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mmpoloの日記

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風俗

梯久美子『昭和の遺書』(中公文庫)を読む。芥川龍之介から始まり、2・26事件の首謀者磯部浅一、北一輝、太宰治、山本五十六、三島由紀夫、美空ひばりなど、50人以上の遺書を集めている。 2.26事件の首謀者・磯部浅一の遺書 悪臣どもの上奏した事をそのまゝ…

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和田秀樹・池田清彦『オスの本懐』(新潮新書)を読む。高齢者専門の精神科医和田秀樹とユニークな生物学者池田清彦の対談。池田清彦は地球温暖化はデマだ等と過激な主張を繰り返している生物学者で、ダーウィンの進化論も批判している。 結構売れている本の…

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上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』(書肆侃侃房)を読む。上坂あゆ美は1991年生まれ、2017年から短歌を作り始める。その前は美大を卒業して絵を描いていたらしい。書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズに応募して採用された。その時わずか40首しか作って…

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島本理生ほか『私の身体を生きる』(文藝春秋)を読む。島本をはじめ、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐美りん、藤原麻里菜の17人の女性作家たち…

はてなブックマーク - 島本理生ほか『私の身体を生きる』を読む

椎根和『銀座Hanako物語』(紀伊國屋書店)を読む。雑誌『Hanako」は1988年に女性向け週刊誌としてマガジンハウスから創刊された。ちょうどバブル経済の真っただ中で、翌年には誌名そのものが,新語・流行語大賞の新語部門銀賞を受賞した。選考理由は、「ハ…

はてなブックマーク - 椎根和『銀座Hanako物語』を読む

三橋順子『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリテ論入門』(辰巳 出版)を読む。「これからの時代を生き抜くための」シリーズの1冊。 ジェンダーは「社会的・文化的性」、言い換えると「人間が生まれたあと後天的に身につけていく性の有…

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はてなブックマーク - 謹賀新年

大岡昇平『成城だより』(中公文庫)を読んでいると、表題の言葉があった。 伊藤堅吉編著『河口湖周辺の伝説と民俗』(緑星社)から引用している。 なお浅川には姥捨伝説あり。60歳以上の老人は、進んで山へ行くという。深沢氏の『楢山節考』を想起す。 婚姻…

はてなブックマーク - 後家と娘は若衆全体の所有なり

上野公園の一角に著名人の手形がある。人によって大きさや形が違っている。 渥美清 サインは何か素朴っぽい 衣笠祥雄 指も太くさすが立派な手だ 王貞治 きれいな形だ 九重貢(千代の富士) しっかりした手だ 古賀政男 指が短い 高橋尚子 親指の位置がずれて…

はてなブックマーク - 上野公園の著名人の手形が興味深い

東京御徒町にイモリなどの黒焼の店がある。以前から黒焼というのはどんな効用があるのか不思議に思っていた。それが最近読んだ鶴見俊輔『日本の地下水』(編集グループSURE)に載っていた。鶴見が『江戸っ子百話』というガリ版雑誌を紹介している。 ……ふだん…

はてなブックマーク - 御徒町の黒焼屋

東京神楽坂の少し本通を外れたところに繁茂した植物に覆われた廃屋のような建物があった。近づいて見ると植物はキヅタで、入り口の木のドアが閉まっていてそのドアいっぱいに落書きのような文字が書き込まれていた。それを拾ってみた。どうやらここは「ムギ…

はてなブックマーク - 閉店したカフェへのメッセージ

ヤマザキマリが毎日新聞に毎週人生相談の回答をしている。今回は「性生活に興味を持たぬ妻」というタイトル(2022年8月6日付)。 結婚生活1年半の妻と「生の不一致」に悩んでいます。私は性生活をもっと充実させたいのですが、妻は性的なことに興味がなく…

はてなブックマーク - ヤマザキマリの人生相談を下品な興味で読む

中島らも『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』(集英社文庫)を読む。昔朝日新聞に連載し、それを朝日新聞文庫7巻にまとめたのを再編集したもの。 夫と娘のおそろしい商談 【問】 「おっぱいさわらせて」 「500円くれたら」 「200円…

はてなブックマーク - 中島らも『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』を読む

昨日紹介したポーランドのノーベル文学賞受賞詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカは、30年にわたり数百冊の本の書評を書いてきた。その一部が、『シンボルスカ詩集』(土曜美術社出版販売)に抄録されている。そこに取り上げられているアンナ・シヴィデルクヴナ…

はてなブックマーク - クレオパトラ一族の複雑な家族関係

米原万里『旅行者の朝食』(文春文庫)を読む。米原の描いた食べものに関するエッセイをまとめたもの。米原のエッセイや小説には外れがない。どれも傑作だ。 この平凡なタイトルについて、ロシアの小咄が紹介される。 「日本の商社が「旅行者の朝食」を大量…

はてなブックマーク - 米原万里『旅行者の朝食』を読む

丸谷才一『猫だつて夢を見る』(文春文庫)を読む。丸谷才一の博識を楽しむ。 1975年の統計で韓国人一人あたりの平均1日の唐辛子消費量は5グラムから6グラム。ところが日本人の消費量は一人年間1グラム。これぢやあ、はつきりと文化が違ふ。韓国系日本人…

はてなブックマーク - 丸谷才一『猫だつて夢を見る』を読む

吉行淳之介『やわらかい話2』(講談社文芸文庫)を読む。副題が「丸谷才一 編、吉行淳之介対談集」。やわらかい話というタイトルだけあって、艶めいた対談を集めている。 東郷青児は画家。現在のSOMPO美術館は(旧館名:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜…

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永井荷風『鴎外先生』(中公文庫)を読む。副題が「荷風随筆集」、3分の1強が鴎外について書かれている。荷風は鴎外を尊敬し師と仰いでいる。こんなことを書いているほど。 文学者になろうと思ったら大学などに入る必要はない。鴎外全集と辞書の言海とを毎日…

はてなブックマーク - 永井荷風『鴎外先生』を読む

最近はコロナ禍で皆マスクを付けている。顔の下半分が隠されて、親しい人でもないと見わけがつかない。きれいな女性がいてもそれが分からない。ちょっと美人に不利な時代かもしれない。 ここにamazon prime videoの広告がある。モデルは河合優実というきれい…

はてなブックマーク - 美を決める要素は眼か口か

吉行淳之介『恐怖・恐怖対談』と『恐・恐・恐怖対談』(どちらも新潮文庫)を読む。まず『恐怖・恐怖対談』はあまり面白くなかった。 斎藤茂太と脳梅毒について語る。 斎藤 脳梅毒についてもう一つだけ申し上げると、戦後に、精神医学治療史に残るような大成…

はてなブックマーク - 吉行淳之介『恐怖・恐怖対談』と『恐・恐・恐怖対談』を読む

酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』(ダイヤモンド社)を読む。以前、東大教授で、宇宙論・地球系外惑星の専門家須藤靖が朝日新聞の書評欄に、酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』(ダイヤモンド社)を紹介していた(4月10日付)。 須藤はテレ…

はてなブックマーク - 酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』を読む

吉行淳之介『特別恐怖対談』(新潮文庫)を読む。12年間にわたって『小説新潮』誌上で行われた40回の「恐怖対談」シリーズの最終巻。面白かったエピソードをいくつか抜き書きする。 40回の対談で初めてという女性の瀬戸内寂聴との対談は「女の髪の毛について…

はてなブックマーク - 吉行淳之介『特別恐怖対談』を読む

伊東深水 現在東京ステーションギャラリーで開かれている「コレクター福富太郎の眼」に出品されている伊藤深水の「戸外は春雨」が朝日新聞に紹介された(6月15日付)。これについて大野拓生が書いている。 (……)気品の漂う美人画で戦後に高い人気を集めた…

はてなブックマーク - 伊東深水の描く日劇ミュージックホール

東京渋谷区松濤に「この土地は売り物ではありません」と看板がでている割合広い駐車場(間口12m、奥行25m)がある。こんな高級市街地なのにもう何年も駐車場のままだ。なぜだろう。「本駐車場の所有者は、本駐車場を売却処分する意思はありません」と続けてい…

はてなブックマーク - 「この土地は売り物ではありません」

吉行淳之介『鞄の中味』(講談社文芸文庫)を読む。吉行38歳から51歳にかけて書かれた短篇20篇を収めている。これらがとても完成度が高い。昔本書の単行本が出版されたとき、購入した記憶がある。瀟洒な箱に入っていた。 さて、本書中の「百メートルの樹木」…

はてなブックマーク - ときどき、不思議な軀がある

澁谷知美『日本の包茎』(筑摩選書)の書評を渡邊十絲子が書いている(毎日新聞4月3日付)。本書の副題が「男の体の200年史」というもの。渡辺は書く。 ……多くの男性は包茎を恥と感じるが、その価値観は男性だけのもので、女性は全然気にしていない。包茎…

はてなブックマーク - 澁谷知美『日本の包茎』の書評を読んで

高峰秀子『にんげん住所録』(文藝春秋)を読む。先月某所で一時手許に読む本がなくなって、某所の自由に読める小さな本棚から借りたもの。高峰のいつもの読みやすいエッセイが並んでいる。 その中で子供のころから映画の子役として引っ張りだこの忙しさだっ…

はてなブックマーク - 高峰秀子『にんげん住所録』を読む

朝日新聞のコラム「古田徹也の言葉と生きる」が、「〇〇感、独特の面白さも」と題して書いている(11月26日)。 昨今濫用されがちな「〇〇感」という言葉だが、この種の言葉には独特の面白い側面も見て取れる。 たとえば、ファッションの分野などでいま頻出…

はてなブックマーク - 抜け感という言葉

毎日新聞の「人生相談」で65歳の男性の相談に渡辺えりが答えている(11月21日)。 妻がいるのですが、この年になっても女性にもてたいと思う気持ちが抑えられません。真面目な顔をしていても、街ゆく女性を見ていやらしい妄想をしてしまいます。これからの人…

はてなブックマーク - 渡辺えりの人生相談

東京初台のギャラリーZaroffで佐藤宏三個展「誘惑」が開かれている(9月12日まで)。ここに掲げたDM葉書は極めておとなしい絵柄で、ほとんどは緊縛された女性を描いている。SMの世界を描いた個展だ。佐藤さんは私とfacebook友だちの日本画家で、以前も吉祥…

はてなブックマーク - ギャラリーZaroffの佐藤宏三個展「誘惑」を見る
プロフィール
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Modesty M. Polo、略してM.M.Polo ほぼ毎日コラムを書いている。左の絵は山本弘が描いた19歳の私。

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