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MICE(マイス)とは?
目次
Toggle※2024/10/5 更新
※2024/6/19 公開
MICEという言葉を聞いたことがありますか?「マイス」と読みます。もしかしたら初めて聞く方もいるかもしれませんが、実は私たちの日常にも関わりが深いイベントやビジネスの世界を指しています。
MICEとは…
Meeting(会議・研修)
Incentive Travel(報奨・研修旅行)
Convention(国際会議・学会)
Exhibition/Event(展示会・見本市・イベント)
の頭文字を組み合わせた言葉です。
◎さらに詳しく知りたい方
日本政府観光局の説明ページ
研修機関、ホテル、コンベンションセンター・会議場、大学、展示会場のほか、パーティーやレセプションなどでは歴史的建造物や文化施設をユニークベニューとして活用するケースもあります。

Meeting
企業や組織が行う会議やセミナー、研修などを指します。規模は数十人から数百人程度で、小規模から中規模のビジネスミーティングが中心です。具体的な例としては、新製品の発表会、戦略会議、専門分野のワークショップ、新人研修、内定式・入社式などがあります。会議場、セミナー会場、宿泊施設などが必要となります。

Incentive Travel
企業が社員や取引先のモチベーションを高めるために行う特別な旅行です。例えば、売上目標を達成した社員に対して実施されるハワイ旅行などがあります。従業員やパートナー企業、代理店などの表彰行事や招待旅行など。特別な会場「ユニークベニュー」を活用することも。観光やレクリエーションの要素が強く、チームビルディングや従業員満足度の向上につながります。
最近では、リモートワークの普及に伴い、ワーケーション(Workation)という新たな形式も注目されています。ワーケーションとは、仕事と休暇を組み合わせたもので、リラックスした環境で仕事を行うことで、社員の生産性と満足度を向上させることを目的としています。

Convention / Conference
会議や学会を指します。国際的な規模で開催される大規模な国際会議、学会、シンポジウムも含みます。参加者は数百人から数万人に及び、専門家や研究者、ビジネスリーダーが集まります。政府系の国際会議など規模によっては大きな会場と宿泊施設などが必要となってきます。複数のセッションやワークショップが同時進行で行われ、展示会が併設されることも多いです。

Exhibition / Event
Exhibitionは、新製品の発表や商談を目的とした展示会や博覧会を指します。製品・サービスのプロモーション、ブランド認知度の向上、商談機会の創出を目的とします。Eventとしてはスポーツイベントや音楽フェスティバル、映画祭なども含まれます。

MICEが注目される背景とその重要性
グローバル化と情報交流のニーズ
ビジネスのグローバル化に伴い、国境を越えた情報交換やネットワーキングの機会がこれまで以上に求められています。インターネットの普及でオンラインでの情報交換は容易になりましたが、対面でのコミュニケーションが持つ価値は依然として高く、MICEはそのニーズを満たす重要なプラットフォームとなっています。
MICEの経済的な重要性
MICEが重要とされる理由のひとつは、その経済効果です。MICE開催地には多くの参加者が訪れ、その消費活動は地域経済に大きなインパクトを与えます。宿泊、飲食、交通、観光、ショッピングなど、関連産業全体にわたり経済効果が波及します。
技術革新と知識共有
国際会議や展示会では最新の研究成果や技術が紹介されます。業界全体の技術水準が向上し、産業の発展に寄与します。また、セミナーやワークショップで専門知識を学ぶことができ、最新のトレンドや市場動向を把握する場として有用です。
雇用の創出
MICE運営には多くの人手が必要であり、直接的な雇用機会を生み出します。関連産業(ホテル、飲食、交通、観光など)にも波及効果が及び、地域の雇用促進につながります。短期的には、イベント期間中のスタッフやボランティアの募集。長期的には、MICE産業の発展にともない高い専門性を持つ人材の需要が高まることでしょう。
都市や地域のブランド向上
MICEを成功させることで、開催地の知名度やイメージが向上します。これは観光誘致だけでなく、企業の進出や新たなプロジェクトの誘致にもつながります。大規模イベントは国内外のメディアで取り上げられ、情報発信の機会が増えます。先進的な都市と・地域としての評価が高まります。
MICEの社会的な意義
MICEは、地域の観光資源を活用しながらビジネスチャンスを創出するだけでなく、地域文化の発信や国際的なネットワークの構築にも寄与します。たとえば、国際的な展示会に参加することで、海外からの最新の情報や技術に触れることができ、業界全体の発展にもつながります。また、参加者同士の交流から新たなパートナーシップが生まれることも少なくありません。
デジタル技術の活用
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、人工知能(AI)などの先端技術がMICEイベントに導入され、参加者の体験を向上させます。
持続可能性への関心
環境に配慮した持続可能なイベント運営が求められるようになっています。再生可能エネルギーの利用、廃棄物の削減、地元経済への貢献などが重視され、MICEイベントの設計と実施において重要な要素となっています。

MICEがもたらす地域活性化の可能性
地方でのMICE開催は、都市部だけでなく地域全体の活性化を促します。地元の文化や特産品を国内外に発信する絶好の機会となります。
観光資源の活用:イベント後の観光ツアーや体験プログラムで参加者に地域を楽しんでもらいます。
地域のブランド化:特定の産業や文化に焦点を当てたイベントで地域の特徴をアピール。
多くの地方自治体が独自のMICE振興策を実施しています。国際会議の開催支援や補助金の提供を行っています。コンベンションビューローが設立されることで、MICEイベントの企画・運営サポートを行っています。

日本政府のMICEの取り組み
国家戦略としての位置づけ
日本政府はMICEを観光戦略の一環として位置づけ、国際会議の誘致を強化しています。観光庁は「観光立国推進基本計画」を策定し、MICEイベントの誘致・開催を促進しています。
インフラ整備
国際的な会議や展示会を支えるためのインフラ整備が進められています。特に大都市圏では、大規模なコンベンションセンターや展示会場の新設・拡充が行われています。高級ホテルからビジネスホテルまで、多様なニーズに応える宿泊施設が増えています。宿泊施設では宴会場・バンケットを備え、MICEの会場として活用されることも多いです。
プロモーション活動
海外のMICE関連企業や団体に対するプロモーション活動を行っています。日本の魅力をアピールし、国際会議の誘致を図っています。海外の主要都市に比べ、まだ誘致件数が少ないため、プロモーション活動の強化が課題です。
■MICEについてよりくわしく知りたいなら「MICEを知る」コーナーへ
https://micetimes.jp/category/micepedia/shiru
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