実は陸上設置より発電効率がよい…「水上太陽光発電所」、太陽HDが拡大中
太陽ホールディングス(HD)子会社の太陽グリーンエナジー(埼玉県嵐山町、谷口直樹社長)は、兵庫県内の2カ所に水上太陽光発電所を開所した。開所した「二号池水上太陽光発電所」(加古川市)の発電規模は約1674・3キロワットで、想定発電量は年間約197万5000キロワット時。「長法池水上太陽光発電所」(稲美町)の発電規模は約840・7キロワットで、想定発電量は年間約100万9000キロワット時。
太陽光パネルは温度が上昇すると発電量が減少するが、水上設置であれば水面の冷却効果でパネルの温度上昇を抑えられる。このため陸上設置型に比べて発電効率の良さが注目されている。今回の水上太陽光発電所の開所は17、18カ所目で、18カ所を合わせた年間の想定発電量は一般家庭約1万100世帯分(約30・3ギガワット時)となる。
また、大阪ガスと大ガス子会社のDaigasエナジー(大阪市中央区)を通じ、オフサイトコーポレートPPA(電力販売契約)を締結。このため、新設の発電所から太陽HDの子会社である太陽ファルマテック(大阪府高槻市)に、グループ間初の再生可能エネルギーの供給が可能になった。年間の二酸化炭素(CO2)削減効果は約1300トンと見込む。
日刊工業新聞 2025年04月15日