OpenAI『GPT-5.2』緊急発表『Code Red』後の逆襲、知的労働タスクの7割で人間超え#エキスパートトピ

OpenAIは12月12日、公式Xで最新AIモデル「GPT-5.2」の提供開始を発表した。44職種の知的労働タスクで人間の専門家を70.9%上回る性能を実現し、AI業界に再び衝撃が走っている。
Googleの「Gemini 3」に対抗し、社内で「Code Red(緊急事態)」を宣言した直後の発表となり、これだけの速さで対応してきたということも含めて、AI覇権競争はまだまだ続くことを予見させる内容となっている。
ココがポイント
OpenAI(@OpenAI)
ベンチマーク「GDPval」で人間より勝るか引き分けの割合が70.9%となり、GPT-5世代の38.8%から大きく伸びた出典:ITmedia AI+ 2025/12/12(金)
先端AIの開発で米グーグルに追い上げられており、機能改良を急いでいる出典:日本経済新聞 2025/12/12(金)
チャットの実際の問い合わせをもとにした内部評価では誤回答を含む応答の割合がGPT-5.1に比べて3割程度減ったとしている出典:CNET Japan 2025/12/12(金)
エキスパートの補足・見解
今回のGPT-5.2発表は、OpenAIが公式Xで突如アナウンスするという、スピードを重視した手法で行われた。この投稿は瞬く間に280万回以上表示され、世界の注目度の高さを物語っている。
特に注目すべきは、知的労働タスクで人間を超える割合が前世代の38.8%から70.9%へと大幅に向上した点だ。これはAIが単なる「補助ツール」から「実務の中核」へと進化しつつあることを意味する。
Googleの「Gemini 3」に対抗して「Code Red」を宣言し、わずか数週間でGPT-5.2を投入したOpenAIの対応速度も驚異的だ。この競争激化は、ユーザーにとっては選択肢の増加と性能向上というメリットをもたらす。
ビジネス分野でのAI活用も、Microsoft 365 Copilotへの統合により、日本企業でも活用環境が整いつつあり、2025年はビジネスパーソンにとって「AIとの協働」が当たり前になる転換点となるだろう。
Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、2007年第5回Webクリエーションアウォード・Web人ユニット賞受賞。「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」「あたらしい書斎(インプレス)」など著書多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任。ひらくPCバッグ・かわるビジネスリュックなど、ネット発のカバンプロデュースも好調。 #カゲサポ





