俺は漫画を全然読んでこなかったタイプの人間である。親や兄弟も漫画を読むほうではなかったし、小学校4年生ぐらいまで読んでいた月刊コロコロコミックを最後に、漫画雑誌の定期購読もしていない。コロコロコミックを親に買ってもらってた、という状況を「定期購読」と称するのは違和感があるがここはスルーしてほしい。
小学校の高学年や中学校・高校の頃は、萌え萌え女の子キャラが出てくるような深夜アニメはちょこちょこ観ていたが、漫画を読むことはやはりほとんどなかった。それに加え、周囲の友達と漫画の話をしたこともなかった。今ジャンプのこの漫画が面白いとか、チャンピオンはこの漫画が熱いとか、そういう話をマジで1回もしたことがなかったし聞いたこともなかった。
しかしそれから時が経ち、社会に出て人と話すと、みんな結構漫画を読んでいることを知る。そこで話題に上がるのは別にマイナーな作品ではなく有名なものばかりなのだが、その有名な作品すら読んでいない自分は少数派だという自覚を持ちつつも、「でも学生時代の友達もそんなもんだろう」と思っていた。
ところが、最近久々に会った友達と話すと、あの漫画はどうだこの漫画はこうだ、とたまに漫画の話題を挟むことがある。最近になってうちの兄貴も実はジャンプ系のタイトルはざっくり把握していることが分かったし、60代半ばの母親もワンピースは途中まで読んでいたと知ったときは衝撃だった。みんな俺と同じぐらい読んでないと思ってた。
中学生の頃、ゲームのモンスターハンターが爆裂に流行った時があった。みんなPSPを持ち寄ってひと狩りしている中で、僕はスマブラXをやりながらそれを見届けていた。あとコールオブデューティもめっちゃ流行ってた。PS3を持ってなかった自分はそもそもプレイする環境になかった。モンハンとCODが流行っていたのはこの目でしっかり見ていたので、それらがずっと語り続けられるのは理解できる。
ただ週刊少年ジャンプの話題はマジで、マジで1回もしたことがない。マジで。みんないつ読んでたんだ。最近になって人に勧められてジャンプ作品をいくつか読んだ。めちゃくちゃ面白かった。なんでこんな面白いもんを教えてくれなかったんだ、と腹が立ってきた。
モンハンなどのようにみんなでプレイできるゲームと違って、漫画はただ読むメディアなので、感想の共有をするまでの間にラグが発生する、というのはあると思う。だから読んでいる人とそうでない人でコミュニケーションの有無が起きやすいのは理解できる。ただ「今週のジャンプ読んだ?」みたいな会話を、周りでしているのをマジで1回も聞いたことがない。ジャンプ作品の感想を共有しようとしている人を見たことがない。でもいざ確認してみるとみんな結構読んでる。これは俺のいた環境が特殊でみんなムッツリだっただけなのか?それともどの環境においてもそういうもんなのか?
一番恐ろしいのは、学生時代俺が浮いていただけの可能性。そういう話題を振ってもらえるような人間じゃなかったのかもしれない。だとしたら本当に怖い。教えてくれや!つって腹立ててる場合じゃない。この可能性は考えないようにしよう。
こんなことをグダグダ書いてる暇があったら教養として読んでおかねばならないタイトルを勉強したほうがいい。だから来年中にはワンピースとドラゴンボールは履修したいと思います。よろしくお願いします。
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