船外機拡販へ…ヤマハ発動機が買収、豪アルミボートメーカーの評判
ヤマハ発動機はマリンビジネスの基盤強化を目的に、豪子会社を通じてアルミニウム製ボートメーカーの豪テルウォーター(クイーンズランド州)を買収する。買収額は非公表で完了時期は未定。テルウォーターの豪州での販売ネットワークを活用し、船外機を拡販する。
ヤマハ発動機の子会社がこのほど、カナダのBRPと、同社子会社が傘下に持つテルウォーターの全株式を取得する株式売買契約を結んだ。
テルウォーターは豪州最古の歴史を持つボートメーカーの1社で、ボートの生産量・販売量で南半球有数の規模を持つ。同国で最も人気のあるアルミ製ボート市場において、「QUINTREX」「STACER」「SAVAGE」などの有名ブランドを保有。高い技術力で、高品質で耐久性の高い製品に定評がある。
中長期的にはヤマハ発動機のニュージーランドなどの販路で、テルウォーターのボートを販売するなどの連携を検討する。
ヤマハ発動機は2027年12月期までの3カ年中期経営計画で、マリン事業を重要なコア事業と位置付け、競争力の強化を基本方針に掲げている。
日刊工業新聞 2025年04月08日