小型車「トール」など生産工場公開で再スタート、ダイハツ工業・副社長が新たにした決意
ダイハツ工業は17日、「トール」などの小型車を生産する京都工場(京都府大山崎町)を報道陣に公開した。2023年12月に認証試験不正で国内全工場の稼働を停止して以降、国内の組み立て工場を対外的に公開するのは初めて。25年1月に再発防止策の進捗(しんちょく)状況について国土交通省に最終報告書を提出したことも踏まえ、星加宏昌副社長は「再スタートしたところを加速するフェーズに入った。競争力を強め、良い商品をお客さまへ届けることに全力で取り組む」と決意を新たにした。
公開したのはボディーの溶接工程と、組み立て・検査工程、塗装工程。車種や生産量の変動に柔軟に対応できるよう汎用ライン化の推進で専用設備を減らし、AI(人工知能)活用による効率化も進めている。
日刊工業新聞社 2025年4月18日