楽天の将来が危うい理由
Qoo10の台頭で、楽天の将来が危ぶまれているという指摘がある。「Appliv TOPICS」の調査によると、Amazonが比較的幅広いユーザー層から利用されている一方、楽天やYahoo!ショッピングは30~50代がボリュームゾーンになっていることがわかる(※3)。ちなみにQoo10は、10~30代の利用者層がやはり圧倒的に多い。つまり、
楽天は今現在30〜50代に利用されていても、10〜20年後はその地位がかなり危うくなっている……と予想できる。“お祭り状態”が自然発生する土壌が
ここからは、Qoo10が急拡大した要因を探っていきたい。Qoo10では、若いユーザーの購買動機を促しやすい韓国コスメがいち早く販売されている。これが楽天を含めた他のECモールとの差別化につながっている。また、楽天に比べてTikTokやTwitterなどのSNSでの集客施策に力を入れており、メガ割期間の直前には、一般ユーザーからインフルエンサーにいたるまで多くの人々が、「メガ割オススメ品」「メガ割で絶対購入するべきもの」などのタイトルやハッシュタグを付けた投稿をしている。
いわばSNS上は“お祭り状態”といっていいほどの盛り上がりを見せ、これがそのままプロモーションに繋がっているのだ。この口コミ文化は、インフルエンサーやブロガーの囲い込みをせずにできた自然発生的なものである。ユーザーにとっての信頼性が高く、Z世代のユーザーはSNS上の口コミを参考に商品を購入しているのだ。