『鉄鍋のジャン!』2026年TVアニメ化決定🥘
— TVアニメ『鉄鍋のジャン!』公式 (@tetsujan1995)2025年12月15日
超ティザーPVを初公開します🧑🍳https://t.co/E4wO5qm9Uo
監督はあおきえい(@ei_aoki)、
アニメーション制作は#TROYCA(@troyca_inc) 。
原作:西条真二
監督: あおきえい
シリーズ構成:上江洲誠
アニメーション制作:TROYCA#鉄鍋のジャンpic.twitter.com/26e844qMTh
1990年年代後半に週刊少年チャンピオンにて連載された料理漫画きっての問題作『鉄鍋のジャン!』がまさかのアニメ化決定。本作は主人公である中華料理人・秋山ジャンが様々な料理人たちと料理勝負を繰り広げるのですが、その主人公の極悪非道っぷりが最大の特徴であり問題作たる所以となっています。ジャンは「料理は勝負」の信条の元勝つためなら手段を選ばず卑怯な戦術や暴力を厭わない様子は、ピカレスクロマンと表現するにはあまりにも傍若無人の一言。
敵も味方も強烈で罵詈雑言が飛び交うなど、今の時代に表現出来るのかと思うほどの描写の数々が本作の面白さと言えるでしょう。一方で料理描写も気合が入っており、出てくる中華料理はいずれも美味しそうなので料理漫画としてもしっかり魅力的なバランスもたまりません。そんなとにかくやりたい放題の本作がアニメ化するというのですから、これは驚かずにはいられないですね。
実際ネット上では今の時代に放送していいのか!?と困惑の声が上がり、作者自身も衝撃を受けた旨をポストしています。PVでもナレーションであろう声(恐らく津田健次郎さんですかね)も困惑しつつ「アニメにしちゃダメなヤツ!」とか「コンプラどアウト!」とか言いたい放題なのが笑いを誘いますね。公式においてもそういった扱いで開き直っているのがわかるので、かえってモラルやコンプラを気にせず原作そのままの味を見せてくれるかもしれません。僕自身地味に気に入っていた漫画の1つなので、続報が楽しみになってきました。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
第11話「吉見百穴」
日光東照宮を楽しんだりと前回に続いて楽しんでいた中、アイリの「未知との遭遇」展開で目が点となりました。冒頭からアイリにだけ謎の音が聞こえるのが不穏だったうえ、そのまま謎の黒い穴に吸い込まれた時は度肝を抜かれましたね。ここにきて宇宙人が存在するというトンデモ展開を持ってくる、その唐突さがかえってクセになってきます。しかも宇宙人の話によるとサブタイにある吉見百穴も彼らが遺したものらしいですし、オモシロ起源説としてこれ以上ないくらいインパクトがあったと言えます。
同時に地球との再会を夢見た宇宙人に対し何とも言えない空虚さを覚えることに。1500年くらい待てば自分たちと交流出来るであろうとタカをくくっていたら地球人類がいつのまにか滅んでいた……なんて事実は、彼らからすれば徒労もいいところでしょう。本作は主人公2人の視点で滅んだ世界に哀愁を感じるのですが、宇宙人視点で考えるとまた違った苦々しさが出てきますね。それだけにセローで山を登り歴史を振り返るヨーコの謎行動に困惑しつつも、宇宙人に人間の歩みを伝えようとするフォロー力でどこか救われた気分になれました。
第11話「一番強いのはタックル」
約3話に渡るトーナメント編もついに決着。前回の時点で極まっていたユリコでしたが、決勝戦で興奮が頂点に達したと言わんばかりの暴走を見せつけてきました。三葉どころか向かってきたユカリス、一葉まで倒して最強を示す光景にはいつそんなルールになった?と軽く引いてしまいます。一方でヘルメットを捨ててしまった三葉の動揺を突いてきたのに対し、最後までタックルの姿で戦い抜いたのは見事でしたね。ライダー愛と強さの両面において、この場では間違いなくユリコが最強だったかもしれません。
それはそれとして、一葉がユリコに惚れ込むシーンは衝撃的かつ爆笑モノでした。あの状況でタックルにときめくのは百歩譲ってわかるとして、その場で告白→蹴り飛ばされる流れの勢いで腹筋が崩壊しそうになりましたよえぇ。(BGMやSEのお色気テイストが一昔前のモノなのがまた面白すぎます)解散後に悶々としている様子といい、意外な初心なところがこの男の面白いポイントなのが感じられます。
あと後半ははぐれショッカー戦闘員となった中尾兄貴がアイドルのコンサートに行くことに。途中までは舎弟の趣味に付き合ってあげる気のいい兄貴分でしたが、アイドルグループ「コンバットガールズ」に一目惚れした時はこれまた変な笑いが出てきました。上の一葉といい、割とチョロい男ばかりで本当に愉快です。しかしコンバットガールズが原作よりも可愛く気合入った作画で描かれているのもあって、推し始めるのもわかるのが絶妙だったかもしれませんね。ところでコンバットガールズの会場に掲げられた鳥のマークに見覚えのある方、あなたの直感は正しいですよ……
第11話「忘れられたマリー」
突然の浴場ハプニングを前に、マリーとアーサー共に大慌てだった今回。この状況でアンジャッシュ的勘違いコントを繰り広げたりと相変わらずワチャワチャしていましたが、アーサーの記憶喪失という衝撃展開に全てを持っていかれました。結果的にはマリーの秘密がバレずに済んだとも言えますが、かつての人間不信だったアーサーに戻ってしまったので切なさの方が去来してきます。学園の友人たちのメッセージすら疑惑を目を向けるなど、成長や信頼関係がリセットされる光景はやはり辛いものがありますね。マリーがこれまで導いてきたからこそ、アーサーは少しずつ変わっていったことが改めて伝わってくる流れでもありました。
それだけにマリーがアーサーの記憶を取り戻そうと奮闘する姿で感動せずにはいられなかったです。彼の記憶が戻ったらクビが確定してしまうことを告げられてもなお、「もう好きな人に嘘を付きたくない」と決意してみせるシーンは実に胸熱。記憶を失ってもアーサーが寂しさを抱いていることを見抜いたうえで行動出来るのですから、マリーが掛け値なしに彼のことを想っていることがより深く伝わってきましたね。解毒剤入手のために潜入するラストまで様になっており、マリーのこういった思いきりの良さが魅力なのだと改めて理解した次第です。
第11話「黒い感情」
前回の予告で暗黒進化するかと思ったら、進化どころか退化しちゃったぜ!!兄・アスカへのプレゼントを決めるトモロウと役に立ちたいゲッコーモンのすれ違いに胸を痛め、決定的な亀裂が走ってしまう展開で絶句してしまいました。ゲッコーモンが結果的に邪魔ばかりしてしまったのは事実ですが、役に立ちたい一心で行動していたのもあって余計に辛かったです。そしてトモロウの「お前なんか生まれてこなけりゃ良かったんだ」発言は、あまりにもショックが大きかったです。
トモロウにとってゲッコーモンは厄介者なのはそうなのですが、彼の境遇や合わせ鏡設定を踏まえるとまた別のお労しさが出てくるのが注目ポイント。バグを抱えた自分が兄や捕まった両親の負担になっていた負い目は言うまでもなく、それでも自分の存在価値を示したい精神はまさに今回のゲッコーモンそのものでした。そのため上述の心無い言葉も、言うなればトモロウ自身が自分が生まれてこなければと考えているかのようで……双方の気持ちが似通っているからこそ読み取れる自己否定の描写が、大きくのしかかってきた気分です。
他の見どころといえば以前から語られていた五行星の1人「忽那カイト(くつな・カイト)」の登場も見逃せません。ストレートなバトルマニアといったキャラクターで、パートナーのフレアモンの強さも相まってあっという間に強烈な印象を残していきました。同時に元五行星だったというキョウへの重い感情を向けているのが興味深いですね。キョウが五行星を離れた理由は十中八九ニリンソウの件もあってのことでしょうが、そんな事お構いなしのカイトの存在感はなるほど相性が悪いとすぐに伝わってきました。
鉄鍋のジャンがアニメになるニュースは昔ながらの漫画好きには衝撃的で、昨今の「往年の名作漫画のアニメ化」の流れが着実に続いていることを実感します。(全話を見事アニメ化した『ダイの大冒険』などはその代表格ですね)これは当時のファンが歳を重ねて、アニメ化の企画を通せるくらいの立場になったからでは?といった邪推が飛び交うくらいには驚くべきことでもあります。
そしてSNSなどのネット上ではこういう作品のアニメ化情報が発表されるたび「この作品もいけるだろう!」という声も上がっているのが面白いところ。僕自身『ウルトラマン STORY 0』がどうにかしてアニメ化したらいいなぁ……とかたまに思ったりするので、結構共感を覚えた今日この頃なのでした。
ではまた、次の機会に。
˗ˏˋ 照らす光は 記憶の標 ˎˊ˗
— アニメ『Duel Masters LOST』公式 (@duema_anime)2025年12月10日
アニメ『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』
キービジュアル公開
▶️2026年2月6日(金)より毎週金曜20時から
デュエル・マスターズ公式YouTubeチャンネル
「デュエチューブ」にて配信開始
#デュエマLOST #デュエマアニメpic.twitter.com/a8bbKBTIeP
週刊コロコロに連載され話題となったデュエマLOSTこと『Duel Masters LOST』の第3章『~忘却の太陽~』のアニメ化がついに始動。来年2月から4週連続、デュエチューブで配信されるとのことです。前章のアニメから約1年近く経過しましたが、ようやくその続きが見られるということでファンとしても楽しみになってきました。(忘却の太陽の原作漫画は現在週コロにて連載中ですが、このペースだと年内に完結しそうですね)
上のティザーPVも短いながら、ストーリーの仄暗さを見事に魅せてくれています。冒頭のデュエマをしている描写が一瞬ながら緻密に描かれていて、割とガチ目なファローシャッフルの作画も相まってちょっとニヤリときましたね。作品の性質上カード要素が薄めですが、こうした形で濃密に描こうという点には好感が持てます。
さてデュエマLOSTに関しては漫画新章が今年春に始まると告知されていたはずが秋にまで延期し、アニメに関しても続報が無かった状態が長く続いたのが記憶に新しいところ。当時はいつになったら始まるんだとヤキモキさせられましたが、紆余曲折を経てようやくここまでこれてホッとしています。来年の冬アニメの一角として、2月からの配信では是非とも楽しみたいですね。(本家デュエマWINの話題については下に続く)
というわけで以下、今週の簡易感想です。
※『華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス 2』第12話(最終話)の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。
第121話「キャッチャー・イン・ザ・スカイ」
宇宙で活動していたフリードがついに帰ってくるということでワクワクしたのも束の間、宇宙船墜落の危機に立ち向かうこととなった今回。序盤からランドウのじっちゃんが懇切丁寧に宇宙の勉強を話してくれたので、宇宙初心者にもどれだけピンチなのかが伝わりやすかっただろうと思います。同時にポケモンたちを総動員させてフリードが乗った宇宙船を受け止めようとするなど、いつになくリコたち主体でフリード救出劇が繰り広げられていたことに興奮しましたね。
そして最後のカギとなったのがまさかのキャップのテラスタル。以前からキャップはひこうテラスタルになるのではないかと囁かれていましたが、ここにきて披露するとは思っていなかったのでこれまたテンションが上がりました。何より空に憧れ続け、あの時フリードを助けられなかったキャップが空に届く力を手にした構図にグッときます。本年度が始まってからあまり目立っていなかったキャプテンピカチュウの、見事な大活躍だったと言えるでしょう。
とまぁフリード救出劇は胸熱そのものでしたが、新しい仲間である「スターミー教官」ことメガスターミーに全てを持っていかれました。平然と出てくるので度肝を抜かれましたし、腰に手を当てたポーズで迫真のヘアッ!!は完全にウルトラマンです本当にありがとうございます。(しかも声を担当しているのは畠中祐さん……ご唱和ください我の名を!!)ゲームの連動ということもあるのですが、ネット上で話題になったメガスターミーをいきなり出してくるチョイスは中々に強烈でしたね。
第11話「冷たい朝」
真実を知った今、最早生きることに苦痛しか感じない比名子の絶望……それらが改めて襲い掛かってきて、今回は視聴中ずっと気が滅入ってしまいました。お見舞いに来てくれた美胡とのやり取りも前半描かれましたが、彼女の「生きてくれて嬉しかった」という言葉すら届かない現状はあまりにも切なかったです。どれだけ周囲が比名子のことを想っていても、生きているだけで苦しい人間にはまるで意味がないのがイヤというほど伝わってきます。前回美胡は汐莉に対話の重要性を説いていましたが、今の比名子にはその対話すらままならないのはどうしようもないですね。
後半の海の手に向かう比名子のシーンも、まさに家族のいる場所で楽になりたい心情が読み取れて心からしんどくなってくるほど。しかし土壇場で止めた汐莉の態度には少なからず安堵しましたね。これまでのらりくらりと本心を隠してきた彼女が、ようやく本気で比名子に訴えかけようとしていると思うとどこか希望が持てそうです。冒頭で描かれた幼い比名子とのやり取りからして、あの頃の彼女の面影に惹かれ続けているのは明白。ここまできたら美胡には出来ない、エゴ剥き出しの説得をぶつけていってほしいです。
第11話「走馬灯の侵攻」
大人を容赦なく殺そうとする二海にどうやって立ち向かうのか気になっていた中、まさかの三田のまま殴り合う展開に大爆笑。サンタになりそうなところをグミを食べて子どもに戻り、子どもの姿で彼女とケンカする光景はシュールな笑いを誘ってきます。しかしこれまで大人として子どもを受け入れようとしていただけに、子どもの利点を活かすのは中々に上手いと思いましたね。サンタクロースの肩書きだけではなく、純粋に三田一重として二海と向き合っているのが伝わってきます。
そんな大人が子どもをしつけるのではなく、子ども同士で本音をぶつけ合うケンカを繰り広げる展開が二海にクリーンヒットしているのも見事。誰もが彼女に目を背けてきた中、三田や冬村のように殴り返してくる相手は新鮮だったことでしょう。二海には目上の立場から抑えつけたりしない、対等な立場の「友達」こそが必要だったわけですね。この友達理論は後述の小野と冬村を繋げる要因ともなっていましたし、友情は大人と子どもの垣根を越える最強の関係性なのかもしれません。
二海の件はこれで一件落着したものの、小野の方は割と大ピンチ。大人としての痛みに苦しみながら死を覚悟しているので、見ている側としても気が気でありません。(小野のソレは単なる成長痛ではないか?と睨んでいるのですが、描写からして本作世界の大人になることは相当な苦痛を伴うのかもしれません)成長した彼女との違いに悩んでいた冬村も相まって、アダルトチルドレンの悲哀が直接的に表現されていると感じましたね。
デュエマといえば月刊コロコロコミックで連載中の漫画『デュエル・マスターズ WIN』も見逃せません。全ての黒幕とも言える人物が登場し、その男によって完全復活を果たしたヴリドガルドによって世界滅亡の危機。それを止めるためウィンと意外な面子が手を組んで立ち向かう最新話は興奮展開の連続でした。当ブログでも度々漫画感想を上げていますが、それだけ多くの人におすすめしたい作品となっていますね。
そして漫画デュエマWINを大きく取り扱った内容として、今週土曜日発売の新パック「終淵 ~LOVE&ABYSS~」のCMにも目を奪われました。ウィンとジャシン帝、2人の出会いからこれまでの戦いの思い出を見事にまとめてくれています。漫画のあんな名シーンやこんな名シーンまであって、読者として嬉しいことこのうえなしです。(しかし爆乳チアガールコスとなった邪神くんのビジュアルに未読の人はどんな反応を示しているのか気になる……)
一方でジャシンとの物語の終わりを予感させる点にハラハラさせられています。まずパック名からして終焉ならぬ“終淵”というワードを使っていますし、ウィンと邪神くんが別れることが何となくですが伝わってきますね。そのしんみりとした流れをタイトルごとぶった切るドギラゴン団長に吹き出しましたが。他者のための愛に目覚めたジャシン帝が最終形態《アビスラブ=ジャシン帝》の明王のような厳かさを感じさせるビジュアル、さらにパック表紙のウィンが笑顔の裏で目元に涙らしきものを流している様子がまた意味深。これが本家デュエマWINの一区切りとなることは間違いないので、覚悟して彼らの物語を見届けていく所存です。
ではまた、次の機会に。
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不自然な怪獣の出現、転じて人間と怪獣の終わりのない戦いを示唆することとなったオメガ22話。しかし今回はソラトを助けてくれた親切な人、もといゲネス人の「アーデル」が明かした驚きの真実が大きな見どころとなっていました。ビデオメッセージ越しに様々な情報を教えてくれるので、驚きと困惑が同時に襲い掛かってきましたね。情報量も多いので混乱しそうになりますが、箇条書きにしてまとめると……
といった感じ。目覚めの刻と宇宙観測隊、そしてゲネスの民の末路は密接に繋がっていたのはかなり興味深いです。何よりアーデルの説明が進む度に、本編の様々な描写が連想されていく演出に膝を打ちました。おかげで頭の片隅に残っていた疑問の数々が、点と点で繋がり線になっていく快感へと変わっていきましたね。(個人的にはゾヴァラスの話でアーデルがゲネス人だと察せられる瞬間がここすきポイント)これまで密かに積み重なってきた伏線や布石を見事に回収していったとして、この一連のシーンにはある種のカタルシスを覚えずにはいられなかったです。
その一方で目覚めの刻の正体に加えて、地球人が滅びの道を辿ろうとしている可能性に鳥肌が立ちました。怪獣を倒すために強い兵器を作り、結果怪獣も強くなり対抗してさらに強い兵器を作る……ちょうど地球人も似たような状況に置かれており、いずれゲネス人と同じ末路になることが容易に想像出来ます。(18話のバロッサ星人の「滅びゆく種族」発言や20話の荒廃した未来の地球が思い浮かびました)現実の熊被害の対策にも似たような、終わりのない戦いへの寂寥感も覚えますね。まさにかつて『ウルトラセブン』で登場した「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」の言葉に沿った話でした。
このままでは地球人と怪獣の行く末は破滅しかないのか……という不安とはまた別に、アーデルの人間臭い訴えにも目が留まることとなりました。そもそも彼はゲネスの民の中では穏健派だったようで、故郷の星を壊しかねない行為や地球への侵略に反対していたとのこと。そのうえで記憶を失ったオメガ(ソラト)を助けたのも戦いをやめたがっていたという動機も明かされて、個人的に彼への好感度が上がりました。戦いを続けた結果を思えば、疲れ果てて静かに余生を過ごしたくなるのも当然の話です。(そういった意味ではソラトの言っていた通りの「親切な人」だったのでしょう)
しかしソラトが人間を守り始めたことで、彼に対する嫉妬や怒りの感情をぶつけてきた時はショックでした。同時に「自分たちを見捨てたくせに、地球だけを守るなんて許せない」という彼の気持ちも理解出来た次第です。逆恨みにも近いものの、今さらになって宇宙観測隊の役割を放棄したソラトに不公平を感じるのもまた人として当然の感情。観測隊員の肩入れによって上手くいっている地球と、滅びの道しか選べなかった自分の星を比べてしまったのがアーデルの悲劇と言えるでしょう。アーデルが本来穏やかな人物であることは十分に読み取れただけに、こうした形で感情が爆発してしまったのは悲しすぎますね……
また余談として、アーデルを演じた螢雪次朗さんの存在感は見事の一言。元々『ゴジラ』をはじめとして様々な特撮作品と縁の深い役者さんであり、個人的には『牙狼<GARO>』シリーズで倉橋ゴンザを演じていたのが印象深いです。(ちょうど今年公開された映画『牙狼<GARO> TAIGA』にもサプライズ出演を果たしてくれましたね)アーデルの人の好さそうなキャラクターと、そんな人物ですら過去と現在の境遇から憤りをぶつけるまでに陥ってしまう、そんな素敵な演技を見せてくれた螢さんに感謝の念を送りたいところです。
今回アーデルが用意したであろう「甲虫怪獣タガヌラー」は、元は『ウルトラマンブレーザー』にて初登場した怪獣。前作『ウルトラマンアーク』にも登場しており、今回で3年連続出演を果たしました。長い鼻と巨大なカマ付きの腕を持つ、特徴的なフォルムはいつ見ても個性的だと感じます。戦闘に関してはオメガをカマの一振りで吹っ飛ばし、ヴァルジェネス相手には頭部の光線でダウンさせるなど意外なほど善戦していたので驚きましたね。(ただこの辺りはソラトもコウセイも動揺していて本来の力が出せなかっただけかもしれませんが)最終的にはヴァルジェネスアーマーの一撃で瞬殺されてしまったものの、短くも鮮烈な活躍を果たしてくれた思います。
他にも今回はアーデルの説明のイメージとして、ゲネス星に発生したであろう怪獣たちのシルエットが多数見られたのも注目ポイント。レッドキングやベムスター、ネロンガにバードンとお馴染みの怪獣はもちろんのこと、グロマイトにオニオン、ロベルガーやキングシルバゴンといったマイナーどころまで確認出来たので度肝を抜かれましたね。近年の作品であまり見られない怪獣がしれっと映っていたのは、ファンとしても非常に嬉しいところ。経年劣化したスーツが残っていたり、あるいはヒーローショーなどのアトラクション用スーツを使用しているのかもしれない、といった考えまで浮かんできます。シルエットだから叶ったであろう、懐かしの面々を見られてちょっと興奮気味です。
さてこれらの情報からソラトもといオメガの正体が一気に明らかになったわけですが、結果彼の悲しいジレンマを感じ取ってしまうことに。もう1人のソラトが咎めていたのは地球人に肩入れする、宇宙観測隊の領分を逸脱した行為そのものだったのでしょう。(怒りをぶつけるアーデルに冷淡とした態度を見せたのは、このもう1人のソラトだったのかもしれません)それだけにこれまでやってきたことが間違いであることを突きつけられたも同然なので、ソラトのショックは計り知れないと言えます。
さらにソラトは元々宇宙観測隊の役目に疑問を抱いていた可能性が何となく伝わってきましたね。思えば第1話でコウセイが迷子の女の子を助けた後、「見捨てると気分が悪い」という彼の言葉を理解していました。自分には救える力があるのにそれを行使してはいけないことに、不満を抱いているからこその発言だったのかもしれません。エグラータ(観測隊)という言葉をギリギリまで思い出せなかったのも、かつての立場に戻りたくなかった深層心理からきているのかもしれませんね。
以上のことを踏まえたうえで、ソラトが変わったのはやはりコウセイの存在が大きかったのだろうと改めて感じ取りました。上述の女の子にコウセイが手を差し伸べるまで傍観に徹していましたし、彼が掛け値なしの純粋な優しさに触れたのがきっかけだったように見えます。ウルトラマンオメガという存在は、まさに「優しい」若者に感化されて生まれたことがここにきて伝わってきましたね。(そうなると残った謎はメテオカイジュウなんですが……何故レキネスたちはソラトではなくコウセイを主に選んだのでしょうか?)
そして次回は過去を思い出してしまったソラトの苦悩が描かれる模様。本来の自分を取り戻していくと同時に、今の自分との考えの違いがせめぎ合っていそうで気が気でありません。地球人を守ってきたことを否定され、ソラトの優しい人格が塗りつぶされてしまうのかも……といった不安すら湧き上がってきますね。
さらに人間と怪獣の戦いは激化の一途を辿るということで、これまたハラハラさせられます。国際的な怪獣対策組織が発足される中、未知の怪獣の出現によって再び激戦が始まるようです。このままではゲネスのように滅んでしまうかもしれないとしても、この難題にどう向き合っていくのか。今後の展開に目が離せません。
ではまた、次の機会に。
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— アニメ「かぐや様は告らせたい」公式 (@anime_kaguya)2025年12月9日
かぐや様は告らせたい
大人への階段 本PV
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♪OPテーマ
鈴木雅之 feat. 古賀 葵「アブナイキオク」https://t.co/7Tg0IdT5pp
ᥫᩣ𝟐𝟎𝟐𝟓.𝟏𝟐.𝟑𝟏 𝟐𝟐:𝟎𝟎 𝐎𝐍𝐀𝐈𝐑https://t.co/DPsdIaBcGS#かぐや様pic.twitter.com/Bqb6LhgEqn
天才たちのポンコツ恋愛頭脳戦を描いたラブコメ作品『かぐや様は告らせたい』の新作アニメ『かぐや様は告らせたい 大人への階段』の情報が先日解禁。以前放送された『-ファーストキッスは終わらない-』と同じように、テレビスペシャルとして放送されるようですね。(流石に今回は劇場公開しませんが)しかも今回は大晦日の夜に放送されることがいきなり発表されたので、結構意表を突かれた気分です。あまりにも急すぎるので最初信じられなかったのですが、上のPVを見てまたやってくれるのかとちょっと感動してしまいましたね。
そんな新作ですが、PV映像を見る限りだと白銀会長とかぐやが付き合い始めてからのエピソードを短縮してやることが伺えます。原作ではその後も色々あって大変なことになるのですが、あくまで主役2人にスポットを当てるのがメインみたいですね。なるほどそれならテレビスペシャル1本分だけの尺で描けるでしょうし、アニメはアニメで物語を締めるにしても最適でしょう。何よりファンが最も望んでいるであろう恋愛頭脳戦を主軸に据える選択は、個人的にも嬉しいところ。ここまできたら甘酸っぱいアニオリ展開や、アニメ独自のラストなどにも期待がかかるかもしれません。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
第10話「なんでもかんでも短くすりゃいいってもんでもない」
3話での登場以来、Cパートで二度寝するシーンばっかりだった高杉久々の主役回。ボンハンもといボンタン狩り事件が発生して関与が疑われるものの、意外なほど大人しい高杉一派の日常がクローズアップされていました。というかゲーセンで負けまくったり角刈りにこだわったりと、本家ではまず見られないような高杉とのギャップが大きくてそちらに注目しっぱなしだったと言えます。かと思いきや本家さながらのクレバーさで主犯格を追い詰めるなど、立ち位置がよくわからないのが印象に残りましたね。この何を考えているのかよくわからない様子こそ、本作の高杉の魅力と捉えるべきなのでしょうか。
それはそれとして、高杉周りのギャグはだいぶ新鮮で愉快でしたね。ゲーセンではザ○ギエフ使いでしかも弱かったり、角刈りと見せかけてベ○ータカット披露したりと思った以上にやりたい放題。潜入捜査する羽目になった新八のツッコミも相まって、これはこれでアリだと思える面白さが生まれていたと思います。3話同様銀魂の高杉晋助として見るとキャラ崩壊もいいところですが(いや原作の黒子回とか踏まえるとそうでもないか……?)、純粋に高校生であり不良集団のボスをやっている高杉くんとして無邪気な面もあって何とも可愛げがあるかもしれません。
第10話「第四章 幼狂死亡遊戯 STAGE4」
今回は極道(きわみ)&愛多総理、忍者(しのは)の大切な2人の親友(マブダチ)の奮闘ぶりに終始心躍ることとなりました。前者は強敵「黄金球(バロンドール)」相手に共闘し、後者はガムテの攻撃を喰らったしのはを助ける時間稼ぎを担うなどシンプルに胸熱展開の連続だったと言えます。中でもきわみがしのはに渡したヘルズクーポンが巡り巡って愛多総理が使うことになり、ガムテに一矢報いるシーンは原作同様テンションが上がりましたね。原作者がアニメ化する際にカットしたくないと明言していた「総理が薬(ヤク)キメて未成年の頭をかち割るシーン」をしっかりやってくれたのも、何だかんだで評価したい見どころです。
他にもきわみがしのはの正体に気付きそうになる瞬間、黒幕の思惑を超え彼を助けるシーンも印象的。ここは彼が忍者である疑念が、友を助けようとする友情が打ち勝った場面としてあまりにも鮮烈に映っていました。(最も黒幕は自分の脚本を書き換えられたことに興奮するタイプだったのですが……)上述のクーポンを渡すくだりも、最早忍者や極道といった肩書きを無視し“輝村極道”として友人の“多仲忍者”を信じることを選んだとも取れるのが実にエモいです。以前から人の感情がわからないといっているきわみも、しのはに対してだけは本来の心を取り戻しつつある可能性がありますね。
他にも黄金球の悲惨な過去に心底落ち込んだり(彼の母親(クソカス)は自分の息子がプロサッカー選手になれば甘い汁を吸えるという発想すらなかったのが何ともひどい)、各陣営の新戦力が次々と見える展開のワクワク感も健在。個人的には怪獣医のCV杉田智和ボイスに新鮮なモノを感じたり……
第10話「予選」
高校対抗ダンスバトルが開催された今回は、初っ端からヘマをやらかすカボにハラハラさせられることに。審査員へのアピールはもちろんのこと、湾田さんのこともあってボロボロになってしまう様子は見ていて気が気でなかったです。(恩ちゃんや伊折は余裕で予選突破したのもあって余計にいたたまれません)敗者復活戦ではただただ音楽と踊りを楽しむことで本来の調子を取り戻していましたが、人の目を気にしてしまうメンタルの弱さなどはまだ克服出来てないということなのでしょう。宇千相手に普段以上に吃っていましたし、彼へのフォローにも期待したいです。
その一方でカボの湾田さんへの感情が見え始めたのは興味深いポイントです。彼女が宇千と一緒にいる場面を目撃してからの動揺ぶりもそうですが、「俺だけを見てほしい」といった内心を吐露するシーンには思わずときめいてしまいました。自分をダンスの世界に引き入れてくれた湾田さんへの感謝の他にも、独占欲に似たものが感じられて胸が高鳴ります。成長した自分の振りへの自信も感じられることから、若者の青春模様としてどこか甘酸っぱくもあるのが個人的にはたまらなかったですね。
(カボ以外のダンスバトルパートに関してはやはり恩ちゃんの出番が総じてここすきポイント。相手の挑発にも華麗に応えるところが良きかな……)
第89話「姉妹のどっち?」
ゴジラシリーズではまれによく起こる小美人どっちがどっち問題。片方が風邪を引いたことでどちらが姉でどちらが妹かがわからず、ちびゴジラたちが苦戦する様子に少々共感を覚えました。ちびモスラだけが自然に見分けが付くのも納得であり、双子あるあるを交えながら両者の違いを知っていく過程としてなかなか興味深かったです。
あとは本作の小美人の名前がようやく判明したのもポイント。とはいえ姉が「アネ」で妹が「イモ」という安直極まりないネーミングに吹き出してしまいましたね。視聴者視点では頭の花飾りの位置で見分けが付くのですが、これは苦労しても仕方ないと思います。あとは声の違いとも思ったけど、どっちがCV上田麗奈でどっちがCV鬼頭明里なのかよくわからないから結局見分けは付かなかったぜ!
第13話「最強の力」
メガトロンを洗脳してドラグナイズシャドウメガトロンへとワールドッキングしたワールドドラグナス。(今回は合体バンクがガッツリ挿入されてて嬉しい!)動物族も恐竜族も倒れ大ピンチの中、陣営の垣根を超えたワイルドッキングで反撃の兆しを見せる展開は素直に燃えました。そのきっかけを作ったのが諦めずに戦い続けるオプティマスの姿、というのがまた熱いですね。敵対もしくは不干渉を貫いていた2つの種族が協力し合うようになった辺り、オプティマスはまさしく伝承通りの「勇者」であることがそれとなく伝わってきました。
あとはキャプテンヴォルカ率いる恐竜族がメガトロンのために戦っていたのがここすきポイント。ここでメガトロンを操るドラグナスに怒る辺り、駆け引きなしに本当にメガトロンを慕っているのがわかって静かに感動を覚えました。そのうえで上述のオプティマスの戦いに胸打たれるくだりも自然であり、ヴォルカの純粋さが眩しく映っていたと言えます。やっぱりヴォルカのこういうところが好きだなぁ……と、個人的に彼への好感度は上がりっぱなしですねハイ。
上述の通りかぐや様新作アニメは非常に嬉しいのですが、放送日が大晦日の夜というのが何とも残念。というのもその時間帯は毎年「Fate Project年末特番」を視聴しているので、他の作品を見る暇がないんですよね。こちらは視聴手段が限られているうえアーカイブの公開期間も毎回短いですし、なるべくリアタイで見たいところ。幸いかぐや様は後々各サブスクで配信するようですし、無理せずそちらでチェックしようと思います。
ではまた、次の機会に。
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前回カプセムに関する衝撃的な事実が明らかになったゼッツ。そんな中始まった13話はノクスの猛攻を前に自信を喪失した莫の、初心とアイデンティティが問われるストーリーが展開されました。何といっても莫がカプセムの力やCODEの存在などを気にしながらも、ミッションを果たせずノクスに敗れたことにショックを受けているのが目に留まりましたね。視聴者としてはカプセムとは何なのかもう少し深堀りしてほしかったところですが、夢主を守れなかったことを悔やむ莫の姿には好感が持てるのでこれはこれでアリだと思います。
特に夢主だと判明した星也くんとのやり取りが印象的。前回宇宙飛行士になる夢を持つ彼の肯定したことが、巡り巡って自分の好きなエージェント像の復権に繋がっていたのは中々に秀逸でした。ただの一般人が何故危険なミッションに取り組むのか?というノクスの問いに対し、誰かを守る以外にも自分の“好き”を守るためという理由付けを用意してきたのが良いですね。「好きでいることが1番の才能」という、ストレートに素敵な言葉もエージェントになろうとする莫の原点を掘り起こしてくれるので、その辺りの優しい構図にもグッときた次第です。
何より今回は終始莫が四面楚歌状態だったのもあって、星也くんが癒しになっていたのも大きかったです。富士見さんが小鷹(ノクス)が敵であることを信じられずに勝手に離れるわ、ゼロからエージェント失格の烙印を押されるわととにかく散々。味方の誰もが完璧なエージェントとしての莫を押し付けていた印象だったので、星也くんや美浪のように「万津莫」という個人を見てくれる存在がより貴重だと感じました。そんな莫を応援してくれる人がいるからこそ、莫が彼らのために立ち上がる展開にも強く頷かされたと言えます。今回はまさに周囲のエージェント像ではなく、自分が叶えようとする“無敵のエージェント”を目指す莫の初心が良く伝わってくる回でしたね。
グラビティ
GRAVITY!
メッツァメロォッ!
メッツァメロォッ!
Good morning! Rider!
ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!
グラビティ!!
自分を信じる気持ちを取り戻した莫が手にした「グラビティカプセム」をセットし回転させることで変身した姿「パラダイムグラビティ」。番組開始時に公開されていた基本10フォーム最後の形態です。パラダイム系統の派生フォームであり、両腕に半球体状のガントレット「グラビガントレム」を装備しているのが特徴的。(後述の能力も相まって、仮面ライダーゴースト ニュートン魂を彷彿とさせるものがありますね)一見すると両手が塞がっているような形状ですが、実際は先端のドームが半分に割れている面白いデザインなのが確認出来ます。これでキチンと武器を持てるので、見た目よりも不便じゃなさそうですね。
戦闘ではグラビティ(重力)の名前通り「重力操作」の能力を使用。グラビガントレムから強力な重力波を発生させて、周囲の重さをコントロールすることが出来ます。相手の攻撃を跳ね返したり、局所のみを重くしてバランスを崩させたりと小技も多彩。反重力で空を飛び、大気圏外まで活動出来るので見た目以上にテクニカルなものとなっています。極めつけは必殺技でブラックホールを発生させる芸当で、その規模はこれまでのフォームとは比べ物にならないほどです。ブラックホールの引力は自分も吸い込まれてしまうほどなのでリスクも大きいですが、それを差し引いても基本フォーム屈指のダイナミックな性能と言えるでしょう。
莫の志を取り戻す場面に感動したものの、彼がブラックホールに吸い込まれるラストに度肝を抜かれたのもポイント。超巨大な「メテオナイトメア」を倒すためとはいえ、莫の自己犠牲精神が極まっている描写でもあるので心配せずにはいられなかったです。予告を見る限り無事なことは無事なようですが、ここまで毎度の如く死にかけていると流石に何とも言えない気分に陥ってしまいますね。(兄がこんなに酷い目に遭っているのに、秘密を知ってしまったことを隠して背中を押してくれる美浪への好感度が地味に上がりましたが)
そして莫の奮闘の裏で、ゼロの不審な行動がさらに明るみに出た件にも触れておきたいところ。上述の通り彼が生死不明になったのに、平然と「ミッションコンプリート」と言い放つので軽く憤ってしまいましたね。劇中でノクスが糾弾していたように、目的のためならエージェントの身はどうなってもいいのか!?と思わずにはいられません。カプセムの秘密についても特に何も話してくれない姿勢も相まって、個人的な司令官ゼロへの不信感が頂点に達した気分です。一応莫の無事を確信しているからこそこの態度とも取れるのですが、それにしたってねぇ……
またノクスとの対面で彼を「コードナンバー:フォー」と呼んだのが衝撃的。ノクスが莫より前のエージェントだとはっきり判明したのは大きな収穫、とはいえ誰もいない状況でしれっとこの事実を見せてくるので、結局ゼロに対する怪しさは拭えません。前回ノクスが出てきた時は何も言わなかったのもあって余計にコイツ……!という気分にさせられますね。(ブレイカムゼッツァーを使えるくらいには戦闘力があることを隠していたのも本当にコイツ……)大きな目的があるのは察せられるものの、ゼロひいてはCODEそのものが腐った組織だというノクスの言葉にはちょっと同意したくなりましたよえぇ。
今回地味に印象に残った描写として、ナイトメアの規模や恐ろしさについてもあります。まず隕石そのものがナイトメア!というタネ明かしはプリズンナイトメアの例があるものの、冷静に考えると巨大すぎてじわじわ衝撃が来ましたね。(対抗手段としてグラビティが出てきたのも納得)ゼッツのフォームの強さばかりが取り上げられがちですが、裏を返せば主人公たちがこれほどの力を使わないとどうしようもないほどナイトメアが強大とも受け取れるでしょう。
また星也くんが家庭の事情で夢を諦めなければならない背景が明かされたことで、夢を諦める=人類を滅ぼして夢を叶えられなくするという拡大解釈にもほどがある捻じ曲げ方に悪辣なモノを感じました。以前からナイトメアの夢を歪ませる性質は感じ取っていましたが、前回と今回は余計にそれが強く表現されていたと思います。
さて次回は莫自身の悪夢に繋がる物語が展開。ブラックホールの先で本人すら忘れていた幼少期の記憶に辿り着いたようですが、当時通っていた学習塾にノクスが塾講師として登場するとのことです。実は以前から2人は知り合っていたのも驚きですが、この消された記憶に莫のどんな秘密が隠されているのか。そろそろ莫がエージェントとして選ばれた理由が明かされそうで楽しみになってきます。
そして番組の間のCMで度々映されていた新フォームもいきなり登場。本作初の強化フォームということでテンションが上がる反面、上述のストーリー展開が重要すぎてどこまで活躍してくれるか不安ではありますね。ともあれ年末に向けて物語が盛り上がってきているのが伝わるので、何だかんだで待ちきれないところです。
ではまた、次の機会に。
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