第67回毎日映画コンクールの各賞が決定し、周防正行監督の映画『終の信託』が日本映画大賞(最高賞)を受賞したことが17日、明らかになった。
 |
第67回毎日映画コンクールで日本映画大賞を受賞した映画『終の信託』(写真は2012年10月8日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた「周防正行映画祭」の舞台あいさつ) |
毎日新聞社が主催する同賞は、1946年から続く映画賞で毎年2月に行われている。対象となるのは、1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された映画。作品部門、俳優部門、スタッフ部門ほか計5部門と、映画ファンによる投票で日本映画部門と外国語映画部門の2賞を決定する「ファン賞」、諮問委員会が映画人の功績をたたえる「特別賞」で表彰される。
日本映画大賞を受賞した『終の信託』は、草刈民代が主演を務めた作品。終末医療の現場で描かれる死に直面した江木(役所広司)と担当医師・綾乃(草刈)の深遠なラブストーリーを描いた。俳優部門の男優主演賞には『希望の国』の夏八木勲、女優主演賞は『ふがいない僕は空を見た』の田畑智子が受賞。そのほか、男優助演賞には『アウトレイジビヨンド』の加瀬亮、スポニチグランプリ新人賞には映画『桐島、部活やめるってよ』の三吉彩花らが選ばれた。
作品部門
| 賞名 | 受賞作 | 監督 / 製作者(配給) |
|---|
| 日本映画大賞 | 「終の信託」 | 周防正行監督 / フジテレビジョン 東宝 アルタミラピクチャーズ |
| 日本映画優秀賞 | 「桐島、部活やめるってよ」 | 吉田大八監督 / 映画「桐島」映画部 |
| 外国映画ベストワン賞 | 「ヒューゴの不思議な発明」 | マーティン・スコセッシ監督 / パラマウント ピクチャーズ配給 |
監督賞、脚本賞
| 賞名 | 受賞者 | 対象作品 |
|---|
| 監督賞 | 吉田大八 | 「桐島、部活やめるってよ」 |
| 脚本賞 | ヤン・ヨンヒ | 「かぞくのくに」 |
俳優部門
| 賞名 | 受賞者 | 対象作品 |
|---|
| 男優主演賞夏 | 八木勲 | 「希望の国」 |
| 女優主演賞 | 田畑智子 | 「ふがいない僕は空を見た」 |
| 男優助演賞 | 加瀬亮 | 「アウトレイジ ビヨンド」 |
| 女優助演賞 | 安藤サクラ | 「愛と誠」 |
| スポニチグランプリ新人賞 | 東出昌大 | 「桐島、部活やめるってよ」 |
| スポニチグランプリ新人賞 | 三吉彩花 | 「グッモーエビアン!」 |
| 田中絹代賞 | 田中裕子 | |
スタッフ部門
| 賞名 | 受賞者 | 対象作品 |
|---|
| 撮影賞 | 芦澤明子 | 「わが母の記」 |
| 美術賞 | 部谷京子 | 「天地明察」 |
| 音楽賞 | 大島ミチル | 「僕達急行 A列車で行こう」 |
| 録音賞 | 志満順一 | 「北のカナリアたち」 |
ドキュメンタリー部門
| 賞名 | 受賞作 | 監督 / 製作者 |
|---|
| ドキュメンタリー映画賞 | 「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」 | 長谷川三郎監督 / 「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」製作委員会 |
アニメーション部門
| 賞名 | 受賞作 | 監督 / 製作者 |
|---|
| アニメーション映画賞 | 「おおかみこどもの雨と雪」 | 細田守監督 / 「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会 スタジオ地図作品 |
| 大藤信郎賞 | 「火要鎮」 | 大友克洋監督 / SHORT PEACE COMMITTEE |
TSUTAYA映画ファン賞
| 賞名 | 受賞作 | 監督 / 製作者(配給) |
|---|
| 日本映画部門 | 「テルマエ・ロマエ」 | 武内英樹監督 / 「テルマエ・ロマエ」製作委員会 |
| 外国映画部門 | 「アベンジャーズ」 | ジョス・ウェドン監督 / ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給 |
特別賞