船舶事業撤退を決めたJR九州、高速船「クイーンビートル」韓国企業に売却
JR九州は17日、船舶事業で運航していた高速船「クイーンビートル=写真」を韓国パンスターラインドットコム(釜山広域市)に売却すると発表した。同社は韓国パンスターのグループ企業で、クルーズ船などを運航している。引き渡しは5月の予定。
JR九州は全額出資子会社を通じて、2022年から博多―韓国・釜山航路で同船を運用していた。だが船体構造が複雑で高速運航による浸水対策が難しいことから、24年末に船舶事業からの撤退を決定。売却先を探していた。
古宮洋二社長は25年3月下旬に「可能な限り早く売却したい」との意向を示していた。
日刊工業新聞 2025年4月18日