ヤマハ発動機が34年ぶり刷新、「ミズダコ漁船」に採用したモノ
デッキ移動もしやすく
ヤマハ発動機は北海道道北エリアでのミズダコ漁向け漁船を34年ぶりに刷新し、7月に発売する。前モデルで評価が高かった要素を維持しつつ、燃費の向上や横安定性、デッキの作業性、漁獲物の鮮度維持力を高めた。新開発の船型を採用し、波の荒い海象でも安定して高速走行できる走行性と凌波性を備える。消費税込みの価格は3498万円。初年度に4隻の販売を目指す。
新モデルの「DY―48I―0A」は、デッキ上の凹凸を排除したフラッシュハッチを一部採用し、デッキスペースの移動のしやすさと作業性を向上した。イケス用冷却機器のスペースを確保し、漁獲物の鮮度を維持できる。
また若年漁業従事者向けに、デザイン性を高めたブリッジを採用。ブリッジ内部の操船席には、増加傾向にある航海機器類を設置するスペースも設けた。
同漁船はヤマハマリン北海道製造(北海道八雲町)が船体を製造し、ヤマハ発動機が開発、販売を担う。
日刊工業新聞 2025年04月16日