前3月期は売上高27%増のディスコ、米関税政策の影響は?
ディスコが17日発表した2025年3月期連結決算は、売上高が前期比27・9%増の3933億円、営業利益が同37・3%増の1668億円で5期連続で増収・営業増益となった。パソコン・スマートフォン向けの装置需要は低調が続くが、生成AI(人工知能)など好調な分野が業績をけん引。為替の影響も収益性を押し上げた。
25年4―6月期連結業績予想は売上高が前年同期比9・4%減の750億円、営業利益は同28・7%減の238億円を見込む。米政府の関税政策について「米国向け売上高は10%前後」と足元の影響は少ないとするが「最終需要がどうなるか、半導体メーカーの投資意欲にどう影響するかが重要」と動向を注視。同社は通期の見通しを開示していない。
日刊工業新聞 2025年4月18日