さんから『UX戦略』をいただいたのをFacebookで報告したら、本人にまでまとめを要求されてしまいました。
発売日前日ということで、まとめまではいきませんが感想を書いておきます。
(ざっと読んだ所感なので、間違いなどありましたらご容赦!)
UXデザインの手法を使いつつコンパクトに価値の仮説を検証しながらビジネスに落とし込んでいく考え方と方法について書かれている。
UX戦略の基本要素は下記の4つ
収益構造のロジックがあっても実際にユーザーにとって価値があるものでなければ成立しない。ユーザーへの価値提供をビジネス戦略の上に「乗せる」のではなく「組み込む」ことが事業づくりにとって必要だから。
リーンスタートアップの思考法と手法に加えてUXデザインの手法を利用する。
リーンなプロダクト/マーケットフィットの実現にUXデザイン手法を利用するための考え方。
(ちなみに下のような図を作ってから読みました。)
戦略とデザインは違うので、UXデザインについて学びたい人向けではない。
ただし、ほぼ0→1の内容なので、1→10や10→100は自分で考える必要有りです。
あった。(※でも考え方が似てて「大発見!」はなかったです。)
デザインコンサル
活かせる。
・理由0:ビジネスとUXをつなげる考え方について書いてあるから。
・理由1:事業会社でもサービス立ち上げフェイズはあるし、サービス内の新機能でも使えるはず。
・理由2:全体的にデザインバックグラウンドのUXデザイナーが弱い部分が補完されている。
・理由3:リーンとUXそれぞれに対して『Lean UX』より正統派なので、統合のイメージを持つにはいいかも。
・理由4:具体的なツールが紹介されているので、すぐにでも使える。
バリュープロポジション中心の分野に留まるのでUX全体を理解することはできないし、リリースした後具体的にどうすればいいかはわからない。
ある。個人史は講演では面白いだろうけど、本だとサービスの事例の方がありがたい。
事業成果へのデザイン組み込みを標榜している自分的には「買い」(買う予定だった)。
体系的にまとめられているので、自分の体系を組み立てるのに参考になるのと、自分の弱点を埋める視点やツール群がうれしい。
事業ベースへのUX組み込みなので、UXデザインベースで買うと爆死するか脱皮するかの2択な気がします。
購入を検討されている方で、内容について質問がある方は、Mediumのコメントなどでお気軽にどうぞ!
UXってつけた方が売れるけど、UXってつけない方が本質的な事業成果を出すことを目的としていることが伝わる本だなと思いました。(ほめ言葉)
この本を検討されている方は、事業×UXに対して問題意識やモチベーションがある方だと思うので、読まれた方々が爆死せず脱皮することを願っています。一緒に脱皮しましょう!
本日(2016/05/25) 発売されました! →Amazonの『UX戦略』ページ