スズキ、AI用いた開発に乗り出す…「我々が思っている以上に進んでいる」(鈴木社長)
CESで方針
【米ラスベガス=川口拓洋】スズキの鈴木俊宏社長は8日(日本時間9日)、世界最大のテクノロジー見本市「CES2025」の自社ブースで取材に応じ、人工知能(AI)を用いた開発に乗り出す方針を示した。画像処理などの分野でAIを活用し、製品の品質向上などに役立てるほか、作業や工程の時間短縮につなげるのが狙い。AIなどの先端技術を積極的に社内に取り込み、自社変革のための原動力にする構えだ。
鈴木社長はAIについて「我々が思っている以上に進んでいる」との認識を示した上で「環境が変わっている。世の中の流れに遅れないように取り組みたい」と説明した。
スズキは現在、文書の作成や翻訳などの業務を中心にAIの社内利用を進めている。今後は開発や営業など幅広い分野で利用する考えで、社内のAI推進体制を整備・強化する方針を示した。これに先立ち、同社はCESに100人超の従業員を派遣し、世界の最先端技術に関する情報収集に取り組んでいる。
日刊工業新聞 2025年01月09日
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探訪「CES2025」

世界最大のテクノロジー見本市「CES2025」が7日(日本時間8日未明)、米ラスベガスで開幕します。世界から約4500以上の企業や団体が出展し、最先端の技術や製品を披露するCESの模様を現地からお伝えします。