といったイメージが若者間で蔓延してしまっているようなのだ。また、シンプルなものを好むZ世代からは楽天市場のサイトデザインが「わかりにくい」という声もよく聞く。Qoo10のメガ割は、ユーザーだけでなく出品者にとっても大きなメリットがある。まず、 メガ割期間に参加することで、アカウントごとに数百万円の売上を達成できる点だ。特に売れ筋価格帯である1000〜3000円程度の商品を多く販売すれば、売上を大幅に伸ばすことができる。さらに嬉しいサポートもある。たとえば20%OFFの商品を出品した場合、Qoo10が10%を担保し、さらにQoo10側の社員がメガ割の作業を代行してくれるのだ。なおかつ、手数料は商品が売れた時だけにしかかからない。
どちらに出品すべきかは明白…
一方、楽天市場への出店は、一番低価格な出店プランである「がんばれ!プラン」でも年間30万円の固定費がかかる。
商品が売れる売れないにかかわらず30万円がかかる楽天市場に対して、商品が売れなければ1円もかからないQoo10。どちらに出品すべきかは明白だろう。「同様の施策を楽天も行えばよいのでは?」と思う方も少なくないはず。だが、楽天が真似することは難しい。というのも、プロモーション、広告枠の利用には高額な広告費用が必要となるからだ。たとえばトップページのメイン下部への商品露出の場合、40万円以上の広告費が必要とも言われている。