ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ダイレクトリクルーティング（※）に特化した採用支援のパイオニア企業、株式会社VOLLECT（ヴォレクト）にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
（※）自社にフィットする人材に直接コンタクトを取るスカウト型の採用手法

VOLLECTは平均年齢31歳という若い組織で、20代の社員が新規事業のチームリーダーを務めるなど、年齢に関係なく大きな裁量が与えられているのが特徴です。社内勉強会や四半期ごとのビジネス知識テストなど、若手の成長を支援する仕組みも充実。経営会議の内容から役員報酬まで全てを開示する透明性の高い環境で、若手人材が爆速で成長を遂げています。

今回は、株式会社VOLLECTの若手活躍の様子や成長支援の取り組みについて、人事・広報の夏目さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方

株式会社VOLLECT人事・広報

夏目 さやかさん

株式会社VOLLECT人事・広報。学習院大学卒業後、大手映画会社、海外生活、ITベンチャー企業などを経て、2021年にVOLLECT入社。ワーママとして時短勤務中。

若手活躍：20代メンバーがチーム立ち上げも！

編集部

御社では、多くの若手社員が活躍されていると伺っていますが、いかがでしょうか。

夏目さん

弊社は社員の平均年齢が31歳という組織で、若手社員が大きな裁量をもって活躍しています。一例として、異業種から転職して間もない頃にチームの立ち上げを任された、20代社員のケースをご紹介しますね。

ダイレクトリクルーティングの分野で大きな強みを持っている弊社は、中途採用支援を中心に事業展開をしてきましたが、あるとき新卒採用支援も手掛けようということになったんです。その「新卒チーム」立ち上げに抜擢されたその社員は、会社の目標を上回る成果を継続的に出し、現在もチームリーダーとして活躍しています。

編集部

その若手社員の方は、なぜ素晴らしい成果を出すことができたのでしょうか。

夏目さん

コンサルタントとして入念な準備を怠らないという、彼が仕事で大切にしている姿勢がもたらしたものだと思います。具体的には、お客様と接する前に業態や仕事内容などについてHPやIRの情報、さらに口コミ情報も含め隅々まで調べつくします。自分の中で腹落ちするまでしっかり調べた上で、ミーティングに臨むようにしているそうです。

また、これまでのダイレクトリクルーティング支援の経験と社内のリソースを最大限生かして、お客さんが求めているオリジナルの答えを出すようにしていると言っていました。

個人としての答え、そしてVOLLECTとしての答えを掛け合わせて自分なりの仮説を作り、その場で答えを出すことを大切にしながらお客様に「実直に」向き合っているという姿勢は、同じ社員としてとても誇らしく思います。

組織の透明性とスピード感が若手社員の活躍を後押し

編集部

若手社員の活躍を後押しするため、会社として心がけていることはありますか？

夏目さん

一人ひとりが納得感をもって働けるよう、透明性を重視しています。会社が目指す方向性などはもちろん、経営会議やマネジメント会議の議事録を全て開示しています。

また、ボトムアップを推奨しており、自ら考え動くことを後押しするためのスピード感も特徴的です。私自身は転職組で、過去に大企業もベンチャーも経験していますが、中でも弊社のスピード感は抜群だと感じています。

編集部

夏目さんご自身のお仕事の中でも、具体的なご経験があれば教えてください。

夏目さん

弊社にはもともと広報というポジションがなく、私自身も入社時は人事、経理、総務などを全て行う「一人バックオフィス」をしていました。

そこからメンバーが増え役割も細分化される中で「対外的な発信や、他社と関係構築を行いたい」と提案したところその場で採用され、その数日後から実際に人事と広報の業務が始まりました。

社内勉強会で知見を共有し、メンバー全体がレベルアップ

編集部

若手社員の方に向けた、成長支援の仕組みがあればご紹介いただけますか？

夏目さん

特徴的なものとして、社内勉強会があります。さまざまな業界から集まったメンバーたちが、それぞれの知見を共有し、全体の知識レベル向上を図っています。

採用コンサルタントは、多様な業種のクライアントと対話するため、常に高いアンテナを張ることが求められます。全員で知識を高め合うことで、信頼されるコンサルタントとしての市場価値を向上させるとともに、最新の情報を提供できる体制を整えることが狙いです。

また、発表者はアウトプットを通して知識への理解がより深まりますし、プレゼン能力も向上します。クイズ形式にするなど、各自が工夫を凝らして楽しみながら参加していますよ。

編集部

勉強会による効果はいかがでしょうか。

夏目さん

学ぶ機会があり、積極的に知識を吸収する姿勢が身につくことによって、自走できる個人や組織が育っていると思います。その背骨がしっかりしているため、変化の激しいビジネス環境下でも動じず、自分で考えて物事を進められるメンバーが多いですね。

また、年に数回、社長自らが作成する「ビジネス知識テスト」も実施しています。世界情勢や各産業の動向、ビジネススキルなど、幅広い知識を問うテストで、点数は開示されています。成績下位者はメンバーに向けて勉強会を行うというスタイルで徹底的にレベルアップを目指しています。

これらの取り組みを通し身につけた知識には、この先どのようなキャリアを選択しても活かせる、普遍的な価値があると考えています。「VOLLECT出身者は、ビジネスパーソンとしてのレベルが高い」と評価されることが、弊社の目標です。

▲社長自ら作成する、ビジネス知識テスト。丁寧なフィードバックにも注目

社内風土：週3回出社でコミュニケーションが活発な環境

▲子育て中の社員も、ビジョンの通り“自分らしく働ける”環境

編集部

御社ならではの社内風土や制度面について教えていただけますか？

夏目さん

最近ではフルリモートワークの会社も珍しくありませんが、弊社ではあえて、週3日以上の出社を基本としています。これは創業時から大切にしている方針で「対面でのコミュニケーションを大切にしたい」という思いが込められています。

一方でリモートワークも利用できるので、状況に合わせた働き方が可能です。またフレックス制度も導入しており、7時から22時の間で柔軟に働くことができます（コアタイムあり）。私自身も子育てをしながら無理なく働けていますし、例えば「朝7時から働いて15時に終業し、好きなアーティストのライブに行く」など、趣味を充実させているメンバーもいますよ。

編集部

コミュニケーションという点について、推進するための取り組みなどはありますか？

夏目さん

シャッフルランチや歓迎会、月末の締め会など、社員同士の関係性を深めるイベントも盛んです。また、新入社員は上司や社長を含む全員と1on1で話をする機会も設けられています。

日頃はSlackでやり取りをすることが多いのですが、発言に対するリアクションスタンプがとても多いところも、弊社らしいところかもしれません。

▲Slackではリアクションスタンプが活発。社内の雰囲気を物語っている

夏目さん

チームワークも大切にしており、個人の成果を表彰するMVP制度に加え、チーム単位での表彰制度であるMVG制度も設けています。受賞したチームには豪華ランチなどの特典があり、モチベーション向上につながっています。

▲一年の締めくくりである納会風景。メンバーが一年の頑張りをたたえ合う、にぎやかなひととき

採用内定者インターン：希望に応じ、実業務へも参加

▲社内勉強会で発表を務めるメンバー（内定者としてインターンをしていた当時の写真）

編集部

採用内定者を対象としたインターンが行われているということですが、詳しく教えていただけますか？

夏目さん

例えば2025年卒の内定者であれば、2024年5月頃からインターンを開始します。内定式までを前半、入社までを後半と区切り、前半はインプット中心で、書籍などで学んだ知識を社内勉強会で発表してもらったり、ロールプレイングに参加してもらったりします。

後半には、本人の希望に応じて、実践的な経験を積める機会も用意しています。例えば現在インターン中のメンバーからは「入社時に社会人1年目でなく、2年目レベルを目指したい」という希望を聞いていました。そのため、後半の10月からは新卒採用チームに配属して予算も持たせ、実際の顧客ミーティングやコンサルティング業務を担当してもらっています。

もちろん、上司が同席しサポートしていますが、既に社会人1年目レベルの実務経験を積んでいるので、本配属後もギャップなく活躍してくれると期待しています。

事業の特徴：ダイレクトリクルーティングのパイオニアとして企業に伴走

編集部

御社の事業に関しても伺いたいです。特徴や強みはどのあたりでしょうか。

夏目さん

私たちVOLLECTは、ダイレクトリクルーティングに特化した採用においてはパイオニア的な存在だと自負しています。

企業の人事部門の方々とは、採用した人材が実際に活躍するところまで見越した、中長期的なパートナーシップを築くことを目指しています。“採用決定したらそこでおしまい”ではなく、採用に関するさまざまな課題や迷いが生じた際に、いつでもサポートできる存在でありたいですね。

その一方で、我々の目指す真のゴールは、クライアント様それぞれが採用力をつけること、言い換えれば我々を必要としなくなることなんです。そのため、弊社の提供するダイレクトリクルーティング支援サービス「PRO SCOUT」では、企業様に対して採用ノウハウを全て公開しています。

当社のコンサルタントからのエピソードを1つご紹介します。当社のサービスの導入を考えている企業様がいらっしゃったのですが、ヒアリングを重ねる中でどうしても当社のサービスでは採用成功が見込めないと思った企業があったそうです。

導入すればもちろん当社として利益はでるのですが、相手の企業にとって最善ではないと判断し、お客様にも誠意を持って説明し、その時は導入を見送りました。ただ、その後その企業様とは、情報交換を継続的にしており、何かあればすぐに社員に相談してくれるまでになっているという話も聞いております。

編集部

自社の目先の利益を追うのではなく、業界や社会全体を良くしていこうという思いが伝わってきます。

夏目さん

ありがとうございます。弊社のバリューとして、社員みんなで話し合って決めた3つの指針「自責」「利他」「実直」があります。「自責」は物事を自分事として捉えること、「利他」は自分だけでなく相手にとってもベストな行動をとること、「実直」は真摯に取り組むことです。

社員一人ひとりがこのバリューを体現することを、弊社では大切にしており、採用でもこの点を重点的に確認しています。だからこそ各メンバーに裁量の大きな仕事を任せられますし、クライアント様からの信頼を獲得するという良いサイクルにつながっています。

“自分らしく”働ける社会を目指す。背景に創業者の経験あり

▲MVG（Most Valuable Group）で表彰されたチームは、豪華ランチを堪能！

編集部

事業を通じて御社が目指す、未来像について教えてください。

夏目さん

弊社では「はたらく中に自分らしさを」というビジョンを掲げています。この背景には、創業者である中島の体験があります。

中島はかつて、働くことに対して消極的だったそうです。これは、日本社会の風潮としても「働く＝辛い、苦しい、その先に幸せがある」という固定観念からきていると話していました。しかし、大学時代にホームステイ留学した際に転機が訪れました。ホストファミリーは、ハーバード大学など有名大学の出身でありながら「大切な家族と過ごす時間を最優先にする」という信念を持ち、タクシー運転手として生き生きと働いていたんです。

そして、「人生の大半は働くことに費やしているから、「今」自分自身が幸せであれば、周りの家族も関わる人も更に幸せにすることができる。そして自分も周りの人の人生も豊かになっていくのだ」という言葉を伝え、中島は、彼らのポリシーのある働き方、生き方に強く共感しました。

そして、日本では“将来の豊かさ”を優先し、働くこと＝苦行でも当たり前の感覚すらありますが、働く中に“自分らしさ”があれば、人生が今この瞬間から豊かになると気づいたんですね。このことが、創業、そして現在の企業ビジョンへとつながっています。

メッセージ：VOLLECTでは“爆速”で成長したい仲間を歓迎

▲取材にご対応いただいた夏目さん

編集部

最後に、転職を考えている方々へメッセージをお願いできますか。

夏目さん

弊社の社員に共通している要素として、強い成長意欲が挙げられます。さらなるキャリアアップや起業など、それぞれの夢の実現に向けて切磋琢磨しながら、かつ和気あいあいと働ける環境です。

また、2025年2月にはエン・ジャパン株式会社のグループの一員になるという大きな変化もありました。ダイレクトリクルーティングに関するVOLLECTの知見・実績と、エン・ジャパンの多種多様な採用サービスを掛け合わせることで、さらに新しい挑戦ができると考えています。

当社のビジョンや、3つのバリュー「自責・利他・実直」に共感でき、「“爆速”で成長したい」という思いを持つ方と一緒に働けるのを、楽しみにしています。

編集部

お話を伺って、御社の目指す世界や働き方の魅力が、よく伝わってきました。本日はありがとうございました。

編集後記

この記事のまとめ

株式会社VOLLECTの基本情報

取材・編集

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。