東京銀座のギャラリー58でクニト展「焼成隕石2」が開かれている(12月20日まで)。クニトは1981年、奈良県生まれ。2018年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程彫刻分野を修了している。2011年にギャラリー58で個展をして以来、ギャラリー58では今回で6回目の個展となる。また2010年に岡本太郎現代芸術賞に入選している。



大きな立体が展示されている。これはFRPで作っている。クニトは本名の名前をカタカナ書きしていて、男性作家である。2011年のギャラリー58での個展をこのブログに紹介している。
・https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/20110915/1316034618
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クニト展「焼成隕石2」
2025年12月15日(月)-12月20日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー58
東京都中央区銀座4-4-12 琉映ビル4F
電話03-3561-9177
東京銀座の柴田悦子画廊で浅見貴子個展「大きな木」が開かれている(12月20日まで)。浅見貴子は1964年埼玉県生まれ、1988年に多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展。その後各地で何度も個展を開いている。またアーティスト・イン・レジデンスで大原美術館に滞在して制作したり、ニューヨークに滞在して制作したりもしている。2018年には東山魁夷記念日経日本画大賞展で大賞を受賞している。
浅見はガラス絵のように紙の裏から描いている。また初期には抽象画を描いていたが、その後具象画、具体的には樹木の葉叢を描くようになった。






今回画廊の正面に大きな作品が展示されている。キササゲを描いたという。あまりにも大きな木だったので、大きな紙に描いたのだという(左右280cm)。キササゲはノウゼンカズラ科の落葉高木、大きいものは高さ15mにもなるらしい。庭園や公園、街路樹に植えられているという。
下絵も展示されており、浅見が現実のキササゲからどのように作品化したのかも推測できそうで興味深い。
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浅見貴子個展「大きな木」
2025年12月12日(金)-12月20日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)会期中無休
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柴田悦子画廊
東京都中央区銀座1-5-1 HOLON GINZA Ⅱ2F
電話03-3563-1660
「国体」とは何かとchatGPTに聞いた
昭和天皇が終戦受諾の際に強くこだわった「国体(こくたい)」とは、
**「天皇を中心とした国家秩序・統治の根本原理」**のことです。
しかし、ここで重要なのは、昭和天皇が言う「国体」は、
「軍国主義」や「神がかった天皇崇拝」そのものを指していたのではなく、
**「天皇が日本という国家の象徴・中心であるという制度(天皇制)を維持すること」
**を意味していました。
■「国体」が何を指していたか(歴史的背景)
江戸末期?明治以降、「国体」という言葉は次のように理解されていました。
用語 意味
国体(こくたい) 天皇が国家の中心であり、統治権の源泉であるという国家の「かたち」。制度そのもの。
政体(せいたい) 実際に政治をどう運営するかという具体的な政治形態(内閣・議会など)。
つまり、
国体=天皇制そのもの
政体=具体的な政治のやり方でした。
国体は国家の根本原理として扱われました。
■終戦時、なぜ「国体護持」が問題となったか
1945年7月のポツダム宣言には次のような文言がありました。
> 日本国民の自由に表明された意思により、平和的傾向を持つ政府が樹立されること。
これは、裏返すと、場合によっては天皇制が廃止される可能性があるという意味を含んでいました。
日本政府・軍部の多くは「天皇制さえ失われなければ降伏できる」と考えており、この点が降伏交渉の最大の焦点となります。
昭和天皇自身も次の点を核心としていました。
> 戦争に負けてもよい。だが「天皇制」だけは守らねばならない。
ここで言う「国体護持」とは天皇の地位と国家の連続性を保つこと でした。
■結果:国体はどうなったのか
ポツダム宣言受諾後、占領政策下で日本国憲法が制定され、天皇の地位は次のように転換しました。
主権は天皇にある 主権は国民にある
しかし、天皇という存在そのもの(国体)は制度として維持された
昭和天皇にとっての「国体護持」は目的の最低限ラインとして果たされたと言えます。
■まとめ
>天皇が日本国の中心として存在する国家制度(天皇制)の存続。
軍国主義や国家神道の維持ではない天皇の権威・文化的連続性を保つことが目的だった
最終的に、新憲法下で「象徴天皇制」という形で国体は制度として生き残ったわけです。
必要であれば、
・「国体論」の思想史
・戦時中の国体明徴運動
・戦争指導の会議記録
など、さらに掘り下げて解説します。
東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで馬替夏美個展「うろ・うろ roam-hollow」が開かれている(12月13日まで)。馬替夏美は1985年茨城県生まれ、2009年に多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業し、2011年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士課程を修了した。
2010年にアートワークギャラリーとギャラリー21yo-jで初個展。作品コンセプトは、
現実と想像のはざまに浮かぶ空間、風景と精神の作用について考えている。
















馬替は彫刻を制作してきたが、最近は版画作品も作っている。立体はFRPと石などで作っている。天井から吊られている作品も、その影も含めて面白かった。
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馬替夏美個展「うろ・うろ roam-hollow」
2025年12月1日(月)-12月13日(土)
11:00-18:00(金・土曜は19:00まで)日曜休廊
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ギャラリーSAOH & TOMOS
東京都渋谷区神宮前3-5-10
電話03-6384-5107
東京銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで「メタル」展が開かれれている(2026年1月31日まで)。これには3人の作家が参加している。榎忠、遠藤麻衣子、エロディ・ルスールの3人。
榎忠は1944年香川県生まれ、廃材など金属を使って銃や大砲などの作品を作ってきた。1977年には半身の体毛をすべて剃り落とし「半刈り(ハンガリー)」と称して、ハンガリーへ行っている。ハンガリーは、ジャパンに対して日本と言うように、自称はマジャールなんだから、どこまで伝わったのだろう。むかし麻生総理が渡米して、アメリカは米国、日本は米の国で一緒だと言って通訳を困らせたエピソードを思い出す。







遠藤麻衣子はヘルシンキ生まれ、映画を撮ってきたが、2021年映像インスタレーションを発表した。



エロディ・ルスールは1978年、フランス生まれ。音楽を通じ、哲学、文学、社会学、美術史、建築、自然科学など、多岐にわたる分野の探求に取り組んでいる。




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「メタル」
2025年10月30日(木)-2026年1月31日(土)
11:00-19:00(水曜日閉館)
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銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
東京都中央区銀座5-4-1 8・9階
電話03-3569-3300
https://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/
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